JP2006275440A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インバータ電源によって駆動される圧縮機1、凝縮器2、受液器3、膨張機構4、蒸発器5、気液分離器6、油タンク6、この油タンク6と圧縮機1との間に低圧圧力センサ8が設けられた主冷媒回路15と、油タンク6から圧縮機1を返油する返油機構7とを有し、開閉弁10を有し一端が圧縮機1と凝縮器2との間に接続され、他端が蒸発器5と気液分離器6との間に接続されたガス冷媒バイパス回路9を設けた。
【選択図】図1
Description
さらに、室外ユニットと室内ユニットの運転制御が独立している冷凍装置においては、上記のように室外ユニットと室内ユニットが互いの運転状況を判別できないため、最適な油戻し運転を行うことができなかった。
図1は本発明の実施の形態1に係る冷凍装置の冷媒回路の説明図である。
本実施に係る冷媒回路は、インバータ電源によって駆動される圧縮機1、凝縮器2、受液器3、膨張機構4、蒸発器5、気液分離器6及び気液分離器6と圧縮機1との間に低圧圧力センサ8が順次接続された主冷媒回路15と、圧縮機1と気液分離器6との間に設けられた返油機構7と、開閉弁10を有し、一端が圧縮機1と凝縮器2との間に接続され、他端が蒸発器5と気液分離器6との間に接続されたガス冷媒バイパス回路9とからなっている。なお、本発明においては、冷媒としてHFC冷媒を使用している(以下の実施の形態においても同様である)。
そして、圧縮機1を運転すると、気液分離器6内の圧力P1と、圧縮機1内の圧力P2との間に圧力差PS(P1>P2)が発生し、その圧力差PS=(P1−P2)によって、気液分離器6内の油17が圧縮機1内へ移動する。
先ず、圧縮機1の運転周波数がある周波数、例えば50Hz以下で、低圧圧力センサ8が検知した低圧飽和温度が、例えば−20℃以下の運転であるかどうかを識別する(ステップS−1)。そして、運転がある時間、例えば積算3時間以上になると(ステップS−2)、ガス冷媒バイパス回路9の開閉弁10を開放する(ステップS−3)。これにより、圧縮機1の吐出ガスがガス冷媒バイパス回路9を介して吸入側に流れ込むので、圧縮機1に吸込む冷媒量が増加し、低圧飽和温度が上昇する。
よって、蒸発器5の能力不足を生じることがなく、油タンク機能を備えた気液分離器6から圧縮機1へ確実に返油することのできる信頼性の高い冷凍装置を得ることができる。
図5は本発明の実施の形態2に係る冷凍装置の冷媒回路の説明図、図6は図5の返油機構の説明図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
図5において、11は受液器3と膨張機構4との間の室部ユニット20の主冷媒回路15に設けられた二重管式熱交換器、12は一端が二重管式熱交換器11と膨張機構4との間に接続され、二重管式熱交換器11を経て他端が蒸発器5と気液分離器6との間に接続された液冷媒バイパス回路で、液冷媒の流量を制御する流量制御弁13が設けられている。また、気液分離器6内に配設された配管15aのJ字状折曲げ部には、油戻し穴18が設けられている。
先ず、圧縮機1の運転周波数がある周波数(例えば、50Hz以下)で、低圧圧力センサ8が検知する低圧飽和温度がある温度(例えば、−20℃以下)であるかどうかを識別する(ステップS−11)。そして、その運転がある時間(例えば、積算3時間以上)経過すると(ステップS−12)、液冷媒バイパス回路12の流量制御弁13の開度をアップし(ステップS−13)、2重管式熱交換器11で蒸発されない液冷媒が気液分離器6に流れ込むようにする。
この場合、気液分離器6に流入した液冷媒は油17と混合する。そして、気液分離器6内の油面が逐次上昇して返油穴18の高さに達すると、返油穴18から冷媒と油17が連通配管15aを通って圧縮機1へ流れ込み、結果として圧縮機1へ油17を移動させることができる。
これにより、蒸発器5が能力不足を生ずることがなく、気液分離器6から圧縮機1へ確実に返油できるので、信頼性の高い冷凍装置を得ることができる。
図8は本発明の実施の形態3に係る冷凍装置の冷媒回路の説明図、図9は図8の返油機構の説明図である。なお、実施の形態1、2と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、実施の形態1若しくは2、又は図8に示すように、ガス冷媒バイパス回路9と液冷媒バイパス回路12の両者を含む冷媒回路において、返油機構7の油タンクを兼ねた気液分離器6の油の取出し口6aを、圧縮機1への返油配管16の最も高い位置よりさらに高い位置に設けたものである。
図10は本発明の実施の形態4に係る冷凍装置の冷媒回路の説明図である。なお、実施の形態3(図8)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1〜3では、気液分離器6に油17を入れて油タンクを兼ねた場合を示したが、本実施の形態は、気液分離器6とは別に油タンク19を設け、圧縮機1と蒸発器5との間に、気液分離器6と油タンク19を直列に接続したものである。
Claims (9)
- インバータ電源によって駆動される圧縮機、凝縮器、受液器、膨張機構、蒸発器、気液分離器、油タンク、該油タンクと前記圧縮機との間に低圧圧力センサが設けられた主冷媒回路と、前記油タンクから圧縮機に返油する返油機構とを有し、
開閉弁を有し一端が前記圧縮機と凝縮器との間に接続され、他端が前記蒸発器と気液分離器との間に接続されたガス冷媒バイパス回路を設けたことを特徴とする冷凍装置。 - 前記圧縮機の回転数と低圧圧力の状態に応じて、前記開閉弁によりガス冷媒バイパス回路に流れるガス冷媒の流量を制御することを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
- インバータ電源によって駆動される圧縮機、凝縮器、受液器、膨張機構、蒸発器、気液分離器、油タンク、該油タンクと前記圧縮機との間に低圧圧力センサが設けられた主冷媒回路と、前記油タンクから圧縮機に返油する返油機構とを有し、
流量制御弁を有し一端が前記受液器と膨張機構の間に接続され他端が前記蒸発器と気液分離器との間に接続された液冷媒バイパス回路を設けたことを特徴とする冷凍装置。 - 前記受液器と膨張機構の間に、前記液冷媒バイパス回路を流れる液冷媒を熱交換する二重管式熱交換器を設けたことを特徴とする請求項3記載の冷凍装置。
- 前記圧縮機の回転数と低圧圧力の状態に応じて、前記流量制御弁により前記液冷媒バイパス回路を流れる液冷媒の流量を制御することを特徴とする請求項3又は4記載の冷凍装置。
- インバータ電源によって駆動される圧縮機、凝縮器、受液器、膨張機構、蒸発器、気液分離器、油タンク、該油タンクと前記圧縮機との間に低圧圧力センサが設けられた主冷媒回路と、前記油タンクから圧縮機に返油する返油機構とを有し、
前記主冷媒回路に、請求項1のガス冷媒バイパス回路及び請求項3の液冷媒バイパス回路を設けたことを特徴とする冷凍装置。 - 前記油タンクを省略し、前記気液分離器に油タンク機能を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の冷凍装置。
- 冷媒として、HFC冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜7記載の冷凍装置。
- 前記油タンク又は油タンク機能を備えた気液分離器の油取出し口を、圧縮機への返油配管の最も高い位置よりさらに高い位置に設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍装置。
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