JPH085204A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JPH085204A
JPH085204A JP13416894A JP13416894A JPH085204A JP H085204 A JPH085204 A JP H085204A JP 13416894 A JP13416894 A JP 13416894A JP 13416894 A JP13416894 A JP 13416894A JP H085204 A JPH085204 A JP H085204A
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JP
Japan
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refrigerant
compressor
accumulator
oil
heat exchanger
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JP13416894A
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English (en)
Inventor
Takeshi Imaida
毅 今飯田
Takashi Nitta
尭 新田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH085204A publication Critical patent/JPH085204A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/05Compression system with heat exchange between particular parts of the system
    • F25B2400/054Compression system with heat exchange between particular parts of the system between the suction tube of the compressor and another part of the cycle

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、冷媒と冷凍機油とが非相溶性の関係
になっても、良好に冷凍機油を圧縮機へ戻せる冷凍サイ
クル装置を提供することにある。 【構成】本発明は、アキュムレ−タ6の集溜部10a内
で上下方向に延びている吸込管11に、複数個の油戻し
管21を上下方向に沿って設けた。これにより、非相溶
性の関係となって、冷暖房運転中、アキュムレ−タ6内
に冷媒Aと冷凍機油Bとが分離して溜まっても、同液冷
媒Aと冷凍機油Bは、同冷媒層,油層に臨んでいる各油
戻し孔21から吸い込まれて、混じり合いながら圧縮機
1へ戻るようにした。つまり、たとえ冷凍機油Bが冷媒
Aに対して非相溶性の関係になっても、アキュムレ−タ
6内に溜まる冷凍機油Bを圧縮機1へ供給し続けられる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクル内に非相
溶性の関係にある冷媒と冷凍機油とが封入されてなる冷
凍サイクル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷暖房運転可能な空気調和機(冷凍サイ
クル装置)では、図5に示されるように圧縮機1の吐出
側に、冷暖切換えの四方弁2、室外側熱交換器3、例え
ば暖房用の絞り回路4aと冷房用の絞り回路4bとを組
合わせてなる絞り装置4、室内側熱交換器5、アキュム
レ−タ6を順次、冷媒循環路7を介し連結して、ヒ−ト
ポンプ式の冷凍サイクルを構成することが行われてい
る。
【0003】なお、絞り回路4aは、例えばキャピラリ
−チュ−ブ8aと逆止弁9aとを並列に接続してなり、
暖房運転のときには冷媒がキャピラリ−チュ−ブ8aを
通過するようにしてある。絞り回路4abは、同様なキ
ャピラリ−チュ−ブ8と逆止弁9bとの並列回路により
構成されていて、暖房運転のときには冷媒がキャピラリ
−チュ−ブ8bを通過するようにしてある。
【0004】こうした空気調和機は、四方弁2を冷房側
に切換えて、圧縮機1を作動させると、同圧縮機1から
吐出した冷媒が、実線の矢印で示されるように四方弁
2、室外側熱交換器3、絞り回路4aの逆止弁9a、絞
り回路4bのキャピラリ−チュ−ブ8b、室内側熱交換
器5、四方弁2、アキュムレ−タ6を順に経て、圧縮機
1の吸込部へ戻る。
【0005】これにより、室外側熱交換器3を凝縮器と
し、室内側熱交換器5を蒸発器とした冷房サイクルが構
成される。また四方弁2を暖房側に切換えて、圧縮機1
を作動させれば、破線の矢印で示されるように四方弁
2、室内側熱交換器5、絞り回路4bの逆止弁9a、絞
り回路4aのキャピラリ−チュ−ブ8a、室外側熱交換
器3、四方弁2、アキュムレ−タ6を順に経て、圧縮機
1の吸込部に戻る。
【0006】これにより、室内側熱交換器5を凝縮器と
し、室外側熱交換器3を蒸発器とした暖房サイクルが構
成される。こうした冷・暖房サイクルにより、室内等は
冷暖房される。
【0007】ところで、空気調和機は、こうした運転
中、蒸発器から未蒸発の液冷媒が出るような現象が起き
ることがある。これは、蒸発器における過熱度が変化し
て、液冷媒が蒸発器において蒸発しきれなくなるときに
生じる。
【0008】この液冷媒が多いと、圧縮機1では液圧縮
が起きてしまう。そこで、通常、圧縮機1に負担を与え
ないよう(液圧縮が起きないよう)、図5にあるように
圧縮機1の吸込側にアキュムレ−タ6を設け、同アキュ
ムレ−タ6にて未蒸発の液冷媒を分離して、圧縮機1へ
ガスを吸い込ませるようにしている。
【0009】具体的には、例えばアキュムレ−タ6に
は、一般に密閉容器からなる本体10から液冷媒を溜め
るタンクを構成し、同本体10の集溜部10a内にU字
管で構成される吸込管11を上下方向に沿って配設し、
同本体10の上部に同本体10内へ冷媒を導入させる導
入管12を接続した構造が用いてある。
【0010】このアキュムレ−タ6は、導入管12から
導入された蒸発器(冷房運転のときは室内側熱交換器、
暖房運転のときは室外側熱交換器)からの冷媒を本体内
部で気液分離させて、液を集溜部10aに溜め込み、ガ
スを吸込管11の端部開口から、圧縮機1の吸込部へ吸
込ませるようにしている。
【0011】またこのアキュムレ−タ6は、液冷媒に溶
け込んでいる冷凍機油(冷媒と共に圧縮機から冷凍サイ
クル内に循環されたもの)を圧縮機1へ戻している。通
常は、図5に示されるように吸込管11の最も低い位置
に設けた油戻し孔13から、集溜部10aに溜った液冷
媒の一部を、圧縮機1に影響を与えない範囲で、吸込ま
せることにより、この液冷媒に溶け込んでいる冷凍機油
を圧縮機1に戻し油不足とならないようにして、圧縮機
1の摺動部、例えば軸受部などを十分に潤滑するように
している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に、空気調和機に
おいては、冷媒として主にR12,R22といった単一
冷媒が封入されている。これらの単一冷媒は、効率の
点、さらには冷凍機油との相性が良い(冷媒に溶け込
む)などといった長所があるために使用されている。
【0013】ところで、近時、フロン規制の問題があ
り、R12,R22はその対象となっているところか
ら、これらの単一冷媒に代わる代替冷媒が使用される方
向にある。
【0014】代替冷媒には、沸点の異なる数種類の冷媒
を混合した非共沸点混合冷媒を用いることが考えられて
いる。このような代替冷媒が使用されると、R12,R
22を用いたときとは違い、冷凍機油との関係は非相溶
性となる。
【0015】この非相溶性の関係は、図6に示されるよ
うにアキュムレ−タ6内においては、冷媒Aと冷凍機油
Bとが分離して溜まるという現象で現れる。通常は、液
冷媒Aに比べ冷凍機油Bの方が密度が小さいため、油層
が冷媒層の直上に形成される(冷媒上に油が浮く)。
【0016】ところが、先に述べたようなアキュムレ−
タ6を用いた冷凍サイクルであると、吸込管11の最下
位となる部位にある油戻し孔13からは、冷媒しか通ら
ず、圧縮機1には冷凍機油Bが戻らなくなることがあ
る。
【0017】こうした油戻り不良が起きると、圧縮機1
内で油不足が生じ、圧縮機1の摺動部などには冷凍機油
Bが供給されなくなり、圧縮機1の負担増(焼付きな
ど)から、円滑な冷凍サイクル運転(冷房運転,暖房運
転等)が損なわれることがある。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、冷媒と冷凍機油とが
非相溶性の関係になっても、良好に冷凍機油を圧縮機へ
戻せる冷凍サイクル装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の発明は、アキュムレ−タの集溜部内
で上下方向に延びている吸込管に、複数個の油戻し管を
上下方向に沿って設けたことにある。
【0020】請求項2に記載の発明は、さらに上記目的
に加えて、戻る冷媒、冷凍機油による圧縮機の負担を回
避すると同時に蒸発器の冷凍効果を増加させるために、
前記請求項1の記載のアキュムレ−タの吸込管から圧縮
機の吸込部に至る冷媒循環路部分に、凝縮器からの冷媒
と熱交換するための熱交換手段を設けたことにある。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明によると、非相溶性の関
係となる冷媒と冷凍機油とを用いた冷凍サイクル運転に
より、アキュムレ−タ内に、液冷媒と冷凍機油が分離さ
れて溜まったとする。
【0022】このとき、アキュムレ−タの吸込管には複
数個の油戻し孔が上下方向に沿って設けてあるから、同
アキュムレ−タ内の液冷媒と冷凍機油は、同冷媒層,油
層に臨んでいる各油戻し孔から吸い込まれる。
【0023】そして、吸込まれた冷媒と冷凍機油は、混
じり合いながら、圧縮機へ戻る。これにより、たとえ冷
凍機油が冷媒に対して非相溶性の関係になっても、アキ
ュムレ−タ内に溜まる冷凍機油は、圧縮機に供給し続け
られる。
【0024】つまり、油戻り不良は改善され、同油戻し
不良を要因とした圧縮機の焼付けなど、油戻し不良によ
る圧縮機における負担は回避され、常に円滑な冷凍サイ
クル運転が約束される。
【0025】請求項2の発明によると、アキュムレ−タ
から圧縮機へ戻る冷媒と冷凍機油とは、熱交換手段にお
いて凝縮器から出た高温の凝縮冷媒と熱交換される。こ
れにより、アキュムレ−タからの冷媒と冷凍機油は、熱
交換により加熱されて気化する。
【0026】この冷媒および冷凍機油の気化した成分が
圧縮機に戻される。つまり、戻るのは気化した成分なの
で、圧縮機の負担は軽減される。また凝縮冷媒は、上記
熱交換によって冷却される。このことは、蒸発器に供給
される冷媒の過冷却度が増すこととなり、その分、蒸発
器の冷凍効果が増し、冷凍サイクルの能力を高めること
になる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図2に示す第1の
実施例にもとづいて説明する。なお、図面において、先
の「従来の技術」の項で述べた空気調和機(冷凍サイク
ル装置)と同じ部分には同一符号を付してその説明を省
略し、この項では異なる部分(発明の要部)について説
明することにする。
【0028】本実施例は、冷凍サイクル内に、R12,
R22といった単一冷媒に代わる代替冷媒Bを冷凍機油
Aと共に封入した点、アキュムレ−タ6の構造を変更し
た点、圧縮機1の吸込側に熱交換手段としての熱交換器
20を設けた点で異なる。
【0029】アキュムレ−タ6について説明すれば、こ
れは例えばU字管で構成される吸込管11の上下方向に
延びる基部側の管部分11aに、集溜部10aに臨む最
下位の部分から最上位の部分にかけて、複数個の油戻し
孔21を所定間隔で設けた点で異なる。
【0030】これにより、たとえアキュムレ−タ6内に
おいて冷凍機油Aと冷媒Bとが分離されて溜まったとし
ても、油戻し孔21を通じて、双方を吸込めるようにし
てある。
【0031】また熱交換器20は、例えば図2(a),
(b)に示されるように吸込管11と圧縮機1の吸込部
との間に在る冷媒管22(同区間の冷媒循環路部分を構
成するもの)と、膨張回路3aと膨張回路3bとの間に
在る冷媒管23(同区間の冷媒循環路部分を構成するも
の)の高圧側部分(冷・暖房運転時の双方において高圧
の冷媒が流れる部分)とを、両者が密接するように並行
に配置し、これらを固着、例えばロ−付け、半田付けに
よって取着した構造となっている。
【0032】これにより、アキュムレ−タ6から出た冷
媒B,冷凍機油Aと、凝縮器(冷房運転時:室外側熱交
換器、暖房運転時:室内側熱交換器)から出た高温の凝
縮冷媒との両者間で、冷媒管22,23および固着した
部分を通じて、熱交換が行われるようにしている。
【0033】つぎに、このように構成された空気調和機
の作用について説明する。冷房運転を行うときは、四方
弁2を冷房側に切換えて、圧縮機1を作動させる。
【0034】すると、圧縮機1から吐出した冷媒は、実
線の矢印で示されるように四方弁2、室外側熱交換器
3、絞り回路4aの逆止弁9a、熱交換器20、絞り回
路4bのキャピラリ−チュ−ブ8b、室内側熱交換器
5、四方弁2、アキュムレ−タ6を順に経て、圧縮機1
の吸込部へ戻る。
【0035】これにより、室外側熱交換器3を凝縮器と
し、室内側熱交換器5を蒸発器とした冷房サイクルが構
成され、例えば室内が冷房される。また暖房運転をする
ときは、四方弁2を暖房側に切換えればよい。
【0036】すなわち、四方弁2の切換えによって、圧
縮機1から吐出した冷媒は、破線の矢印で示されるよう
に四方弁2、室内側熱交換器5、絞り回路4bの逆止弁
9a、熱交換器20、絞り回路4aのキャピラリ−チュ
−ブ8a、室外側熱交換器3、四方弁2、アキュムレ−
タ6、熱交換器20をを順に経て、圧縮機1の吸込部に
戻る。
【0037】これにより、室内側熱交換器5を凝縮器と
し、室外側熱交換器3を蒸発器とした暖房サイクルが構
成され、例えば室内が暖房される。この運転中、室内側
熱交換器5(蒸発器)から未蒸発の冷媒が発生したよう
なとき、同冷媒はアキュムレ−タ6においてガスと液に
分離(気液分離)される。
【0038】ここで、冷媒には、今までの冷凍機油Bと
は非相溶性の関係となる代替冷媒Aが使用されているか
ら、同冷媒は図1に示されるように冷媒Aと冷凍機油B
(液)とに分離して、アキュムレ−タ6の集溜部10a
に溜り込んでいく。具体的には、冷媒Aに比べ冷凍機油
Bの方が密度が小さいので、油層が冷媒層の直上に形成
された状態で溜まる。
【0039】このとき、アキュムレ−タ6の上下方向に
延びる管部分11a(吸込管11)には、複数個の油戻
し孔21が上下方向に沿って設けてあるから、アキュム
レ−タ6内の冷媒A(液)と冷凍機油B(液)は、同冷
媒層,油層に臨んでいる各油戻し孔21から吸い込まれ
る。
【0040】これら吸込まれた冷媒Aと冷凍機油Bは、
混じり合いながら、熱交換器20を通じて、圧縮機1へ
戻る。しかるに、たとえ冷凍機油Bが冷媒Aに対して非
相溶性の関係になっても、アキュムレ−タ6内に溜まる
冷凍機油Bは、圧縮機1に供給し続けられる。
【0041】したがって、油戻り不良を改善でき、同油
戻し不良を要因とした圧縮機1の焼付けなど、油戻し不
良による圧縮機1における負担を回避することができ
る。この結果、円滑な冷凍サイクル運転が約束できる、
代替冷媒に対応可能な空気調和機を提供できる。
【0042】しかも、圧縮機1へ戻る冷媒A,冷凍機油
Bと凝縮冷媒とを熱交換させる構造を採用したことで、
併せて空気調和機の全体の能力を高めることができる。
詳しくは、アキュムレ−タ6から圧縮機1へ戻る冷媒
A,冷凍機油Bは、熱交換器20を通過するときに凝縮
器(冷房運転時は室外側熱交換器3、暖房運転時は室内
側熱交換器5が相当)から出た高温の凝縮冷媒と熱交換
されると、加熱されて気化する。
【0043】この気化した冷媒Aおよび冷凍機油Bの成
分が圧縮機1に吸込まれる。このことは、圧縮機1に戻
るのは液(冷媒および冷凍機油共)でなく、冷媒Aおよ
び冷凍機油Bの気化した成分となり、圧縮機1の負担を
軽減できる。
【0044】しかも、凝縮冷媒は、熱交換器20を通過
するときに圧縮機1へ戻る冷媒Aおよび冷凍機油Bと熱
交換して冷却される。このことは、蒸発器(冷房運転時
は室内側熱交換器5、暖房運転時は室外側熱交換器3が
相当)に供給される冷媒の過冷却度が増すことになるか
ら、その分、蒸発器の冷凍効果が増し、冷・暖房能力
(冷凍サイクルの能力)を増大できる。
【0045】それ故、空気調和機の全体の能力が向上す
ることとなる。なお、本発明は第1の実施例に限定され
るものではなく、図3に示される第2の実施例、図4に
示される第3の実施例のようにしてもよい。
【0046】すなわち、図3に示す第2の実施例は、U
字管を用いたアキュムレ−タでなく、略逆L字状の管を
吸込管31に用いたアキュムレ−タ30に、本発明を適
用したものである。
【0047】詳しくは、図3に示されるアキュムレ−タ
30の吸込管31は、基端側が本体10aの径方向に延
び、先端側が本体10の軸方向(上下方向)に延びた略
逆L字状をなしている。この吸込管31の基端が、本体
10の周壁を貫通して圧縮機1の吸込部に接続してあ
る。また吸込管31の先端は、本体10内の上部分に開
口している。
【0048】そして、この吸込管31の上下方向に延び
る先端側の管部分31aには、第1の実施例と同様、集
溜部10aに臨む最下位の部分から最上位の部分にかけ
て、複数個の油戻し孔21が所定間隔で設けてある。
【0049】これにより、たとえアキュムレ−タ6内に
おいて冷凍機油Aと冷媒Bとが分離されて溜まったとし
ても、油戻し孔21を通じて、双方を吸込むことがで
き、上記第1の実施例と同様の効果をもたらすことがで
きる。
【0050】むろん、上下方向に延びる吸込管を有する
気液分離構造であれば、これ以外のアキュムレ−タに、
本発明を適用できることはいうまでもない。図4に示す
第3の実施例は、管同志を固着した構造の熱交換器20
でなく、室構造の熱交換器40を用いたものである。
【0051】詳しくは、熱交換器40には、例えば吸込
管11と圧縮機1の吸込部との間に在る冷媒管22の途
中に、大きな内部空間を有するタンク状の熱交換室41
を設け、この熱交換室41内に、外周面に多数のフィン
42を有する熱交換パイプ43を配設した構造が用いて
ある。
【0052】そして、熱交換パイプ43の各端部は、膨
張回路3aと膨張回路3bとの間に在る高圧側部分に接
続され、熱交換室41を流れるアキュムレ−タからの冷
媒A,冷凍機油Bと、熱交換パイプ43を流れる凝縮器
(冷房運転時:室外側熱交換器、暖房運転時:室内側熱
交換器)からの高温の凝縮冷媒との間で、熱交換が行わ
れるようにしている。
【0053】このような熱交換器20を用いても、上記
第1の実施例と同様の効果をもたらすことができる。む
ろん、これ以外の熱交換手段にも、本発明を適用できる
ことはいうまでもない。
【0054】但し、各第2,第3の実施例において、第
1の実施例と同じ部分には同一符号を付してその説明を
省略した。なお、本発明を空気調和機に適用したが、こ
れに限らず、冷凍装置など、他の冷凍アイクルを用いた
冷凍サイクル装置に本発明を適用してもよいことはいう
までもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、冷媒と冷凍機油とが非相溶性の関係になっ
ても、良好に冷凍機油を圧縮機へ戻すことができる。こ
の結果、油戻し不良を要因とした圧縮機の焼付けなどを
回避することができ、常に円滑な冷凍サイクル運転を約
束することができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、熱交換手
段による熱交換により、気化した冷媒、冷凍機油の成分
を圧縮機に戻せるとともに、蒸発器に供給される冷媒の
過冷却度を増すことができる。
【0057】この結果、請求項2に記載の発明は、請求
項1の効果に加え、戻る冷媒、冷凍機油による圧縮機の
負担を回避すると同時に蒸発器の冷凍効果を増加させる
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の冷凍サイクル装置の回
路構成を示す図。
【図2】(a)は、同実施例の熱交換器の構造を説明す
るための正断面図。(b)は、同じく側断面図。
【図3】本発明の第2の実施例の要部となるアキュムレ
−タの構造を示す断面図。
【図4】本発明の第3の実施例の要部となる熱交換器の
構造を示す断面図。
【図5】空気調和機の冷凍サイクルの岐路構成を示す
図。
【図6】単一冷媒に代えて代替冷媒を使用したときアキ
ュムレ−タ内に溜まる、非相溶性の関係にある冷媒と冷
凍機油の状態を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…圧縮機 2…四方弁 3…室外
側熱交換器 4…膨張弁 5…室内側熱交換器 6…アキ
ュムレ−タ 7…冷媒循環路 10…本体 10a…集溜
部 11…吸込管 12…導入管 20…熱
交換器(熱交換手段) 21…油戻し孔 A…冷媒 B…冷
凍機油。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも圧縮機に、凝縮器、絞り装
    置、蒸発器、アキュムレ−タを冷媒循環路を介して順次
    接続して冷凍サイクルを構成するとともに、同冷凍サイ
    クル内には非相溶性の関係にある冷媒と冷凍機油が封入
    されてなり、かつ前記アキュムレ−タは液冷媒が溜まる
    集溜部を有するとともに同集溜部内には前記圧縮機の吸
    込部につながる吸込管が上下方向に配設されてなる冷凍
    サイクル装置において、 前記吸込管に上下方向に沿って複数個の油戻し管を設け
    たことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 前記アキュムレ−タの吸込管から前記圧
    縮機の吸込部に至る冷媒循環路部分には、前記凝縮器か
    らの冷媒と熱交換するための熱交換手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装
    置。
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