JP2001317832A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

Info

Publication number
JP2001317832A
JP2001317832A JP2000137428A JP2000137428A JP2001317832A JP 2001317832 A JP2001317832 A JP 2001317832A JP 2000137428 A JP2000137428 A JP 2000137428A JP 2000137428 A JP2000137428 A JP 2000137428A JP 2001317832 A JP2001317832 A JP 2001317832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat exchanger
pressure
liquid
pressure refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000137428A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Mochizuki
克己 望月
隆 ▲高▼橋
Takashi Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2000137428A priority Critical patent/JP2001317832A/ja
Publication of JP2001317832A publication Critical patent/JP2001317832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液冷媒のフラッシュを防止することにより、所
定の空調能力を安定して発揮させると共に、ヘッダの設
置における制約を緩和する。 【解決手段】圧縮機(12)と、室外熱交換器(14)
と、受液器(16)と、複数の室内膨張弁(19)と、
複数の室内熱交換器(20)とが接続され、少なくとも
冷凍サイクル運転を行う冷媒回路(21)を備えてい
る。各室内熱交換器(20)が互いに並列に接続される
と共に、各室内膨張弁(19)が室内熱交換器(20)
と対になるように設けられている。冷媒回路(21)に
おける受液器(16)と液側ヘッダ(22)との間に
は、減圧前の高圧冷媒を過冷却する過冷却熱交換器(1
7)が設けられている。過冷却熱交換器(17)は、受
液器(16)から室内膨張弁(19)に流れる高圧冷媒
と、室内熱交換器(20)から圧縮機(12)に流れる
冷媒とを熱交換させて、高圧冷媒を過冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に関
し、特に、液冷媒のフラッシュ防止対策に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平10−185
333号公報に開示されているように、1台の室外ユニ
ットに対し複数台の室内ユニットが互いに並列に接続さ
れたマルチタイプの空気調和装置が広く用いられてい
る。そして、上記室外ユニットと室内ユニットとは、液
側配管及びガス側配管により接続されている。更に、上
記液側配管及びガス側配管は、ヘッダによって複数の室
内通路に分岐され、複数の各室内ユニットが互いに並列
に接続されるように各室内通路に設けられている。
【0003】一方、上記液側配管には液冷媒を一時貯め
る受液器を備えて、冷媒循環量の変動に対応するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記空
気調和装置において、冷媒を凝縮器により過冷却するよ
うにしているものがあるが、液冷媒が受液器に貯溜され
ると、飽和液の状態となるため、受液器を流出した液冷
媒の一部が受液器以降の液側配管内においてフラッシュ
することがある。液冷媒がフラッシュすると、流動抵抗
が増大し、液冷媒が流れにくくなる。そして、冷媒循環
量が減少すると、凝縮器における過冷却度が大きくなる
ため、液冷媒のフラッシュが抑制される。これにより、
流動抵抗が減少し、今度は液冷媒が流れやすくなる。こ
のような現象が繰り返されることにより、複数の室内ユ
ニットの間で冷媒の偏流が発生する。冷媒の偏流が発生
すると、室内ユニットが所定の空調能力を発揮すること
ができなくなる。つまり、冷媒の偏流によって、各室内
ユニットが発揮する空調能力に差が生ずる。
【0005】特に、ヘッダの形状や分岐方向が液冷媒の
フラッシュの大きな要因となるため、配管施工について
制約がかかり、手間が余計にかかるという問題点があ
る。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、液冷媒のフラッシュを防止することにより、所
定の空調能力を安定して発揮させると共に、ヘッダの設
置における制約を緩和することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、過冷却熱交換
器(17)を設けることにより、液冷媒を過冷却してフ
ラッシュを防止するようにしたものである。
【0008】具体的に、第1の解決手段は、圧縮機(1
2)と、熱源側熱交換器(14)と、受液器(16)
と、複数の膨張機構(19)と、複数の利用側熱交換器
(20)とが冷媒配管(11)によって接続されて成
り、少なくとも冷凍サイクル運転を行う冷媒回路(2
1)を備え、上記各利用側熱交換器(20)が互いに並
列に接続されると共に、上記各膨張機構(19)が利用
側熱交換器(20)と対になるように設けられている空
気調和装置を前提としている。上記冷媒回路(21)に
おける受液器(16)と、膨張機構(19)に対する冷
媒配管(11)の分岐部(22)との間には、減圧前の
高圧冷媒を過冷却状態にまで冷却する過冷却手段(5
0)が設けられている。
【0009】また、第2の解決手段は、第1の解決手段
において、過冷却手段(50)は、受液器(16)から
膨張機構(19)に流れる高圧冷媒と、利用側熱交換器
(20)から圧縮機(12)に流れる冷媒とを熱交換さ
せる過冷却熱交換器(17)を備えている。
【0010】また、第3の解決手段は、第1の解決手段
において、過冷却手段(50)は、受液器(16)から
膨張機構(19)に流れる高圧冷媒と、該高圧冷媒の一
部を分流して減圧させた低圧冷媒とを熱交換させる過冷
却熱交換器(17)を備えている。
【0011】また、第4の解決手段は、第2の解決手段
において、冷媒回路(21)における熱源側熱交換器
(14)と受液器(16)との間には、高圧冷媒と、該
高圧冷媒の一部を分流して減圧させた低圧冷媒とを熱交
換させて受液器(16)に流れる高圧冷媒を降圧させる
降圧熱交換器(28)が設けられている。
【0012】また、第5の解決手段は、第1の解決手段
において、過冷却手段(50)は、受液器(16)から
膨張機構(19)に流れる高圧冷媒と、利用側熱交換器
(20)から圧縮機(12)に流れる冷媒及び上記高圧
冷媒の一部を分流して減圧させた低圧冷媒を混合した冷
媒とを熱交換させる過冷却熱交換器(17)を備えてい
る。
【0013】すなわち、上記第1の解決手段では、冷媒
回路(21)における冷媒配管(11)の分岐部(2
2)の手前に過冷却手段(50)を設けているので、受
液器(16)を流出した飽和状態の高圧冷媒が、上記過
冷却手段(50)により過冷却される。従って、上記分
岐部(22)には過冷却された液冷媒が流れるので、圧
力損失等によっても、液冷媒のフラッシュが抑制され、
必要に応じて各利用側熱交換器(20)に液冷媒が分配
される。
【0014】また、上記第2の解決手段では、過冷却熱
交換器(17)において、受液器(16)から分岐部
(22)に流れる高圧冷媒を、利用側熱交換器(20)
から圧縮機(12)に流れる湿り状態の冷媒の蒸発によ
って冷却する。
【0015】また、上記第3の解決手段では、受液器
(16)を流出した高圧冷媒の一部が分流して減圧し、
過冷却熱交換器(17)において、受液器(16)から
分岐部(22)に流れる高圧冷媒を、上記減圧された冷
媒の蒸発によって冷却する。
【0016】また、上記第4の解決手段では、熱源側熱
交換器(14)を流出した高圧冷媒の一部が分流して減
圧し、降圧熱交換器(28)において、熱源側熱交換器
(14)を流出した高圧冷媒を上記減圧された低圧冷媒
の蒸発によって冷却する。その後、高圧冷媒が過冷却熱
交換器(17)で過冷却される。
【0017】また、上記第5の解決手段では、過冷却熱
交換器(17)において、受液器(16)を流出した高
圧冷媒を、利用側熱交換器(20)から圧縮機(12)
に流れる冷媒と受液器(16)を流出した高圧冷媒から
分流して減圧された冷媒とを混合した冷媒の蒸発によっ
て過冷却する。
【0018】
【発明の効果】従って、上記第1の解決手段によれば、
分岐部(22)に過冷却された液冷媒が流れるため、圧
力損失による液冷媒のフラッシュを防止することができ
る。この結果、複数の利用側熱交換器(20)の間で冷
媒の偏流が防止され、必要に応じた液冷媒を各利用側熱
交換器(20)に流すことができるので、各利用側熱交
換器(20)の発揮する能力が安定する。
【0019】この結果、分岐部(22)の形状や分岐方
向に対する制約が緩和され、特に配管施工における制約
がなくなり、配管施工時の手間を大幅に省くことができ
る。
【0020】また、上記第2の解決手段によれば、利用
側熱交換器(20)から圧縮機(12)に流れる冷媒を
高圧冷媒の過冷却に利用するようにしたため、冷媒回路
(21)を特に複雑にすることなく、液冷媒のフラッシ
ュを防止することができる。
【0021】また、上記第3の解決手段によれば、高圧
冷媒の一部を分流して減圧し、高圧冷媒を過冷却するた
め、より確実に液冷媒のフラッシュを防止することがで
きる。
【0022】一方、利用側熱交換器(20)に流れる冷
媒流量が減少するため、利用側熱交換器(20)を流れ
る際の圧力損失及び利用側熱交換器(20)から圧縮機
(12)に流れる間の圧力損失が小さくなる。この結
果、成績係数が向上する。
【0023】また、上記第4の解決手段によれば、熱源
側熱交換器(14)から流出する高圧冷媒を降圧熱交換
器(28)で凝縮させるので、熱源側熱交換器(14)
において高圧冷媒を飽和液の状態にする必要がなくな
る。つまり、熱源側熱交換器(14)では、全冷媒を液
化する必要がないため、熱源側熱交換器(14)に入る
冷媒温度と例えば、室外空気との温度差を小さくしても
必要な凝縮熱量を確保することができる。従って、高圧
圧力を低下させることができるので、圧縮機(12)の
負荷を低減することができる。
【0024】また、上記第5の解決手段によれば、利用
側熱交換器(20)から圧縮機(12)に流れる冷媒と
受液器(16)を流出した高圧冷媒から分流して減圧さ
れた冷媒とを混合した冷媒を高圧冷媒の過冷却に利用す
るため、高圧冷媒の過冷却度を大きくすることができ
る。さらに、過冷却熱交換器(20)において、高圧冷
媒の凝縮機能を持たすこともできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。本実施形態は、本発明に係る
空気調和装置をマルチタイプの空気調和装置に適用した
ものである。
【0026】<発明の実施の形態1>図1に示すよう
に、本実施形態に係る空気調和装置(1)は、1台の室
外ユニット(2)と、互いに並列に接続された複数台
(本実施形態では3台)の室内ユニット(3)とを備え
ている。上記室外ユニット(2)と各室内ユニット
(3)とは、液側又はガス側の冷媒配管(11)によっ
て接続されている。
【0027】上記室外ユニット(2)は、圧縮機(1
2)と、四路切換弁(13)と、熱源側熱交換器である
室外熱交換器(14)と、室外膨張弁(15)と、受液
器(16)と、過冷却手段(50)の過冷却熱交換器
(17)と、アキュムレータ(18)とを備えている。
【0028】上記室内ユニット(3)は、膨張機構であ
る室内膨張弁(19)と、利用側熱交換器である室内熱
交換器(20)とを備えている。
【0029】上記圧縮機(12)、四路切換弁(1
3)、室外熱交換器(14)、室外膨張弁(15)、受
液器(16)、室内膨張弁(19)、室内熱交換器(2
0)及びアキュムレータ(18)が液側又はガス側の冷
媒配管(11)により配管接続され、冷媒回路(21)
が形成されている。
【0030】上記液側の冷媒配管(11)は、室外熱交
換器(14)から延びる1本の主液管(34)と、分岐
部である液側ヘッダ(22)と、複数の分岐液管(2
4)とにより構成されている。一方、上記ガス側の冷媒
配管(11)は、圧縮機(12)から四路切換弁(1
3)を介して延びる1本の主ガス管(35)と、分岐部
であるガス側ヘッダ(23)と、複数の分岐ガス管(2
5)とにより構成されている。
【0031】そして、上記分岐液管(24)の一端が液
側ヘッダ(22)に、他端が室内熱交換器(20)に接
続される一方、上記分岐ガス管(25)の一端がガス側
ヘッダ(23)に、他端が室内熱交換器(20)に接続
され、各室内熱交換器(20)が互いに並列に接続され
ている。
【0032】また、上記各室内膨張弁(19)は、各分
岐液管(24)に設けられて、各室内熱交換器(20)
と対になっている。
【0033】上記室外熱交換器(14)は、いわゆるク
ロスフィン型の熱交換器により構成され、冷媒と室外空
気とを熱交換させる。上記室外四路切換弁(13)は、
切り換えによって冷媒の循環方向が反転し、冷凍サイク
ル動作とヒートポンプサイクル動作とが切り換えられ
る。
【0034】上記受液器(16)は、主液管(34)に
設けられ、凝縮した高圧冷媒を一時貯溜するように構成
されている。
【0035】上記冷媒回路(21)には、過冷却手段
(50)が設けられている。該過冷却手段(50)は、
過冷却熱交換器(17)を備えている。該過冷却熱交換
器(17)は、受液器(16)と液側ヘッダ(22)と
の間の主液管(34)に設けられ、いわゆるプレート式
熱交換器により構成されており、1次側通路(17a)
と2次側通路(17b)とが形成されている。
【0036】上記1次側通路(17a)の一端が主液管
(34)を介して受液器(16)に接続され、他端が主
液管(34)を介して液側ヘッダ(22)に接続されて
いる。上記2次側通路(17b)の一端が主ガス管(3
5)を介してアキュムレータ(18)に接続され、他端
が主ガス管(35)を介して四路切換弁(13)に接続
されている。そして、上記過冷却熱交換器(17)は、
1次側通路(17a)を流れる高圧冷媒と2次側通路
(17b)を流れる低圧冷媒とが対向して流れるように
構成されている。
【0037】上記過冷却熱交換器(17)は、冷房運転
時には、受液器(16)から室内膨張弁(19)に流れ
る高圧冷媒を、室内熱交換器(20)から圧縮機(1
2)に流れる冷媒によって過冷却する。また、暖房運転
時には、室内膨張弁(19)から受液器(16)に流れ
る冷媒を室外熱交換器(14)から圧縮機(12)に流
れる冷媒によって過冷却する。
【0038】液側ヘッダ(22)及びガス側ヘッダ(2
3)は、図3及び図4に示すように、主管(41)と3
本の副管(42)とによって構成されている。上記主管
(41)は一端が閉塞した直管状に構成され、該主管
(41)には、主液管(34)又は主ガス管(35)が
接続されている。上記各副管(42)は、主管(41)
の軸方向に等間隔に並んで主管(41)に接続されてい
る。該各副管(42)は、それぞれが平行に主管(4
1)の下方に延びる鉛直部(43)と、屈曲部(44)
を介して主管(41)の側方に延びる水平部(45)と
により構成されている。そして、各副管(42)の水平
部(45)は、各分岐液管(24)又は各分岐ガス管
(25)にそれぞれ接続されている。
【0039】尚、上記室内熱交換器(20)は、いわゆ
るクロスフィン型の熱交換器により構成され、冷媒と室
内空気とを熱交換させる。
【0040】上記アキュムレータ(18)は、過冷却熱
交換器(17)を流出して圧縮機(12)に吸入される
ガス冷媒に含まれる液粒を分離する。
【0041】−運転動作− 上記空気調和装置(1)の運転動作について図1及び図
2を参照しながら説明する。図2中の実線で示す線図
は、本実施形態にかかる空気調和装置(1)の冷房運転
時における冷凍サイクルをモリエル線図(圧力−エンタ
ルピ線図)上に表したものである。図2に付した符号
は、図1にも示している。
【0042】尚、図2中の破線で示す線図は、過冷却熱
交換器(17)を設置していない場合の冷房運転時の冷
凍サイクルのモリエル線図を示している。
【0043】冷房運転時には、四路切換弁(13)が図
1中の実線側に切り換わる。そして、冷媒が以下の通
り、冷媒回路(21)を循環する。
【0044】まず、点Aの状態の冷媒が圧縮機(12)
に吸入され、点Bまで圧縮されて吐出される。点Bの冷
媒は、室外熱交換器(14)に流れ、室外空気と熱交換
して放熱し、凝縮して点Cの状態となる。点Cの冷媒
は、受液器(16)に貯溜されて飽和液の状態である点
Dの状態となる。点Dの高圧冷媒は、受液器(16)を
流出して過冷却熱交換器(17)の1次側通路(17
a)に流入する。この過冷却熱交換器(17)におい
て、点Dの冷媒は、圧縮機(12)に吸入される前の冷
媒により過冷却され、点Eの過冷却状態となって過冷却
熱交換器(17)を流出する。
【0045】点Eの冷媒は、液側ヘッダ(22)を通過
して各分岐液管(24)に分かれ、室内膨張弁(19)
により減圧され、点Fの状態となって室内熱交換器(2
0)に流れる。点Fの冷媒は、室内熱交換器(20)に
おいて、室内空気を冷却すると共に蒸発して点Gの湿り
状態となる。点Gの冷媒は、湿り飽和蒸気であり、過冷
却熱交換器(17)の2次側通路(17b)に流入す
る。この過冷却熱交換器(17)において、点Gの冷媒
は、1次側通路(17a)を流れる液冷媒を冷却して蒸
発し、飽和蒸気となり、点Aの状態となって圧縮機(1
2)に戻り、この循環が繰り返される。
【0046】暖房運転時には、四路切換弁(13)が図
1中の破線側に切り換わる。圧縮機(12)から吐出さ
れた冷媒が四路切換弁(13)を通過した後、室内熱交
換器(20)において、室内空気を暖房すると共に凝縮
する。室内熱交換器(20)を流出した冷媒は、主液管
(34)に合流し、過冷却熱交換器(17)の1次側通
路(17a)に流入し、圧縮機(12)に吸入される冷
媒により過冷却される。
【0047】過冷却熱交換器(17)を流出した冷媒
は、室外膨張弁(15)によって減圧され、室外熱交換
器(14)において、室外空気と熱交換して蒸発する。
この蒸発した冷媒は、過冷却熱交換器(17)の2次側
通路(17b)に流入し、1次側通路(17a)を流れ
る液冷媒を冷却すると共に飽和蒸気となって、圧縮機
(12)に戻り、この循環が繰り返される。
【0048】上記冷房運転時において、液側ヘッダ(2
2)には、過冷却熱交換器(17)において十分に過冷
却された液冷媒が流れ込むため、上記液側ヘッダ(2
2)の屈曲部(44)を通過する際又は主管(41)か
ら副管(42)に分岐する際に液冷媒がフラッシュする
ことがない。従って、各室内熱交換器(20)を流れる
冷媒の偏流が生じることがなく、必要に応じた冷媒が各
室内熱交換器(20)に分配される。
【0049】従来は配管施工に際し、液側ヘッダ(2
2)を流れる液冷媒のフラッシュを防止するために、例
えば、図4に示すように、副管(42)の水平部(4
5)が水平方向(46)に一致するように設置する等、
設置方向を厳しく制限していた。しかし、液側ヘッダ
(22)には、十分に過冷却された液冷媒が流れるた
め、冷媒のフラッシュを考慮する必要がなく、液側ヘッ
ダ(22)の設置方向に対する制約が緩和され、設置時
の手間を大幅に省くことができる。
【0050】尚、ガス側ヘッダ(23)には、湿り飽和
蒸気の冷媒が流れるため、上記のような制約を課すこと
がなく、設置することができる。
【0051】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、以下のような効果が発揮され
る。
【0052】冷房運転時において、液側ヘッダ(22)
には過冷却された液冷媒が流れるため、圧力損失による
液冷媒のフラッシュを防止することができる。この結
果、複数の室内熱交換器(20)の間で冷媒の偏流が防
止され、必要に応じた液冷媒を各室内熱交換器(20)
に流すことができるので、各室内熱交換器(20)の発
揮する能力が安定する。
【0053】一方、液側ヘッダ(22)の形状や分岐方
向に対する制約が緩和され、特に配管施工における制約
がなくなり、配管施工時の手間を大幅に省くことができ
る。
【0054】更に、室内熱交換器(20)から圧縮機
(12)に流れる冷媒を高圧冷媒の過冷却に利用するよ
うにしたため、冷媒回路(21)を特に複雑にすること
なく、液冷媒のフラッシュを防止することができる。
【0055】<発明の実施の形態2>本発明の実施形態
2は、図5に示すように、高圧冷媒の一部を分流して減
圧し、この減圧させた低圧冷媒により、高圧冷媒を過冷
却するようにしたものである。
【0056】主液管(34)には、過冷却通路(26)
が接続されている。該過冷却通路(26)は、高圧冷媒
の一部を分流して減圧し、この減圧した低圧冷媒により
高圧冷媒を過冷却熱交換器(17)において過冷却する
ためのものである。
【0057】つまり、過冷却手段(50)は、過冷却熱
交換器(17)と、過冷却通路(26)とにより構成さ
れ、該過冷却通路(26)は流入路(26a)と流出路
(26b)とにより構成されている。
【0058】上記過冷却熱交換器(17)の一次側通路
(17a)は実施形態1と同様に、主液管(34)に接
続されている。
【0059】一方、上記過冷却通路(26)の流入路
(26a)は、過冷却膨張弁(27)が設けられ、一端
が受液器(16)と過冷却熱交換器(17)の間の主液
管(34)に接続され、他端が過冷却熱交換器(17)
の2次側通路(17b)に接続されている。
【0060】上記過冷却通路(26)の流出路(26
b)の一端は、過冷却熱交換器(17)の2次側通路
(17b)に接続され、他端が四路切換弁(13)とア
キュムレータ(18)の間の主ガス管(35)に接続さ
れている。
【0061】そして、1次側通路(17a)を流れる高
圧冷媒と2次側通路(17b)を流れる低圧冷媒とが対
向して流れるように接続されている。
【0062】−運転動作− 上記空気調和装置(1)の運転動作について図5及び図
6を参照しながら説明する。図6中の実線で示す線図
は、本実施形態にかかる空気調和装置(1)の冷房運転
時における冷凍サイクルをモリエル線図(圧力−エンタ
ルピ線図)上に表したものである。図6に付した符号
は、図5にもそれぞれ示している。
【0063】尚、図6中の破線で示す線図は、過冷却熱
交換器(17)を設置していない場合の冷房運転時の冷
凍サイクルのモリエル線図を示している。
【0064】冷房運転時には、四路切換弁(13)が図
5中の実線側に切り換わる。そして、冷媒が以下の通
り、冷媒回路(21)を循環する。
【0065】まず、点Aの状態の冷媒が圧縮機(12)
に吸入され、点Bまで圧縮されて吐出される。点Bの冷
媒は、室外熱交換器(14)に流れ、室外空気と熱交換
して放熱し、凝縮して点Cの状態となる。点Cの冷媒
は、受液器(16)に貯溜されて飽和液の状態である点
Dの状態となる。受液器(16)を流出した点Dの高圧
冷媒の一部は過冷却通路(26)の流入路(26a)に
分流して、過冷却膨張弁(27)により減圧されて、点
Hの状態の低圧冷媒となる。一方、一部が過冷却通路
(26)の流入路(26a)に分流した後の点Dの高圧
冷媒は過冷却熱交換器(17)の1次側通路(17a)
に流入し、上記減圧された低圧冷媒により過冷却されて
点Eの状態となる。
【0066】過冷却された点Eの冷媒は、液側ヘッダ
(22)を通過して各分岐液管(24)に分かれ、室内
膨張弁(19)により減圧されて点Fの状態となる。点
Fの冷媒は室内熱交換器(20)において、室内空気を
冷却すると共に蒸発して点Aの状態となって、圧縮機
(12)に吸入される。
【0067】一方、点Hの冷媒は、過冷却熱交換器(1
7)において、1次側通路(17a)を流れる高圧冷媒
と熱交換して点Aの状態となり、室内熱交換器(20)
を流出した冷媒と合流する。
【0068】暖房運転時には、四路切換弁(13)が図
1中の破線側に切り換わる。圧縮機(12)から吐出さ
れた冷媒は、四路切換弁(13)を通過した後、室内熱
交換器(20)において、室内空気を暖房すると共に凝
縮する。そして、室内熱交換器(20)を流出した冷媒
は、主液管(34)に合流し、過冷却熱交換器(17)
の1次側通路(17a)に流入し、高圧冷媒の一部が分
流して減圧された低圧冷媒により過冷却される。
【0069】過冷却熱交換器(17)を流出した冷媒の
一部が分流して、過冷却通路(26)を流れ、過冷却膨
張弁(27)により減圧されて、低圧冷媒となる。そし
て、この低圧冷媒は、過冷却熱交換器(17)の2次側
通路(17b)において、1次側通路(17a)を流れ
る高圧冷媒を過冷却して蒸発する。
【0070】一方、過冷却熱交換器(17)を流出し、
一部が分流した後の冷媒は、室外膨張弁(15)によっ
て減圧され、室外熱交換器(14)において、室外空気
と熱交換して蒸発する。そして、室外熱交換器(14)
を流出した冷媒は、過冷却熱交換器(17)の2次側通
路(17b)を流出したガス冷媒と合流し、圧縮機(1
2)に吸入される。
【0071】−実施形態2の効果− 本実施形態2によれば、以下のような効果が発揮され
る。
【0072】高圧冷媒の一部を分流して減圧し、高圧冷
媒を過冷却するため、冷房運転時において、より確実に
液冷媒のフラッシュを防止することができる。
【0073】一方、室内熱交換器(20)に流れる冷媒
流量が減少するため、室内熱交換器(20)を流れる際
の圧力損失及び室内熱交換器(20)から圧縮機(1
2)に流れる間の圧力損失が小さくなる。この結果、成
績係数が向上する。
【0074】その他の構成、作用及び効果は実施形態1
と同様である。
【0075】<発明の実施の形態3>本発明の実施形態
3は、図7に示すように、実施形態1の空気調和装置
(1)において、冷媒回路(21)に降圧手段(51)
を設けたものである。
【0076】該降圧手段(51)は、降圧熱交換器(2
8)と降圧通路(29)とにより構成されている。
【0077】上記降圧熱交換器(28)は、室外膨張弁
(15)と受液器(16)との間の主液管(34)に設
けられている。そして、上記降圧熱交換器(28)は、
いわゆるプレート式熱交換器により構成され、1次側通
路(28a)と2次側通路(28b)とが形成されてい
る。
【0078】上記降圧通路(29)は、高圧冷媒の一部
を分流して減圧し、この減圧した低圧冷媒と高圧冷媒と
を降圧熱交換器(28)において熱交換させるためのも
のである。上記降圧通路(29)は流入路(29a)と
流出路(29b)とにより構成されている。
【0079】上記降圧熱交換器(28)の1次側通路
(28a)の一端が主液管(34)を介して室外膨張弁
(15)に接続され、他端が主液管(34)を介して受
液器(16)に接続されている。
【0080】一方、上記降圧通路(29)の流入路(2
9a)には、降圧膨張弁(30)が設けられ、一端が室
外膨張弁(15)と降圧熱交換器(28)の間の主液管
(34)に、他端が降圧熱交換器(28)の2次側通路
(28b)に接続されている。
【0081】上記降圧通路(29)の流出路(29b)
の一端は、降圧熱交換器(28)の2次側通路(28
b)に接続され、他端は、過冷却熱交換器(17)とア
キュームレータ(18)との間の主ガス管(35)に接
続されている。
【0082】上記降圧熱交換器(28)は、1次側通路
(28a)を流れる高圧冷媒と2次側通路(28b)を
流れる低圧冷媒とが対向して流れるように構成されてい
る。
【0083】−運転動作− 上記空気調和装置(1)の運転動作について図7及び図
8を参照しながら説明する。図8中の実線で示す線図
は、本実施形態にかかる空気調和装置(1)の冷房運転
時における冷凍サイクルをモリエル線図(圧力−エンタ
ルピ線図)上に表したものである。図8に付した符号
は、図7にも示している。
【0084】尚、図8中の破線で示す線図は、過冷却熱
交換器(17)を設置していない場合の冷房運転時の冷
凍サイクルのモリエル線図を示している。
【0085】冷房運転時には、四路切換弁(13)が図
7中の実線側に切り換わる。そして、冷媒が以下の通
り、冷媒回路(21)を循環する。
【0086】まず、点Aの状態の冷媒が圧縮機(12)
に吸入され、点Bまで圧縮されて吐出される。点Bの冷
媒は、室外熱交換器(14)に流れ、室外空気と熱交換
して放熱すると共に凝縮し、点Iの状態となる。点Iの
冷媒の乾き度は、例えば0.2である。
【0087】点Iの冷媒の一部が降圧通路(29)の流
入路(29a)に分流し、降圧膨張弁(30)により減
圧されて、点Hの状態の低圧冷媒となる。点Hの冷媒
は、降圧熱交換器(28)の2次側通路(28b)にお
いて、1次側通路(28a)を流れる高圧冷媒を凝縮さ
せると共に蒸発して、点Aの状態となる。
【0088】一方、一部が降圧通路(29)の流入路
(29a)に分流した後の点Iの冷媒は、降圧熱交換器
(28)において上記低圧冷媒によって凝縮し、点Cの
状態となって受液器(16)に流れる。点Cの冷媒は、
受液器(16)に貯溜されて点Dの飽和液の状態とな
り、過冷却熱交換器(17)の1次側通路(17a)に
流入する。過冷却熱交換器(17)において、点Dの冷
媒は、圧縮機(12)に吸入される冷媒により過冷却さ
れ、点Eの状態となる。
【0089】過冷却された点Eの冷媒は、液側ヘッダ
(22)を通過して各分岐液管(24)に分かれ、室内
膨張弁(19)により減圧されて点Fの状態となる。点
Fの冷媒は、室内熱交換器(20)において、室内空気
を冷却すると共に蒸発して点Gの状態となる。点Gの冷
媒は、過冷却熱交換器(17)において、1次側通路
(17a)を流れる降圧冷媒を過冷却すると共に蒸発し
て飽和蒸気となり、点Aの状態となる。そして、降圧熱
交換器(28)の2次側通路(28b)から流出した冷
媒と合流し、圧縮機(12)に吸入される。
【0090】暖房運転時には、四路切換弁(13)が図
7中の破線側に切り換わる。圧縮機(12)から吐出さ
れた冷媒は、四路切換弁(13)を通過した後、室内熱
交換器(20)において、室内空気を暖房すると共に凝
縮する。そして、室内熱交換器(20)を流出した冷媒
は、主液管(34)に合流し、過冷却熱交換器(17)
の1次側通路(17a)に流入し、圧縮機(12)に吸
入される冷媒により過冷却される。
【0091】過冷却熱交換器(17)を流出した高圧冷
媒は、降圧熱交換器(28)の一次側通路(28a)に
流入し、高圧冷媒の一部が分流して減圧された低圧冷媒
により過冷却される。
【0092】降圧熱交換器(28)を流出した冷媒の一
部が分流して、降圧通路(29)の流入路(29a)を
流れ、降圧膨張弁(30)により減圧されて、低圧冷媒
となる。そして、この低圧冷媒は、降圧熱交換器(2
8)の2次側通路(28b)において、1次側通路(2
8a)を流れる高圧冷媒を過冷却して蒸発する。
【0093】一方、降圧熱交換器(28)を流出し、一
部が分流した後の冷媒は、室外膨張弁(15)により減
圧され、室外熱交換器(14)において室外空気と熱交
換して蒸発し、湿り状態となる。この湿り蒸気の冷媒
は、過冷却熱交換器(17)において、高圧冷媒を過冷
却して蒸発し、降圧熱交換器(28)の2次側通路(2
8b)から流出してきたガス冷媒と合流し、圧縮機(1
2)に戻る。
【0094】−実施形態3の効果− 本実施形態3によれば、以下のような効果が発揮され
る。
【0095】冷房運転時において、室外熱交換器(1
4)の冷媒圧力を低下させることができるので、圧縮機
(12)の吐出側の冷媒圧力を低下させることができ
る。従って、圧縮機(12)の負荷を低減することがで
きる。
【0096】その他の構成、作用及び効果は実施形態1
と同様である。
【0097】<発明の実施の形態4>本発明の実施形態
4は、図9に示すように、実施形態1と実施形態2とを
組み合わせたものであり、高圧冷媒を減圧させた低圧冷
媒と圧縮機(12)の吸入冷媒とを混合した冷媒により
高圧冷媒を過冷却するようにしたものである。
【0098】つまり、本実施形態は、実施形態1の冷媒
回路(21)に減圧通路(31)を接続したものであ
る。該減圧通路(31)の一端は、受液器(16)と過
冷却熱交換器(17)との間の主液管(34)に接続さ
れ、他端が過冷却熱交換器(17)と四路切換弁(1
3)との間の主ガス管(35)に接続されている。減圧
通路(31)には、減圧弁(32)が設置されている。
【0099】−運転動作− 上記空気調和装置(1)の運転動作について図9及び図
10を参照しながら説明する。図10中の実線で示す線
図は、本実施形態にかかる空気調和装置(1)の冷房運
転時における冷凍サイクルをモリエル線図(圧力−エン
タルピ線図)上に表したものである。図10に付した符
号は、図9にも示している。
【0100】尚、図10中の破線で示す線図は、過冷却
熱交換器(17)を設置していない場合の冷房運転時の
冷凍サイクルのモリエル線図を示している。
【0101】冷房運転時には、四路切換弁(13)が図
9中の実線側に切り換わる。そして、冷媒が以下の通
り、冷媒回路(21)を循環する。
【0102】まず、点Aの状態の冷媒が圧縮機(12)
に吸入され、点Bまで圧縮されて吐出される。点Bの冷
媒は、室外熱交換器(14)に流れ、室外空気と熱交換
して放熱して、凝縮し点Cの状態となる。点Cの冷媒
は、受液器(16)に貯溜されて飽和液の状態である点
Dの状態となる。受液器(16)を流出した点Dの冷媒
の一部が減圧通路(31)に分流して、減圧弁(32)
により減圧されて、点Hの湿り状態の低圧冷媒となる。
一方、一部が減圧通路(31)に分流した後の点Dの冷
媒は過冷却熱交換器(17)の1次側通路(17a)に
流入し、上記減圧弁(32)により減圧された低圧冷媒
と、圧縮機(12)に吸入される前の冷媒とを混合した
冷媒により過冷却され、点Eの状態となる。
【0103】点Eの冷媒は、液側ヘッダ(22)を通過
して各分岐液管(24)に分かれ、室内膨張弁(19)
により減圧されて点Fの状態となる。点Fの冷媒は室内
熱交換器(20)において、室内空気を冷却すると共に
蒸発して点Gの湿り状態となる。点Gの冷媒は、減圧弁
(32)により減圧された低圧冷媒と合流し、過冷却熱
交換器(17)において、1次側通路(17a)を流れ
る高圧冷媒を過冷却すると共に蒸発し、点Aの状態とな
って圧縮機(12)に吸入される。
【0104】暖房運転時には、四路切換弁(13)が図
9中の破線側に切り換わる。圧縮機(12)から吐出さ
れた冷媒は、四路切換弁(13)を通過した後、室内熱
交換器(20)において、室内空気を暖房すると共に凝
縮する。そして、室内熱交換器(20)を流出した冷媒
は、主液管(34)に合流し、過冷却熱交換器(17)
の1次側通路(17a)に流入する。この冷媒は、過冷
却熱交換器(17)において、減圧弁(32)により減
圧された低圧冷媒と圧縮機(12)に吸入される冷媒と
を混合した冷媒により過冷却される。
【0105】過冷却熱交換器(17)を流出した冷媒
は、室外膨張弁(15)によって減圧され、室外熱交換
器(14)において室外空気と熱交換して蒸発し、湿り
状態となる。この湿り状態の冷媒は、減圧弁(32)に
より減圧された低圧冷媒と合流して、過冷却熱交換器
(17)において、高圧冷媒を過冷却すると共に、飽和
蒸気となって圧縮機(12)に戻る。
【0106】−実施形態4の効果− 本実施形態4によれば、以下のような効果が発揮され
る。
【0107】室内熱交換器(20)から圧縮機(12)
に流れる冷媒と受液器(16)を流出した高圧冷媒から
分流して減圧された液冷媒とを混合した冷媒を高圧冷媒
の過冷却に利用するため、高圧冷媒の過冷却度をより大
きくすることができる。
【0108】その他の構成、作用及び効果は実施形態1
と同様である。
【0109】<発明のその他の実施の形態>本発明の分
岐部は、上記実施形態の液側ヘッダに代えて、二股ジョ
イントを使用してもよい。
【0110】また、本発明の過冷却熱交換器は、2重管
熱交換器としてもよい。
【0111】また、実施形態2における過冷却膨張弁に
代えて、キャピラリチューブ等の膨張機構を用いてもよ
い。
【0112】また、実施形態2における過冷却通路の流
出路の他端は、四路切換弁とアキュームレータとの間の
主ガス管に接続するのではなく、アキュームレータに直
接接続してもよい。
【0113】また、実施形態3における降圧熱交換器
は、2重管熱交換器としてもよい。
【0114】また、実施形態3における降圧膨張弁に代
えて、キャピラリチューブ等の膨張機構を用いてもよ
い。
【0115】また、実施形態3における降圧通路の流出
路の他端は、過冷却熱交換器とアキュームレータとの間
の主ガス管に接続するのではなく、アキュームレータに
直接接続してもよい。
【0116】また、実施形態4における減圧弁に代え
て、キャピラリチューブ等の膨張機構を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す空気調和装置の冷媒回路の概
略図である。
【図2】実施形態1の空気調和装置の冷房運転時の冷凍
サイクルを示すモリエル線図である。
【図3】液側ヘッダの概略斜視図である。
【図4】液側ヘッダの概略正面図である。
【図5】実施形態2を示す空気調和装置の冷媒回路の概
略図である。
【図6】実施形態2の空気調和装置の冷房運転時の冷凍
サイクルを示すモリエル線図である。
【図7】実施形態3を示す空気調和装置の冷媒回路の概
略図である。
【図8】実施形態3の空気調和装置の冷房運転時の冷凍
サイクルを示すモリエル線図である。
【図9】実施形態4を示す空気調和装置の冷媒回路の概
略図である。
【図10】実施形態4の空気調和装置の冷房運転時の冷
凍サイクルを示すモリエル線図である。
【符号の説明】
(11) 冷媒配管 (12) 圧縮機 (14) 室外熱交換器 (16) 受液器 (17) 過冷却熱交換器 (19) 室内膨張弁 (20) 室内熱交換器 (21) 冷媒回路 (22) 液側ヘッダ (28) 降圧熱交換器 (50) 過冷却手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(12)と、熱源側熱交換器(1
    4)と、受液器(16)と、複数の膨張機構(19)
    と、複数の利用側熱交換器(20)とが冷媒配管(1
    1)によって接続されて成り、少なくとも冷凍サイクル
    運転を行う冷媒回路(21)を備え、 上記各利用側熱交換器(20)は、互いに並列に接続さ
    れると共に、上記各膨張機構(19)が利用側熱交換器
    (20)と対になるように設けられている空気調和装置
    において、 上記冷媒回路(21)における受液器(16)と、膨張
    機構(19)に対する冷媒配管(11)の分岐部(2
    2)との間には、減圧前の高圧冷媒を過冷却状態にまで
    冷却する過冷却手段(50)が設けられていることを特
    徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気調和装置において、 過冷却手段(50)は、受液器(16)から膨張機構
    (19)に流れる高圧冷媒と、利用側熱交換器(20)
    から圧縮機(12)に流れる冷媒とを熱交換させる過冷
    却熱交換器(17)を備えていることを特徴とする空気
    調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の空気調和装置において、 過冷却手段(50)は、受液器(16)から膨張機構
    (19)に流れる高圧冷媒と、該高圧冷媒の一部を分流
    して減圧させた低圧冷媒とを熱交換させる過冷却熱交換
    器(17)を備えていることを特徴とする空気調和装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の空気調和装置において、 冷媒回路(21)における熱源側熱交換器(14)と受
    液器(16)との間には、高圧冷媒と、該高圧冷媒の一
    部を分流して減圧させた低圧冷媒とを熱交換させて受液
    器(16)に流れる高圧冷媒を凝縮させる降圧熱交換器
    (28)が設けられていることを特徴とする空気調和装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の空気調和装置において、 過冷却手段(50)は、受液器(16)から膨張機構
    (19)に流れる高圧冷媒と、利用側熱交換器(20)
    から圧縮機(12)に流れる冷媒及び上記高圧冷媒の一
    部を分流して減圧させた低圧冷媒を混合した冷媒とを熱
    交換させる過冷却熱交換器(17)を備えていることを
    特徴とする空気調和装置。
JP2000137428A 2000-05-10 2000-05-10 空気調和装置 Pending JP2001317832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000137428A JP2001317832A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000137428A JP2001317832A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 空気調和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001317832A true JP2001317832A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18645207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000137428A Pending JP2001317832A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001317832A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207974A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置及び冷蔵庫
JP2007155229A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sanden Corp 蒸気圧縮式冷凍サイクル
WO2007094220A1 (ja) * 2006-02-14 2007-08-23 Daikin Industries, Ltd. 冷媒加熱装置
JP2008002742A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
CN100441964C (zh) * 2005-02-03 2008-12-10 乐金电子(天津)电器有限公司 多级型空调器
US7824725B2 (en) 2007-03-30 2010-11-02 The Coca-Cola Company Methods for extending the shelf life of partially solidified flowable compositions
USRE42908E1 (en) 2003-03-05 2011-11-15 Denso Corporation Vapor-compression-type refrigerating machine
CN108019890A (zh) * 2017-12-05 2018-05-11 珠海格力电器股份有限公司 空调能效控制方法、装置及空调系统
WO2019049255A1 (ja) 2017-09-07 2019-03-14 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP2020169807A (ja) * 2020-07-08 2020-10-15 三菱電機株式会社 冷凍装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE42908E1 (en) 2003-03-05 2011-11-15 Denso Corporation Vapor-compression-type refrigerating machine
JP2006207974A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置及び冷蔵庫
CN100441964C (zh) * 2005-02-03 2008-12-10 乐金电子(天津)电器有限公司 多级型空调器
JP2007155229A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sanden Corp 蒸気圧縮式冷凍サイクル
WO2007094220A1 (ja) * 2006-02-14 2007-08-23 Daikin Industries, Ltd. 冷媒加熱装置
JP2008002742A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
US8166771B2 (en) 2006-06-21 2012-05-01 Daikin Industries, Ltd. Refrigeration system
US7824725B2 (en) 2007-03-30 2010-11-02 The Coca-Cola Company Methods for extending the shelf life of partially solidified flowable compositions
WO2019049255A1 (ja) 2017-09-07 2019-03-14 三菱電機株式会社 空気調和装置
JPWO2019049255A1 (ja) * 2017-09-07 2020-10-01 三菱電機株式会社 空気調和装置
US11112140B2 (en) 2017-09-07 2021-09-07 Mitsubishi Electric Corporation Air conditioning apparatus
CN108019890A (zh) * 2017-12-05 2018-05-11 珠海格力电器股份有限公司 空调能效控制方法、装置及空调系统
CN108019890B (zh) * 2017-12-05 2020-09-04 珠海格力电器股份有限公司 空调能效控制方法、装置及空调系统
JP2020169807A (ja) * 2020-07-08 2020-10-15 三菱電機株式会社 冷凍装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6058145B2 (ja) 空気調和装置
JP4643135B2 (ja) マルチ空気調和器
WO2014083867A1 (ja) 空気調和装置
JP4715561B2 (ja) 冷凍装置
WO2014141374A1 (ja) 空気調和装置
WO1998006983A1 (fr) Conditionneur d'air
JP2007240025A (ja) 冷凍装置
WO2011105270A1 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2006003967A1 (ja) 空気調和装置
JP2009299909A (ja) 冷凍サイクル装置
JP3861891B2 (ja) 空気調和装置
JP4407012B2 (ja) 冷凍装置
JP2023508105A (ja) 空気調和装置
JP2001317832A (ja) 空気調和装置
CN113339909B (zh) 热泵空调系统
JP2006023073A (ja) 空気調和装置
JPH11182953A (ja) 冷凍装置
JP2018080883A (ja) 多室型空気調和機
JP6017049B2 (ja) 空気調和装置
KR100562836B1 (ko) 히트펌프 사이클
JPWO2019155506A1 (ja) 空調システム
JP2008116085A (ja) 空気調和機
WO2007040031A1 (ja) 空気調和機用液ガス熱交換器
JP4393786B2 (ja) 冷凍または空気調和装置及びその更新方法
CN214039017U (zh) 空调装置和室外机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091013

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302