JP2012102895A - 冷凍サイクル装置および冷温水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の運転周波数が低い場合でも、圧縮機底部の冷凍機油溜りから摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプの機能を低下させることなく、圧縮機の運転信頼性向上を図る。
【解決手段】冷凍サイクル装置1aは、過冷却熱交換器23が設けられた主冷媒回路2と、過冷却熱交換器23を経由するバイパス回路3と、主冷媒回路2中の主膨張弁24およびバイパス回路3中のバイパス膨張弁31を制御する制御装置4とを備えている。圧縮機21が所定周波数以下で運転され、かつ所定時間以上継続した場合に、圧縮機21の運転周波数を所定量だけ上昇させ、かつバイパス回路3におけるバイパス膨張弁31を流れる冷媒量を増大させる制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、凝縮器から流出した冷媒を過冷却するバイパス回路の冷媒流量を制御する冷凍サイクル装置およびこの冷凍サイクル装置を用いた冷温水装置に関する。
従来、冷媒回路の凝縮器の下流側に過冷却熱交換器が設けられ、この過冷却熱交換器に膨張させた冷媒を流入させることにより凝縮器から流出した冷媒を過冷却する冷凍サイクル装置が知られている。例えば、特許文献1には、図5に示すような冷凍サイクル装置100が開示されている。
この冷凍サイクル装置100は、冷媒を循環させる冷媒回路110と、バイパス回路120とを備えている。冷媒回路110は、圧縮機111、凝縮器112、過冷却熱交換器113、主膨張弁114および蒸発器115が配管により環状に接続されて構成されている。
バイパス回路120は、過冷却熱交換器113と主膨張弁114の間で冷媒回路110から分岐し、過冷却熱交換器113を経由して蒸発器115と圧縮機111の間で冷媒回路110につながっている。また、バイパス回路120には、過冷却熱交換器113よりも上流側にバイパス膨張弁121が設けられている。圧縮機111の冷媒吐出側配管には、温度センサ61が設置されている。
これにより、吐出温度の高低に応じてバイパス配管に流れる冷媒量を大小に制御することによって、吐出温度が高いときはバイパス冷媒量を多くして吐出温度を下げることが可能となり、信頼性を向上できる。
また、冷媒としてプロパン(R290)等の炭化水素を使用すると、比熱比が低いなどの冷媒の熱物性に起因して、吐出温度の抑制が図れることも知られている。
特許第3440910号公報
前記従来の構成および制御において、圧縮機の運転周波数が低い場合、通常吐出温度が急に異常に上昇することはない。特に、冷媒としてプロパンR290等の炭化水素を使用する場合、さらに、吐出温度の抑制が図れる。
しかしながら、圧縮機の運転周波数が低い場合には、圧縮機底部の冷凍機油溜りから摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプの機能が低下するため、摺動部における潤滑性低下を引き起こし、圧縮機の運転信頼性が低下するという問題が発生する。
また、炭化水素冷媒は、HFC系冷媒用の冷凍機油へ溶解しやすいことから以下のような問題が生じる。
つまり、冷媒の冷凍機油への溶解量が多い場合、圧縮機内や冷凍サイクル中における冷凍機油の粘度が低下し、特に圧縮機の運転周波数が低い場合、圧縮機底部の冷凍機油溜り
から摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプの機能が低下するため、摺動部における潤滑性低下を引き起こし、圧縮機の運転信頼性が低下するという問題が発生する。
本発明は、このような事情に鑑み、圧縮機の運転周波数が低い場合、特に、冷媒としてプロパン(R290)等の炭化水素を使用する場合、圧縮機底部の冷凍機油溜りから摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプの機能を低下させることなく、摺動部における潤滑性を確保し、圧縮機の運転信頼性向上を図ることができる冷凍サイクル装置及び冷温水装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、主冷媒回路における凝縮器と過冷却熱交換器との間、または過冷却熱交換器と主膨張手段との間から分岐して、流量調整手段、過冷却熱交換器を介して圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機周波数制御手段と、経過時間を検出する経過時間検出手段とを備え、圧縮機が所定周波数以下で運転され、かつ所定時間以上継続した場合に、圧縮機の運転周波数を所定量だけ上昇させ、かつバイパス回路における流量調整手段を流れる冷媒量を増大させる。
これによって、圧縮機周波数が低い運転が所定時間以上継続される場合、圧縮機周波数を上昇させて、圧縮機底部の冷凍機油溜りから摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプの機能を向上させて、摺動部における潤滑性を確保できる。
かつ、周波数上昇により圧縮機から吐出される冷媒量が増大するが、蒸発器をバイパスするバイパス回路を流れる冷媒量を増大させることにより、蒸発器へ流入する冷媒量を減少させて吸熱量を減少させることができ、凝縮器における加熱量の増大を抑制できる。
更に、過冷却熱交換器で高圧冷媒と熱交換した二相冷媒のバイパス冷媒量を多くすることにより、圧縮機に吸入する冷媒湿り度が高くなり、吐出温度を下げることが可能となり、信頼性を向上できる。
その結果、冷凍サイクル装置の凝縮器における加熱量を同等に保持しながら、圧縮機の運転信頼性向上を図ることができる。
また、本発明の冷凍サイクル装置において、冷媒として炭化水素の1つであるプロパン(R290冷媒)とし、凝縮器、または蒸発器を、冷媒が流動する冷媒流路、および水等の熱媒体が流動する熱媒体流路と構成し、かつ冷媒回路、およびバイパス回路を同一の筐体内に収納するものである。
これによって、強燃性であるR290冷媒を、利用側である熱媒体を凝縮器、または蒸発器を介して分離でき、かつR290冷媒が流動する回路を同一の筐体内に収納して冷媒使用量を最小限に抑制することで、利用側の安全性を高めることができる。
その結果、R290がHFC系冷媒用の冷凍機油へ溶解しやすいという問題を解決し、かつR290冷媒の地球温暖化係数GWPが低いことによる地球温暖化抑制、およびHFC系冷媒よりも高効率で、圧縮機の吐出温度が低いことによる高信頼性を確保することができる。
本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機の運転周波数が低い場合でも、冷凍サイクル装置の凝縮器における加熱量を同等に保持しながら、圧縮機の運転信頼性向上を図ることがで
きる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の概略構成図 本発明の実施の形態1における制御装置が行う制御のフローチャート 本発明の実施の形態2に係る冷温水装置の概略構成図 本発明の実施の形態3に係る冷温水装置の概略構成図 従来の冷凍サイクル装置の概略構成図
第1の発明は、圧縮機、凝縮器、過冷却熱交換器、主膨張手段、蒸発器が環状に接続された回路を冷媒が流動する冷媒回路と、凝縮器と過冷却熱交換器との間、または過冷却熱交換器と主膨張手段との間から分岐して、バイパス膨張手段、過冷却熱交換器を介して圧縮機の吸入側に接続したバイパス回路と、圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機周波数制御手段と、経過時間を検出する経過時間検出手段とを備え、圧縮機が所定周波数以下で所定時間以上継続した運転された場合に、圧縮機の運転周波数を所定量だけ上昇させるとともに、流量調整手段を流れる冷媒量を増大させることにより、圧縮機周波数が低い運転が所定時間以上継続されても、圧縮機周波数を上昇させて、圧縮機底部の冷凍機油溜りから摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプの機能を向上させて、摺動部における潤滑性を確保でき、かつ周波数上昇により増大した冷媒量は、蒸発器をバイパスするバイパス回路を流れる冷媒量を増大させることにより、蒸発器へ流入する冷媒量を減少させて吸熱量を減少させることができ、凝縮器における加熱量の増大を抑制できる。
更に、過冷却熱交換器で高圧冷媒と熱交換した二相冷媒のバイパス冷媒量を多くすることにより、圧縮機に吸入する冷媒湿り度が高くなり、吐出温度を下げることが可能となり、信頼性を向上できる。
その結果、冷凍サイクル装置の凝縮器における加熱量を同等に保持しながら、圧縮機の運転信頼性向上を図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の冷凍サイクル装置において、冷媒をとし、凝縮器と蒸発器の少なくとも一方を、冷媒が流動する冷媒流路、および水等の熱媒体が流動する熱媒体流路と構成し、かつ冷媒回路、およびバイパス回路を同一の筐体内に収納することにより、強燃性であるプロパンと利用側である熱媒体とを、凝縮器、または蒸発器を介して物理的に分離でき、かつプロパンが流動する回路を同一の筐体内に収納して冷媒使用量を最小限に抑制することで、プロパンが漏洩した場合でも利用側の熱媒体に混入することなく、筐体内で最小限に留めることができ、安全性を高めることができる。
その結果、圧縮機周波数が低い運転が所定時間以上継続されても、圧縮機周波数を上昇させて、圧縮機摺動部における潤滑性を確保でき、すなわちプロパンがHFC系冷媒用の冷凍機油へ溶解しやすいという問題を解決しながら、かつプロパンの地球温暖化係数GWPが低いことによる地球温暖化抑制、およびHFC系冷媒よりも高効率で、圧縮機の吐出温度が低いことによる高信頼性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る冷凍サイクル装置1aを示す。この冷凍サイクル装置1aは、冷媒を循環させる主冷媒回路2と、バイパス回路3と、制御装置4とを
備えている。冷媒としては、例えば、R407C等の非共沸混合冷媒、R410A等の擬似共沸混合冷媒、またはR290等の単一冷媒等を用いることができる。
主冷媒回路2は、圧縮機21、凝縮器22、過冷却熱交換器23、主膨張弁(主膨張手段)24および蒸発器25が配管により環状に接続されて構成されている。本実施形態では、凝縮器22は冷媒対水熱交換器、蒸発器25はフィンチューブ熱交換器である。凝縮器22は、冷媒が流動する冷媒流路、および水等の熱媒体が流動する熱媒体流路とにより構成されている。
また、主冷媒回路2には、冷媒の流動方向を切り換えるための四方弁28が設けられている。さらに、四方弁28と圧縮機21の吸入側の間に、気液分離を行うアキュームレータ27が設けられている。
バイパス回路3は、過冷却熱交換器23と蒸発器25との間で主冷媒回路2から分岐し、過冷却熱交換器23の2次側熱交換部23bを経由して四方弁28とアキュームレータ27との間で主冷媒回路2につながっている。また、バイパス回路3には、過冷却熱交換器23よりも上流側に本発明の流量調整手段であるバイパス膨張弁(バイパス膨張手段)31が設けられている。
主冷媒回路2には、圧縮機21の吐出側冷媒温度Tdを検出する吐出温度センサ61、および蒸発器25の出口側の冷媒過熱度SHeを検出する過熱度検出手段62が、またバイパス回路3には、過冷却熱交換器23側の2次側熱交換部23bの出口側の冷媒過熱度SHsを検出する過熱度検出手段63とが設けられている。
制御装置4は、各種の検出手段61、62、および63で検出される検出値等に基づいて、主膨張弁24、およびバイパス膨張弁31の開度を制御するともに、圧縮機21の運転周波数を制御する。
より具体的には、制御装置4は、吐出温度センサ61にて吐出温度Tdを検出して、吐出温度Tdが目標値となるように圧縮機21の運転周波数Fqの設定を行う圧縮機周波数制御手段4a、および経過時間検出のためのタイマー4bを備えている。
また、凝縮器22の熱媒体流路には供給管41と回収管42が接続されており、供給管41を通じて凝縮器22に水が供給され、凝縮器22で冷媒と熱交換し、加熱された水(温水)が回収管42を通じて回収されるようになっている。
以上のように構成された冷凍サイクル装置1aの運転動作について説明する。
加熱運転では、圧縮機21から吐出された冷媒が四方弁28を介して凝縮器22に送られ、凝縮器22にて高温冷媒と水(熱媒体)が熱交換することにより温水が生成され、暖房に利用される。図1に加熱運転時の冷媒、および水(熱媒体)の流れ方向を矢印で示している。
具体的には、回収管42により回収された温水は、例えばラジエータ等の熱交換ユニット(図示せず)に、直接的または貯湯タンク(図示せず)を介して送られ、これにより暖房が行われる。
すなわち、加熱運転では圧縮機21から吐出された高圧ガス冷媒は、凝縮器22に流入し、供給管41を通じて凝縮器22に供給されて水と熱交換して水を加熱し、冷媒自身は放熱して液化凝縮し、飽和液状態または過冷却液状態となる。凝縮器22から流出した高
圧液冷媒は、過冷却熱交換器23の出口側にて過冷却熱交換器の2次側熱交換部23bと蒸発器25側とに分岐される。
主膨張弁24側に分岐した高圧冷媒は、主膨張弁24によって減圧されて膨張した後に、蒸発器25に流入する。フィンチューブ熱交換器である蒸発器25に流入した低圧二相冷媒は、ここで蒸発して空気側から吸熱して、冷媒自身は加熱され、飽和ガスまたは過熱ガス状態となる。
一方、過冷却熱交換器23側の2次側熱交換部23bに流入し、バイパス膨張弁31で減圧された低圧冷媒は、過冷却熱交換器23側の1次側熱交換部23aを流動する飽和液状態または過冷却液状態の冷媒を冷却し、低圧冷媒自身は加熱されて飽和ガスまたは過熱ガス状態となる。この過冷却熱交換器23の2次側熱交換部23bから流出した低圧冷媒は、蒸発器25から流出した低圧冷媒と合流し、圧縮機21に吸入される。
本発明に関連する圧縮機21の低周波数運転制御のみについて、図2に示すフローチャートを参照して以下に詳細に説明する。
制御装置4は、圧縮機周波数Fqが所定周波数Fq2以下の設定になった場合に低周波数運転制御を開始する。まず、ステップS1にて必要に応じた圧縮機周波数Fqの設定を行う。
次に、運転周波数Fqと所定周波数Fq1との大小関係を比較し(ステップS2)、運転周波数Fqが所定周波数Fq1以下の場合は、ステップS3に移行して、運転周波数Fqが所定周波数Fq1以下となっている経過時間τを検出する。
そして、ステップS4にて経過時間τと所定経過時間τ1との大小関係を比較し、経過時間τが所定経過時間τ1より短い場合は、圧縮機21底部の冷凍機油溜りから摺動部への潤滑油の供給量には問題ないと判断して、ステップS10へ移行して、圧縮機周波数Fqの変化量なし(ゼロ)と設定して、ステップS1に戻る。
一方、ステップS4において、経過時間τが所定経過時間τ1以上に長い場合は、圧縮機21底部の冷凍機油溜りから摺動部への潤滑油の供給量が不十分と判断して、ステップS5に移行する。ステップS5にて、圧縮機周波数の変化量として所定周波数dFqだけ増加させる設定を行った後、ステップS6にて、バイパス膨張弁31の開度の変化量として、所定開度dPLだけ開く設定を行う。
ステップS6での動作により、圧縮機21から吐出される冷媒流量の増加に対して、バイパス回路3を介してバイパス流量を増加させることによって、蒸発器25へ流入する冷媒流量を減少させて、結果として加熱能力を維持し、ステップS1に戻る。
また、ステップS2にて、運転周波数Fqが所定周波数Fq1より大きい場合は、ステップS7に移行して、運転周波数Fqと所定周波数Fq2との大小関係を比較する。但し、Fq1<Fq2とする。
ステップS7にて、運転周波数Fqが所定周波数Fq1とFq2の間にある場合は、圧縮機21底部の冷凍機油溜りから摺動部への潤滑油の供給量には問題ないと判断して、ステップS10に移行する。
一方、運転周波数Fqが所定周波数Fq2以上の場合は、ステップS8に移行して、周波数Fq以上となっている経過時間τを検出し、ステップ9にて、経過時間τと所定経過
時間τ2との大小関係を比較し、経過時間τが所定経過時間τ2より短い場合は、圧縮機21底部の冷凍機油溜りから摺動部への潤滑油の供給量には問題ないと判断して、ステップS10へ移行して、圧縮機周波数Fqの変化量なし(ゼロ)と設定して、ステップS1に戻る。
一方、ステップS9において、経過時間τが所定経過時間τ2以上に長い場合は、圧縮機21底部の冷凍機油溜りから摺動部への潤滑油の供給量が問題ないレベルに達したと判断して、低周波数運転制御を終了する。
以上のように制御装置4の圧縮機低周波数運転制御は、ステップS1〜ステップS10の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態では、主冷媒回路2における過冷却熱交換器23と主膨張弁24との間から分岐して、バイパス膨張弁31、過冷却熱交換器23を介して圧縮機21の吸入側に接続したバイパス回路3を備えて、圧縮機21が所定周波数Fq1以下で運転され、かつ所定時間τ1以上継続した場合に、圧縮機21の運転周波数Fqを所定量dFqだけ上昇させ、かつバイパス回路3におけるバイパス膨張弁31を流れる冷媒量を増大させことにより、以下の効果が得られる。
すなわち、圧縮機21底部の冷凍機油溜りから摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプの機能を向上させて、摺動部における潤滑性を確保でき、かつ周波数上昇により増大した冷媒量は、蒸発器25をバイパスするバイパス回路3を流れる冷媒量を増大させることにより、蒸発器25へ流入する冷媒量を減少させて吸熱量を減少させることができ、凝縮器22における加熱量の増大を抑制できる。
その結果、冷凍サイクル装置1aの凝縮器22における加熱量を同等に保持しながら、圧縮機21の運転信頼性向上を図ることができる。
特に、本実施の形態では、凝縮器22をバイパスすることなく蒸発器25をバイパスすることで、凝縮器22における加熱量の増大を抑制しているため、凝縮器22をバイパスする場合には圧縮機に過熱冷媒が吸入されるのに対して、蒸発器25をバイパスすることにより、液成分の多い冷媒を圧縮機21に吸入することができ、結果として吐出温度を下げることが可能となり、より圧縮機21の運転信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態では、蒸発器25をバイパスした冷媒を、過冷却熱交換器23で過熱することで、凝縮器22を出た過冷却液を直接、圧縮機21に戻す場合に比べて、圧縮機21に戻す冷媒の湿り度を調整することができ、圧縮機21に液成分が吸入されて液圧縮現象が生じることを抑制でき、より圧縮機21の運転信頼性の向上を図ることができる。
<変形例>
なお、図1では、主冷媒回路2からバイパス回路3への分岐点は、過冷却熱交換器23と主膨張弁24との間に位置するものとしているが、凝縮器22と過冷却熱交換器23との間に位置するものでもよい。
(実施の形態2)
図3に、本発明の第2の実施の形態に係る冷凍サイクル装置を示す。なお、本実施形態では、実施の形態1と同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態でも、実施の形態1と基本構成は同様であるが、冷媒として炭化水素冷媒で
あるプロパンR290を使用し、凝縮器22と、主冷媒回路2と、バイパス回路3とを同一の筐体11aに収納するものである。
冷凍機油としては、プロパンが溶解しやすいHFC系冷媒用の冷凍機油が用いられている。このような冷凍機油として、例えば、鉱油、PAG油(ポリアルキレングリコール)などが挙げられる。
この場合の制御装置4の制御動作は、実施の形態1の説明で示したフローチャート(図2)と同様であるが、強燃性であるR290冷媒と利用側である水(熱媒体)とを、凝縮器22を介して物理的に分離でき、かつR290冷媒が流動する主冷媒回路2を同一の筐体内に収納して冷媒使用量を最小限に抑制することで、R290冷媒が漏洩した場合でも利用側の熱媒体に混入することなく、筐体11bの中で最小限に留めることができ、安全性を高めることができる。
その結果、圧縮機周波数が低い運転が所定時間以上継続されても、圧縮機周波数を上昇させて、圧縮機摺動部における潤滑性を確保でき、すなわちR290冷媒がHFC系冷媒用の冷凍機油へ溶解しやすいという問題を解決し、かつR290冷媒の地球温暖化係数GWPが低いことによる地球温暖化抑制、およびHFC系冷媒よりも高効率で、圧縮機の吐出温度が低いことによる高信頼性を確保することができる。
例えば、HFC系冷媒R410Aに対して、地球温暖化係数GWPは数100分の1程度、サイクル効率は数10%高く、圧縮機吐出温度は数10度も低く抑えることができ、すなわち利用側の安全性を確保しながら、地球温暖化抑制、サイクル効率向上、および圧縮機信頼性向上を得ることができる。
(実施の形態3)
図4に、本発明の第3の実施の形態に係る冷凍サイクル装置を示す。なお、本実施形態では、実施の形態2と同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態は、実施の形態2と基本構成は同様であるが、実施の形態2では、凝縮器22を、冷媒が流動する冷媒流路、および水等の熱媒体が流動する熱媒体流路とにより構成していたのに対して、実施の形態3では、蒸発器25を、冷媒が流動する冷媒流路、および水等の熱媒体が流動する熱媒体流路とにより構成する点が異なる。
この場合の制御装置4の制御動作は、実施の形態1の説明で示したフローチャート(図2)と同様であるが、強燃性であるR290冷媒と利用側である水(熱媒体)とを、蒸発器25(図4)を介して物理的に分離でき、かつR290冷媒が流動する主冷媒回路2を同一の筐体内に収納して冷媒使用量を最小限に抑制することで、R290冷媒が漏洩した場合でも利用側の熱媒体に混入することなく、筐体11bの中で最小限に留めることができ、安全性を高めることができる。
その結果、圧縮機周波数が低い運転が所定時間以上継続されても、圧縮機周波数を上昇させて、圧縮機摺動部における潤滑性を確保でき、すなわちR290冷媒がHFC系冷媒用の冷凍機油へ溶解しやすいという問題を解決し、かつR290冷媒の地球温暖化係数GWPが低いことによる地球温暖化抑制、およびHFC系冷媒よりも高効率で、圧縮機の吐出温度が低いことによる高信頼性を確保することができる。
本発明は、冷凍サイクル装置によって水を冷却・加熱し、その水を冷房・暖房に利用する冷温水装置に特に有用である。
1a 冷凍サイクル装置
2 主冷媒回路
3 バイパス回路
4 制御装置
4a 圧縮機周波数制御手段
4b タイマー
11a,11b 筐体
21 圧縮機
22 凝縮器
23 過冷却熱交換器
24 主膨張弁(主膨張手段)
25 蒸発器
31 バイパス膨張弁(バイパス膨張手段)

Claims (2)

  1. 圧縮機、凝縮器、過冷却熱交換器、主膨張手段および蒸発器が環状に接続された回路を冷媒が流動する冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記主膨張手段の間または前記凝縮器と前記過冷却熱交換器の間で前記冷媒回路から分岐し、流量調整手段、前記過冷却熱交換器を経由して前記蒸発器と前記圧縮機の間で前記冷媒回路につながるバイパス回路と、前記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機周波数制御手段と、経過時間を検出する経過時間検出手段とを備え、前記圧縮機が所定周波数以下で所定時間以上継続して運転された場合に、前記圧縮機の運転周波数を所定量だけ上昇させるとともに、前記流量調整手段を流れる冷媒量を増大させることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記冷媒をプロパンとし、前記凝縮器と前記蒸発器の少なくとも一方を、前記冷媒が流動する冷媒流路と、水等の熱媒体が流動する熱媒体流路とにより構成するとともに、前記冷媒回路、および前記バイパス回路を同一の筐体内に収納することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置を有する冷温水装置。
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