JP2006274972A - スクロール型流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生産性や軽量化に悪影響を及ぼすことなく、ハウジングに電動子のステータを固定可能なスクロール型流体機械を提供する。
【解決手段】 スクロール型流体機械としての圧縮機は、ハウジング10内にスクロールユニット18及びスクロールユニット18を駆動する電動子40を備え、この電動子40のステータ58はハウジング10、即ち、そのステータケーシング16に対し、ステータ58の係合凸面80とステータケーシング16の係合凹面74とが互いに締付け合う締り嵌めにより固定されている。
【選択図】 図2

Description

本発明はスクロール型流体機械に係わり、特に車両の空調システムのための冷凍回路のスクロール圧縮機として好適したスクロール型流体機械に関する。
スクロール型流体機械が上述した冷凍回路のスクロール圧縮機として使用される場合、このスクロール圧縮機は車両のエンジン又は電動モータにより駆動される。電動型のスクロール圧縮機の場合、圧縮機からの冷媒の吐出量をエンジンの負荷に拘わらず容易に調整でき、車室内の空調温度をきめ細かく制御するうえで好適する。
それ故、この種のスクロール圧縮機には電動モータと一体化したものが知られており(例えば、特許文献1参照)、このようなスクロール圧縮機はそのハウジング内に共に収容されたスクロールユニット及び電動子を備え、小形化が図られている。
特開2003-129983号公報
特許文献1に開示された電動子は、スクロールユニットを駆動する回転軸と、この回転軸に取付けられたロータと、このロータを囲むステータとから構成されているが、このステータはハウジングに固定して配置されなければならない。
一般的に、ハウジングに対するステータの固定には固定ボルトや焼き嵌め等の方式が採用されるが、固定ボルト方式の場合、ハウジングの開口端から深い位置にある底壁に螺子穴を形成しなければならず、スクロール圧縮機の生産性を低下させる。また、ステータには固定ボルトのための挿通孔が必要となるが、このような挿通孔はステータ及びハウジングの大径化を招くことにもなる。
一方、焼き嵌め方式の場合、上述した不具合を被ることはないが、その焼き嵌めの前処理としてハウジングの加熱が必要不可欠となり、量産品である圧縮機の生産性を著しく低下させる。また、スクロール圧縮機が車両の空調システム(冷凍回路)に使用される場合、その使用環境温度は激しく変動するが、ステータに対するハウジングの焼き嵌め保持力を高温の使用環境下にて適切となるように設定すると、低温の使用環境下ではハウジングの焼き嵌め保持力が過度になる。このため、圧縮機の軽量化を図るため、ハウジングがアルミから成形されていると、低温の使用環境下にてハウジングの破損を招く虞がある。
これを解消するにはハウジングの肉厚を増加したり、ハウジングを鋳鉄から成形することになるが、何れにしてもハウジングの重量増加を避けられず、圧縮機の軽量化やコスト削減化に逆行してしまうことになる。
本発明は上述した事情に基づいてなされたもので、その目的とするところはその生産性の悪化やハウジングの重量増加を招くことなく、ハウジングに対して電動子のステータを確実に固定することができるスクロール型流体機械を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のスクロール型流体機械は、ハウジングと、このハウジング内に収容された電動子であって、回転軸、この回転軸に取付けられたロータ及びこのロータを囲むステータを含む電動子と、ハウジング内に収容され、電動子の回転軸に連結されたスクロールユニットと、ハウジング内にてステータがその軸線回りに相対的に回転されたとき、ハウジング及びステータをステータの前記軸線方向及び周方向の少なくとも一方にて互いに係合させ、これにより、ハウジングにステータを固定する固定装置とを備えている(請求項1)。
上述のスクロール型流体機械の固定装置によれば、ハウジングに対してステータが相対的に回転されたとき、ステータはその軸線方向及び周方向の少なくとも一方にてハウジングに固定される。
固定装置は、ハウジング及びステータの外周面にそれぞれ設けられた係合面を含むことができ、これら係合面はステータの相対回転を受けてハウジングに対するステータの締り嵌めをもたらす(請求項2)。この場合、締り嵌めはハウジングに対してステータをその軸線方向及び周方向の両方にて固定する保持力を発揮する。
上述したハウジング及びステータの係合面はその周方向に間隔を存して複数配置することができ(請求項3)、この場合、ステータにはその周方向に離間した複数箇所から締り嵌めにより保持力を受ける。
ステータが上述した締り嵌めにより固定される場合、固定装置はハウジングに対して、ステータの回転角位置を決定する回転止めを更に含むことができる(請求項4)、この回転止めはハウジング側若しくはステータ側の係合面から突出した突起により実現可能である(請求項5)。
固定装置が上述した回転止め、つまり、突起を備えていれば、ステータはハウジングに固定されると同時に、ハウジングに対しての回転姿勢が決定される。
更に、スクロール型流体機械は、上述した固定装置以外に、ハウジングに対してステータの軸線方向の動きを規制するスナップリングを更に備えることができる(請求項6)。このようなスナップリングは固定装置とともにステータの軸方向の動きを阻止する。
一方、固定装置は、ハウジングの内周面及びステータの外周面にそれぞれ設けられ、ステータの相対回転によりステータの軸線方向の動きを規制すべく、前記内外の周面を噛み合わせる凹凸部と、ハウジングに対してステータの周方向の動きを規制するストッパとを含むことができる(請求項7)。
この場合の固定装置にあっても、ステータの相対回転を受け、凹凸部が噛み合うことで、ステータはハウジングに対してその軸線方向に固定され、また、その周方向に関してはストッパにより固定される。
上述したストッパは、凹凸部を横断して延び、これら凹凸部を相互に結合する位置決め部材から実現され(請求項8)、この位置決め部材はボルトやピン等のロッドからなる。
請求項1〜8のスクロール型流体機械は、電動子のステータを相対的に回転させることで、ハウジングに対し、ステータの軸線方向及び周方向の少なくとも一方に関してステータを固定するようにしたから、ステータを貫通する固定ボルトやハウジングの加熱を伴う焼き嵌めを用いることなく、ステータの固定が可能となる。この結果、ハウジングの大形化が避けられるとともに、スクロール型流体機械の生産性をも悪化することがなく、スクロール圧縮機の軽量化とコスト削減との両立を図ることができる。
図1はスクロール型流体機械としてのスクロール圧縮機を示し、この圧縮機は車両の空調システム、つまり、その冷凍回路のための圧縮機として使用される。
圧縮機は円筒形状のハウジング10を備え、このハウジング10は図1でみて右方から順に、ユニットケーシング12、支持壁14及びステータケーシング16を有する。ユニットケーシング12及びステータケーシング16は共にアルミニウムから成形され、支持壁14を挟んで互いに結合されている。
ユニットケーシング12内にはスクロールユニット18が収容されており、このスクロールユニット18は固定スクロール20及び可動スクロール22を有する。可動スクロール22は支持壁14側に配置され、そして、固定スクロール20は複数の固定ボルト24を介してユニットケーシング12の端壁12aに固定されている。
固定及び可動スクロール20,22はこれらの渦巻壁が互いに噛み合うように組み合わされ、渦巻壁間に複数の圧縮室26が形成される。これら圧縮室26は、固定スクロール20に対する可動スクロール22の旋回運動に伴い、固定スクロール20の中央に向けて移動し、この移動過程にて容積が縮小する。
ユニットケーシング12内には固定スクロール20とその端壁12aとの間に吐出室28が形成され、そして、固定スクロール20の中央に吐出孔30が貫通して形成されている。この吐出孔30には前述した圧縮室26が順次連通し、そして、吐出孔30は吐出弁32により開閉される。この吐出弁32はリード弁からなり、吐出室28側の固定スクロール20の端面に螺子を介して取付けられている。なお、参照符号34は吐出弁32の開度を規制するバルブ押えである。
更に、ユニットケーシング12の外周壁には吐出ポート36が形成され、この吐出ポート36は吐出室28に連通する一方、前述した冷凍回路の冷媒循環経路(図示しない)に接続されている。
可動スクロール22は電動モータから動力を受けることで、前述したように固定スクロール20に対して旋回運動し、この際、可動スクロール22の自転は阻止された状態にある。このため、可動スクロール22と支持壁14との間にはボールカップリング38が配置されており、このボールカップリング38は可動スクロール22の自転を阻止するとともに可動スクロール22からのスラスト荷重を受ける機能を果たし、このスラスト荷重はボールカップリング38を介して支持壁14に伝達される。
上述した電動モータは、ステータケーシング16内に収容された電動子40を備え、この電動子40は回転軸42を有する。この回転軸42は支持壁14とステータケーシング16の端壁16aとの間に亘って延び、これら支持壁14及び端壁16aにボール軸受44,46を介して回転自在に支持されている。
回転軸42の一端は大径端部48として形成され、この大径端部48は支持壁14からユニットケーシング12内に突出して位置付けられている。大径端部48からはクランクピン50が可動スクロール22に向けて突出し、クランクピン50には偏心ブッシュ52が取付けられている。この偏心ブッシュ52は可動スクロール22のボス22aにニードル軸受54を介して回転自在に支持されている。
従って、回転軸42が回転されると、回転軸42の回転力はクランクピン50、偏心ブッシュ52、ニードル軸受54を介して可動スクロール22に伝達され、この結果、可動スクロール22はボールカップリング38により自転が阻止された状態で、固定スクロール20に対して旋回運動し、その旋回半径は回転軸42とクランクピン50との間の軸線間距離により決定される。
電動子40は、回転軸42に取付けられたロータ56を有し、このロータ56がステータ58により囲繞されている。ステータ58はステータケーシング16の内径に略等しい外径を有し、ハウジング10、即ち、ステータケーシング16に対して固定装置により固定されている。なお、固定装置については後述する。
ステータケーシング16の外周壁には吸入ポート60が形成され、この吸入ポート60はステータケーシング16の端壁16aの近傍に位置付けられている。吸入ポート60はステータケーシング16内に連通する一方、前述した冷凍回路の冷媒循環経路に接続され、冷媒循環経路からの冷媒をステータケーシング16内に流入させることができる。
ステータケーシング16内に流入した冷媒は、電動子40内の間隙、つまり、ロータ56とステータ58との間の間隙や、ステータ58内に確保した軸方向間隙等を通過して支持壁14に向かい、そして、ステータケーシング16内から支持壁14に形成した複数の連通孔62を通じてユニットケーシング12内に導入される。
即ち、ステータケーシング16内には吸入ポート60からユニットケーシング12内に至る冷媒経路が確保されており、冷媒が導入されるユニットケーシング12内の部位は、吸入室64として形成されている。この吸入室64はスクロールユニット18の可動スクロール22を囲み、吐出室28に対しては固定スクロール20によって区画されている。
なお、ステータケーシング16の外周壁には給電ポート66が形成されているが、通常、給電ポート66はプラグにより閉塞された状態にあり、このプラグを気密に貫通してステータ58のコイル68と外部の給電回路との間を繋ぐリード線(図示しない)がステータケーシング16から引き出される。
可動スクロール22が旋回運動され、そして、前述した圧縮室26が吸入室64に開放されると、圧縮室26は吸入室64内の冷媒を吸入する。吸入された冷媒は可動スクロール22の旋回運動に伴い、その圧縮室26が固定スクロール20の吐出孔30に向けて移動する過程で圧縮される。圧縮室26が吐出孔30に到達し、且つ、圧縮室26内の圧力が吐出弁32の締切圧に打勝つと、吐出弁32が開かれ、圧縮室26内の圧縮冷媒は吐出孔30を通じて吐出室28に吐出される。
この後、圧縮冷媒は吐出室28から吐出ポート36を通じて冷媒循環経路に送出され、冷凍回路の凝縮器、レシーバ、膨張弁及び蒸発器等を経て吸入ポート60に至り、そして、この吸入ポート60からステータケーシング16内の前述した冷媒経路を通過し、吸入室64に戻される。
ステータケーシング16の冷媒経路を流れる冷媒は蒸発器から戻されるので、その温度は低く、電動子40を効果的に冷却し、これにより、電動子40の過熱が防止される。
次に、図2及び図3を参照しながら、前述した固定装置の第1実施例を説明する。
図2に示されるように固定装置は、ステータケーシング16の内周面に複数、例えば3個の膨出部70を有し、これら膨出部70はステータケーシング16内に突出し且つその周方向に等間隔を存して配置されている。それ故、ステータケーシング16の内周面はその周方向に凹凸が連続し、且つ、膨出部70間に逃げ溝72をそれぞれ備えた形状を有する。
更に、ステータケーシング16の径方向内側を向いた各膨出部70の内面は円弧状の係合凹面74として形成され、これら係合凹面74は同一の仮想円上に配置されている。
一方、ステータ58の外周面からも3個の膨出部76が突出しており、これら膨出部76はステータ58の周方向に等間隔を存して配置されている。それ故、ステータ58の外周面もまたその周方向に凹凸が連続し、且つ、膨出部76間に逃げ溝78をそれぞれ備えた形状を有する。
ステータ58の径方向外側を向いた各膨出部76の外面は前述した係合凹面74に合致する円弧状の係合凸面80として形成され、図2に示す状態では、各係合凸面80は対応する係合凹面74に密接されている。
即ち、ステータ58はステータケーシング16の内周面に対して締り嵌めされており、この締り嵌めはステータ58の軸線方向及び周方向の双方にて、ステータ58をステータケーシング16に固定する。
より詳しくは、ステータ58における膨出部76の周方向長さは、ステータケーシング16における逃げ溝72の周方向長さよりも短く、そして、ステータ58が締り嵌めされる前にて、係合凸面80が配置される仮想円の半径は、係合凹面74における仮想円の半径よりも若干長い。従って、図3に示されるように、ステータ58の膨出部76をステータケーシング16の逃げ溝72に位置付けることで、ステータケーシング16内にステータ58を挿入でき、この後、ステータ58をその軸線回りに回転させることで、ステータ58はその係合凸面80が係合凹面74に締付けられた状態でステータケーシング16の内周面に固定され、この際、係合凹面74及び係合凸面80がそれぞれ配置されている仮想円の半径差が締り嵌めの締め代となる。
この結果、上述した第1実施例の固定装置によれば、従来の固定ボルト方式や焼き嵌め方式によらず、ステータケーシング16の内周面に対してステータ58を確実に固定することができ、圧縮機の生産性の向上や、その軽量化に大きく貢献する。
上述した係合凹面74及び係合凸面80はステータ58の軸線方向全長に亘って延びていてもよいし、又は、その一部のみにあってもよい。また、ステータ58の締り嵌めを達成する係合面相互は上述した円弧形状に限らず、楔を形成する平坦面又は自由な曲面であってもよい。更に、係合面はステータケーシング16及びステータ58の双方に2個以上ずつ以上あれば、ステータケーシング16の内周面に対してステータ58を確実に固定することができる。
図4は第2実施例の固定装置を示す。
図4の固定装置もまた、ステータケーシング16及びステータ58に係合凹面74及び係合凸面80をそれぞれ備える一方、係合凹面74の1つに形成された突起82を更に備え、この突起82は係合凹面74からステータケーシング16の径方向内側に向けて突出している。それ故、ステータケーシング16に対し、ステータ58がその回転により締り嵌めされていくとき、ステータ58の膨出部76の端が突起82に当接し、突起82はステータ58の更なる回転を阻止する回転止めとして機能する。
上述した突起82を備えていれば、ステータ58が締り嵌めされると同時に、ステータケーシング16に対してステータ58を所望の回転角位置にて固定することができる。なお、突起82は、係合凸面80に設けることも可能である。
図5及び図6は第3実施例の固定装置を示す。
第3実施例の場合、ステータケーシング16の内周面は開口端16bから端壁16aに向けて3段階に縮径する段付き形状をなし、その中径部84がステータ58の外径に等しい内径を有する。開口端16b側に位置した中径部84の端部には周溝(凹部)86が形成され、そして、端部にはその周方向の一部に複数の開口88が形成されている。これら開口88はステータケーシング16の周方向に等間隔を存して配置され、周溝86の一部を開口端16bに向けて開放させている。
一方、ステータ58はその外周面の一端に開口88に対応した複数のフランジ(凸部)90を備えており、これらフランジ90はステータ58の周方向に等間隔を存して配置されている。各フランジ90は開口88を通過可能な大きさを有し、その厚み及び突出長さは周溝86の幅及び深さに相当する。
ステータケーシング16内にステータ58が嵌め込まれるとき、ステータ58のフランジ90とステータケーシング16の開口88とそれぞれ合致させることで、フランジ90を周溝86内に位置付けることができ、この際、図5から明らかなようにステータ58はステータケーシング16における内周面の中径部84と小径部との間の段差92に当接する。
この状態で、ステータ58がその軸線回りに回転されると、フランジ90は周溝86内を周方向に移動し、周溝86の両内壁面に挟持される。従って、周溝86はステータケーシング16に対し、ステータ58をその軸線方向に固定する。
更に、フランジ90の少なくとも1つには挿通孔94が形成され、そして、中径部84の端面には周溝86を横断してねじ穴96が形成され、このねじ穴96はその底部に雌ねじが切られている。従って、挿通孔94とねじ穴6とを合致させ、ねじ穴96に挿通孔94を通じてロッド状のストッパ、即ち、位置決めねじ98をねじ込むことで、ステータケーシング16に対してステータ58をその周方向に関し、位置決めして固定することができる。
上述したように第3実施例の固定装置にあっても、従来の固定ボルト方式や焼き嵌め方式によらず、ステータ58の固定が可能となり、第1及び第2実施例の場合と同様な作用効果を発揮することができる。なお、位置決めねじ98に代えて位置決めピンであってもよい。
本発明のスクロール型流体機械は上述した第1〜第3実施例の固定装置以外に、例えば、図1に示されているように、ステータケーシング16に対してステータ58をその軸線方向に固定するスナップリング100や、ステータケーシング16の外周壁を径方向に挿通される位置決めねじ102を補助的に備えていてもよい。
また、本発明のスクロール型流体機械は、圧縮機以外にスクロール膨張機として使用することも可能である。
スクロール型流体機械を圧縮機として示した断面図である。 ステータが第1実施例の固定装置により締り嵌めされた状態を示す図である。 締り嵌めされる前のステータの状態を示す図である。 ステータが第2実施例の固定装置により締り嵌めされた状態を示す図である。 第3実施例の固定装置を示した断面図である。 第3実施例の固定装置の一部を図5中、VI方向からみた矢視図である。
符号の説明
10 ハウジング
16 ステータケーシング(ハウジング)
18 スクロールユニット
40 電動子
42 回転軸
58 ステータ
74 係合凹面(係合面)
80 係合凸面(係合面)
82 突起(回転止め)
86 周溝(凹部)
90 フランジ(凸部)
98 位置決めねじ(ストッパ)
100 スナップリング

Claims (8)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容された電動子であって、回転軸、この回転軸に取付けられたロータ及びこのロータを囲むステータを含む電動子と、
    前記ハウジング内に収容され、前記電動子の前記回転軸に連結されたスクロールユニットと、
    前記ハウジング内にて前記ステータがその軸線回りに相対的に回転されたとき、前記ハウジング及び前記ステータを前記ステータの前記軸線方向及び周方向の少なくとも一方にて互いに係合させ、これにより、前記ハウジングに前記ステータを固定する固定装置と
    を具備したことを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 前記固定装置は、前記ハウジング及び前記ステータの外周面にそれぞれ設けられ、前記ステータの前記相対回転を受けて前記ハウジングに対する前記ステータの締り嵌めをもたらす係合面を含むことを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記ハウジング及び前記ステータの前記係合面はその周方向に間隔を存して複数配置されていることを特徴とする請求項2に記載のスクロール型流体機械。
  4. 前記固定装置は、前記ハウジングに対して前記ステータの回転角位置を決定する回転止めを更に含むことを特徴とする請求項2又は3に記載のスクロール型流体機械。
  5. 前記回転止めは、前記ハウジング側若しくは前記ステータ側の前記係合面から突出した突起であることを特徴とする請求項4に記載のスクロール型流体機械。
  6. 前記ハウジングに対して前記ステータの軸線方向の動きを規制するスナップリングを更に具備したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のスクロール型流体機械。
  7. 前記固定装置は、前記ハウジングの内周面及び前記ステータの外周面にそれぞれ設けられ、前記ステータの前記相対回転により前記ステータの軸線方向の動きを規制すべく、前記内外の周面を噛み合わせる凹凸部と、前記ハウジングに対して前記ステータの周方向の動きを規制するストッパとを含むことを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  8. 前記ストッパは、前記凹凸部を横断して延び、これら凹凸部を相互に結合する位置決め部材であることを特徴とする請求項7に記載のスクロール型流体機械。
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