JP2006273117A - 車輪軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小径孔部のインナー側の端部内周面にバリが形成されるのを防止することができるようにした車輪軸受装置を提供することである。
【解決手段】内方部材1と外方部材8とを複数のボール12によって相対的に回転自在に支持する。内方部材1に形成されたステム挿入孔13を小径孔部13aと大径孔部13bとから成る段付き孔とし、その大径孔部13bと小径孔部13aとの間に形成された段部をテーパ面15とする。このテーパ面15と小径孔部13aの内周面とが交差する交差部に丸み17をつけ、大径孔部13bの内周面とテーパ面15とをポンチの圧入による仕上げ時に小径孔部13aのインナー側端部の内周にバリが発生するのを防止し、小径孔部13aの内周面にブローチ加工によりセレーション歯14を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】内方部材1と外方部材8とを複数のボール12によって相対的に回転自在に支持する。内方部材1に形成されたステム挿入孔13を小径孔部13aと大径孔部13bとから成る段付き孔とし、その大径孔部13bと小径孔部13aとの間に形成された段部をテーパ面15とする。このテーパ面15と小径孔部13aの内周面とが交差する交差部に丸み17をつけ、大径孔部13bの内周面とテーパ面15とをポンチの圧入による仕上げ時に小径孔部13aのインナー側端部の内周にバリが発生するのを防止し、小径孔部13aの内周面にブローチ加工によりセレーション歯14を形成する。
【選択図】図1
Description
この発明は、自動車の駆動輪を回転自在に支持する車輪軸受装置に関するものである。
この種の車輪軸受装置として、特許文献1の図7に記載されたものが従来から知られている。その特許文献1に記載された車輪軸受装置は、図3に示すように、車輪取付け用のフランジ21を外周に有する内方部材20と車体取付け用のフランジを外周に有する外方部材22とを複列のボール23によって相対的に回転自在に支持し、上記内方部材20に形成されたステム挿入孔24の内周面に等速ジョイントの外輪ステムがセレーション嵌合されるセレーション歯25をブローチ加工により形成している。
ここで、ステム挿入孔24が軸方向の全長にわたって同一径であると、外輪ステムの挿入が困難となる。その外輪ステムの挿入を容易とするため、図4に示すように、ステム挿入孔24を車輪側のアウター側端部が小径孔部24aとされ、かつインナー側端部が大径孔部24bとされた段付き孔とし、その大径孔部24bと小径孔部24aとの間に形成された段部をテーパ面26としており、上記大径孔部24bの内周面およびテーパ面26をポンチの圧入による塑性加工により仕上げるようにしている。また、小径孔部24aの内周面にブローチ加工によってセレーション歯25を形成している。
特開2002−195254号公報
ところで、上記従来の車輪軸受装置においては、小径孔部24aの内周面とテーパ面26の交差部に角28を設けた構成であるため、テーパ面26と大径孔部24aの内周面を仕上げる塑性加工時に、上記角28に図5に示すようなバリ29が発生し、ブローチ加工によるブローチの挿入時に、ブローチの歯がバリ29に引っ掛かり、上記歯を損傷させる可能性があった。
また、ブローチ加工によるセレーション歯25の形成後に、そのセレーション歯25の歯先面のインナー側端部にバリ29が残り、外輪ステムの挿入を阻害するという不都合があった。
この発明の課題は、ステム挿入孔における小径孔部のインナー側の端部内周面にバリが形成されるのを防止することができるようにした車輪用軸受装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、車輪取付け用のフランジを外周に有する内方部材と車体取付け用のフランジを外周に有する外方部材とを複列のボールによって相対的に回転自在に支持し、前記内方部材に形成されたステム挿入孔を車輪側のアウター側の端部が小径孔部とされ、インナー側の端部が大径孔部とされた段付き孔とし、その大径孔部と小径孔部との間に形成された段部をテーパ面とし、前記小径孔部の内周面にセレーション歯をブローチ加工により形成した車輪軸受装置において、前記テーパ面と小径孔部の内周面とが交差する交差部に丸みをつけた構成を採用したのである。
ここで、内方部材は、車輪取付け用のフランジを一端部外周に有し、他端部に小径部が設けられたハブ輪と、そのハブ輪の前記小径部の外周に圧入された内輪とから成り、前記ハブ輪に段付き孔から成るステム挿入孔が形成されたものであってもよい。
ブローチ加工に際しては、ステム挿入孔の大径孔部から小径孔部にブローチを挿通して、小径孔部の内周面にセレーション歯を形成する。この場合、内方部材と外方部材間に複列のボールを組込んだ車輪用軸受装置の組立て状態でブローチ加工を行なうことにより、きわめて精度の高いセレーション歯を形成することができる。
上記のように、テーパ面と小径孔部の内周面の交差部に丸みをつけることにより、大径孔部の内周面およびテーパ面をポンチの圧入による塑性加工によって仕上げる加工時に、材料の塑性流動を上記丸みで吸収することができる。このため、小径孔部のインナー側端部における内周面にバリが発生するのを防止することができ、ブローチ加工によって小径孔部の内周面にセレーション歯を加工する際に、ブローチの刃が損傷されるという不都合の発生を皆無とすることができる。また、歯先面にバリのないセレーション歯を形成することができ、小径孔部に対して外輪ステムを容易に挿入することができる。
以下、この発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。図示のように、内方部材1は、ハブ輪2と、そのハブ輪2の一端の小径部2aに圧入された内輪3とから成り、上記ハブ輪2の他端部外周には車輪取付け用のフランジ4が設けられ、そのフランジ4にホイールディスクを固定するハブボルト5が取付けられている。また、ハブ輪2の外周と内輪3の外周には軌道面6、7が形成されている。
内方部材1の外側には外方部材8が設けられている。外方部材8は車体に取付けられるフランジ9を有し、内周にはハブ輪2および内輪3のそれぞれに形成された前記軌道面6、7と径方向で対向する複列の軌道溝10、11が設けられ、その複列の軌道溝10、11と軌道面6、7間に組込まれた複列のボール12によって内方部材1が回転自在とされている。
内方部材1におけるハブ輪2には軸方向に貫通するステム挿入孔13が形成されている。ステム挿入孔13は、車輪側のアウター側端部が小径孔部13aとされ、かつインナー側端部が大径孔部13bとされた段付き孔から成り、上記小径孔部13aと大径孔部13bとの間に形成された段部はテーパ面15とされている。また、テーパ面15と小径孔部13aの内周面とが交差する交差部に丸み17が設けられている。
小径孔部13aの内周面にはブローチ加工によってセレーション歯14が形成され、図示省略した等速ジョイントの外輪ステムに形成されたセレーション歯が係合可能とされている。
小径孔部13aの内周面に対するセレーション歯14の形成に際しては、ブローチを大径孔部13bから小径孔部13a内に挿通する。このとき、内方部材1と外方部材8との間にボール12を組込んだ車輪軸受装置の組立て状態でブローチ加工を行なうことにより、精度の高いセレーション歯14を形成することができる。
実施の形態で示すように、ハブ輪2の内周に形成されたテーパ面15と小径孔部13aの内周面とが交差する交差部に丸み17を形成することにより、大径孔部13bの内周面およびテーパ面15をポンチの圧入による塑性加工によって仕上げる加工時に、材料の塑性流動を上記丸み17で吸収することができる。
このため、小径孔部13aのインナー側端部における内周面にバリが発生するのを防止することができる。
したがって、ブローチ加工によって小径孔部13aの内周面にセレーション歯14を形成する際に、ブローチの刃がバリによって損傷されることはなく、しかも、セレーション歯14の歯先面16のインナー側端部にバリの無いセレーション歯14を得ることができるので、外輪ステムを小径孔部13a内にスムーズに挿入することができる。
なお、実施の形態では、ハブ輪2の小径部2aの外周に内輪3を圧入してハブ輪2と内輪3とを結合一体化したが、ハブ輪の小径部外周に内輪を嵌合し、その内輪よりインナー側に突出する小径部の先端部の加締めにより、ハブ輪と内輪とを結合一体化してもよい。
加締めによる結合一体化によれば、半径方向内方への変形によりステム挿入孔の内周面の精度が低下するおそれがあるため、ブローチ加工によるセレーション歯の形成は、車輪軸受装置の組立て状態で行なうのが好ましい。
1 内方部材
2 ハブ輪
2a 小径部
3 内輪
4 フランジ
8 外方部材
12 ボール
13 ステム挿入孔
13a 小径孔部
13b 大径孔部
14 セレーション歯
15 テーパ面
17 丸み
2 ハブ輪
2a 小径部
3 内輪
4 フランジ
8 外方部材
12 ボール
13 ステム挿入孔
13a 小径孔部
13b 大径孔部
14 セレーション歯
15 テーパ面
17 丸み
Claims (2)
- 車輪取付け用のフランジを外周に有する内方部材と車体取付け用のフランジを外周に有する外方部材とを複列のボールによって相対的に回転自在に支持し、前記内方部材に形成されたステム挿入孔を車輪側のアウター側の端部が小径孔部とされ、インナー側の端部が大径孔部とされた段付き孔とし、その大径孔部と小径孔部との間に形成された段部をテーパ面とし、前記小径孔部の内周面にセレーション歯をブローチ加工により形成した車輪軸受装置において、前記テーパ面と小径孔部の内周面とが交差する交差部に丸みをつけたことを特徴とする車輪軸受装置。
- 前記内方部材が、車輪取付け用のフランジを一端部外周に有し、他端部に小径部が設けられたハブ輪と、そのハブ輪の前記小径部の外周に圧入された内輪とから成り、前記ハブ輪に段付き孔から成るステム挿入孔を形成し、そのステム挿入孔の小径孔部の内周面にブローチ加工によりセレーション歯を形成した請求項1に記載の車輪用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005095255A JP2006273117A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 車輪軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005095255A JP2006273117A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 車輪軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006273117A true JP2006273117A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37208271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005095255A Pending JP2006273117A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 車輪軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006273117A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001180211A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-03 | Ntn Corp | 車輪軸受装置 |
JP2002029210A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-29 | Koyo Seiko Co Ltd | 軸受装置 |
JP2004203213A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Nsk Ltd | 車輪支持用ハブユニットの雌スプライン加工方法 |
JP2004306705A (ja) * | 2003-04-03 | 2004-11-04 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受装置およびその製造方法 |
JP2004338584A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受ユニットの製造方法および車輪用駆動ユニット |
-
2005
- 2005-03-29 JP JP2005095255A patent/JP2006273117A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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