JP2006272750A - インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機 - Google Patents

インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006272750A
JP2006272750A JP2005095308A JP2005095308A JP2006272750A JP 2006272750 A JP2006272750 A JP 2006272750A JP 2005095308 A JP2005095308 A JP 2005095308A JP 2005095308 A JP2005095308 A JP 2005095308A JP 2006272750 A JP2006272750 A JP 2006272750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
roller
support member
movable member
ink fountain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005095308A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Izume
雅幸 井爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
I Mer Co Ltd
Original Assignee
I Mer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by I Mer Co Ltd filed Critical I Mer Co Ltd
Priority to JP2005095308A priority Critical patent/JP2006272750A/ja
Priority to AU2006229370A priority patent/AU2006229370B2/en
Priority to AT06730376T priority patent/ATE547247T1/de
Priority to EP06730376A priority patent/EP1864806B1/en
Priority to CA2602575A priority patent/CA2602575C/en
Priority to US11/887,262 priority patent/US20090288568A1/en
Priority to CN200680010326A priority patent/CN100594129C/zh
Priority to PCT/JP2006/306428 priority patent/WO2006104188A1/ja
Priority to DK06730376.8T priority patent/DK1864806T3/da
Priority to ES06730376T priority patent/ES2381682T3/es
Publication of JP2006272750A publication Critical patent/JP2006272750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
    • B41F31/14Applications of messenger or other moving transfer rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F33/00Indicating, counting, warning, control or safety devices
    • B41F33/04Tripping devices or stop-motions
    • B41F33/10Tripping devices or stop-motions for starting or stopping operation of damping or inking units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
    • B41P2231/00Inking devices; Recovering printing ink
    • B41P2231/10Axially segmented ducter rollers

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

【課題】 インキ移しローラの位置の切り換えの異常を検知して、それによる異常の発生を未然に防止できるインキ移し分割ローラユニットを提供する。
【解決手段】 インキ移し分割ローラユニット5は、印刷機のフレーム7に固定される支持部材6と、同一方向に個別に往復移動しうるように支持部材6に取付けられた複数の短円柱状の可動部材8と、各可動部材8の外周に回転自在に取付けられたインキ移しローラ15と、支持部材6に設けられて各可動部材8の位置を個別に切り換えるローラ位置切換装置19とを備えている。可動部材8と摺接する支持部材6の部分に、可動部材6の位置の切り換えを検知するための位置切換検知センサ102が設けられている。
部分に永久磁石が取り付けられていることを特徴とするものである。
【選択図】 図3

Description

この発明は、インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機に関する。
この発明の発明者は、特許文献1に記載されている印刷機を提案した。
この印刷機は、インキ壺を形成するインキ壺部材に近接して配置されたインキ元ローラと、複数のインキ練りローラのうちの最初のインキ練りローラとの間に、インキ移し分割ローラユニットが配置されているものである。
インキ移し分割ローラユニットは、印刷機のフレームに固定される支持部材と、同一方向に個別に往復移動しうるように支持部材に取付けられた複数の短円柱状の可動部材と、各可動部材の外周に回転自在に取付けられたインキ移しローラと、支持部材に設けられて各可動部材の位置を個別に切り換えるローラ位置切換装置とを備えている。
特許第3008026号公報
上記の印刷機では、各インキ移しローラが各位置に切り換えられている時間を個別に制御することにより、印刷面に供給されるインキ量を、インキ移しローラごとに、すなわち、印刷面の幅方向の位置ごとに調節することができ、それにより、印刷品質を向上させることができる。
ところが、インキ移しローラユニットの位置の切り換えが正常に行われなかった場合でも、そのまま運転が続行されるため、印刷面にインキが供給されなくなって、不良品が発生するという問題がある。このため、印刷機の無人運転が困難である。
この発明の目的は、上記の問題を解決し、インキ移しローラの位置の切り換えの異常を検知して、それによる異常の発生を未然に防止できるインキ移し分割ローラユニットおよび印刷機を提供することにある。
請求項1のインキ移し分割ローラユニットは、印刷機のフレームに固定される支持部材と、同一方向に個別に往復移動しうるように支持部材に取付けられた複数の短円柱状の可動部材と、各可動部材の外周に回転自在に取付けられたインキ移しローラと、支持部材に設けられて各可動部材の位置を個別に切り換えるローラ位置切換装置とを備えているインキ移し分割ローラユニットにおいて、可動部材と摺接する支持部材の部分に、可動部材の位置の切り換えを検知するための位置切換検知センサが設けられていることを特徴とするものである。
請求項2のインキ移し分割ローラユニットは、請求項1のものにおいて、位置切換検知センサが磁気センサであり、位置切換検知センサに対向する可動部材の部分に永久磁石が取り付けられていることを特徴とするものである。
この場合、可動部材の位置によって位置切換検知センサの出力が変わるように、センサと永久磁石との位置関係が決められている。
この発明による印刷機は、互いに平行になるようにフレームに支持されたインキ元ローラとインキ練りローラとの間に、請求項1または2のインキ移し分割ローラユニットが配置されていることを特徴とするものである。
請求項1のインキ移し分割ローラユニットおよびこれを用いた印刷機では、インキ移しローラの位置の切り換えが正常に行われなかったことを、位置切換検知センサによって検知することができ、その場合に、たとえば、警報が発せられて、運転が停止される。このようにすれば、印刷機の無人運転が可能になり、インキ移しローラの位置の切り換えの異常による不良品の発生などの異常の発生を未然に防止することができる。
請求項2のインキ移し分割ローラユニットおよびこれを用いた印刷機では、位置切換検知センサにより、可動部材すなわちインキ移しローラがいずれの位置に切り換えられているかを確実に検知することができる。
請求項1のインキ移し分割ローラユニットおよびこれを用いた印刷機によれば、前記のように、インキ移しローラの位置の切り換えの異常を検知して、それによる異常の発生を未然に防止することができる。
請求項1のインキ移し分割ローラユニットおよびこれを用いた印刷機によれば、前記のように、位置切換検知センサにより、可動部材すなわちインキ移しローラがいずれの位置に切り換えられているかを確実に検知することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。
図1は印刷機のインキ供給装置の一部を概略的に示す左側面図、図2は同平面図である。なお、以下の説明において、図1および図2の右側を前、左側を後とし、前から見たときの左右を左右とする。
図1および図2において、インキ壺(1)を形成するインキ壺部材(2)の後端に近接するインキ元ローラ(3)の後方に複数のインキ練りローラのうちの最初のインキ練りローラ(4)が配置され、元ローラ(3)と練りローラ(4)との間に、インキ移し分割ローラユニット(5)が配置されている。元ローラ(3)と練りローラ(4)の軸は互いに平行で、左右方向にのびている。元ローラ(3)と練りローラ(4)は、印刷機のフレーム(7)に回転自在に支持され、図示しない駆動装置により所定の回転速度で図1の矢印方向に回転させられる。元ローラ(3)の回転速度は、練りローラ(4)のそれの1/10程度である。
分割ローラユニット(5)の詳細が、図3および図4に示されている。図3は分割ローラユニット(5)の一部切欠き平面図であり、同図の下側が前、上側が後である。図4は、図2の一部を左側から見た拡大横断面図である。
ローラ(3)(4)と平行な直線状の支持部材(6)の左右両端部がフレーム(7)に固定され、支持部材(6)の周囲に複数の可動部材(8)が取り付けられている。支持部材(6)は、上下幅より前後幅が少し大きい角柱状をなす。可動部材(8)は短円柱状をなし、可動部材(8)にはこれを軸方向に貫通する比較的大きな角状の穴(9)が形成されている。フレーム(7)に対向状に固定されて支持部材(6)に貫かれた1対の端円柱状の固定部材(10)の間に複数の可動部材(8)が軸方向に並べられ、これらの可動部材(8)の穴(9)に支持部材(6)が通されている。可動部材(8)の穴(9)の上下幅は支持部材(6)の上下幅とほぼ等しく、穴(9)の上下両面が支持部材(6)の上下両面に摺接している。また、穴(9)の前後幅は支持部材(6)の前後幅より少し大きく、可動部材(8)は、支持部材(6)に対して、穴(9)の後面が支持部材(6)の後面に接する前端位置と、穴(9)の前面が支持部材(6)の前面に接する後端位置との間を前後に移動しうるようになっている。支持部材(6)と摺接する可動部材(8)の穴(9)の上面に、可動部材(8)の全長にわたる角みぞ(11)が形成されている。
各可動部材(8)は、後述するように、支持部材(6)に対して軸方向に位置決めされており、可動部材(8)相互間および両端の固定部材(10)との間には、軸方向にわずかな隙間が設けられている。このため、各可動部材(8)は、支持部材(6)に対して個別に前後方向に移動しうる。
各可動部材(8)の外周に、転がり軸受である玉軸受(12)の内輪が固定されている。各玉軸受(12)の外輪の外周に金属製スリーブ(14)が固定され、スリーブ(14)の外周にゴム製厚肉円筒状のインキ移しローラ(15)が固定されている。
隣接する可動部材(6)の外周相互間に、短円柱状の防塵部材(16)がはめ被せられている。防塵部材(16)は、たとえば天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂などの適当なゴム状弾性材料よりなり、その両端部に内側に少し張り出したフランジ部(16a)が一体に形成されている。そして、これらのフランジ部(16a)が可動部材(8)の左右両端寄りの部分の外周面に形成された環状みぞ(17)にはめられることにより、防塵部材(16)が可動部材(8)に固定されている。左右両端の可動部材(8)とこれらに隣接する固定部材(10)との外周相互間にも、同様の防塵部材(16)がはめ被せられている。
各可動部材(8)と支持部材(6)の間の支持部材(6)側に、次のように、インキ移しローラ(15)の位置を切り換えるローラ位置切換装置(19)が設けられている。
可動部材(8)の軸方向中央部に対応する支持部材(6)の部分に、前面から少し後方までのびた穴を形成することによりシリンダ部(20)が形成されるとともに、後面から少し前方までのびたばね収容穴(21)が形成されている。シリンダ部(20)の中心とばね収容穴(21)の中心は、可動部材(8)の上下方向の中心近傍にある前後方向の1つの直線上にある。シリンダ部(20)内に、短円柱状のピストン(22)がOリング(23)を介して前後摺動自在に挿入されている。ばね収容穴(21)内に、付勢部材としてのボール(24)が前後摺動自在に挿入されるとともに、これを後向きに付勢する圧縮コイルばね(25)が挿入されている。
ピストン(22)の中心に対向する可動部材(8)の穴(9)の前面およびボール(24)の中心に対向する穴(9)の後面に、それぞれ、凹所(26)(27)が形成されている。各凹所(26)(27)の可動部材(8)軸方向の幅は一定である。可動部材(8)の軸線と直交する断面における各凹所(26)(27)の断面形状は一様であり、上記軸線と平行な直線を中心とする円弧状をなす。凹所(26)に対向するピストン(22)の端面の中心に先細テーパ状の突起(22a)が形成され、この突起(22a)が凹所(26)にはめられている。なお、ピストン(22)の突起(22a)を除く部分の長さはシリンダ部(20)の長さよりわずかに短く、ピストン(22)がシリンダ部(20)内に最も退入した状態でも、突起(22a)の大部分が支持部材(6)の前面より突出するようになっている。一方、ボール(24)の外周の一部が、凹所(27)にはめられている。
支持部材(6)の後部において、ボール(24)は、常時、ばね(25)の弾性力により可動部材(8)の穴(9)の後面に圧接させられ、ボール(24)の外周の一部が、凹所(27)にはまって、凹所(27)の前後の縁部に圧接させられている。一方、支持部材(6)の前部においては、支持部材(6)の前面あるいはピストン(22)が可動部材(8)の穴(9)の前面に圧接させられ、ピストン(22)の突起(22a)の大部分が凹所(26)にはまっている。そして、このようにピストン(22)の突起(22a)の大部分とボール(24)の一部が、常時、凹所(26)(27)にはまっていることにより、支持部材(6)に対する可動部材(8)の軸方向の位置決めがなされている。
支持部材(6)に、その左端から軸方向にのびて右端付近で閉じた給気穴(28)が形成され、この穴(28)の左端開口端が適当な配管を介して圧縮空気源(29)に接続されている。
可動部材(8)のみぞ(11)に面している支持部材(6)の上面に切換弁(ソレノイド弁)(30)が取り付けられ、この弁(30)の2つのポートが支持部材(6)に形成された連通穴(31)(32)を介して給気穴(28)とシリンダ部(20)にそれぞれ連通させられている。また、弁(30)の電線(33)がみぞ(11)の部分を通して外部に引き出され、制御装置(34)に接続されている。
弁(20)に通電された状態(オン状態)ではシリンダ部(20)が弁(30)を介して給気穴(28)に連通させられ、通電を停止した状態(オフ状態)ではシリンダ部(20)が弁(30)を介して大気と連通させられる。そして、制御装置(34)で各切換装置(19)の弁(30)の通電状態を個別に切り換えることにより、各インキ移しローラ(15)の前後方向の位置が個別に切り換えられる。
弁(30)がオフ状態に切り換えられると、シリンダ部(20)が大気と連通させられるため、ピストン(22)はシリンダ部(20)内を自由に移動できる状態になる。このため、可動部材(8)はばね(25)によりボール(24)を介して後側に移動させられる。その結果、可動部材(8)およびインキ移しローラ(15)は後端位置に切り換えられ、インキ移しローラ(15)が元ローラ(3)から離れて練りローラ(4)に圧接する。
弁(30)がオン状態に切り換えられると、シリンダ部(20)が給気穴(28)およびさらにこれを介して圧縮空気源(29)に連通させられるため、シリンダ部(20)に圧縮空気が供給される。このため、ばね(25)の力に抗して、ピストン(22)が支持部材(6)から前方に突出し、これによって可動部材(8)が前側に移動させられる。その結果、可動部材(8)およびインキ移しローラ(15)は前端位置に切り換えられ、インキ移しローラ(15)が練りローラ(4)から離れて元ローラ(3)に圧接する。
可動部材(8)の穴(9)の底壁と摺接する支持部材(6)の下面に、磁気センサよりなる位置切換検知センサ(102)が埋め込み式に固定され、これに対向する可動部材(8)の穴(9)の底壁に、永久磁石(103)が埋め込み式に固定されている。センサ(102)の下面は、支持部材(6)の下面と面一であるか、それより少し内側(上側)に位置している。永久磁石(103)の上面は、可動部材(8)の穴(9)の底壁面と面一であるか、それより少し内側(下側)に位置している。可動部材(8)が後端位置に切り換えられた状態では、センサ(102)は永久磁石(103)の前後方向中央部に対向し、可動部材(8)が前端位置に切り換えられた状態では、センサ(102)は永久磁石(103)から後方に外れる。したがって、可動部材(8)の位置によってセンサ(102)の出力が変化し、センサ(102)の出力により、可動部材(8)すなわちインキ移しローラ(15)がいずれの位置にあるかがわかる。
後述するようにインキ壺(1)から元ローラ(3)の外周表面に出たインキは、インキ移しローラ(15)が前端位置に切り換えられている間に、そのインキ移しローラ(15)に移され、各インキ移しローラ(15)に移されたインキは、インキ移しローラ(15)が後端位置に切り換えられている間に練りローラ(4)に移される。練りローラ(4)に移されたインキは、さらに複数のインキ練りローラなどを経て、印刷面に供給される。そして、制御装置(34)で各インキ移しローラ(15)ごとに前端位置と後端位置に切り換えられている時間を制御することにより、印刷面に供給されるインキ量がその幅方向の位置によって調節される。また、センサ(102)の出力により、インキ移しローラ(15)の位置の切り換えが正常であるかどうかが検知され、インキ移しローラ(15)が正常に切り換えられなかった場合には、警報が発せられる。
図5は図1の一部を拡大した図であり、図6〜図10はインキ供給装置の各部を詳細に示す図である。
インキ壺部材(2)はたとえば断面正三角形の三角柱状をなし、その左右両端に設けられた円柱状の支持軸部(35)がフレーム(7)に回動自在に支持されている。フレーム(7)には、電動モータを備えたインキ壺部材回動装置(36)が設けられ、この回動装置(36)により、インキ壺部材(2)が回動させられ、120度おきの3つの作業位置に位置決めされて、各作業位置に固定されるようになっている。
インキ壺部材(2)の周囲の3つの側面がインキ壺形成面(37a)(37b)(37c)となっており、各インキ壺形成面(37a)〜(37c)の反時計回り方向の端の稜線がそのインキ壺形成面(37a)〜(37c)に対応するインキ通路形成部(38a)(38b)(38c)となっている。インキ壺形成面は符号(37)で総称し、区別する必要があるときは、反時計回り方向に順に、第1インキ壺形成面(37a)、第2インキ壺形成面(37b)、第3インキ壺形成面(37c)と呼ぶことにする。インキ通路形成部も符号(38)で総称し、区別する必要があるときは、反時計回り方向に順に、第1インキ通路形成部(38a)、第2インキ通路形成部(38b)、第3インキ通路形成部(38c)と呼ぶことにする。インキ壺部材(2)の端面には、各インキ通路形成部(38)に対応して、その番号を表わす「1」〜「3」の数字が記されている。
インキ壺部材(2)の近傍に、帯状のシート(39)の繰出しおよび巻取りを行うシート移動装置(40)が設けられている。
シート移動装置(40)は、繰出し軸(41)、巻取り軸(42)、およびこれらの軸(41)(42)を駆動する軸駆動装置(43)を備えている。軸駆動装置(43)は、繰出し軸(41)を駆動する電動モータ(44)、およびモータ(44)の回転を巻取り軸(42)に伝達する動力伝達機構(45)を備えており、繰出し軸(41)が巻取り軸(42)より小さい一定速度で回転するようになされている。また、動力伝達機構(45)に、摩擦抵抗を与えるとともにすべりを許容するすべり機構(47)が設けられている。たとえば、動力伝達機構(45)が歯車列よりなり、すべり機構(47)は、モータ(44)側の歯車とかみ合う第1の歯車と巻取り軸(42)側の歯車とかみ合う第2の歯車とが互いに重ねあわされるとともに、所定の摩擦抵抗をもって互いにすべりながら回転するように組み合わされたものである。
アルミニウム合金などで作られた芯筒(48)にプラスチックスなどで作られた帯状のシート(39)が巻かれたシートロール(49)の芯筒(48)が、繰出し軸(41)に着脱自在に固定されるようになっている。また、円筒状の巻取り部材(50)が、巻取り軸(42)に着脱自在に固定されるようになっている。図示は省略したが、プラスチックスなどで作られた巻取り筒が、巻取り部材(50)の外周に、互いに回転しないようにはめられる。
繰出し軸(41)に固定されたシートロール(49)から繰出されたシート(39)が、インキ壺形成面(37)を覆うようにインキ壺部材(2)にかけられた後、巻取り部材(50)にはめられた巻取り筒に導かれ、シート(39)の先端部が、適宜な手段により、巻取り筒に固定されている。
巻取り部材(50)に巻かれたシート(39)の外径が最も小さいときでも、すべり機構(47)によるすべりがないと仮定した場合の巻取り部材(50)の部分におけるシート(39)の移動速度が繰出し軸(41)のシートロール(49)の部分におけるシート(39)に移動速度より大きくなるように、繰出し軸(41)と巻取り軸(42)の回転速度の関係が決められている。
モータ(44)で繰出し軸(41)および巻取り軸(42)を駆動することにより、シート(39)がシートロール(49)から繰出されて、その長さ方向にインキ壺部材(2)に沿って移動し、巻き取り部材(50)に巻き取られる。繰出し軸(41)と巻取り軸(42)の回転速度の関係が上記のように決められ、モータ(44)と巻取り軸(42)との間にすべり機構(47)が設けられているので、シート(39)は常に張力を付与された状態で移動させられる。このため、モータ(44)が停止したときには、インキ壺形成面(37)を覆っているシート(39)の部分がインキ壺形成面(37)に密着する。
インキ壺部材(2)の各インキ壺形成面(37)は、インキ壺部材(2)が対応する作業位置に位置決めされたときに、インキ壺(1)を形成する。実際には、インキ壺形成面(37)を覆っているシート(39)の部分と元ローラ(3)の外周表面とで、インキ壺(1)が形成される。そして、そのインキ壺形成面(37)に対応するインキ通路形成部(38)がシート(39)を介して元ローラ(3)の外周表面に近接し、インキ通路形成部(38)に密着しているシート(39)の部分と元ローラ(3)の外周表面との間にインキ通路(52)が形成される。
インキ通路(52)の大きさは、元ローラ(3)の回転中心軸とインキ壺部材(2)の回転中心軸との軸間距離、元ローラ(3)の直径およびインキ壺部材(2)の回転中心軸からインキ通路形成部(38)までの距離によって決まる。この例では、3つのインキ通路形成部(38)について、インキ壺部材(2)の回転中心軸からインキ通路形成部(38)までの距離が変えられている。このため、作業位置によってインキ通路の大きさが変わる。
インキ壺部材(2)と元ローラ(3)の間に、インキ壺(1)の側壁を形成する左右1対の堰板(53)が着脱自在に固定されるようになっている。堰板(53)は略三角形状をなし、三角形の2辺に相当する部分に、インキ壺形成面(37)に密着する平坦なインキ壺吸着面(53a)および元ローラ(3)の外周表面に密着する凹形部分円筒面状のインキ元ローラ吸着面(53b)が形成されている。各堰板(53)の2つの吸着面(53a)(53b)の近傍に、吸着用の永久磁石(54)が埋め込み式に固定されている。
元ローラ(3)の外周部において、左右両端寄りの2箇所に、全周が磁性材料よりなる堰板吸着部(55)が設けられ、吸着部(55)以外の部分は非磁性材料よりなる。吸着部(55)の幅は、堰板(53)の幅とほぼ等しい。インキ壺部材(2)の各インキ壺形成面(37)は、全体が磁性材料よりなるものであってもよいし、元ローラ(3)の吸着部(55)に対応する部分だけが磁性材料よりなり、残りの部分が非磁性材料よりなるものであってもよい。
堰板(53)は、元ローラ吸着面(53b)が元ローラ(3)の吸着部(55)に密着してこれに磁力により吸着されるとともに、インキ壺吸着面(53a)がシート(39)を介してインキ壺形成面(37)に密着してこれに磁力により吸着されることにより、これらに固定されて、インキ壺の側壁を形成する。堰板(53)は磁力により元ローラ(3)に吸着されているだけであるから、元ローラ(3)の回転に支障をきたすことがない。
元ローラ(3)の下部前方に、インキ回収タンク(56)が配置されている。タンク(56)の後部に、タンク(56)の後壁上端より後方斜め上方に突出したインキ掻き取りブレード(57)が固定されている。タンク(56)およびブレード(57)に左右幅は、元ローラ(3)の左右長さより大きい。タンク(56)およびブレード(57)は、空気シリンダを備えたブレード位置切換装置(58)によって前後方向に移動させられ、ブレード(57)の上端が元ローラ(3)の外周表面に圧接する後端の掻き取り位置と、ブレード(57)が元ローラ(3)から離れる前端の待機位置とに切り換えられる。
フレーム(7)の右側上部に前後方向に長い水平板状の支持台(59)が設けられ、支持台(59)の上面に、使用前の新しい堰板(53)が載置される第1の堰板載置台(60)と、使用後の堰板(53)が載置される第2の堰板載置台(61)とが設けられている。各台(60)(61)には、堰板(53)のインキ元ローラ吸着面(53b)を受ける凸形部分円筒面状の第1受部(62)と、第1受部(62)の下部から突出して堰板(53)のインキ壺吸着面(53a)のインキ元ローラ吸着面(53b)側の部分を受ける第2受部(63)とが設けられている。第1受部(62)の上部に、棒状の磁性部材(64)が埋め込み式に固定されている。
フレーム(7)の後部に、複数のインキ容器(65)を保管するための容器保管部(66)が設けられている。
インキ容器(65)は、可撓性を有するプラスチックスで作られた容器本体(67)を備えている。容器本体(67)は、水平断面が円形で、上下方向に圧縮可能な蛇腹状をなす。容器本体(67)の蛇腹状の部分の上壁および下壁は、水平な円板状をなす。容器本体(67)の下壁には、円形穴(68)が形成され、この穴(68)の周縁部から下方に突出した筒部(69)が一体に形成されている。筒部(69)の外周にはおねじが形成され、この部分に、短円筒状の底蓋(70)が下側からねじ込まれて固定されている。底蓋(70)の底壁には円形穴(71)が形成されている。また、弾性係数の大きいプラスチックスで作られた薄板円板状の底板(72)が底蓋(70)内にはめられ、底板(72)の外周縁部が底蓋(70)の底壁と容器本体(67)の筒部(69)の下端面との間に挟み止められている。底蓋(70)の穴(71)に面する底板(72)の部分は、容器(65)の底壁を構成している。底板(72)の肉厚は中心側にいくにつれて薄くなっており、底板(72)には、切り込み(73)が形成されている。この例では、底板(72)の中心から放射状にのびる6つの切り込み(73)が形成されている。また、容器本体(67)の上壁の内面(下面)に、短円柱状のブロック部(74)が一体に形成されている。ブロック部(74)の外径は筒部(69)の内径より少し小さく、ブロック部(74)の長さ(高さ)は、筒部(69)の長さより少し小さい。
通常、各容器(65)には、異なる種類のインキが収容される。容器(65)の上部に圧力が加わっていない状態では、切り込み(73)の部分が閉じており、この部分からインキが外に出ることがない。後述するように、容器(65)の底部を固定した状態で、容器(65)の上部を下方に押すと、その圧力により、切り込み(73)の部分が開き、容器(65)内のインキが、開いた切り込み(73)の部分を通って下方に落下する。
容器保管部(66)は、左右方向に水平にのびる支持部材(75)を備えている。支持部材(75)の右端部は、空気シリンダを使用した昇降装置(76)を介して支持台(59)の後端部に支持されている。支持部材(75)上に、複数の容器保持装置(77)が左右方向に並べて設けられている。各容器保持装置(77)は、容器(65)の底部を下から受ける底部受部(78)と、容器(65)の中間部を後側から抱えるようにして保持する略半円状の中間部保持部(79)とを備えている。
支持台(59)の上面の堰板載置台(60)(61)より右側の部分に、前後方向に水平にのびるガイドレール(80)が設けられ、門形の第1の移動体(81)の右側下部がガイドレール(80)に案内されている。移動体(81)の左側下部に設けられたローラ(82)がフレーム(7)の左側部分の上面に載せられている。図示は省略したが、ボールねじなどを使用した駆動装置により、移動体(81)が前後方向に移動させられる。
第1の移動体(81)の上部後面に、左右方向に水平にのびるガイドレール(83)が設けられ、第2の移動体(84)がガイドレール(83)に案内されている。図示は省略したが、ボールねじなどを使用した駆動装置により、移動体(84)が左右方向に移動させられる。
第2の移動体(84)の部分に、堰板交換装置(85)の主要部およびインキ補給装置(86)が設けられている。
堰板交換装置(85)は、次のように構成されている。
元ローラ(3)の上部に近接する位置であって、元ローラ(3)およびインキ壺形成面(37)に吸着された堰板(53)の後端より少し後方の位置に、堰板規制部材を兼ねたカバー(110)が設けられている。カバー(110)は、その左右両端部がフレーム(7)に固定されて、元ローラ(3)の上部全長を覆っている。
第2の移動体(84)の後面に、空気シリンダを使用した昇降装置(87)を介して水平板状の第3の移動体(88)が支持されており、移動体(88)に、空気圧を利用した旋回・開閉装置(89)が設けられている。旋回・開閉装置(89)から下方に突出した鉛直旋回軸(90)の下端部に、1対の開閉自在な堰板保持部材(91)が設けられている。保持部材(91)は、第1および第2の移動体(81)(84)の移動により、前後方向および左右方向に移動させられ、第3の移動体(88)の昇降により、昇降させられる。また、保持部材(91)は、旋回・開閉装置(89)による旋回軸(90)の旋回により、鉛直軸を中心に旋回させられ、旋回・開閉装置(89)により、開閉される。
インキ補給装置(86)は、次のように構成されている。
第2の移動体(84)の後面に、左右方向に水平にのびるガイドレール(92)が設けられ、左右1対の容器保持部材(93)がガイドレール(92)に案内されている。2つの保持部材(93)は互いに左右対称をなす。保持部材(93)には、容器(65)の底蓋(70)の部分を左右両側から挟むとともに底蓋(70)の底面外周部を下から支持する底部保持部(94)と、容器(65)の中間部を左右両側から挟んで保持する中間部保持部(95)とが設けられている。図示は省略したが、空気シリンダを使用した駆動装置により、保持部材(93)が左右対称に移動されて開閉する。第2の移動体(84)の上部から上方にのびるとともに保持部材(93)の上方に水平に張り出したブラケット(96)の部分に、鉛直昇降棒(97)が昇降自在に支持され、昇降装置(98)によって昇降されるようになっている。そして、ブラケット(96)より下方に突出した昇降棒(97)の下端部に、水平円板状の押圧部材(99)が固定されている。また、一方の保持部材(93)の底部保持部(94)の底面に固定されたブラケット(100)の先端部に、インキ壺(1)内のインキのレベルを検出するためのレベルセンサ(101)が設けられている。レベルセンサ(101)には、たとえば、超音波センサが用いられる。
保持部材(93)により容器(65)が保持されている場合、押圧部材(99)が容器(65)の上部を下方に押していない状態では、容器(65)の切り込み(73)の部分が閉じていて、インキが外に出ることがない。押圧部材(99)が容器(65)の上部を下方に押すと、その圧力により、切り込み(73)の部分が開いて、インキが下方に落下する。なお、インキは、インキ通路(52)より少し上方の元ローラ(3)の外周表面に落下するようになっている。元ローラ(3)の外周表面に落下したインキは、元ローラ(3)の回転により、インキ通路(52)に移動し、インキ壺(1)に溜まる。
インキ補給装置(86)を所定の速度で左右に往復移動させながら、レベルセンサ(101)でインキ壺(1)内のインキのレベルを検出し、インキのレベルが所定値より低くなったインキ壺(1)の部分にインキを補給する。これにより、インキ壺(1)内のインキのレベルをほぼ一定に保つことができる。
印刷を開始する前は、元ローラ(3)およびインキ壺形成面(37)に堰板(53)は取り付けられておらず、第1の堰板載置台(60)に新しい堰板(53)が2つ以上載せられている。また、インキ補給装置(86)には容器(65)は保持されておらず、容器(65)は容器保持装置(77)に保持されている。そして、シートロール(49)から繰出されて巻取り部材(50)に巻かれたシート(39)の中間部の使用前の部分が、所定の作業位置に位置決めされたインキ壺部材(2)のインキ壺形成面(37)に密着している。この場合、インキ壺部材(2)は第1作業位置に位置決めされ、シート(39)は第1インキ壺形成面(37a)に密着している。
このような状態から、まず、堰板交換装置(85)の堰板保持装置(91)が第1の載置台(60)上の1個の堰板(53)を保持し、これを元ローラ(3)の一方の堰板吸着部(55)およびこれに対応するインキ壺形成面(37a)に吸着させた後、同様に、もう1個の堰板(53)を元ローラ(3)の他方の堰板吸着部(55)およびこれに対応するインキ壺形成面(37a)に吸着させる。
次に、インキ補給装置(86)が、容器保管部(66)の所望の容器保持装置(77)の前方に移動した後、後方に移動して、その容器保持装置(77)からインキ容器(65)を保持する。インキ補給装置(86)が容器保持装置(77)に向かって後方に移動するときには、1対の容器保持部材(93)は開き、押圧部材(99)は上端位置まで上昇しており、図8(b)に示すように、容器保管部(66)の支持部材(75)すなわち容器保持装置(77)は上端位置まで上昇している。インキ補給装置(86)は、容器(65)が1対の容器保持部材(93)の間に入った位置で停止し、容器保持部材(93)が閉じる。図8(b)は、このような状態を示している。この状態から、容器保持装置(77)が下端位置まで下降し、これにより、図8(a)に示すように、容器(65)が容器保持部材(93)に保持される。
容器保持部材(93)に容器(65)が保持されたならば、インキ補給装置(86)は容器保持装置(77)から前方に離れてインキ壺(1)の上方に移動する。そして、元ローラ(3)だけを回転させ、全てのインキ移しローラ(15)を後端位置に切り換えた状態で、インキ補給装置(86)を左右に往復移動させながら、一定のレベルまでインキ壺(1)内にインキを補給する。このとき、インキ壺(1)内のインキのレベルを低くして、インキ通路(52)の近傍のわずかな部分にのみ少量のインクが溜まるようにする。
インキ壺(1)内に一定量のインキが溜まったならば、練りローラ(4)や他のローラも回転させ、インキ移しローラ(15)の位置の切り換えを制御することにより、印刷面にインキを供給して、印刷を行う。
印刷中、インキ補給装置(86)を左右に移動させながら、インキ壺(1)内にインキを補給し、これにより、インキ壺(1)内のインキのレベルをほぼ一定に保って、インキ通路(52)の近傍のわずかな部分にのみ少量のインキが溜まるようにする。また、位置切換検知センサ(102)の出力によってインキ移りローラ(15)の位置の切り換えの異常が検知されたときには、警報を発し、運転を停止する。
印刷が終了して、次に異なるインキを使用して印刷を行う場合、段取替え作業は、たとえば、次のようにして行われる。
印刷が終了すると、まず、インキ補給装置(86)が、容器保管部(66)の元の容器保持装置(77)の前方に移動した後、後方に移動して、その容器保持装置(77)にインキ容器(65)を戻す。インキ補給装置(86)は、保持した容器(65)が元の容器保持装置(77)の底部受部(78)の真上に位置する位置に停止する。図8(a)は、このような状態を示している。このとき、容器保持装置(77)は、下端位置に停止している。インキ補給装置(86)が停止すると、容器保持装置(77)が上端位置まで上昇する。これにより、図8(b)に示すように、容器(65)が容器保持装置(77)の底部受部(78)によって持ち上げられるので、1対のインキ保持部材(93)が開き、インキ補給装置(86)が前方に移動して、容器保持装置(77)から離れる。
一方、全てのインキ移しローラ(15)を後端位置に切り換えて、元ローラ(3)から離し、インク回収タンク(56)を掻き取り位置に切り換えて、ブレード(57)を元ローラ(3)の外周表面に圧接させ、このような状態で元ローラ(3)を回転させる。これにより、インキ壺(1)内に残っているインキが印刷時と同様にインキ通路(52)を通って元ローラ(3)の外周表面に出るが、このインキはブレード(57)により掻き取られて、タンク(56)内に回収される。インキ壺(1)内に残っていたインキが全て元ローラ(3)により取り出されて、ブレード(57)によりタンク(56)内に回収されたならば、そのままの状態でしばらく元ローラ(3)を回転させる。これにより、元ローラ(3)の外周表面に残っていたインキがブレード(57)によりほとんど掻き取られるので、その後、タンク(56)を待機位置に切り換えて、ブレード(57)を元ローラ(3)から離し、元ローラ(3)を停止させる。
元ローラ(3)を停止させたならば、インキ壺部材(2)を反時計回り方向に回動させる。インキ壺部材(2)が回動すると、これに押されて、堰板(53)のインキ壺形成面吸着部(53a)がインキ壺形成面(37a)からはずれ、堰板(53)は元ローラ(3)に吸着されたまま元ローラ(3)とともに反時計回り方向に回転するが、すぐにカバー(110)に当たって制止させられる。そして、インキ壺部材(2)がさらに回動することにより、堰板(53)はカバー(110)との当接部を中心に回動し、インキ元ローラ吸着部(53b)が元ローラ(3)の外周表面から外れる。インキ壺部材(2)は、堰板(53)がインキ壺部材(2)と元ローラ(3)の両方から外れてこれらの上に載った状態で停止する。インキ壺部材(2)が停止したならば、堰板交換装置(85)の堰板保持部材(91)が一方の堰板(53)を保持してインキ壺部材(2)と元ローラ(3)の間から取り外して、第2の載置台(61)に移した後に、同様に、他方の堰板(53)を取り外して第2の載置台(61)に移す。
インキ移しローラ(15)に移されていたインキは、練りローラ(4)の回転により、練りローラ(4)およびその他のローラに移され、これらのローラ(15)(4)の外周表面に残っているインキも少なくなる。そして、インキ移しローラ(15)、練りローラ(4)およびその他のローラは、従来と同様に自動洗浄される。このとき、必要があれば、たとえば図11のいずれかの状態で、インキ移しローラ(15)の位置を切り換えることにより、自動洗浄の洗浄液を練りローラ(4)側から元ローラ(3)に移して、元ローラ(3)の外周表面を自動的に洗浄することができる。
インキ壺部材(2)と元ローラ(3)の間から2つの堰板(53)が取り外されたならば、シート移動装置(40)により、シートロール(49)から所定長さのシート(39)を繰出して、巻取り部材(50)に巻き取る。そして、インキ壺部材(2)を次の印刷のための作業位置に位置決めして、停止させる。これにより、印刷中にインキ壺形成面(37a)に密着していて古いインキが付着している使用後のシート(39)の部分がインキ壺形成面(37)から外れた位置に移動し、使用前の新しいシート(39)の部分がインキ壺形成面(37)に密着する。
以後、前記と同様に、次の印刷が行われる。
図12は、インキ壺部材の変形例を示している。
この場合、インキ壺部材(104)は、たとえば断面正方形の四角柱状をなし、90度おきの4つの作業位置に位置決めされて、各作業位置に固定されるようになっている。インキ壺部材(104)の周囲の4つの側面がインキ壺形成面(105a)(105b)(105c)(105d)となっており、各インキ形成面(105a)〜(105d)の反時計周り方向の端の稜線がそのインキ形成面(105a)〜(105d)に対応するインキ通路形成部(106a)(106b)(106c)(106d)となっている。
他は、上記実施形態の場合と同様であり、同じ部分には、同一の符号を付している。
図13は、インキ壺部材の他の変形例を示している。
この場合、インキ壺部材(107)は、たとえば断面直角三角形の三角柱状をなし、1つの作業位置にのみ位置決めされて、固定されるようになっている。インキ壺部材(107)の後斜め上向きの面がインキ壺形成面(108)となっており、インキ壺形成面(108)の後端(下端)の稜線がインキ通路形成部(109)となっている。また、堰板(53)の交換時には、インキ壺部材(107)は作業位置から反時計回り方向に回動させられ、前記同様に堰板(53)が取り外された後に、作業位置に戻されるようになっている。
他は、上記実施形態の場合と同様であり、同じ部分には、同一の符号を付している。
印刷機のインキ供給装置の全体構成および各部の構成は、上記実施形態のものに限らず、適宜変更可能である。
図1は、印刷機のインキ供給装置の主要部の概略側面図である。 図2は、図1の平面図である。 図3は、インキ移し分割分割ローラユニットの部分の一部切欠き平面図である。 図4は、図3の横断面図である。 図5は、図1の一部を拡大して示す図面である。 図6は、インキ容器およびインキ供給装置の部分を示す縦断面図である。 図7は、図6の底面図である。 図8は、インキ容器およびインキ供給装置の部分を示す側面図である。 図9は、インキ容器の底部を拡大して示す縦断面図である。 図10は、堰板載置台の拡大横断面図である。 図11は、堰板交換装置の動作を示す側面図である。 図12は、インキ壺部材の変形例を示す図5相当の図面である。 図13は、インキ壺部材の他の変形例を示す図5相当の図面である。
符号の説明
(3) インキ元ローラ
(4) インキ練りローラ
(5) インキ移し分割ローラユニット
(6) 支持部材
(7) フレーム
(8) 可動部材
(15) インキ移しローラ
(19) ローラ位置切換装置
(102) 位置切換検知センサ
(103) 永久磁石

Claims (3)

  1. 印刷機のフレームに固定される支持部材と、同一方向に個別に往復移動しうるように支持部材に取付けられた複数の短円柱状の可動部材と、各可動部材の外周に回転自在に取付けられたインキ移しローラと、支持部材に設けられて各可動部材の位置を個別に切り換えるローラ位置切換装置とを備えているインキ移し分割ローラユニットにおいて、
    可動部材と摺接する支持部材の部分に、可動部材の位置の切り換えを検知するための位置切換検知センサが設けられていることを特徴とするインキ移し分割ローラユニット。
  2. 位置切換検知センサが磁気センサであり、位置切換検知センサに対向する可動部材の部分に永久磁石が取り付けられていることを特徴とする請求項1のインキ移しローラユニット。
  3. 互いに平行になるようにフレームに支持されたインキ元ローラとインキ練りローラとの間に、請求項1または2のインキ移し分割ローラユニットが配置されていることを特徴とする印刷機。
JP2005095308A 2005-03-29 2005-03-29 インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機 Pending JP2006272750A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005095308A JP2006272750A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機
AU2006229370A AU2006229370B2 (en) 2005-03-29 2006-03-29 Ink transfer split roller unit and printing machine
AT06730376T ATE547247T1 (de) 2005-03-29 2006-03-29 Gespaltene farbübertragungswalzeneinheit und druckmaschine
EP06730376A EP1864806B1 (en) 2005-03-29 2006-03-29 Ink transfer split roller unit and printing machine
CA2602575A CA2602575C (en) 2005-03-29 2006-03-29 Unit of a plurality of divided vibrating rollers and printing machine
US11/887,262 US20090288568A1 (en) 2005-03-29 2006-03-29 Unit of a Plurality of Divided Vibrating Rollers and Printing Machine
CN200680010326A CN100594129C (zh) 2005-03-29 2006-03-29 传墨分割辊单元和印刷机
PCT/JP2006/306428 WO2006104188A1 (ja) 2005-03-29 2006-03-29 インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機
DK06730376.8T DK1864806T3 (da) 2005-03-29 2006-03-29 Delt valseenhed til overføring af farve samt trykkemaskine
ES06730376T ES2381682T3 (es) 2005-03-29 2006-03-29 Unidad de rodillo de separación de transferencia de tinta y máquina de impresión

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005095308A JP2006272750A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006272750A true JP2006272750A (ja) 2006-10-12

Family

ID=37053442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005095308A Pending JP2006272750A (ja) 2005-03-29 2005-03-29 インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20090288568A1 (ja)
EP (1) EP1864806B1 (ja)
JP (1) JP2006272750A (ja)
CN (1) CN100594129C (ja)
AU (1) AU2006229370B2 (ja)
CA (1) CA2602575C (ja)
DK (1) DK1864806T3 (ja)
ES (1) ES2381682T3 (ja)
WO (1) WO2006104188A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014240160A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ペースト供給装置、スクリーン印刷機、ペースト供給方法及びスクリーン印刷方法
JP2014240159A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ペースト供給装置、スクリーン印刷機、ペースト供給方法及びスクリーン印刷方法
KR20200087803A (ko) * 2017-12-14 2020-07-21 아이머 플래닝 가부시키가이샤 인쇄기의 옮김 롤러 및 옮김 롤러에 내장된 전자 밸브의 보호 부재

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3823211B1 (ja) * 2005-03-29 2006-09-20 アイマー・プランニング株式会社 印刷機
CN102529337B (zh) * 2010-12-07 2014-06-25 江苏昌昇集团股份有限公司 一种窜墨位置调节机构
US10034705B2 (en) 2013-10-24 2018-07-31 St. Jude Medical, Cardiology Division, Inc. High strength electrode assembly for catheter system including novel electrode
CN103963452B (zh) * 2014-05-08 2016-06-22 周玉翔 一种墨辊张力调节机构
JP6709940B2 (ja) * 2016-06-23 2020-06-17 アイマー・プランニング株式会社 印刷機のインキ供給装置
CN110341305B (zh) * 2019-08-09 2020-11-10 浙江朗讯印刷新材料有限公司 一种包装印刷传墨辊

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4538515A (en) * 1983-04-13 1985-09-03 Marlin Manufacturing Corporation Printing machine with programmed control of print cylinder motor and web tractor feed motor
DE3324448C1 (de) * 1983-07-07 1985-02-28 M.A.N.- Roland Druckmaschinen AG, 6050 Offenbach Farbdosiereinrichtung für Buch- und Offsetdruckmaschinen
JPS60242061A (ja) * 1984-05-17 1985-12-02 Rengo Co Ltd 輪転印刷機におけるロ−ルの位置調整装置
EP0304445B1 (de) * 1987-03-03 1991-11-21 Concepta Print Ag Farbwerk, dessen farbaufstrich steuerbar ist
JPH0813541B2 (ja) * 1987-05-21 1996-02-14 東芝機械株式会社 インキダクタ−ロ−ル装置
JPH0184431U (ja) * 1987-11-27 1989-06-05
JPH01177975A (ja) * 1987-12-29 1989-07-14 Kawada Eng:Kk レジノイド方式による自己空洞生成型研磨砥石
JP2728729B2 (ja) * 1989-06-06 1998-03-18 富士通株式会社 システム間機能差のチェックアウト装置
JPH0733124Y2 (ja) * 1989-07-18 1995-07-31 カヤバ工業株式会社 ストローク位置検出器
JP3013273B2 (ja) * 1992-01-10 2000-02-28 アイマー・プランニング株式会社 印刷機のインキ供給装置
US6112660A (en) * 1994-10-10 2000-09-05 Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft Method and device for the controlled transfer of printing ink
DE19613360A1 (de) * 1996-04-03 1997-10-09 Heidelberger Druckmasch Ag Verfahren zur Steuerung der Hebwalze in Druckmaschinen
JPH1177975A (ja) * 1997-09-11 1999-03-23 Toshiba Mach Co Ltd 印刷機におけるインキ移しローラの駆動装置
JP3008026B1 (ja) * 1998-11-09 2000-02-14 アイマー・プランニング株式会社 印刷機のインキ供給装置
JP2001056716A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Hitachi Constr Mach Co Ltd 操作レバー装置
US6526888B2 (en) * 2000-12-01 2003-03-04 Heidelberger Druckmaschinen Ag Reduced vibration printing press and method

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014240160A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ペースト供給装置、スクリーン印刷機、ペースト供給方法及びスクリーン印刷方法
JP2014240159A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ペースト供給装置、スクリーン印刷機、ペースト供給方法及びスクリーン印刷方法
KR20200087803A (ko) * 2017-12-14 2020-07-21 아이머 플래닝 가부시키가이샤 인쇄기의 옮김 롤러 및 옮김 롤러에 내장된 전자 밸브의 보호 부재
KR102303975B1 (ko) 2017-12-14 2021-09-27 아이머 플래닝 가부시키가이샤 인쇄기의 옮김 롤러 및 옮김 롤러에 내장된 전자 밸브의 보호 부재

Also Published As

Publication number Publication date
CN100594129C (zh) 2010-03-17
EP1864806A1 (en) 2007-12-12
DK1864806T3 (da) 2012-04-10
AU2006229370B2 (en) 2011-11-03
CA2602575C (en) 2013-12-31
CN101151157A (zh) 2008-03-26
US20090288568A1 (en) 2009-11-26
CA2602575A1 (en) 2006-10-05
EP1864806A4 (en) 2011-01-19
AU2006229370A1 (en) 2006-10-05
ES2381682T3 (es) 2012-05-30
EP1864806B1 (en) 2012-02-29
WO2006104188A1 (ja) 2006-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3899426B2 (ja) 印刷機
JP2006272750A (ja) インキ移し分割ローラユニットおよび印刷機
JP5255802B2 (ja) 印刷機
JP4395639B2 (ja) 印刷機
JP3823211B1 (ja) 印刷機
JP2006272865A (ja) インキ容器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061010

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070515