JP3008026B1 - 印刷機のインキ供給装置 - Google Patents

印刷機のインキ供給装置

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JP3008026B1
JP3008026B1 JP10317240A JP31724098A JP3008026B1 JP 3008026 B1 JP3008026 B1 JP 3008026B1 JP 10317240 A JP10317240 A JP 10317240A JP 31724098 A JP31724098 A JP 31724098A JP 3008026 B1 JP3008026 B1 JP 3008026B1
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
    • B41F31/14Applications of messenger or other moving transfer rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
    • B41P2231/00Inking devices; Recovering printing ink
    • B41P2231/10Axially segmented ducter rollers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S101/00Printing
    • Y10S101/32Means to vary the time of contact of one or more rollers in an ink train

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 インキ呼出しローラを支持する支持部材の曲
げ剛性を大きくする。 【解決手段】 フレームに固定した角柱状の支持部材7
に、複数の可動部材8に形成した角状の穴10の部分を支
持部材7の前後幅方向に隙間を有するようにはめ合わ
せ、各可動部材8の外側にそれぞれインキ呼出しローラ
5を回転自在に取付け、各可動部材8と支持部材7との
間の部分に、切換弁28を用いて空気の供給を制御するこ
とにより可動部材8を支持部材7の前後幅方向に移動さ
せてインキ呼出しローラ5の位置を個別に切換える切換
え装置17を設ける。互いに摺接する各可動部材8の角状
の穴10の面と支持部材7の面に、互いに対向するみぞ1
2、13を形成し、切換弁28を、支持部材7のみぞ13の底
の面に取付けて、両みぞ12、13内に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷機のインキ
供給装置、さらに詳しくは、インキ元ローラとインキ練
りローラとの間にこれらのローラの軸方向に分割された
複数のインキ呼出しローラが配置され、各インキ呼出し
ローラがインキ元ローラおよびインキ練りローラとの接
触状態が変わるようにこれらのローラの間の2つの位置
に個別に切換えられるようになされている印刷機のイン
キ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の印刷機のインキ供給装置とし
て、各インキ呼出しローラが揺動アームの揺動端部に回
転自在に取付けられ、空気シリンダなどで揺動アームを
揺動させることにより、各インキ呼出しローラが、イン
キ元ローラに接触してインキ練りローラから離れた第1
位置と、インキ練りローラに接触してインキ元ローラか
ら離れた第2位置とに切換えられるようになったものが
知られていた。
【0003】ところが、上記のような従来のインキ供給
装置では、インキ呼出しローラの位置を切換えるために
複数組の揺動アームが必要であり、そのための大きな設
置スペースを必要とするという問題があった。
【0004】このような問題を解決したインキ供給装置
として、インキ元ローラおよびインキ練りローラと平行
になるように配置された角管状の支持部材に、複数の短
円柱状の可動部材に形成された角状の穴の部分が支持部
材の一方の幅方向に隙間を有するようにはめ合わされ、
各可動部材の外側にそれぞれインキ呼出しローラが回転
自在に取付けられ、各可動部材と支持部材との間の支持
部材側の部分に、電磁石とばねにより可動部材を支持部
材の上記幅方向に移動させてインキ呼出しローラの位置
を個別に切換える切換え装置が設けられているものが提
案されている(特開昭60−38160号公報参照)。
【0005】この装置では、切換え装置の電磁石のコイ
ルへの通電状態の切換えにより可動部材の位置が切換え
られ、電磁石のコイルに通電されていない状態では、可
動部材がばねの付勢力により第1位置に切換えられ、電
磁石のコイルに通電されたときに、可動部材が電磁石の
磁気駆動力により第2位置に切換えられる。
【0006】ところが、上記の装置には、次に説明する
ように、切換え装置の電磁石の発熱による問題がある。
すなわち、ばねは、可動部材および呼出しローラよりな
る比較的大きな部分を移動させて呼出しローラを元ロー
ラあるいは練りローラに圧接させるものであるため、ば
ねの付勢力はかなり大きい。そして、電磁石は、このば
ねの付勢力に打勝って上記の大きな部分を移動させて呼
出しローラを練りローラあるいは元ローラに圧接させる
ものであるため、大きな磁気駆動力が要求される。この
ため、電磁石を大型にしなければ十分な駆動力が得られ
ず、電磁石を大型にすることにより切換え装置が大型化
する。また、電磁石はコイルの部分の発熱が大きく、可
動部材の穴内にある支持部材内に電磁石が設けられてい
るため、放熱ができず、電磁石および支持部材の温度上
昇が大きくなる。このため、電磁石のコイルが焼損した
り、支持部材が熱膨張して支持部材に対する可動部材の
移動が円滑でなくなることがある。これを防止するため
には、冷却装置を設ける必要があるが、そうすると、切
換え装置の構造が複雑で大型になる。
【0007】そこで、上記の公報においては、また、円
管状の支持部材に、複数の短円筒状の可動部材が支持部
材の1つの直径方向に移動しうるようにはめ合わされ、
支持部材内に取付けられたシリンダのシリンダ部に設け
られたピストンとばねにより可動部材を支持部材の上記
直径方向に移動させてインキ呼出しローラの位置を個別
に切換える切換え装置が設けられているものが提案され
ている。
【0008】この装置では、切換弁を用いて切換え装置
のシリンダ部への空気の供給を制御することにより可動
部材の位置が切換えられ、シリンダ部に空気が供給され
ていない状態では、可動部材がばねの付勢力により第1
位置に切換えられ、シリンダ部に空気が供給されたとき
に、可動部材がピストンの付勢力により第2位置に切換
えられる。
【0009】ところが、上記の装置には、次に説明する
ように、切換え装置の部品点数が多く、組立作業が困難
で、メンテナンスが面倒であり、大きな設置スペースを
必要とし、空気の消費量が多くて、インキ呼出しローラ
の位置の切換えの応答時間が長いという問題がある。す
なわち、支持部材とは別に、各インキ移しローラに対し
て1つずつシリンダを設ける必要があり、また、各シリ
ンダと各切換弁との間の配管および各切換弁と圧縮空気
源との間の配管が必要であり、部品点数が多い。また、
支持部材内へのシリンダの取付け作業、各シリンダと各
切換弁との間の配管作業および各切換弁と圧縮空気源と
の間の配管作業が必要であり、組立作業が困難で、メン
テナンスが面倒である。さらに、複数のシリンダが取付
けられて各シリンダと圧縮空気源との間の配管が通され
た支持部材内に弁を配置することは不可能であるため、
切換弁は支持部材の外に配置される。したがって、イン
キ移しローラの外に、切換弁を設置するための大きなス
ペースが必要である。そして、支持部材内に取付けられ
たシリンダと支持部材の外に配置された切換弁との間の
配管が長くなるため、シリンダ部に空気を供給するとき
の空気の消費量が非常に多く、しかも切換弁が制御され
てから実際にピストンが可動部材を移動させるまでの時
間すなわちインキ移しローラの位置の切換えの応答時間
が長い。また、一般に、シリンダと切換弁との距離はシ
リンダによって異なるため、シリンダと切換弁とを普通
に配管したのでは、シリンダによって配管の長さが変わ
ってしまい、その結果、インキ移しローラの位置の切換
えの応答時間がインキ移しローラによって変わってしま
う。これを避けるには、各シリンダと各切換弁との間の
配管の長さを全て等しくする必要があるが、そのために
は各配管の長さを最も長いものに合わせる必要があり、
その分、余分な配管および設置スペースが必要になる。
【0010】そこで、本発明者は、支持部材が角柱状の
部材により構成され、支持部材と摺接する各可動部材の
角状の穴の面に、可動部材の全長にわたるみぞが形成さ
れ、各切換弁が、各可動部材のみぞに面する支持部材の
面に取付けられて、みぞ内に位置しており、支持部材内
に穴が形成されることによりシリンダ部が形成され、支
持部材内に、その軸方向にのび一端が圧縮空気源に接続
される共通の給気穴と、給気穴と各切換弁を連通する複
数の連通穴と、各切換弁と各シリンダ部を連通する複数
の連通穴とが形成されているインキ供給装置を提案した
(特開平6−71863号公報参照)。
【0011】この装置の場合、支持部材と切換弁は可動
部材の外周より内側に設けられなければならないが、可
動部材の移動方向については、支持部材しか存在しない
ので、この方向の支持部材の幅を大きくすることができ
るが、これと直交する方向については、支持部材と切換
弁が存在するので、この方向の支持部材の幅を大きくす
ることができない。このため、支持部材全体の曲げ剛性
が小さくなり、インキ呼出しローラをインキ元ローラお
よびインキ練りローラに大きな圧力で圧接させることが
できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記の問題を解決し、切換え装置の設置スペースが小さく
てすみ、部品点数が少なく、組立作業およびメンテナン
スが容易で、空気の消費量が少なくて、インキ呼出しロ
ーラの位置の切換えの応答時間を短くでき、しかも支持
部材の曲げ剛性を大きくできる印刷機のインキ供給装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明による印刷機のインキ供給装置は、互いに平行になる
ようにフレームに支持されたインキ元ローラとインキ練
りローラとの間にこれらのローラの軸方向に分割された
複数のインキ呼出しローラが軸方向に間隔をあけて配置
され、各インキ呼出しローラがインキ元ローラおよびイ
ンキ練りローラとの接触状態が変わるようにこれらのロ
ーラの間の2つの位置に個別に切換えられるようになさ
れている印刷機のインキ供給装置であって、インキ元ロ
ーラおよびインキ練りローラと平行になるようにフレー
ムに固定された角柱状の支持部材に、複数の短円柱状の
可動部材に形成された角状の穴の部分が支持部材の一方
の幅方向に隙間を有するようにはめ合わされ、各可動部
材の外側にそれぞれインキ呼出しローラが回転自在に取
付けられ、各可動部材と支持部材との間の支持部材側の
部分に、可動部材を支持部材の上記幅方向に移動させて
インキ呼出しローラの位置を個別に切換える切換え装置
が設けられており、各切換え装置が、シリンダ部に摺動
自在に挿入されて空気圧により可動部材を上記幅方向の
一方の側に付勢するピストンと、可動部材を上記幅方向
の反対側に付勢するばねと、圧縮空気源、シリンダ部お
よび大気にそれぞれ接続される入口ポート、出口ポート
および排気ポートを有し通電状態を切換えることにより
シリンダ部への空気の供給を制御する切換弁とを備え、
シリンダ部に空気が供給されたときにピストンの付勢力
により可動部材が上記幅方向の一方の側に切換えられ、
シリンダ部に空気が供給されないときにばねの付勢力に
より可動部材が上記幅方向の反対側に切換えられるよう
になされている印刷機のインキ供給装置において、支持
部材と摺接する各可動部材の角状の穴の面に、可動部材
の全長にわたるみぞが形成されるとともに、各可動部材
のみぞに対向する支持部材の面に、みぞが形成され、各
切換弁が、各可動部材のみぞに面する支持部材のみぞの
底の面に取付けられて、両みぞ内に位置しており、支持
部材内に穴が形成されることによりシリンダ部が形成さ
れ、支持部材内に、その軸方向にのび一端が圧縮空気源
に接続される共通の給気穴と、給気穴と各切換弁の入口
ポートを連通する複数の連通穴と、各切換弁の出口ポー
トと各シリンダ部を連通する複数の連通穴とが形成され
ていることを特徴とするものである。
【0014】支持部材と摺接する各可動部材の角状の穴
の面に、可動部材の全長にわたるみぞが形成されるとと
もに、各可動部材のみぞに対向する支持部材の面に、み
ぞが形成され、各切換弁が、各可動部材のみぞに面する
支持部材のみぞの底の面に取付けられて、両みぞ内に位
置しているので、各切換弁の電線は、両みぞの内部を通
して外部に引出すことができる。また、角柱状の支持部
材内に、圧縮空気源に接続される共通の給気穴と、給気
穴と各切換弁の入口ポートを連通する複数の連通穴と、
各切換弁の出口ポートと各シリンダ部を連通する複数の
連通穴とが形成されているので、支持部材に形成された
給気穴の一端を圧縮空気源に接続するだけでよい。そし
て、このように、切換弁の電線および支持部材の給気穴
と圧縮空気源との間の配管を除いて、切換え装置の大部
分がインキ移しローラの内側に配置されているため、イ
ンキ移しローラの外側に切換え装置を設置するための大
きなスペースを必要とせず、切換え装置の設置スペース
が小さくてすむ。
【0015】角柱状の支持部材内に穴が形成されること
によりシリンダ部が形成されているため、支持部材と別
にシリンダを設ける必要がない。また、上記のように、
支持部材の給気穴と圧縮空気源とを配管するだけでよ
く、各シリンダ部と各切換弁との間の配管の必要がな
く、各切換弁と圧縮空気源との間の配管の必要もほとん
どない。このため、従来のものに比べて、切換え装置の
部品点数が非常に少なくなる。そして、支持部材内への
シリンダの取付け作業、各シリンダ部と各切換弁との間
の配管作業、各切換弁と圧縮空気源との間の配管作業の
必要がなく、したがって、切換え装置の組立作業および
メンテナンスが容易である。
【0016】各インキ移しローラの位置の支持部材の部
分に、そのインキ移しローラのための切換弁が取付けら
れるとともに、シリンダ部および切換弁の出口ポートか
らシリンダ部への連通穴が形成されているので、シリン
ダ部への連通穴の長さを非常に短くすることができ、ま
た、各インキ移しローラの部分のシリンダ部への連通穴
の長さを全て等しくすることができる。そして、シリン
ダ部への連通穴の長さを短くすることにより、シリンダ
部に空気を供給するときの空気の消費量が少なくてす
み、また、インキ移しローラの位置の切換えの応答時間
が短くなり、シリンダ部への連通穴の長さを全て等しく
することにより、インキ移しローラの位置の切換えの応
答時間がインキ移しローラによってばらつくこともな
い。
【0017】支持部材と摺接する各可動部材の角状の穴
の面にみぞが形成されるだけでなく、これらのみぞに対
向する支持部材の面にもみぞが形成され、各切換弁が、
各可動部材のみぞに面する支持部材のみぞの底の面に取
付けられて、両みぞ内に位置しているので、可動部材の
移動方向と直交する方向の支持部材の幅を、支持部材の
みぞの両側の壁の部分の分だけ大きくすることができ
る。このため、支持部材全体の曲げ剛性を大きくするこ
とができ、インキ呼出しローラをインキ元ローラおよび
インキ練りローラに大きな圧力で圧接させることができ
る。
【0018】各切換弁の排気ポートは、そのまま大気に
開放してもよいし、支持部材内に形成した穴を介して大
気と連通するようにしてもよい。
【0019】たとえば、支持部材の上記幅方向の一方の
側の面に穴が形成されることによりシリンダ部が形成さ
れて、シリンダ部内にピストンが摺動自在に挿入され、
シリンダ部に空気が供給されたときにピストンが支持部
材から突出して可動部材を上記幅方向の一方の側に付勢
するようになされており、支持部材の上記幅方向の反対
側の面にばね収容穴が形成されて、この穴に、付勢部材
が摺動自在に挿入されるとともに、この付勢部材を介し
て可動部材を上記幅方向の反対側に付勢するばねが挿入
されている。
【0020】このようにすれば、シリンダ部およびばね
収容穴の形成が容易で、シリンダ部およびピストンの部
分の構造ならびにばねおよび付勢部材の部分の構造が簡
単であり、ピストン、ばねおよび付勢部材の組付けも容
易である。
【0021】付勢部材としては、たとえば、ボール、ピ
ンなどが用いられる。
【0022】この場合、たとえば、各可動部材の角状の
穴のピストンに対向する面および付勢部材に対向する面
に凹所がそれぞれ形成され、ピストンの一部が対向する
凹所にはまるとともに、付勢部材の一部が対向する凹所
にはまることにより、支持部材に対する各可動部材の軸
方向の位置決めがなされている。
【0023】このように支持部材に対する各可動部材の
軸方向の位置決めをすることにより、隣接する可動部材
相互間およびインキ呼出しローラ相互間に軸方向の適当
な隙間を設けて、これらの相対的な移動を円滑にするこ
とができる。また、可動部材の位置の切換えに用いるピ
ストンと付勢部材で可動部材の位置決めができるため、
可動部材の位置決めのために部品を付加する必要がな
く、したがって、部品点数が少なくてすむ。
【0024】この場合、たとえば、ピストンの端面に突
起を形成し、この突起が凹所にはまって、突起の周囲の
ピストンの端面が凹所の周囲の可動部材の角状の穴の面
に圧接するようにすることができる。付勢部材がピンで
ある場合も、同様にすることができる。また、ピストン
あるいは付勢ピンの先端部をテーパ状に形成して、その
先端部を凹所にはめるようにしてもよい。付勢部材がボ
ールの場合、その外周の一部を凹所にはめるようにすれ
ばよい。
【0025】上記の場合、たとえば、各切換弁の排気ポ
ートと各ばね収容穴を連通する連通穴を支持部材内に形
成し、連通穴およびばね収容穴を介して排気ポートを大
気と連通させることができる。
【0026】たとえば、各切換弁の出口ポートと各シリ
ンダ部を連通する各連通穴のシリンダ部との接続端部
が、シリンダ部側が拡径したテーパ状に形成されてい
る。
【0027】このようにすれば、シリンダ部と連通穴の
接続部分の空気の流れに対する抵抗が小さく、連通穴か
らシリンダ部への空気の流入およびシリンダ部から連通
穴への空気の流出が円滑になって、空気圧によるピスト
ンの作動の応答時間が短くなり、その結果、インキ移し
ローラの位置の切換えの応答時間が短くなる。
【0028】たとえば、隣接する可動部材の端部相互間
に、ゴム状弾性材料よりなる円筒状の防塵部材がはめ被
せられている。
【0029】このようにすれば、防塵部材により、イン
キや塵などが可動部材の内側に入り込むことを防止する
ことができる。しかも、防塵部材はゴム状弾性材料より
なるものであるから、隣接する可動部材が個別に移動し
ても、防塵部材が弾性変形することによって、これを吸
収することができ、したがって、可動部材が個別に移動
してインキ呼出しローラが個別に2つの位置に切換えら
れることを妨げることがない。
【0030】この場合、たとえば、防塵部材の両端部に
形成した内向きフランジ部を、可動部材の外周面に形成
した環状みぞにはめることにより、防塵部材を可動部材
に固定することができるし、防塵部材の両端部を接着な
どにより可動部材の外周面に固定することもできる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。
【0032】図1は印刷機のインキ供給装置の一部を概
略的に示し、図2〜図6はさらにその主要部を拡大して
示している。なお、以下の説明において、図1および図
4〜図6の右側を前、左側を後とし、前から後を見たと
きの左右すなわち図2および図3の左右を左右とする。
【0033】インキ壺(1)の底を構成するインキ量調節
板(ドクタブレード)(2)に近接するインキ元ローラ(3)
の後方に複数のインキ練りローラのうちの最初のインキ
練りローラ(4)が配置され、元ローラ(3)と練りローラ
(4)との間に、これらのローラ(3)(4)の軸方向に分割さ
れた複数のインキ呼出しローラ(5)が軸方向に間隔をお
いて配置されている。元ローラ(3)と練りローラ(4)は、
互いに平行になるように印刷機のフレーム(6)に回転自
在に支持され、図示しない駆動装置により、互いに同期
した所定の回転数で図1および図4の矢印方向に回転さ
せられる。
【0034】呼出しローラ(5)は、次のように、元ロー
ラ(3)および練りローラ(4)と平行になるようにフレーム
(6)に固定された支持部材(7)の周囲に可動部材(8)およ
び玉軸受(9)を介して取付けられている。
【0035】支持部材(7)は上下幅より前後幅が少し大
きい角柱状をなし、その両端部がフレーム(6)に固定さ
れている。可動部材(8)は短円柱状をなし、可動部材(8)
にはこれを軸方向に貫通する角状の穴(10)が形成されて
いる。フレーム(6)に対向状に固定されて支持部材(7)に
貫かれた1対の短円柱状の固定部材(11)の間に複数の可
動部材(8)が軸方向に並べられ、これらの可動部材(8)の
穴(10)に支持部材(7)が通されている。可動部材(8)の穴
(10)の上下幅は支持部材(7)の上下幅とほぼ等しく、穴
(10)の上下両面が支持部材(7)の上下両面に摺接してい
る。また、穴(10)の前後幅は支持部材(7)の前後幅より
少し大きく、可動部材(8)は、支持部材(7)に対して、穴
(10)の後面が支持部材(7)の後面に接する前端位置と穴
(10)の前面が支持部材(7)の前面に接する後端位置との
間を前後方向に移動しうるようになっている。
【0036】各可動部材(8)は、後述するように、支持
部材(7)に対して軸方向に位置決めされており、可動部
材(8)相互間および両端の可動部材(8)と固定部材(11)と
の間には、軸方向にわずかな隙間が設けられている。こ
のため、各可動部材(8)は、支持部材(7)に対して個別に
前後方向に移動しうる。
【0037】支持部材(7)と摺接する可動部材(8)の穴(1
0)の上面に、可動部材(8)の全長にわたる角状のみぞ(1
2)が形成され、これに対向する支持部材(7)の上面に、
その全長にわたる角みぞ(13)が形成されている。
【0038】各可動部材(8)の外周面に軸受(9)の内輪(9
a)が固定され、軸受(9)の外輪(9b)に固定された金属製
スリーブ(14)の周囲にゴム製厚肉円筒状の呼出しローラ
(5)が固定されている。
【0039】隣接する可動部材(8)の外周部相互間に、
短円筒状の防塵部材(15)がはめ被せられている。防塵部
材(15)は、たとえば天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂など
の適当なゴム状弾性材料よりなり、その両端部に内側に
少し張出したフランジ部(15a)が形成されている。そし
て、これらのフランジ部(15a)が可動部材(8)の外周面に
形成された環状みぞ(16)にはめられることにより、防塵
部材(15)が可動部材(8)に固定されている。詳細な図示
は省略したが、左右両端の可動部材(8)とこれらに隣接
する固定部材(11)との外周部相互間にも、同様の防塵部
材(15)がはめ被せられている。
【0040】各可動部材(8)と支持部材(7)の間の支持部
材(7)側に、次のように、呼出しローラ(5)の切換え装置
(17)が設けられている。
【0041】可動部材(8)の軸方向中央部に対応する支
持部材(7)の部分に、後面から少し前方までのびた穴を
形成することによりシリンダ部(18)が形成されるととも
に、前面から少し後方までのびたばね収容穴(19)が形成
されている。シリンダ部(18)の中心とばね収容穴(19)の
中心は、可動部材(8)の上下方向の中心近傍にある前後
方向の1つの直線状にある。シリンダ部(18)内に、短円
柱状のピストン(20)がOリング(21)を介して前後摺動自
在に挿入されている。ばね収容穴(19)内に、付勢部材と
してのボール(22)が前後摺動自在に挿入されるととも
に、これを前向きに付勢する圧縮コイルばね(23)が挿入
されている。
【0042】ピストン(20)の中心に対向する可動部材
(8)の穴(10)の後面およびボール(22)の中心に対応する
穴(10)の前面に、それぞれ、凹所(24)(25)が形成されて
いる。各凹所(24)(25)の可動部材(8)軸方向の幅は一定
である。可動部材(8)の軸線と直交する断面における各
凹所(24)(25)の断面形状は一様であり、上記軸線と平行
な直線を中心とする円弧状をなす。凹所(24)に対向する
ピストン(20)の端面の中心に先細テーパ状の突起(20a)
が形成され、この突起(20a)が凹所(24)にはめられてい
る。なお、ピストン(20)の突起(20a)を除く部分の長さ
はシリンダ部(18)の長さよりわずかに短く、ピストン(2
0)がシリンダ部(18)内に最も退入した状態でも、突起(2
0a)の大部分が支持部材(7)の後面より突出するようにな
っている。一方、ボール(22)の外周の一部が、凹所(25)
にはめられている。
【0043】支持部材(7)の前部において、ボール(22)
は、常時、ばね(23)の弾性力により可動部材(8)の穴(1
0)の前面に圧接させられている。さらに詳しく説明する
と、ボール(22)の外周の一部が、穴(10)の前面の凹所(2
5)の前後の縁部に圧接させられている。一方、支持部材
(7)の後部においては、支持部材(7)の後面あるいはピス
トン(20)が可動部材(8)の穴(10)の後面に圧接させられ
ている。ピストン(20)が穴(10)の後面に圧接するとき、
突起(20a)の最大外径(基端の外径)が凹所(24)の軸方
向の幅と等しいかこれよりわずかに小さい場合は、突起
(20a)全体が凹所(24)内にはまって、突起(20a)の周囲の
ピストン(20)の端面が凹所(24)の周囲の可動部材(8)の
穴(10)の後面に圧接させられ、突起(20a)の最大外径が
凹所(24)の軸方向の幅よりわずかに大きい場合は、突起
(20a)の基端部を除く大部分が凹所(24)内にはまって、
突起(20a)の基端部が凹所(24)の前後の縁部に圧接させ
られる。支持部材(7)の後面が可動部材(8)の穴(10)の後
面に圧接するとき、ピストン(20)はシリンダ部(18)内に
退入するが、上記のように、ピストン(20)の突起(20a)
の大部分が、常時、支持部材(7)の後面より突出してい
るので、この場合にも、突起(20a)の基端部を除く大部
分が凹所(24)にはまっている。そして、このようにピス
トン(20)の突起(20a)の大部分とボール(22)の一部が、
常時、凹所(24)(25)にはまっていることにより、支持部
材(7)に対する可動部材(8)の軸方向の位置決めがなされ
る。
【0044】支持部材(7)に、その左端から軸方向にの
びて右端近傍で閉じた給気穴(26)が形成され、この穴(2
6)の左端開口端が適当な配管を介して圧縮空気源(27)に
接続されている。
【0045】各可動部材(8)のみぞ(12)に面している支
持部材(7)のみぞ(13)の底面に、切換弁(28)が取付けら
れて、両みぞ(12)(13)内に位置している。このため、支
持部材(7)の上下方向の幅は、従来のものに比べて、み
ぞ(13)の前後両側の突起状の壁の部分の分だけ大きくな
っている。各弁(28)の電線(29)がみぞ(12)(13)の部分を
通して外部に引出され、制御装置(30)に接続されてい
る。切換弁(28)は図7に示すような3ポート2位置電磁
切換弁であり、その下面に3つのポート(A)(R)(P)が左
右方向に所定の間隔をおいて設けられている。弁(28)に
通電されていない状態(オフ状態)では、弁(28)は図7
に示す位置に切換えられ、入口ポート(P)と出口ポート
(A)の間が遮断され、出口ポート(A)と排気ポート(R)が
連通する。弁(28)に通電された状態(オン状態)では、
弁(28)は図7と逆の位置に切換えられ、出口ポート(A)
と排気ポート(R)の間が遮断され、入口ポート(P)と出口
ポート(A)が連通する。
【0046】支持部材(7)内に、給気穴(26)と弁(28)の
入口ポート(P)を連通する第1連通穴(31)、弁(28)の出
口ポート(A)とシリンダ部(18)を連通する第2連通穴(3
2)、および弁(28)の排気ポート(R)とばね収容穴(19)を
連通する第3連通穴(33)が設けられている。第1連通穴
(31)は、入口ポート(P)から鉛直下方にのびて、給気穴
(26)の前側の部分に接続されている。第2連通穴(32)
は、出口ポート(A)から下方に鉛直にのびた後に、後方
に水平にのびて、シリンダ部(18)の前端中心部に接続さ
れている。第2連通穴(32)の水平部分のシリンダ部(18)
との接続端部に、シリンダ部(18)側が拡径したテーパ状
の部分(拡径部)(32a)が形成されている。この実施形
態では、拡径部(32a)は、その断面形状において、直線
状に拡径しているが、曲線状に拡径していてもよい。第
3連通穴(33)は、排気ポート(R)から下方に鉛直にのび
た後に、前方に水平にのびて、ばね収容穴(19)の右縁部
に接続されている。第3連通穴(33)の水平部分の右縁は
ばね収容穴(19)の右縁より右側(外側)に位置してお
り、ばね収容穴(19)の右縁部には、第3連通穴(33)の水
平部分を前方に延長した形で、前後方向にのびる空気逃
しみぞ(34)が全長にわたって形成されている。そして、
弁(28)がオフ状態のときは、入口ポート(P)と出口ポー
ト(A)の間が遮断されるため、シリンダ部(18)が給気穴
(26)から遮断され、出口ポート(A)と排気ポート(R)が連
通するため、シリンダ部(18)が、第2連通穴(32)、弁(2
8)、第3連通穴(33)およびばね収容穴(19)を介して大気
と連通する。逆に、弁(28)がオン状態のときは、出口ポ
ート(A)と排気ポート(R)の間が遮断されるため、シリン
ダ部(18)が大気から遮断され、入口ポート(P)と出口ポ
ート(A)が連通するため、シリンダ部(18)が第2連通穴
(32)および弁(28)を介して給気穴(26)と連通する。
【0047】上記のインキ供給装置において、制御装置
(30)で各切換え装置(17)の弁(28)の通電状態を切換える
ことにより、可動部材(8)が前端位置と後端位置とに切
換えられ、その結果、呼出しローラ(5)が元ローラ(3)に
接触して練りローラ(4)から離れた第1位置と練りロー
ラ(4)に接触して元ローラ(3)から離れた第2位置とに切
換えられる。
【0048】図4は、弁(28)がオフ状態に切換えられて
いる状態を示している。このとき、シリンダ部(18)が給
気穴(26)から遮断されて、大気と連通しているため、可
動部材(7)は、ばね(23)の弾性力によって前向きに付勢
され、支持部材(7)の後面が可動部材(8)の穴(10)の後面
に圧接する前端位置に停止している。その結果、呼出し
ローラ(5)は前端の第1位置に切換えられ、元ローラ(3)
に圧接させられる。そして、呼出しローラ(5)は元ロー
ラ(3)との摩擦力によって図4の矢印方向に回転させら
れる。このとき、ピストン(20)はシリンダ部(18)内に退
入しているが、前述のように、その突起(20a)の大部分
が支持部材(7)の後面より突出して、凹所(25)にはま
り、可動部材(8)の軸方向の位置決めがなされている。
また、ピストン(20)の前端面がシリンダ部(18)の前端壁
に接触するかあるいは近接しており、シリンダ部(18)の
容積がほぼ0かあるいは非常に小さくなっている。
【0049】このような状態から弁(28)がオン状態に切
換えられると、シリンダ部(18)が大気から遮断されて、
給気穴(26)と連通するため、圧縮空気源(27)から給気穴
(26)、弁(28)および第2連通穴(32)を通してシリンダ部
(18)に圧縮空気が供給される。この空気圧により、ピス
トン(20)が、ばね(23)の弾性力に抗して、支持部材(7)
から後方に突出し、可動部材(8)を後方に移動させて、
やがて支持部材(7)の前面が可動部材(8)の穴(10)の前面
に圧接する後端位置に停止させる。その結果、図4に鎖
線で示すように、呼出しローラ(5)は後端の第2位置に
切換えられ、練りローラ(4)に圧接させられる。そし
て、呼出しローラ(5)は練りローラ(4)との摩擦力によっ
て図4の矢印方向に回転させられる。第2連通穴(32)か
らシリンダ部(18)に最初に圧縮空気が流入するとき、前
述のようにピストン(20)の前端面がシリンダ部(18)の前
端壁に近接してシリンダ部(18)の容積が非常に小さくな
っているので、第2連通穴(32)が拡径部(32a)を介さず
にそのままシリンダ部(18)に接続されているとすると、
空気の流入抵抗が大きくて、シリンダ部(18)への空気の
流入が円滑に行われず、したがって、可動部材(8)すな
わち呼出しローラ(5)の位置の切換えの応答時間が長く
なる。ところが、上記のインキ供給装置では、第2連通
穴(32)のシリンダ部(18)への接続部に、シリンダ部(18)
側が拡径した拡径部(32a)が形成されているので、最初
から、空気の流入抵抗が小さく、シリンダ部(18)への空
気の流入が円滑であり、したがって、可動部材(8)すな
わち呼出しローラ(5)の位置の切換えの応答時間が短
い。また、可動部材(8)が後端位置に切換えられた状態
では、ボール(22)はばね収容穴(19)内に退入するが、ば
ね(23)の弾性力により、可動部材(8)の穴(10)の前面に
圧接して、可動部材(8)の軸方向の位置決めを行ってい
る。
【0050】このような状態から弁(28)がオフ状態に切
換えられると、シリンダ部(18)が給気穴(26)から遮断さ
れて、大気と連通するため、可動部材(8)はばね(23)の
弾性力によって前方に移動させられ、やがて支持部材
(7)の後面が可動部材(8)の穴(10)の後面に圧接する前端
位置に停止させられる。その結果、呼出しローラ(5)が
第1位置に切換えられる。可動部材(8)が前方に移動す
ると、ピストン(20)が穴(10)の後面に押されてシリンダ
部(18)内に退入するため、シリンダ部(18)内にあった空
気が、第2連通穴(32)、弁(28)、第3連通穴(33)および
ばね収容穴(19)を通して大気に排出される。シリンダ部
(18)から第2連通穴(32)に空気が流出するとき、これら
の接続部分に拡径部(32a)が形成されているので、空気
の流出抵抗が小さく、第2連通穴(32)への空気の流出が
円滑である。また、ばね収容穴(19)とボール(22)との隙
間が非常に小さくても、ばね収容穴(19)の周壁に空気逃
しみぞ(34)が形成されていて、ボール(22)との間に空気
の排出通路を確保することができ、ボール(22)が大気へ
の空気の排出を妨げることがない。このため、ピストン
(20)の移動が円滑であり、可動部材(8)すなわち呼出し
ローラ(5)の位置の切換えの応答時間が短い。
【0051】インキ壺(1)内のインキは、調節板(2)との
隙間を通って元ローラ(3)の表面に出る。このとき、元
ローラ(3)と調節板(2)との隙間の大きさを調節すること
により、元ローラ(3)の表面に出るインキの膜厚すなわ
ちインキ量を調節することができる。元ローラ(3)の表
面に出たインキは、呼出しローラ(5)が第1位置に切換
えられている間に、その呼出しローラ(5)に移され、各
呼出しローラ(5)に移されたインキは、呼出しローラ(5)
が第2位置に切換えられている間に、練りローラ(4)に
移される。そして、制御装置(30)で各呼出しローラ(5)
ごとに第1位置と第2位置に切換えられている時間を制
御することにより、印刷面に供給されるインキ量がその
幅方向の位置によって調節される。
【0052】インキ供給装置の各部の構成は、上記実施
形態のものに限らず、適宜変更可能である。上記実施形
態では、呼出しローラ(5)が元ローラ(3)に接触して練り
ローラ(4)から離れた位置と練りローラ(4)に接触して元
ローラ(3)から離れた位置とに切換えられるようになっ
ているが、この発明は、たとえば特開平2−30143
9号公報などに記載されているように、インキ呼出しロ
ーラがインキ練りローラに常に接触した状態でインキ元
ローラに接触する位置とインキ元ローラから離れる位置
とに切換えられるようになったインキ供給装置にも適用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施形態を示す印刷機のイ
ンキ供給装置の概略側面図である。
【図2】図2は、図1のインキ呼出しローラの部分の一
部切欠正面図である。
【図3】図3は、図2のIII−III線の拡大断面図であ
る。
【図4】図4は、図2のIV−IV線の拡大断面図である。
【図5】図5は、図2のV−V線の拡大断面図である。
【図6】図6は、図2のVI−VI線の拡大断面図である。
【図7】図7は、切換弁の説明図である。
【符号の説明】
(3) インキ元ローラ (4) インキ練りローラ (5) インキ呼出しローラ (6) フレーム (7) 支持部材 (8) 可動部材 (10) 穴 (12)(13) みぞ (15) 防塵部材 (17) 切換え装置 (18) シリンダ部 (19) ばね収容穴 (20) ピストン (22) ボール(付勢部材) (23) ばね (24)(25) 凹所 (26) 給気穴 (27) 圧縮空気源 (28) 切換弁 (31)(32) 連通穴 (32a) 拡径部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行になるようにフレームに支持さ
    れたインキ元ローラとインキ練りローラとの間にこれら
    のローラの軸方向に分割された複数のインキ呼出しロー
    ラが軸方向に間隔をあけて配置され、各インキ呼出しロ
    ーラがインキ元ローラおよびインキ練りローラとの接触
    状態が変わるようにこれらのローラの間の2つの位置に
    個別に切換えられるようになされている印刷機のインキ
    供給装置であって、インキ元ローラおよびインキ練りロ
    ーラと平行になるようにフレームに固定された角柱状の
    支持部材に、複数の短円柱状の可動部材に形成された角
    状の穴の部分が支持部材の一方の幅方向に隙間を有する
    ようにはめ合わされ、各可動部材の外側にそれぞれイン
    キ呼出しローラが回転自在に取付けられ、各可動部材と
    支持部材との間の支持部材側の部分に、可動部材を支持
    部材の上記幅方向に移動させてインキ呼出しローラの位
    置を個別に切換える切換え装置が設けられており、各切
    換え装置が、シリンダ部に摺動自在に挿入されて空気圧
    により可動部材を上記幅方向の一方の側に付勢するピス
    トンと、可動部材を上記幅方向の反対側に付勢するばね
    と、圧縮空気源、シリンダ部および大気にそれぞれ接続
    される入口ポート、出口ポートおよび排気ポートを有し
    通電状態を切換えることによりシリンダ部への空気の供
    給を制御する切換弁とを備え、シリンダ部に空気が供給
    されたときにピストンの付勢力により可動部材が上記幅
    方向の一方の側に切換えられ、シリンダ部に空気が供給
    されないときにばねの付勢力により可動部材が上記幅方
    向の反対側に切換えられるようになされている印刷機の
    インキ供給装置において、 支持部材と摺接する各可動部材の角状の穴の面に、可動
    部材の全長にわたるみぞが形成されるとともに、各可動
    部材のみぞに対向する支持部材の面に、みぞが形成さ
    れ、各切換弁が、各可動部材のみぞに面する支持部材の
    みぞの底の面に取付けられて、両みぞ内に位置してお
    り、支持部材内に穴が形成されることによりシリンダ部
    が形成され、支持部材内に、その軸方向にのび一端が圧
    縮空気源に接続される共通の給気穴と、給気穴と各切換
    弁の入口ポートを連通する複数の連通穴と、各切換弁の
    出口ポートと各シリンダ部を連通する複数の連通穴とが
    形成されていることを特徴とする印刷機のインキ供給装
    置。
  2. 【請求項2】支持部材の上記幅方向の一方の側の面に穴
    が形成されることによりシリンダ部が形成されて、シリ
    ンダ部内にピストンが摺動自在に挿入され、シリンダ部
    に空気が供給されたときにピストンが支持部材から突出
    して可動部材を上記幅方向の一方の側に付勢するように
    なされており、支持部材の上記幅方向の反対側の面にば
    ね収容穴が形成されて、この穴に、付勢部材が摺動自在
    に挿入されるとともに、この付勢部材を介して可動部材
    を上記幅方向の反対側に付勢するばねが挿入されている
    ことを特徴とする請求項1の印刷機のインキ供給装置。
  3. 【請求項3】各可動部材の角状の穴のピストンに対向す
    る面および付勢部材に対向する面に凹所がそれぞれ形成
    され、ピストンの一部が対向する凹所にはまるととも
    に、付勢部材の一部が対向する凹所にはまることによ
    り、支持部材に対する各可動部材の軸方向の位置決めが
    なされていることを特徴とする請求項2の印刷機のイン
    キ供給装置。
  4. 【請求項4】各切換弁の出口ポートと各シリンダ部を連
    通する各連通穴のシリンダ部との接続端部が、シリンダ
    部側が拡径したテーパ状に形成されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項の印刷機のインキ供給
    装置。
  5. 【請求項5】隣接する可動部材の端部相互間に、ゴム状
    弾性材料よりなる円筒状の防塵部材がはめ被せられてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項の印刷
    機のインキ供給装置。
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