JP3808461B2 - 流体通路の接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、T溝を有する基盤面に固定された金型に対して流体を給排する流体通路を接続及び切り離しできる接続装置に関する。
プレス機のボルスタやスライドの基盤面に固定された金型に流体通路を設けたものがあり、その流体通路に対して別の流体通路を接続及び切り離しできるように、基盤部の側面からT溝に沿ってホース先端部に接続部材を設けたものを進退移動させ、前進時に接続状態とするものが知られている。この接続や切り離しをスムーズに行なうために、T溝に沿って移動させる接続部材を支持しているキャリッジのT溝内部分にT溝の中段の水平面を転動する遊転輪とT溝の奥部の水平面を転動する遊転輪とを設けると共に一方の遊転輪を対応する水平面の方へ付勢する付勢手段(圧縮コイルばね)を設けてある。この構成では付勢手段よって遊転輪が対応する水平面に押し付けられてT溝内面の対向する水平面を押し広げるように作用して、接続時の調心抵抗によるモーメントによってキャリッジがT溝に対して傾こうとする点を傾き難いようにしている。
特開平10−311477号公報
従来の技術では、コイルばねをT溝内に配置される支持部に設けるため、ばね設置空間を大きく取れない。つまり、支持部はT溝内に設置され得る大きさであり、これに設置されるコイルばねの設置時の長さはT溝の深さ寸法よりも大きくすることができない。このため、コイルばねの付勢力を大きくしようとしても、それほど大きくできない。また、コイルばねの有効巻数を大きく取れないからばね定数が大きくなり、T溝寸法のばらつきに対応し難い。すなわち、コイルばねの圧縮寸法が少し変化することで付勢力が大きく変るため、異なるT溝毎にコイルばねの設置状態を調節しなければ所望の付勢力が得られず、また同じT溝でも位置が異なると寸法が異なる場合もあり、接続のために接続部材の停止位置が異なると付勢力が異なるからである。この付勢力は、流体接続部が複数組でその数が多くなるほど大きいものが必要になる。また、前記付勢力がある程度大きくないと摩耗が生じるため、装置の寿命に悪影響を及ぼす。本発明が解決しようとする問題点は、金型側の流体通路の被接続部に対してT溝に沿って移動させて接続させられる接続部を設けた部分を所定姿勢で基盤に対してより強力に保持でき、そのための付勢手段がより安定した大きい付勢力となるようにすることである。
本発明の流体通路の接続装置は、基盤面に凹設されたT溝に沿って移動手段により進退移動可能な可動ブロックを備え、前記基盤面に取り付けられた金型の側面に開口している流体通路被接続部に前記可動ブロックの前端に設けた流体通路接続部が可動ブロックの前進により押圧されて接続する流体通路の接続装置において、前記進退移動時に前記T溝両側に沿って前記基盤面を転動するように前記可動ブロックに設けられている第1ローラ及び前記T溝開口部を形成している双方の突出縁の前記基盤面に平行なT溝内面を転動するように前記可動ブロックから突出してT溝内に進入した支持部に設けられている第2ローラと、第1ローラと第2ローラの一方を転動する面に向って押圧作用する付勢手段とを備えている。
付勢手段により第1、第2ローラの一方をその転動面に押圧する状態は、他方がT溝開口縁部の反対側で反力を支えており、T溝開口縁部又は縁部近傍を内外の両面から第1ローラと第2ローラとが挟持している状態であるから、第1及び第2ローラはそれぞれの転動面に押圧されており、可動ブロックは任意の移動位置で一定した姿勢を維持している。従って、可動ブロックが前進した時はその流体通路接続部と金型の流体通路被接続部とが押し合った状態で接続すると共に、一定した姿勢を維持しており、可動ブロックの流体通路接続部と金型の流体通路被接続部とが確実に一致して良好な接続が行なわれる。そして、このような第1ローラと第2ローラの配置及び付勢方向は、付勢手段をコイルばねで構成したとき、そのコイルばねの設置空間を可動ブロック内に設けることができるから、T溝の深さ寸法よりも格段と長さの長いコイルばねを使用できる。これによってばねの有効巻き数を大きくできるのでばね定数を小さくでき、T溝寸法のばらつきに対して対応範囲が大きく、安定した大きい付勢力とすることができる。安定した大きい付勢力によって可動ブロックが支持された状態は、流体通路接続の抵抗によって可動ブロックが傾き難い状態であり、その分流体接続部の口径を大きくでき、あるいは複数のカプリングとするとき、つまり複数の流体被接続部に対応させて複数の流体接続部とするときにカップリングの数を増やすことができる。
前記流体通路接続部は、前記ブロック前面に開口した内孔に挿入され、前端面に開口し後部で前記ブロックの流体ポートに接続する流体通路を有し、途中を前記内孔にゴム様弾性リングで支持したフローティング構造を有する構成とするのがよい。この構成では、流体通路接続部がフローティング構造を有するから、ブロックが前進させられ、金型の流体通路被接続部にブロックの流体通路接続部の前端面が押し付けられて接続状態になるとき、流体通路接続部が流体通路被接続部の側の面に沿うように変位できるので、面接触状態になることを許容する。これにより流体漏れが無い良好な接続状態が容易に可能となり、複数組の接続部を設けたときの各々の良好な接続状態が容易に得られる。
前記付勢手段は、第1ローラに対応して前記ブロックにばね収容孔を穿設しそのばね収容孔内に反力が第1ローラに付勢作用を生じるように圧縮状態でコイルばねを設けた構成とするのがよい。この構成では、ブロック内にばね収容孔を設けた構成であるから、T溝の深さ寸法よりも大きい深さのばね収容孔とすることができ、従来のものよりも長いコイルばねを使用できるから、コイルばねの有効巻き数を大きく採れてばね定数を小さくすることができ、大きい付勢力を与えるようにしても、T溝寸法のばらつき、つまり第1、第2ローラにより挟持状態となる部分の寸法のばらつきに対して安定した付勢力が得られる。安定した大きい付勢力は、可動ブロックを基盤に保持する保持力が大きいということであり、プレス機のスライド側金型に対するものに適用したとき、通常稼動時の加速度、あるいはブレークスルーが発生する使用時の加速度に対抗できる。すなわち、このような加速度が作用したときブロックはスライド側と一体になる結合力が小さいと、慣性力によってスライドや金型に対して相対的に加速度の方向と反対方向に微小移動し、そして復帰する。これが繰り返されると、微小移動する部分に磨耗が生じ、装置の寿命が短縮されるのであるが、このような事態が防止される。
前記付勢手段は、第2ローラに対応して前記支持部から前記可動ブロックにばね収容孔を穿設しそのばね収容孔内に反力が第2ローラに付勢作用を生じるように引張り状態でコイルばねを設けた構成とするのがよい。この引張りコイルばねの作用は前記圧縮コイルばねの場合とほぼ同様で、安定した大きい付勢力が得られ、加速度に対抗でき、寿命の短縮を防止できる。
前記第1ローラ及び第2ローラは、転がり軸受を介して軸支持されている構成とするのがよい。転がり軸受を介して支持されていることにより前記付勢作用力が相当に大きくてもブロックをT溝に沿って進退移動させる際の抵抗が極めて小さくなり、駆動力は小さくてよくなる。
本発明は、第1ローラを可動ブロックの進退移動時にT溝両側に沿って基盤面を転動するように可動ブロックに設け、第2ローラをT溝の開口部を形成している双方の突出縁のT溝内面を転動するように可動ブロックから突出してT溝内に進入した支持部に設け、第1ローラと第2ローラのいずれか一方を転動する面に向かって押圧作用するように付勢する手段を設けた構成によって、付勢手段をより長くて有効巻数の大きい強力なコイルばねとすることができるから、付勢力をより大きくしてばね定数を小さくでき、従って、可動ブロックが流体通路の接続抵抗によってより傾き難いものとなり、その分だけ流体接続部の口径を大きくでき、あるいは複数のカプリングとするとき、つまり複数の流体被接続部に対応させて複数の流体接続部とするときにカップリングの数を増やすことができ、またT溝寸法のばらつきに広い範囲で対応できる効果を奏する。
流体通路接続部をフローティング構造とした構成では、より流体漏れが無い良好な接続状態が容易に可能となり、複数組の接続部を設けたときの各々の良好な接続状態が得られる効果を奏する。
付勢手段を第1ローラに対応してブロックのばね収容孔内に圧縮状態でコイルばねを設けた構成では、従来のものよりも長いコイルばねを使用できるから、T溝寸法のばらつきに対して安定した大きい付勢力が得られ、プレス機のスライド側金型に対するものに適用したとき、ブレークスルーが発生する使用時等の加速度に対抗でき、磨耗による装置の寿命短縮を防止する効果を奏する。
付勢手段を第2ローラに対応して支持部から可動ブロックの収容孔内に引張り状態でコイルばねを設けた構成では、前記圧縮コイルばねの場合とほぼ同様に、安定した大きい付勢力が得られ、加速度に対抗でき、寿命の短縮を防止する効果を奏する。
第1ローラ及び第2ローラを転がり軸受を介して軸支持されている構成では、付勢作用力が相当に大きくてもブロックをT溝に沿って進退移動させる際の抵抗が極めて小さくなり、駆動力が小さくてよく、可動ブロックの押引き装置の駆動源を小出力のものでまかなう事ができる。
可動ブロックに複数の流体通路接続部を設け複数組の流体通路接続に適用するような場合に、付勢手段がより安定した大きい付勢力となり、可動ブロックを所定姿勢で基盤に対してより強力に保持することを実現した。
本発明装置の1実施例を、図1〜図5を用いて説明する。この流体通路の接続装置1は、プレス機のスライド2に取付けられている金型3にいくつか設けられている金型流体通路4の各々にスライド2の側方から例えば4本のホース5を介して接続し、流体の供給や排出を行なうようにしたものである。金型流体通路4は夫々が金型側面に開口して4個の被接続部6とされ、ホース5側の流体通路は可動ブロック7に設けられている4個の流体通路8に接続し、これらが各接続部9に接続しており、可動ブロック7が金型側へ前進して押し付けられることにより各接続部9が金型側流体通路4の被接続部6に接続した接続状態となり、後退すると切離し状態となる。この接続したり、切離したりする動作は、金型が交換使用される際に行われる。流体通路の接続装置1は、図1に示すように、可動ブロック7、接続部9、第1ローラ10、第2ローラ11、付勢手段12、被接続部6等で構成されている。次にこれらについて説明する。
可動ブロック7は、図2に示すように、直方体ブロック状に形成され、所定T溝13、すなわちスライド2の金型取付面である基盤面14に設けられていて可動ブロック7を案内するT溝13に沿って進退移動可能であり、その上面にはT溝12の開口部の幅wに対応した幅で可動ブロック7の前後方向(T溝13に沿う方向)全長にわたって上方へ突出しT溝13内に進入した支持部15を設けてある。この支持部15の後端面には押引き駆動用の可撓性条体16を結合する結合部17としてねじ穴を穿設してある。また、可動ブロック7には内部に4個の流体通路8を設けてあり、この流体通路8の各々に接続するホース接続ポート18を後端面に設けてホース5を接続してある。図中55は近接スイッチであり、ホース5とほぼ平行して設置された電線47が接続している。この可動ブロック7は図1(a)に示すような押引き駆動装置19によって進退移動し、前進状態で金型3の側面に設けられている被接続部6に接近し、後退状態でスライド2の下面の外縁部に位置する。
流体通路の接続部9は、図2(b)、図3に示すように、固定部21、移動部22、ばね23、弾性リング24等で構成され、可動ブロック7が前進した位置で金型3側の流体通路被接続部6の各々に対応する位置に可動ブロック7の前面から穿設された装着孔25に挿入して設置されている。装着孔25は入り口側が大径で奥側がやや小径の段付き円孔で奥が行き止まりである。流体通路の接続部9の固定部21は、段付き円筒状に形成され、装着孔25に挿入されねじ部26で螺合し、奥部に空間を残して固定されており、装着孔25の奥の空間が前記可動ブロック7の流体通路8の部分を形成している。図中27はOリングである。移動部22は、固定部21の内孔に外周に余裕を持って挿入され、入り口側が膨大し奥部で細くなった略きのこ状に形成されたもので、後端部が細く形成され固定部21の内孔の底に設けられた弁孔28を通って前記流体通路8内に突出しOリングを取付けた弁体29に形成されており、また金型3側前端面に開口し後部に至る途中で外周に開口した内部通路30を有している。図中、31は球面形成部材で移動部22の先端部外周を形成するように螺合しており、先端面に流体通路接続時のシールとなるOリング32を移動部22の先端面から僅かに突出するように保持している。ばね23は、コイルばねであり、固定部21の後部内周面と移動部22の内周面との間に配置されて移動部22を固定部21前端面から少し突出する状態に付勢している。弾性リング24は、ゴム様の弾性材料で形成されたリングであり、固定部21の段付き内孔の大径部の奥部と移動部22の球面形成部材31後側との間に設けられ、移動部22を小寸法ではあるが任意の方向に変位自在に支持している。
第1ローラ10は、図2に示すように、可動ブロック7の前後方向後側に片寄った位置で、前記支持部15両外側の可動ブロック7上面位置に外周の一部が突出した状態に設けられている。これら第1ローラ10は、いずれも同様に外輪を有するボールベアリングで形成されており、これを支持する軸33と、この実施例では第1ローラ10に付勢手段12を設けた構成であるので軸33を支える短柱状の保持部34とで構成されている。短柱状の保持部34は一端からローラ幅の切り込み部35を設けて、この切り込み部35内に第1ローラ10を挟むように配置して軸33で支持しており、また軸33は保持部34外周面から両端部が突出するように設けてある。この第1ローラ10の保持部34は、保持部34が嵌入して摺動可能な円孔36を可動ブロック7の上面から下向きに穿設され、その円孔36内に挿入され、円孔36の底と保持部34下端との間に比較的強力なコイルばね37を配置した構成の付勢手段12によって上向きに付勢されている。そしてその付勢力を支えるように、軸33が可動ブロック7の側面から直角且つ水平に穿設された軸支持孔38に両端部を支持されており、その支持状態は第1ローラ10の外周が可動ブロック7の上面から1〜1.5mm程度双方が同様に突出しており、またその突出状態からコイルばね37の付勢力に抗して後退できるように軸支持孔38が大径に形成されている。なお、軸33には適当な抜け止めを設ける。
第2ローラ11は、第1ローラ10と同様にボールベアリングで形成され、図2に示すように、可動ブロック7の前記支持部15に前後方向に直角且つ水平な軸39を前後2箇所に設けてその両側に突出した端部にそれぞれ支持された、4個で形成されている。この第2ローラ11は、T溝13の狭くなった開口部を形成している双方の突出縁部40の内側水平面41、41上を転動するようになっている。また、支持部15の幅寸法はT溝13の突出縁部40に案内されてその間を滑らかに進退移動する寸法である。前記第1ローラ10の位置は後方の第2ローラ11の位置よりも少し前方に位置している。
そして、第1ローラ10と第2ローラ11の間にはT溝13の突出縁部40が挟まれた状態で位置し、付勢手段12の付勢力が作用して第1ローラ10がスライド2の下面のT溝13両側位置に、第2ローラ11がT溝突出縁部40内側の両側水平面41、41に加圧状態で接触している。第1ローラ10及び第2ローラ11は強力に転動面に押し付けられるが、ボールベアリングを介在させた構成であるから、可動ブロック7は軽く、滑らかに進退移動させることができる。
流体通路の被接続部6は、スライド2の下面に取り付けられている金型3の金型側面42(スライド下面に直角な面)に形成された円形の開口縁部であり、その開口周辺の面がOリング32と接触してシールできるような滑らかな面に形成されている部分である。
この流体通路の接続装置1は、可動ブロック7を、例えば押引き駆動装置19に結合して使用される。その押引き駆動装置19は、例えば、従来移動式のクランプ装置に使用されているものを適用するのがよい。すなわち、その押引き装置は、プレス機の金型をクランプするクランプ部をクランプ位置と退避位置とに移動させるようにしてあり、T溝に沿って移動する押引き力伝達用の押引き可撓体とその駆動部とで構成されている。この実施例の流体通路の接続装置1に使用する押引き駆動装置19の概略の構成は、図1(a)、図4に示すように、押し引き可撓性条体16と、その可撓性条体16を駆動するための駆動装置43とを備えたものである。特に好ましい押引き可撓性条体16は、歯付きベルト44の歯45と反対側の背面に歯付きベルト44の長手方向に隣接した多数の凸部46を設け、その凸部46に歯付きベルト44の背面に沿うように流体圧ホース5や電線47等を保持する保持部48を形成し、所定のT溝13内を案内されながら進退できるように形成してなるものであり、押引き可撓性条体16の先端がねじで可動ブロック7の結合部(ねじ孔)17に固定される。この構成は押引き可撓性条体16が軽量であるから、駆動動力が小さくてよく、装置の軽量化と消費エネルギーの低減に有効である。また、駆動装置43は、一端を固定した押引き可撓性条体16の歯付きベルト44の歯45に係合する歯車をエアシリンダ50(図5参照)で変位させることにより他端をT溝13内で進退移動させる構成である。これとは別に、図示を省略するが、歯付きベルト44の歯45に係合する歯車を定位置で正逆回転させることにより進退移動させる構成であってもよい。
図5は、押引き駆動装置19を使用した流体通路接続装置1の制御回路の1例を示す回路図である。同図における電磁切換弁51、52、53を操作することにより、空気供給源54からの圧力空気で駆動装置43のエアシリンダ50が動作して可動ブロック7が前進、後退し、金型側の流体通路の被接続部6に、対応する可動ブロック7の接続部9が同時に接続、切離しされ、接続状態では弁孔28が開いて圧力空気がホース5を介して供給され、排出される。
この流体通路の接続装置1は、押引き駆動装置19により押駆動することによって、可動ブロック7が前進し、金型3の被接続部6に可動ブロック7の接続部9の移動部22がコイルばね23を介して押し付けられ、これにより接続状態となる。このときの押圧力を保持することにより接続状態が維持される。接続状態においては移動部22が可動ブロック7に対して後方へ相対変位しており、接続前に後端部の弁体29が閉じていた弁孔28を開放するので、可動ブロック7のホース5内に連通している内部の流体通路8が移動部22の内部通路30に連通し、その内部通路30と金型3側の流体通路4とが連通している。可動ブロック7が前進するとき、第1ローラ10と第2ローラ11とが付勢手段12により安定した大きい力で強力に付勢されていて、つまり付勢手段12としてT溝13の深さ寸法よりも大幅に大きい深さの円孔36を可動ブロック7に設けて長いコイルばね37を収容し有効巻数を大きくしてばね定数を小さくしたことにより、T溝13の開口の突出縁部40を厚さ方向に大きい力で挟持した状態であり、その力の大きさは挟持厚さに変動が少しあってもそれほど変動しない安定したものとなるから、T溝開口の突出縁部40の厚さ寸法が位置によって変動したとしても大きい挟持力が殆ど変動せず、これにより接続部9が被接続部6に押し付けられるある程度大きい反力が可動ブロック7に作用してもその姿勢が変化しない。従って、接続が正確な位置関係で行われる。また、安定した大きい挟持力が得られることは、プレス機の作業により過大な衝撃力がスライド側に作用するとき、すなわちブレークスルーが発生する使用時等の大きな加速度に対抗でき、微小な相対移動の繰り返しで磨耗が生じて装置寿命が短縮することを大幅に軽減する。また、第1ローラ10と第2ローラ11をボールベアリングで形成したので、可動ブロック7の移動抵抗が極めて小さく、小さい力で滑らかに移動させることができ、押引き駆動装置19の押力の殆どが接続のための押力として利用されるから、確実に予定した押力が伝達されて確実な流体通路の接続状態が得られる。またこの接続のとき、可動ブロック7が何らかの原因でやや傾いた状態になったときには、接続部9の弾性リング24の存在により、前端のOリング32が被接続部6に押圧されるときの作用力を受けてそれぞれに移動部22が傾いた状態を修正するように変位して、つまりそれぞれにフローティング作用して、それぞれにOリング32前端面の全周が当接した押圧状態となり、複数組の接続がそれぞれに流体漏れのない確実な接続状態となる。
実施例2は、実施例1の第1ローラ10の付勢手段12を設けないで、第1ローラが定位置で転動するように設け、付勢手段を第2ローラ11に設けた構成が実施例1と異なり、他の部分は同一であるから図示を省略する。なお、第2ローラ11に付勢手段を設けた構成は、図2(c)における第2ローラ11の軸39が横切っている位置と交差するように支持部15の上端面から下方に向かってスライド2下面位置よりも十分に下方に至る深いばね収容孔を穿設し、そのばね収容孔の底にばね係合部を設け、軸39を少し上下変位できるように支持部15に大きい径の円孔若しくは長孔で支持し、ばね係合部と軸39との間を引っ張るように引張りコイルばねを設けた構成である。この場合前後2組の第2ローラ11の各組に同じように引張りコイルばねを設ける。この実施例2の第1ローラと第2ローラは、付勢手段の作用で実施例1のローラと同様にT溝開口縁部を安定した大きい力で挟持する。従って、実施例1とほぼ同じ作用効果が得られる。
プレス機等に取付けた金型内に流体(空気又は水等)を供給、排出する構成にすることにより、金型付属のアクチュエータ駆動、金型の温度制御、金型内面空気噴射清掃する場合等に利用することができる。
本発明の実施例1を示し、(a)は使用状態を示す正面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は(c)の右側面図である。 同実施例の可動ブロックを示し、(a)は支持部を除去した平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は左側面図(図1(b)拡大図)である。 同実施例の接続部の一つを示し、(a)は接続前の状態の縦断面図、(b)は接続状態の縦断面図、(c)は(a)の左側面図である。 図1(a)に対応し、(a)は右側面図、(b)は部分省略背面図、(c)は部分省略平面図である。 同実施例の制御回路の1例を示す回路図である。
符号の説明
1 流体通路の接続装置
2 スライド
3 金型
4 金型流体通路
5 ホース
6 被接続部
7 可動ブロック
8 流体通路(可動ブロックの)
9 接続部
10 第1ローラ
11 第2ローラ
12 付勢手段
13 T溝
14 基盤面
15 支持部
16 押引き可撓性条体
17 結合部
18 ホース接続ポート
19 押引き駆動装置
21 固定部
22 移動部
23 ばね
24 弾性リング
25 装着孔
26 ねじ部
27 Oリング
28 弁孔
29 弁体
30 内部通路
31 球面形成部材
32 Oリング
33 軸
34 保持部
35 切り込み部
36 円孔
37 コイルばね
38 軸支持孔
39 軸
40 突出縁部
41 水平面
42 金型側面
43 駆動装置
44 歯付きベルト
45 歯
46 凸部
47 電線
48 保持部
50 エアシリンダ
51、52、53 電磁切換弁
54 空気供給源
55 近接スイッチ

Claims (4)

  1. 基盤面に凹設されたT溝に沿って移動手段により進退移動可能な可動ブロックを備え、前記基盤面に取り付けられた金型の側面に開口している流体通路被接続部に前記可動ブロックの前端に設けた流体通路接続部が可動ブロックの前進により押圧されて接続する流体通路の接続装置において、前記進退移動時に前記T溝両側に沿って前記基盤面を転動するように前記可動ブロックに設けられている第1ローラ及び前記T溝開口部を形成している双方の突出縁の前記基盤面に平行なT溝内面を転動するように前記可動ブロックから突出してT溝内に進入した支持部に設けられている第2ローラと、第1ローラと第2ローラの一方を転動する面に向って押圧作用する付勢手段とを備え、前記付勢手段が、第1ローラに対応して前記ブロックにばね収容孔を穿設しそのばね収容孔内に反力が第1ローラに付勢作用を生じるように圧縮状態でコイルばねを設けたことを特徴とする流体通路の接続装置。
  2. 基盤面に凹設されたT溝に沿って移動手段により進退移動可能な可動ブロックを備え、前記基盤面に取り付けられた金型の側面に開口している流体通路被接続部に前記可動ブロックの前端に設けた流体通路接続部が可動ブロックの前進により押圧されて接続する流体通路の接続装置において、前記進退移動時に前記T溝両側に沿って前記基盤面を転動するように前記可動ブロックに設けられている第1ローラ及び前記T溝開口部を形成している双方の突出縁の前記基盤面に平行なT溝内面を転動するように前記可動ブロックから突出してT溝内に進入した支持部に設けられている第2ローラと、第1ローラと第2ローラの一方を転動する面に向って押圧作用する付勢手段とを備え、前記付勢手段が、第2ローラに対応して前記支持部から前記ブロックにばね収容孔を穿設しそのばね収容孔内に反力が第2ローラに付勢作用を生じるように引張り状態でコイルばねを設けたことを特徴とする流体通路の接続装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の流体通路の接続装置において、前記流体通路接続部が、前記ブロック前面に開口した内孔に挿入され、前端面に開口し後部で前記ブロックの流体ポートに接続する流体通路を有し、途中を前記内孔にゴム様弾性リングで支持したフローティング構造を有することを特徴とする流体通路の接続装置。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3に記載の流体通路の接続装置において、前記第1ローラ及び第2ローラが、転がり軸受を介して軸支持されていることを特徴とする流体通路の接続装置。
JP2003351949A 2003-10-10 2003-10-10 流体通路の接続装置 Expired - Fee Related JP3808461B2 (ja)

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