JP2006272078A - アルデヒド類用吸着剤、その製造方法およびそれを用いたガス中のアルデヒド類を除去する方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
ヤシガラ活性炭に下記一般式(1)
R1HN−(C=A)−NHR2 ・・・(1)
(式中、AはO、SおよびNHよりなる群から選ばれたものであり、R1およびR2は、水素、アルキル基、アルコキシ基およびアリール基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基である。)で示される尿素系化合物の酸含有溶液を含浸、担持させたことを特徴とする下記一般式(2)
R−CHO ・・・(2)
(式中、Rは水素、炭素数1〜3のアルキル基および炭素数1〜3のアリル基よりなる群から選ばれた基である。)で示されるアルデヒド類用吸着剤。
【選択図】なし
Description
で示される尿素系化合物の酸含有溶液を含浸、担持させたことを特徴とする下記一般式(2)
で示されるアルデヒド類用吸着剤に関する。
本発明の第2は、前記尿素系化合物の担持量がヤシガラ活性炭1g当り60〜120mgである請求項1記載のアルデヒド類用吸着剤に関する。
本発明の第3は、pH1〜4の尿素系化合物の水溶液100ミリリットルに、ヤシガラ活性炭20〜50gの割合で加え、60分以上浸漬処理した後、処理済のヤシガラ活性炭を乾燥することを特徴とする請求項1または2記載のアルデヒド類用吸着剤の製造方法に関する。
本発明の第4は、請求項1または2記載のアルデヒド類用吸着剤を充填した吸着塔に下記一般式(2)
で示されるアルデヒド類を含有するガスを通すことを特徴とするガス中のアルデヒド類を除去する方法に関する。
で示されるアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロラール、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒドのような飽和アルデヒド類、アクロレイン、クロトンアルデヒドなどを挙げることができる。
前記Rとしては、クロラールのようにアルキル基に置換基としてハロゲンを持つものも対象となる。すなわち前記アルキル基としては、ハロゲン置換アルキル基をも包含するものである。
で示される尿素系化合物におけるアルキル基やアルコキシ基としては、通常炭素数1〜6の、低級アルキル基や低級アルコキシ基が好ましい。アリール基としては、フェニル基、あるいはアルキル基やアルコキシ基で置換されたフェニル基などがある。
ガス流量 : 540リットル/時
ガス温度 : 25℃
アセトアルデヒド濃度 : 50ppm
ガス線速度 : 0.3m/秒
充填厚さ(ヤシガラ活性炭層の厚み) : 150mm
また、図3はアセトアルデヒドの吸着量(g/100g吸着剤)と時間(hr)との関係を示すグラフであり、黒丸と白丸の関係は図2の場合と同じである。なお、表1、図2、図3にかかるデータを求めるための試験装置と試験方法は、いずれも同じ条件〔[0021]に記載〕を採用した。
(2)また、本発明の吸着剤に用いる尿素系化合物は、我々が排泄している代謝物質またはその類似化合物であることから、再生処理または廃棄処理においての有害、汚染への影響がない。
(3)本発明の吸着剤を用いれば、吸着操作に必要な装置はシンプルで、吸着塔があればよく、運転管理も容易である。
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
ヤシガラ活性炭600kgをpH2の40重量%尿素溶液2m3(2,000リットル)に60分、液温度25℃で浸漬処理する。浸漬中はときどき撹拌する程度とした。ついで水切り後、乾燥機内において80℃で4時間乾燥し、本発明のアルデヒド類ガス用吸着剤を得た。これを図1の吸着塔カラムに充填した。
可燃ゴミからの固形燃料(RDF)製造設備の乾燥工程から発生する高濃度アルデヒド類ガスを前記吸着塔へ、表3の運転条件で通気し、表4に示す結果を得た。
表1におけるpH2の20重量%尿素溶液を用いたケースに代えて、20重量%亜硫酸水素ナトリウムまたは20重量%硫酸ヒドロキシルアミン溶液を用いたケースについて、表1の測定方法と同様にして5%破過吸着量を求めた。その結果は表5に示すとおりである。
Claims (4)
- 前記尿素系化合物の担持量がヤシガラ活性炭1g当り60〜120mgである請求項1記載のアルデヒド類用吸着剤。
- pH1〜4の尿素系化合物の水溶液100ミリリットルに、ヤシガラ活性炭20〜50gの割合で加え、60分以上浸漬処理した後、処理済のヤシガラ活性炭を乾燥することを特徴とする請求項1または2記載のアルデヒド類用吸着剤の製造方法。
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