JP2006271845A - バックル - Google Patents

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Abstract

【課題】 不用意にサイドプッシュ部材が押されても、ロック状態を維持できる信頼性の高いバックルを提供する。
【解決手段】 バンド連結片、中間片、バー片5をその順で3つに折り畳んだ状態で、バンド連結片に設けられた係止突起8をカバー片5に設けられたプッシュ部材7によって係脱可能に挟み付けて係止し、このサイドプッシュ部材7をロック装置15によってロックする。従って、サイドプッシュ部材7によってバンド連結片、中間片、カバー片5を3つに折り畳んで連結固定することができると共に、この状態でサイドプッシュ部材7をロック装置15によって二重にロックすることができる。このため、不用意にサイドプッシュ部材7が押圧操作されても、ロック装置15によりサイドプッシュ部材7の動作を阻止できるので、信頼性の高いものを得ることができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、時計バンドなどのバンドに用いられるバックルに関し、更に詳しくは3つに折り畳んで二重にロックするバックルに関する。
例えば、腕時計に用いられる時計バンドは、腕に装着したときに時計バンドの両端部を連結固定するバックルを備えている。このバックルには、特許文献1に記載されているように、時計バンドの一端部に連結されるバンド連結片と、時計バンドの他端部に連結されるカバー片と、このカバー片とバンド連結片とを連結する中間片とを備え、これらを3つに折り畳んだ状態で、カバー片に設けられたサイドプッシュ部材により、バンド連結片、中間片、カバー片をその順で重ね合わせた状態で連結固定するように構成したものがある。
実開平3−101211号
すなわち、この種のバックルは、サイドプッシュ部材がカバー片にスライド可能に設けられた一対のスライド片を備え、この一対のスライド片がばね部材によって互いに離間する方向に付勢されていることにより、一対のスライド片にそれぞれ設けられた係合部が、バンド連結片に設けられた一対の係止突起に係脱可能に係合し、これにより3つに折り畳まれたバンド連結片、中間片、カバー片を相互に連結固定し、それらが勝手に開かないように構成されている。
しかしながら、このような従来のバックルでは、不用意にサイドプッシュ部材の一対のスライド片が押されると、これら一対のスライド片がスライド動作して各係合部がバンド連結片の各係止突起から離脱するため、サイドプッシュ部材によるロックが解除されてしまい、3つに折り畳まれたバンド連結片、中間片、カバー片が勝手に開いて時計バンドが腕から脱落してしまうという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、不用意にサイドプッシュ部材が押されても、サイドプッシュ部材によるロック状態が解除されず、そのロック状態を維持することができる信頼性の高いバックルを提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図19に示すように、バンド(時計バンド2)の一端部に連結されるバンド連結片(4)と、前記バンドの他端部に連結されるカバー片(5)と、前記バンド連結片と前記カバー片とを連結する中間片(6)とを備え、これらが3つに折り畳まれるバックルにおいて、
前記バンド連結片、前記中間片、および前記カバー片がその順で3つに折り畳まれたときに、前記カバー片にスライド可能に設けられた一対のスライド片(10、11)が付勢部材(ばね部材12)で付勢されて前記バンド連結片に設けられた係止突起(8)を係脱可能に係止するサイドプッシュ部材(7)と、
このサイドプッシュ部材によって前記係止突起が係止された状態で、前記サイドプッシュ部材をロックするロック装置(15、30、40)と
を備えていることを特徴とするバックルである。
請求項2に記載の発明は、図1〜図10に示すように、前記ロック装置(15)が、前記カバー片(5)に揺動可能に設けられた揺動部材(16、25)と、この揺動部材の一端部に設けられて前記揺動部材が一方向に揺動したときに前記サイドプッシュ部材(7)の前記一対のスライド片のスライド動作を阻止するロック部(17)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のバックルである。
請求項3に記載の発明は、図1〜図10に示すように、前記ロック装置(15)が、前記ロック部(17)によって前記一対のスライド片(10、11)のスライド動作が阻止されたとき、および前記ロック部による前記一対のスライド片の動作阻止が解除されたときに、前記揺動部材(16、25)の他端部を係脱可能に係止して前記揺動部材の揺動動作を規制する規制部材(18)を備えていることを特徴とする請求項2に記載のバックルである。
請求項4に記載の発明は、図11〜図15に示すように、前記ロック装置(31)が、前記カバー片(5)に回転可能に設けられた回転部材(32)と、この回転部材に設けられて前記回転部材が所定位置に回転したときに前記サイドプッシュ部材(7)の前記一対のスライド片(10、11)のスライド動作を阻止するロック部(33)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のバックルである。
請求項5に記載の発明は、図16〜図19に示すように、前記サイドプッシュ部材(7)の前記一対のスライド片(10、11)それぞれを、押圧操作されるプッシュ部(42、43)と、前記係止突起(8)を係脱可能に係止する係止部(挟持部44、45)とに分割形成し、前記プッシュ部を互いに接離する方向とこれに直交する方向とにスライド可能に設けると共に、前記プッシュ部にそれぞれ対向突起(46、47)を設け、前記係止部を前記プッシュ部の接離方向へのスライド動作に伴って接離方向のみにスライド可能に設け、これによりロック装置(41)を構成し、このロック装置の前記プッシュ部を接離方向に対し直交する方向にスライドさせることにより、前記対向突起を互いに対向させて前記プッシュ部の接離方向への移動を規制し、且つ前記対向突起を互いに対向しない位置に移動させて前記プッシュ部の接離方向への移動規制を解除することを特徴とする請求項1に記載のバックルである。
請求項1に記載の発明によれば、バンド連結片、中間片、およびカバー片をその順で3つに折り畳んだ状態で、カバー片にスライド可能に設けられた一対のスライド片が付勢部材で付勢されてバンド連結片に設けられた係止突起を係脱可能に係止するサイドプッシュ部材と、このサイドプッシュ部材をロックするロック装置とを備えているので、サイドプッシュ部材によってバンド連結片、中間片、およびカバー片を3つに折り畳んだ状態で連結固定することができると共に、この状態でサイドプッシュ部材をロック装置によって二重にロックすることができる。
このため、ロック装置によるサイドプッシュ部材のロックを解除しなければ、サイドプッシュ部材を押圧操作しても、サイドプッシュ部材の一対のスライド片による係止突起の係止を解除することができないので、不用意にサイドプッシュ部材が操作されても、ロック装置によってサイドプッシュ部材によるロック状態を維持することができ、これにより信頼性の高いものを得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ロック装置が、カバー片に揺動可能に設けられた揺動部材と、この揺動部材の一端部に設けられて揺動部材が一方向に揺動したときにサイドプッシュ部材の一対のスライド片のスライド動作を阻止するロック部とを備えていることにより、揺動部材を一方向に揺動させると、揺動部材のロック部によってサイドプッシュ部材の一対のスライド片のスライド動作を阻止することができ、これによりサイドプッシュ部材が不用意に押圧操作されても、サイドプッシュ部材によるロックが解除されるのを確実に防ぐことができる。
請求項3に記載の発明によれば、ロック装置が、ロック部によって一対のスライド片のスライド動作が阻止されたとき、およびロック部による一対のスライド片の動作阻止が解除されたときに、揺動部材の他端部を係脱可能に係止して揺動部材の揺動部材を規制する規制部材を備えていることにより、揺動部材を一方向に揺動させてロック部が一対のスライド片のスライド動作を阻止したときに、規制部材が揺動部材の他端部を係止して揺動部材の揺動動作を規制することができ、これによりロック部によるロック状態を確実に維持することができる。
また、このロック装置では、規制部材の規制力に抗して揺動部材を他方向に揺動させてロック部によるロック状態を解除したときに、規制部材が揺動部材の他端部を係止して揺動部材の揺動動作を規制することができ、これによりロック部のロック解除状態を維持することができる。この場合、規制部材がクリック感をもって揺動部材の他端部を係脱可能に係止する構成であれば、クリック感によってロック部によるロック状態とロック解除状態との切り替わりを確認することができるので、使い勝手の良いものを得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ロック装置が、カバー片に回転可能に設けられた回転部材と、この回転部材に設けられて回転部材が所定位置に回転したときにサイドプッシュ部材の一対のスライド片のスライド動作を阻止するロック部とを備えていることにより、回転部材を所定位置に回転させると、回転部材のロック部によってサイドプッシュ部材の一対のスライド片のスライド動作を阻止することができ、これにより請求項2に記載の発明と同様、サイドプッシュ部材が不用意に押圧操作されても、サイドプッシュ部材によるロックが解除されるのを確実に防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によれば、サイドプッシュ部材の一対のスライド片それぞれを、押圧操作されるプッシュ部と、係止突起を係脱可能に係止する係止部とに分割形成し、プッシュ部を互いに接離する方向とこれに直交する方向とにスライド可能に設け、このプッシュ部にそれぞれ対向突起を設け、これによりロック装置を構成しているので、サイドプッシュ部材のみでロック装置を構成することができ、このためロック装置としての部品点数を大幅に削減することができると共に、組立作業性の向上を図ることができ、低価格なものを得ることができる。
この場合、ロック装置は、サイドプッシュ部材のプッシュ部を接離方向に対し直交する方向にスライドさせて、プッシュ部の対向突起を互いに対向させると、プッシュ部の接離方向への移動を規制することができ、これによりサイドプッシュ部材が不用意に押圧操作されても、サイドプッシュ部材によるロックが解除されるのを確実に防ぐことができる。また、プッシュ部を接離方向に対し直交する方向にスライドさせて、プッシュ部の対向突起を互いに対向しない位置に移動させると、プッシュ部の接離方向への移動規制を解除することができる。このため、プッシュ部を接離方向に対し直交する方向にスライドさせるだけで、簡単にロック状態とロック解除状態とに切り替えることができるので、操作性が良く、使い勝手の良いものを得ることができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図8を参照して、この発明を時計バンドのバックルに適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明のバックルを時計バンドに適用した要部の拡大斜視図、図2は図1のカバー片を示した斜視図、図3は図2のA−A矢視におけるロック状態を示した拡大断面図、図4は図3のロック解除状態を示した拡大断面図、図5は図2のB−B矢視におけるロック状態を示した拡大断面図、図6は図5のロック解除状態を示した拡大断面図である。
このバックル1は、図1に示すように、時計バンド2の一端部に連結ピン3aによって回動可能に連結された金属製のバンド連結片4と、時計バンド2の他端部に連結ピン3bによって回転可能に連結された金属製のカバー片5と、このカバー片5とバンド連結片4との各端部に連結ピン3c、3dによって連結された金属製の中間片6とを備え、これらバンド連結片4、中間片6、およびカバー片5がその順で3つに折り畳まれ、この状態でカバー片5に設けられたサイドプッシュ部材7が、バンド連結片3に設けられた係止突起8を係脱可能に係止することにより、時計バンド2の両端部を連結するように構成されている。
この場合、バンド連結片4の係止突起8は、図1に示すように、バンド連結片4の上面のほぼ中央部に起立して設けられ、その先端が球状の頭部8aに形成され、この先端の頭部8aがバンド連結片4、中間片6、およびカバー片5を3つに折り畳んだときに、中間片6に設けられた挿入孔6aを通してカバー片5の内部に挿入するように構成されている。サイドプッシュ部材7は、図1〜図6に示すように、カバー片5の内部に設けられた支持板9上に上下に重なった状態でスライド可能に配置された一対のスライド片10、11と、これら一対のスライド片10、11を互いに離間する方向に付勢するばね部材12とを備えている。
このサイドプッシュ部材7は、図3および図4に示すように、一対のスライド片10、11の各外端部がそれぞれカバー片5の両側部に設けられた貫通孔5a内に内側から挿入されて外部に突出すると共に、これら一対のスライド片10、11の各内端部にそれぞれ挟持部13、14が設けられ、一対のスライド片10、11がばね部材12のばね力によって互いに離間する方向、つまり一対のスライド片10、11が押し広げられる方向にスライドしたときに、各挟持部13、14が互いに接近してバンド連結片4の係止突起8を係脱可能に挟み付けて係止するように構成されている。
すなわち、一対のスライド片10、11は、図3および図4に示すように、カバー片5の内部にその幅方向に向けてスライド可能に配置され、この状態でばね部材12によって互いに押し広げられる方向に付勢されるように構成されている。また、各挟持部13、14は、一対のスライド片10、11の各内端部から互いに対向する方向に向けて突出して設けられた各アーム部13a、14aと、これらアーム部13a、14aの各先端部に設けられて互いに所定間隔をもって対向する挟持突起13b、14bとを備え、これらが各スライド片10、11にそれぞれ一体に形成された構成になっている。
従って、各挟持部13、14は、図3および図4に示すように、一方(同図では上側)の挟持突起13bがこれに対向する下側のスライド片11の内端面側に位置し、他方(同図では下側)の挟持突起14bがこれに対向する上側の係止片10の内端面側に位置することにより、一対のスライド片10、11が互いに接近すると、各挟持突起13b、14bが互いに離間して、バンド連結片4の係止突起8に対する挟み付けを解除し、一対の係止片10、11が互いに離れる方向に押し広げられると、各挟持突起13b、14bが互いに接近して、バンド連結片4の係止突起8を挟み付けるように構成されている。なお、バンド連結片4の係止突起8は、その頭部8aがカバー片5内に挿入すると、このカバー片5内の支持板9に設けられた開口部9bを通して各挟持突起13b、14b間に挿入するように構成されている。
一方、カバー片5には、図1〜図6に示すように、サイドプッシュ部材7をロックするロック装置15が設けられている。このロック装置15は、カバー片5に揺動可能に設けられた揺動部材16と、この揺動部材16の一端部(図5では左端部)に設けられて揺動部材16が一方向(図5では反時計回り)に揺動したときにサイドプッシュ部材7の一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止するロック部17と、揺動部材16の他端部(図4では右端部)を係脱可能に係止して揺動部材16の揺動動作を規制する規制部材18とを備えた構成になっている。
すなわち、揺動部材16は、図5および図6に示すように、断面がほぼM字形状をなす中央部が窪んだ薄い箱板状に形成され、その中央部の下面が一対のスライド片10、11の上方に位置してカバー片5の内部に固定された固定軸19に回動可能に取り付けられ、これによりカバー片5の開口部5bから上方に露出し、この状態で固定軸19を中心にシーソー状に揺動するように構成されている。
ロック部17は、図5に示すように、揺動部材16における一端部(図5では左端部)の下部に設けられ、揺動部材16の一端部側(同図では左側部)が上方から押されて揺動部材16が固定軸19を中心に一方向(図5では反時計回り)に揺動したときに、図3に示すように、一対のスライド片10、11にそれぞれ形成された突起部10a、11a間に挿入し、これにより一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止するように構成されている。また、このロック17は、図6に示すように、揺動部材16の他端部側(同図では右側部)が上方から押されて揺動部材16が固定軸19を中心に他方向(図6では時計回り)に揺動したときに、突起部10a、11a間から離脱することにより、一対のスライド片10、11の動作阻止を解除するように構成されている。
規制部材18は、図5〜図8に示すように、揺動部材16の他端部に設けられた係合部20と、この係合部20を係脱可能に係止する係止片21を備え、ロック部17によって一対のスライド片10、11のスライド動作が阻止されたとき、およびロック部17による一対のスライド片10、11の動作阻止が解除されたときに、係止片21が係合部20を係脱可能に係止することにより、揺動部材16の揺動動作を規制するように構成されている。
この場合、係合部20は、図7および図8に示すように、下端部が円弧状に膨らんだ形状に形成されていると共に、その下端部から上側に向けてスリット状の溝20aが形成され、これにより全体が弾性変形するように構成されている。係止片21は、その中央部に係止凹部22が設けられ、この係止凹部22内に揺動部材16の係合部20が係脱可能に係合するように構成されている。
すなわち、係止凹部22は、図7に示すように、その内部に係合部20の円弧状に膨らんだ部分が係合する円形状の空洞凹部22aが形成され、この空洞凹部22a内に図8に示すように係合部20の円弧状に膨らんだ部分が弾力的に挿入することにより、クリック感をもって係合部20が係脱可能に係合して揺動部材16の揺動動作を規制するように構成されている。
また、この係止片21は、図7に示すように、係合部20の円弧状に膨らんだ部分が係止凹部21から上方に抜け出した状態のときに、係合部20がその弾性復帰力により係止凹部21に勝手に挿入するのを防ぐことにより、揺動部材16の揺動動作を規制するように構成されている。なお、揺動部材16の両端部には、カバー片5の開口部5bにおける両側縁部に交互に当接して揺動部材16の揺動範囲を規制する第1、第2ストッパ部23、24がそれぞれ設けられている。
このようなバックル1によれば、時計バンド2を腕に取り付けるときに、図1に示すように、時計バンド2の一端部に連結された金属製のバンド連結片4と、時計バンド2の他端部に連結された金属製のカバー片5と、このカバー片5とバンド連結片4とを連結する金属製の中間片6とを3つに折り畳んで重ね合わせると、バンド連結片4に設けられた係止突起8の頭部8aが中間片6の挿入孔6aを通してカバー片5の内部に挿入し、この挿入した係止突起8の頭部8aをカバー片4に設けられたサイドプッシュ部材7が係脱可能に挟み付けて係止するので、時計バンド2の両端部を連結して腕に装着することができる。
このときには、バンド連結片4の係止突起8が中間片6の挿入孔6aを通してカバー片5内に挿入すると、この挿入した係止突起8の頭部8aがカバー片5内の支持板9に設けられた開口部9bに挿入し、この挿入した係止突起8の頭部8aが、一対のスライド片10、11にそれぞれ設けられた各挟持部13、14の各挟持突起13b、14b間に挿入する。このときに、係止突起8の頭部8aがサイドプッシュ部材7のばね部材12のばね力に抗して、各挟持部13、14の各挟持突起13b、14bを押し広げて乗り越える。
すなわち、各挟持突起13b、14bが押し広げられるときには、ばね部材12のばね力に抗して一対のスライド片10、11が互いに接近するので、ばね部材12が圧縮される。この後、係止突起8の頭部8aが各挟持突起13b、14bを押し広げて乗り越えたときに、圧縮されたばね部材12の復帰力によって一対のスライド片10、11が押し広げられると共に、各挟持突起13b、14bが互いに接近して係止突起8の頭部8aを挟み付ける。
この状態では、サイドプッシュ部材7の一対のスライド片10、11が押圧操作されると、各挟持突起13b、14bによる係止突起8の挟み付けが解除されるので、時計バンド2が腕から脱落する恐れがある。これを防ぐために、ロック装置15によりサイドプッシュ部材7をロックしてサイドプッシュ部材7の動作を阻止することにより、二重にロックする。この場合には、図5に示すように、ロック装置15の揺動部材16の一端部(図5では左端部)を押圧操作すると、揺動部材16が固定軸19を中心に図6において反時計回りに回動し、揺動部材16の一端部に設けられたロック部17が一対のスライド片10、11の各突起部10a、11a間に挿入して一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止する。
このため、不用意にサイドプッシュ部材7が押圧操作されても、ロック装置15によってサイドプッシュ部材7がロックされていることにより、一対のスライド片10、11がスライド動作して係止突起8の挟み付けを解除することがないので、信頼性の高いものを得ることができる。このときには、特にロック装置15の規制部材18が揺動部材16の揺動動作を規制するので、ロック装置15のロック部17によるロック状態を確実に維持することができる。このため、ロック装置15によるサイドプッシュ部材7のロックが勝手に解除されることがないので、より一層、信頼性の高いものを得ることができる。
また、ロック装置15によるロックを解除する場合には、揺動部材16の他端部を押圧操作して、揺動部材16を上記と逆方向つまり図5において時計回りに揺動させると、図6に示すように、ロック部17が一対のスライド片10、11の各突起部10a、11a間から離脱するので、ロック部17による一対のスライド片10、11の動作阻止を解除することができると共に、規制部材18が揺動部材16の他端部を係止するので、揺動部材16の揺動動作を規制することができる。
このときには、揺動部材16の他端部に設けられた係合部20が係止部21に設けられた係止凹部22内に挿入して係止され、これにより揺動部材16の揺動動作を確実に規制することができ、これによりロック部17のロック解除状態を維持することができる。また、係合部20が係止部21の係止凹部22内に挿入するときには、クリック感をもって係合部20が係止部21の係止凹部22内に係合するので、このクリック感によってロック状態とロック解除状態との切り替わりを確認することができ、これにより使い勝手の良いものを得ることができる。
なお、上記実施形態1では、ロック装置15の揺動部材16をカバー片5の中央部に設けてカバー片5の上方に露出させた構成になっているが、これに限らず、例えば図9または図10にそれぞれ示すように構成しても良い。すなわち、図9に示された第1変形例では、揺動部材25をカバー片5の長手方向に沿って最大限に大きく形成し、これにより揺動部材25の操作性を向上させている。また、図10に示された第2変形例のように、カバー片5の開口部5bにおける長手方向に沿う両側縁部26を揺動部材16よりも高く形成して、揺動部材16がカバー片5の上方に突出しないよう構成し、これにより揺動部材16の誤操作を防ぐと共に、外部からの衝撃に対し揺動部材16を保護するようにしても良い。
(実施形態2)
次に、図11〜図15を参照して、この発明のバックルを時計バンドに適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図8に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
このバックル30は、カバー片5に設けられたロック装置31が実施形態1と異なる構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成なっている。
すなわち、このロック装置31は、図11〜図15に示すように、カバー片5に回転可能に設けられた回転部材32と、この回転部材32に設けられて回転部材32が所定位置に回転したときにサイドプッシュ部材7の一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止するロック部33と、このロック部33により一対のスライド片10、11のスライド動作が阻止された状態のときに回転部材32の回転を規制する第1ストッパ部34と、ロック部33による一対のスライド片10、11の動作阻止が解除された状態のときに回転部材32の回転を規制する第2ストッパ部35とを備えている。
回転部材32は、図12に示すように、円柱状に形成され、その中心に支持軸36が設けられ、この支持軸36がカバー片5の中央部に形成された開口部37の縁部にその幅方向に取り付けられ、これにより上部側が開口部37から上方に突出し、この状態で支持軸36を中心に回転するように構成されている。この場合、回転部材32は、支持軸36を中心に勝手に回転しないように、支持軸36に対して所定の負荷をもって回転するように取り付けられていることが望ましい。
ロック部33は、図12〜図15に示すように、回転部材32の下部側の外表面に設けられ、回転部材32が所定位置に回転したときにサイドプッシュ部材7の一対のスライド片10、11にそれぞれ形成された突起部10a、11a間に挿入することにより、一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止し、また回転部材32が所定位置から離れる方向に回転したときに、一対のスライド片10、11の各突起部10a、11a間から離脱することにより、一対のスライド片10、11の動作阻止を解除するように構成されている。
第1ストッパ部34は、図14に示すように、回転部材32のほぼ右側の外表面に設けられ、ロック部33が一対のスライド片10、11の各突起部10a、11a間に挿入して、一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止した状態のときに、カバー片5の開口部37における右側の縁部に当接して、回転部材32の回転を規制するように構成されている。
第2ストッパ部35は、図15に示すように、回転部材32のほぼ左側の外表面に設けられ、ロック部33が一対のスライド片10、11の各突起部10a、11a間から離脱して、ロック部33による一対のスライド片10、11の動作阻止が解除された状態のときに、カバー片5の開口部37における左側の縁部に当接して、回転部材32の回転を規制するように構成されている。
なお、回転部材32の外表面、つまりカバー片5の開口部37から上方に露出した回転部材32の上部側の外表面には、ローレット加工などにより滑り止め用の凹凸部38が形成されている。また、この凹凸部38が形成された回転部材32の外表面には、図11に示すように、ロック部33が一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止すると共に、第1ストッパ部34がカバー片5の開口部37の右側の縁部に当接した状態のときに、ロック状態であることを示すためのロック表示マーク39が色付けにより設けられている。
このようなバックル30によれば、実施形態1と同様、バンド連結片4、中間片6、カバー片5をその順で3つに折り畳んで重ね合わせると、バンド連結片4に設けられた係止突起8の頭部8aが中間片6の挿入孔6aを通してカバー片5の内部に挿入するので、この挿入した係止突起8の頭部8aをカバー片4に設けられたサイドプッシュ部材7が係脱可能に挟み付けて係止することにより、時計バンド2の両端部を連結して腕に装着することができ、この状態でサイドプッシュ部材7をロック装置31によって二重にロックすることができる。
すなわち、サイドプッシュ部材7は、実施形態1と同様、ばね部材12のばね力によって一対のスライド片10、11が押し広げられるので、図13に示すように、各挟持部13、14が互いに接近して係止突起8の頭部8aを挟み付ける。この状態で、ロック装置31の回転部材32を、図15において反時計回りに回転させると、図14に示すように、回転部材32に設けられたロック部33が反時計回りに移動して、サイドプッシュ部材7の一対のスライド片10、11における各突起部10a、11a間に挿入し、これにより一対のスライド片10、11のスライド動作を阻止する。
このため、不用意にサイドプッシュ部材7が押圧操作されても、ロック装置31によってサイドプッシュ部材7がロックされていることにより、一対のスライド片10、11がスライド動作しないので、実施形態1と同様、信頼性の高いものを得ることができる。また、ロック装置31によるロックを解除する場合には、回転部材32を図14において時計回りに回転させると、図15に示すように、ロック部33が一対のスライド片10、11の各突起部10a、11a間から離脱するので、ロック部33による一対のスライド片10、11のロックを解除することができる。
また、このように回転部材32を回転させてサイドプッシュ部材7をロックした状態のときには、図14に示すように、第1ストッパ部34がカバー片5の開口部37における右側の縁部に当接して、回転部材32の回転動作を規制することができる。また、回転部材32を回転させてサイドプッシュ部材7のロックを解除した状態のときには、図15に示すように、第2ストッパ部35がカバー片5の開口部37における左側の縁部に当接して、回転部材32の回転動作を規制することができる。これにより、回転部材32が必要以上に回転するのを防ぐことができ、これによっても使い勝手の良いものを得ることができる。
さらに、この回転部材32の外表面には、図11に示すように、ローレット加工などにより滑り止め用の凹凸部38が形成されているので、回転部材32が支持軸36を中心に勝手に回転しないように支持軸36に対し所定の負荷を持って回転するように取り付けられていても、滑り止め用の凹凸部38によって確実に且つ良好に回転部材32を回転させることができる。また、この凹凸部38が形成された回転部材32の外表面には、サイドプッシュ部材7がロックされている状態のときに、そのロック状態であることを示すためのロック表示マーク39が色付けにより設けられているので、このロック表示マーク39によってロック部33がロック状態であるか、ロック解除状態であるかを容易に確認することができ、これによっても使い勝手の良いものを得ることができる。
(実施形態3)
次に、図16〜図19を参照して、この発明のバックルを時計バンドに適用した実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図8に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
このバックル40は、カバー片5に設けられたロック装置41が実施形態1と異なる構成で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成なっている。
すなわち、このロック装置41は、サイドプッシュ部材7の一対のスライド片10、11それぞれを、押圧操作されるプッシュ部42、43と、バンド連結部4の係止突起8を係脱可能に挟む挟持部44、45とに分割形成し、プッシュ部42、43を互いに接離する方向(つまりカバー片5の幅方向)とこれに直交するカバー片5の長手方向とにスライド可能に設けると共に、これらプッシュ部42、43に対向突起46、47を互いに対向する方向に突出させて設け、且つ分割された挟持部44、45をプッシュ部42、43の接離方向へのスライド動作に伴って互いに接離する方向つまりカバー片5の幅方向のみにスライド可能に設けた構成になっている。
この場合、カバー片5の両側部には、図16〜図19に示すように、スライド孔48、49がそれぞれ各プッシュ部42、43の幅よりも十分に長く形成されていると共に、各スライド孔48、49の位置がカバー片5の長手方向において互いにずれた状態で形成されている。すなわち、カバー片5の上辺側のスライド孔48は、図17〜図19に示すように、右寄りに少しずれて形成されており、カバー片5の下辺側のスライド孔49は、左寄りに少しずれて形成されている。
一対のプッシュ部42、43は、図17〜図19に示すように、その各外端部がカバー片5の両側部の各スライド孔48、49内に内側から挿入されて外部に突出した状態で、出没方向つまりカバー片5の幅方向にスライド可能に配置されていると共に、スライド孔48、49に沿うカバー片5の長手方向にもスライド可能に配置されている。この場合、各プッシュ部42、43は、図17〜図19に示すように、各スライド孔48、49の互いに異なる端部に当接した状態で配置されるように構成されている。
例えば、各プッシュ部42、43は、図17に示すように、上辺側のプッシュ部42が上辺側のスライド孔48の左端部に当接し、下辺側のプッシュ部43が下辺側のスライド孔49の右端部に当接すると、上下の各プッシュ部42、43の外端部が互いに対向し、また図19に示すように、上辺側のプッシュ部42が上辺側のスライド孔48の右端部に当接し、下辺側のプッシュ部43が下辺側のスライド孔49の左端部に当接すると、上下の各プッシュ部42、43の外端部が互いにずれるように構成されている。この場合にも、各プッシュ部42、43間には、図16〜図19に示すように、各プッシュ部42、43を互いに離間させる方向つまり押し広げる方向に付勢するばね部材12が設けられている。
各プッシュ部42、43の対向突起46、47は、図17〜図19に示すように、各プッシュ部42、43の内端面の異なる位置に互いに接近する方向に向けて突出して設けられ、その各先端部に折曲部46a、47aが上下の異なる方向に折り曲げられている。すなわち、対向突起46、47は、図17に示すように、上辺側の対向突起46が上辺側のプッシュ部42の内端面の左寄りに設けられ、下辺側の対向突起47が下辺側のプッシュ部43の内端面の右寄りに設けられている。
また、対向突起46、47の各先端部の折曲部46a、47aは、一対のプッシュ部42、43が上下に重なって配置されていることにより、上側に位置する対向突起46の折曲部46aが下側に向けて折り曲げられ、下側に位置する対向突起47の折曲部47aが上側に向けて折り曲げられ、これにより各折曲部46a、47aが互いに対面したときに、当接するように構成されている。
従って、対向突起46、47は、図17に示すように、上辺側のプッシュ部42が上辺側のスライド孔48の左端部に当接し、下辺側のプッシュ部43が下辺側のスライド孔49の右端部に当接した状態のときに、対向突起46、47が互いに対向しない位置にずれて配置され、これにより各プッシュ部42、43が図18に示すように互いに接近する方向にスライド可能な状態になるように構成されている。
また、対向突起46、47は、図19に示すように、上辺側のプッシュ部42が上辺側のスライド孔48の右端部に当接し、下辺側のプッシュ部43が下辺側のスライド孔49の左端部に当接した状態のときに、対向突起46、47が互いに対向する位置に配置され、対向突起46、47の各折曲部46a、47aが互いに対面して当接可能な状態になることにより、各プッシュ部42、43が互いに接近する方向にスライドするのを阻止するように構成されている。
一方、一対の挟持部44、45は、図17および図18に示すように、各プッシュ部42、43の対向面に対し相対的にスライド可能に取り付けられた取付部50、51と、この取付部50、51に互いに対向する方向に向けて突出して設けられた各アーム部13a、14aと、これらアーム部13a、14aの各先端部に設けられて互いに所定間隔をもって対向する各挟持突起13b、14bとを備え、これらが上下に重なって配置され、この状態でプッシュ部42、43の押圧操作に伴って互いに接離する方向のみにスライドするように構成されている。
すなわち、各挟持部44、45は、実施形態1と同様、一方(図17では上側)の挟持突起13bがこれに対向する下側の挟持部45の取付部51側に位置し、他方(同図では下側)の挟持突起14bがこれに対向する上側の挟持部44の取付部50側に位置し、この状態で一対のプッシュ部42、43が互いに接近すると、各挟持突起13b、14bが互いに離間して、バンド連結片4の係止突起8に対する挟み付けを解除し、一対のプッシュ部42、43が互いに離間すると、各挟持突起13b、14bが互いに接近して、バンド連結片4の係止突起8を挟み付けるように構成されている。
また、各挟持部44、45は、図17〜図19に示すように、一対のプッシュ部42、43がカバー片5のスライド孔48、49に沿って互いに異なる方向にスライドしたときに、各取付部50、51がプッシュ部42、43に対して相対的にスライドすることにより、カバー片5に対しその長手方向にはスライドせず、カバー片5の幅方向、つまり各挟持突起13b、14bの接離方向のみにスライドするように構成されている。
このようなバックル40によれば、実施形態1と同様、バンド連結片4、中間片6、カバー片5をその順で3つに折り畳んで重ね合わせると、バンド連結片4に設けられた係止突起8の頭部8aが中間片6の挿入孔6aを通してカバー片5の内部に挿入し、この挿入した係止突起8の頭部8aをカバー片4に設けられたサイドプッシュ部材7が係脱可能に挟み付けて係止するので、時計バンド2の両端部を連結して腕に装着することができ、この状態でサイドプッシュ部材7をロック装置41によって二重にロックすることができる。
すなわち、サイドプッシュ部材7は、図17〜図19に示すように、ばね部材12のばね力によって一対のプッシュ部42、43が押し広げられているので、各挟持部44、45が互いに接近して係止突起8の頭部8aを挟み付ける。この状態で、プッシュ部42、43を、図19に示すように、カバー片5のスライド孔48、49に沿って互いに異なる方向にスライドさせ、プッシュ部42、43の各対向突起46、47を互いに対向させると、各プッシュ部42、43の互いに接近する方向へのスライド動作を阻止することができる。
このため、不用意にサイドプッシュ部材7が押圧操作されても、ロック装置41によってサイドプッシュ部材7がロックされていることにより、一対のプッシュ部42、43が互いに接近する方向にスライド動作しないので、実施形態1と同様、信頼性の高いものを得ることができる。このときには、特にロック装置41の各プッシュ部42、43をカバー片5のスライド孔48、49に沿って互いに異なる方向にスライドさせなければ、ロック装置41によるサイドプッシュ部材7のロックが解除されることがないので、より一層、信頼性の高いものを得ることができる。
また、ロック装置41によるロックを解除する場合には、プッシュ部42、43を図19においてカバー片5のスライド孔48、49に沿って互いに異なる方向にスライドさせ、図17に示すように、各プッシュ部42、43の対向突起46、47を互いにずれた位置に配置させると、各プッシュ部42、43が互いに接近する方向にスライド可能になるので、各対向突起46、47による各プッシュ部42、43に対するロックを解除することができる。このように、このロック装置41では、一対のプッシュ部42、43を接離方向に対し直交する方向にスライドさせるだけで、簡単にロック状態とロック解除状態とに切り替えることができるので、操作性が良く、使い勝手の良いものを得ることができる。
また、このバックル40では、サイドプッシュ部材7の一対の係止片10、11それぞれを、プッシュ部42、43と挟持部44、45とに分割形成し、プッシュ部42、43を互いに接離する方向とこれに直交する方向とにスライド可能に設け、このプッシュ部42、43にそれぞれ対向突起46、47を設け、これによりロック装置41を構成したので、サイドプッシュ部材7のみでロック装置41を構成することができ、このためロック装置41としての部品点数を大幅に削減することができると共に、組立作業性の向上を図ることができ、低価格なものを得ることができる。
なお、上記実施形態1〜3では、サイドプッシュ部材7の一対のスライド片10、11にそれぞれ挟持部13、14または44、45を設け、この挟持部13、14または44、45でバンド連結部4の係止突起8を係脱可能に挟み付けて係止するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば先行文献に記載されているように、スライド片10、11にそれぞれ係止爪を設け、この係止爪をバンド連結部4に設けられた一対の係止突起にそれぞれ係脱可能に係合させるように構成しても良い。
また、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、時計バンドに適用した場合について述べたが、必ずしも時計バンドである必要はなく、他のバンドにも広く適用することができる。
この発明のバックルを時計バンドに適用した要部の拡大斜視図である。(実施形態1) 図1のカバー片を示した斜視図である。 図2のA−A矢視におけるロック状態を示した拡大断面図である。 図3におけるロック解除状態を示した拡大断面図である。 図2のB−B矢視におけるロック状態を示した拡大断面図である。 図5におけるロック解除状態を示した拡大断面図である。 図5の状態における規制部材の拡大断面図である。 図6の状態における規制部材の拡大断面図である。 実施形態1のロック装置の第1変形例を示した斜視図である。 実施形態1のロック装置の第2変形例を示した斜視図である。 この発明のバックルを時計バンドに適用したカバー片の拡大斜視図である。(実施形態2) 図11のC−C矢視における拡大断面図である。 図12のD−D矢視における拡大断面図である。 図13のE−E矢視におけるロック状態を示した拡大断面図である。 図14におけるロック解除状態を示した拡大断面図である。 この発明のバックルを時計バンドに適用したカバー片の拡大斜視図である。(実施形態3) 図16のF−F矢視においてプッシュ部によるロック解除状態を示した拡大断面図である。 図17においてプッシュ部を押圧操作して挟持部による係止突起の挟み付けを解除した状態を示した拡大断面図である。 図17においてプッシュ部によるロック状態を示した拡大断面図である。
符号の説明
1、30、40 バックル
2 時計バンド
4 バンド連結片
5 カバー片
6 中間片
7 サイドプッシュ部材
8 係止突起
10、11 スライド片
12 ばね部材
13、14 挟持部
15、31、41 ロック装置
16、25 揺動部材
17、33 ロック部
18 規制部材
32 回転部材
42、43 プッシュ部
44、45 挟持部
46、47 対向突起
48、49 スライド孔

Claims (5)

  1. バンドの一端部に連結されるバンド連結片と、前記バンドの他端部に連結されるカバー片と、前記バンド連結片と前記カバー片とを連結する中間片とを備え、これらが3つに折り畳まれるバックルにおいて、
    前記バンド連結片、前記中間片、および前記カバー片がその順で3つに折り畳まれたときに、前記カバー片にスライド可能に設けられた一対のスライド片が付勢部材で付勢されて前記バンド連結片に設けられた係止突起を係脱可能に係止するサイドプッシュ部材と、
    このサイドプッシュ部材によって前記係止突起が係止された状態で、前記サイドプッシュ部材をロックするロック装置と
    を備えていることを特徴とするバックル。
  2. 前記ロック装置は、前記カバー片に揺動可能に設けられた揺動部材と、この揺動部材の一端部に設けられて前記揺動部材が一方向に揺動したときに前記サイドプッシュ部材の前記一対のスライド片のスライド動作を阻止するロック部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  3. 前記ロック装置は、前記ロック部によって前記一対のスライド片のスライド動作が阻止されたとき、および前記ロック部による前記一対のスライド片の動作阻止が解除されたときに、前記揺動部材の他端部を係脱可能に係止して前記揺動部材の揺動動作を規制する規制部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載のバックル。
  4. 前記ロック装置は、前記カバー片に回転可能に設けられた回転部材と、この回転部材に設けられて前記回転部材が所定位置に回転したときに前記サイドプッシュ部材の前記一対のスライド片のスライド動作を阻止するロック部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のバックル。
  5. 前記ロック装置は、前記サイドプッシュ部材の前記一対のスライド片それぞれを、押圧操作されるプッシュ部と前記係止突起を係脱可能に係止する係止部とに分割形成し、前記プッシュ部を互いに接離する方向とこれに直交する方向とにスライド可能に設けると共に、前記プッシュ部にそれぞれ対向突起を設け、前記係止部を前記プッシュ部の接離方向へのスライド動作に伴って接離方向のみにスライド可能に設け、この状態で前記プッシュ部を接離方向に対し直交する方向にスライドさせることにより、前記対向突起を互いに対向させて前記プッシュ部の接離方向への移動を規制し、且つ前記対向突起を互いに対向しない位置に移動させて前記プッシュ部の接離方向への移動規制を解除することを特徴とする請求項1に記載のバックル。
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