JP2006271842A - ゲームプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゲーム装置に備えられた2つの画面に視点を違えたゲーム画像を表示して、3次元画像処理等といった高度な画像処理を必要とせずに、ユーザにゲームを立体的に把握させることができるゲーム画像表現を実現する。
【解決手段】 表示用画面2に加えて、ペンタッチ入力を受け付ける入力用画面1を備えたゲーム装置において、ゲームプログラム6を実行する表示制御手段9が、ユーザが操作するキャラクタオブジェクトPとコンピュータが操作する相手キャラクタオブジェクトEとが対戦するゲーム中のシーンにおいて、表示用画面2には対峙する両キャラクタP、Eを側方から見た画像を表示し、入力用画面1にはキャラクタPの視点から見た相手キャラクタEの画像を表示する。これにより、ユーザに両キャラクタP、Eの状況を多面的に把握させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ゲーム空間を表示する画面を2つ備えたゲーム装置技術に関し、特に、ゲーム中の同一のシーン(場面)を異なる視点から見た画像で表示する技術に関する。
所謂コンピュータゲームは、コンピュータハードウエアでゲームプログラムを実行するゲームであり、ゲームセンターに設置される業務用ゲーム装置としてばかりではなく、家庭用のゲーム装置としても広く普及している。
また、家庭用ゲーム装置は、コンピュータゲーム装置をテレビジョン装置に接続して、当該テレビジョン装置の画面をゲーム表示用に利用する形式のものの他、ゲーム表示用の液晶パネルを備えた携帯用のものも広く普及している。
コンピュータゲーム装置は、ユーザからの操作入力を受け付けるためのボタンやジョイスティックを備えたものが主であったが、最近では、画面上にタッチパネルを設けて、画面に表示されたゲームに対してユーザがペンタッチ入力によりコマンドを入力できるようにしたものが開発され実用に供されている。
このようなペンタッチ入力式のコンピュータゲーム装置は、ユーザが画面に表示されたゲーム空間の所要位置に直接的にコマンドを入力することを容易に行うことができ、特に、携帯用ゲーム装置では種々なコマンド入力を迅速且つ容易に行うことができる方式として期待されている。
また、上記のペンタッチ入力式のコンピュータゲーム装置では、ゲーム空間を表示する通常の画面に加えて、ペンタッチ入力を受け付けるための画面を備えたものがあり、これら2つの画面にゲーム空間を表示するようにしている。
従来のコンピュータゲーム装置はゲーム空間を表示する画面を1つ備えたものが殆どであったためゲーム空間が平面的な画像表現となって、ゲーム空間やゲーム空間に存するキャラクタ、障害物、山、壁等といったオブジェクトをユーザに立体的に把握させることができなかった。これに対して、従来より、ゲーム空間を3次元表示してゲーム空間を立体表現する方法が採用されているが、このような3次元画像表現を行う場合には、画像処理の負担が大きくなって装置コストが増大し、また、携帯用ゲーム装置では消費電力が増大して実用上の要求を満たす稼働時間を確保するのが困難という課題があった。
また、従来のコンピュータゲーム装置は、ボタンの押下やジョイスティックの操作と言ったコマンド入力方式であったこともあって、画面表示されたゲームに対してユーザが直接的に操作を与える感覚に乏しいと言った課題があった。
例えば、画面に表示されるゲーム中にはオブジェクトが存在するが、オブジェクトの所望部分にユーザが直接的或いは直感的にコマンドを入力することが簡単にはできなかった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みなされたものであり、ゲームを表示する2つの画面を備えたゲーム装置において、高度な画像処理を必要とせずに、ユーザにゲームを立体的に把握させることができるゲーム画像表現を実現することを目的としている。
本発明は、ゲームを表示する2つの画面を有するゲーム装置を構成するコンピュータが実行するゲームプログラムであって、同一のゲームシーンにおいて、第1の画面と第2の画面とに視点を違えたゲーム空間を表示する表示制御手段を、コンピュータに構成する。
したがって、第1の画面と第2の画面と表示する各画像を平面的な画像表現とした場合であっても、これら視点が異なる画像によってユーザにゲーム空間を立体的な空間として把握させることができる。
例えば、表示制御手段がゲーム空間に存する同一のオブジェクトを第1の画面と第2の画面とに視点を違えて表示するようにすると、キャラクタ等のオブジェクトを例えば正面と側面とから見た状態でユーザに把握させることができる。
また、例えば、表示制御手段が或る視点から見たゲーム空間と当該ゲーム空間に存するキャラクタオブジェクトの視点から見たゲーム空間とを第1の画面と第2の画面とに表示するようにすると、例えばユーザが操作する主人公キャラクタとコンピュータが操作する相手キャラクタとの対戦シーンを、これらキャラクタの対戦状態を引いた位置から見た画像と、主人公キャラクタの視点から見た画像とでユーザに把握させることができる。
また、本発明は、ゲームを表示する2つの画面を備えたゲーム装置であって、同一のゲームシーンにおいて、上記のように、第1の画面と第2の画面とに視点を違えたゲーム空間を表示する表示制御手段を備えている。
ここで、本発明のゲーム装置では、第1の画面と第2の画面とのいずれか一方には、ペンタッチ入力を受け付ける入力手段が備えられているのが好ましく、これによって、ペンタッチ入力方式のゲーム装置を構成する。
本発明によると、ゲーム装置に備えられた2つの画面に視点を違えたゲーム画像を表示するようにしたため、3次元画像処理等といった高度な画像処理を必要とせずに、ユーザにゲームを立体的に把握させることができるゲーム画像表現を実現できる。
本発明を、図に示す実施形態の基づいて具体的に説明する。
図1には本願発明に係るゲーム装置の一例を示してあり、このゲーム装置はゲーム画像を表示する液晶板からなる2つの画面1、2を2つ折りのボディに備え、下側のボディに設けられた画面1はペンタッチ入力機能を有する入力用画面、当該入力用画面1より上側のボディに設けられた画面2はペンタッチ入力機能を有しない表示用画面となっている。
入力用画面1の表面には全面にわたって透明なタッチパネル3が設けられており、入力用のペン4(或いは、指など)によって入力用画面1の表面に触れると、当該タッチした位置がタッチパネル3により検出されるようになっている。
なお、本例のゲーム装置はバッテリを内蔵した携帯型の装置であり、バッテリの電源により当該ゲーム装置を構成するプロセッサやメモリ等といった公知のコンピュータハードウエアが動作して、本発明に係るゲームプログラムを実行する。
ここで、本願においてペンタッチの語は、ペンによる接触入力以外に、ユーザが指などにより接触入力する態様も含んでいる。
また、タッチパネル3自体は、周知のものであるので詳細説明は割愛するが、透明なパネルにマトリックス状に感圧センサを設けた構造で、パネル上に触れた位置(或いは、線を描くとその線分軌跡)を感圧センサにより検出する。
図2には上記ゲーム装置の本発明に係る主要な機能構成を示してある。
ゲーム装置のタッチパネル3には位置検出手段5が設けられており、位置検出手段5はタッチパネル3のマトリックス状感圧センサからの出力に基づいて、タッチパネル3上(すなわち、入力用画面1上)にペン4が接触した位置(或いは、軌跡)を検出する。
ゲーム装置には、本例に係るゲームプログラム6を保持するメモリ7と、メモリ7からゲームプログラム6を読み出して実行するゲーム実行手段8とが備えられている。
ゲームプログラム6はゲーム装置に内蔵されたメモリ7に外部から書き込んで保持させるようにしてもよく、或いは、メモリ7自体をメモリカートリッジやCDROM等の記憶媒体として、ゲームプログラム6を予め記憶した記憶媒体7をゲーム装置に装填するようにしてもよい。
ゲーム実行手段8はプロセッサやメモリ等といったコンピュータハードウエアによりゲームプログラム6を実行し、タッチパネル3からペンタッチ入力されるコマンドに応じて、当該ゲームを展開する。
ゲーム実行手段8には表示制御手段9が設けられており、表示制御手段9は、入力用画面1のドライバ10及び表示用画面2のドライバ11を駆動して、プログラム6の実行により展開されるゲーム画像を視点を違えて入力用画面1及び表示用画面2に表示する。すなわち、これら入力用画面1及び表示用画面2には、ゲームの実行に応じた同一シーンにおけるゲーム空間画像が視点を違えて表示される。
本例の表示制御手段9は、ゲーム装置を構成するコンピュータハードウエアによりゲームプログラム6の制御部を実行することにより構成されている。
次に、表示制御手段9によってなされる画像表示処理を、図3乃至図5にそれぞれ示す3つの例によって説明する。
なお、図3乃至図5に示す例において、入力用画面1と表示用画面2とに表示する画像の関係は逆であってもよく、要は、ゲーム中の或るシーンにおいて、視点を違えた画像をこれら画面1、2に表示すればよい。
図3に示すゲームでは、ゲーム中の或るシーンにおいて、入力用画面1にはゲーム空間を正面から見た画像で表示し、表示用画面2には当該ゲーム空間を左側面から見た画像で表示している。すなわち、入力用画面1には山M1、M2が2つ重なって奥の山の背後から川Rが流れている場面が表示され、表示用画面2には中央の山M2が最も高い3重の山脈M1、M2、M3の間から川Rが流れている場面が表示されている。
したがって、ユーザはこれら画像から画面表示されているゲーム空間を立体的に把握することができる。
図4に示すゲームでは、ゲーム中の或るシーンに存するオブジェクトを、入力用画面1には正面から見た画像で表示し、表示用画面2には上方から見た画像で表示している。すなわち、入力用画面1には三角形のオブジェクトBが表示され、表示用画面2には円形のオブジェクトBが表示されている。
したがって、ユーザはこれら画像から画面表示されているオブジェクトBは円錐体であることを把握することができる。
図5に示すゲームでは、ユーザが操作するキャラクタオブジェクトPとコンピュータが操作する相手キャラクタオブジェクトEとが対戦するゲーム中のシーンにおいて、表示用画面2には対峙する両キャラクタP、Eを側方から見た画像で表示し、入力用画面1にはキャラクタPの視点から見た画像で表示している。すなわち、表示用画面2にはユーザ操作キャラクタPが相手キャラクタEに遭遇した状況が表示され、入力用画面1にはユーザ操作により攻撃すべき相手キャラクタEを正面に捕らえた状態で表示される。
したがって、ユーザはこれら画像から両キャラクタP、Eの状況を多面的に把握することができる。
本例では、図6示すように、ゲーム中のシーンにおいて、入力用画面1に表示する画像データD1と表示用画面2に表示する画像データD2は互いに関連付けてゲームプログラム6中に予め用意されており、表示制御手段9が、ゲームが展開されて該当するシーンになると、画像データD1に基づく画像を入力用画面1に表示するとともに画像データD2に基づく画像を表示用画面2に表示する。
ここで、本発明では、画面に表示する画像をその都度生成するようにしてもよいが、上記のように予め用意しておくことで画像表示処理を迅速に行うことができる。
本発明の一例に係るゲーム装置の外観を示す図である。 本発明に係るゲーム装置の機能構成例を説明する図である。 本発明に係る画面表示例を説明する図である。 本発明に係る画面表示例を説明する図である。 本発明に係る画面表示例を説明する図である。 本発明に係るゲーム装置の画像データを説明する図である。
符号の説明
1:入力用画面、 2:表示用画面、
3:タッチパネル、 4:ペン、
6:ゲームプログラム、 8:ゲーム実行手段、
9:表示制御手段、

Claims (7)

  1. ゲームを表示する2つの画面を有するゲーム装置を構成するコンピュータが実行するゲームプログラムであって、
    同一のゲームシーンにおいて、第1の画面と第2の画面とに視点を違えたゲーム空間を表示する表示制御手段を、コンピュータに構成することを特徴とするゲームプログラム。
  2. 請求項1に記載のゲームプログラムにおいて、
    前記表示制御手段は、ゲーム空間に存する同一のオブジェクトを第1の画面と第2の画面とに視点を違えて表示することを特徴とするゲームプログラム。
  3. 請求項1に記載のゲームプログラムにおいて、
    前記表示制御手段は、或る視点から見たゲーム空間と、当該ゲーム空間に存するキャラクタオブジェクトの視点から見たゲーム空間とを第1の画面と第2の画面とに表示することを特徴とするゲームプログラム。
  4. ゲームを表示する2つの画面を備えたゲーム装置であって、
    同一のゲームシーンにおいて、第1の画面と第2の画面とに視点を違えたゲーム空間を表示する表示制御手段を備えたことを特徴とするゲーム装置。
  5. 請求項4に記載のゲーム装置において、
    前記表示制御手段は、ゲーム空間に存する同一のオブジェクトを第1の画面と第2の画面とに視点を違えて表示することを特徴とするゲーム装置。
  6. 請求項4に記載のゲーム装置において、
    前記表示制御手段は、或る視点から見たゲーム空間と、当該ゲーム空間に存するキャラクタオブジェクトの視点から見たゲーム空間とを第1の画面と第2の画面とに表示することを特徴とするゲーム装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載のゲーム装置において、
    前記第1の画面と第2の画面とのいずれか一方には、ペンタッチ入力を受け付ける入力手段が備えられていることを特徴とするゲーム装置。
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