JP2006271812A - バンドの連結構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハンドル部材をピボットピンの周面方向に回動させることにより、ハンドル部材の基端部のカム面が、ピボットピンのカム手段のカム面に当接摺動して、ピボットピンを付勢手段の付勢力に抗して、ピボットピンを内側方向に移動させ、これにより、装置本体の取り付け部からバンド連結具を取り外すことができるように構成した。
【選択図】 図2
Description
この特許文献1のバンドの連結構造100では、時計本体102の取り付け部104に設けた取り付け用孔106、106に嵌合するように、略長楕円形形状のロックカム108によって、外方向に付勢されたピボットピン110、110を備えている。
この特許文献2のバンドの連結構造200では、時計本体202の取り付け部204に設けた取り付け用孔206、206に嵌合するように、押しボタン部材208の基端部208aのカム面208bによって、外方向に付勢されたピボットピン210、210を備えている。
この特許文献3のバンドの連結構造300では、時計本体302の取り付け部304に設けたピボットピン用溝部306に、バンド連結具308に枢着したピボットピン310を装着している。
被連結部本体に形成した取り付け部に対して、バンド部材を脱着自在に連結するためのバンド連結具を備えたバンドの連結構造であって、
前記バンド連結具が、
付勢手段によって外方向に付勢されて、装置本体の端部に形成した取り付け部の内側に設けられた取り付け用孔に嵌合することによって、バンド連結具を装置本体の取り付け部に連結するように構成したピボットピンと、
前記ピボットピンの基端部に形成され、カム面を有するカム手段と、
前記ピボットピンの周面方向に回動可能で、その基端部にピボットピンのカム手段のカム面と接触可能なカム面を有するハンドル部材とを備え、
前記ハンドル部材をピボットピンの周面方向に回動させることにより、ハンドル部材の基端部のカム面が、ピボットピンのカム手段のカム面に当接摺動して、ピボットピンを付
勢手段の付勢力に抗して、ピボットピンを内側方向に移動させ、これにより、装置本体の取り付け部からバンド連結具を取り外すことができるように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、ピボットピンが、バンド連結具に形成された連結軸用孔内に収納された状態となった場合に、ピボットピンを係止するストッパ手段が設けられているので、指をハンドル部材から離して、取り付け操作が行えるので便利である。
前記連結軸ユニットが、
前記ピボットピンを、その内側に摺動自在に収容する内筒部材と、
前記内筒部材の外周に、内筒部材が回転可能なように装着された外筒部材とを備え、
前記内筒部材に、前記ハンドル部材が形成されるとともに、前記外筒部材に形成されたハンドル用開口部を介して、前記ハンドル部材が回動自在に突出されており、
前記内筒部材にピボットピンのカム手段のカム面に当接摺動するカム面が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、ピボットピンのカム手段が、案内部によってピボット軸方向に案内されるので、ピボットピンの出没を確実に行え、装置本体とバンドとの間、ならびに、バンド連結部材同士を脱着自在に連結することができる。
このように構成することによって、接着、ロー付け、溶接、かしめ加工の少なくとも一つの回転干渉手段によって、ハンドル部材をピボットピンの周面方向に回動させた際に、外筒部材が回転しないので、内筒部材に設けたハンドル部材の基端部のカム面だけが回転して、カム手段に形成したカム面に当接摺動するので、円滑にハンドルの操作が行えるので、ピボットピンの出没を確実に行え、装置本体とバンドとの間、ならびに、バンド連結部材同士を脱着自在に連結することができる。
このように構成することによって、凸部と凹部との係合により構成されている異形手段によって、ハンドル部材をピボットピンの周面方向に回動させた際に、外筒部材が回転しないので、内筒部材に設けたハンドル部材の基端部のカム面だけが回転して、カム手段に形成したカム面に当接摺動するので、円滑にハンドルの操作が行えるので、ピボットピンの出没を確実に行え、装置本体とバンドとの間、ならびに、バンド連結部材同士を脱着自在に連結することができる。
軸用孔に形成された凹部と、連結軸ユニットに形成された凸部との係合により構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、回動用開口部を介して、ハンドル部材をピボットピンの周面方向に回動させることができるので、円滑にハンドルの操作が行えるとともに、カム手段に形成したカム面が、ハンドル部材の基端部のカム面に当接摺動して、ピボットピンの出没を確実に行え、装置本体とバンドとの間、ならびに、バンド連結部材同士を脱着自在に連結することができる。
このように構成することによって、バンド連結具の連結軸用孔に、挿入用スリットを介してハンドル部材を挿入し易く、これにより、連結軸ユニットをバンド連結具の連結軸用孔に容易に装着することができる。
ル部材が、内側、例えば、手首側に位置するので、ハンドル部材、回動用開口部が外部から見えず、デザイン的にも美麗である。
このようにピボットピンが、一対設けられることによって、バンド連結具の装着が容易になるとともに、バンド連結具の連結が確実に行える。
このように構成することによって、例えば、これらの内筒部材と外筒部材とを平板部材でパンチング加工、切り抜きで製作して、巻き加工を行うだけで良いので、簡単な構造であって、製造が容易であり、コストも低減することができる。
バンド連結具同士を相互に連結するように構成したことを特徴とする。
また、本発明のバンドの連結構造は、前記バンド連結具には、ピボットピンが設けられたバンド連結具本体と反対側の端部に、別のバンド連結具のピボットピンを脱着回転自在に挿着する取り付け用孔が形成されていることを特徴とする。
図1は、本発明のバンドの連結構造を腕時計に適用した実施例を示す時計の内側から見た斜視図、図2は、図1のバンドの連結構造の連結具を腕時計の取り付け部に取り付ける前の斜視図、図3は、図1のバンドの連結構造の連結具の連結軸ユニットを装着する状態
を説明する斜視図である。
図1および図2に示したように、本発明のバンドの連結構造10は、被連結部本体を構成する腕時計本体12に、二点鎖線で示したようなバンド部材14を脱着自在に連結するためのものである。
一方、バンド連結具本体24には、図2および図12に示したように、腕時計本体12の端面30に当接する当接面32と、腕時計本体12の裏面34に当接するフランジ部36が形成されており、これらの当接面32とフランジ部36によって、バンド連結具本体24が、腕時計本体12に対して回動しないように構成されている。
すなわち、連結軸ユニット40は、図4〜図6に示したように、内筒部材46を備えている。この内筒部材46には、図6(a)に示したように、カム用開口部48が形成されている。そして、この内筒部材46内側には、一対のピボットピン50が、図6(b)に示したように、その基端部52のコイルバネ装着軸部54の間に、コイルバネ56を介装した状態で、外方向に付勢された状態で、ピボットピン50が摺動自在に装着されている。
このように構成される内筒部材46は、図6(a)に示したように、ピボットピン50、50がコイルバネ56を介装した状態で、外方向に付勢された状態で、しかも、カム突起53、53カム用開口部48から外側に突出するよう状態で、平板状態の内筒部材46を巻き加工することによって、図7に示したような筒状に成形することで構成される。
また、後述するように、ハンドル部材66を回動用開口部42の内側方向の端部42b方向に回動した際に、連結軸ユニット40が、バンド連結具22の連結軸用孔38内で回転しないように、回転防止手段が設けられている。
例えば、回転干渉手段が、接着、ロー付け、溶接、かしめ加工の少なくとも一つの回転干渉手段から構成することができる。
図2、図9(a)、図10(a)に示したように、初期状態では、ハンドル部材66が回動用開口部42の外方向の端部42aに当接した状態となっており、コイルバネ56によって、外方向に付勢されたピボットピン50、50が、連結軸用孔38から外方向に突出した状態となっている(図7参照)。
この状態で、図2の矢印で示したように、バンド連結具22のバンド連結具本体24を、腕時計本体12の取り付け部16の一対の取り付け支持部18、18の間に嵌合させて、ハンドル部材66を指から離す。
バンド連結具22を介して連結される。
なお、この実施例のように、図9(b)、図10(c)に示したような、ピボットピン50が、バンド連結具22に形成された連結軸用孔38内に収納された状態となった場合に、、カム用開口部48にカム突起53、53のストッパ面62と当接して、カム突起53、53が外方向にコイルバネ56に付勢力によって移動しないようにするためのストッパ面64が形成されているので、指をハンドル部材から離して、上記の取り付け操作が行えるので便利である。
さらに、この実施例では、1つのハンドル部材66の移動により、2つのピボットピン50、50が移動する構造としたが、図示しないが、ハンドル部材を2つ並列させて、それぞれハンドル部材の移動により、それぞれのピボットピンが移動する構造とすることも可能であることは、当業者であれば容易に理解することができるであろう。
この実施例のバンドの連結構造10は、図1に示したと基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付している。
連結することができるようになっている。
このような構成としては、例えば、腕時計のバンドの駒部材などに適用することが可能であり、脱着操作が簡単で、しかも、不用意に脱落することがなく、極めて便利である。
12 腕時計本体
14 バンド部材
16 取り付け部
18 取り付け支持部
20 取り付け用孔
21 端部
22 バンド連結具
23 取り付け用孔
24 バンド連結具本体
24a スリット
26 バンド枢着部
28 ピン用孔部
30 端面
32 当接面
34 裏面
36 フランジ部
38 連結軸用孔
38a 平坦面
38b 凹部
40 連結軸ユニット
40a 平坦面
40b 凸部
42 回動用開口部
42a 端部
42b 端部
44 挿入用スリット
46 内筒部材
48 カム用開口部
50 ピボットピン
52 基端部
53 カム突起
54 コイルバネ装着軸部
56 コイルバネ
58 カム斜面
60 カム斜面
62 ストッパ面
64 ストッパ面
66 ハンドル部材
68 外筒部材
70 ハンドル用開口部
72 案内開口
74 案内溝
100 連結構造
102 時計本体
104 案内溝
106 取り付け用孔
108a スリット
108 ロックカム
110 ピボットピン
112 コイルバネ
114 連結具
200 連結構造
201 コイルバネ
202 時計本体
204 取り付け部
206 取り付け用孔
208 ボタン部材
208a 基端部
208b カム面
210 ピボットピン
212 コイルバネ
214 連結具
300 連結構造
302 時計本体
304 取り付け部
306 ピボットピン用溝部
308 バンド連結具
310 ピボットピン
312 コイルバネ
314 ハンドル部材
316 係止部
318 ストッパ突出部
320 間隙
Claims (28)
- 被連結部本体に形成した取り付け部に対して、バンド部材を脱着自在に連結するためのバンド連結具を備えたバンドの連結構造であって、
前記バンド連結具が、
付勢手段によって外方向に付勢されて、装置本体の端部に形成した取り付け部の内側に設けられた取り付け用孔に嵌合することによって、バンド連結具を装置本体の取り付け部に連結するように構成したピボットピンと、
前記ピボットピンの基端部に形成され、カム面を有するカム手段と、
前記ピボットピンの周面方向に回動可能で、その基端部にピボットピンのカム手段のカム面と接触可能なカム面を有するハンドル部材とを備え、
前記ハンドル部材をピボットピンの周面方向に回動させることにより、ハンドル部材の基端部のカム面が、ピボットピンのカム手段のカム面に当接摺動して、ピボットピンを付勢手段の付勢力に抗して、ピボットピンを内側方向に移動させ、これにより、装置本体の取り付け部からバンド連結具を取り外すことができるように構成したことを特徴とするバンドの連結構造。 - 前記ハンドル部材の基端部のカム面が、ピボットピンの周面方向に回転して、ピボットピンのカム手段のカム面に当接摺動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のバンドの連結構造。
- 前記ピボットピンのカム手段が、カム突起であり、このカム突起に形成したカム面が、ハンドル部材の基端部のカム面に当接摺動するように構成したことを特徴とする請求項1から2のいずれかにに記載のバンドの連結構造。
- 前記ピボットピンを内側方向に移動した状態で、ピボットピンを係止するストッパ手段が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかにに記載のバンドの連結構造。
- 前記バンド連結具が、バンド連結具に形成された連結軸用孔に装着された連結軸ユニットを備え、この連結軸ユニットに、前記付勢手段と、ピボットピンと、ピボットピンの基端部に形成されたカム手段と、ハンドル部材とを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記連結軸ユニットが、
前記ピボットピンを、その内側に摺動自在に収容する内筒部材と、
前記内筒部材の外周に、内筒部材が回転可能なように装着された外筒部材とを備え、
前記内筒部材に、前記ハンドル部材が形成されるとともに、前記外筒部材に形成されたハンドル用開口部を介して、前記ハンドル部材が回動自在に突出されており、
前記内筒部材にピボットピンのカム手段のカム面に当接摺動するカム面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のバンドの連結構造。 - 前記外筒部材には、ピボットピンのカム手段をピボット軸方向に案内する案内部が形成されていることを特徴とする請求項5から6のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記外筒部材に形成された案内部が、前記ピボットピンのカム手段のカム突起を突出させて案内するように形成された案内開口であることを特徴とする請求項7に記載のバンドの連結構造。
- 前記外筒部材に形成された案内部が、前記ピボットピンのカム手段のカム突起を案内す
る内側に形成された案内溝であることを特徴とする請求項7に記載のバンドの連結構造。 - 前記連結軸ユニットを、バンド連結具に形成された連結軸用孔に装着した際に、連結軸ユニットの回転を防止する回転防止手段が設けられていることを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記回転防止手段が、連結軸ユニットとバンド連結具に形成された連結軸用孔とが相互に相手側の回転を防止する回転干渉手段から構成されていることを特徴とする請求項10に記載のバンドの連結構造。
- 前記回転干渉手段が、接着、ロー付け、溶接、かしめ加工の少なくとも一つの回転干渉手段から構成されていることを特徴とする請求項11に記載のバンドの連結構造。
- 前記回転防止手段が、連結軸ユニットとバンド連結具に形成された連結軸用孔とが相互に相手側の回転を防止する異形手段から構成されていることを特徴とする請求項10に記載のバンドの連結構造。
- 前記異形手段が、バンド連結具に形成された連結軸用孔に形成された平坦面と、連結軸ユニットに形成された平坦面との係合により構成されていることを特徴とする請求項13に記載のバンドの連結構造。
- 前記異形手段が、凸部と凹部との係合により構成されていることを特徴とする請求項13に記載のバンドの連結構造。
- 前記異形手段が、バンド連結具に形成された連結軸用孔に形成された凹部と、連結軸ユニットに形成された凸部との係合により構成されていることを特徴とする請求項15に記載のバンドの連結構造。
- 前記異形手段が、バンド連結具に形成された連結軸用孔に形成された凸部と、連結軸ユニットに形成された凹部との係合により構成されていることを特徴とする請求項15から16のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記バンド連結具に形成された連結軸用孔には、前記ハンドル部材が回動するための回動用開口部が形成されていることを特徴とする請求項5から17のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記バンド連結具に形成された連結軸用孔に形成された回動用開口部の一端に、ハンドル部材がピボットピンが外方向に突出した位置で当接するするように形成されていることを特徴とする請求項18に記載のバンドの連結構造。
- 前記バンド連結具に形成された連結軸用孔には、前記ハンドル部材を挿入するための挿入用スリットが形成されていることを特徴とする請求項5から19のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記ハンドル部材が、被連結部本体に形成した取り付け部にバンド連結具を連結した際に、内側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記バンド連結具に、被連結部本体に形成した取り付け部に当接してバンド連結部の回動を防止する回動防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1から21のいずれ
かに記載のバンドの連結構造。 - 前記バンド連結具に、付勢手段で外方向に付勢されたピボットピンが、一対もうけられていることを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記内筒部材と外筒部材とが、平板部材を巻き加工することによって形成されていることを特徴とする請求項6から23のいずれかに記載のバンドの連結構造。
- 前記被連結部本体が、請求項1から23のいずれかに記載のバンド連結具であって、
バンド連結具同士を相互に連結するように構成したことを特徴とする請求項1から24のいずれかに記載のバンドの連結構造。 - 前記バンド連結具には、ピボットピンが設けられたバンド連結具本体と反対側の端部に、別のバンド連結具のピボットピンを脱着回転自在に挿着する取り付け用孔が形成されていることを特徴とする請求項25に記載のバンドの連結構造。
- 請求項1〜26のいずれかに記載のバンドの連結構造を備えた腕時計バンド。
- 請求項1〜26のいずれかに記載のバンドの連結構造を備えた腕時計。
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