JP2008096494A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ駆動装置において、構造の簡素化、小型化を図る。
【解決手段】光軸方向Lに軸線をもつ筒状部11を画定するベース10、レンズGを保持すると共に筒状部に摺動自在に嵌合されるレンズ枠20、レンズ枠に対して光軸方向へのカム作用を及ぼすべくベースに回動自在に支持されるカムリング30、光軸方向においてレンズ枠をカムリングに向けて付勢する付勢部材40を備え、付勢部材40は、レンズ枠20の前面23を押圧するべく片持ち梁状に弾性変形可能に形成された3つの弧状押圧片42、ベース10に対して着脱自在に掛止される4つの掛止片43を含む。これにより、付勢部材40が従来のコイルスプリングと押え部材を兼ねるため、構造の簡素化、部品点数の削減、小型化等を達成できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置に関し、特に、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレーヤ等の携帯情報端末装置に適用されるモバイルカメラ、あるいは、監視カメラ、車載カメラ等に適用される小型のレンズ駆動装置に関する。
従来のレンズ駆動装置(レンズ調整装置)としては、撮像素子等を保持し得るベース(固定鏡胴)、レンズを保持し光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠、レンズ枠に対して光軸方向にカム作用を及ぼすカムリング、レンズ枠を光軸方向の後方(カムリング)に向けて付勢するべくレンズ枠の前方に配置されたコイルスプリング、コイルスプリングを前方から押えて圧縮した状態に保持する押え部材等を備え、カムリングを適宜回転させることにより、レンズ枠を光軸方向に移動させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このレンズ駆動装置においては、押え部材とコイルスプリングが別部品となっているため、部品点数が多く、低コスト化、小型化が十分とは言えず、特に携帯情報端末装置等に搭載される小型のモバイルカメラ等のレンズ駆動装置として適用するのは困難である。
一方、カメラモジュールコネクタとして、シールドケースで囲繞したコネクタボックス、撮像素子及びレンズを保持すると共にコネクタボックス内に収容されて電気接続されるレンズユニット、レンズユニットをコネクタボックスに向けて付勢すると共に固定するべく弾性部材をもつ押圧部材等を備え、押圧部材の取り付けは、その側壁に設けられた係合孔をシールドケースの側壁に設けられた突起状の係合部に嵌め込むフック構造により行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、このカメラモジュールコネクタにおいて、押圧部材は、光軸方向の所定位置に固定されるレンズユニット(の接続端子)をコネクタボックス(の接続端子)に電気的に接続させるために押圧力を及ぼして固定するものであり、光軸方向に移動自在なレンズユニット(レンズ枠)に対して押圧力を及ぼすものではない。したがって、このカメラモジュールコネクタの技術を、レンズ駆動装置に適用するのは困難である。
特開平10−170809号公報 特開2005−73130号公報
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品点数の削減、構造の簡素化、小型化、低コスト化等を図りつつ、組付け又は分解を容易に行うことができ、特に携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレーヤ等のモバイルカメラに適したレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向に軸線をもつ筒状部を画定するベース、レンズを保持すると共に筒状部に摺動自在に嵌合されるレンズ枠、レンズ枠に対して光軸方向へのカム作用を及ぼすべくベースに回動自在に支持されるカムリング、光軸方向においてレンズ枠をカムリングに向けて付勢する付勢部材を備え、上記付勢部材は、レンズ枠の前面を押圧するべく片持ち梁状に弾性変形可能に形成された押圧片と、ベースに対して着脱自在に掛止される掛止片を含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、カムリングをレンズ枠に回動自在に取り付け、レンズ枠を光軸方向の前方から筒状部に摺動自在に嵌合させ、その前方から付勢部材を近づけて、その押圧片をレンズ枠の前面に弾性変形させつつ当接させると共に、その掛止片をベースに掛止させる。これにより、レンズを保持したレンズ枠は、カムリングの回動によりベースの筒状部に対して光軸方向に移動自在に取り付けられる。
このように、付勢部材が従来のコイルスプリングと押え部材を兼ねるため、構造の簡素化、部品点数の削減、小型化等を達成でき、又、嵌合又は挿入という簡単な取り付け作業だけでレンズ駆動装置の組み付けを行うことができ、又、その分解も容易に行うことができる。
上記構成において、レンズ枠は、円筒状に形成され、付勢部材の押圧片は、レンズを露出させた状態で、レンズ枠の前面周縁領域に当接すると共に前方から覆うように周方向に沿って弧状に湾曲して形成された複数の弧状押圧片からなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、複数の弧状押圧片が、レンズ枠を前方からカムリングに押圧する付勢力を及ぼすと共に、レンズ以外の部分を覆うカバーの一部として機能するため、別個にカバー部材を設ける必要がなく、その分だけ、部品点数を削減して構造を簡素化することができる。
上記構成において、ベースは、外輪郭が略矩形形状に形成され、付勢部材の掛止片は、ベースの四隅領域において光軸方向に伸長するように形成された4つの掛止片からなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、掛止片がベースの四隅において掛止されるように形成されているため、ベースに対して付勢部材を堅固に固定することができると共に、掛止片同士の間を切り欠くことで、その領域に他の部品を適宜配置することができる。
上記構成において、カムリングは、径方向に突出して形成された操作レバーを有し、ベースは、その一側部において、操作レバーを所定の角度範囲で回動操作可能に外部に突出させる切り欠き部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、ベースに対して回動自在に支持されたカムリングは、切り欠き部から外部に突出した操作レバーを回動操作することにより、適宜回転させることができる。また、付勢部材の掛止片同士の間に位置するベースの一側部において切り欠き部を設けることができ、その切り欠き部において操作レバーを回動自在に配置することができるため、ベースに対するカムリング及び付勢部材の組付けを、他の制約を受けることなく、容易に行うことができる。
上記構成において、付勢部材の押圧片は、その自由端領域において、レンズ枠の前面に係合して光軸回りの回転を規制する規制部を有し、レンズ枠は、その前面において、規制部の係合により回転規制される被規制部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、押圧片の自由端領域に形成された規制部がレンズ枠の前面に形成された被規制部に係合することにより、光軸方向においてレンズ枠をカムリングに付勢する付勢力を及ぼすと共に、レンズ枠が光軸方向に移動する際に光軸回りに回転するのを規制することができる。
したがって、レンズ枠と筒状部の間において、回転を規制する構造(ガイド溝及びガイド溝に挿入される被ガイド部等)を採用する必要がなく、レンズ枠及びベースの構造を簡素化することができる。
上記構成において、付勢部材は、弾性変形可能な金属材料により形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、付勢部材を弾性変形可能な金属材料で形成することにより、押圧片及び掛止片の厚さ、形状、及び付勢力等を所望の仕様に容易に設定することができ、又、全体の弾性力を利用して、レンズ枠を光軸方向に摺動自在に付勢しつつも確実に保持するように、容易に組付けることができる。
上記構成をなすレンズ駆動装置によれば、部品点数の削減、構造の簡素化、小型化、低コスト化等を達成しつつ、組付け又は分解を容易に行うことができ、特に携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレーヤ等のモバイルカメラに適した小型のレンズ駆動装置を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図5は、本発明に係るレンズ鏡筒の一実施形態を示すものであり、図1はレンズ駆動装置の斜視図、図2はレンズ駆動装置の分解斜視図、図3はレンズ駆動装置の正面図、図4及び図5はレンズ駆動装置の光軸を含む面での断面図である。
このレンズ駆動装置は、図1ないし図5に示すように、略矩形状(直方体を光軸方向Lにおいて薄く縮めたような形状)をなすベース10、レンズGを保持したレンズ枠20、レンズ枠20に対して光軸方向Lにカム作用を及ぼすカムリング30、光軸方向Lにおいてレンズ枠20をカムリング30に向けて付勢する付勢部材40等を備えている。
そして、ベース10の後方には、ローパスフィルター等のフィルタプレート100、CCD等の撮像素子110を保持した基板120が結合されることにより、カメラユニットが形成されるようになっている。
ベース10は、樹脂材料を成型して形成され、図1ないし図5に示すように、光軸方向Lの前方から見て略矩形形状に形成され、光軸方向Lに軸線をもつ円筒状の筒状部11、筒状部11の前方において拡径して形成された拡径筒状部12、一側部に形成された切り欠き部13、所定の開口部14aを画定する底部14、筒状部11と底部14の領域に形成されたガイド溝15、四隅領域において形成された面取り部16、面取り部16から突出して形成された掛止突起17、フィルタプレート100,撮像素子110,基板120を装着するべく底部14の背後に形成された凹部18等を備えている。
筒状部11は、後述するレンズ枠20を光軸方向Lに摺動自在に支持するように形成されている。
拡径筒状部12は、後述するカムリング30を光軸L回りに回動自在に収容すると共に光軸方向Lにおいて受ける環状端面12aを画定するように形成されている。
切り欠き部13は、後述するカムリング30の操作レバー32を外部に突出させると共に所定の角度範囲で回動可能に、その回動端を画定するように外向きに末拡がると共に前方に開口するように形成されている。
底部14は、光を通す略矩形の開口部14aを画定するように形成されている。
ガイド溝15は、後述するレンズ枠20の被ガイド部25を受け入れて光軸方向Lにおいてのみガイドするように形成されている。
面取り部16は、後述する付勢部材40の掛止片43を光軸方向Lに沿うように接触させて、後述する掛止片43の掛止孔43aを掛止突起17に掛止させるべく案内するように形成されている。
掛止突起17は、付勢部材40の後述する掛止片43に形成された掛止孔43aを掛止させるように、光軸方向Lに垂直な方向に突出して形成されている。
レンズ枠20は、樹脂材料等を成型して形成され、図1ないし図5に示すように、レンズGを内部に保持する円筒部21、円筒部21の前方においてレンズGを露出させる開口部22aを画定する口径板22、口径板22の周りにおいて環状に形成されてレンズ枠20の周縁領域を画定する前面23、円筒部21から径方向に突出するように形成されてカムリング30の後述するカム面31に当接する3つの当接部24、円筒部21の後方においてガイド溝15に挿入されるように形成された被ガイド部25等を備えている。
円筒部21は、その内部においてレンズGを保持すると共に、その外周面が筒状部11に摺動自在に嵌合されるように形成されている。
口径板22は、レンズGを収容した後に円筒部21に結合されるものであり、所定の口径をなす円形の開口部22aを画定するように形成されている。
前面23は、後述する付勢部材40の弧状押圧片42の自由端部42aを当接させるように平坦に形成されている。
3つの当接部24は、周方向において120度の間隔をあけた位置に形成されており、後述するカムリング30のカム面31に対して、光軸方向Lの前方から当接するように形成されている。
被ガイド部25は、レンズ枠20が光軸方向Lに移動するのを許容しつつ、レンズ枠20が光軸L回りに回転するのを規制するべく、ベース10のガイド溝15に挿入されるように形成されている。
カムリング30は、図1ないし図5に示すように、樹脂材料等を成型して環状に形成され、光軸方向Lの前方に向かう3つのカム面31、外周から径方向に突出すると共に光軸方向に屈曲して伸長するように形成された操作レバー32を備えている。
そして、カムリング30は、ベース10の拡径筒状部12において光軸L回りに回動自在に収容(支持)されると共に、その回動により、カム面31がレンズ枠20の当接部24に対して光軸方向Lへのカム作用を及ぼすようになっている。
付勢部材40は、金属板等の打ち抜き成型等により形成されて、図1ないし図5に示すように、ベース10の前方周縁領域を覆うように形成された矩形部41、矩形部41の内側においてレンズ枠20の中央領域(レンズG及び口径板22等)を露出させるべく協働して略円形の開口を画定するように形成された3つの弧状押圧片42、矩形部41の四隅領域から光軸方向Lに伸長して形成されかつその先端側に掛止孔43aを画定する4つの掛止片43等を備えている。
矩形部41は、レンズ枠20を収容したベース10の前方領域を覆うカバーの役割をなすと共に、3つの弧状押圧片42を片持ち梁状に一体的に保持すると共に4つの掛止片43を一体的に保持して、全体として弾性力を発生させる役割をなしている。
3つの弧状押圧片42は、光軸方向Lから見て、レンズ枠20の口径板22の周りに沿うように円弧状に形成されると共に、成型された状態において、その自由端部42aが矩形部41よりも光軸方向Lの後方に偏倚した状態に片持ち梁状に形成されている。
そして、光軸方向Lにおいて後方から前方に向けてその自由端部42aに荷重が加わると、弧状押圧片42は弾性変形して、荷重に抵抗する逆向き(光軸方向Lにおいて後方向き)の付勢力を及ぼすようになっている。
掛止片43は、ベース10の面取り部16に沿って光軸方向Lに伸長するように形成され、光軸方向Lに垂直な方向(面取り部16に垂直な方向)に弾性変形可能に形成されている。そして、4つの掛止片43は、協働してベース10の四隅領域を挟持するように作用すると共に、その掛止孔43aがベース10の掛止突起17にスナップフィット結合により掛止させられることで、付勢部材40をベース10に対して堅固に固定するようになっている。
このように、付勢部材40を、弾性変形可能な金属材料を用いて、矩形部41、弧状押圧片42、及び掛止片43を一体成形することにより、弧状押圧片42及び掛止片43の厚さ、形状、及び付勢力等を所望の仕様に容易に設定することができ、又、レンズ枠20を光軸方向Lに摺動自在に付勢しつつも確実に保持するように、全体の弾性力を有効に利用することができる。
次に、このレンズ駆動装置の組付け作業について説明する。
先ず、図2に示すように、ベース10、カムリング30、レンズGを保持したレンズ枠20、付勢部材40を準備する。
そして、操作レバー32を切り欠き部13から外部に突出させるようにして、カムリング30をベース10の拡径筒状部12に装着する。
続いて、円筒部21を筒状部11に摺動自在に嵌合させるように、かつ、被ガイド部25をガイド溝15に挿入させるようにして、レンズ枠20を光軸方向Lの前方からベース10に組み込み、その当接部24がカムリング30のカム面31に当接するまで挿入する。
続いて、付勢部材40を光軸方向Lの前方から近づけて、4つの掛止片43を面取り部16に沿わせるようにして後方に押し込み、掛止孔43aに掛止突起17をスナップフィット結合させる。
すると、3つの弧状押圧片42の自由端部42aは、レンズ枠20の前面23に当接して所定量だけ弾性変形した状態に保持される。すなわち、3つの弧状押圧片42は、レンズ枠20(の当接部24)をカムリング30(のカム面31)に向けて押し付けるように、光軸方向Lの後方に向けて付勢力を及ぼした状態となる。
これにより、レンズ駆動装置の組付けが完了する。このように、嵌合又は挿入という簡単な手法により、組付け作業を容易に行うことができる。
上記のように、切り欠き部13は、ベース10に対して、面取り部16の間の一側部に形成されているため、外部に突出させる操作レバー32をもつカムリング30を組み込んだ後においても、他の制約を受けることなく、付勢部材40を容易に組付けることができる。
尚、上記組み付けが完成したレンズ駆動装置に対して、さらにフィルタプレート100、撮像素子110を備えた基板120を準備し、ベース10の後方に形成された凹部18に装着することにより、カメラユニットが完成する。
一方、レンズ駆動装置を分解する場合は、4つの掛止片43を面取り部16から離す向きに弾性変形させて、掛止突起17から掛止孔43aを離脱させる。
続いて、付勢部材40をベース10から取り外し、レンズ枠20を筒状部11から抜き取り、さらに、カムリング30を拡径筒状部12から抜き取る。これにより、レンズ駆動装置の分解が完了する。
このように、組付け後においても、離脱又は抜き取りという簡単な手法により、各部品を破損することなく、分解作業を容易に行うことができる。
次に、上記レンズ駆動装置の動作について説明すると、操作者が、操作レバー32を掴んで、カムリング30を光軸L回りに適宜回転させると、カム面31が当接部24にカム作用を及ぼして、レンズ枠20は光軸方向Lに移動する。これにより、撮影位置を切り替えることができる。
この状態で、付勢部材40の3つの弧状押圧片42は、その自由端部42aがレンズ枠20の前面23に当接して、レンズ枠20を光軸方向Lの後方に向けて付勢し、その当接部24をカムリング30のカム面31に押付けるように作用している。
尚、撮影位置としては、カム面31の形状を適宜設定することにより、例えば、広角端から望遠端まで連続的に切り替える構成、又は、通常の撮影位置とマクロ撮影位置の二点の撮影位置に切り替える構成等を採用することができる。
このように、付勢部材40が、従来のコイルスプリングと押え部材を兼ねるため、構造の簡素化、部品点数の削減、小型化等を達成できる。また、部品点数が少なくなった分だけ、組付け作業及び分解作業を、少ない段取りで簡単に行うことができる。
また、付勢部材40の3つの弧状押圧片42は、レンズGを露出させた状態で、レンズ枠20の前面周縁領域(前面23)に当接すると共に前方から覆うように口径板22の周りにおいて周方向に沿って弧状に湾曲して形成されているため、レンズ枠20を前方からカムリング30に押圧する付勢力を及ぼす以外に、レンズG以外の部分を覆うカバーの一部として機能する。したがって、別個にカバー部材を設ける必要がなく、その分だけ、部品点数を削減して構造を簡素化することができる。
図6ないし図8は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、図6はレンズ駆動装置の分解斜視図、図7はレンズ駆動装置の正面図、図8はレンズ駆動装置の一部を拡大した部分拡大図である。尚、この実施形態において、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
このレンズ駆動装置は、図6ないし図8に示すように、ベース10´、レンズGを保持したレンズ枠20´、カムリング30、付勢部材40´等を備えている。
そして、カムリング30、レンズ枠20´、及び付勢部材40´が組付けられた状態で、ベース10´の凹部18に対して、フィルタプレート100、撮像素子110を保持した基板120が結合されることにより、カメラユニットが形成される。
ベース10´は、前述のようなガイド溝15を廃止した以外は、前述のベース10と同様に形成されている。
レンズ枠20´は、図6ないし図8に示すように、前述のような被ガイド部25を廃止し、その前面23において被規制部としての3つ溝23aを形成した以外は、前述のレンズ枠20と同様に形成されている。
付勢部材40´は、図6ないし図8に示すように、3つの弧状押圧片42の自由端領域において、レンズ枠20の溝23aに係合してレンズ枠20´の回転を規制する規制部としての突起42a´を備えている以外は、前述の付勢部材40と同様に形成されている。
このレンズ駆動装置によれば、付勢部材40´の弧状押圧片42が、レンズ枠20の前面23に係合して光軸L回りの回転を規制する突起42a´を有し、レンズ枠20´が、その前面23において、突起42a´の係合により回転規制される溝23aを有するため突起42a´がレンズ枠20´の前面23に形成された溝23aに係合するだけで、光軸方向Lに移動するのを許容しつつ、レンズ枠20´を光軸方向Lにおいてカムリング30に付勢すると共に、レンズ枠20´が光軸L回りに回転するのを規制することができる。
したがって、レンズ枠20´とベース10´(筒状部11)の間において、回転を規制する前述実施形態のような構造(ガイド溝15及び被ガイド部25等)を採用する必要がなく、レンズ枠20´及びベース10´の構造を簡素化することができる。
上記実施形態においては、付勢部材40,40´として、金属材料により形成されたものを示したが、これに限定されるものではなく、弾性変形可能なものであれば、樹脂材料により形成されたもの、あるいはその他の材料により形成されたものを採用してもよい。
上記実施形態においては、レンズ枠20,20´に対して径方向に突出する当接部24を一体的に設けた場合を示したが、これに限定されるものではなく、当接部24を廃止して、例えば、円筒部21の後端面において、カムリング30のカム面31に当接する部分を形成してもよい。
上記実施形態においては、付勢部材40,40´がカバーを兼ねる構成を示したが、これに限定されるものではなく、前方を覆う必要がなければ、付勢部材をフレーム構造に形成してもよい。
上記実施形態においては、押圧片として3つの弧状押圧片42を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、1つ又は2つの押圧片あるいは4つ以上の押圧片、あるいは、弧状以外の形状をなす押圧片を採用してもよい。
上記実施形態においては、カムリング30が手動操作により回動させられる場合を示したが、カムリングが電動により回動させられる構成において、本発明を適用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、部品点数の削減、構造の簡素化、小型化、低コスト化等を達成しつつ、組付け又は分解を容易に行うことができるため、特に、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレーヤ等のモバイルカメラに適用できるのは勿論のこと、監視カメラ、車載カメラ、あるいは、その他の小型化等が要求されないレンズ光学系にも有用である。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の正面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。 図6に示すレンズ駆動装置の正面図である。 図5に示すレンズ駆動装置の一部を拡大した部分拡大図である。
符号の説明
L 光軸方向
G レンズ
10,10´ ベース
11 筒状部
12 拡径筒状部
12a 環状端面
13 切り欠き部
14 底部
14a 開口部
15 ガイド溝
16 面取り部
17 掛止突起
18 凹部
20,20´ レンズ枠
21 円筒部
22 口径板
22a 開口部
23 前面(前面周縁領域)
23a 溝(被規制部)
24 当接部
25 被ガイド部
30 カムリング
31 カム面
32 操作レバー
40,40´ 付勢部材
41 矩形部
42 弧状押圧片
42a 自由端部
42a´ 突起(規制部)
43 掛止片
43a 掛止孔
100 フィルタプレート
110 撮像素子
120 基板

Claims (6)

  1. 光軸方向に軸線をもつ筒状部を画定するベース、レンズを保持すると共に前記筒状部に摺動自在に嵌合されるレンズ枠、前記レンズ枠に対して光軸方向へのカム作用を及ぼすべく前記ベースに回動自在に支持されるカムリング、光軸方向において前記レンズ枠を前記カムリングに向けて付勢する付勢部材を備え、
    前記付勢部材は、前記レンズ枠の前面を押圧するべく片持ち梁状に弾性変形可能に形成された押圧片と、前記ベースに対して着脱自在に掛止される掛止片と、を含む、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ枠は、円筒状に形成され、
    前記付勢部材の押圧片は、前記レンズを露出させた状態で、前記レンズ枠の前面周縁領域に当接すると共に前方から覆うように周方向に沿って弧状に湾曲して形成された複数の弧状押圧片からなる、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記ベースは、外輪郭が略矩形形状に形成され、
    前記掛止片は、前記ベースの四隅領域において光軸方向に伸長するように形成された4つの掛止片からなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記カムリングは、径方向に突出して形成された操作レバーを有し、
    前記ベースは、その一側部において、前記操作レバーを回動操作可能に外部に突出させる切り欠き部を有する、
    ことを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記付勢部材の押圧片は、その自由端領域において、前記レンズ枠の前面に係合して光軸回りの回転を規制する規制部を有し、
    前記レンズ枠は、その前面において、前記規制部の係合により回転規制される被規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記付勢部材は、弾性変形可能な金属材料により形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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