JP2006271804A - 起立補助椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】
この発明は、座部の上昇高さと前傾の角度とのバランスを適切にして使用者のスムーズな起立を補助しうる起立補助椅子を提供することを目的とする。
【解決手段】
リンク機構20は、一端側が枢軸13b、13cに枢着され、他端側が上記座部12に対して回動可能に座部12前端側で枢着された上側回動アーム22と下側回動アーム23とを並列に配設して構成し、下側回動アーム23を、上側回動アーム22より長手方向において短くしている。これにより、伸縮部材21が伸長した時、枢軸12c、12dとの間に前後方向でずれ差を生じさせ、座部12の高さ方向の移動量が小さくても、座部12を前傾させることができる。上昇高さと傾斜角とにより使用者Uの臀部の上方への移動及び前方への押し出し案内をバランスよく行える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、座部と、伸縮手段と、該伸縮手段の伸縮長さの変化を、座部の高さ位置及び傾斜角度の変化に変換するリンク機構とを備えた起立補助椅子に関する。
使用者が着座する時と起立する時の筋力の不足を補って、着座や起立の動作がしやすいようにする起立補助椅子が広く知られている。そのうち、座部に固着された縦アームの下端部に回動できるように一端が連結され、他端が椅子フレームの後部内側に回動できるように連結された下アームと、一端が上記縦アームに回動できるように連結され、他端が椅子フレームの後部内側に回動できるように連結された上アームと、伸縮手段としてのガススプリングとからなるリンク機構を備えたものがある(特許文献1参照)。
前記リンク機構によれば、下アームが縦アームの下端部を椅子の後部側に引く作用が、上アームが縦アームの中間部を椅子の後部側に引く作用より大きくなるように、上アーム及び下アームの関係を設定していることにより、座部は立ち座り動作がされやすいように前傾しながら上昇することができることが開示されている。
特開平10−248669号公報
このように、使用者が座部に着座した状態から起立するのを補助するには、起立しようとしている使用者の臀部を上方へ押し出すと同時に若干前方に押し出すように座部を前傾させて案内する作用が必要である。従って、前記リンク機構は、ガススプリング等の伸縮手段の伸長動作を、座部を上昇させる動作のみならず、同時に、座部を適切な角度で前傾させるような動作に変換することが重要になる。上述したような、前記上下両アームの回動により座部を前傾させながら上昇させるリンク機構を採用する場合、座部の傾斜する角度の変化は上下両アームの、縦アーム側に連結された端部の挙動に依存することになる。
しかしながら、特許文献1に開示された上アーム及び下アームは、ガススプリングが伸長し、上アーム及び下アームが回動して座部を使用者が起立できる程度の高さまで上昇させたとしても、両者の長手方向の長さがほぼ同一であるために、互いがほぼ平行状態を保ちつつ回動する。そうなると、前記両アーム端部間の相対的な位置関係の変化、より具体的には、前後方向の位置のずれが現われにくくなる。これは結果として、使用者が起立する際の、座部の傾斜角度が不十分になるという点で問題となる。
この発明は、座部の上昇高さと前傾の角度とのバランスを適切にして使用者のスムーズな起立を補助しうる起立補助椅子を提供することを目的とする。
この発明の請求項1記載の発明は、座部と、伸縮手段と、該伸縮手段の伸縮長さの変化を、座部の高さ位置及び傾斜角度の変化に変換するリンク機構とを備えた起立補助椅子において、上記リンク機構は、一端側が回動軸に枢着され、他端側が上記座部に対して回動可能に座部前端側で枢着された上側回動アームと下側回動アームとを並列に配設して構成されるとともに、下側回動アームを、上側回動アームより長手方向において短いものとしたことを特徴とする。
この発明の請求項2記載の発明は、前記座部の下側に基台を設け、該基台には、前記伸縮手段及び前記回動アームの各回動軸とを取着し、伸縮手段及び回動アームは、上記基台の回動軸を中心に回動しながら座部を押し上げることを特徴とする。
この発明の請求項3記載の発明は、前記伸縮手段の、前記基台側と反対側の端部は、座部後端側に回動軸を介して枢着されていることを特徴とする。
この発明の請求項4記載の発明は、前記基台を、該基台を回転可能に支持する回転支持装置を介して脚部と連結し、該脚部には、基台の回転をロックする回転ロック手段を取着するとともに、該回転ロック手段によるロック作動状態、非作動状態を択一的に操作するための操作手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上側回動アームの座部前端側の先端と下側回動アームの座部前端側の先端との間の相対的な位置関係に大きな変化を生じさせ、結果として、前後方向における位置のずれを座部の傾斜角に反映させることができる。従って、伸縮手段が伸長し始めた初期の段階から座部を適切な角度に前傾させることができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、起立補助椅子11による補助状態を示す構造説明図である。この起立補助椅子11は、着座時及び起立時において使用者Uの体を支えるのを補助するものであって、使用者Uが着座する座部12と、該座部12を所定高さに支持する基台13と、該基台13に取付けられたリンク機構20とを有する。
図1、図2において、14は肘掛部であり、起立補助椅子11の左右両端上方に一対設けられている。肘掛部14の前側端は、上下方向に伸びる座部前側フレーム15の上端部に固着され、肘掛部14の後側端は、上下方向に伸びる背凭れフレーム16の途中で固着され、前後方向に伸びている。上記背凭れフレーム16は起立補助椅子11の左右両端後側に一対設けられており、この両背凭れ取付フレーム16の間に挟まれるようにして背凭れ17が取着されている。尚、本発明において、前側とは、使用者Uが着座した時に、顔を向ける側を指し、他、後側とは、使用者Uの背中が向く側(起立補助椅子11において背凭れ17側)、左右とは、着座した時の使用者Uの右手側を右側、左手側を左側をそれぞれ指すものとする。
前記基台13は、その周囲を、背凭れフレーム16、左右一対に設けられた側方フレーム18、該側方フレーム18間を掛け渡すように固着された桟部材19により取り囲まれるように取着されている。
リンク機構20は、伸縮部材21、上側回動アーム22、下側回動アーム23と、これらの両端側に取着された枢軸12c、12d、13a、13b、13cとからなる。
伸縮部材21は、その両端がそれぞれ基台13の枢軸13a、座部12後端側の枢軸12aを介して座部12、基台13に対して回動自在に枢着され、上側回動アーム22、下側回動アーム23は、その両端がそれぞれ基台13の枢軸13b、13c、座部12の下面の前端側に左右一対に設けられた座部ブラケット12bの枢軸12c、12dを介して座部12、基台13に対して回動自在に枢着されており、伸縮部材21と、上側回動アーム22、下側回動アーム23とは、その長手方向がクロスするように配設されている。又、上側回動アーム22と連結している枢軸12cは座部ブラケット12bの上側、即ち座部12に近い側に、下側回動アーム23と連結している枢軸12dは座部ブラケット12bの下側、即ち、座部12から遠い側にそれぞれ位置している。
伸縮部材21は、主に、長手方向に進退可能な伸縮ロッド21aと、該伸縮ロッド21aの進出動作即ち、伸縮部材21の伸縮動作の駆動源となる電動モータ21bとからなり、伸縮ロッド21aの一端側を座部12側の枢軸12aに連結し、電動モータ21bの取付け側を基台13側の枢軸13aに連結している。尚、伸縮部材21の伸縮動作の駆動源としては、電動モータ21bの他、ガススプリング、油圧シリンダ等種々のものが適用可能である。
ここで、上側回動アーム22、下側回動アーム23においては、その長手方向の長さ(以降、単に長さとする)が、下側回動アーム23のほうが上側回動アーム22よりも短いものとなっており、この長さの差分に応じて、上側回動アーム22の枢軸13bが下側回動アーム23の枢軸13cよりも基台13の後側に位置している。
前記リンク機構20を駆動するための操作スイッチ60は、図3に示すように、起立時及び着座時において、使用者Uの体を支えるときに手で把持される肘掛部14の先端側上面に設けられ、図1、図2に示すリンク機構20を駆動可能な待機状態に通電する主電源スイッチ60aと、起立時に操作される伸縮ロッド21aを伸ばす起立用スイッチ60bと、着座時に操作される伸縮ロッド21aを縮める着座用スイッチ60cとを、例えばCOMスイッチ、押しボタンスイッチ等で構成している。なお、スイッチ60b、60cの押圧を解除すると、リンク機構20の駆動が停止するように制御することもできる。
且つ、主電源スイッチ60a及び起立用スイッチ60b、着座用スイッチ60cは、肘掛部14の上面に形成した使用者Uの手の指先Ufが挿入許容される凹部14a、14b、14c底面に個別に設けて、肘掛部14の受け部材14上面に沿って略直列(又は略並列)に配列している。その凹部14a、14b、14cは、使用者Uの手の指先Ufでスイッチ60a、60b、60cが操作可能な大きさ及び形状、長さ、幅に形成すると共に、指先Uf以外の掌部分がスイッチ60a、60b、60cに接触しないような深さ(例えば略5mm)に形成している。
因みに、操作スイッチ60のスイッチ60a、60b、60cを、肘掛部14上面に形成した1つの共通の凹部に全て設けてもよい。
その他、図4に示すように、有線式又は無線式の操作スイッチユニット61を、肘掛部14上面に形成した凹部14dに着脱可能に取付けてもよい。この場合、操作スイッチユニット61の向きを自由に変更することが可能となるので、使用者U(図1参照)が要介助者である場合、介助者でも操作がしやすいという利点がある。且つ、操作スイッチユニット61を構成するスイッチ61a、61b、61cを、操作スイッチユニット61の操作面に形成した凹部61d、61e、61f底面に個別に設けているので、上述した操作スイッチ60とほぼ同等の作用及び効果を奏することができる。
ところで、図1、図2に戻り、起立補助椅子11では、基台13の下側は、該基台13を(座部12、肘掛部14、背凭れ17等を含み、基台13上方に設けられた構成を一体的に)回転可能に支持すべく、ベアリング等からなる回転支持装置30を介して脚部31に連結されており、さらには、図5、図6に示すような、基台13の回転をロックする回転ロック機構40が取付けられている。
前記回転ロック機構40は、ロックピン41と、該ロックピン41を上方(基台13)に向けて常に押圧力を付勢しているスプリング42と、ロックピン41、スプリング42を下方から支持すべく脚部31に固着された支持ブラケット43、スプリング42の押圧力に抗してロックピン41を下方に押し下げることを可能にすべくロックピン41に連結された第1押し下げロッド44、基台13の回転中心a(図7参照)近傍で上下に伸びる第2押し下げロッド45、枢軸46とからなる。それに対し、基台13側には、上記ロックピン41を挿入可能なロック位置決め孔13dが形成されている。
さらに、起立補助椅子11では、前記回転ロック機構40によるロック作動状態、非作動状態を択一的に操作するための操作レバー50が設けられ、該操作レバー50は、起立補助椅子11前側の桟部材19に形成された凹部19aに載置され、伝達ロッド51は、上記操作レバー50を一端側に取付け、他端側は枢軸52に回動自在に取付けられている。この伝達ロッド51の途中には、孔が形成されたブラケット53が取付けられており、その孔には第2押し下げロッド45が、ブラケット53に対して回転自在の状態で貫通している。
図示実施形態は上記の如く構成するものにして、以下作用を説明する。
先ず、着座前又は着座後において、図3に示す使用者Uの手の指先Ufを、肘掛部14上面に形成した凹部14aに挿入して、操作スイッチ60の主電源スイッチ60aを押圧操作し、図1、図2のリンク機構20の電動モータ21bを駆動可能な待機状態に通電する。
次に、使用者Uが起立状態から着座する場合、肘掛部14を把持する手の指先Ufを、該肘掛部14上面に形成した凹部14cに挿入して、使用者Uが望む動作の着座用スイッチ60c(図3参照)を押圧操作する。
且つ、着座用スイッチ60cの押圧操作により電動モータ21bを駆動して、伸縮ロッド21aを退避動作させると、座部12の後端側が引っ張られ、後方へ回動するとともに、座部12の後端側が下降しつつ後方へ変位する。つまり、スイッチ操作前において、使用者Uの臀部を座部12前端側で支持しておけば、その座部12前端側は、使用者Uを支持しながら後退し、座部12前端側と座部12後端側が前後に並ぶ時には、座部12全体で使用者Uの臀部を支持し、着座が完了する。使用者Uは、座部12後端部の変位と一緒に変位する肘掛部14を手で把持して体重を掛けながら行う。このため、脚力の弱い使用者Uであっても脚に負担を掛けずに着座することができる。
一方、使用者12が着座状態から起立する場合、起立補助椅子11の肘掛部14先端を使用者Uの手で把持して体を支えると共に、その肘掛部14を把持する手の指先Ufを、該肘掛部14上面に形成した凹部14bに挿入して、使用者Uが望む動作の起立用スイッチ60bを押圧操作する。
起立用スイッチ60bの押圧操作により電動モータ21bを駆動して、伸縮ロッド21aを突出動作させると、座部12の後端部が枢軸12aを介して回動し、座部12後端部の回動に伴って座部12全体が上昇しつつ前方へ変位する。
この時、前記伸縮ロッド21aの突出動作に伴い同時に座部12の前端部も上昇することになるが、同時にリンク機構20を構成する上側回動アーム22、下側回動アーム23が、枢軸13c、13bを中心にして起立補助椅子11後方に向かって回動する。従って、座部12前端部の座部ブラケット12bに取付けられた枢軸12c、12dの軌跡はそれぞれ、上側回動アーム22、下側回動アーム23の長さに対応する半径の円弧を描き、上昇しながら後方へ変位することになる。
つまり、座部12後端部の前方への回動と同時に、座部12前端部を支持する枢軸12c、12dの後方への回動がなされるために、座部12の上昇が進むに従って、座部12は、座部12後端部から座部12前端部へ下る傾斜を呈する前傾姿勢となり、座部12の上昇がさらに進めばその傾斜角が急になるように変位する。
且つ、使用者Uは、肘掛部14を手で把持して体重を掛けながら立ち上がろうとするので、使用者Uの臀部は上方に移動しつつ、上述した座部12の前傾姿勢を伴う変位により前方に押し出し案内されることになるので、座部12前端部が、図1に示すように、使用者Uの臀部を支える。このため、脚力の弱い使用者12であっても容易に立ち上がることができる。
尚、肘掛部14の操作スイッチ60が設けられた先端側を使用者Uの手で把持しても、凹部14a、14b、14c底面に設けられたスイッチ60a、60b、60cに手や指が触れる等してスイッチ60a、60b、60cが意思とは関係なく作動するようなことがないので、使用者Uが望む動作のスイッチ60a、60b、60cを確実に操作することができ、使用者Uの起立及び着座を補助する操作がスムーズに行える。
ところで、座部12が前傾姿勢になる際の傾斜角の変化は、枢軸12c、12dとの間における相対的な位置関係の変化に依存することになり、ひいては、その軌跡を決定する要素となる軌道円の円弧の半径、即ち上側回動アーム22、下側回動アーム23の長さに依存することになる。
そこで、この発明の実施形態においては、下側回動アーム23の長さを上側回動アーム22のそれよりも短くし、上側回動アーム22、下側回動アーム23の回動による、枢軸12c、12dとの間での相対位置の変化を生じさせやすくしている。
ここで、図8に示す対比図により、この発明に係る起立補助椅子11(図8(a)参照)と従来の起立補助椅子111(図8(b)参照)との間の、座部12、112の前傾姿勢における傾斜角の差を比較してみる。図8に示すものは、枢軸12c、12dの間の距離、112c、112dの間の距離を同一とし、他、上側回動アーム22、122の長さ及び下側回動アーム23、123の回動中心となる枢軸13c、113cの高さ方向の位置を同一にした場合を想定したものである。
さらに、図8は、各伸縮部材21、121が伸長し、ともに下側回動アーム23が枢軸13c、113cを中心にしていずれも角度θ1だけ回動した状態を二点鎖線で示している。この時、枢軸12c、12d、112c、112dの軌道円C1、C2、C3、C4の位置関係を見れば分かるように、軌道円C1と軌道円C2との間の距離の変化が、軌道円C3と軌道円C4との間の距離の変化よりも大きくなっており、結果として、枢軸12c、12dとの間、枢軸112c、112dとの間の前後方向のずれに差を生じさせている。即ち、この2つの枢軸の前後方向のずれが座部12の前傾姿勢の際の傾斜角に反映されることになり、そのずれが大きい座部12のほうが傾斜角が急になる。
従って、枢軸13c、113cを中心にしていずれも角度θ1だけ回動させた場合、図8(b)に示すように、座部112の高さ方向の移動量に対する傾斜角θ2の変化は小さく、使用者U(図1参照)の臀部の上方への移動は十分ではあるものの、前方への押し出し案内が不十分となる。それに対し、図8(a)に示す座部12では、該座部12の高さ方向の移動量が小さくても、座部112と同等か、むしろ若干急な傾斜角θ3によりある程度の傾斜が発生しており、図示の上昇高さと傾斜角θ3とにより使用者Uの臀部の上方への移動及び前方への押し出し案内をバランスよく行えることになる。
ここで、従来の起立補助椅子111においては、仮に、下側回動アーム123の基台113側の枢軸113cの位置を下方に配置すれば、上述した枢軸112c、112dの軌道円C3と軌道円C4との間の距離の変化を大きくし、枢軸112c、112dとの間の前後方向のずれを大きくすることが可能である。しかし、その分リンク機構120のスペースを高さ方向において長く確保しなければならない。従って、この発明に係る起立補助椅子11では、下側回動アーム23の長さを短くすることによりリンク機構20の設置スペースのコンパクト化をも実現していると言える。
このように、リンク機構20のスペースをコンパクト化した利点としては、基台13の下側のスペースを利用して、図5、図6に示すような、脚部31や、該脚部31に取付けた回転ロック機構40を設けることを可能にしたことが挙げられる。
この回転ロック機構40は、操作レバー50の上下動操作により、基台13のロック状態の作動、非作動状態を択一的に操作するのであるが、具体的には先ず上記操作レバー50を上方に持ち上げると、枢軸52を中心にした伝達ロッド51の回動により第2押し下げロッド45を上方へ持ち上げる。
次に、この第2押し下げロッド45の上方への変位により、枢軸46を中心にして第1押し下げロッド44のロックピン41側が下方に変位し、それに伴ってロックピン41がスプリング42の押圧力に抗して下方に押し下げられる。すると、ロックピン41の基台13側先端がロック位置決め孔13dから離間し、基台13のロックピン41による回転位置規制状態が解除され、ロックピン41とロック位置決め孔13dとの位置がずれている状態においては、図7に示すように基台13は回転支持装置30の中心点を回転中心aとして左右方向に回転自在である。
再び、所定の位置で基台13を回転位置規制状態とする場合は、操作レバー50から手を離す等してスプリング42による上方への押圧力によりロックピン41をロック位置決め孔13dへ自然に挿入させるようにすればよい。
尚、この発明の実施形態では、ロックピン41の上下動を、操作レバー50、スプリング42等を含む回転ロック機構40を用いて行っているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図3に示す操作スイッチ60にスイッチを1つ、ロックピン41を上下動させる専用のアクチュエータを追加配設し、スイッチ押動の有無を電気信号に変換して、ロックピン41の上下動を電気的に制御するようにしてもよい。この場合、リンク機構20の設置スペースをコンパクトにしていることから配線が容易になる。
又、図1、図2、図8に戻り、この発明に係る起立補助椅子11では、前記伸縮部材21及び上側回動アーム22、下側回動アーム23の枢軸13a、13b、13cとを座部12の下側の基台13に共通に取着し、上記基台13の回動軸13a、13b、13cを中心に回動しながら座部12を押し上げることにより、従来の起立補助椅子111のように、伸縮部材121のみにより下方向から座部112を支持しているものに比べ、座部12を複数(ここでは3つ)の部材で下方向から支持することができるため、使用者Uの体重による伸縮部材21への負荷を軽減することができる。
又、この発明に係る起立補助椅子11では、伸縮部材21の一端が座部12後端側に取付けられているため、従来の起立補助椅子111のように、上側回動アーム122、下側回動アーム123のみにより座部112をその前端部のみで片持ち支持しているものに比べ、枢軸12c、12d及び上側回動アーム22、下側回動アーム23への使用者Uの体重による負荷を軽減することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の伸縮手段は、伸縮部材21に対応し、
以下同様に、
回動軸は、枢軸12a、13a、13b、13cに対応し、
回転ロック手段は、回転ロック機構40に対応し、
操作手段は、操作レバー50に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
起立補助椅子による補助状態を示す構造説明図。 起立補助椅子の着座可能な状態を示す構造説明図。 操作スイッチの各スイッチを各凹部に設けた状態を示す斜視図。 操作スイッチ全体を着脱可能に設けた状態を示す斜視図。 起立補助椅子の回転ロック手段のロック作動状態を示す構造説明図。 起立補助椅子の回転ロック手段のロック非作動状態を示す構造説明図。 座部の回転状態を示す平面図。 (a)この発明に係る起立補助椅子と、(b)従来の起立補助椅子とを模式的に示す対比説明図。
符号の説明
11、111…起立補助椅子
12、112…座部
12a、12c、12d、112c、112d…枢軸
13、113…基台
13a、13b、13c、113b、113c…枢軸
20、120…リンク機構
21、121…伸縮部材
22、122…上側回動アーム
23、123…下側回動アーム
30…回転支持装置
31…脚部
40…回転ロック機構
50…操作レバー

Claims (4)

  1. 座部と、伸縮手段と、該伸縮手段の伸縮長さの変化を、座部の高さ位置及び傾斜角度の変化に変換するリンク機構とを備えた起立補助椅子において、
    上記リンク機構は、一端側が回動軸に枢着され、他端側が上記座部に対して回動可能に座部前端側で枢着された上側回動アームと下側回動アームとを並列に配設して構成されるとともに、
    下側回動アームを、上側回動アームより長手方向において短いものとした
    起立補助椅子。
  2. 前記座部の下側に基台を設け、
    該基台には、前記伸縮手段及び前記回動アームの回動軸とを取着し、
    伸縮手段及び回動アームは、上記基台の各回動軸を中心に回動しながら座部を押し上げる
    請求項1記載の起立補助椅子。
  3. 前記伸縮手段の、前記基台側と反対側の端部は、座部後端側に回動軸を介して枢着されている
    請求項2記載の起立補助椅子。
  4. 前記基台を、該基台を回転可能に支持する回転支持装置を介して脚部と連結して、
    該脚部には、基台の回転をロックする回転ロック手段を取着するとともに、
    該回転ロック手段によるロック作動状態、非作動状態を択一的に操作するための操作手段を備えた
    請求項2又は3記載の起立補助椅子。
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