JP2006271755A - 店舗用消火設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 店舗内で発生した火災の消火に適した店舗用消火設備を提供する。
【解決手段】 店舗用消火設備10は、放水型ヘッド11と、消火栓12と、水を水源14から放水型ヘッド11及び消火栓12に導く配管15と、水を放水型ヘッド11及び消火栓12に加圧送水するポンプ16と、放水型ヘッド11への送水を制御する電動弁17と、火災感知器18と、火災感知器18からの火災信号を受け、電動弁18の開放信号及びポンプ16の起動信号を発信する制御盤21に加え、消火栓12による放水操作を検知する検出手段24を備え、制御盤21は消火栓12による放水操作検知時に電動弁17の閉信号を発信する構成とし、放水型ヘッド11と消火栓12の組み合わせで有効な消火を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスカウントショップ、スーパー、百貨店等の店舗に設置する店舗用消火設備に関する。
従来、店舗における消火設備としては天井面に一定間隔で設置されたスプリンクラーヘッドから散水して消火を行うスプリンクラー設備が一般的に採用されている。また、店舗によっては商品がうず高く積まれたり、高い棚に陳列されたり、天井から広告や案内のパネル類が吊下げられたりで、これらが散水障害になる場合には、壁面に設置される放水型(側壁型)スプリンクラーヘッド(例えば、「特許文献1」参照。)から側方に向けて放水する放水型(側壁型)スプリンクラー設備(例えば、「特許文献2」参照)が有効とされている。
特開平11−164907号公報 特開平11−146924号公報
本発明が解決しようとする課題は、定置型の消火設備であるスプリンクラー設備の場合、店舗内(防火区域)の全域に放水できるように、スプリンクラーヘッドが天井面や壁面に一定間隔で設置されるものの、スプリンクラーヘッド(放水口)が火元付近にあるとは限らず、火災を抑制することはできても完全消火に至らない場合があること、このような場合を考慮して補助散水栓による放水も同時に行えるスプリンクラー設備もあるが、スプリンクラーヘッドのみから散水する設備に比べて、吐出圧力の高いポンプが必要となり、配管径も太くする必要があり、設備コストが高くなることにある。
また、店舗内の状況が、例えば季節や催事に合わせて比較的短期間で変化するのに対し、定置型の消火設備であるスプリンクラー設備の場合、可動式(首振り式)の放水型スプリンクラーヘッドを用いることで放水方向を変化させることはできても、天井面や壁面に一旦設置されたスプリンクラーヘッドを、店舗内の状況変化に対応して最適な放水位置に移設することは実際行えないため、効果的な消火を行えない場合があることにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、放水型ヘッドと、消火栓と、水を水源から放水型ヘッド及び消火栓に導く配管と、水を放水型ヘッド及び消火栓に加圧送水するポンプと、放水型ヘッドへの送水を制御する電動弁と、火災を感知する火災感知器と、火災感知器からの火災信号に基づいて電動弁の開放信号及びポンプの起動信号を出力する制御盤に加え、消火栓による放水操作を検出する検出手段を備え、制御盤は消火栓による放水操作検出時に電動弁の閉信号を出力することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、店舗内で火災が発生すると、火災感知器が感知し、制御盤が電動弁を開放してポンプを起動させ、自動的に放水型ヘッドから放水して火災を抑制する。また、消火栓による放水により完全消火する。消火栓を使用する時には放水型ヘッドからの放水を停止する。
請求項2に係る発明のように、前記放水型ヘッドを店舗内の通路に対向して設置することで、放水型ヘッドによる放水で火元に水を到達させ易くなるため、効果的な消火を行うことができると共に、放水型ヘッドから離れた火元にでも水を到達させることができるため、放水型ヘッドの設置数の削減を図り、設備コストを安くすることができる。
請求項3に係る発明のように、前記配管に放水型ヘッドを可撓管を介して接続する。又は請求項4に係る発明のように、前記配管に必要ヘッド数より多いヘッド取付口を設けると共に、余りのヘッド取付口を閉鎖する栓部材を設けることで、放水型ヘッドを、店舗内の状況変化に対応して最適な放水位置に簡単に移設することができるため、効果的な消火を行うことができる。
請求項5に係る発明のように、前記火災感知器を店舗内の通路上方に設置することで、火災検知器からの見通しが良好となるため、有効な火災感知を行うことができると共に、火災感知器の感知性能を有効利用することができるため、火災感知器の設置数の削減を図り、設備コストを安くすることができる。
請求項6に係る発明のように、前記火災感知器を移動可能に支持する支持手段を設けることで、各火災感知器を、店舗内の状況変化に対応して最適な感知位置に簡単に移設することができるため、効果的な火災感知を行うことができる。
本発明によれば、放水型ヘッドと消火栓の組合わせで、店舗火災に有効で効果的な消火を行うことができると共に、消火栓を使用する時には放水型ヘッドからの放水を停止することで、設備コストを安くすることができる。また、放水型ヘッドや火災感知器を、店舗内の状況変化に対応して最適な放水位置や感知位置にそれぞれ簡単に移設することがきるため、現状の店舗火災に有効で効果的な消火を行うことができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る実施形態による第1実施例の店舗用消火設備の系統図である。図1において、1は第1実施例の店舗用消火設備10の防火区域となる店舗内の売場であり、具体的には、例えば店舗構造:鉄骨造地上1階建て、売場面積:1000平方メートル、天井高:4メートルのディスカウントショップA店における売場であり、紙面下側の店舗正面中央に正面出入り口2が設けられ、紙面右側の店舗右側面中央に非常口3が設けられ、売場1の正面出入り口2付近にはレジRが設置されている。さらに、この売場1には図1の斜線で示す部分に商品が陳列配置されている。即ち、正面出入り口2から見て売場1の奥の壁面と左右側の壁面に沿って壁際にコの字状に例えば高さ2メートルの陳列棚4が配置され、この壁際の陳列棚4に沿ってコの字状に壁際通路5が設けられている。また、売場1の中央には正面入り口2から最奥の壁際の陳列棚4にかけて直線状に主通路6が設定され、この主通路6の両側に複数のアイランド型の例えば高さ2メートルの陳列棚7が等間隔に配置され、主通路6を挟んで左側の各陳列棚7間と右側の各陳列棚7間にそれぞれ売場1の最奥の壁際通路5と平行なサブ通路8が設けられている。
前記ディスカウントショップA店に設置される第1実施例の店舗用消火設備10は、図1に示すように、放水型(側壁型)ヘッド11と、消火栓12と、水源14と、配管15と、ポンプ(加圧送水装置)16と、電動弁17と、火災感知器18と、受信機19と、現地操作盤20と、制御盤21と、図示しない自動警報装置及び非常電源等で構成している。
放水型ヘッド11は、消火用の水を側方(水平方向)に向けて放水(散水)するもので、前記売場1に複数個、隣接する放水域が相互に重複する状態で、全ての放水型ヘッド11からの放水で売場1の床面全域を包含できるように設置している。具体的には、前記売場1における左側と右側の各壁面又はその壁際の天井付近から売場1の最奥の壁際の陳列棚4とその手前の最奥のアイランド型の陳列棚7の間と各アイランド型の陳列棚4の間(売場1の最奥の壁際通路5とそれに平行な各サブ通路8)を狙って売場1の内方に向けて放水するように、前記売場1における左側と右側の各壁面又はその壁際の天井付近で、売場1の最奥の壁際通路5とそれに平行な各サブ通路8とに対向する複数箇所に、着脱自在なヘッド取付金具を介して露出状態でヘッド軸芯が水平になるように設置している。図1において、11aは放水ヘッド1個当りの放水域11aを示している。
消火栓12は、1号消火栓又は2号消火栓等の屋内用の消火栓であり、消防隊員や店側の係員等の人が、常時は消火栓箱に収容されているホース先端のノズルを持ちホースを伸ばし、開閉弁を開放し、ノズルから火元に放水(散水)するもので、前記売場1に、その売場1の各部分からホース接続口までの水平距離が規定の距離以下となるように、1又は複数個設置している。具体的には、前記売場1における右側の壁面の非常口3に隣接する1箇所とその1箇所と略正反対の売場1の左側の壁面の1箇所の合計2箇所に設置している。
ポンプ16は前記売場1以外の店舗内外に設けるポンプ室等に駆動源や呼水槽、制御盤21等と共に設置し、水源14は前記ポンプ室に並設したり地下に埋設する消火用貯水槽でなり、配管15が、水源14からポンプ16を経て売場1に引込まれ、消火用の水を水源14から各放水型ヘッド11及び各消火栓12に導き、即ちポンプ16の吸込側を水源14に接続すると共に、ポンプ16の吐出側を各放水型ヘッド11及び各消火栓12に接続し、ポンプ16により消火用の水を各放水型ヘッド11及び消火栓12に加圧送水するように構成している。
図2は売場における消火用配管の部分拡大図であり、図1,図2に示すように、前記売場1における左側と右側の各壁面の天井付近にそれぞれ、管壁に複数の分岐口15aを所定間隔で設け、且つ、末端開口をプラグ等で栓をした屋内横配管15Aを、壁面全幅にわたって水平に露出固定し、この屋内横配管15Aの各分岐口15aのうち、消火栓12に最も近い1つの分岐口15aに図示しない消火栓用分岐配管(縦配管)を介して消火栓12を接続している。他の分岐口15aには、1つ又は複数のヘッド取付口15bを設ける分岐配管15Bを接続し、この分岐配管15Bの各ヘッド取付口15bにそれぞれ電動弁17を介して放水型ヘッド11を接続し、各電動弁17の開閉によりそれに接続される放水型ヘッド11への送水を制御(送水/止水)するように構成している。ここで、屋内横配管15Aの1つの分岐口15aには、直管(スリーブ)やL字管(エルボ)等の管継ぎ手でなる分岐配管15Bを接続することで、1個の放水型ヘッド11が電動弁17を介して接続することができ、T字管(チーズ)や十字管(クロス)等の管継ぎ手でなる分岐配管15Bを接続することで、2個又は3個の放水型ヘッド11がそれぞれ電動弁17を介して接続することができる。また、複数のヘッド取付口15bを設けるヘッダー構造の分岐配管15Bを接続することで、4個以上の放水型ヘッド11もそれぞれ電動弁17を介して接続することができるが、1つの分岐口15aに接続するヘッド数は1又は2個が望ましい。屋内横配管15Aの1つの分岐口15aに1個の放水型ヘッド11を接続する場合、分岐口15aに電動弁17を介して放水型ヘッド11を接続しても良い。
また、各放水型ヘッド11はそれぞれ、それを接続する配管15の末端となる各電動弁17に金属製の可撓管(フレキシブル管)22を介して接続し、各放水型ヘッド11を、売場1の状況変化に対応して最適な放水位置に可撓管22の長さ内で簡単に移設することができるように構成している。この可撓管22の長さ(1つの放水型ヘッド11の移設域)は、売場1(防火区域)に対する放水型ヘッド11の設置条件を満たすことができるように、図3に示すように、隣接する放水型ヘッド11の移設域が相互に重複する長さに設定されている。
図1に示すように、火災感知器18は、売場1で発生した火災を感知し、火災信号を受信機19に送信するもので、例えば売場1で発生した火災の炎から発生する赤外線や紫外線を検出する炎感知器を使用している。また、火災感知器18は、前記売場1に複数個、隣接する監視域が相互に重複する状態で、全ての火災感知器18で売場1の監視空間全域を監視できるように設置している。具体的には、前記売場1における中央の主通路6の上方の天井面から売場1の最奥の壁際の陳列棚4とその手前の最奥のアイランド型の陳列棚7の間と各アイランド型の陳列棚4の間(売場1の最奥の壁際通路5とそれに平行な各サブ通路8)を狙って売場1の左側略半分の空間と右側略半分の空間を監視するように、前記売場1における主通路6の中心と売場1の最奥の壁際通路5の中心及びそれに平行な各サブ通路8の中心との交差部の上方の天井面複数箇所にそれぞれ、売場1の左側の壁面又はその壁際の天井付近に設置した前記各放水型ヘッド11と1対1で対応して売場1の左側略半分の空間を監視する火災感知器18と、売場1の右側の壁面又はその壁際の天井付近に設置した前記各放水型ヘッド11と1対1で対応して売場1の右側略半分の空間を監視する火災感知器18とを、露出状態で並べて設置している。図1において、18aは火災感知器1個当りの監視域を示している。
また、前記売場1には、各火災感知器18を売場1の天井面に移動可能に支持する支持手段として、主通路6の上方の天井面に主通路6の中心線に沿ってガイドレール23を取付けている。このガイドレール23に売場1の左側略半分の空間を監視する各火災感知器18と売場1の右側略半分を監視する各火災感知器18をそれぞれ、ガイドレール23に摺動自在に嵌合して任意の位置で位置固定できる感知器取付金具を介して支持し、各火災感知器18を、売場1の状況変化に対応して最適な感知位置に簡単に移設することができるように構成している。
受信機19と現地操作盤20は、売場1における出入り口2や非常口3の付近で、店側の係員が目視及び操作し易い箇所、例えばレジR付近の壁面に設置し、前記ポンプ室に設置した制御盤21に有線で接続している。受信機19は、各火災感知器18と無線で接続し、各火災感知器18からの火災信号を受け、その火災信号を制御盤21に出力すると共に、各火災感知器18からの火災信号に基づいて売場1の放水区域を可視表示する表示装置を設けている。現地操作盤20は、店舗用消火設備10の起動を手動で行うもので、手動起動ボタンや放水区域の選択ボタン(放水操作ボタン)等を設け、手動起動信号や放水区域信号(放水操作信号)を制御盤21に出力するように構成している。
そして、制御盤21は、消火用のプログラムを記憶するメモリやCPU等で構成し、店舗用消火設備10の全体を制御するもので、受信機19(火災感知器18)からの火災信号や現地操作盤20からの各信号に基づいて、移報信号や発報信号を出力し、移報や警報及び表示を行うと共に、これと同時に各電動弁17の開放信号及びポンプ16の起動信号を出力し、火災感知器18による自動方式又は現地操作盤20による手動方式により、売場1の対応する放水区域内の各放水型ヘッド11から一斉放水するように構成している。
また、図1に示すように、消火栓12による放水操作を検出する検出手段として、消火栓12には、例えば消火栓箱の扉開放や開閉弁の開操作を検出するスイッチやセンサ等の検出部材24を備え、この検出部材24を制御盤21に有線で接続し、消火栓12による放水操作検出時に、制御盤21から開放状態の電動弁17の閉信号を出力し、各放水型ヘッド11からの放水を自動的に停止するように構成している。
次に、第1実施例の店舗用消火設備10の主要な動作について図1を参照して説明する。例えば売場1における最奥から2列目左側のアイランド型の陳列棚7に積げられている布団から出火した場合、売場1の左側略半分の空間を監視する各火災感知器18のうち、奥から2個目又は3個目の火災感知器18が火災を感知し、制御盤21から出力される信号により、移報や警報及び表示と連動して、出火場所の放水区域内の放水型ヘッド11、例えば売場1の左側の壁面又はその壁際の天井付近に設置した各放水型ヘッド11うち、奥から2個目と3個目の2つの放水型ヘッド11の電動弁17を開放すると共に、ポンプ16を起動させ、自動的に当該2つの放水型ヘッド11から放水して火災を抑制する。又は火災感知器18が火災を感知する前にそれを店側の係員が発見した場合には、店内の客の避難を確認した後、現地操作盤20による手動方式により、当該2つの放水型ヘッド11から放水して火災を抑制する。また、火災感知器18が火災を感知し、自動的に当該2つの放水型ヘッド11から放水した後、出火場所の放水区域に加えてそれに隣接する放水区域内の放水型ヘッド11からも放水して火災を抑制する。次いで、放水型ヘッド11からの放水により火災が略鎮火した時点で、出火場所に近い売場1の左側の壁面に設置された消火栓12の消火栓箱に収容されているホース先端のノズルを持ちホースを伸ばし、開閉弁を開放し、放水ノズルから火元やその周辺に直接集中的に放水し、火災を完全消火する。そして、消火栓12を使用するに当って消火栓箱の扉を開放したり、開閉弁を開放する放水操作を検出部材24が検出し、制御盤21から出力される電動弁17の閉信号により、開放状態の電動弁17を閉じ、消火栓12を使用する時には放水型ヘッド11からの放水を停止する。
放水型ヘッド11は、売場1における左側と右側の各壁面又はその壁際の天井付近から売場1の内方に向けて側方に放水するために、売場1に商品がうず高く積まれたり、高い陳列棚4,7に陳列されたり、天井から広告や案内のパネル類が吊下げられたりしていても、これらが散水障害になることが少なく、売場1で発生した火災を有効に消火することができる。また、放水型ヘッド11からの放水で完全消火に至らない場合には、消火栓12による放水により完全消火することができる。このような、放水型ヘッド11と消火栓12を組合わせた店舗用消火設備10であっても、消火栓12を使用する時には放水型ヘッド11からの放水を停止することで、放水型ヘッド11と消火栓12から同時に放水する設備に比べて、吐出圧力の低いポンプ16を使用することができると共に、配管径も細くすることができ、設備コストを安くすることができる。
放水型ヘッド11は、売場1の最奥の壁際通路5とそれに平行な各サブ通路8に対向して設置し、売場1における左側と右側の各壁面又はその壁際の天井付近から各通路5,8を狙って売場1の内方に向けて側方に放水することで、放水型ヘッド11による放水で火元に水を到達させ易くなるため、効果的な消火を行うことができると共に、放水型ヘッド11から離れた火元にでも水を到達させることができるため、放水型ヘッド11の設置数の削減を図り、設備コストを安くすることができる。
火災感知器18についても、売場1の最奥の壁際通路5とそれに平行な各サブ通路8を狙って売場1の左側略半分の空間と右側略半分の空間を監視するように、売場1の主通路6の上方の天井面に設置することで、火災検知器18からの見通しが良好となるため、有効な火災感知を行うことができると共に、火災感知器18の感知性能を有効利用することができるため、火災感知器18の設置数の削減を図り、設備コストを安くすることができる。
また、売場1の状況が、例えば季節や催事に合わせて変化しても、第1実施例の店舗用消火設備10は、配管15に放水型ヘッド11を可撓管22を介して接続しているので、売場1の状況変化に対応して最適な放水位置に可撓管22の長さ内で簡単に移設することができ、効果的な消火を行うことができる。さらに、火災感知器18を移動可能に支持する支持手段23を設けているので、火災感知器18についても、売場1の状況変化に対応して最適な感知位置に簡単に移設することができるため、効果的な火災感知を行うことができる。なお、火災感知器18と同様に、放水型ヘッド11を移動可能に支持するガイドレール等の支持手段23を設けて、スライド式で移設できるようにしても良い。
図4は本発明に係る実施形態による第2実施例の店舗用消火設備の系統図である。なお、第2実施例の店舗用消火設備について、図1に示した第1実施例の店舗用消火設備と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略し、相違する部分について説明する。
図5は売場における消火用配管の部分拡大図であり、第2実施例の店舗用消火設備100は、売場1における左側と右側の各壁面の天井付近にそれぞれ、末端開口をプラグ等で栓をした屋内横配管150Aを、壁面全幅にわたって水平に露出固定している。この屋内横配管150Aには、管壁に複数の分岐口150aを所定間隔で設け、且つ、この屋内横配管150Aの各分岐口150aのうち、消火栓12に最も近い1つの分岐口150aに図示しない消火栓用分岐配管(縦配管)を介して消火栓12を接続している。他の分岐口150aには、1つのヘッド取付口150bを設ける分岐配管150Bを接続している。ここで、屋内横配管150Aは、必要ヘッド数より多いヘッド取付口150b、例えば第1実施例に示すように当該売場1の必要ヘッド数は、片側7個ずつ全体で14個で十分であるのに対してその2倍以上の片側15ずつ全体で30個を設けるように、分岐口150aを管壁に所定間隔で設け、売場1の最奥の壁際通路5とそれに平行な各サブ通路8とに対向するヘッド取付口150bに放出型ヘッド11を取付けると共に、図6に示すように余りのヘッド取付口150bにはこれを閉鎖するプラグ等の栓部材25を取付け、第1実施例と同様に、前記売場1における左側と右側の各壁面又はその壁際の天井付近から売場1の最奥の壁際の陳列棚4とその手前の最奥のアイランド型の陳列棚7の間と各アイランド型の陳列棚4の間(売場1の最奥の壁際通路5とそれに平行な各サブ通路8)を狙って売場1の内方に向けて放水するように構成している。
図5において、電動弁17は各分岐配管150Bの途中に組込み、各電動弁17の開閉によりそれに接続される放水型ヘッド11への送水を制御(送水/止水)する例を示したが、第1実施例と同様に各ヘッド取付口15bに取付けても良い。また、ヘッド取付口150bは第1実施例と同様に1本の分岐配管150Bに複数設けても良い。
第2実施例の店舗用消火設備100は、売場1の状況が、例えば季節や催事に合わせて変化した場合、予め当該売場1の必要ヘッドより多く設けられているヘッド取付口150bに対する放水型ヘッド11の付替えにより、売場1の状況変化に対応して最適な放水位置に移設することができ、効果的な消火を行うことができる。
以上の実施形態は本発明の好適な実施形態の一例を示したものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において変形実施することができる。
例えば、店舗用消火設備10,100が設置される店舗の種類や売場1の形状や面積、基本的なレイアウトに応じて、売場1に引込む配管15A,150Aを壁面に沿ってループ状に形成したり、その壁面のループ配管からさらに屋内横配管を出して分岐配管15B,150Bを接続しても良い。
本発明に係る実施形態による第1実施例の店舗用消火設備の系統図である。 図1の売場における消火用配管の部分拡大図である。 図1の1つの放水型ヘッド11の移設域を示す消火用配管の部分拡大図である。 本発明に係る実施形態による第2実施例の店舗用消火設備の系統図である。 図4の売場における消火用配管の部分拡大図である。 図4の1つの放水型ヘッド11の移設方法を示す消火用配管の部分拡大図である。
符号の説明
1 売場(店舗内の防火区域)
5 壁際通路
6 主通路
8 サブ通路
10,100 店舗用消火設備
11 放水型ヘッド
12 消火栓
14 水源
15 配管
16 ポンプ
17 電動弁
18 火災感知器
19 受信機
20 現地操作盤
21 制御盤
22 可撓管
23 ガイドレール(支持手段)
24 検出部材
25 栓部材

Claims (6)

  1. 放水型ヘッドと、消火栓と、水を水源から放水型ヘッド及び消火栓に導く配管と、水を放水型ヘッド及び消火栓に加圧送水するポンプと、放水型ヘッドへの送水を制御する電動弁と、火災を感知する火災感知器と、火災感知器からの火災信号に基づいて電動弁の開放信号及びポンプの起動信号を出力する制御盤に加え、消火栓による放水操作を検出する検出手段を備え、制御盤は消火栓による放水操作検出時に電動弁の閉信号を出力することを特徴とする店舗用消火設備。
  2. 前記放水型ヘッドを店舗内の通路に対向して設置することを特徴とする請求項1記載の店舗用消火設備。
  3. 前記配管に放水型ヘッドを可撓管を介して接続することを特徴とする請求項1記載の店舗用消火設備。
  4. 前記配管に必要ヘッド数より多いヘッド取付口を設けると共に、余りのヘッド取付口を閉鎖する栓部材を設けることを特徴とする請求項1記載の店舗用消火設備。
  5. 前記火災感知器を店舗内の通路上方に設置することを特徴とする請求項1記載の店舗用消火設備。
  6. 前記火災感知器を移動可能に支持する支持手段を設けることを特徴とする請求項1記載の店舗用消火設備。
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