JP2000014822A - スプリンクラー用配管構造及びスプリンクラー用の分岐管及び施工方法 - Google Patents

スプリンクラー用配管構造及びスプリンクラー用の分岐管及び施工方法

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JP2000014822A
JP2000014822A JP10152669A JP15266998A JP2000014822A JP 2000014822 A JP2000014822 A JP 2000014822A JP 10152669 A JP10152669 A JP 10152669A JP 15266998 A JP15266998 A JP 15266998A JP 2000014822 A JP2000014822 A JP 2000014822A
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branch
sprinkler
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branch pipe
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JP10152669A
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English (en)
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Yusuke Kanabori
雄介 金堀
Yoshinobu Tsumura
義信 津村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプリンクラー配管の構造を簡略化し、空調
設備ダクトなどの他の設備配管との位置調整に手間がか
からず、施工が容易に行える。 【解決手段】 環状に配管される給水用の主管1と、主
管1の途中に主管1と同軸状に配設されて複数個の分岐
部2を有する分岐管3と、分岐管3の分岐部2に一端が
接続され且つ他端にスプリンクラーヘッド4が取付けら
れる可撓管5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリンクラー用
配管構造及びスプリンクラー用の分岐管及び施工方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からスプリンクラー用配管構造とし
て、例えば特開平4ー348768号公報に示されるも
のが知られている。
【0003】この特開平4ー348768号公報に示さ
れたものは、主管から枝管、細枝管と分岐していって最
後に巻き出し管を介してスプリンクラーヘッドの設置位
置まで配管するという構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、主管か
ら枝管、細枝管と分岐していって最後に巻き出し管を介
してスプリンクラーヘッドの設置位置まで配管するとい
う従来例にあっては、主管、枝管、細枝管というように
配管を多段階に複雑に分岐するため、実際の施工現場に
おいては、天井裏空間に配管される空調設備用ダクト、
電気設備配管、給・排水設備配管(及び病院等において
はこれに加え救護用のガス用配管)等の他の設備配管と
の位置調整に多大な手間がかかるという問題がある。
【0005】つまり、天井裏空間のどの位置に(高さ位
置)スプリンクラー配管を配置するかということが他の
設備配管との関係で問題となる。ここで、スプリンクラ
ー配管の主管は、鋼管の外径が115mm又は140m
mといった大径管となり、外径が115mmのもので1
2kg/m、外径が140mmのもので15kg/mと
なり、作業を考えると一番下に配管する方が楽である
が、一番下に配管すれば、他の全ての配管が終わった後
からの配管となって、前の工事が遅れたりした場合は、
後の日程が詰まり、次工程から追われながらの工事とな
ったり、又は、他の配管設備が邪魔で図面どおりの位置
に配管できない場合がある。この場合には、図面を変更
して障害を避けて他の場所に配管の位置を変更する等の
処置が必要となり、当初予定していた工数より余分な時
間、手間がかかるといった問題がある。
【0006】本発明は上記した従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、スプリンクラー配管の構造を簡
略化し、空調設備ダクトなどの他の設備配管との位置調
整に手間がかからず、施工が容易に行え、また、継手箇
所を少なくして漏水の可能性を少なくできるスプリンク
ラー用配管構造及びスプリンクラー用の分岐管及び施工
方法を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題を
解決するため、本発明のスプリンクラー用配管構造は、
環状に配管される給水用の主管1と、主管1の途中に主
管1と同軸状に配設されて複数個の分岐部2を有する分
岐管3と、分岐管3の分岐部2に一端が接続され且つ他
端にスプリンクラーヘッド4が取付けられる可撓管5と
を備えて成ることを特徴とするものである。このよう
に、環状に配管した主管1の途中に同軸状に配設した分
岐管3に設けた複数の分岐部2にそれぞれ直接可撓管5
を接続するので、主管1に枝管や細枝管を配管する必要
がなくなり、可撓管5を介して任意の位置に配設される
スプリンクラーヘッド4の設置位置まで自由に配管がで
きるようになったものである。
【0008】また、分岐管3に形成する複数の分岐部2
を分岐管3の軸方向に複数個設けることが好ましい。こ
のような構成とすることで、分岐管3に複数の可撓管5
を接続して平面視で異なる複数箇所に配設されるスプリ
ンクラーヘッド4の設置位置まで配管するに当たって、
他の可撓管5に邪魔されることなく自由に配管すること
ができるものであり、また、分岐管3の軸方向に複数個
の分岐部2を設けるので、一つの分岐管3に多数の分岐
部2を設けることが可能で、一つの分岐管3から多数の
可撓管5の分岐が可能となるものである。
【0009】また、分岐部2が分岐管3の軸方向に対し
て左右にそれぞれ15〜45度の範囲で斜め下方に向け
て傾斜し、この分岐部2が少なくとも左右両側にそれぞ
れ複数個設けてあることが好ましい。このような構成と
することで、配管の近傍に梁20がある場合、斜め下方
に向いている分岐部2に可撓管5を接続することで、梁
20を避けるために可撓管5を無理に屈曲することなく
容易に梁20を避けて斜め下方に配管してスプリンクラ
ーヘッド4への給水配管ができることになり、また、梁
20が左右いずれの方向にある場合においても対応でき
ることになる。
【0010】また、可撓管5は、長さの異なる複数のも
のを分岐管3の分岐部2に接続することが好ましい。こ
のような構成とすることで、分岐管3からの距離の異な
る複数のスプリンクラーヘッド4の設置位置まで、分岐
管3の複数の分岐部2に接続した長さの異なる複数の可
撓管5を用いて簡単に接続することができるものであ
る。
【0011】また、可撓管5は、少なくとも内面が平滑
に形成することが好ましい。このような構成とすること
で、可撓管5部分における配管損失を減少できるもので
ある。ここで、可撓管5を合成樹脂とすることで、配管
損失の小さい可撓管5を簡単に得ることができる。
【0012】また、分岐管3の分岐部2は分岐管3の外
面部から大略筒状に突設されると共にその外周面に雄ね
じ部6が形成してあることが好ましい。このような構成
とすることで、長尺の可撓管5が一般的に有している袋
ナット式の端部を分岐管3の分岐部2に直接接続するこ
とができる。
【0013】また、本発明のスプリンクラー用の分岐管
は、主管1の途中に主管1と同軸状に配設される分岐管
3であって、分岐管3の軸方向に対して左右にそれぞれ
複数個の分岐部2を設け、この分岐部2を分岐管3の軸
方向に対して15〜45度の範囲で斜め下方に向けて傾
斜させることを特徴とするものである。しかして、配管
の近傍に梁があるような箇所においても、この分岐管3
を使用することで、梁20を避けるために可撓管5を無
理に屈曲することなく容易に梁20を避けて斜め下方に
配管してスプリンクラーヘッド4への給水配管ができる
ものであり、また、梁20が左右いずれの方向にある場
合においても対応できるものである。
【0014】また、本発明のスプリンクラ用配管の施工
方法は、給水用の主管1の途中に外面部に複数の分岐部
2を有する分岐管3を主管1と同軸状に介在させなが
ら、主管1を環状に配管し、分岐管3の分岐部2に、一
端にスプリンクラーヘッド4が取付けられる可撓管5の
他端部を直接接続し、その後、可撓管5の一端を所定位
置に位置決めすることを特徴とするものである。このよ
うな方法を採用することで、主管1を環状に配管する工
事と、主管1からスプリンクラーヘッド4取付け位置ま
での配管工事とを切り離して行うことができることにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0016】建屋の天井裏空間には給水用の主管1を図
1に示すように環状に配管してあり、この環状に配管す
る主管1の途中には主管1と同軸状に分岐管3が配設し
てある。つまり水供給源側に接続された主管1をスプリ
ンクラー配管をする天井裏空間において図1のように環
状に配管するに当たって、主管1を軸方向に複数に分割
したものを接続することで環状に配管するのであり、こ
の場合、この分割した主管1と主管1との間に主管1と
同軸状に分岐管3を配設して分岐管3の両端部を両側の
主管1の端部に接続するものである。
【0017】主管1と分岐管3とを同軸状に接続するに
は、例えば、図2、図3に示すように、主管1の端部付
近の外周部に溝加工を施して凹溝部1aを形成し、分岐
管3の端部付近の外周部に溝加工を施して凹溝部3aを
形成してあり、主管1の端面部と分岐管3の端面部とを
近接対向させ、この状態で、主管1の端部外周部と分岐
管3の端部外周部とにわたってガスケット7を被嵌し、
更にガスケット7の外周部を2個の分割継手部8aより
なる管継手8で覆い、分割継手8aの両端部の嵌め込み
部8bを主管1の凹溝部1aと分岐管3の凹溝部3aと
にはめ込んだ状態で両分割継手部8aをボルト9、ナッ
ト10により締結することで接続するものである。もち
ろん、主管1と分岐管3との接続に当たっては上記実施
形態にのみ限定されるものではない。
【0018】分岐管3には図1、図2、図4、図5に示
すように外面部に複数の分岐部2が設けてある。分岐管
3に複数の分岐部2を設けるに当たっては、分岐管3の
両側又は片側において分岐管3の軸方向の複数箇所に分
岐部2を設ける。分岐部2の数は施工しようとする現場
において当該分岐管3から可撓管5を介して接続される
スプリンクラーヘッド4の数に対応する数が最低必要で
あり、好ましくは後でスプリンクラーヘッド4の増設等
に対応できるように、当該分岐管3から可撓管5を介し
て接続される実際のスプリンクラーヘッド4の数よりも
多く設けておく。ここで、分岐管3の周方向にだけ分岐
部2を複数設けることが考えられるが、この場合、左右
に2個又は左右と下に合計3個、又は上下左右の合計4
個しか設けることができない。また、下や上に突出して
設ける場合にはスプリンクラー配管以外の他の配管との
関係で位置調整が問題となる。しかしながら上記のよう
に、両側又は片側において分岐管3の軸方向の複数箇所
に分岐部2を設けることで、分岐部2を上や下に突出し
て設けることなく一つの分岐管3に3個以上の多数の分
岐部2を設けることができる(つまり分岐管3として長
さの長いものを使用するのみで簡単に多数の分岐部2を
軸方向に所定間隔を隔てて設けることができ、分岐部2
を設ける数に制限がない)ものであって、広範囲に配置
する多数のスプリンクラーヘッド4への給水を一つの分
岐管3でカバーできるものである。分岐管3の外面部に
設けられた分岐部2は分岐管3の外面部から突出する大
略筒状をした筒状体により構成してあり、分岐部2を構
成する筒状体の外周面に雄ねじ部6が形成してある。
【0019】可撓管5は巻き出し可撓管と称されるもの
で、圧力損失を少なくするため合成樹脂製(例えばポリ
ブデン等)の内面が平滑に形成してある合成樹脂製可撓
管により構成してある。可撓管5の両端部には袋ナット
11が回転自在に取付けてある。可撓管5は長さの異な
るものを複数種類あらかじめ用意しておく。例えば約
0.8m〜約15mの範囲で複数種類の長さのものを用
意するが、上記数字に限定されるものではない。
【0020】そして、天井裏空間に前述のようにして環
状に配管した主管1の途中に設けた分岐管3の分岐部2
に可撓管5の一端部を接続する。この場合、可撓管5の
一端部に設けた袋ナット11を分岐部2を構成する筒状
体の外周面に設けた雄ねじ部6に直接螺合して接続する
ものである。ここで、JIS規格等の配管用の継手類排
出口には、管用テーパねじの雌ねじ部が施してあるが、
可撓管5を接続する排出口が上記のように雌ねじ部であ
ると、可撓管5の接続のために袋ナット11をねじ込む
前にニップルをねじ込み、そのニップルの雄ねじ部に可
撓管5の袋ナット11をねじ込むという手順になり、余
分なニップルが必要であるが、上記のように、分岐部2
を構成する筒状体の外周面に雄ねじ部6を設ける構成と
することで、可撓管5の一端部に設けた袋ナット11を
直接分岐部2を構成する筒状体の外周面の雄ねじ部6に
螺合することができて、接続箇所が少なくなって施工が
簡略化すると共に漏水の可能性も少なくなるものであ
る。
【0021】なお、分岐管3に設けた複数の分岐部2の
うち可撓管5を接続しない分岐部2には図5に示すよう
にキャップ18を取付けて蓋をしておくものであり、後
日、スプリンクラーヘッド4の増設等の場合にキャップ
18を外して可撓管5の一端部に設けた袋ナット11を
ねじ込むことで接続して増設等に対応することができる
ようにするものである。
【0022】次に、可撓管5の他端部の袋ナット11に
スプリンクラーヘッド取付け管12の端部を取付けるも
のである。ここで、スプリンクラーヘッド取付け管12
が90°等に屈曲された屈曲管の場合にはスプリンクラ
ーヘッド取付け管12の先端部のスプリンクラーヘッド
4をねじ込むためのねじ部のようなヘッド取付け部12
aが天井面(つまり天井材14)に対して直角になるよ
うに真下を向く必要があるので、可撓管5とスプリンク
ラーヘッド取付け管12とを別々とし、可撓管5を分岐
部2に接続した後に、スプリンクラーヘッド取付け管1
2の先端部のヘッド取付け部12aが天井面に対して直
角になるように真下を向くような姿勢とした状態で、可
撓管5の他端部とスプリンクラーヘッド取付け管12の
端部とを接続するものである。
【0023】すなわち、従来の可撓管5の場合、市場で
最も多く使用されている長さは0.8m〜1mのもの
で、これらの長さのものは可撓管の一端部に90°に曲
げられた屈曲管よりなるスプリンクラーヘッド取付け管
12があらかじめ組み込んで市販されているが、この程
度の長さであれば、スプリンクラーヘッド取付け管12
のヘッド取付け部12aが真下を向いていることを確認
しながら可撓管5を枝管に取付ける作業が可能である。
しかしながら5m〜10m程度の長尺になると、主管1
側の分岐管3に可撓管5を袋ナット11で接続すると
き、他端部に取付けてある屈曲管よなるスプリンクラー
ヘッド取付け管12の先端部のヘッド取付け部12aが
真下を向いているかどうかの確認をすることが困難であ
り、また、確認することができたとしても、スプリンク
ラーヘッド取付け管12の先端部のヘッド取付け部12
aを真下に向けて調整することは実際上困難であり、こ
のため、スプリンクラーヘッド取付け管12が屈曲管で
形成してある場合には、上記のように可撓管5とスプリ
ンクラーヘッド取付け管12とを別々として、現場で分
岐管3に設けた分岐部2に可撓管5を袋ナット11で接
続した後に、屈曲管よりなるスプリンクラーヘッド取付
け管12を先端部のヘッド取付け部12aが真下を向く
ようにした状態で、スプリンクラーヘッド取付け管12
の端部を可撓管5の他端部の袋ナット11に接続するも
のである。
【0024】もちろん、スプリンクラーヘッド取付け管
12が直管の場合には、可撓管5の端部にあらかじめス
プリンクラーヘッド取付け管12の一端部を接続してお
いてもよく、また、現場で可撓管5を分岐管3の分岐部
2に可撓管5を袋ナット11で接続した後に、スプリン
クラーヘッド取付け管12の端部を可撓管5の他端部の
袋ナット11に接続してもよいものである。
【0025】上記のようにして可撓管5の他端部にスプ
リンクラヘッド取付け管12が取付けられた後、取付け
金具15を用いてスプリンクラヘッド取付け管12を天
井支持部材16に直接又は他の部材を介して取付けるも
のである。図6に示す実施形態においては、野縁のよう
な天井支持部材16間に補助支持部材17を架設して取
付け、この補助支持部材17に取付け金具15を用いて
スプリンクラヘッド取付け管12を取付けた例が示して
ある。
【0026】その後、可撓管5を天井スラブのような天
井下地基材から垂設した吊りボルト等に紐等を用いて、
可撓管5が他の天井裏空間に配設される設備部材に接触
しないように固定する。
【0027】天井支持部材16に支持される天井材14
にはスプリンクラヘッド取付け管12を通す孔14aが
設けてあって、スプリンクラヘッド取付け管12の先端
部のヘッド取付け部12aを孔17に貫通させて下方に
突出させるものであり、天井材14から下方に突出した
ヘッド取付け部12aに天井材14の下面側においてス
プリンクラーヘッド4を取付けるものである。
【0028】上記のような本発明のスプリンクラー用配
管構造によれば、給水用の主管1を環状に配管し、主管
1の途中に同軸に設けた分岐管3に複数個設けた分岐部
2に他端にスプンクラヘッド4が取付けられる可撓管5
の一端を接続するので、主管1を環状に配管する工事
と、スプリンクラーヘッド取付け位置までの配管工事と
を切り離して行うことができるものである。したがっ
て、天井裏空間の最上部(つまり天井スラブに最も近い
位置)に一番に配管しても、スプリンクラー配管以外の
他の配管設備の施工に支障がないものであって、他の設
備工事と工事時期が重ならないようにできるものであ
る。この場合、主管1を環状に配管するのみで、従来の
ように枝管や、細枝管等を同時に配管する必要がないの
で、天井裏空間の最上部の高い位置での作業であっても
容易に行え、また主管1を環状に配管し、ことで、枝管
や、細枝管を用いないので、主管1の径を小さくするこ
とが可能で、その分、重量が軽くなって、従来工法に比
べて作業者の疲労度が軽減できるものである。このよう
に本発明において、主管1を環状に配管する位置を上記
のように天井裏空間の最上部に容易に施工することが可
能となるのであるが、勿論、天井裏空間に主管1を環状
に配管する位置は上記のような最上部にのみ限定される
のではなく、天井裏空間の中間部分や下部にも当然容易
に配管できるものである。
【0029】次に、本発明の他の実施形態につき説明す
る。本実施形態においては、分岐管3の構成が前述の実
施形態の分岐管3と構造と異なるのみで他の構造は同じ
構造であるから、重複する構成の説明は省略する。
【0030】本実施形態においては、図7に示すように
分岐管3の軸方向に対して左右にそれぞれ複数個の筒状
体よりなる分岐部2を設けてあり、この分岐部2が分岐
管3の軸方向に対して15〜45度の範囲で斜め下方に
向けて傾斜している。このような分岐管3は前述の実施
形態と同様に環状に配管した主管1の途中に同軸状に配
設して接続されるものであり、斜め下方を向く分岐部2
に直接可撓管5を接続し、主管1に枝管や細枝管を配管
することなく、可撓管5を介して任意の位置に配設され
るスプリンクラーヘッド4の設置位置まで自由に配管す
るものである。ここで、配管の近傍において、図9に示
すように梁20が存在している場合で、分岐管3が天井
裏空間の比較的上に配管されていても、斜め下方を向い
ている分岐部2に可撓管5を接続することで、梁20を
避けるために可撓管5を無理に屈曲することなく容易に
梁20を避けて斜め下方に配管してスプリンクラーヘッ
ド4への給水配管ができることになる。ちなみに、分岐
管3に設けた分岐部2が水平側方に突出している場合で
は配管の近傍に梁20があると、図10に示すように、
分岐部2に接続した可撓管3を大きな角度で屈曲して梁
20を避けなければならないものである。上記図10に
示す場合と、図9に示す本実施形態に示す場合とを比較
すると、本実施形態においては可撓管3を大きな角度で
屈曲する必要がないので、圧力損失の軽減、可撓管3の
長さの削減、施工の向上が図れることになる。
【0031】ところで、図7には分岐部2を構成する筒
状体の内周面にJIS規格の管用テーパねじの雌ねじを
形成した雌ねじ部6aを設けた例が示してあり、図8に
は分岐部2を構成する筒状体の外周面に雄ねじ部6を設
けた例が示してある。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、環状に配管される給水用の主管と、
主管の途中に主管と同軸状に配設されて複数個の分岐部
を有する分岐管と、分岐管の分岐部に一端が接続され且
つ他端にスプリンクラーヘッドが取付けられる可撓管と
を備えているので、主管に枝管や細枝管を配管する必要
がなくなり、可撓管を介して障害物を避けながら任意の
位置に配設されるスプリンクラーヘッドの設置位置まで
自由に配管ができて、スプリンクラー用配管構造を簡略
化できるものである。そして、上記のように、本発明の
スプリンクラー用配管構造は給水用の主管を環状に配管
する構造の部分と、主管の途中に同軸に配設した分岐管
に設けた複数個の分岐部にそれぞれ他端にスプリンクラ
ーヘッドが取付けられる可撓管の一端部を接続する配管
構造の部分とで構成してあるため、両配管の構造部分を
切り離してせこうして構成することが可能であって、配
管工事の施工性が向上するものである。
【0033】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、分岐管に形成す
る複数の分岐部が分岐管の軸方向に複数個設けてあるの
で、分岐管に複数の可撓管を接続して平面視で異なる複
数箇所に配設されるスプリンクラーヘッドの設置位置ま
で配管するに当たって、他の可撓管に邪魔されることな
く自由に配管してスプリンクラーヘッドの設置位置に良
好に対応することができるものであり、また、分岐管の
軸方向に複数個の分岐部を設けるので、一つの分岐管部
分に多数の分岐部を設けることが可能で、一つの分岐管
から分岐配管して給水できるスプリンクラーヘッドの数
が増えるものであって、一つの分岐管で広いエリアをカ
バーできるものである。
【0034】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、分
岐部が分岐管の軸方向に対して左右にそれぞれ15〜4
5度の範囲で斜め下方に向けて傾斜し、この分岐部が少
なくとも左右両側にそれぞれ複数個設けてあるので、配
管の近傍に梁がある場合、斜め下方に向いている分岐部
に可撓管を接続することで、梁を避けるために可撓管を
無理に大きく屈曲することなく容易に梁を避けて斜め下
方に配管してスプリンクラーヘッドへの給水配管がで
き、このように可撓管を大きく曲げずに配管できるため
圧力損失の軽減が図れると共に可撓管の長さの削減がで
き、また施工性も向上するものであり、しかも、配管の
近傍の左右いずれに梁がある場合にも対応できるもので
ある。
【0035】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、可撓管は、長さの異なる複数のものを分岐管
の分岐部に接続してあるので、分岐管からの距離の異な
る複数のスプリンクラーヘッドの設置位置まで、分岐管
に設けた複数の分岐部に接続した長さの異なる複数の可
撓管を用いて良好に対応することができるものである。
【0036】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、可撓管は、少なくとも内面が平滑に形成して
あるので、配管損失の増大を抑制して可撓管の長尺化を
はかることができて接続管からスプリンクラーヘッドの
設置位置までの距離が長い場合であっても、良好な施工
をすることができるものである。
【0037】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、可撓管が合成樹脂からなるので、内面が平滑
な可撓管を簡単に構成することができ、また、可撓管の
取り扱いが容易となるものである。
【0038】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、分岐管の分岐部は分岐管の外面部から大略筒
状に突設されると共にその外周面に雄ねじ部が形成して
あるので、長尺の可撓管が一般的に有している袋ナット
の端部を、分岐管の分岐部に直接ねじ込んで接続するこ
とができて、従来のようにニップルを介在して接続する
必要がなく、接続が簡略化されると共に、継手箇所が少
なくなって水漏れの可能性を低くすることができるもの
である。
【0039】また、請求項8記載の発明にあっては、主
管の途中に主管と同軸状に配設される分岐管であって、
分岐管の軸方向に対して左右にそれぞれ複数個の分岐部
を設け、この分岐部を分岐管の軸方向に対して15〜4
5度の範囲で斜め下方に向けて傾斜させてあるので、配
管の近傍に梁があるような箇所において梁を避けるため
に可撓管を無理に屈曲することなく容易に梁を避けて斜
め下方に配管してスプリンクラーヘッドへの給水配管が
できると共に梁が左右いずれの方向にある場合において
も対応できる分岐管を提供できるものである。
【0040】また、請求項9記載の発明にあっては、給
水用の主管の途中に外面部に複数の分岐部を有する分岐
管を主管と同軸状に介在させながら、主管を環状に配管
し、分岐管の分岐部に、一端にスプリンクラーヘッドが
取付けられる可撓管の他端部を直接接続し、その後、可
撓管の一端を所定位置に位置決めするので、給水用の主
管を環状に配管するのと、主管からスプリンクラーヘッ
ド取付け位置まで可撓管を配管するのとを切り離して行
うことができ、このため、天井裏空間の最上部に給水用
の主管を環状に配管する工事を行うことが可能となり、
この結果、他の設備配管との取り合いがなくなり、他の
設備配管の邪魔にならない場所に主管を配管できるもの
であり、また、主管を環状に配管するのみであるから配
管図の簡略化(つまり配管構成の簡略化)が図れるもの
である。また、主管に同軸に設けた分岐管の分岐部から
からスプリンクラーヘッド取付け位置への配管を可撓管
で行うので、他の設備や配管を容易に回避でいて作業時
間が短縮化でき、また、従来工法で発生していた障害物
を避けるために図面を変更して配管をやり直すという手
間を省くことができて簡単且つ迅速に配管工事ができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプリンクラー用配管構造の概略配管
状態を示す平面図である。
【図2】同上の主管と分岐管との接続部分の分解斜視図
である。
【図3】同上の主管と分岐管との接続部分の断面図であ
る。
【図4】同上の分岐部への可撓管の接続を示す分解斜視
図である。
【図5】同上の分岐部への可撓管の接続を示す斜視図で
ある。
【図6】同上のスプリンクラヘッド取付け管の天井支持
部材への取付けを示す斜視図である。
【図7】本発明に用いる分岐管の他の実施形態を示し、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図8】同上の分岐管の更に他の実施形態の側面図であ
る。
【図9】同上の分岐管に設けた分岐部が斜め下方を向い
たものにおける施工例を示す説明図である。
【図10】同上の分岐管に設けた分岐部が水平側方を向
いたものにおける施工例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 主管 2 分岐部 3 分岐管 4 スプリンクラーヘッド 5 可撓管 6 雄ねじ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に配管される給水用の主管と、主管
    の途中に主管と同軸状に配設されて複数個の分岐部を有
    する分岐管と、分岐管の分岐部に一端が接続され且つ他
    端にスプリンクラーヘッドが取付けられる可撓管とを備
    えて成ることを特徴とするスプリンクラー用配管構造。
  2. 【請求項2】 分岐管に形成する複数の分岐部が分岐管
    の軸方向に複数個設けてあることを特徴とする請求項1
    記載のスプリンクラー用配管構造。
  3. 【請求項3】 分岐部が分岐管の軸方向に対して左右に
    それぞれ15〜45度の範囲で斜め下方に向けて傾斜
    し、この分岐部が少なくとも左右両側にそれぞれ複数個
    設けてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のスプリンクラー用配管構造。
  4. 【請求項4】 可撓管は、長さの異なる複数のものを分
    岐管の分岐部に接続して成ることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずかに記載のスプリンクラー用配管構
    造。
  5. 【請求項5】 可撓管は、少なくとも内面が平滑に形成
    してあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載のスプリンクラー用配管構造。
  6. 【請求項6】 可撓管が合成樹脂からなることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスプリン
    クラー用配管構造。
  7. 【請求項7】 分岐管の分岐部は分岐管の外面部から大
    略筒状に突設されると共にその外周面に雄ねじ部が形成
    してあることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載のスプリンクラー用配管構造。
  8. 【請求項8】 主管の途中に主管と同軸状に配設される
    分岐管であって、分岐管の軸方向に対して左右にそれぞ
    れ複数個の分岐部を設け、この分岐部を分岐管の軸方向
    に対して15〜45度の範囲で斜め下方に向けて傾斜さ
    せて成ることを特徴とするスプリンクラー用の分岐管。
  9. 【請求項9】 給水用の主管の途中に外面部に複数の分
    岐部を有する分岐管を主管と同軸状に介在させながら、
    主管を環状に配管し、分岐管の分岐部に、一端にスプリ
    ンクラーヘッドが取付けられる可撓管の他端部を直接接
    続し、その後、可撓管の一端を所定位置に位置決めする
    ことを特徴とするスプリンクラー用配管の施工方法。
JP10152669A 1998-04-28 1998-06-02 スプリンクラー用配管構造及びスプリンクラー用の分岐管及び施工方法 Withdrawn JP2000014822A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271755A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Yamato Protec Co 店舗用消火設備
JP2007525992A (ja) * 2004-03-02 2007-09-13 ネタフィム リミテッド 潅漑用の管
JP2014029166A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Ckd Corp 流体継手、流体機器マニホールド

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