JP2006270251A - 音響信号処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【目的】 2つの異なる設定での音響信号処理の結果を比較できるようにするために必要な記憶容量を低減する。
【構成】 音響信号処理装置において、音響信号処理に反映させるパラメータの値を記憶させるカレントメモリ31と、スワップ処理時にパラメータの値を記憶させるスワップバッファ32とを設け、パラメータの値の変更が指示された場合に、その指示に従ってカレントメモリ31に記憶している編集対象のパラメータの値を変更し、スワップ指示を受け付けた場合に、その指示に従ってカレントメモリ31に記憶している上記編集対象のパラメータの値と、スワップバッファ32に記憶しているパラメータの値とを入れ替えるようにした。このとき、編集対象のパラメータが選択された場合に、カレントメモリ31に記憶しているそのパラメータの値を、スワップバッファ32に記憶させるようにするとよい。
【選択図】 図2

Description

この発明は、所定のパラメータの値に従って音響信号処理を行う音響信号処理装置及び、コンピュータをこのような音響信号処理装置として機能させるためのプログラムに関する。
従来から、所定のパラメータの値に従って音響信号処理を行うデジタルミキサのような音響信号処理装置において、音響信号処理に使用するパラメータの値を2セット記憶しておき、これらをトグルで切り換えていずれか一方のセットの値を音響信号処理に反映させることができるようにしたものが知られている。また、このような音響信号処理装置において、音響信号処理に反映させている方のセットのパラメータの値を、他方のセットのパラメータの値と独立して編集できるようにすることも知られている。
このような音響信号処理装置によれば、2つの異なる設定での音響信号処理の結果を容易に比較することができるため、より好ましい方の設定をもとに更に編集を行う等することができ、パラメータの値を編集する際に高い操作性を得ることができた。
このような音響信号処理装置については、例えば非特許文献1に記載されている。
「Y56K User Guide」,WAVES,2001年,p.33,35
しかしながら、上記のような従来の音響信号処理装置においては、2セットのパラメータを全て別々に記憶しておくため、その分だけ記憶領域を多く必要になるという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、音響信号処理装置において、2つの異なる設定での音響信号処理の結果を比較できるようにするために必要な記憶容量を低減することを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明は、音響信号処理装置において、複数のパラメータの値を個別に記憶する第1の記憶手段と、その第1の記憶手段に記憶しているパラメータの値に従って音響信号処理を行う音響信号処理手段と、上記パラメータのうちの2以上のパラメータに対応させて用意した共用の第2の記憶手段と、上記複数のパラメータのうち、値を変更する対象である対象パラメータの選択を受け付ける手段と、パラメータの値の変更指示を受け付ける手段と、その手段が受け付けた指示に従って、上記第1の記憶手段に記憶している上記対象パラメータの値を変更する手段と、パラメータの値の入れ替え指示を受け付ける手段と、その手段が入れ替え指示を受け付けた場合に、上記第1の記憶手段に記憶している上記対象パラメータの値と、上記対象パラメータと対応する上記第2の記憶手段に記憶しているパラメータの値とを入れ替える手段とを設けたものである。
このような音響信号処理装置において、上記対象パラメータが選択された場合に、上記第1の記憶手段に記憶しているその対象パラメータの値を、その対象パラメータと対応する上記第2の記憶手段に記憶させる手段を設けるとよい。
また、この発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、コンピュータまたはデジタルシグナルプロセッサ等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができる。
以上のようなこの発明の音響信号処理装置によれば、2つの異なる設定での音響信号処理の結果を比較できるようにするために必要な記憶容量を低減することができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータに音響信号処理装置を制御させ、同様な効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサについて説明する。図1は、そのデジタルミキサの概略構成を示すブロック図である。
このデジタルミキサ10は、入力する音響信号(波形データ)に対して各種の信号処理を行って出力する音響信号処理装置であり、図1に示すように、CPU11,ROM12,RAM13,HDD14,表示回路15,検出回路16,音響信号入出力部17,信号処理部(DSP:デジタル・シグナル・プロセッサ)18,通信I/F19がシステムバス20によって接続されている。表示部21を表示回路15に、操作子22を検出回路16にそれぞれ接続して設けている。
そして、CPU11は、デジタルミキサ10を統括制御する制御部であり、ROM12に記憶された所要の制御プログラムを実行することにより、HDD14への音響信号の読み書き(再生・録音)の制御、表示回路15を介した表示部21の表示制御、検出回路16を介した操作子22の操作内容検出、音響信号入出力部17における音響信号の入出力制御、DSP18における信号処理制御、通信I/F19を介した通信の制御等の制御動作を行う。
ROM12は、CPU11が実行する制御プログラムや、変更する必要のないデータ等を記憶する記憶手段である。このROM12をフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性記憶手段によって構成し、これらのデータを更新できるようにすることも考えられる。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして使用したり、DSP18での信号処理に使用するパラメータの値を記憶する記憶領域を設けたり、その他一時的に使用するデータを記憶したりする記憶手段である。
また、HDD14は、音響信号入出力部17から入力する音響信号や、DSP18による処理後の音響信号を記憶する記憶手段であり、CPU11による制御に従って音響信号を読み書きすることにより、ハードディスクレコーダとしての機能を実現するためのものである。このHDD14にCPU11が実行する制御プログラムを記憶させるようにすることも考えられる。
表示回路15は、CPU11からの指示に従って、表示部21における表示を制御する回路である。また、表示部21は、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)ランプ等によって構成され、デジタルミキサ10の動作状態や設定内容あるいはユーザへのメッセージ、ユーザからの指示を受け付けるためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)等を表示するための表示手段である。
検出回路16は、操作子22に対してなされた操作内容を検出してその内容に従った信号をCPU11に伝達するための回路である。また、操作子22は、キー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成され、デジタルミキサ10に対するユーザからの操作を受け付けるための操作手段である。なお、タッチパネルをLCDに積層する等して表示部21と操作子22とを一体に形成することもできる。
音響信号入出力部17は、HDD14に記録したりDSP18にて処理したりすべき音響信号の入力を受け付けたり、HDD14から読み出したりDSP18で処理したりした音響信号を出力したりするためのインタフェースである。そして、アナログ信号を入力する場合にはA/Dコンバータによってデジタル信号に変換し、またアナログ信号を出力する場合にはD/Aコンバータによってアナログ信号に変換する。そして、出力部にスピーカ等のサウンドシステムを接続し、出力する音響信号に基づく発音を行わせることもできる。また、HDD14から読み出した音響信号をDSP18による処理に供することもできる。
DSP18は、設定されている各種パラメータの値に従って、音響信号入出力部17から入力する音響信号(波形データ)に対してミキシング、イコライジング、エフェクト処理等の各種の信号処理を行って出力する音響信号処理手段である。そして、多チャンネルの音響信号を同時に処理可能である。
通信I/F19は、PC(パーソナルコンピュータ)や音源ユニット等の外部機器と通信を行うためのインタフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格や、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)規格、あるいはRS232C(Recommended Standard 232 version C)規格等に準拠したインタフェースを用いることができる。また、ネットワークカード等を用いてLAN(ローカルエリアネットワーク)を介した通信を行うこともできる。
以上のような構成を有するデジタルミキサ10において、特徴的な点は、ユーザが値を編集可能なパラメータのうち、編集対象とするパラメータの値を自動で又はユーザの指示に応じてバッファに記憶しておき、編集後の値とそのバッファに記憶させた値とを任意に入れ替えて信号処理に反映させることができるようにした点である。
そこで、このような機能に関連する点を中心に、デジタルミキサ10の構成及びそのCPU11が実行する処理についてさらに詳述する。なお、一般的な動作については、特に必要が無い限り説明を省略する。また、上述のような値の入れ替え機能をスワップ機能と呼ぶことにする。
ここで、図2に、デジタルミキサ10のRAM13に設けるパラメータ記憶領域の構成を示す。
この図に示すように、デジタルミキサ10においては、RAM13中に、音響信号処理に使用するパラメータの値を記憶するためのパラメータ記憶領域30を設けている。そして、このパラメータ記憶領域30には、実際にDSP18における音響信号処理に反映させるパラメータの値を記憶するカレントメモリ31、上述のスワップ機能を実現する際に使用するスワップバッファ32及び退避バッファ33、および一般的なコピー/ペースト機能を実現する際に使用するコピーバッファ34を設けている。そしてこのうち、カレントメモリ31が第1の記憶手段に、スワップバッファ32が第2の記憶手段にそれぞれ該当する。
また、カレントメモリ31には、必要な各パラメータの値を個別に記憶するための領域を設けるが、スワップバッファ32については、カレントメモリ31に記憶する全パラメータについて共通に使用する、1パラメータ分の値の記憶領域を設けている。コピーバッファ34についても同様としている。
退避バッファ33については、データのスワップ(入れ替え)のために一時的に使用するものであるので、そのために常に領域を確保しておくことは必須ではない。
次に、図3に、デジタルミキサ10の操作パネルの概略構成を示す。
この図に示すように、デジタルミキサ10の操作パネル40には、液晶パネルによる表示器41や、ボタン42、スライダ43、ロータリーエンコーダ44等の種々の操作子を設けている。そして、カレントメモリ31に記憶しているパラメータの値を示す画面を表示器41に表示させると共に、種々の操作子により、値を変更すべきパラメータの選択や、そのパラメータの値の変更指示を受け付けることができるようにしている。また、表示器41に表示させる画面をGUIとし、マウス等によるそのGUIの操作により、上記の選択や変更指示を受け付けることができるようにしてもよい。
これらの構成のうち、表示器41は図1に示した表示部21に含まれ、ボタン42、スライダ43、ロータリーエンコーダ44等は図1に示した操作子22に含まれる。
また、操作パネル40には、スワップ機能におけるスワップの指示を受け付けるためのスワップボタン45、後述するコピー/ペースト機能におけるコピーの指示及びペーストの指示をそれぞれ受け付けるためのコピーボタン46及びペーストボタン47を設けている。ただし、これらのボタンを表示器41に表示させるGUI上に設けるようにしてもよい。
次に、図4乃至図9に、デジタルミキサ10のCPU11が種々の指示を受け付けた場合に実行する処理を示す。そして、これらの指示は、CPU11が操作子22の操作あるいは外部のマウスやキーボード等の操作を検出することにより受け付けるものである。あるいは、外部機器からの所定のデータの受信により受け付けることができるようにすることも考えられる。
また、各指示は、1つ1つ別々の操作で受け付ける場合もあるし、1つの操作が同時に複数の指示に該当する場合もある。例えば、ボタン42の押下が、パラメータ編集画面の表示指示と値を変更する対象のパラメータの選択指示の両方に該当する場合が考えられるし、スライダ43の操作が値を変更する対象のパラメータの選択指示とパラメータの値の変更指示の両方に該当する場合も考えられる。
まず、図4に、パラメータ編集画面の表示指示を受け付けた場合の処理のフローチャートを示す。ここで、パラメータ編集画面とは、パラメータの値を表示するため、あるいはそれに加えてその変更指示を受け付けるために表示器41に表示する画面のことである。
そして、パラメータ編集画面の表示指示を受け付けると、CPU11は、それまで表示器41に表示していた画面を消去する(S11)。そして、表示を指示された画面を表示器41に表示させる(S12)と共に、必要なパラメータの値をカレントメモリ31から読み出して画面中の所定の位置に表示させ(S13)、処理を終了する。
次に、図5に、値を変更する対象のパラメータの選択指示を受け付けた場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、値を変更する対象のパラメータの選択指示を受け付けると、パラメータ編集画面上で選択されたパラメータの位置にカーソルを表示する等して表示器41の画面にパラメータが選択された旨を表示する(S21)。そして、その選択されたパラメータを、値を変更する対象のパラメータである対象パラメータとする(S22)と共に、カレントメモリ31に記憶しているその対象パラメータの値をスワップバッファ32に上書き記憶させて(S23)処理を終了する。このとき、スワップバッファ32に、記憶させた値がどのパラメータの値であるかを記憶させる必要はない。
次に、図6に、対象パラメータの値の変更指示を受け付けた場合の処理のフローチャートを示す。なお、対象パラメータ以外のパラメータの値の変更指示が可能ならば、そのような指示を受け付けた場合には、上記の値を変更する対象のパラメータの選択指示と、対象パラメータの値の変更指示との両方を受け付けたものとして取り扱うようにするとよい。
そして、CPU11は、対象パラメータの値の変更指示を受け付けると、カレントメモリ31に記憶している対象パラメータの値を変更指示に従って変更する(S31)。そして、変更後の対象パラメータの値に従ってパラメータ表示画面の表示を更新する(S32)と共に、変更後の対象パラメータの値を信号処理部18における信号処理に反映させて(S33)処理を終了する。
次に、図7に、コピー指示を受け付けた場合の処理のフローチャートを示すが、CPU11は、この場合、カレントメモリ31に記憶している対象パラメータの値をコピーバッファ34に記憶させて(S41)処理を終了する。このとき、コピーバッファ34に、記憶させた値がどのパラメータの値であるかを記憶させる必要はない。
次に、図8に、ペースト指示を受け付けた場合の処理のフローチャートを示すが、CPU11は、この場合、カレントメモリ31に記憶している対象パラメータの値を、コピーバッファ34に記憶している値に変更する(S51)と共に、図6のステップS32及びS33の場合と同様に表示の更新と信号処理へのパラメータの値の反映を行って(S52,S53)、処理を終了する。
以上の図7及び図8に示した処理により、一般的なコピー/ペーストの機能が実現される。なおこのとき、コピー時とペースト時で対象パラメータの種類が違っていてもよい。
次に、図9に、スワップ指示を受け付けた場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、パラメータのスワップ指示を受け付けると、まずカレントメモリ31に記憶している対象パラメータの値を、退避バッファ33に上書き記録する(S61)。そして、カレントメモリ31に記憶しているパラメータの値を、スワップバッファ32に記憶している値に変更する(S62)と共に、図6のステップS32及びS33の場合と同様に表示の更新と信号処理へのパラメータの値の反映を行う(S63,S64)。そして、退避バッファに記憶している値をスワップバッファ32に上書き記録すると共に退避バッファに記憶している値を消去して(S65)、処理を終了する。
以上の図9に示した処理及び図5のステップS23の処理により、スワップ機能が実現される。なお、図9のステップS61,S62,S65の処理は、カレントメモリ31に記憶している対象パラメータの値とスワップバッファ32に記憶している値とを入れ替えるための処理であり、入れ替えが実現できれば、このような手法を採用することは必須ではない。
次に、図10を用いて、デジタルミキサ10においてパラメータの値を編集する際のスワップ機能の利用例及びその利点について説明する。
ユーザは、デジタルミキサ10においてパラメータの値を編集しようとする場合、まず編集対象のパラメータを選択するが、このとき、カレントメモリ31に記憶している対象パラメータの値(ここでは「AAA」)がスワップバッファ32に上書きされる(a)。この処理は、図5のフローチャートに示した処理と対応するものである。
そして、その後ユーザが対象パラメータの値の変更を指示すると、それに応じてカレントメモリ31の値は変化するが、スワップバッファ32の値は変化しない(b)。この処理は、図6のフローチャートに示した処理と対応するものである。
そして、この状態では、ユーザは、パラメータの値のスワップを指示することにより、スワップ機能を利用し、カレントメモリ31に記憶されている値(変更後の値)と、スワップバッファ32に記憶されている値(変更前の値)とを、トグルで切り換えてそれぞれDSP18における音響信号処理に反映させ、その結果を比較することができる(c,d)。この処理は、図9のフローチャートに示した処理と対応するものである。
また、更に値を変更して、これをスワップにより変更前の値と比較することもできる(e,f)。
そして、変更後の値をスワップバッファ32に残しておき、さらにカレントメモリ31の値を変更した後でスワップを指示することにより、その変更後の値をスワップバッファ32に残しておいた値と比較することもできる(g,h,i)。
これらの処理も、図6及び図9のフローチャートに示した処理と対応するものである。
このような機能と類似の機能としては、アンドゥー/リドゥー機能やコピー/ペースト機能が挙げられるが、スワップ機能にはこれらにない利点がある。
すなわち、アンドゥー/リドゥー機能の場合には、値の変更操作を行う度に直前の値を記憶しておくため、何度も変更操作を行った後で元の値に戻そうとする場合には、何度もアンドゥーを指示しなければならず、操作が面倒である。また、2種類の値の間で比較を行おうとする場合に、アンドゥーとリドゥーの2種類の指示を交互に行う必要がある。
これに対し、スワップ機能であれば、何度も値を変更した場合であっても、編集対象のパラメータ選択時又は前回スワップ指示を行った時点の値と、次にスワップ指示を行った時点の値とを、1つの操作でトグルで切り換えて比較することができる。従って、指示用の操作子が1つで済む上、操作を直感的にわかりやすいものとすることができる。
さらに、アンドゥー/リドゥー機能の場合には、連続的に変化させることができるパラメータを扱う場合、どの時点の値をアンドゥーバッファに記憶させるかが問題となるし、実際にどの時点の値が記憶されたかをユーザが認識しづらいという問題もあるが、スワップ機能の場合には、パラメータの値の変更指示に応じてスワップバッファの内容を変更することはないので、このような問題は生じない。
また、コピー/ペースト機能の場合には、後で再現したい値を記憶させるために明示のコピー指示が必要である。また、ペーストを行った場合にはペースト前の値は消えてしまうため、2種類の値を交互に切り換えるといった動作を行うことはできない。さらに、コピーとペーストの2種類の指示を行う必要もある。
これに対し、スワップ機能であれば、編集対象のパラメータを選択した時点でその時点のパラメータの値を自動的にスワップバッファ32に記憶させるようにしているし、上記のように1つの操作で2種類の値を切り換えて比較することが可能である。
特に、デジタルミキサのような音響信号処理装置において、信号処理の結果の音声を聞き比べながらパラメータの編集を行う場合には、聴覚に神経を集中しながら編集操作を行えるようにすることが重要であるため、このような操作の単純化の効果は大きい。
なお、同じ種類のパラメータの値、例えば異なるchのフェーダのパラメータの値を順次編集するような場合には、編集対象のパラメータを変更した場合でも、スワップバッファ32の内容を維持しておき、次に選択したパラメータの編集時に使用したいという要求がある場合も考えられる。そこで、このような要求に対応するため、図5のステップS23の処理を行わないようにし、編集対象のパラメータを選択した場合でもスワップバッファ32の内容を維持するようにしてもよい。
さらに、このようにする場合には、スワップバッファ32に値を記憶したパラメータが、編集対象のパラメータと全く異なる種類のものとなる場合もあるので、スワップバッファ32にパラメータの種類を示す情報も記憶させ、スワップ処理時にパラメータの種類の一致/不一致を確認して、一致する場合のみスワップを行うようにするとよい。
また、ステップS23の処理の実行有無をユーザが設定できるようにしてもよい。
また、以上のようなスワップ機能を実現するに当たり、スワップバッファ32は、複数のパラメータについて共通の領域とすることができ、ここではスワップバッファ32をカレントメモリ31中の全パラメータと対応するパラメータ1つ分の記憶領域としている。従って、カレントメモリ31自体を2セット設けて切り換えを行う場合と比べ、メモリの使用量を大幅に低減することができ、その分装置のコストを低減できる。
また、スワップ指示の際、編集対象のパラメータについてのみ値の入れ替えの処理を行うようにしているので、パラメータのスワップ処理の高速化を図ることができる。
一方で、ユーザの要望として、パラメータの値の細かい調整を行う際に特に頻繁にパラメータを切り換えて比較したいというものがあるため、同時にスワップできるパラメータが1つのみであっても、コスト低減や処理の高速化を考慮すれば、このような要望には十分応えうるものである。
なお、上述したスワップ機能と、コピー/ペースト機能やアンドゥー/リドゥー機能を同時に設け、ユーザが任意に使い分けることができるようにしてもよい。
以上でこの実施形態の説明を終了するが、装置の構成、具体的な処理内容や操作方法等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、対象パラメータの値の変更指示を受け付けた場合に、変更前の値をスワップバッファにコピーするようにすることも考えられる。この処理は例えば図6に示した処理においてステップS31の前に行うようにすればよい。このようにすれば、スワップ指示により、変更前の値と変更後の値をトグルで切り換えることができるので、スワップ機能を利用して、アンドゥー/リドゥーと似た機能を実現できる。そして、1種類の操作によりアンドゥーとリドゥーの操作を行うことができることから、アンドゥーとリドゥーを交互に指示する必要がある場合に比べ、操作性を向上させることができる。
また、変更前の値をスワップバッファにコピーする処理の実行有無を、ユーザが設定できるようにし、ユーザの好みに合わせてスワップ機能の内容を変更できるようにしてもよい。
また、スワップバッファを、カレントメモリ31中の全パラメータと対応するパラメータ1つ分ではなく、パラメータ編集画面1画面で編集する範囲のパラメータ毎、あるいは所定のグループのパラメータ毎等、任意の範囲の2以上のパラメータと対応させて用意するようにしてもよい。そして、このようにした場合、スワップバッファが複数パラメータ分用意することも考えられるが、この場合でも、スワップバッファへの値の記録やスワップバッファからの値の読み出しを行う場合に、対象パラメータと対応するスワップバッファに対して行うようにすればよい。
また、複数のパラメータを同時に対象として編集やスワップ等の操作を行うことができるようにすることも考えられる。ただし、この場合には、スワップバッファを、同時に対象とし得る全パラメータ分の値を記憶できる容量で用意することになる。
また、この発明は、ユーザが音響信号処理に使用するパラメータの編集を行うことができるものであれば、デジタルミキサに限られず、電子楽器、ハードディスクレコーダ、音響信号処理用のアプリケーションを備えたPC等、任意の音響信号処理装置に適用することができる。また、音響信号処理には、ミキシングだけでなく、波形合成や録音、再生等も含まれる。
さらに、この発明のプログラムは、コンピュータに上述したような音響信号処理装置を制御させるためのプログラムであり、予めROMやHDD等に記憶させておくほか、CD−ROMあるいはフレキシブルディスク等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供し、そのメモリからこのプログラムをRAMに読み出させてCPUに実行させたり、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムをHDD等の記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させたりしても、同様の効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように、この発明の音響信号処理装置又はプログラムによれば、2つの異なる設定での音響信号処理の結果を比較できるようにするために必要な記憶容量を低減することができる。
従って、音響信号処理装置に搭載するメモリの容量を低減でき、安価な音響信号処理装置を提供することができる。
この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサの構成を示すブロック図である。 図1に示したデジタルミキサのRAMに設けるパラメータ記憶領域の構成を示す図である。 図1に示したデジタルミキサの操作パネルの概略構成を示す図である。 パラメータ編集画面の表示指示を受け付けた場合に図1に示したデジタルミキサのCPUが実行する処理のフローチャートである。 同じく値を変更する対象のパラメータの選択指示を受け付けた場合の処理のフローチャートである。 同じく対象パラメータの値の変更指示を受け付けた場合の処理のフローチャートである。 同じくコピー指示を受け付けた場合の処理のフローチャートである。 同じくペースト指示を受け付けた場合の処理のフローチャートである。 同じくスワップ指示を受け付けた場合の処理のフローチャートである。 図1に示したデジタルミキサにおいてパラメータの値を編集する際のスワップ機能の利用例及びその利点について説明するための図である。
符号の説明
10…デジタルミキサ、11…CPU,12…ROM、13…RAM、14…HDD、15…表示回路、16…検出回路、17…音響信号入出力部、18…DSP、19…通信I/F、20…システムバス、21…表示部、22…操作子、30…パラメータ記憶領域、31…カレントメモリ、32…スワップバッファ、33…退避バッファ、34…コピーバッファ、40…操作パネル、45…スワップボタン、46…コピーボタン、47…ペーストボタン

Claims (3)

  1. 複数のパラメータの値を個別に記憶する第1の記憶手段と、
    該第1の記憶手段に記憶しているパラメータの値に従って音響信号処理を行う音響信号処理手段と、
    前記パラメータのうちの2以上のパラメータに対応させて用意した共用の第2の記憶手段と、
    前記複数のパラメータのうち、値を変更する対象である対象パラメータの選択を受け付ける手段と、
    パラメータの値の変更指示を受け付ける手段と、
    該手段が受け付けた指示に従って、前記第1の記憶手段に記憶している前記対象パラメータの値を変更する手段と、
    パラメータの値の入れ替え指示を受け付ける手段と、
    該手段が入れ替え指示を受け付けた場合に、前記第1の記憶手段に記憶している前記対象パラメータの値と、前記対象パラメータと対応する前記第2の記憶手段に記憶しているパラメータの値とを入れ替える手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 請求項1記載の音響信号処理装置であって、
    前記対象パラメータが選択された場合に、前記第1の記憶手段に記憶している該対象パラメータの値を、該対象パラメータと対応する前記第2の記憶手段に記憶させる手段を設けたことを特徴とする音響信号処理装置。
  3. 音響信号処理装置を制御するコンピュータを、
    複数のパラメータの値を個別に記憶する第1の記憶手段と、
    該第1の記憶手段に記憶しているパラメータの値に従って音響信号処理を行う音響信号処理手段と、
    前記パラメータのうちの2以上のパラメータに対応させて用意した共用の第2の記憶手段と、
    前記複数のパラメータのうち、値を変更する対象である対象パラメータの選択を受け付ける手段と、
    パラメータの値の変更指示を受け付ける手段と、
    該手段が受け付けた指示に従って、前記第1の記憶手段に記憶している前記対象パラメータの値を変更する手段と、
    パラメータの値の入れ替え指示を受け付ける手段と、
    該手段が入れ替え指示を受け付けた場合に、前記第1の記憶手段に記憶している前記対象パラメータの値と、前記対象パラメータと対応する前記第2の記憶手段に記憶しているパラメータの値とを入れ替える手段として機能させるためのプログラム。
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