JP4924101B2 - 音響信号処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネルで処理する音響信号処理装置及び、コンピュータにこのような音響信号処理装置を制御させるためのプログラムに関する。
従来から、複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネル(ch)で処理する音響信号処理装置として、例えば非特許文献1に記載されているようなデジタルミキサが知られている。
このような装置は、例えば、マイク等を入力ポートと対応する入力端子に接続し、そのマイク等から入力される音響信号に対して、入力chで特性調整の処理を行い、特性が調整された信号をスピーカ等に出力してその信号に基づく発音を行わせる、といった用途で用いられる。
また、本番時にデジタルミキサに入力された音響信号を、特性調整を行わずにレコーダに出力して録音しておき、本番終了後、レコーダに録音しておいた音響信号を、本番を模した入力として用いてデジタルミキサに本番同様の信号処理を行わせ、その処理結果を試聴しながらデジタルミキサ各部の設定調整を行う、といった使い方も、しばしばなされる。
「PM5D/PM5D−RH 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2004年
上記のように、録音しておいた音響信号を用いて設定調整を行う場合、本番時と調整時とで、行う信号処理の内容は同じであるが、音響信号の入力元が異なる。入力元は、本番時には例えばステージに設置されたマイクであるが、調整時にはレコーダである。そして、線を繋ぎ直さない限りは、これらはデジタルミキサの異なる入力端子に接続されるものであり、従って、これらからの信号は異なる入力ポートからデジタルミキサに入力することになる。
一方、デジタルミキサにおいては、入力ポートと入力chとの対応関係を示す入力パッチファイルを、ユーザが複数作成して保存しておき、後で所望の入力パッチファイル読み出して設定することにより、その入力パッチファイルに従った対応関係の音響信号を各入力chに入力して処理させられるようにすることが行われている。
従って、マイクから入力する信号が入力chへ入力されるような対応関係を示す本番時用の入力パッチファイルと、レコーダから入力する信号が入力chへ入力されるような対応関係を示す調整時用の入力パッチファイルとを予め用意しておき、適切な入力パッチファイルを選択して設定すれば、本番時にも調整時にも、所望の入力元からの信号を入力chに入力することができる。
しかしながら、入力パッチファイルは、演目毎や、演目内のシーン毎等に、極めて多数用意する必要があることもしばしばある。このような場合に、全ての条件について、本番時用と調整時用のファイルを用意するとすると、ファイル数が一層膨大になるため、設定時に適切なファイルを見つけ出す作業が煩雑であり、誤操作により意図しない入力パッチファイルを設定してしまう可能性が増加するという問題があった。
このような問題は、デジタルミキサ以外の音響信号処理装置でも、同様に発生するものである。
この発明は、このような問題を解決し、複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネルで処理する音響信号処理装置において、音響信号を状況によって異なる入力ポートから入力しつつ、入力した信号に対して同じ信号処理をさせたい場合に、状況に応じた設定を容易かつ正確に行えるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明は、複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネルで処理する音響信号処理装置において、上記入力ポートと、その入力ポートから入力する音響信号を処理する入力チャンネルとの対応関係を示す入力パッチデータを記憶する第1の記憶手段と、上記入力パッチデータに含まれる入力ポートの情報の変換規則を示す切替設定データを記憶する第2の記憶手段と、入力パッチデータを上記第1の記憶手段から読み出して上記音響信号処理に反映される状態にするパッチ設定手段と、入力パッチの標準モードから切替モードへの移行指示を受け付ける受付手段と、その手段が移行指示を受け付けた場合に、上記音響信号処理に反映される状態の入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、上記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容とするパッチ切替手段とを設けたものである。
このような音響信号処理装置において、入力パッチの上記切替モードから上記標準モードへの移行指示を受け付ける第2の受付手段と、その手段が移行指示を受け付けた場合に、上記音響信号処理に反映される状態の入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、上記切替設定データに基づいて上記変換後の内容から変換前の内容に戻す第2のパッチ切替手段とを設けるとよい。
さらに、上記パッチ設定手段に、上記第1の記憶手段から読み出した入力パッチデータを上記音響信号処理に反映される状態にする際に、入力パッチが上記切替モードであった場合には、上記読み出した入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、上記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容を上記音響信号処理に反映される状態にする手段を設けるとよい。
さらに、その音響信号処理装置が行う音響信号処理に反映させるパラメータの値のセット及び/又はそのパラメータの値の取得先を指定する指定データからなるシーンデータを記憶するシーンメモリと、上記シーンメモリから読み出したシーンデータに基づき、適当なパラメータの値のセットが上記音響信号処理に反映される状態にするシーン設定手段とを設け、上記シーン設定手段に、上記パラメータの値のセットが上記音響信号処理に反映される状態にする際に、入力パッチが上記切替モードであった場合には、上記音響信号処理に反映される状態にしようとするパラメータの値のうち上記入力パッチデータ中の入力ポートの情報を、上記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容を上記音響信号処理に反映される状態にする手段を設けるとよい。
さらに、上記音響信号処理に反映される状態になっているパラメータの値の全部又は一部を保存する保存手段を設け、その保存手段に、上記音響信号処理に反映される状態になっている入力パッチデータの保存を行なう際、入力パッチが上記切替モードであった場合には、保存しようとする入力パッチデータ中の入力ポートの情報を、上記切替設定データに基づいて上記変換後の内容から変換前の内容に戻し、その変換前の内容を保存する手段を設けるとよい。
さらにまた、上記第2の記憶手段を、上記切替設定データを複数記憶可能とし、上記入力パッチデータの変換に使用する切替設定データを選択する選択手段を設け、上記パッチ切替手段に、その選択手段が新たな切替設定データを選択した際、入力パッチが上記切替モードであった場合には、上記音響信号処理に反映される状態になっている入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、それまで使用していた切替設定データに基づいて上記変換後の内容から変換前の内容に戻し、さらに、新たに選択された切替設定データに基づいて変換して変換後の内容とする手段を設けるとよい。
また、この発明のプログラムは、複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネルで処理する音響信号処理装置を制御するコンピュータを、上記入力ポートと、その入力ポートから入力する音響信号を処理する入力チャンネルとの対応関係を示す入力パッチデータを記憶する第1の記憶手段と、上記入力パッチデータに含まれる入力ポートの情報の変換規則を示す切替設定データを記憶する第2の記憶手段と、上記音響信号処理に反映させる入力パッチデータを上記第1の記憶手段から読み出して上記音響信号処理に反映される状態にするパッチ設定手段と、入力パッチの標準モードから切替モードへの移行指示を受け付ける受付手段と、その手段が移行指示を受け付けた場合に、上記音響信号処理に反映される状態の入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、上記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容とするパッチ切替手段として機能させるためのプログラムである。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサの構成について説明する。
図1はそのデジタルミキサの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このデジタルミキサ10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,表示器14,操作子15,外部機器入出力部(I/O)16,波形I/O17,信号処理部(DSP)18を備え、これらがシステムバス19によって接続されている。そして、複数の入力ポートから入力する音響信号に対し、複数の入力チャンネル(ch)を始めとする信号処理要素で種々の信号処理を施して出力する機能を有する。
そして、CPU11は、このデジタルミキサ10の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所要の制御プログラムを実行することにより、外部機器I/O16及び波形I/O17における通信や表示器14における表示を制御したり、操作子15の操作を検出してその操作に従ってパラメータの値の設定/変更や各部の動作を制御したりといった処理を行う。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
表示器14は、CPU11による制御に従ってGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)やパラメータの値等の種々の情報を表示する表示手段であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)等によって構成することができる。操作子の裏側にLEDを配置したり、LCDにタッチパネルを積層したりして、表示器14と操作子15を兼ねるような構成とすることも可能である。
操作子15は、デジタルミキサ10に対する操作を受け付けるためのものであり、種々のキー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成することができる。また、表示器14を構成するLCDにタッチパネルを積層して構成してもよいし、操作子に駆動手段を設け、CPU11からの制御により任意の位置に移動できるようにしてもよい。
外部機器I/O16は、種々の外部機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。そして、本体の表示器や操作子をごく単純な構成にしたとしても、これらの外部機器を活用することによりパラメータの変更/設定や動作指示を行うことができるようにすることも考えられる。
さらに、パーソナルコンピュータ(PC)等の制御装置と通信を行うためのインタフェースとして、USB(Universal Serial Bus)方式のインタフェースや、イーサネット(登録商標)による通信を行うためのインタフェース等を設けてもよい。
波形I/O17は、DSP18で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この波形I/O17には、A/D変換回路を備えたアナログ入力端子,D/A変換回路を備えたアナログ出力端子,デジタル入出力用のデジタル入力端子及びデジタル出力端子を適宜組み合わせて複数設けている。拡張用のボードにより、端子数を増加させることも可能である。また、波形I/O17には、デジタルミキサ10の操作者がDSP18で処理中の信号をモニタするために用いる操作者用モニタ出力端子も設けている。
DSP18は、信号処理回路を含み、波形I/O17から入力する音響信号に対し、カレントメモリに記憶してある各種パラメータの値に従って、ミキシング、イコライジング等の各種信号処理を施して波形I/O17に出力する信号処理手段である。カレントメモリの記憶領域は、RAM13あるいはDSP18自身に備えるメモリに用意することが考えられる。
次に、図2に、図1に示した波形I/O17及びDSP18の構成をより詳細に示す。
この図に示すように、波形I/O17は、アナログ入力ポート31,デジタル入力ポート32,入力パッチ33,出力パッチ34,アナログ出力ポート35,デジタル出力ポート36,モニタ出力ポート37を有する。また、DSP18は、入力ch41,MIX(混合)バス42,出力ch43を有する。
このうち、波形I/O17に設けた各ポートは、図示を省略した上述の各入力端子及び出力端子と対応して設けられるものである。
そして、波形I/O17は、アナログ入力端子に接続されたケーブルから入力するアナログ音響信号を、A/D変換後、デジタル音響信号(波形データ)として、端子と対応するアナログ入力ポート31で受け取る。同様に、デジタル入力端子に接続されたケーブルから入力する音響信号を、端子と対応するデジタル入力ポート32で受け取る。
入力パッチ33は、各入力ポート31,32で受け取った波形データを、後述する入力パッチデータによって指定された対応関係に従い、入力ポートと対応する入力ch41に供給し、その入力ch41での信号処理を行わせる。このように入力ポートから入力chへの信号の供給経路を設定することを、ポートとchとを「パッチ(結線)」する、という。なお、1つの入力ポートと複数の入力ch41とをパッチすることはできるが、複数の入力ポートと1つの入力chとをパッチすることはできない。
そして、DSP18においては、16chある各入力ch41で、パッチされたポートから入力する信号に対してリミッタ、コンプレッサ、イコライザ,フェーダ、パン等の信号処理要素により信号処理を行った後、16系統のMIXバス42それぞれに対して、処理後の信号をセンドレベル調整した上で送出する。各入力ch41においては、系統毎に、MIXバス42への出力ON/OFFを設定可能である。
そして、各系統のMIXバス42では、各入力ch41から入力する信号を混合し、各系統に対応して設けられる16chの出力ch43に出力する。そして、各出力ch43では、対応するバスから入力する信号に対してリミッタ、コンプレッサ、イコライザ、フェーダ等の信号処理要素により信号処理を行い、その処理後の信号を、出力パッチ34によりパッチされるアナログ出力ポート35及び/又はデジタル出力ポート36に出力する。
出力パッチ34は、後述する出力パッチデータによって指定された対応関係に従い、各出力ch43と、出力ポートとをパッチする。出力パッチ34は、1つの出力ch43と複数の出力ポートとをパッチすることはできるが、複数の出力ch43と1つの出力ポートとをパッチすることはできない。
また、波形I/O17は、アナログ出力ポート35に供給されたデジタル音響信号を、D/A変換後、アナログ音響信号として、ポートと対応するアナログ出力端子に接続されたケーブルに対して出力する。同様に、デジタル出力ポート36に供給された音響信号を、ポートと対応するデジタル出力端子に接続されたケーブルに対して出力する。そして、出力した音響信号は、接続相手がスピーカであれば発音に、レコーダであれば録音に、というように、接続相手の機器に応じた用途で利用される。
また、モニタ出力ポート37は、操作者用モニタ出力端子と対応するポートであり、図示しないセレクタにより、任意の系統のMIXバス42あるいは出力ch43を選択して、そのバス又はchの信号を出力することができる。
また、波形I/O17には、入力ポート31,32で受け取った音響信号を、パッチやDSP18を介さず、そのまま対応する出力ポート35,36に供給するダイレクトアウト出力を行う経路も設けている。この経路は、例えば、入力する音響信号を何も加工をせずにレコーダに出力して記録したい場合に用いるものである。
なお、図2に示した各部の機能は、ソフトウェアによって実現してもハードウェアによって実現してもよい。
以上のような機能を有するデジタルミキサ10において、特徴的な点は、入力パッチにおけるパッチの内容を指定する入力パッチデータを、ある内容から別の内容に、所定の対応関係に従って容易に改変できるようにした点である。
そこで、次にこの点について説明する。なお、以下で説明する内容に関しては、音響信号の入出力に用いるポートがアナログのポートであるか、デジタルのポートであるかは本質的な違いではないため、以下の説明において、これらの区別については特に意識しないことにする。
まず、図3に、デジタルミキサ10においてカレントメモリに記憶させるデータの構成を示す。
カレントメモリは、デジタルミキサ10が行う音響信号処理に反映させるパラメータの値を記憶するメモリである。そして、図3に示すように、カレントメモリに記憶させるデータには、入力パッチ33の設定状態を示す入力パッチデータと、DSP18の設定状態を示すデータと、出力パッチ34の設定状態を示す出力パッチデータとを含む。これらのデータをまとめてカレントデータと呼ぶ。
そして、このカレントメモリに記憶されているパラメータの値が、現時点でDSP18,入力パッチ33及び出力パッチ34に設定されている値であり、カレントメモリに記憶されているパラメータの値が変更されると、その変更は、直ちにDSP18,入力パッチ33及び出力パッチ34における音響信号処理に反映される。
また、カレントデータのうち入力パッチデータは、入力パッチ33における入力ポート31,32と入力ch41との対応関係を示すデータであり、デジタルミキサ10が備える全ての入力ポートにつき、そのポートをどの入力chとパッチするかを規定している。この例では、デジタルミキサ10は、本体上の入力端子に対応するAD1〜AD16の16個と、拡張ボード上の入力端子に対応するSLOT1〜SLOT16の16個の、合わせて32個の入力ポートを備えているとし、それらの各ポートについて、パッチする入力chを示している。
なお、上述の通り、複数のポートから1つの入力chに信号を供給することはできないため、対応する入力chがない入力ポートが存在する場合も有り得る。この場合、その入力ポートと対応する入力chとして「empty」を記載して、このことを示す。また、入力パッチデータには、全ての入力chが記載されている必要はない。どの入力ポートとも対応しない入力chがあってもよい。また、ポートやchを、図示した形式以外の識別子によっても記載可能であることは、もちろんである。
デジタルミキサ10において、このような入力パッチデータは、取扱いに特徴的な点を有するが、そのデータの形式自体は公知のものでよい。
また、DSP18の設定状態を示すデータは、主としてDSP18に設ける全てのchやバスを構成する全ての信号処理要素による信号処理の内容を規定するパラメータの値のセットであり、DSP18における信号処理の内容は、カレントメモリに所望のパラメータの値を設定することにより設定できる。
また、出力パッチデータは、出力パッチ34における出力ch43と出力ポート35,36との対応関係を示すデータであり、デジタルミキサ10が備える全ての出力chにつき、そのchをどの出力ポートとパッチするかを規定している。
これらの、DSP18の設定状態を示すデータ及び出力パッチデータについては、内容例の図示は省略するが、データの内容や形式は、公知のものでよい。
次に、図4に、入力パッチファイルの例を示す。
図3に示した入力パッチデータは、カレントデータのうちこの部分だけを取り出して、図4に示すような入力パッチファイルの形でフラッシュメモリ12等の不揮発性記憶手段に保存しておくことができる。そして、入力パッチファイルを読み出してその内容を入力パッチデータとしてカレントメモリに記憶させることにより、カレントデータのうち入力パッチデータの部分のみ、予め保存しておいた内容に変更し、その内容を入力パッチ33の動作に反映させることができる。
この入力パッチファイルを記憶する記憶手段が、第1の記憶手段である。そして、入力パッチファイルは、複数保存しておくことができ、ユーザは、その中から任意の入力パッチファイルを選択してカレントメモリに記憶させることができる。
また、カレントメモリ中の入力パッチデータを入力パッチファイルとして保存する際には、既存のファイルに上書き保存することも、名称を設定し、新たなファイルを作成して保存することもできる。
なお、出力パッチデータについても、同様に出力パッチファイルとして保存し、またこれを読み出してカレントメモリに記憶させ、その内容を出力パッチ34の動作に反映させることができる。
次に、図5に、シーンファイルの構成を示す。
図3に示したカレントデータは、全体をまとめて、図5に示すようなシーンファイルの形でフラッシュメモリ12等の不揮発性記憶手段に保存しておくこともできる。そして、シーンファイルを読み出してその内容をカレントデータとしてカレントメモリに記憶させることにより、カレントデータ全体を、予め保存しておいた内容に変更し、その内容が音響信号処理に反映される状態にすることができる。このシーンファイルを記憶する記憶手段がシーンメモリであり、シーンファイルの形で保存したカレントデータは、処理に反映させるパラメータの値と区別するため、シーンデータと呼ばれる。
また、シーンファイルには、カレントデータ全体の内容をそのまま記載してもよい。しかしここでは、DSPの設定状態を示す各種パラメータの値のみ、そのままの内容で記載し、入力パッチデータと出力パッチデータについては、それぞれ上述の入力パッチファイル及び出力パッチファイルとして保存し、シーンファイルには、これらのファイルを指定する指定データを記載するようにしている。
従って、図5に示したシーンファイルを読み出す際には、カレントメモリに記憶させるべき入力パッチデータは、指定データにより指定される入力パッチファイルを読み出して取得することになる。出力パッチデータについても同様である。
なお、カレントメモリの内容を保存する際に、シーンファイルの名称は、任意に設定することができる。入力パッチデータと出力パッチデータを保存するためのパッチファイルの名称についても、任意に設定できるようにしてもよいが、自動生成することも考えられる。
また、シーンファイルについては、既存のファイルに上書き保存することも、新たなファイルを作成して保存することもできる。しかし、パッチファイルについては、既存のファイルに上書きしてしまうと、他のシーンファイルから参照しているパッチファイルの内容を意図せず変更してしまう危険があるため、シーンファイルを保存する際には新たなパッチファイルを作成して保存することが好ましい。
ところで、デジタルミキサ10においては、入力パッチ33を標準モードと切替モードの2つのモードで動作させることができるようにしている。
このうち標準モードは、入力パッチファイルに記録されていたままの入力パッチデータに従ってパッチ処理を行わせるモードであり、切替モードは、入力パッチファイルに記録されていた入力パッチデータを一定の規則に従って改変して得られる入力パッチデータに従ってパッチ処理を行わせるモードである。
このようなモードの切替は、具体的には、カレントデータ中の入力パッチデータを、モードの切替指示に応じて改変することにより、行うことができる。
図6に、この改変の規則を示す切替設定データを記載した切替設定ファイルの例を示す。
図6に示す切替設定ファイルに記載した切替設定データが示す規則は、入力パッチデータに含まれる各入力ポートの情報を、デジタルミキサ10が備えるいずれかの入力ポートの情報に変換するものである。そして、変換前の情報を変換後の情報に改変するだけでなく、その逆の改変も可能とするため、変換規則は、変換前のポートと変換後のポートとが1対1で対応するように作成する。
ただし、変換前と変換後で変化しないポートがあってもよい。変化しないポートも含めて1対1対応が守られていれば、変化しないポートの情報は切替設定ファイルに記載しなくてもよいが、対応関係を認識し易くするため、全てのポートに関する対応関係を切替設定ファイルに記載することが好ましい。
このような切替設定ファイルは、ユーザが作成してフラッシュメモリ12等の不揮発性記憶手段に記憶させておくことができ、このファイルを記憶する記憶手段が、第2の記憶手段である。
図7に、このような切替設定ファイルに従った入力パッチデータの改変の例を示す。
図7において、(a)で示す変換前の状態は、図3に示したカレントメモリの状態である。この状態で切替モードへの移行が指示された場合、CPU11が、カレントメモリに記憶している入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、図6に示した切替設定ファイルに記載された変換規則に従って変換前→変換後とする改変を行う。その結果、カレントメモリの内容は、(b)で示す変換後の状態になる。そして、デジタルミキサ10においては、常に、信号処理はカレントメモリの内容に従って行うため、切替モードでは、(b)で示すカレントメモリの内容に従って入力パッチ33におけるパッチ処理を行うことになる。
また、切替モードから標準モードへの移行を指示された場合には、CPU11が、カレントメモリに記憶している入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、切替設定ファイルに記載された変換規則に従って変換後→変換前とする改変を行う。その結果、カレントメモリの内容は、(a)で示す変換前の状態に戻る。従って、入力パッチ33におけるパッチ処理の内容も、元の状態に戻る。
なお、これらの変換において、図では、改変の前後で入力ポートのデータの並び順を変えて示した。しかし、改変の前後で入力パッチデータが示す入力パッチと入力chとの対応関係が変化することが重要なのであり、データの並び順は、重要な問題ではない。従って、(b)に示した変換後の状態の入力パッチデータにおいて、入力ポートの記載順が(a)の場合と同じ順にソートされていてもよい。
また、入力パッチがある時点で標準モードと切替モードのいずれであるかは、入力パッチデータのみからはわからないため、モードの情報は、入力パッチデータとは別に記憶しておく。しかし、入力パッチデータに、現在のモードを示す情報を含めるようにしてもよい。
このようなモード切替は、上述した本番時と調整時の使い分けのように、デジタルミキサ10への信号の入力元を切り替えながら、DSP18には入力する信号に対して同じ信号処理を行わせたいような場合に有効である。切り替え前後の信号が入力する入力ポートが1対1に対応している場合には、特に有効である。
例えば、デジタルミキサ10の運用として、本番時に複数のマイクから入力ポートに入力する信号を、レコーダに対してダイレクトアウト出力してポート毎に異なるトラックに録音しておき、調整時にその録音した信号を再生して擬似的に本番時の入力として用いて調整を行うことはしばしば行われる。この場合、調整時にレコーダの各トラックからデジタルミキサ10に入力する信号は、本番時に各マイクからデジタルミキサ10に入力する信号と対応するものとなる。
そこで、例えば図7に示した設定を用い、本番時にはデジタルミキサ10を通常モードで動作させてマイクからの信号をAD1〜AD16の入力ポートに入力してIN1〜IN16の入力ch41に供給して処理させるとすると、調整時に切替モードに移行させれば、レコーダからの信号(本番時にAD1〜AD16の入力ポートに入力されていた信号を録音した信号)を、通常モードでの入力には使用していないSLOT1〜SLOT16の入力ポートに入力して、通常モードの場合と同じIN1〜IN16の入力ch41に供給して処理させることができる。そして、通常モードで信号を入力するポートと、切替モードで対応する信号を入力するポートとの対応関係を、切替設定データの内容と一致する1対1の対応関係とすれば、通常モードと切替モードとで、対応する信号を同じ入力ch41に供給して処理させることができる。
そして、いかなる入力パッチデータを用いる場合でも、このような入力パッチの切り替えを、単なるモードの変更により行うことができるため、操作を容易かつ正確に行えるものとすることができる。また、本番時に複数の入力パッチデータを使用する場合でも、その各入力パッチデータ毎に調整時用の入力パッチデータを用意する必要がなく、この点でも操作の負担を低減できる。また、操作パネル上にモード選択用の操作子を設けておけば、切り替え操作をワンタッチで行うことも可能であり、操作を一層容易なものとすることができる。
次に、このようなモード切替を行うためにCPU11が実行する処理について説明する。
なお、以下の処理は、CPU11が何らかの指示を受け付けることが開始トリガとなるが、この指示は、CPU11が受付手段として機能して、操作パネル上に設けた操作子や画面に表示したGUIを介して、あるいは、自動的に生成されたり外部装置から送信されてきたりしたコマンドとして受け付けることができる。
まず、図8に、標準モードから切替モードへの移行指示があった場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、標準モードから切替モードへの移行指示があると、図8のフローチャートに示す処理を開始する。そして、カレントメモリ中の入力パッチデータをバッファに退避させ(S11)、退避した入力パッチデータ中の各入力ポートのデータを、切り替え設定ファイルに記載された対応関係に従って、変換前の内容から変換後の内容に改変する(S12)。
この改変は、切替モードへの移行が指示された時点でカレントメモリに記憶されており、バッファに退避された入力ポートのデータを、切替設定ファイルによる変換前の入力ポートのデータとみなし、切替設定ファイルからその変換前の入力ポートに対応する変換後の入力ポートのデータを読み出して、その読み出したデータを、バッファ中の変換前の入力ポートのデータに上書きするものである。
その後、バッファに格納されている改変後の入力パッチデータをカレントメモリに書き戻し、バッファ中で行った改変をカレントメモリに反映させて、処理を終了する(S13)。
以上の処理により、デジタルミキサ10を標準モードから切替モードへ移行させることができる。この処理において、CPU11はパッチ切替手段として機能する。
なお、カレントメモリにデータを書き込んでいる間には、デジタルミキサ10における信号処理を停止するか、出力をミュートするようにするとよい。書き込み進行中のカレントメモリの状態に基づき、意図しない処理が行われてしまう可能性があるためである。以下に説明する処理においても同様である。
次に、図9に、切替モードから標準モードへの移行指示があった場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、切替モードから標準モードへの移行指示があると、図9のフローチャートに示す処理を開始する。この処理は、ステップS22で行う改変が、変換後の内容から変換前の内容への改変であり、図8のステップS12で行うものと逆向きの改変である点以外は、図8に示した処理と同じである。
すなわち、ここでは、切替モードへの移行が指示された時点でカレントメモリに記憶されており、バッファに退避された入力ポートのデータを、切替設定ファイルによる変換後の入力ポートのデータとみなし、切替設定ファイルからその変換後の入力ポートに対応する変換前の入力ポートのデータを読み出して、その読み出したデータを、バッファ中の変換後の入力ポートのデータに上書きし、その後、バッファ中で行った改変をカレントメモリに反映させる。
そして、この処理により、デジタルミキサ10を切替モードから標準モードへ移行させることができる。この処理において、CPU11は第2のパッチ切替手段として機能する。
次に、図10に、入力パッチファイルのロード指示があった場合の処理のフローチャートを示す。
入力パッチファイルのロード指示を受け付ける場合、CPU11は、ユーザにロードするファイルを指定させた上で、ロード指示を受け付ける。ロードするファイルの指定は、ユーザに対して入力パッチファイルのリストを提示して受け付けることができる。
CPU11は、このロード指示があると、図10のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まず指定された入力パッチファイルに保存されている入力パッチデータを読み出し、バッファに格納する(S31)。その後、入力パッチが切替モードであれば(S32)、バッファに格納した入力パッチデータ中の各入力ポートのデータを、切り替え設定ファイルに記載された対応関係に従って、変換前の内容から変換後の内容に改変する(S33)。この改変処理は、図8のステップS12の場合と同じものである。
そして、バッファに格納されている改変後の入力パッチデータをカレントメモリに上書きし(S34)、入力パッチ33のパッチ動作に反映される状態にして、処理を終了する。
ステップS32でNO(標準モード)であれば、読み出した入力パッチデータを改変する必要はないため、バッファに格納した入力パッチデータをステップS34でそのままカレントメモリに上書きする。
以上の処理により、ロードを指示された入力パッチファイルに保存されている入力パッチデータを、入力パッチのモードに合った内容でカレントメモリに書き込むことができる。この処理において、CPU11はパッチ設定手段として機能する。
次に、図11に、シーンファイルのリコール指示があった場合の処理のフローチャートを示す。
シーンファイルのリコール(ロード)指示を受け付ける場合、CPU11は、ユーザにリコールするシーンファイルを指定させた上で、リコール指示を受け付ける。リコールするシーンファイルの指定は、シーンファイルの番号又はリストにより受け付けることができる。
CPU11は、シーンファイルのリコール指示があると、図11のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まず指定されたシーンファイルに保存されている指定データにより指定される入力パッチファイルに保存されている入力パッチデータを読み出し、バッファに格納する(S41)。その後、図10のステップS32乃至S34の場合と同様、バッファに格納した入力パッチデータを、入力パッチが切替モードであれば変換後の内容に改変し、標準モードであればそのまま、カレントメモリに上書きする(S42〜S44)。
また、指定されたシーンファイルに保存されている、DSP18の設定状態を示す各種パラメータの値は、そのままカレントメモリに上書きする(S45)。また、出力パッチファイルについても、特に改変の必要はないため、シーンファイルに保存されている指定データにより指定される出力パッチファイルに保存されているデータを読み出してカレントメモリに上書きし(S46)、処理を終了する。
以上の処理により、リコールを指示されたシーンファイルにより規定されるパラメータの値のセットを、入力パッチのモードに合った内容でカレントメモリに書き込むことができる。この処理において、CPU11はシーン設定手段として機能する。
なお、シーンファイルに、指定データを用いずに入力パッチデータを直接記載して保存する場合には、ステップS41で、その記載されている入力パッチデータをバッファに格納すればよい。
次に、図12に、入力パッチデータのストア指示があった場合の処理のフローチャートを示す。
入力パッチデータのストア指示を受け付ける場合、CPU11は、ユーザに入力パッチデータを保存する入力パッチファイルの名称を指定させた上で、ストア指示を受け付ける。
CPU11は、入力パッチデータのストア指示があると、図12のフローチャートに示す処理を開始する。入力パッチが切替モードであった場合(S51)、カレントメモリ中の入力パッチデータをバッファに格納し(S52)、格納した入力パッチデータ中の各入力ポートのデータを、切り替え設定ファイルに記載された対応関係に従って、変換後の内容から変換前の内容に改変する(S53)。この改変処理は、図9のステップS22の場合と同じでよい。その後、バッファに格納されている改変後の入力パッチデータを、指定された名称の入力パッチファイルとして保存し(S54)、処理を終了する。
また、ステップS51でNO(標準モード)であれば、入力パッチデータを改変する必要はないため、カレントメモリ中の入力パッチデータをそのまま、指定された名称の入力パッチファイルとして保存し(S55)、処理を終了する。
なお、ステップS54及びS55の保存は、指定されたファイル名が既存のファイルと同じであれば、上書き保存でよい。
以上の処理により、保存時の入力パッチのモードによらず、入力パッチデータを、標準モードのパッチ内容を示す状態で保存することができる。また、この処理において、CPU11は保存手段として機能する。
切替モードにおける入力パッチデータの内容は、切替設定ファイルの内容によって変わるため、入力パッチファイルの保存後に切替設定ファイルの内容が変更されると、もともと標準モードではどのような内容であったかがわからなくなる危険がある。そこで、保存時には、入力パッチデータをユーザの作成意図を反映した標準モードの内容で保存することが好ましい。
次に、図13に、シーンファイルのストア指示があった場合の処理のフローチャートを示す。
シーンファイルのストア指示を受け付ける場合、CPU11は、ユーザに保存するシーンファイルの名称を指定させた上で、ストア指示を受け付ける。
CPU11は、シーンファイルのストア指示があると、図13のフローチャートに示す処理を開始する。この処理は、ステップS69までの処理で、シーンファイルとして保存するシーンデータを作成し、これをステップS70で保存するものである。
より具体的には、まず、図12のステップS51乃至S55の場合と同様、カレントメモリ中の入力パッチデータを、入力パッチが切替モードであれば変換前の内容に改変し、標準モードであればそのまま、入力パッチファイルとして保存する(S61〜S65)。なお、ファイル名は、ユーザに指定させてもよいが、適当な名称を自動生成すればよい。また、必ず新規のファイルとして保存を行う。
その後、保存した入力パッチファイルを指定する指定データを、保存するシーンデータに記載する(S66)。
さらに、カレントメモリ中のDSP18の設定状態をストアするシーンデータに記載する(S67)と共に、カレントメモリ中の出力パッチデータを、適当な名称の出力パッチファイルとして保存し(S68)、保存した出力パッチファイルを指定する指定データを、ストアするシーンデータに記載する(S69)。
その後、ここまでの処理で作成したシーンデータを、指定された名称のシーンファイルとして保存し(S70)、処理を終了する。
以上の処理により、カレントメモリの内容全体を保存する場合でも、保存時の入力パッチのモードによらず、入力パッチデータを、標準モードのパッチ内容を示す状態で保存することができる。この処理においても、CPU11は保存手段として機能する。
以上でこの実施形態の説明を終了するが、装置の構成、データの構成、具体的な処理内容等が、上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、上述した実施形態では、切替設定ファイルが複数ある場合については考慮していなかったが、切替設定ファイルを複数用意しておき、任意のタイミングで所望の切替設定ファイルを選択して、切替モードにおける入力パッチデータの内容に反映させることができるようにしてもよい。
図14に、この構成を採用する場合にCPU11が実行する、切替設定ファイルの変更指示があった場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、切替設定ファイルの変更指示があると、図14のフローチャートに示す処理を開始する。そして、単に新たに選択された切替設定ファイルを今後使用するファイルとして登録する(S81)。
その後、入力パッチが切替モードであれば(S82)、カレントメモリ中の入力パッチデータをバッファに格納する(S83)。そしてまず、バッファに格納した入力パッチデータ中の各入力ポートのデータを、今まで使用していた切替設定ファイルに記載された対応関係に従って、変換後の内容から変換前の内容に改変する(S84)。すなわち、標準モードの内容に戻す。その後、この入力パッチデータ中の各入力ポートのデータを、新たに選択された切替設定ファイルに記載された対応関係に従って、変換前の内容から変換後の内容に改変する(S85)。
これらの変換により、バッファ中の入力パッチデータは、新たに選択された切替設定ファイルに従った切替モードの内容となる。そこで、このデータをカレントメモリに上書きして(S86)、処理を終了する。
また、ステップS82でNO(通常モード)の場合には、カレントメモリ中の入力パッチデータを変更する必要はないため、そのまま処理を終了する。
以上の処理によれば、切替設定ファイルの選択が変更された場合に、モードによらず、入力パッチデータを、新たに選択された切替設定ファイルに対応した状態にすることができる。この処理において、CPU11はパッチ切替手段として機能する。また、ステップS81の処理では、選択手段として機能する。
ここで、図15に、複数の切替設定ファイルの例を、図16に、切替モードにおいて新たな切替設定ファイルが選択された場合の、入力パッチデータの改変の例を示す。
図16において、(a)で示すのが始めのカレントメモリの状態であり、入力パッチデータは、入力パッチファイルの内容を、使用中の図15(a)に示した切替設定ファイルに記載された対応関係に従って改変した変換後の内容となっている。図16に示したのは、この状態で図15(b)に示した切替設定ファイルが選択された場合の改変の例である。
この場合、まず、図15(a)に示した切替設定ファイルに記載された対応関係に従って入力パッチデータを図16(b)に示すような変換前の状態に改変し、その後、これを、図15(b)に示した切替設定ファイルに記載された対応関係に従って、図16(c)に示すような変換後の内容に改変する。
このことにより、初めから図15(b)に示す切替設定ファイルが選択されていた状態で標準モードから切替モードへの移行が指示された場合と同様な、入力パッチデータを得ることができる。
また、別の変形例として、図12に示した入力パッチデータのストアを行う処理において、図10に示したロードの場合と同様に、入力パッチのモードによらず、カレントメモリ中の入力パッチデータをバッファに格納するようにする変形も考えられる。この処理のフローチャートを図17に示す。
この変形例では、入力パッチデータをストアする場合、まずカレントメモリ中の入力パッチデータをバッファに格納する(S91)。そして、バッファに格納した入力パッチデータを、入力パッチが切替モードの場合には(S92)、変換前の内容に改変し(S93)、標準モードの場合には改変せずそのまま、パッチファイルとして保存する(S94)。
この処理でも、図12の場合と同様な効果が得られる上、通常モードの場合と切替モードとの場合とで処理の共通性を高め、装置の開発負荷を低減することができる。
また、逆に、図10に示したロードの場合に、まず入力パッチのモードの判定を行い、標準モードであった場合には、入力パッチファイルから読み出した入力パッチデータを直接カレントメモリに記憶させるようにしてもよい。
また、さらに別の変形として、切替設定ファイルを入力パッチファイルと対応させて設け、入力パッチファイルが、単独で、あるいはシーンの一部としてロードされた場合に、それと連動して切替設定ファイルの変更も行うようにしてもよい。この構成を採用した場合、切替モードで入力パッチファイルをロードすると、図10のステップS33では、ロードした入力パッチファイルと対応する切替設定ファイルに記載された対応関係に従って、入力ポートのデータを改変することになる。
また、さらに別の変形として、上述した実施形態では、入力パッチデータを改変する際、一旦バッファに格納し、バッファ上で改変を行うようにしたが、バッファを用いず、入力パッチデータをカレントメモリに記憶させた状態で改変を行うことも考えられる。なお、このようにする場合、図12のステップS53のように、ストアのために改変を行う場合には、ストア後に、カレントメモリの内容を、元の「変換後」の状態に戻す必要がある。
また、さらに別の変形として、図2では波形I/O17に属していた入力パッチ33及び出力パッチ34が、DSP18に属するようにしてもよい。
また、この発明が、単体のデジタルミキサ以外にも、ハードディスクレコーダ、電子楽器、カラオケ装置、音源装置、MIDIシーケンサ等の音響信号処理装置にミキサの機能を持たせたような装置にも適用可能なことは、もちろんである。また、PCに適当なソフトウェアを実行させてミキサとして機能させる場合にも当然適用可能である。
さらに、複数の音響信号処理装置を連動させて1つのまとまった音響信号処理を実行させるようなシステムにも、当然適用可能である。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータに、上述したようなデジタルミキサを制御させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明の音響信号処理装置又はプログラムによれば、複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネルで処理する音響信号処理装置において、音響信号を状況によって異なる入力ポートから入力しつつ、入力した信号に対して同じ信号処理をさせたい場合に、状況に応じた設定を容易かつ正確に行えるようにすることができる。
従って、操作性の高い音響信号処理装置を提供することができる。
この発明の音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサの構成を示すブロック図である。 図1に示した波形I/O及びDSPの構成をより詳細に示す図である。 図1に示したデジタルミキサにおいてカレントメモリに記憶させるデータの構成を示す図である。 そのデジタルミキサに記憶させる入力パッチファイルの例を示す図である。 同じくシーンファイルの構成を示す図である。
同じく切替設定ファイルの例を示す図である。 切替設定ファイルに従った入力パッチデータ改変の例を示す図である。 図1に示したデジタルミキサのCPUが、標準モードから切替モードへの移行指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。 同じく切替モードから標準モードへの移行指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。 同じく入力パッチファイルのロード指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。
同じくシーンファイルのリコール指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。 同じく入力パッチデータのストア指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。 同じくシーンファイルのストア指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。 この発明の実施形態の変形例において、CPUが、切替設定ファイルの変更指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。 その変形例で用いる複数の切替設定ファイルの例を示す図である。 その変形例において切替モードで新たな切替設定ファイルが選択された場合の、入力パッチデータの改変の例を示す図である。 別の変形例において、CPUが入力パッチデータのストア指示があった場合に実行する処理のフローチャートである。
符号の説明
10…デジタルミキサ、14…表示器、15…操作子、17…波形I/O、18…DSP、19…システムバス、31…アナログ入力ポート、32…デジタル入力ポート、33…入力パッチ、34…出力パッチ、35…アナログ出力ポート、35…デジタル出力ポート、41…入力ch、42…MIXバス、43…出力ch

Claims (7)

  1. 複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネルで処理する音響信号処理装置であって、
    前記入力ポートと、その入力ポートから入力する音響信号を処理する入力チャンネルとの対応関係を示す入力パッチデータを記憶する第1の記憶手段と、
    前記入力パッチデータに含まれる入力ポートの情報の変換規則を示す切替設定データを記憶する第2の記憶手段と、
    入力パッチデータを前記第1の記憶手段から読み出して前記音響信号処理に反映される状態にするパッチ設定手段と、
    入力パッチの標準モードから切替モードへの移行指示を受け付ける受付手段と、
    該手段が移行指示を受け付けた場合に、前記音響信号処理に反映される状態の入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、前記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容とするパッチ切替手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の音響信号処理装置であって、
    入力パッチの前記切替モードから前記標準モードへの移行指示を受け付ける第2の受付手段と、
    該手段が移行指示を受け付けた場合に、前記音響信号処理に反映される状態の入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、前記切替設定データに基づいて前記変換後の内容から変換前の内容に戻す第2のパッチ切替手段とを設けたことを特徴とする音響信号処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の音響信号処理装置であって、
    前記パッチ設定手段が、前記第1の記憶手段から読み出した入力パッチデータを前記音響信号処理に反映される状態にする際に、入力パッチが前記切替モードであった場合には、前記読み出した入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、前記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容を前記音響信号処理に反映される状態にする手段を有することを特徴とする音響信号処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音響信号処理装置であって、
    当該音響信号処理装置が行う音響信号処理に反映させるパラメータの値のセット及び/又はそのパラメータの値の取得先を指定する指定データからなるシーンデータを記憶するシーンメモリと、
    前記シーンメモリから読み出したシーンデータに基づき、適当なパラメータの値のセットが前記音響信号処理に反映される状態にするシーン設定手段とを設け、
    前記シーン設定手段が、前記パラメータの値のセットが前記音響信号処理に反映される状態にする際に、入力パッチが前記切替モードであった場合には、前記音響信号処理に反映される状態にしようとするパラメータの値のうち前記入力パッチデータ中の入力ポートの情報を、前記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容を前記音響信号処理に反映される状態にする手段を有することを特徴とする音響信号処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の音響信号処理装置であって、
    前記音響信号処理に反映される状態になっているパラメータの値の全部又は一部を保存する保存手段を有し、
    該保存手段は、前記音響信号処理に反映される状態になっている入力パッチデータの保存を行なう際、入力パッチが前記切替モードであった場合には、保存しようとする入力パッチデータ中の入力ポートの情報を、前記切替設定データに基づいて前記変換後の内容から変換前の内容に戻し、該変換前の内容を保存する手段を有することを特徴とする音響信号処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の音響信号処理装置であって、
    前記第2の記憶手段は、前記切替設定データを複数記憶可能であり、
    前記入力パッチデータの変換に使用する切替設定データを選択する選択手段を設け、
    前記パッチ切替手段に、該選択手段が新たな切替設定データを選択した際、入力パッチが前記切替モードであった場合には、前記音響信号処理に反映される状態になっている入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、それまで使用していた切替設定データに基づいて前記変換後の内容から変換前の内容に戻し、さらに、新たに選択された切替設定データに基づいて変換して変換後の内容とする手段を設けたことを特徴とする音響信号処理装置。
  7. 複数の入力ポートから入力する音響信号を複数の入力チャンネルで処理する音響信号処理装置を制御するコンピュータを、
    前記入力ポートと、その入力ポートから入力する音響信号を処理する入力チャンネルとの対応関係を示す入力パッチデータを記憶する第1の記憶手段と、
    前記入力パッチデータに含まれる入力ポートの情報の変換規則を示す切替設定データを記憶する第2の記憶手段と、
    前記音響信号処理に反映させる入力パッチデータを前記第1の記憶手段から読み出して前記音響信号処理に反映される状態にするパッチ設定手段と、
    入力パッチの標準モードから切替モードへの移行指示を受け付ける受付手段と、
    該手段が移行指示を受け付けた場合に、前記音響信号処理に反映される状態の入力パッチデータのうち入力ポートの情報を、前記切替設定データに基づいて変換し、変換後の内容とするパッチ切替手段として機能させるためのプログラム。
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