JP2006268539A - 情報形成装置および方法 - Google Patents

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昭治 山口
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Abstract

【課題】
媒体に付与された磁性ワイヤーの特定部分を切り取って、特定部分の磁性ワイヤーを用紙に残すことにより、用紙に特定の磁気特性を形成し、用紙に特定の情報を形成する情報形成装置を提供する。
【解決手段】
用紙30に接する周面上に、用紙30に付与された磁性ワイヤー31を加工する切断刃34と、切断刃34をローラ33の周面より選択的に突出可能な状態に設置した制御刃35とが設置された、用紙30の移動に伴って回転するローラ33によって、用紙30に付与された磁性ワイヤー31の特定部分を加工する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、情報形成装置および方法に関し、特に、用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を切り取って、特定部分の磁性ワイヤーを用紙に残すことにより、用紙に特定の磁気特性を形成し、用紙に特定の情報を形成する情報形成装置および方法に関する。
近年、機密情報や個人情報等の不正持ち出しによる情報漏洩防止、有価証券等の不正複写による偽造防止等のセキュリティ強化を目的とする種々の方法や装置が提案されている。
不正持ち出しや偽造の防止を可能とする技術として、媒体に磁性ワイヤーを付与し、磁性ワイヤーに一定以上の外部磁界を与えると該磁性ワイヤーが磁化反転する大バルクハウゼン効果を利用して磁性ワイヤーの磁化反転時に発生する急峻な磁気パルスを検知することにより媒体を識別する技術が存在する。
特許文献1においては、物品に大バルクハウゼン効果を有する磁気マーカーを付与して、物品の種類や数量を識別する磁気マーカーを励磁する方法が提案されている。
また、媒体に付与する磁性ワイヤーから得る情報量を多くすることで、模倣を困難にして高度のセキュリティを確保することができる。
特許文献2においては、大バルクハウゼン効果を発生させることができる磁性ワイヤーと大バルクハウゼン効果を発生させない磁性ワイヤーとを使用し、各々の磁性ワイヤーに2種類の識別用外部磁界を印加することで、識別用外部磁界の違いにより各々の磁性ワイヤーから発生される信号が異なることを利用して、各々の磁性ワイヤーを貼り付けた物品に対する高度のセキュリティを確保することができる識別機能を有する物品およびその識別方法が提案されている。
特開平5−126963号公報 特開平11−306275号公報
しかし、従来の技術では、大バルクハウゼン効果を発生させる磁性ワイヤーと大バルクハウゼン効果を発生させない磁性ワイヤーとを組み合わせて媒体に付与することにより、多くの情報を媒体に形成することが可能となるが、磁性ワイヤーが媒体に付与された後に、媒体に対して情報を形成する技術ではなかった。
つまり、個々の媒体に特有の情報を形成するには、形成する情報に応じた磁性ワイヤーを予め個々の媒体に付与する必要があった。
それでは、多量の媒体に情報を形成する場合には、多量の媒体に対して、媒体固有の磁性ワイヤーを付与しなければならず、作業に手間がかかる。
そこで、この発明は、予め個々の用紙に、形成する情報に応じた磁性ワイヤーを付与するのではなく、用紙に磁性ワイヤーが付与された後に、用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を切り取って、特定部分の磁性ワイヤーを用紙に残すことにより、用紙に特定の磁気特性を形成し、用紙に特定の情報を形成する情報形成装置および方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1の発明は、用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を加工することにより該用紙に情報を付加する情報形成装置において、前記用紙の移動に伴って回転し前記用紙に接する周面上に選択的に突出可能な複数の切断刃を設けた回転体と、前記回転体を前記用紙に接して回転させることにより前記切断刃で前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を切断加工する加工手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記加工手段は、前記用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を前記加工部により該磁性ワイヤーの検知装置によって検知ができない状態に切断することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記加工手段は、前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を前記切断刃により前記用紙と一緒に切り取ることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記加工手段は、前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を前記切断刃により細かく切断することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記切断刃は、前記磁性ワイヤーを細かく切断する為に、複数の刃を並べて構成されることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を加工することにより該用紙に情報を付加する情報形成方法において、前記用紙に接する周面上に選択的に突出可能な複数の切断刃を設けた回転体を前記用紙の移動に伴って回転させ、前記回転体の切断刃により前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を加工手段により切断加工することを特徴とする。
本発明の情報形成装置および方法によれば、用紙の移動に伴って回転し用紙に接する周面上に選択的に突出可能な複数の切断刃を設けた回転体と、回転体を用紙に接して回転させることにより切断刃で用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を切断加工する加工手段とを具備するように構成したので、用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を切り取って、特定部分の磁性ワイヤーを用紙に残すことにより、用紙に特定の磁気特性を形成し、用紙に特定の情報を形成することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係わる情報形成装置および方法の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係わる情報形成装置は、機密情報の不正複写、不正持ち出しの防止を目的として、機密情報等が記載された用紙に付与された、所定の磁界を与えることで信号を発する磁性ワイヤーの特定部分の形状を変化させて、用紙に情報を形成するように構成される。
磁性ワイヤーは、磁界を受けることで磁化され、磁化反転時に急峻な磁気パルスを発するような、所謂大バルクハウゼン効果の特性を有するFe−Co系アモルファス材で構成され、長さに応じた保磁力を有する。
そして、磁性ワイヤーは、励磁コイルと検知コイルを備える検知装置によって検知されるのであるが、詳しくは、励磁コイルから与えられた所定の交番磁界によって磁化反転される所謂大バルクハウゼン効果の際に発する磁気パルスが検知コイルを介して検知されるが、磁性ワイヤーの保磁力に応じて磁気パルスの検出時間と検出出力が異なって検出される。
まず、本発明に係る情報形成装置を適用した画像形成装置と、画像形成装置に印刷指示を送るパーソナルコンピュ−タについて図1を参照して説明を行う。
図1は、本発明に係わる情報形成装置13を適用した画像形成装置100と、画像形成装置100に印刷指示を送るパーソナルコンピュータ200とを示す模式図である。
図1に示すように本発明に係る情報形成装置13を適用した画像形成装置100はパーソナルコンピュータ200(以下、PC200と記述する)と接続されており、PC200から、画像データと用紙に形成する情報とが含まれた印刷ジョブが画像形成装置100に送られる。
画像形成装置100では、予め、印刷に使用される、磁性ワイヤーが付与された用紙が給紙トレイに蓄えられており、該用紙によってPC200からの印刷ジョブに含まれる画像データの印刷が行われ、画像形成装置100の排紙トレイ近傍に設けられた本発明に係る情報形成装置によって、用紙に付与されている磁性ワイヤーの特定部分が切り取られ、切り取られた磁性ワイヤーはそのまま用紙に付与される。
用紙に付与された磁性ワイヤーの切り取られ方によって、用紙に残る磁性ワイヤーの本数が異なる。
つまり、用紙に付与された1本の磁性ワイヤーから数箇所を切り取ることによって、用紙には、短い数本の磁性ワイヤーが残存し、このように数本の磁性ワイヤーが残存する用紙が検知装置で検知される際には、残存する磁性ワイヤーに対応して特定の磁気パルスが検出されるので、用紙には、残存する磁性ワイヤーに応じた磁気特性が形成される。
このように、用紙に付与された磁性ワイヤーの切り取られ方によって、用紙には残存する磁性ワイヤーに応じた磁気特性が形成される。
磁性ワイヤーを切り取る情報形成装置によって、用紙には、残存する磁性ワイヤーに応じた磁気特性が形成されるので、特定の磁気特性が形成されることによって、検知装置によって用紙に残存している磁性ワイヤーが検知される際には、該特定磁気特性に応じた磁気パルスという情報が検出される。
それで、用紙は、情報形成装置で用紙に付与された磁性ワイヤーが切り取られることによって、残存する磁性ワイヤーによる特定の磁気特性に応じた磁気パルスという情報を発することができるように形成される。
次に、本発明に係る情報形成装置が適用された画像形成装置100について図2を参照して説明する。
図2は、本発明に係る情報形成装置13が適用された画像形成装置100の要部の構成を示す構成図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、給紙トレイ1、ピックローラ2、フィードローラ3、リタードローラ4、手差しトレイ5、原稿読取り機6、露光装置7、感光ドラム8、現像器9、転写ドラム10、定着器11、排紙トレイ12、本発明に係る情報形成装置13、CPU(Central Processing Unit)14、操作パネル15、排出口16、搬送路17を備えている。
画像形成装置100はCPU15で動作制御が行われ、給紙トレイ1は、磁性ワイヤーが付与された用紙を蓄え、ピックローラ2は、給紙トレイ1に蓄えられた用紙を繰り出し、フィードローラ3とリタードローラ4は、ピックローラ2により繰り出された用紙を一枚ずつ繰り出して用紙を転写ドラム10に搬送させる役目を担う。
手差しトレイ5は、手差しトレイ5に配置された用紙を給紙トレイ1より優先的に転写ドラム10に搬送する。
原稿読取り機6は、画像形成装置100において複写が行われる場合に、複写される原稿の画像データを読取る。
画像形成装置100において、露光装置7は、複写が行われる場合は原稿読取り機8で読取った画像データの静電潜像を感光ドラム8に形成し、PC200から送られる印刷ジョブが印刷される場合は該印刷ジョブに含まれる画像データの静電潜像を感光ドラム8に形成し、現像器9は、感光ドラム8に形成された静電潜像を現像して感光ドラム8にトナー像を形成する。
転写ドラム10は、感光ドラム8に形成されたトナー像を搬送される用紙に転写し、定着器11は、用紙に転写されたトナーの定着を行う。
排紙トレイ12は、複写または印刷終了後の用紙を蓄える。
操作パネル15は、ユーザからの複写指示および磁性ワイヤーが付与された用紙に対する情報形成指示等を受け付ける。
排出口16は、情報形成装置13が使用されない場合の用紙の排出口である。
搬送路17は、印刷が行われずに、情報形成装置13によって、磁性ワイヤーが付与された用紙に情報が形成される際に用紙が搬送される搬送路である。
次に、本発明に係る情報形成装置13について図3を参照して説明を行う。
図3は、情報形成装置13の要部と情報形成装置13によって用紙30に情報が形成される様子を示す模式図である。
情報形成装置13は、ローラ32、33、切断刃34、制御刃35を備える。
ローラ32は、円柱の形状を有し、用紙30に付与された磁性ワイヤー31が進行方向と平行な状態で情報形成装置13に搬送されてきた用紙30をローラ33と回転しながら圧迫して、反対側に送り出す。
ローラ33は、円柱の形状を有し、一部分の周に沿って切断刃34、制御刃35が4個ずつ交互に配置される。
そして、切断刃34、制御刃35は、図3に示すように、ローラ33の円柱の周に沿ってそれぞれ交互に配置される。
なお、用紙30には、用紙30の搬送方向であって、用紙30の長手方向である縦方向に平行に、用紙の縦の長さに相当する磁性ワイヤーが1本付与される。
情報形成装置13は、ローラ33が特定の位置で回転を停止しており、搬送されてきた用紙30が情報形成装置13のローラ32とローラ33との接触点付近に近づいたのが図示しないセンサによって検知されると、ローラ33とローラ32が図示しないモータにより回転を開始して用紙30を圧迫しながら用紙30を排紙トレイ12に送り出し、送り出す過程において、ローラ33に配置された切断刃34と用紙30に形成する情報に応じて刃の移動制御が行われる制御刃35とに圧迫されることにより、用紙30に付与された磁性ワイヤー31の特定部分が用紙30と一緒に切り取られる。
排紙トレイ12に送り出された用紙は、付与されていた磁性ワイヤー31の一部分が切り取られた状態となる。
このように排紙トレイ12に送り出された用紙は、図示せぬ検知装置によって検知される際には、検知装置から発生される交番磁界を用紙上の磁性ワイヤーが受け、大バルクハウゼン効果により磁性ワイヤーの保磁力に応じて発生される急峻な磁気パルスが検知コイルを介して検知される。
磁性ワイヤーの保磁力は磁性ワイヤーの長さに応じて変化するので、検知コイルを介して検知される際に得られる信号は磁性ワイヤーの長さに応じて変化する。
また、検知される際には、用紙に付与された磁性ワイヤーの数に応じて検出される磁気パルスの検出信号のパルス数は異なるので、用紙に付与される磁性ワイヤーの数を異ならせることにより、用紙より検出される検出信号を異ならせることができるので、用紙に異なる磁気特性を形成し、用紙に異なる情報を形成することができる。
次に、情報形成装置13に配置された切断刃34と制御刃35とについて図4を参照して説明する。
図4は、情報形成装置13のローラ33に配置された切断刃34と制御刃35の要部の詳細を示した模式図である。
図4(a)は、ローラ33に配置された切断刃34、制御刃35等を示す断面図、図4(b)は切断刃34、制御刃35の形状の一例を示す模式図、図4(c)は切断刃34、制御刃35の形状の他の一例を示す模式図である。
切断刃34と制御刃35の形状は同じであり、切断刃34は移動制御されないのに対して、制御刃35はローラ33の中心方向に移動制御可能である。
つまり、制御刃35は、切断刃34が移動制御可能となりローラ33の周面より突出される状態が選択可能となるように設置された刃である(以下、参照番号が変わっても、制御刃は、切断刃が移動制御可能となりローラの周面より突出される状態が選択可能になるように設置された刃を指す)。
図4(a)に示すように、切断刃34と制御刃35は交互に4個ずつローラの周に沿って、配置される。
切断刃34と制御刃35の刃先は、ローラ33の周面より突出された状態で配置される(以下、参照番号が変わっても、切断刃、制御刃は、移動制御が行われない状態だと、刃先が、設置されるローラの周面より突出された状態で設置される)。
配置されたそれぞれの切断刃34、制御刃35は、ローラ33の回転によって用紙30に付与された磁性ワイヤー31の特定部分を用紙30と一緒に切り取る。
また、切断刃34、制御刃35を図4(c)に示す形状にすると、磁性ワイヤー31を切り取るのではなく、磁性ワイヤー31の特定部分を複数の検知不能の短い磁性ワイヤーに切断することで、用紙の特定の場所に検知可能な磁性ワイヤーを残して、用紙に特定の磁気特性を形成することができる。
まず、制御刃35の機能について説明する。
制御刃35の、ローラ33中心側には、制御刃35の移動制御を行う制御装置36が配置されている。
制御装置36は、ソレノイドコイルで構成され、制御刃35をローラ33中心方向に移動させることが出来、ローラ33の周面より突出させることを選択可能にする。
制御装置36によって制御刃35が移動制御されることにより、ローラ33の中心方向に制御刃35が移動されると、制御刃35は刃先がローラ33の周よりも内側に位置するので、ローラ33が回転しても用紙に付与された磁性ワイヤー31の特定部分を切り取ることができない。
このように、個々の制御刃35は、制御装置36によって、磁性ワイヤー31の特定部分を切り取る状態か、制御装置36による中心側への移動制御により切り取らない状態かの2通りの設定が可能である。
その為、制御刃35は、少なくとも、ローラ33の中心方向に、磁性ワイヤー31が付与された用紙30の厚さ以上の距離(例えば0.1mm〜1.0mm程度)の移動が可能である。
そして、隣接する切断刃34、制御刃35の間には、制御刃35が中心方向に用紙30の厚さ以上の距離だけ移動ができるように、スペースが形成されている。
次に、切断刃34の機能について説明する。
切断刃34は、制御刃35のように刃の移動制御が行われないので、常にローラ33の回転によって、用紙30に付与された磁性ワイヤー31の特定部分を用紙30ごと切り取る。
次に、切断刃34、制御刃35の形状について説明する。
切断刃34、制御刃35は、図4(b)に示す中空構造で周囲が刃で構成されている形状と、図4(c)に示す複数の刃で構成される形状とがある。
切断刃34、制御刃35の形状が、図4(b)に示すように周囲が刃で構成される形状の場合には、制御装置36によってローラ33の中心方向への移動制御が行われていない制御刃35と切断刃34とは、形成されている刃によって磁性ワイヤー31の特定部分を用紙30と一緒に切り取って用紙の特定の場所に検知可能な磁性ワイヤーを残す。
また、切断刃34、制御刃35の形状が、図4(c)に示すように複数の刃で構成される形状の場合には、制御装置36によってローラ33の中心方向への移動が行われていない制御刃35と切断刃34とは、形成された複数の刃によって、磁性ワイヤー31の特定部分を短く複数に切断し、このような形状の切断刃34、制御刃35によって複数に切断された磁性ワイヤーは、検知装置によって検知不能の状態となり、図4(b)に示す形状の切断刃34、制御刃35で磁性ワイヤーが用紙と共に切り取られるのと同じ効果を用紙に与え、用紙の特定の場所に検知可能な磁性ワイヤーを残すことができ、用紙に特定の磁気特性を形成することができる。
磁性ワイヤーは、例えば、切断される磁性ワイヤーの直径の100倍以下の短い長さに切断される。
なお、切断刃34、制御刃35共に、構成される刃の幅(参照番号37)は、用紙に付与される磁性ワイヤーの直径よりも大きい。
次に、情報形成装置13における制御刃35の設定の違いによって、用紙30に異なる情報が形成される様子について図5、図6を参照して説明する。
図5、図6は、情報形成装置13における制御刃35の設定の違いによって、用紙30に異なる情報が形成される様子について示す模式図である。
図5(a)は、情報が形成される前の状態である磁性ワイヤー31が付与された用紙30を示す模式図、図5(b)は、情報形成装置13の全ての制御刃35がロール33の中心方向に移動するように設定された状態を示す模式図、図5(c)は、情報形成装置13が図5(b)に示す設定状態の時に、情報形成装置13によって情報形成された用紙50を示す模式図、図5(d)は、用紙50が図示しない検知装置によって検知される検知信号を示した模式図、図6(e)は、情報形成装置13の4つの制御刃のうち制御刃38を除いた3つの制御刃35がロール33の中心方向に移動するように設定された状態を示す模式図、図6(f)は、情報形成装置13が図6(e)に示す設定状態の時に、情報形成装置13によって情報形成された用紙60を示す模式図、図6(g)は、用紙60が図示しない検知装置によって検知される際の検知信号を示した模式図である。
図5(a)に示すように、用紙30には、用紙の長手方向である縦方向に、用紙の縦の長さに相当する磁性ワイヤーが1本付与されている。
この用紙30が、図5(b)に示す全ての制御刃35が中心方向に移動するように設定された情報形成装置13によって情報が形成されると、図5(c)に示すように、切断刃34によって用紙30上の磁性ワイヤー31が4個所切り取られて、切断刃34の内部に残り、切り取られた後には、用紙50には短い磁性ワイヤーが4本残る。
この用紙50からは、図5(d)に示すように、交番磁界を発生させる励磁コイルを備えた検知装置に通過させることにより、存在する4本の短い磁性ワイヤーが交番磁界を受けて、大バルクハウゼン効果より発生する急峻な磁気パルスが検知装置の検知コイルを介して、用紙50に存在する4本の短い磁性ワイヤーに対応した4つのパルス信号が検出される。
また、用紙30が、図6(e)に示す4つの制御刃のうち3つの制御刃35が中心方向に移動するように設定されて、1つの制御刃38が中心方向への移動制御が行われない状態である情報形成装置13によって情報が形成されると、図6(f)に示すように、切断刃34と中心方向への移動制御が行われない制御刃38によって用紙30上の磁性ワイヤー31の特定部分が切り取られて、用紙50が形成される場合とは異なり、形成される用紙60には短い磁性ワイヤーが3本存在する。
この用紙60からは、図6(g)に示すように、交番磁界を発生させる励磁コイルを備えた検知装置に通過させることにより、存在する3本の短い磁性ワイヤーが交番磁界を受けて、大バルクハウゼン効果より発生する急峻な磁気パルスが検知装置の検知コイルを介して、用紙60に存在する3本の短い磁性ワイヤーに対応した3つのパルス信号が検出される。
図6(g)に示す検知信号は、図5(d)に示す検知信号とは異なり、一つのパルスが欠けているが、これは情報形成装置13の中心方向への移動制御が行われなかった制御刃38によって、用紙上の磁性ワイヤーが切り取られることが原因である。
このように、4つの制御刃のうち、中心方向への移動制御が行われない制御刃をどの制御刃にするかによって切り取られて残る磁性ワイヤーの配置が異なるので、制御される制御刃の選択によって用紙に残る磁性ワイヤーの配置を異ならせることができ、用紙が検知装置によって検知される際には、検知信号も異なるので、制御刃35を制御することによって、情報形成装置13は、用紙に異なる情報を形成することができる。
次に、画像形成装置100において、印刷が行われ、印刷された用紙に情報形成装置13で情報が形成される処理について図7を参照して説明を行う。
図7は、画像形成装置100において、印刷が行われ、印刷が行われた用紙に情報形成装置13で情報が形成される処理について示したフローチャートである。
画像形成装置100は、PC200から印刷ジョブを受け付けると(ステップ701)、印刷ジョブに含まれる画像データの印刷を給紙トレイ1に蓄えている磁性ワイヤー31が付与された用紙30を用いて感光ドラム8、転写ドラム10等で行う(ステップ702)。
印刷が行われると、定着器11より情報記録装置13へ印刷が行われた用紙30の搬送が開始される。
ここで、受け付けた印刷ジョブに情報形成装置13を使用して用紙30に情報を形成する指示が含まれていた場合には(ステップ703でYES)、形成する情報に合わせて制御刃35が移動制御され(ステップ704)、印刷されて搬送された用紙30に情報形成装置13によって情報が形成され(ステップ705)、その後、排紙トレイ12に排紙される(ステップ705)。
また、印刷ジョブに情報形成装置13を使用して用紙30に情報を形成する指示が含まれていなかった場合には(ステップ703でNO)、印刷が行われた用紙30は、定着器11より排出口16を経由して排紙トレイ12に排紙される(ステップ705)。
このようにして、画像形成装置100において、印刷され磁性ワイヤーに情報が形成された用紙または印刷だけ行われた用紙が形成される。
なお、画像形成装置100において、給紙トレイ1に蓄えられた用紙が使用されずに、手差しトレイ5に磁性ワイヤー31が付与された用紙30を設置して、用紙30に情報が形成される印刷、或いは、印刷は行われずに情報形成装置13によって情報が形成される処理だけが行われてもよい。
印刷はおこなわれずに情報形成装置13によって用紙に30印刷が行われて情報形成装置13によって情報が形成される場合には、用紙30は画像形成装置100内で、手差しトレイ5もしくは給紙トレイ1から搬送路17が使用されて情報形成装置13に搬送されて情報形成される。
なお、画像形成装置100は、PC200から送られる印刷ジョブに限らず、画像形成装置100に設置された操作パネル15からの指示によって用紙に情報が形成される複写等の処理が行われてもよい。
なお、情報形成装置13は、配置される切断刃34をすべて移動制御が可能な制御刃35にしてもよい。
次に、情報形成装置13に配置される切断刃34がすべて移動制御可能な制御刃35に置き換えられた情報形成装置の刃の配置を図8を参照して説明する。
図8は、情報形成装置13に配置される切断刃34がすべて移動制御可能な制御刃35に置き換えられた情報形成装置の刃の配置を示す模式図である。
図8に示すように、図4に示した情報形成装置13のロール33の断面図には切断刃34が配置されていた箇所に、制御刃35が配置され、新しく制御刃35が配置された中心側には制御装置36が配置されている。
このように情報形成装置13に配置する刃を全て制御刃35にすることにより、制御刃35の数が増えるので、用紙から磁性ワイヤーを切り取る、あるいは切り取らないとする制御ができる個所が増え、用紙に形成する情報量を増やすことができる。
なお、用紙に付与される磁性ワイヤーは、用紙の搬送方向であって、用紙の長手方向である縦方向に平行に1本だけ付与されるのではなく、複数付与されて、図9に示すように、ローラ33の周に刃をめぐらせる個所を、用紙に磁性ワイヤーが付与された数だけ設置して、情報形成装置は1回の動作で付与された複数の磁性ワイヤーから特定部分を切り取って、用紙に情報を形成することができる。
なお、用紙に付与される磁性ワイヤーの方向は、用紙の搬送方向であって、用紙の長手方向である縦方向に平行な方向ではなく、用紙の搬送方向とは垂直である、用紙の横方向に平行な方向であってもよい。
用紙の搬送方向とは垂直の方向に対して平行な方向に磁性ワイヤーが付与された場合には、情報形成装置は、図10に示すように、ローラ33に用紙搬送方向とは垂直方向に、磁性ワイヤーを切断する切断刃と制御刃が交互に設置、または制御刃だけが設置される。
なお、画像形成装置内に情報形成装置を配置する場所は、図2に示した画像形成装置100のように定着器11の後工程でなくて、図11に示す画像形成装置300のように、給紙トレイ1からフィードローラ3、リタードローラ4によって用紙が搬送された後の工程に配置してもよい。
なお、画像形成装置300内の部品で、図2を参照して説明した画像形成装置100と同じ部品については、同じ参照番号を付しており、重複を避ける為説明は省略する。
なお、画像形成装置100、300に原稿を自動送りするオートドキュメントフィーダ機能を設置して、原稿搬送路上にも情報形成装置13を設置することにより、自動送りされる、磁性ワイヤーが付与された原稿に対して情報を形成することも可能である。
なお、本実施例では、情報形成装置13に切断刃34、制御刃35が交互に4個ずつ配置される、或いは、制御刃が8個設置されるとして説明を行ったが、切断刃34、制御刃35が配置される場所と個数は任意の場所と個数でよい。
また、情報形成装置13に切断刃34と制御刃35を配置した場合の切断刃34と制御刃35との総数や、すべて制御刃35を配置した場合の制御刃35の総数は、8個として説明を行ったが、該総数は8個に限らず任意の数にすることができる。
なお、磁性ワイヤーが付与された用紙から磁性ワイヤーを切り取るか否かの選択は、制御刃35が制御装置36によって制御されることにより行われるように説明したが、手動により制御刃35が移動され、磁性ワイヤーを切り取るか否かの選択が行えるようにしてもよい。
この発明は、磁性ワイヤーが付与された用紙を使用して印刷する画像形成装置において利用可能である。
この発明によれば、用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を用紙と一緒に切り取って、特定部分の磁性ワイヤーを用紙に残すことにより、用紙に特定の磁気特性を形成して、用紙に情報を形成することができる。
本発明に係わる情報形成装置13を適用した画像形成装置100と、画像形成装置100に印刷指示を送るパーソナルコンピュータ200とを示す模式図。 本発明に係る情報形成装置が適用された画像形成装置100の要部の構成を示す構成図。 情報形成装置13の要部と情報形成装置13によって用紙30に情報が形成される様子を示す模式図。 情報形成装置13のローラ33に配置された切断刃34と制御刃35とを示した模式図。 情報形成装置13における制御刃35の設定の違いによって、用紙30に異なる情報が形成される様子について示す模式図。 情報形成装置13における制御刃35の設定の違いによって、用紙30に異なる情報が形成される様子について示す模式図。 画像形成装置100において、印刷が行われ、印刷が行われた用紙に情報形成装置13で情報が形成される処理について示したフローチャート。 情報形成装置13に配置される切断刃34がすべて移動制御が可能な制御刃35に置き換えられた刃の配置を示す模式図。 用紙の搬送方向であって、用紙の長手方向である縦方向に平行に複数本の磁性ワイヤーが付与された印刷用紙に情報形成装置によって情報が形成される様子を示す模式図。 用紙の搬送方向とは垂直の方向に対して平行に磁性ワイヤーが付与された印刷用紙に情報形成装置によって情報が形成される様子を示す模式図。 給紙トレイ1からフィードローラ3、リタードローラ4によって用紙が搬送された直後の工程に情報形成装置301が配置される画像形成装置300の要部を示す構成図。
符号の説明
1 給紙トレイ
2 ピックローラ
3 フィードローラ
4 リタードローラ
5 手差しトレイ
6 原稿読取り機
7 露光装置
8 感光ドラム
9 現像器
10 転写ドラム
11 定着器
12 排紙トレイ
13 情報形成装置
14 CPU
15 操作パネル
16 排出口
17 搬送路
30 用紙
31 磁性ワイヤー
32 ローラ
33 ローラ
34 切断刃
35 制御刃
36 制御装置
50 用紙
60 用紙
100 画像形成装置
200 パーソナルコンピュータ
300 画像形成装置
301 情報形成装置
1000 制御刃
1001 切断刃

Claims (6)

  1. 用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を加工することにより該用紙に情報を付加する情報形成装置において、
    前記用紙の移動に伴って回転し前記用紙に接する周面上に選択的に突出可能な複数の切断刃を設けた回転体と、
    前記回転体を前記用紙に接して回転させることにより前記切断刃で前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を切断加工する加工手段と
    を具備することを特徴とする情報形成装置。
  2. 前記加工手段は、
    前記用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を前記加工部により該磁性ワイヤーの検知装置によって検知ができない状態に切断する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報形成装置。
  3. 前記加工手段は、
    前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を前記切断刃により前記用紙と一緒に切り取る
    ことを特徴とする請求項2記載の情報形成装置。
  4. 前記加工手段は、
    前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を前記切断刃により細かく切断する
    ことを特徴とする請求項2記載の情報形成装置。
  5. 前記切断刃は、
    前記磁性ワイヤーを細かく切断する為に、複数の刃を並べて構成される
    ことを特徴とする請求項4記載の情報形成装置。
  6. 用紙に付与された磁性ワイヤーの特定部分を加工することにより該用紙に情報を付加する情報形成方法において、
    前記用紙に接する周面上に選択的に突出可能な複数の切断刃を設けた回転体を前記用紙の移動に伴って回転させ、
    前記回転体の切断刃により前記用紙に付与された前記磁性ワイヤーの特定部分を加工手段により切断加工する
    ことを特徴とする情報形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010223699A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 検知タグ、記憶媒体、及び検知システム
JP2010223718A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 検知タグ、記憶媒体、及び検知システム
JP2012063451A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Fuji Xerox Co Ltd ラベル

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