JP2006265194A - アゾ化合物またはその酸付加塩の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より収率よく式(3)
(式中、R1、R2はアルキル基等を表わし、R3はカルボキシル基等を表わす。)で示されるアゾ化合物を製造する方法の提供。
【解決手段】対応するアニリン化合物の酸付加塩または、アニリン化合物と酸付加塩との混合物に、対応するジアゾニウム化合物を加えて反応させる。
【選択図】なし
(式中、R1、R2はアルキル基等を表わし、R3はカルボキシル基等を表わす。)で示されるアゾ化合物を製造する方法の提供。
【解決手段】対応するアニリン化合物の酸付加塩または、アニリン化合物と酸付加塩との混合物に、対応するジアゾニウム化合物を加えて反応させる。
【選択図】なし
Description
本発明は、アゾ化合物またはその酸付加塩の製造方法に関する。
式(3)
(式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わし、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わす。)
で示されるアゾ化合物は、例えば高脂血症治療剤等として有用な1,4−フェニレンジアミン誘導体の合成中間体として知られている(例えば特許文献1参照。)。かかる式(3)で示されるアゾ化合物の製造方法としては、式(1)
(式中、R1およびR2は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアニリン化合物と式(2)
(式中、R3は上記と同一の意味を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物とを反応させる方法が知られている(例えば特許文献1参照。)が、目的とする式(3)で示されるアゾ化合物の収率が低く、工業的にはさらなる改善が望まれていた。
(式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わし、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わす。)
で示されるアゾ化合物は、例えば高脂血症治療剤等として有用な1,4−フェニレンジアミン誘導体の合成中間体として知られている(例えば特許文献1参照。)。かかる式(3)で示されるアゾ化合物の製造方法としては、式(1)
(式中、R1およびR2は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアニリン化合物と式(2)
(式中、R3は上記と同一の意味を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物とを反応させる方法が知られている(例えば特許文献1参照。)が、目的とする式(3)で示されるアゾ化合物の収率が低く、工業的にはさらなる改善が望まれていた。
このような状況のもと、本発明者らは、より収率よく式(3)で示されるアゾ化合物を製造する方法を開発すべく検討したところ、式(1)
(式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わす。)
で示されるアニリン化合物の酸付加塩または式(1)で示されるアニリン化合物と式(1)で示されるアニリン化合物の酸付加塩との混合物に、式(2)
(式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物を加えて反応させることにより、収率よく式(3)
(式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアゾ化合物またはその酸付加塩を製造することができることを見出し、本発明に至った。
(式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わす。)
で示されるアニリン化合物の酸付加塩または式(1)で示されるアニリン化合物と式(1)で示されるアニリン化合物の酸付加塩との混合物に、式(2)
(式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物を加えて反応させることにより、収率よく式(3)
(式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアゾ化合物またはその酸付加塩を製造することができることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、式(1)
(式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わす。)
で示されるアニリン化合物の酸付加塩または式(1)で示されるアニリン化合物と式(1)で示されるアニリン化合物の酸付加塩との混合物に、式(2)
(式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物を加えて反応させることを特徴とする式(3)
(式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアゾ化合物またはその酸付加塩の製造方法を提供するものである。
(式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わす。)
で示されるアニリン化合物の酸付加塩または式(1)で示されるアニリン化合物と式(1)で示されるアニリン化合物の酸付加塩との混合物に、式(2)
(式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物を加えて反応させることを特徴とする式(3)
(式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアゾ化合物またはその酸付加塩の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、より収率よく式(3)で示されるアゾ化合物を製造することができるため、工業的により有利である。
式(1)
で示されるアニリン化合物(以下、アニリン化合物(1)と略記する。)の式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わす。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等の炭素数1〜6の低級アルキル基が挙げられる。
で示されるアニリン化合物(以下、アニリン化合物(1)と略記する。)の式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わす。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等の炭素数1〜6の低級アルキル基が挙げられる。
かかるアニリン化合物(1)の酸付加塩の酸としては、アニリン化合物(1)と酸付加塩を形成し得る酸であれば特に制限されず、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸等の鉱酸、例えば酢酸等の有機酸等が挙げられ、鉱酸が好ましく、なかでも、塩酸または硫酸がより好ましい。
かかるアニリン化合物(1)の酸付加塩は、市販されているものを用いてもよいし、フリー体のアニリン化合物(1)と酸を接触させて調製したものを用いてもよい。
かかるアニリン化合物(1)の酸付加塩としては、例えばアニリンの塩酸塩、2,6−ジメチルアニリンの塩酸塩、2,6−ジエチルアニリンの塩酸塩、2,6−ジ−n−プロピルアニリンの塩酸塩、2,6−ジイソプロピルアニリンの塩酸塩、2,6−n−ブチルアニリンの塩酸塩、2,6−ジイソブチルアニリンの塩酸塩、アニリンの硫酸塩、2,6−ジメチルアニリンの硫酸塩、2,6−ジエチルアニリンの硫酸塩、2,6−ジ−n−プロピルアニリンの硫酸塩、2,6−ジイソプロピルアニリンの硫酸塩、2,6−n−ブチルアニリンの硫酸塩、2,6−ジイソブチルアニリンの硫酸塩等が挙げられる。
本発明は、かかるアニリン化合物(1)の酸付加塩またはアニリン化合物(1)とアニリン化合物(1)の酸付加塩との混合物に、式(2)
(式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物(以下、ジアゾニウム化合物(2)と略記する。)を加えて反応させることを特徴とするものである。
(式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物(以下、ジアゾニウム化合物(2)と略記する。)を加えて反応させることを特徴とするものである。
アニリン化合物(1)とアニリン化合物(1)の酸付加塩との混合物を用いる場合のそれぞれの含有割合は特に制限されないが、収率面で、アニリン化合物(1)の酸付加塩の含有割合の方がアニリン化合物(1)の含有割合よりも大きい方が好ましい。
ジアゾニウム化合物(2)の式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、その置換位置としては、3位または4位が好ましい。また、X−はカウンターアニオンを表わし、カウンターアニオンとしては、反応を妨げないものであれば制限されず、通常のジアゾ化反応によりジアゾニウム化合物(2)を調製した際にカウンターアニオンとなっているものがそのまま用いられる。もちろん必要に応じて、通常のアニオン交換法に準じてカウンターアニオンを交換した後用いてもよい。好ましいカウンターアニオンとしては、例えばCl−、Br−等のハロゲンイオン、HSO4 −、BF4 −、PF6 −等が挙げられ、ハロゲンイオンが好ましい。
かかるジアゾニウム化合物(2)は、例えば式(4)
(式中、R3は上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物と、例えば亜硝酸ナトリウム等のジアゾ化剤とを、例えば塩酸等の酸の存在下に反応させることにより調製することができ、本反応には、得られたジアゾ化調製液をそのまま用いてもよい。
(式中、R3は上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物と、例えば亜硝酸ナトリウム等のジアゾ化剤とを、例えば塩酸等の酸の存在下に反応させることにより調製することができ、本反応には、得られたジアゾ化調製液をそのまま用いてもよい。
かかるジアゾニウム化合物(2)としては、例えばベンゼンジアゾニウムクロリド、2−ヒドロキシベンゼンジアゾニウムクロリド、3−ヒドロキシベンゼンジアゾニウムクロリド、4−ヒドロキシベンゼンジアゾニウムクロリド、2−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリド、3−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリド、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリド、2−スルホベンゼンジアゾニウムクロリド、3−スルホベンゼンジアゾニウムクロリド、4−スルホベンゼンジアゾニウムクロリド等が挙げられ、3−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドまたは4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドが好ましい。
アニリン化合物(1)の酸付加塩を用いる場合のジアゾニウム化合物(2)の使用量は、アニリン化合物(1)の酸付加塩に対して、通常0.8〜10モル倍、好ましくは0.9〜3モル倍、より好ましくは1〜1.5モル倍である。アニリン化合物(1)とアニリン化合物(1)の酸付加塩との混合物を用いる場合のジアゾニウム化合物(2)の使用量は、アニリン化合物(1)とアニリン化合物(1)の酸付加塩の合計に対して、通常0.8〜10モル倍、好ましくは0.9〜3モル倍、より好ましくは1〜1.5モル倍である。
アニリン化合物(1)の酸付加塩またはアニリン化合物(1)とアニリン化合物(1)の酸付加塩との混合物と、ジアゾニウム化合物(2)との反応は、通常溶媒中で実施され、溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、水等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ、好ましくは水または水とアルコール系溶媒の混合溶媒が挙げられる。アニリン化合物(1)の酸付加塩を用いる場合のかかる溶媒の使用量は、アニリン化合物(1)の酸付加塩に対して、通常1〜20重量倍であり、アニリン化合物(1)とアニリン化合物(1)の酸付加塩との混合物を用いる場合のかかる溶媒の使用量は、アニリン化合物(1)とアニリン化合物(1)の酸付加塩との合計に対して、通常1〜20重量倍である。
反応温度は、通常−20〜60℃、好ましくは−5〜40℃である。
反応終了後、例えば反応液を中和処理した後、水に不溶の有機溶媒を加えて抽出処理し、得られる有機層を濃縮処理することにより、式(3)
(式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアゾ化合物(以下、アゾ化合物(3)と略記する。)を取り出すことができる。また、例えば反応液を冷却処理することにより、アゾ化合物(3)の酸付加塩を結晶として取り出すこともできる。水に不溶の有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばジクロロメタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル等のエーテル系溶媒等が挙げられ、その使用量は特に制限されない。
(式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアゾ化合物(以下、アゾ化合物(3)と略記する。)を取り出すことができる。また、例えば反応液を冷却処理することにより、アゾ化合物(3)の酸付加塩を結晶として取り出すこともできる。水に不溶の有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばジクロロメタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル等のエーテル系溶媒等が挙げられ、その使用量は特に制限されない。
かくして得られるアゾ化合物(3)またはその酸付加塩としては、例えば4−(フェニルアゾ)アニリン、4−(2−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、4−(3−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、4−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、4−(2−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、4−(2−スルホフェニルアゾ)アニリン、4−(3−スルホフェニルアゾ)アニリン、4−(4−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(フェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(2−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(3−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(2−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(2−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(3−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジメチル−4−(4−スルホフェニルアゾ)アニリン、
2,6−ジエチル−4−(フェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(2−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(3−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(2−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(2−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(3−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジエチル−4−(4−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(フェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(2−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(3−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(2−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(2−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(3−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−プロピル−4−(4−スルホフェニルアゾ)アニリン、
2,6−ジイソプロピル−4−(フェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(2−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(3−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(2−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(2−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(3−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソプロピル−4−(4−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(フェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(2−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(3−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(2−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(2−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(3−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジ−n−ブチル−4−(4−スルホフェニルアゾ)アニリン、
2,6−ジイソブチル−4−(フェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(2−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(3−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(2−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(2−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(3−スルホフェニルアゾ)アニリン、2,6−ジイソブチル−4−(4−スルホフェニルアゾ)アニリン等およびこれらの塩酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、分析には、高速液体クロマトグラフィー(LC)法を用いた。
実施例1
4−アミノ安息香酸4.5gを水45gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
4−アミノ安息香酸4.5gを水45gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
3.6重量%塩酸30gとメタノール12.8gとからなる混合溶液中に、内温20℃で、2,6−ジイソプロピルアニリン5.3gを30分かけて滴下し、2,6−ジイソプロピルアニリンの塩酸塩を含む懸濁液を調製した。これに、内温0〜5℃に保持した上記4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を1時間かけて滴下した。その後、内温20℃で5時間攪拌、反応させて、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を含む反応液を得た。2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩の反応収率は79%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)であり、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンに対する2,6−ジイソプロピルアニリンの残存率は1.4%であった。
反応液に、15重量%水酸化ナトリウム水溶液8gを加え、氷冷した後、析出した結晶を濾取した。濾取した結晶を冷水、さらに冷イソプロパノールで洗浄した後、減圧条件下で乾燥させて、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩8.3gを得た。取り出し収率:74%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:98.0%(LC面積百分率値)。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6,δ/ppm)
1.23(12H,d),3.17(2H,m),7.66(1H,s),7.89(2H,d),8.07(2H,d)
1.23(12H,d),3.17(2H,m),7.66(1H,s),7.89(2H,d),8.07(2H,d)
実施例2
4−アミノ安息香酸4.5gを水45gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
4−アミノ安息香酸4.5gを水45gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
水32gとメタノール12.8gとからなる混合溶液中に、内温20℃で、2,6−ジイソプロピルアニリンの塩酸塩6.4gを懸濁させ、2,6−ジイソプロピルアニリンの塩酸塩を含む懸濁液を調製した。これに、内温0〜5℃に保持した上記4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を1時間かけて滴下した。その後、内温20℃で6時間攪拌、反応させて、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を含む反応液を得た。2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩の反応収率は81%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)であり、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンに対する2,6−ジイソプロピルアニリンの残存率は1.5%であった。
反応液に、15重量%水酸化ナトリウム水溶液8gを加え、氷冷した後、析出した結晶を濾取した。濾取した結晶を冷水、さらに冷イソプロパノールで洗浄した後、減圧条件下で乾燥させて、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩8.6gを得た。取り出し収率:78%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:98.5%(LC面積百分率値)。
実施例3
前記実施例2において、水32gとメタノール12.8gとからなる混合溶液に代えて、水32gを用い、5時間攪拌、反応させた以外は実施例2と同様に実施して、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩7.8gを得た。取り出し収率:72%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:99.0%(LC面積百分率値)。
前記実施例2において、水32gとメタノール12.8gとからなる混合溶液に代えて、水32gを用い、5時間攪拌、反応させた以外は実施例2と同様に実施して、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩7.8gを得た。取り出し収率:72%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:99.0%(LC面積百分率値)。
実施例4
前記実施例2において、水32gとメタノール12.8gとからなる混合溶液に代えて、水32gとイソプロパノール9.6gとからなる混合溶液を用いた以外は実施例2と同様に実施して、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩8.2gを得た。取り出し収率:73%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:97.0%(LC面積百分率値)。
前記実施例2において、水32gとメタノール12.8gとからなる混合溶液に代えて、水32gとイソプロパノール9.6gとからなる混合溶液を用いた以外は実施例2と同様に実施して、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩8.2gを得た。取り出し収率:73%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:97.0%(LC面積百分率値)。
実施例5
前記実施例1において、4−アミノ安息香酸に代えて3−アミノ安息香酸を用いた以外は実施例1と同様に実施して、2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を得た。取り出し収率:73%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:94%(LC面積百分率値)。
前記実施例1において、4−アミノ安息香酸に代えて3−アミノ安息香酸を用いた以外は実施例1と同様に実施して、2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を得た。取り出し収率:73%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:94%(LC面積百分率値)。
比較例1
3−アミノ安息香酸4.5gを水80gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、3−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
3−アミノ安息香酸4.5gを水80gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、3−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
2,6−ジイソプロピルアニリン5.3gをエタノール21gに溶解させ、内温20℃に調整した。これに、内温0〜5℃に保持した上記3−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を1時間かけて滴下した。その後、内温20℃で1時間攪拌、反応させて、2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を含む反応液を得た。2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩の反応収率は51%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)であり、2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリンに対する2,6−ジイソプロピルアニリンの残存率は1.2%であった。
前記実施例1と同様に後処理し、2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を得た。取り出し収率:42%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:80%(LC面積百分率値)。
前記実施例1と同様に後処理し、2,6−ジイソプロピル−4−(3−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を得た。取り出し収率:42%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:80%(LC面積百分率値)。
比較例2
4−アミノ安息香酸4.5gを水45.3gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
4−アミノ安息香酸4.5gを水45.3gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸10gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液6.3gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
2,6−ジイソプロピルアニリン5.3gをエタノール21gに溶解させ、内温20℃に調整した。これに、内温0〜5℃に保持した上記3−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を1時間かけて滴下した。その後、内温20℃で1時間攪拌、反応させて、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を含む反応液を得た。2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩の反応収率は49%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)であり、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンに対する2,6−ジイソプロピルアニリンの残存率は4.7%であった。
前記実施例1と同様に後処理し、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を得た。取り出し収率:40%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:92%(LC面積百分率値)。
前記実施例1と同様に後処理し、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を得た。取り出し収率:40%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)、純度:92%(LC面積百分率値)。
実施例6
4−アミノ安息香酸2.7gを水27gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸6gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液3.8gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
4−アミノ安息香酸2.7gを水27gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸6gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液3.8gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
1.8重量%塩酸18.3gとメタノール7.7gとからなる混合溶液中に、内温20℃で、2,6−ジイソプロピルアニリン3.2gを30分かけて滴下し、2,6−ジイソプロピルアニリンの塩酸塩を含む懸濁液を調製した。これに、内温0〜5℃に保持した上記4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を1時間かけて滴下した。その後、内温20℃で19時間攪拌、反応させて、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を含む反応液を得た。2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩の反応収率は71%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)であった。
上記実施例1と同様に後処理し、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を、取り出し収率:67%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)で得た。純度:98%(LC面積百分率値)。
実施例7
4−アミノ安息香酸3.0gを水30gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸6.7gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液4.2gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
4−アミノ安息香酸3.0gを水30gに懸濁させた。内温5℃以下に保ちながら、濃塩酸6.7gを加え、さらに、36重量%亜硝酸ナトリウム水溶液4.2gを滴下した。その後、内温0〜5℃で1時間攪拌、保持し、4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を調製した。
2.7重量%塩酸20.3gとメタノール8.5gとからなる混合溶液中に、内温20℃で、2,6−ジイソプロピルアニリン3.2gを30分かけて滴下し、2,6−ジイソプロピルアニリンの塩酸塩を含む懸濁液を調製した。これに、内温0〜5℃に保持した上記4−カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリドを含む水溶液を1時間かけて滴下した。その後、内温20℃で19時間攪拌、反応させて、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を含む反応液を得た。2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩の反応収率は73%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)であった。
上記実施例1と同様に後処理し、2,6−ジイソプロピル−4−(4−カルボキシフェニルアゾ)アニリンの塩酸塩を、取り出し収率:69%(2,6−ジイソプロピルアニリン基準)で得た。純度:97%(LC面積百分率値)。
Claims (1)
- 式(1)
(式中、R1およびR2はそれぞれ同一または相異なって、水素原子またはアルキル基を表わす。)
で示されるアニリン化合物の酸付加塩または式(1)で示されるアニリン化合物と式(1)で示されるアニリン化合物の酸付加塩との混合物に、式(2)
(式中、R3は水素原子、水酸基、カルボキシル基またはスルホ基を表わし、X−はカウンターアニオンを表わす。)
で示されるジアゾニウム化合物を加えて反応させることを特徴とする式(3)
(式中、R1、R2およびR3は上記と同一の意味を表わす。)
で示されるアゾ化合物またはその酸付加塩の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005088088A JP2006265194A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | アゾ化合物またはその酸付加塩の製造方法 |
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- 2005-03-25 JP JP2005088088A patent/JP2006265194A/ja active Pending
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