JP2006264498A - 車両の脱着式屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時に大きな荷重を受けても、屋根の飛散を防止することができる車両の脱着式屋根構造を提供する。
【解決手段】上部車室を形成すると共に、外表面を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの車室内方に配設されるインナパネル9とから構成され、複数の固定部材13,14,15,16で車体に対して着脱可能に設けられる車両の脱着式屋根構造であって、上記インナパネル9とアウタパネルとの間には、上記少なくとも一部の固定部材間(14,14間、14,15間、15,15間)を連結すべく線状補強部材W1〜W6が配設されたことを特徴とする。
【選択図】 図9

Description

この発明は、アウタパネルとインナパネルとから構成され、トップロック、サイドロック、リヤデッキロックおよびウエッジ等の固定部材で車体に対して着脱可能に設けられたハードルーフ(デタッチャブルハードトップいわゆるDHT)のような車両の脱着式屋根構造に関する。
一般に、開閉式ソフトトップを備えたオープンカーにおいては、開放感が得られる反面、静寂性、耐候性、剛性の面で不利であり、このためソフトトップの幌を格納した状態で車両の上部にソフトトップとは別体のハードルーフを取付けて、上部車室を形成することが知られている(特許文献1参照)。
一方、車体後部にルーフの後部を含んで後方に開放するリヤ開口を形成し、合成樹脂から形成され、かつ、基部が車体のリヤ開口上縁部にヒンジを介して取付けられたバックドア本体でリヤ開口を覆うように成した構造において、バックドア本体をアウタパネルとインナパネルとで構成し、これら両パネル間にはバックドア本体の基部から自由端部に向けて延びる間隙を形成し、一端部を上記ヒンジに固定し、他端部をバックドア本体の自由端部に固定したワイヤロープを設け、このワイヤロープを上記両パネル間の間隙にたるませて配設し、車両後突時の衝撃力が入力された場合においても、バックドア本体が脱落しないように構成したものがある(特許文献2参照)。
上述のハードルーフまたはバックドア本体を備えた車両が衝突の衝撃を受けると、その大荷重により樹脂等により形成されたハードルーフまたはバックドア本体、特に車体に対して固定しているロック部の周辺が損傷、破損、または飛散するという問題点があった。
加えて、特許文献2に開示されたものでは、ワイヤロープがたるませて配設されている関係上、車両走行時に、ワイヤロープがインナパネルまたは/およびアウタパネルに当接して、異音が発生する問題点があった。
特開平10−297286号公報 実公平5−34970号公報
そこで、この発明は、脱着式屋根を構成するインナパネルとアウタパネルとの間に、少なくとも一部の固定部材間を連結するように線状補強部材を配設することで、車両の脱着式屋根が、衝突時に大きな荷重を受けても、線状補強部材により固定部材間を結ぶ構造により、車体から固定部材へ入力された荷重を他の固定部材に分散させることができ、また一方の固定部材の近傍で屋根の破損が生じても、線状補強部材により他方の固定部材と結ばれているので、屋根の飛散を防止することができる車両の脱着式屋根構造の提供を目的とする。
この発明による車両の脱着式屋根構造は、上部車室を形成すると共に、外表面を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの車室内方に配設されるインナパネルとから構成され、複数の固定部材で車体に対して着脱可能に設けられる車両の脱着式屋根構造であって、上記インナパネルとアウタパネルとの間には、上記少なくとも一部の固定部材間を連結すべく線状補強部材が配設されたものである。
上述の固定部材は、トップロック、サイドロック、リヤデッキロック、ウエッジ等の部材に設定してもよく、また、上述の線状補強部材は、ワイヤに設定してもよい。
上記構成によれば、固定部材間を線状補強部材にて連結しているので、脱着式屋根が衝突時に大きな荷重を受けても、車体から固定部材へ入力された荷重を他の固定部材に分散させることができ、また一方の固定部材の近傍で屋根の破損が生じても、線状補強部材により他方の固定部材と連結されているので、屋根の飛散を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記固定部材は、屋根の車幅方向両端部に配置され、上記線状補強部材は両固定部材間を車幅方向に連結すべく配設されたものである。
上記構成によれば、線状補強部材で固定部材間を車幅方向に連結したので、側突時またはオフセット衝突時において、左右一方側の固定部材から大荷重が入力されても、荷重分散と屋根の飛散防止との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記固定部材は、車両の前後方向に離間して配置され、上記線状補強部材は両固定部材間を前後方向に連結すべく配設されたものである。
上記構成によれば、線状補強部材で固定部材間を車両の前後方向に連結したので、前突時または後突時において、前後一方側の固定部材から大荷重が入力されても、荷重分散と屋根の飛散防止との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記固定部材は、屋根の上下方向にオフセットして配置され、上記線状補強部材は両固定部材間を上下方向に連結すべく配設されたものである。
上記構成によれば、線状補強部材で固定部材間を屋根の上下方向に連結したので、車両衝突時において、上下一方側の固定部材から大荷重が入力されても、荷重分散と屋根の飛散防止との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記線状補強部材の端部は、板状補強部材を介して上記固定部材と連結されたものである。
上述の板状補強部材は、スチール製のレインフォースメントに設定してもよい。
上記構成によれば、板状補強部材(剛性部材)により、屋根に対する固定部材の取付け剛性を向上させることができ、また線状補強部材と固定部材との連結作業の容易化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記線状補強部材は屋根の上部略全周にわたるように配設されたものである。
上記構成によれば、線状補強部材が屋根の上部略全周にわたるので、車両に対して前方、側方、後方およびオフセット方向の何れの方向から衝撃荷重が入力されても、荷重分散と屋根の飛散防止との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記固定部材相互間を連結する線状補強部材は、上部線状補強部材と下部線状補強部材とを備えたものである。
上記構成によれば、線状補強部材をツイン構造と成したので、屋根の耐力向上を図ることができる。
この発明によれば、脱着式屋根を構成するインナパネルとアウタパネルとの間に、少なくとも一部の固定部材間を連結するように線状補強部材を配設したので、車両の脱着式屋根が、衝突時に大きな荷重を受けても、線状補強部材により固定部材間を結ぶ構造により、車体から固定部材へ入力された荷重を他の固定部材に分散させることができ、また一方の固定部材の近傍で屋根の破損が生じても、線状補強部材により他方の固定部材と結ばれているので、屋根の飛散を防止することができる効果がある。
衝撃荷重の分散と屋根の飛散防止との両立を図るという目的を、上部車室を形成すると共に、外表面を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの車室内方に配設されるインナパネルとから構成され、複数の固定部材で車体に対して着脱可能に設けられる車両の着脱式屋根構造において、インナパネルとアウタパネルとの間に、少なくとも一部の固定部材間を連結するように線状補強部材を配設するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の脱着式屋根構造を示し、図1において、左右のフロントピラー1,1およびフロントヘッダ2で囲繞されたフロントウインドガラス3と、昇降可能なサイドガラス4と、リヤデッキ5とを備えたオープンカー6には、開閉式ソフトトップの幌を格納した状態でハードルーフ7(デタッチャブルハードトップ)を着脱可能に取付けている。
上述のハードルーフ7は図1に示すアウタパネル8と図2に示すインナパネル9とで構成されている。これらの各パネル8,9はシート・モールディング・コンパウンド(いわゆるSMC)等の樹脂で形成されるもので、アウタパネル8は上部車室を形成すると共に、外表面を形成するパネルである。
また、インナパネル9はアウタパネル8の車室内方に配設されるパネルで、このインナパネル9は車幅方向に延びる前辺部9Aと、前辺部9Aより後方において車幅方向に延びる後辺部9Bと、後辺部9Bより後方において、車幅方向に延びる下辺部9Cと、各辺部9A,9Bの両端部を連結すべく車両の前後方向に延びる側辺部9D,9Dと、各辺部9B,9Dの端部と下辺部9Cの前端部とを連結すべく上下方向に延びる縦辺部9E,9Eとを備え、これらの各辺部9A〜9Eを一体形成したものである。
ここで、前辺部9Aと後辺部9Bと左右の側辺部9D,9Dとで囲繞形成された開口部10と、後辺部9Bと下辺部9Cと左右の縦辺部9E,9Eとで囲繞形成された開口部11とを設け、一方の開口部10は軽量化用の開口に設定され、他方の開口部11の口縁にはバックウインドガラス12(図3参照)を取付けるように構成されている。
上述のアウタパネル8とインナパネル9とは接着により一体化され、これら両パネル8,9から構成されるハードルーフ7は図2に示す複数の固定部材としてのトップロック13、ウエッジ14,14、サイドロック15,15、リヤデッキロック16,16を用いて車体に着脱可能に取付けられる。
図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は図3の要部拡大図であって、前辺部9Aの中央に設けられたトップロック13は図3、図4に示すように固定されている。
すなわち、このトップロック13は、操作レバー17の操作によりフロントヘッダ2側の係止ピン(図示せず)に対して着脱可能に係合するフック18と、カバー部材19とを有し(詳細構造は実公平7−28023号とほぼ同様)、このトップロック13のベース部材20をボルト21、ナット22等の取付け部材にてインナパネル9に取付けるが、インナパネル9の前辺部9Aの中央上面には予め板状補強部材としてのレインフォースメント23(スチール製の剛性部材)が接着固定されており、上述のボルト21、ナット22にて三者20,9A,23を共締め固定する。
なお、図3において24は開口部10を車室内側から覆うトリム部材(いわゆるトップシーリング)、25はインナパネル9の下辺部9Cを車室内側から覆うトリム部材である。
図5は図2のB−B線矢視断面図であって、前辺部9Aの側方下部に設けられた上述のウエッジ14は図5に示すように固定されている。
すなわち、このウエッジ14は複数の位置決めピン26,27と、ラバー部材28が装着された先端のくさび部29とを有し、このウエッジ14の主体部を位置決めピン26,27で位置決めした状態下において、ボルト30、ナット31等の取付け部材にてインナパネル9に取付けるが、インナパネル9の前辺部9Aの側部上面には予め板状補強部材としてのレインフォースメント32(スチール製の剛性部材)が接着固定されており、上述のボルト30、ナット31にて三者14,9A,32を共締め固定する。このレインフォースメント32は図9に示すように各辺9A,9Dのコーナ部において両辺9A,9Dに位置するように設けられている。
一方、図5に示すようにフロントヘッダ2はヘッダアウタパネル33とヘッダインナパネル34とを接合して車幅方向に延びるヘッダ閉断面35を有する車体剛性部材であって、このフロントヘッダ2のハードルーフ7と対応するリヤ側の接合フランジ部にはシール部材36が嵌着される一方、上述のウエッジ14と対応するようにヘッダインナパネル34にはボルト37、ナット38等の取付け部材を用いて受け金具39が固定されており、この車体側の受け金具39の凹部39aにウエッジ14先端のくさび部29を挿入することで、車体に対してハードルーフ7を左右2箇所にて位置決めするように構成している。
図6は図2のC−C線矢視断面図であって、縦辺部9Eに設けられた上述のサイドロック15は図6に示すように固定されている。
すなわち、このサイドロック15は、支点40を中心として回動操作されるハンドル41にてロック、アンロック動作されるフック42と、位置決め用のテーパピン43とを有し、このサイドロック15のベース部材44を複数のボルト45、ナット46等の取付け部材(但し、図6では1組のボルト、ナットのみを示す)にてインナパネル9に取付けるが、インナパネル9の縦辺部9Eの外面には予め板状補強部材としてのレインフォースメント47(スチール製の剛性部材)が接着固定されており、上述のボルト45、ナット46にて、ベース部材44、インナパネル9、レインフォースメント47を共締め固定する。このレインフォースメント47は図9に示すようにその上部が各辺9D,9B,9Eのコーナ部近傍まで上方へ延出されている。
なお、図6において、48はインナパネル9の縦辺部9Eを車室内側から覆うトリム部材で、このトリム部材48は図3で既に示したトリム部材24と一体形成してもよい。また、49はウエザストリップである。
一方、図7に示すように上述のサイドロック15と対応すべく車体側にはストライカ50が固定されている。このストライカ50はフック孔51とテーパ孔52とを有し、このストライカ50のテーパ孔52にサイドロック15のテーパピン43を挿入した状態で、フック孔51の口縁をフック42で係合して、サイドロック15を介してハードルーフ7の側下部をセンタピラー対応部の車体に係止すべく構成している。
図8は図2のD−D線矢視断面図であって、下辺部9Cの両サイドに設けられた上述のリヤデッキロック16は図8に示すように固定されている。
すなわち、このリヤデッキロック16は、開口部53が形成されたベースプレート54と、このベースプレート54の後部上側にスペーサ55を介して締結されたロックプレート56と、カバー部材57とを有し、ベースプレート54の前側がインナパネル9の下辺部9C,9C間にサンドイッチ状に締結されている。
一方、リヤデッキ5側には頭部58aを有する係止ピン58(ロックピン)が突設されており、リヤデッキロック16の開口部53から車体側の頭部58aおよび係止ピン58が上方に突出するように、該リヤデッキロック16を車体側へ相対移動させ、その後、該リヤデッキロック16を前方に移動させると、頭部58a直下の係止ピン58がロックプレート56の半円状部に係合され、ハードルーフ7の後部左右を車体に係合し得るように構成されている。
なお、図8において、59はバックウインドガラス12の周囲に設けられたシール部材、60はインナパネル9の下辺部9Cに設けた突片に嵌着されたウエザストリップである。
図9〜図12はインナパネル9に対する線状補強部材としてのワイヤの配設構造を示し、固定部材としてのトップロック13の取付け剛性向上を図るレインフフォースメント23と、ウエッジ14の取付け剛性向上を図るレインフォースメント32と、サイドロック15の取付け剛性向上を図るレインフォースメント47との間には、インパネル9の少なくとも一部の外周縁に沿って略閉ループ状になるように、つまり下辺部9C、縦辺部9Eを除く他の各辺部9A,9B,9Dに沿って略閉ループ状になるように、複数のワイヤW1〜W6が配設されている。
この実施例では、複数のワイヤW1〜W6はインナパネル9の前辺部9Aと、側辺部9Dと、後辺部9Bとに沿って略閉ループ状になるように配設されている。
図13は複数のワイヤW1〜W6の配設構造を抽出して示す平面図であって、上述の各ワイヤW1〜W6は非連続の合計10本の線分要素(ワイヤW1〜W6参照)に分割されていて、これら線分状の各ワイヤW1〜W6のそれぞれの両端部には、図14に示すように、ワイヤ取付け金具61(いわゆるアタッチメント)が設けられている。
このワイヤ取付け金具61はワイヤW1〜W6の端部を鋳型にセットした状態で、溶湯を鋳込んで形成(鋳造)したもので、ワイヤ取付け金具61には取付け孔62が形成されている。
ワイヤW1〜W6の両端部のワイヤ取付け金具61はボルト、ナット63を用いて対応するレインフォースメント23,32,47に取付けられるが、図13から明らかなように各ワイヤW1〜W6は平面視において左右対称に配設されている。
また上述のワイヤW1〜W6は、上部の線状補強部材(上部線分要素)としてのワイヤW1,W3,W5と、下部の線状補強部材(下部線分要素)としてのワイヤW2,W4,W6とを備えている。
図9に示すように、ワイヤW1はインナパネル9の前辺部9Aに沿って、レインフォースメント23,32間に取付けられるが、この上側のワイヤW1は下側のワイヤW2と干渉しないように、各レインフォースメント23,32の近傍部においてインナパネル9に一体形成されたリブ64,64の凹部にワイヤW1中途部が係止されている。
また、下側のワイヤW2はインナパネル9の前辺部9Aに沿って、レインフォースメント23,32間に一直線状に取付けられている。
しかも、これら上下の各ワイヤW1,W2は、インナパネル9とアウタパネル8とを接合して形成される空間部65(図4、図5参照)内に位置し、干渉異音の発生を防止すべく何れのパネル8,9とも接触しないように配設されたものである。
図9〜図12に示すようにインナパネル9の側辺部9Dには前後のレインフォースメント32,47の中間に位置するように突設部としてのリブ66,66を該インナパネル9から一体に突設している。
上述のリブ66は図15に示すように、上側のワイヤW3を保持する上側の凹部67と、下側のワイヤW4を保持する下側の凹部68とを有するものである。
上側のワイヤW3は、インナパネル9の側辺部9Dに沿って、レインフォースメント32,47間に取付けられるが、この上側のワイヤW3の中途部はリブ66の上側の凹部67で保持されて、前後のレインフォースメント32,47間に張設されている。
下側のワイヤW4は、インナパネル9の側辺部9Dに沿って、レインフォースメント32,47間に取付けられるが、この下側のワイヤW4の中途部はリブ66の下側の凹部68で保持されて、前後のレインフォースメント32,47間に張架されている。
つまり、上述の各ワイヤW3,W4は前後の各リブ66,66の上下の各凹部67,68で保持されることにより、インナパネル9およびアウタパネル8から離間して、これら両パネル8,9間の空間部69(図15参照)内に位置し、干渉異音の発生を防止すべく何れのパネル8,9とも接触しないように配設されている。
ここで、上述の各リブ66,66は図11、図12に示すように、インナパネル9に形成された開口としてのトリム取付け孔70の近傍位置に設けられたものであって、トリム部材24の取付けボス部は該トリム取付け孔70からインナパネル9の上方へ突出され、この突出部にファスナ71を嵌着して、トリム部材24を固定するように構成している。また、図11、図12に示すように上述のファスナ71は上下のワイヤW3,W4間に位置しており、これら各ワイヤW3,W4と干渉しないように設けられている。
さらに、図12に示すように、各W3,W4はリブ66における上下の凹部67,68でその延出方向がハードルーフ7の形状に対応して三次元的に変更されるように配設され、これらワイヤW3,W4のリブ66よりも前側の部分、並びにリブ66よりも後側の部分とワイヤ取付け金具61との間において、上下の各ワイヤW3,W4はハードルーフ7の形状に対応すべく非平行に配設されている。
ところで、図12、図13に示すように、インナパネル9における縦辺部9Eの上側と、後辺部9Bとの両者には、一対のワイヤW5,W6をハードルーフ7の形状に対応して配設すべく、複数のリブ72,73が一体に突設されており、これらの各リブ72,73には各ワイヤW5,W6を離間させて保持する2連の凹部が形成されている。
上側のワイヤW5は、インナパネル9の後辺部9Bに沿って、左右のレインフォースメント47,47間に取付けられるが、この上側のワイヤW5の中途部はリブ72,73の2連の凹部の一方で保持されて、左右のレインフォースメント47,47間に張架されている。
同様に、下側のワイヤW6は、インナパネル9の後辺部9Bに沿って、左右のレインフォースメント47,47間に取付けられるが、この下側のワイヤW6の中途部はリブ72,73の2連の凹部の他方で保持されて、左右のレインフォースメント47,47間に張架されている。
そして、これらの各ワイヤW5,W6もリブ72,73で保持されることにより、インナパネル9およびアウタパネル8から離間して、これら両パネル8,9の空間部内に位置し、干渉異音の発生を防止すべく何れのパネル8,9とも接触しないように配設されている。
一方、図2で示したように、固定部材としてのウエッジ14,14はハードルーフ7の車幅方向両端部に配置されており、ワイヤW1,W2はレインフォースメント23,32を介して両ウエッジ14,14を車幅方向に連結すべく配設されている。
同様に、固定部材としてのサイドロック15,15はハードルーフ7の車幅方向両端部に配置されており、ワイヤW5,W6はレインフォースメント47,47を介して両サイドロック15,15を車幅方向に連結すべく配設されている。
また、固定部材としてのウエッジ14とサイドロック15とは車両の前後方向に離間して配置され、ワイヤW3,W4はレインフォースメント32,47を介して両固定部材(ウエッジ14,サイドロック15参照)を車両の前後方向に連結すべく配設されている。
さらに、固定部材としてのウエッジ14とサイドロック15とは車両の前後方向のみならずハードルーフ7の上下方向にもオフセットして配置されており、ワイヤW3,W4はレインフォースメント32,47を介して両固定部材(ウエッジ14、サイドロック15参照)を上下方向に連結すべく配設したものである。
ここで、上述の各ワイヤW1〜W6はその中途部がたわまないように可及的テンションを付与した状態で、対応するレインフォースメント23,32,47に取付けられている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印OUTは車両外方を示し、矢印INは車両内方を示す。
このように上記実施例の車両の脱着式屋根構造は、上部車室を形成すると共に、外表面を形成するアウタパネル8と、該アウタパネル8の車室内方に配設されるインナパネル9とから構成され、複数の固定部材(トップロック13、ウエッジ14、サイドロック15、リヤデッキロック16参照)で車体に対して着脱可能に設けられる車両の脱着式屋根構造であって、上記インナパネル9とアウタパネル8との間には、上記少なくとも一部の固定部材(トップロック13、ウエッジ14、サイドロック15参照)間を連結すべく線状補強部材としてのワイヤW1〜W6が配設されたものである。
この構成によれば、固定部材間をワイヤW1〜W6にて連結しているので、脱着式屋根(ハードルーフ7参照)が衝突時に大きな荷重を受けても、車体から固定部材へ入力された荷重を他の固定部材に分散させることができ、また一方の固定部材の近傍で屋根(ハードルーフ7)の破損が生じても、ワイヤW1〜W6により他方の固定部材と連結されているので、屋根(ハードルーフ7)の飛散を防止することができる。
また、上記固定部材(ウエッジ14、サイドロック15参照)は、屋根の車幅方向の両端部に配置され、上記ワイヤW1,W2,W5,W6は両固定部材間を車幅方向に連結すべく配設されたものである。
この構成によれば、ワイヤW1,W2,W5,W6で固定部材間(ウエッジ14,14間、サイドロック15,15間参照)を車幅方向に連結したので、側突時またはオフセット衝突時において、左右一方側の固定部材から大荷重が入力されても、荷重分散と屋根(ハードルーフ7参照)の飛散防止との両立を図ることができる。
さらに、上記固定部材(ウエッジ14、サイドロック15参照)は、車両の前後方向に離間して配置され、上記ワイヤW3,W4は両固定部材間を前後方向に連結すべく配設されたものである。
この構成によれば、ワイヤW3,W4で固定部材間(ウエッジ14とサイドロック15との間)を車両の前後方向に連結したので、前突時または後突時において、前後一方側の固定部材から大荷重が入力されても、荷重分散と屋根の飛散防止との両立を図ることができる。
加えて、上記固定部材(ウエッジ14、サイドロック15参照)は、屋根の上下方向にオフセットして配置され、上記ワイヤW3,W4は両固定部材間を上下方向に連結すべく配設されたものである。
この構成によれば、ワイヤW3,W4で固定部材間を屋根(ハードルーフ7)の上下方向に連結したので、車両衝突時において、上下一方側の固定部材から大荷重が入力されても、荷重分散と屋根の飛散防止との両立を図ることができる。
また、上記線状補強部材としてのワイヤW1〜W6の端部は、板状補強部材(レインフォースメント23,32,47参照)を介して上記固定部材(トップロック13、ウエッジ14、サイドロック15)と連結されたものである。
この構成によれば、板状補強部材(レインフォースメント23,32,47)により、屋根に対する固定部材の取付け剛性を向上させることができ、またワイヤW1〜W6と固定部材(トップロック13、ウエッジ14、サイドロック15参照)との連結作業の容易化を図ることができる。
しかも、上記ワイヤW1〜W6は屋根(ハードルーフ7)の上部略全周にわたるように配設されたものである。
この構成によれば、ワイヤW1〜W6が屋根の上部略全周にわたるので、車両に対して前方、側方、後方およびオフセット方向の何れの方向から衝撃荷重が入力されても、荷重分散と屋根の飛散防止との両立を図ることができる。
さらに、上記固定部材相互間を連結するワイヤW1〜W6は、上部線状補強部材(ワイヤW1,W3,W5参照)と下部線状補強部材(ワイヤW2,W4,W6参照)とを備えたものである。
この構成によれば、ワイヤW1〜W6をツイン構造と成したので、屋根の耐力向上を図ることができる。
図16はリブ構造の他の実施例を示し、図15で示したリブ構造は、ワイヤW3とワイヤW4とを保持するリブ66に、2つの凹部67,68を形成したが、図16に示すこの実施例においては2つの凹部67,68を上方が幅広で、下方が幅狭となるテーパ状の凹部67,68に設定し、これら凹部67,68によるワイヤW3,W4の保持力向上を図ったものである。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図16において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の固定部材は、実施例のトップロック13、ウエッジ14、サイドロック15、リヤデッキロック16に対応し、
以下同様に、
線状補強部材は、ワイヤW1〜W6に対応し、
脱着式屋根は、ハードルーフ7に対応し、
板状補強部材は、レインフォースメント23,32,47に対応し、
上部線状補強部材は、ワイヤW1,W3,W5に対応し、
下部線状補強部材は、ワイヤW2,W4,W6に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては固定部材とレインフォースメントとを締結する部位と、
ボルト、ナット63を用いてワイヤW1〜W6を取付ける部位とが異なるように構成したが、
これは同一箇所において共締め固定すべく構成してもよい。
本発明の脱着式屋根構造を備えた車両の斜視図 インナパネルの平面図 図2のA−A線矢視断面図 図3の要部拡大図 図2のB−B線矢視断面図 図2のC−C線矢視断面図 車体側のストライカの説明図 図2のD−D線矢視断面図 ワイヤ配設構造を示す斜視図 ワイヤ配設構造を示す斜視図 ワイヤ配設構造を示す側面図 図10の要部拡大斜視図 ワイヤ配設構造を示す平面図 ワイヤとワイヤ取付け金具との関連構造を示す断面図 図11のE−E線矢視断面図 リブ構造の他の実施例を示す断面図
符号の説明
7…ハードルーフ(脱着式屋根)
8…アウタパネル
9…インナパネル
13…トップロック(固定部材)
14…ウエッジ(固定部材)
15…サイドロック(固定部材)
16…リヤデッキロック(固定部材)
23,32,47…レインフォースメント(板状補強部材)
W1〜W6…ワイヤ(線状補強部材)

Claims (7)

  1. 上部車室を形成すると共に、外表面を形成するアウタパネルと、該アウタパネルの車室内方に配設されるインナパネルとから構成され、複数の固定部材で車体に対して着脱可能に設けられる車両の脱着式屋根構造であって、
    上記インナパネルとアウタパネルとの間には、上記少なくとも一部の固定部材間を連結すべく線状補強部材が配設された
    車両の脱着式屋根構造。
  2. 上記固定部材は、屋根の車幅方向両端部に配置され、上記線状補強部材は両固定部材間を車幅方向に連結すべく配設された
    請求項1記載の車両の脱着式屋根構造。
  3. 上記固定部材は、車両の前後方向に離間して配置され、上記線状補強部材は両固定部材間を前後方向に連結すべく配設された
    請求項1または2記載の車両の着脱式屋根構造。
  4. 上記固定部材は、屋根の上下方向にオフセットして配置され、上記線状補強部材は両固定部材間を上下方向に連結すべく配設された
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両の脱着式屋根構造。
  5. 上記線状補強部材の端部は、板状補強部材を介して上記固定部材と連結された
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両の脱着式屋根構造。
  6. 上記線状補強部材は屋根の上部略全周にわたるように配設された
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の脱着式屋根構造。
  7. 上記固定部材相互間を連結する線状補強部材は、上部線状補強部材と下部線状補強部材とを備えた
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の脱着式屋根構造。
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