JP2006261809A - 音質調整装置および音質調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音質調整装置1は、操作者によって操作され、入力された音声信号の増強量または減衰量を含む音質調整の指示内容が入力される操作入力部5と、音声信号を増幅するイコライザ部3と、操作入力部5から入力された指示内容に基づいてイコライザ部3を制御する制御マイコン7とを備える。制御マイコン7は、操作者が選択した選択周波数帯域を増幅する場合に、選択周波数帯域を減衰したときの音声信号の音圧エネルギの減少量が、選択周波数帯域を増強したときの音声信号の音圧エネルギの増加量よりも大きくなるように、音圧レベルの減少率を増加率よりも大きい値に設定する。
【選択図】 図1
Description
00ヘルツを中心周波数とする周波数帯域)、および1キロヘルツ帯域よりも高い周波数帯域(例えば2キロヘルツや4キロヘルツを中心周波数とする周波数帯域)では、1キロヘルツ帯域に比べて人間の聴覚は音圧レベルの変化に対して鈍感になる(参考:ロビンソン・ダッドソンの曲線)。典型的な従来の音質調整装置では、音圧レベルを変化させる際の変化率(増加率および減少率)は全ての周波数帯域で同じ値に設定されているため、例えば操作者が入力する増強量が同じであっても、操作者にとっては1キロヘルツ帯域における音圧レベルの上がり具合よりも、1キロヘルツ帯域以外の帯域における音圧レベルの上がり具合の方が小さく感じられることになる。
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示が入力される入力手段を備え、
前記入力手段から入力された指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰時の減少率を増強時の増加率よりも大きい値に設定することを特徴とする音質調整装置である。
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰時の減少率を増強時の増加率よりも大きい値に設定することを特徴とする音質調整方法である。
いし、全種類であってもよい。本発明では、周波数帯域ごとに減少率および増加率が設定可能である。
本発明に従えば、複数の周波数帯域におけるそれぞれの増加率は、周波数が低い帯域になるに従って大きい値に設定されるので、操作者が入力した増強量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が低い帯域の方が増加エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する増強量が同じであっても、周波数帯域を増強させるときの増加エネルギ量は、周波数が低い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの上がり具合が同程度に感じられることになる。また、複数の周波数帯域におけるそれぞれの減少率も、周波数が低い帯域になるに従って大きい値に設定されるので、操作者が入力した減衰量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が低い帯域の方が減少エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する減衰量が同じであっても、周波数帯域を減衰させるときの減少エネルギ量は、周波数が低い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの下がり具合が同程度に感じられることになる。
本発明に従えば、周波数帯域が複数ある場合、複数の周波数帯域におけるそれぞれの増加率は、周波数が高い帯域になるに従って大きい値に設定されるので、操作者が入力した増強量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が高い帯域の方が増加エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する増強量が同じであっても、周波数帯域を増強させるときの増加エネルギ量は、周波数が高い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの上がり具合が同程度に感じられることになる。また、複数の周波数帯域におけるそれぞれの減少率も、周波数が高い帯域になるに従って大きい値に設定されるので、操作者が入力した減衰量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が高い帯域の方が減少エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する減衰量が同じであっても、周波数帯域を減衰させるとき
の減少エネルギ量は、周波数が高い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの下がり具合が同程度に感じられることになる。
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示が入力される入力手段を備え、
前記入力手段から入力された指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰用Q値を増強用Q値よりも小さい値に設定することを特徴とする音質調整装置である。
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰用Q値を増強用Q値よりも小さい値に設定することを特徴とする音質調整方法である。
なる。このように、操作者が入力する各周波数帯域の減衰量が同じであっても、低周波数帯域および高周波数帯域を減衰させるときの減少エネルギ量が標準周波数帯域を減衰させるときの減少エネルギ量よりも大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては低周波数帯域と標準周波数帯域と高周波数帯域との3種類の周波数帯域の音圧レベルの下がり具合が同程度に感じられることになる。
本発明に従えば、周波数帯域が複数ある場合、複数の周波数帯域におけるそれぞれの増強用Q値は、周波数が低い帯域になるに従って小さい値に設定されるので、操作者が入力した増強量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が低い帯域の方が増加エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する増強量が同じであっても、周波数帯域を増強させるときの増加エネルギ量については周波数が低い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの上がり具合が同程度に感じられることになる。また、複数の周波数帯域におけるそれぞれの減衰用Q値も、周波数が低い帯域になるに従って大きい値に設定されるので、操作者が入力した減衰量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が低い帯域の方が減少エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する減衰量が同じであっても、周波数帯域を減衰させるときの減少エネルギ量については周波数が低い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの下がり具合が同程度に感じられることになる。
本発明に従えば、周波数帯域が複数ある場合、複数の周波数帯域におけるそれぞれの増強用Q値は、周波数が高い帯域になるに従って小さい値に設定されるので、操作者が入力した増強量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が高い帯域の方が増加エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する増強量が同じであっても、周波数帯域を増強させるときの増加エネルギ量については周波数が高い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの上がり具合が同程度に感じられることになる。また、複数の周波数帯域におけるそれぞれの減衰用Q値も、周波数が高い帯域になるに従って小さい値に設定されるので、操作者が入力した減衰量が同じ場合でも、音圧エネルギについては周波数が高い帯域の方が減少エネルギ量が大きくなる。このように、操作者が入力する減衰量が同じであっても、周波数帯域を減衰させるときの減少エネルギ量については周波数が高い帯域の方がより大きくなるので、操作者の心理音響学的感覚においては複数の周波数帯域における音圧レベルの下がり具合が同程度に感じられることになる。
以下、本発明の第1実施形態を、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態である音質調整装置1の構成を示すブロック図であり、図2は、音質調整装置1の外観を示す平面図である。音質調整装置1は、例えば記録媒体に記録されている音声信号を読み出す読出装置10と、音声信号を含む電波を受信して復調するチューナ1
1と、スピーカ12とを含むオーディオ機器などに搭載される。音質調整装置1は、読出装置10によって読み出された音声信号や、チューナ11によって復調された音声信号の音質を調整する装置であり、例えばトーンコントローラやグラフィックイコライザなどの音質調整装置で実現される。音声信号が記録されている記録媒体は、図1に示されているコンパクトディスク(CD)、ミニディスク(MD)およびハードディスク(HDD)だけでなく、例えばディジタルヴァーサタイルディスク(DVD)であってもよい。
するとは、予め定める増加率に基づいて求められる増加量だけ周波数帯域の音圧レベルを増加させることをいう。増加率とは、1段階ごとの音圧レベルの増加量を示す数値である。したがって、操作者がUPボタン5aを押圧するたびに、選択周波数帯域を増強する段階の数(増強量)が、0→+1段階→+2段階→+3段階→…のように1ずつ増加する。ここでの「+」は、周波数帯域を増強することを示す記号である。
まず、操作者が操作入力部5の周波数切換ボタン5c,5dを押圧して所望の中心周波数を選択すると、選択された中心周波数が制御マイコン7に与えられる。ここでは、中心周波数として1キロヘルツを選択し、標準周波数帯域が選択周波数帯域である場合を説明する。次に、操作者が操作入力部5のUPボタン5aを押圧して+1stepを入力すると、制御マイコン7には、選択周波数帯域の音圧レベルを1step増強する指令が与えられる。この指令に基づいて制御マイコン7は、選択周波数帯域の音圧レベルを予め定める増加率に基づいて求められた増加量だけ増強する指令、例えば選択周波数帯域を+1デシベル増幅する指令をイコライザ部3に与える。ここでは増加率は、1デシベル/1stepである。
る減少率に基づいて求められた減少量だけ減衰する指令、例えば選択周波数帯域を−2デシベル増幅する指令をイコライザ部3に与える。ここでは減少率は、2デシベル/1stepである。
(1)第1実施形態によれば、操作者がUPボタン5aを押圧して増強量を0から1stepずつ増加させたときの音圧エネルギの増加量よりも、操作者がDOWNボタン5bを押圧して減衰量を0から1stepずつ増加させたときの音圧エネルギの減少量の方が大きくなる。したがって、選択周波数帯域を1step増強させたときの音圧レベルの上がり具合と、1step減衰させたときの音圧レベルの下がり具合とを、操作者は同程度に感じ取ることができる。これによって、操作者が入力した音質調整内容と操作者が感じ
る実際の音声信号の音質変化(心理音響学的感覚)とが適合した音質調整を行うことができる。したがって、操作に不慣れな操作者であっても、人間の聴覚に適合した音質調整を容易に行うことができるようになる。
・上記実施形態では、増強する際の音圧レベルの増加率を1デシベル/1stepとし、減衰する際の音圧レベルの減少率を2デシベル/1stepとしたけれども、減衰する際の音圧レベルの減少率が、増強する際の音圧レベルの増加率よりも大きければよい。
次に、本発明の第2実施形態を、図4を参照しながら説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態の音質調整態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。図4は、第2実施形態による音声調整態様を示す説明図である。図4の縦軸は音質調整装置1による音圧レベルの変化量を表し、横軸は周波数を表す。
まず、操作者が操作入力部5の周波数切換ボタン5c,5dを押圧して中心周波数として1キロヘルツを選択すると、中心周波数として1キロヘルツが選択された旨の指令が制御マイコン7に与えられる。次に、操作者が操作入力部5のUPボタン5aを押圧して+1stepを入力すると、制御マイコン7には、標準周波数帯域の音圧レベルを1step増強する指令が与えられる。この指令に基づいて制御マイコン7は、標準周波数帯域の音圧レベルを予め定める増加率に基づいて求められた増加量だけ増強する指令、例えば標準周波数帯域を+1デシベル増幅する指令をイコライザ部3に与える。ここでは増加率は、1デシベル/1stepである。
における標準周波数帯域の音圧レベルを求められた減少量だけ減衰、即ちここでは−2デシベル増幅して、アンプ4に与える。したがって、操作者が操作入力部5のDOWNボタン5bを押圧して減衰量を1stepずつ増加させると、入力選択部2からの音声信号における標準周波数帯域の増幅量が−2デシベルずつ増加する。
まず、操作者が操作入力部5の周波数切換ボタン5c,5dを押圧して中心周波数として250ヘルツを選択すると、中心周波数として250ヘルツが選択された旨の指令が制御マイコン7に与えられる。次に、操作者が操作入力部5のUPボタン5aを押圧して+1stepを入力すると、制御マイコン7には、低周波数帯域の音圧レベルを1step増強する指令が与えられる。この指令に基づいて制御マイコン7は、低周波数帯域の音圧レベルを予め定める増加率に基づいて求められた増加量だけ増強する指令、例えば低周波数帯域を+2デシベル増幅する指令をイコライザ部3に与える。ここでは増加率は、2デシベル/1stepである。
高周波数帯域を増加する場合は、操作者が操作入力部5の周波数切換ボタン5c,5dを押圧して中心周波数として4キロヘルツを選択することを除けば、低周波数帯域を増幅する場合と同じ制御が行われるので、説明を省略する。
ルの増加量よりも大きくなる。
なお、第2実施形態は、以下のように変更してもよい。
epとすればよい。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態は、第1実施形態の音質調整態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第4実施形態を、図5および図6を参照しながら説明する。なお、第4実施形態は、第1実施形態の音質調整態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第5実施形態を、図7を参照しながら説明する。なお、第5実施形態は、第1実施形態の音質調整態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
否かを判断する。DOWNボタン5bが押されたと判断した場合は、ステップm6に進み、DOWNボタン5bが押されていないと判断した場合は、ステップm1に戻る。ステップm6では、制御マイコン7はイコライザ部3に現在設定されている増幅量に応じて減少量を決定する。例えば下記の表4に従って減少量を決定する。表4は、係数記憶部8に予め記憶されている。
次に、本発明の第6実施形態を、図8および図9を参照しながら説明する。なお、第6実施形態は、第1実施形態の音質調整態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。図8は、第6実施形態による音声調整態様を示す説明図である。図8の縦軸は音質調整装置1による音圧レベルの変化量を表し、横軸は周波数を表す。
Q1=fc/(fH1−fL1) …(1)
式(1)においてfcは変化曲線L1で示される周波数帯域の中心周波数、fL1は変化曲線L1で示される周波数帯域の最低周波数、fH1は変化曲線L1で示される周波数帯域の最高周波数である。また、変化曲線L2のQ値であるQ2は次式(2)で表される。
式(2)においてfcは変化曲線L2で示される周波数帯域の中心周波数、fL2は変化曲線L2で示される周波数帯域の最低周波数、fH2は変化曲線L2で示される周波数帯域の最高周波数である。図9に示すように変化曲線L1よりも変化曲線L2の方が鋭いので、Q2はQ1よりも大きい値をとることがわかる。
ルを増強する場合よりも、Q値を小さくしている。例えば、選択周波数帯域の音圧レベルを1step(1デシベル)減衰するときのQ値は0.8であり、選択周波数帯域の音圧レベルを1step(1デシベル)増強するときのQ値は1である。
なお、第6実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、操作者が入力した増強量から音圧レベルの増加量を求める増加率と、操作者が入力した減衰量から音圧レベルの減少量を求める減少率とを、同じ値に設定したけれども、第1実施形態のように、減少率を増加率よりも大きな値に設定してもよい。また、第2実施形態のように、低周波数帯域における増加率および高周波数帯域における増加率を、標準周波数帯域における増加率よりも大きい値に設定するとともに、低周波数帯域における減少率および高周波数帯域における減少率を、標準周波数帯域における減少率よりも大きい値に設定するようにしてもよい。
次に、本発明の第7実施形態を、図10を参照しながら説明する。なお、第7実施形態
は、第6実施形態の音質調整態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。図10は、第7実施形態による音質調整態様を示す説明図である。図10の縦軸は音質調整装置1による音圧レベルの変化量を表し、横軸は周波数を表す。
まず、操作者が操作入力部5の周波数切換ボタン5c,5dを押圧して中心周波数として1キロヘルツを選択すると、中心周波数として1キロヘルツが選択された旨の指令が制御マイコン7に与えられる。次に、操作者が操作入力部5のUPボタン5aを押圧して+1stepを入力すると、制御マイコン7には、標準周波数帯域の音圧レベルを1step増強する指令が与えられる。この指令に基づいて制御マイコン7は、標準周波数帯域の音圧レベルを予め定める増加率に基づいて求められた増加量だけ増強する指令、例えば標準周波数帯域を+1デシベル増幅する指令をイコライザ部3に与える。ここでは、増加率は1デシベル/1stepである。
まず、操作者が操作入力部5の周波数切換ボタン5c,5dを押圧して中心周波数として250ヘルツを選択すると、中心周波数として250ヘルツが選択された旨の指令が制御マイコン7に与えられる。次に、操作者が操作入力部5のUPボタン5aを押圧して+1stepを入力すると、制御マイコン7には、低周波数帯域の音圧レベルを1step増強する指令が与えられる。この指令に基づいて制御マイコン7は、低周波数帯域の音圧
レベルを予め定める増加率に基づいて求められた増加量だけ増強する指令、例えば低周波数帯域を+1デシベル増幅する指令をイコライザ部3に与える。ここでは増加率は1デシベル/1stepである。
高周波数帯域を増加する場合は、操作者が操作入力部5の周波数切換ボタン5c,5dを押圧して中心周波数として4キロヘルツを選択することを除けば、低周波数帯域を増幅する場合と同じ制御が行われるので、説明を省略する。
域および高周波数帯域における変化曲線と横軸とで囲まれる面積が、標準周波数帯域における変化曲線と横軸とで囲まれる面積よりも大きくなっている。
なお、第7実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、操作者が入力した増強量から音圧レベルの増加量を求める増加率と、操作者が入力した減衰量から音圧レベルの減少量を求める減少率とを、同じ値に設定したけれども、第1実施形態のように、減少率を増加率よりも大きな値に設定してもよい。また、第2実施形態のように、低周波数帯域における増加率および高周波数帯域における増加率を、標準周波数帯域における増加率よりも大きい値に設定するとともに、低周波
数帯域における減少率および高周波数帯域における減少率を、標準周波数帯域における減少率よりも大きい値に設定するようにしてもよい。
次に、本発明の第8実施形態を、図11を参照しながら説明する。なお、第8実施形態は、第1実施形態の音質調整態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。図11は、第8実施形態による音質調整態様を示す説明図である。図11の縦軸は音質調整装置1による音圧レベルの変化量を表し、横軸は周波数を表す。
・下記の表6に示すように、Q値をステップごとに変更するようにしてもよい。
・上記各実施形態における各種数値は、音質調整装置1の係数記憶部8に予め記憶されている。これらの各種数値は、読出装置10を選択した場合とチューナ11を選択した場合とで異なる数値に設定するようにしてもよい。また、これらの各種数値は、再生される曲のジャンルごとに異なる数値に設定するようにしてもよい。さらに、音質調整装置1が車両に搭載される場合は、これらの各種数値を車両の走行状態ごとに異なる数値に設定するようにしてもよい。
、7…制御マイコン。
Claims (16)
- 入力される音声信号の所定の周波数帯域を増強または減衰させる音質調整装置であって、
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示が入力される入力手段を備え、
前記入力手段から入力された指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰時の減少率を増強時の増加率よりも大きい値に設定することを特徴とする音質調整装置。 - 所定の周波数帯域が複数設けられ、それぞれの周波数帯域について増強または減衰させるとともに、周波数帯域ごとに前記減少率および前記増加率を設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の音質調整装置。
- 周波数が低い帯域になるに従って大きい値になるように前記増加率および前記減少率を設定することを特徴とする請求項2に記載の音質調整装置。
- 周波数が高い帯域になるに従って大きい値になるように前記増加率および前記減少率を設定することを特徴とする請求項2に記載の音質調整装置。
- 入力される音声信号の所定の周波数帯域を増強または減衰させる音質調整装置であって、
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示が入力される入力手段を備え、
前記入力手段から入力された指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰用Q値を増強用Q値よりも小さい値に設定することを特徴とする音質調整装置。 - 所定の周波数帯域が複数設けられ、それぞれの周波数帯域について増強または減衰させるとともに、周波数帯域ごとに前記減衰用Q値および前記増強用Q値を設定可能であることを特徴とする請求項5に記載の音質調整装置。
- 周波数が低い帯域になるに従って小さい値になるように前記増強用Q値および前記減衰用Q値を設定することを特徴とする請求項6に記載の音質調整装置。
- 周波数が高い帯域になるに従って小さい値になるように前記増強用Q値および前記減衰用Q値を設定することを特徴とする請求項6に記載の音質調整装置。
- 入力される音声信号の所定の周波数帯域を増強または減衰させる音質調整方法であって、
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰時の減少率を増強時の増加率よりも大きい値に設定することを特徴とする音質調整方法。 - 所定の周波数帯域が複数受けられ、それぞれの周波数帯域について増強または減衰させるとともに、周波数帯域ごとに前記減少率および前記増加率を設定可能であることを特徴とする請求項9に記載の音質調整方法。
- 周波数が低い帯域になるに従って大きい値になるように前記増加率および前記減少率を設定することを特徴とする請求項10に記載の音質調整方法。
- 周波数が高い帯域になるに従って大きい値になるように前記増加率および前記減少率を
設定することを特徴とする請求項10に記載の音質調整方法。 - 入力される音声信号の所定の周波数帯域を増強または減衰させる音質調整方法であって、
前記所定の周波数帯域に対する増強または減衰指示に基づいて、前記所定の周波数帯域を増強または減衰させるとともに、減衰用Q値を増強用Q値よりも小さい値に設定することを特徴とする音質調整方法。 - 所定の周波数帯域が複数設けられ、それぞれの周波数帯域について増強または減衰させるとともに、周波数帯域ごとに前記減衰用Q値および前記増強用Q値を設定可能であることを特徴とする請求項13に記載の音質調整方法。
- 周波数が低い帯域になるに従って小さい値になるように前記増強用Q値および前記減衰用Q値を設定することを特徴とする請求項14に記載の音質調整方法。
- 周波数が高い帯域になるに従って小さい値になるように前記増強用Q値および前記減衰用Q値を設定することを特徴とする請求項14に記載の音質調整方法。
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