JP2006261706A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の加工精度および生産効率を高めること。
【解決手段】半導体レーザ装置は、半導体基板2の上面に、下側クラッド層3、活性層4、上側クラッド層5、コンタクト層9、絶縁膜6が生成されている。また、上側クラッド層5、コンタクト層9、絶縁膜6は、エッチングによってリッジ部12をなしている。さらに、半導体基板2の下面に負電極1が生成され、多層膜基板31の上面には導電体層7が生成されている。また、導電体層7は、リッジ部12の側面において少なくとも150nmの厚みを有し、リッジ部12は砂時計形の断面形状を有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体装置に関し、特に半導体基板上に隆起したリッジ部の側面を覆う被覆部における亀裂の発生を防止する半導体装置に関する。
従来から、半導体基板上に所定の多層膜を生成し、エッチングなどを用いて加工し、所望の電気回路や電気素子などの半導体装置を作成する技術が用いられている。
図5は、従来の半導体装置である半導体レーザ装置の断面図である。半導体レーザ装置は、ストライプ状の隆起部であるリッジを有し、光および電流の閉じ込めを行うので、簡便な構造で良好なレーザ特性を示し、光通信、光記録、光計測の分野で、発光装置及び光ファイバアンプ励起装置などに多用される。
この半導体レーザ装置は、半導体基板2の上面に、下側クラッド層3、活性層4、上側クラッド層5、コンタクト層9、および絶縁層6が成膜されている。また、上側クラッド層5、コンタクト層9、絶縁層6は、エッチングによってリッジ部12を形成する。さらに、半導体基板2の下面に負電極1が形成され、半導体レーザ装置の上面には正電極として機能する導電体層17が形成されている。
この従来の半導体レーザ装置は、図6(a)〜6(c)、図7(a)〜7(c)に示す製造方法によって製造される。まず、図6(a)に示すように、下側クラッド層3、活性層4、上側クラッド層5およびコンタクト層9を、半導体基板2の上面に順次形成する。つぎに、コンタクト層9の上に、レジスト10を塗布および形成する。
その後、図6(b)に示すように、レジスト10をマスクとしてコンタクト層9および上側クラッド層5をエッチングし、リッジ部12を形成する。さらに、図6(c)に示すように、レジスト10を除去し、上側クラッド層5の上面、リッジ部12の上面およびリッジ部12の側面に絶縁層6を形成する。したがって、絶縁層6は、リッジ部12を完全に覆うこととなる。
その後、図7(a)に示すように、絶縁層6の上面にレジスト11を塗布する。このレジスト11は、少なくともリッジ部12に比して高くなるように塗布を行う。さらに、リッジ部12およびその周辺部分を平坦化するために、レジスト11の上面に図示しないレジストを塗布して形成する。その後、図7(b)に示すように、フォトリソグラフィ、酸素プラズマアッシング処理を行い、リッジ部12の上面およびその周囲のレジスト11を、リッジ部12の絶縁層6の高さまで除去し、リッジ部12上面の絶縁層6を露出させる。
その後、図7(c)に示すように、リッジ部12上面の絶縁層6をプラズマエッチング処理によって除去し、コンタクト層9を露出させる。さらに、レジスト11を完全に除去し、リッジ部12の上面および側面に導電体層17(図5参照)を形成する。つぎに、半導体基板2の下面をミリングおよびポリッシングにより研磨して半導体基板2を薄くする。最後に、半導体基板2の下面に負電極1(図5参照)を形成する。このようにして、従来のリッジ型半導体装置を得ることができる。
導電体層17は、フォトリソグラフィ工程、堆積工程、メッキ工程を用いて形成する。ここで、フォトリソグラフィ工程は、導電体層17の形成箇所を露出するためのマスクの生成に用いる。このフォトリソグラフィ工程は、一般に、NaOH、KOH、水酸化テトラメチルアンモニウム、TMAHなどのイオンを用いた処理工程を含む。
次に、堆積工程は、スパッタリングなどを用いて行われ、導電体の整合層を形成する。この導電体の整合層は、金の拡散を防止する障壁として機能する。この導電体層のうち、最終的な半導体装置にとって必要ではないマスクの上に形成された部分は、第2のフォトリソグラフィ工程において、有機溶剤の洗浄によってマスクともに除去される。
つぎに、メッキ工程によって形成される金属層は、通常、ウェハの表面上に形成される。なお、整合層の表面に金を直接にメッキすることができる場合、この工程は省略することができる。第3のフォトリソグラフィ工程は、導電体層17に対応する露出パターンを有するメッキマスクを半導体基板上面に形成する。このフォトリソグラフィ工程は、メッキマスクに対するイオン処理を含む。つぎに、メッキマスク上から金を厚くメッキし、有機溶媒によってメッキマスクを除去する。また、必要であれば、金の腐食液を用いて、メッキマスクの下の不要な層を除去してもよい。
また、導電体層17を形成する工程に類似の工程は、負電極1を形成するために用いられ、この工程においてもイオンによる処理や有機溶媒による処理を行う。また、半導体基板を薄くするミリング処理においても、イオンによる処理が行われる。
特開2000−106473号公報
しかしながら、上述した従来の半導体レーザ装置は、導電体層17および負電極1を形成するフォトリソグラフィ工程やメッキ工程において、コンタクト層9に侵食が発生する。コンタクト層9に侵食が発生した場合、半導体レーザ装置の電流経路が狭くなり、電気抵抗が上昇する。この結果、半導体レーザ装置の光出力が低下する。すなわち、従来の半導体レーザ装置では、コンタクト層9に生じる侵食によって半導体レーザ装置の光出力が低下するという問題点があった。
ここで、本発明者は、図7(c)に示したプラズマエッチング処理によって、絶縁層6が平坦な表面ではなく、傾斜面23を形成することを見出した。図8は、絶縁層6の傾斜面23を示す図であり、図11は傾斜面23の拡大図である。この傾斜面23は、コンタクト層9のリッジ部と絶縁層6との間にギャップ24を形成し、導電体層17を形成する表面に不連続を形成する。
発明者は、鋭意研究の結果、侵食22は、コンタクト層9の上部、ギャップ24の近傍に存在することを見出した。また、発明者は、図9に示すように、導電体層17と絶縁層6との境界に生じた侵食22の近傍に、導電体層17の亀裂21が存在することを見出した。なお、図9は、リッジの左側面に侵食22と亀裂21が生じた場合を示すが、同様の侵食および亀裂はリッジの右側面においても発生する。
さらに、発明者は、フォトリソグラフィ工程およびメッキ工程において用いられるイオン溶液が亀裂21からコンタクト層9に浸透し、電気化学反応によってコンタクト層9を侵食することを見出した。
また、リッジ部12は、リッジ部12の幅がコンタクト層9の上面から上側クラッド層5に向かって逆メサ形状となる部分が形成されており、リッジ部12の側面が逆メサ形状となっていることから、この部分に応力集中が生じてリッジ部12の側面の導電体層17に歪みが発生し、亀裂21が発生するものと考えられる。
この発明は上記に鑑みてなされたものであって、導電体層における亀裂の発生を防止し、コンタクト層の侵食を防止し、高精度で効率良く生産することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる半導体装置は、半導体基板上に多層膜構造のリッジ部を形成した半導体装置において、少なくとも、前記リッジ部の上面と前記リッジ部の長手方向側面の一方とを被覆する導電体層を備え、当該導電体層の前記リッジ部の長手方向側面における膜厚は150nm以上であることを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置の導電体層は、150nm以上の膜厚をもって多層膜構造のリッジ部の長手方向側面を覆う。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記導電体層の前記リッジ部の長手方向側面における膜厚は、前記リッジ部の上面における膜厚の50%以上であることを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の上面における膜厚の50%以上かつ150nm以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆う。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記導電体層の前記リッジ部の長手方向側面における膜厚は、前記リッジ部の上面における膜厚の60%以上であることを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の上面における膜厚の60%以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆う。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記導電体層の前記リッジ部の長手方向側面における膜厚は、前記リッジ部の上面における膜厚の120%以下であることを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の長手方向側面においてリッジ部の上面における膜厚の120%以下の膜厚を有する。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記導電体層の前記リッジ部の長手方向側面における膜厚は、前記リッジ部の上面における膜厚以下であることを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の長手方向側面においてリッジ部の上面における膜厚に比して小さい膜厚を有する。
また、この発明かかる半導体装置は、上記の発明において、前記導電体層の前記リッジ部の長手方向側面における膜厚は、前記リッジ部の上面における膜厚と略同一であることを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置は、リッジ部の上面と長手方向側面とを略同一の厚さで被覆する導電体層を有する。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記導電体層の前記リッジ部の長手方向側面における膜厚は、200nm以上であることを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の長手方向側面において200nm以上の膜厚を有する。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記導電体層は、1または複数のサブレイヤーによって形成されることを特徴とする。
この発明によれば、1または複数のサブレイヤーによって形成された導電体層によって、リッジ部の長手方向側面を被覆する。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記サブレイヤーの各々は、金の含有率が重量比で5%に比して小さいことを特徴とする。
この発明によれば、導電体層は、金の含有率が重量比で5%に比して小さいサブレイヤーによって形成され、リッジ部の長手方向側面を被覆するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記サブレイヤーの各々は、ビッカース硬度試験による硬度の値が結晶状態で30以上である材質によって形成されることを特徴とする。
この発明によれば、サブレイヤーは、ビッカース硬度試験による硬度の値が結晶状態で30以上である材質によって形成され、リッジ部の長手方向側面を被覆するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記サブレイヤーの各々は、結晶状態における延性が金の結晶状態における延性に比して小さい材質によって形成されることを特徴とする。
この発明によれば、サブレイヤーは、結晶状態における延性が金の結晶状態における延性に比して小さい材質によって形成され、リッジ部の長手方向側面を被覆するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記リッジ部の上面の高さは、前記半導体基板の上面に比して高いことを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置は、半導体基板表面に対して隆起したリッジ部の側面を導電体層によって被覆するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記半導体基板の上面に溝を備え、当該溝の側面によって前記リッジ部を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、半導体表面に溝を形成し、溝と溝との間をリッジ部として利用した半導体装置において、リッジ部の側面を導電体層によって被覆するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記リッジ部の側面と前記導電体層との間に誘電体層を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、リッジ部の長手方向側面に誘電体層を介して導電体層を形成するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板上に多層膜構造のリッジ部を有する半導体装置の製造方法において、前記リッジ部を形成する多層膜を順次形成する多層膜形成工程と、少なくとも前記リッジ部の上面と前記リッジ部の長手方向側面の一方とを被覆し、前記リッジ部の長手方向側面における膜厚が150nm以上である導電体層を堆積によって形成する導電体層堆積工程と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、多層膜形成工程によって多層膜構造のリッジ部を形成し、導電体層堆積工程によって150nm以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆う導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、前記導電体層堆積工程は、前記リッジ部の長手方向側面における膜厚が前記リッジ部の上面における膜厚の50%以上である導電体層を形成することを特徴とする。
この発明によれば、多層膜形成工程によって多層膜構造のリッジ部を形成し、導電体層堆積工程によってリッジ部の上面における膜厚の50%以上かつ150nm以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆う導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体堆積工程前にパターンマスクを形成するパターンマスク形成工程と、前記導電体堆積工程後に処理溶液を用いて前記パターンマスクおよび不要な導電体層を除去するパターンマスク除去工程と、をさらに含むことを特徴とする。
この発明によれば、多層膜形成工程によって多層膜構造のリッジ部を形成し、パターンマスク形成工程によってパターンマスクを形成し、導電体層堆積工程によって導電体層を形成し、パターンマスク除去工程によってパターンマスクおよび不要な導電体層を除去する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記多層膜形成工程は、前記リッジ部の側面と前記導電体層との間に誘電体層を形成する誘電体層形成工程を含むことを特徴とする。
この発明によれば、多層膜形成工程は、リッジ部の側面に誘電体層を形成し、誘電体層の上面に導電体層を形成するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体層堆積工程は、前記リッジ部の長手方向側面における膜厚が200nm以上の導電体層を形成することを特徴とする。
この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の長手方向側面において200nm以上の膜厚を有する導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体層堆積工程は、前記リッジ部の長手方向側面における膜厚が前記リッジ部の上面における膜厚の50%以上120%以下である導電体層を形成することを特徴とする。
この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面における膜厚の50%以上120%以下の膜厚を有する導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体層堆積工程は、前記リッジ部の長手方向側面における膜厚が前記リッジ部の上面における膜厚の60%以上である導電体層を形成することを特徴とする。
この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面における膜厚の60%以上の膜厚を有する導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体層堆積工程は、前記リッジ部の長手方向側面における膜厚が前記リッジ部の上面における膜厚以下である導電体層を形成することを特徴とする。
この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面における膜厚以下の膜厚を有する導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体層堆積工程は、前記リッジ部の長手方向側面における膜厚が前記リッジ部の上面における膜厚と略同一である導電体層を形成することを特徴とする。
この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面とリッジ部の長手方向側面とを略同一の膜厚によって被覆する導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体層形成工程は、前記リッジ部の長手方向側面の上方から前記導電体層を形成する導電体材料を供給することを特徴とする。
この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の長手方向側面の上方から導電体材料を供給し、リッジ部長手方向側面を被覆する導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記導電体層堆積工程は、前記半導体基板の法線方向を前記導電体材料の供給方向に対して傾けて前記半導体基板を保持し、前記半導体基板の法線方向を軸として前記半導体基板を回転させながら前記導電体層の形成を行うことを特徴とする。
この発明によれば、半導体基板の法線方向を導電体材料の供給方向に対して傾けて半導体基板を保持し、半導体基板の法線方向を軸として回転させながら導電体材料を供給して導電体層を形成する。
また、この発明にかかる半導体装置は、半導体基板上に多層膜構造のリッジ部を形成した半導体装置において、前記リッジ部は、前記半導体基板に接するリッジ底面と、前記リッジ底面の上方に形成された第1のボディセクションと、前記リッジ部の上面と前記第1のボディセクションとの間に形成された第2のボディセクションと、前記第2のボディセクションの側面の一部と前記第1のボディセクションの側面とを少なくとも被覆する誘電体膜と、を備え、前記第1のボディセクションの側面は、垂直メサ傾斜もしくは順メサ傾斜を形成し、前記第2のボディセクションの側面は逆メサ傾斜を形成することを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置は、リッジ底面の上方に形成され、垂直メサ傾斜もしくは順メサ傾斜の側面を有する第1のボディセクションと、第1のボディセクションとリッジ部上面との間に形成され、逆メサ傾斜の側面を有する第2のボディセクションとを備えたリッジ部を形成し、リッジ部側面に誘電体膜を形成している。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記誘電体層は、前記第1のボディセクションの側面と前記第2のボディセクションの側面とを全て被覆することを特徴とする。
この発明によれば、リッジ部側面に形成した誘電体膜が、第1のボディセクションの側面と第2のボディセクションの側面とを全て被覆するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記リッジ部の上面近傍は、前記誘電体層に比してプラズマエッチングに対して大きな耐性を有する材質によって形成することを特徴とする。
この発明によれば、リッジ底面の上方に形成され、垂直メサ傾斜もしくは順メサ傾斜の側面を有する第1のボディセクションと、第1のボディセクションとリッジ部上面との間に形成され、逆メサ傾斜の側面を有する第2のボディセクションとを備えたリッジ部の上面近傍を、誘電体層に比してプラズマエッチング速度の低い材質によって形成している。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記誘電体層、前記リッジ部の上面および前記リッジ部側面の上面近傍の一部を被覆する導電体層をさらに備えたことを特徴とする。
この発明によれば、リッジ部の上面と、上面近傍の側面の一部を被覆する導電体層を形成するようにしている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記リッジ部は、前記リッジ底面において2.7μmから4.5μmまでの幅を備え、前記リッジ部の上面は、前記リッジ底面の幅の40%以上65%以下の幅を備え、前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面は、前記リッジ部の上面の幅の80%以上95%以下の幅を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、リッジ底面の幅を2.7μmから4.5μmまでの値とし、リッジ上面の幅をリッジ底面の幅の40%以上65%以下の値とし、前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面の幅をリッジ上面の幅の80%以上95%以下の値としている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上記の発明において、前記リッジ底面から前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面までの高さは1.3μm以上1.4μm以下に形成され、前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面から前記リッジ部の上面までの高さは0.4μm以上0.6μm以下に形成されることを特徴とする。
この発明によれば、リッジ底面から第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面までの高さは1.3μm以上1.4μmとし、第1のボディセクションと第2のボディセクションとの接触面からリッジ部の上面までの高さは0.4μm以上0.6μmとしている。
この発明によれば、半導体装置の導電体層は、150nm以上の膜厚をもって多層膜構造のリッジ部の長手方向側面を覆うので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の上面における膜厚の50%以上かつ150nm以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆うので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の上面における膜厚の60%以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆うので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の長手方向側面においてリッジ部の上面における膜厚の120%以下の膜厚を有するので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良くかつ容易に得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の長手方向側面においてリッジ部の上面における膜厚に比して小さい膜厚を有するので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良くかつ容易に得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置は、リッジ部の上面と長手方向側面とを略同一の厚さで被覆する導電体層を有するので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良くかつ容易に得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置の導電体層は、リッジ部の長手方向側面において200nm以上の膜厚を有するので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、1または複数のサブレイヤーによって形成された導電体層によって、リッジ部の長手方向側面を被覆するので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、導電体層は、金の含有率が重量比で5%に比して小さいサブレイヤーによって形成され、リッジ部の長手方向側面を被覆するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、サブレイヤーは、ビッカース硬度試験による硬度の値が結晶状態で30以上である材質によって形成され、リッジ部の長手方向側面を被覆するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、サブレイヤーは、結晶状態における延性が金の結晶状態における延性に比して小さい材質によって形成され、リッジ部の長手方向側面を被覆するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置は、半導体基板表面に対して隆起したリッジ部の側面を導電体層によって被覆するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体表面に溝を形成し、溝と溝との間をリッジ部として利用した半導体装置において、リッジ部の側面を導電体層によって被覆するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、リッジ部の長手方向側面に誘電体層を介して導電体層を形成するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、多層膜形成工程によって多層膜構造のリッジ部を形成し、導電体層堆積工程によって150nm以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆う導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、多層膜形成工程によって多層膜構造のリッジ部を形成し、導電体層堆積工程によってリッジ部の上面における膜厚の50%以上かつ150nm以上の膜厚をもってリッジ部の長手方向側面を覆う導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、多層膜形成工程によって多層膜構造のリッジ部を形成し、パターンマスク形成工程によってパターンマスクを形成し、導電体層堆積工程によって導電体層を形成し、パターンマスク除去工程によってパターンマスクおよび不要な導電体層を除去するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、多層膜形成工程は、リッジ部の側面に誘電体層を形成し、誘電体層の上面に導電体層を形成するようにしているので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の長手方向側面において200nm以上の膜厚を有する導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面における膜厚の50%以上120%以下の膜厚を有する導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面における膜厚の60%以上の膜厚を有する導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面における膜厚以下の膜厚を有する導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の上面とリッジ部の長手方向側面とを略同一の膜厚によって被覆する導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、導電体層堆積工程は、リッジ部の長手方向側面の上方から導電体材料を供給し、リッジ部長手方向側面を被覆する導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体基板の法線方向を導電体材料の供給方向に対して傾けて半導体基板を保持し、半導体基板の法線方向を軸として回転させながら導電体材料を供給して導電体層を形成するので、半導体装置のリッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高い歩留まりで生産することができるという効果を奏する。
また、この発明によれば、半導体装置は、リッジ底面の上方に形成され、垂直メサ傾斜もしくは順メサ傾斜の側面を有する第1のボディセクションと、第1のボディセクションとリッジ部上面との間に形成され、逆メサ傾斜の側面を有する第2のボディセクションとを備えたリッジ部を形成し、リッジ部側面に誘電体膜を形成しているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、リッジ部側面に形成した誘電体膜が、第1のボディセクションの側面と第2のボディセクションの側面とを全て被覆するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、リッジ底面の上方に形成され、垂直メサ傾斜もしくは順メサ傾斜の側面を有する第1のボディセクションと、第1のボディセクションとリッジ部上面との間に形成され、逆メサ傾斜の側面を有する第2のボディセクションとを備えたリッジ部の上面近傍を、誘電体層に比してプラズマエッチング速度の低い材質によって形成しているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、リッジ部の上面と、上面近傍の側面の一部を被覆する導電体層を形成するようにしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、リッジ底面の幅を2.7μmから4.5μmまでの値とし、リッジ上面の幅をリッジ底面の幅の40%以上65%以下の値とし、前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面の幅をリッジ上面の幅の80%以上95%以下の値としているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
また、この発明によれば、リッジ底面から第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面までの高さは1.3μm以上1.4μmとし、第1のボディセクションと第2のボディセクションとの接触面からリッジ部の上面までの高さは0.4μm以上0.6μmとしているので、リッジ側面において生ずる応力に対抗し、亀裂や侵食の発生を防止し、高精度な半導体装置を歩留まり良く得ることできるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る半導体装置およびその製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、この発明の実施の形態である半導体レーザ装置の概要構成を示す断面図である。また、図4(c)は、図1に示したリッジ部12の拡大断面図である。図1において、この半導体レーザ装置を形成する多層膜基板31は、半導体基板2の上面に、下側クラッド層3、活性層4、上側クラッド層5、コンタクト層9、絶縁層6を生成している。上側クラッド層5、コンタクト層9、絶縁層6は、リッジ部12を形成している。加えて、正電極として機能する導電体層7を半導体基板2の上面に形成し、負電極1を多層膜基板31の下面に形成する。
この半導体レーザ装置は、図2(a)〜図2(c)、図3(a)〜図3(c)、図4(a)〜図4(c)に示す工程を用いて製造される。まず、図2(a)に示すように、n型GaAsからなる半導体基板2の上面に、MOCVD法、MBE法などの薄膜エピタキシャル成長方法を用いて、n型AlGaAsからなる下側クラッド層3、活性層4、p型AlGaAsからなる上側クラッド層5、コンタクト層9を順次形成する。なお、コンタクト層9は、p型GaAsによって形成することが望ましい。つぎに、コンタクト層9の上に、レジスト10を塗布して形成する。
その後、図2(b)に示すように、クエン酸系溶液を用いたウェットエッチング処理によりコンタクト層9および上側クラッド層5をエッチングし、レジスト10と同じ幅のリッジ部12を形成する。
さらに、多層膜基板31の上面のレジスト10を、剥離液を用いて溶解して除去する。さらに、残存したレジスト10を酸素プラズマアッシング処理によって除去する。図4(a)は、この酸素プラズマアッシング処理後におけるリッジ部12の拡大断面図である。図4(a)に示すように、リッジ部12は半導体基板に接するリッジ底面を有し、リッジ底面とリッジ上面との間に側面部を有する。この図から分かる様に、側面部はリッジ中腹でくびれた「砂時計」形を有し、リッジ部12はこのくびれの下方である下部本体(下側ボディセクション)41と、くびれの上方である上部本体(上側ボディセクション)42とに分割される。下側ボディセクション41の側面部は、下方に広がる順メサ傾斜を有する。ここで、「順メサ傾斜」とは、傾斜の上端が傾斜の下端に比してリッジ中心線43に近いことをいうものとする。上側ボディセクション42の側面部は、上方に広がる逆メサ傾斜を有する。ここで、「逆メサ傾斜」とは、傾斜の上端が傾斜の下端に比してリッジ中心線43から遠いことをいうものとする。なお、レジスト10をマスクとしてエッチングを行い、リッジ部12を形成する際に、リッジの上面の両端、すなわち上側ボディセクション42の上面の両端は、コンタクト層9の一部であるコンタクト層端部9Aが除去されて丸くなる。コンタクト層端部9Aが除去されることによって形成される傾斜は、順メサ傾斜もしくは半導体基板2に対して垂直な傾斜、すなわち垂直メサ傾斜となる。この場合、上側ボディセクション42は、リッジのくびれ部分からコンタクト層端部9Aまでとなり、リッジ上面までは到達しない。
リッジの「砂時計」形は、厚さ400nmのp型GaAsからなるコンタクト層9および厚さ1400nm〜1500nmのAl0.3Ga0.7Asからなる上側クラッド層5によってリッジ部12を構成し、このリッジ部12をクエン酸エッチング処理することで得ることができる。この構成では、クエン酸エッチング処理におけるコンタクト層9と上側クラッド層5とのエッチング速度の違いによって、下側ボディセクション41に順メサ傾斜を形成し、上側ボディセクション42に逆メサ傾斜を形成することができる。
半導体レーザ装置の次の製造工程として、多層膜基板31の上面に、プラズマCVD法等を用いて絶縁層6を成膜する。この絶縁層6は、上側クラッド層5の上面、リッジ部12の上面およびリッジ部12の側面に形成される。なお、絶縁層6には、窒化珪素膜などを用い、約120nmの厚さに形成する。この絶縁層6を形成した半導体装置の概要構成を図2(c)に示し、リッジ部12の拡大図を図4(b)に示す。
つづいて、図3(a)に示すように、多層膜基板31の上面に、少なくともリッジ部12の段差に比して高くしたレジスト11を形成する。レジスト11の形成にはスピンコートなどを用いればよい。
さらに、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィ、酸素プラズマエッチング処理によってレジスト11を除去する。なお、エッチング処理を行う時間を制御し、リッジ部12上面の絶縁層6が露出した状態でエッチングを終了する。
その後、図3(c)に示すように、たとえばフロン系ガスのプラズマエッチング処理を施して、リッジ部12上面の絶縁層6を除去する。なお、エッチング処理を行う時間を制御し、コンタクト層9が露出し、さらに小さなオーバーエッチングが発生した状態でエッチングを終了する。ここで、レジスト11の膜厚は、リッジ部12の高さ1.8〜2μmに対して、1.6〜1.8μmである。このため、レジスト11は、リッジ部12上面の絶縁層6をエッチングして除去する場合に、リッジ部12以外の絶縁層6をエッチングから保護する保護膜として機能する。しかしながら、図4(c)に示すように、リッジ側面の絶縁層6は、上方の一部が除去され、リッジ上面に比して約100nm低くなる。
その後、有機溶媒などの剥離液を用いてレジスト11を溶解、除去し、さらに、酸素プラズマアッシング処理を施して、残存したレジスト11を除去する。なお、剥離液としては、芳香族炭化水素:フェノール:アルキルベンゼンスルホン酸=6:2:2などを用いることができる。
つぎに、リッジ部12のコンタクト層9の露出面上、および絶縁層6の上に、フォトリソグラフィ技術と蒸着装置またはスパッタ装置(例えば平行スパッタ装置)を用いて厚さ200nmの導電体層7(図1参照)を形成する。フォトリソグラフィ工程において、フォトレジストは通常2μm以上の厚さで基板上面に形成され、形成する導電体層7に対応してパターニングおよび除去される。たとえば、リッジ上面およびリッジ側面に導電体層7を形成する場合、リッジ上面およびリッジ側面のフォトレジストを除去する。その後、導電体層7を形成する導電体物質を、半導体基板の上面全体に堆積させる。ここで、半導体基板の上面全体とは、リッジ上面、リッジ側面およびリッジ両側に残ったフォトレジストの上面を指す。リッジ両側に残ったフォトレジストおよびフォトレジスト上面の導電体物質は、剥離液を用いて除去する。この剥離液としては、通常、有機溶媒を用いる。導電体層7は、チタン層(第1サブレイヤー)、プラチナ層(第2サブレイヤー)、チタン層および金層を順次蒸着して形成する。または、チタン層(第1サブレイヤー)、プラチナ層(第2サブレイヤー)および金層を順次蒸着して導電体層7としてもよい。ここで、第1サブレイヤーは、厚さ75nm以上の高粘性金属層である。また、第2サブレイヤーは、厚さ75nm以上の金拡散防止層であり、金層から金が拡散することを防止する。この第1サブレイヤーおよび第2サブレイヤー層は、金の含有率が重量比で各々5.0%以下であることが好ましい。この金の含有率は、さらに好ましくは0.5%以下であり、全く含まないのが理想的である。
ここで、堆積工程は、CVD装置やスパッタリング装置などの堆積装置によって行うドライデポジション、およびそれに類するものを指す。堆積装置は、低圧もしくは真空中で堆積物質を流す堆積軸と、基板を保持するホルダとを有する。ホルダは、ホルダに載置した基板表面の法線方向に設けたホルダの中心軸によって自転可能とする。また、ホルダは、その中心軸を堆積物質の流れる方向に対して傾けて設ける。この傾きとしては、例えば、堆積物質の流れる方向に対して鋭角に設けるようにする。この構成によれば、リッジ部12の上面における電極の厚さと、リッジ部12側面における電極の厚さとをほぼ同じとすることができる。リッジ部12を有する多層膜基板31をホルダに載置し、ホルダを傾けて組付け、ホルダを回転させながら堆積工程を行う。その結果、導電体材料は、リッジ部12上面、リッジ部12側面および絶縁層6の上面に付着し、導電体層7を形成する。この方法では、導電体層7は、メッキ溶液などのイオン溶液、有機溶媒、その他の液体対して露出されることなく、150nm以上、より好適には200nm以上の厚さに形成することができる。
つぎに、従来技術に示した半導体基板と同様に、導電体層7を金(Au)によって厚くメッキし、正電極を形成する。このメッキ工程では、メッキマスクのパターニングにイオン水溶液を使用し、金メッキにイオンメッキ溶液を使用する。イオン水溶液およびイオンメッキ溶液は、導電体層7に接触し、導電体層7から浸透した場合にリッジに腐食部分を発生させる。しかしながら、この発明においては、リッジ側面の導電体層7の厚さによって浸透および侵食の発生を防止することができる。
金は、導電体層7に含まれる第1サブレイヤーおよび第2サブレイヤーに比して柔らかく、延性が高い。(言い換えれば、第1サブレイヤーおよび第2サブレイヤーに用いた物質は、金に比して硬く、延性が低い。)結晶状態の金はビッカース硬度試験において約25の硬度を有するが、プラチナの硬度は約40であり、チタン硬度は約60である。堆積させた場合における物質の硬度の値は結晶構造における値とは異なるが、硬度の大小関係は同一である。導電体層7は、リッジ側表面から150nmまでを第1サブレイヤーおよび第2サブレイヤーによって形成し、第1サブレイヤーおよび第2サブレイヤーの硬度は、結晶状態のビッカース硬度試験において30〜60の値であることが望ましい。
つぎに、半導体基板2の下面を削って薄くした後、さらに研磨して鏡面化する。さらに、この鏡面化した面に負電極1を形成する。ここで、負電極1の形成においては、少なくとも一回のイオン溶液処理および有機溶媒処理が含まれる。また、半導体基板2を薄くする工程においても有機溶媒が用いられ、さらにイオン溶液処理が用いられることがある。この負電極1を形成した後の半導体装置を図1に示し、拡大断面図を図4(c)に示す。
多層膜基板31は、上述のように形成され、モジュールとして組み立てられ、その後、実装を行って半導体レーザ装置を完成させる。
したがって、この発明の実施の形態によれば、導電体層7は、リッジ部12上面およびリッジ部12側面において同じ厚さを有することとなる。ここで同じ厚さとはそれぞれの厚さの差が10%以内であることとする。特に、この実施の形態では、リッジ部12上面およびリッジ部12側面において、200nmの厚さを有する導電体層7を形成している。発明者は、リッジ部12側面における導電体層7の厚さ、すなわち図4(c)においてT1として表示した厚さを150nm以上とすることで、導電体層7と絶縁層6との間における亀裂の発生を防止し、コンタクト層9における侵食の発生を防止可能であることを見出した。図9は、リッジ部12側面における導電体層7の厚さT1が150nmを下回る従来の半導体レーザ装置において、亀裂21および侵食22が発生した状態を示す。図9に示したリッジ部12において、リッジ部12の上側ボディセクション42が有する逆メサ傾斜は、応力の集中を引き起こし、この応力の集中によって導電体層17に歪みが発生し、亀裂21を生じる。導電体層7のリッジ部12側面における厚さT1を150nm以上とすることで、この応力集中と歪みに対抗することができる。
つぎに、リッジ部12の断面形状について説明する。上述したように、図4(a)〜図4(c)に示したリッジ部は、下側ボディセクション41および上側ボディセクション42によって形成され、砂時計形の断面形状を有する。以降、図7(c)および図3(c)を参照して、プラズマエッチング処理におけるオーバーエッチングとリッジ部の砂時計形断面形状との関係について説明する。
半導体装置を製造する場合、ウェハ表面上に複数の半導体装置を一括して形成し、劈開して個々の半導体装置を得ることが一般的である。ウェハ上に複数の半導体装置を形成する場合、ウェハ中心部において形成した半導体装置と、ウェハ周辺部おいて形成した半導体装置が完全に同一であるのが理想的であるが、現実にはレジストの塗布量、エッチング量などの均一性に差が生じる。たとえば、図7(a)に示した従来の半導体装置においてレジスト11が堆積する厚さは、ウェハ表面上の場所によって大きく異なる。また、図3(b)、図7(b)、図3(c)、図7(c)に示したプラズマアッシングプロセスおよびプラズマエッチングプロセスにおいて、このようなレジスト11の厚さの差、およびエッチング量の差によってオーバーエッチングがしばしば生じる。言い換えれば、エッチング処理の時間は、これらの層の最も厚い部分を完全にエッチングするために要する時間に、マージンを加えて設定される。結果として、被エッチング層の最も薄い部分は、大きくオーバーエッチングされることとなる。
リッジ部12は、従来のリッジの順メサ形状に比して、オーバーエッチングに対する耐性を高め、許容量を増大させることができるという利点を持つ。従来の順メサ形状のリッジに対してプラズマアッシング処理を施した状態を図10に示す。図10において、リッジの上面からレジスト11の最も低い点までの距離を、オーバーエッチング距離OE1としている。レジスト11のもっとも低い点は、絶縁層6に隣接して生じ、リッジ側面の絶縁層の一部を露出する。図11は、従来の順メサ形状のリッジに対するプラズマエッチング処理後の構造を示す図である。比較的長い時間オーバーエッチングされた場合、その結果として比較的大きいオーバーエッチング距離OE2が生じる。このオーバーエッチング距離OE2は、リッジの上面からギャップ24の底までである。ギャップ24は比較的深く、リッジ側面において上側クラッド層5およびコンタクト層9を露出する。上側クラッド層5とコンタクト層9とでは化学組成が異なるため、フォトリソグラフィに用いるイオン溶液がギャップ24に流入した場合に、これらの層の間で電気化学反応が生じ、リッジに侵食を形成する。上述したように、フォトリソグラフィ溶液は、導電体層17および負電極1を形成するためのフォトリソグラフィ工程において、図8に示した亀裂21を通ってギャップ24に流入する。加えて、フォトリソグラフィに用いるイオン溶液は、ギャップ24に長時間溜まった場合に、隣接する上側クラッド層5およびコンタクト層9をエッチングする。
図12は、砂時計形であるリッジ部12に、レジスト11のプラズマアッシング処理を施した状態を示す図である。図12におけるオーバーエッチング距離は、図10に示した従来技術で用いるオーバーエッチング距離OE1とほぼ同じとしている。図13は、砂時計形であるリッジ部12に、プラズマエッチング処理後の構造を示す図であり、オーバーエッチング距離OE3が生じている。従来技術と同じオーバーエッチング時間を用いたにも関わらず、リッジ上面から被エッチング領域の底までのオーバーエッチング距離OE3は、オーバーエッチング距離OE2に比して遥かに小さい。加えて、プラズマエッチング処理後の構造において、ギャップ24は形成されない。また、上側ボディセクション42の逆メサ傾斜によって、絶縁層6はその内側面ではなく、外側面をエッチングされる。結果として、絶縁層6の外側面とコンタクト層9の側面とは比較的滑らかに連続することとなり、亀裂21の発生を抑制する。エッチングがオーバーエッチング距離OE3に到達した後、絶縁層6の残存部分はコンタクト層9によって保護され、絶縁層6にさらなるエッチングが生じることを防止する。
したがって、新規な形状を有するリッジ部12は、リッジ側面に比較的滑らかな連続面を形成し、この滑らかな連続面によってさらに大量のオーバーエッチングを許容することができる。図14は、ギャップのない滑らかな側面を有するリッジ部12に、導電体層7を形成した状態を示す図である。なお、コンタクト層9の材質は、絶縁層6の材質に比してプラズマエッチング対して高い耐性を持つことが望ましい。
図15は、リッジ部12の形状を示す断面図である。図15において、リッジ底面の幅をリッジ底面幅A3、リッジのくびれ部分の幅をくびれ幅A2、リッジ上面の幅をリッジ上面幅A1、リッジ底面からくびれ部分までの高さをH1、くびれ部分からリッジ上面までの高さをH2と定義する。リッジ部12のリッジ上面幅A1は、リッジ底面幅A3の40%以上65%以下であることが望ましい。また、くびれ幅A2は、リッジ上面幅A1の80%以上95%以下であることが望ましい。
A1〜A3の値の好適な値としては、例えば、A3を4μm、A2を1.8μm、A1を2.0μmとする。高さH2の値は、0.4μm〜0.6μmであることが望ましく、0.5μmとするのが好適である。高さH1は、1.3μm〜1.4μmであることが望ましい。
以上説明したように、この実施の形態にかかる理想的なリッジ部12は、リッジ側面で第1の厚さT1を有し、リッジ部12上面で第2の厚さT2を有する導体層を備える。導体層の第1の厚さT1は150nm以上、または第2の厚さT2の50%以上であり、従来の半導体装置における導電体層の厚さに比して著しく大きい。この従来に比して著しく大きい膜厚は、堆積工程において、半導体基板およびリッジ部12を堆積物質の射出方向に対して傾けて保持し、基板を回転させながら堆積工程を行うことによって実現する。この従来の半導体装置に比して著しく大きいリッジ部12側面の膜厚によって、導電体層における亀裂の発生を防止することができる。
また、この実施の形態にかかる理想的なリッジ部12は、垂直メサ傾斜または順メサ傾斜の側面を有する下側ボディセクション41、逆メサ傾斜の側面を有する上側ボディセクション42によって形成され、砂時計形の断面形状を有する。また、リッジ部12は、プラズマエッチング処理に先だって形成され、下側ボディセクション41および上側ボディセクション42の側面を覆う誘電体層を備える。ここで、誘電体層はリッジ部12上面をさらに覆うことが好ましい。また、リッジ部12上面を覆う誘電体層は、プラズマエッチング処理の後、除去する。リッジ部12上面近傍において側面を覆う誘電体層は、表面を滑らかにする工程において除去される。リッジ部12の材質は、そのプラズマエッチング速度が誘電体層のプラズマエッチング速度に比して小さいものであることが望ましい。このリッジ部12の砂時計形状によって、オーバーエッチングに対する許容量を増大し、絶縁層のギャップを減少し、防止することができる。
なお、この実施の形態においては、リッジ部12は、砂時計形の断面形状と、150nm以上もしくはリッジ部12上面における膜厚の50%以上の膜厚を有する導電体層と、をともに備えているが、砂時計形の断面形状と、150nm以上もしくはリッジ部12上面における膜厚の50%以上の膜厚を有する導電体層と、はそれぞれ独立して半導体装置に適用することができる。
また、この実施の形態では、ウェットエッチングによってリッジ部12を作成したが、ドライエッチングによってリッジ部12を作成する場合においても、本発明を用いることができる。
なお、この実施の形態では、単純なリッジストライプ構造を用いて半導体レーザ装置を構成しているが、本発明の利用はこれに限られるものではなく、ダブルチャンネル構造を有する埋込ヘテロ型半導体レーザ装置においても本発明を利用することができる。単純なリッジストライプ構造を用いる場合、リッジ部12は半導体基板の上面の上に形成する。ダブルチャンネル構造を用いる場合、半導体基板の上面に溝を設け、この溝によってリッジを形成する。この場合、一般に、リッジの一方の側面を形成する溝と、リッジを取り囲む溝との2つの溝を形成し、この溝の側面をリッジの側面とすることで2つの溝の間をリッジとして利用する。
さらに、この実施の形態では、リッジ型半導体レーザ装置において本発明を利用しているが、本発明の利用はこれに限られるものではなく、たとえば、リッジ導波路型半導体受光装置に適用することができる。
なお、この実施の形態では、半導体レーザ装置において本発明を利用しているが、本発明の利用はこれに限られるものではなく、多層膜をエッチングによって加工する工程において広く用いることができる。
上述のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかになると思われる。
この発明の実施の形態である半導体レーザ装置の断面図である。 図1に示した半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図である(その1)。 図1に示した半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図である(その2)。 図1に示したリッジ部12の拡大断面図である。 従来の半導体装置である半導体レーザ装置の断面図である。 図5に示した半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図である(その1)。 図5に示した半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図である(その2)。 図5に示した絶縁層6の傾斜面23を示す図である。 導電体層17と絶縁層6との境界に生じた侵食22を示す図である。 導電体層17と絶縁層6との境界に生じた侵食22および導電体層17の亀裂21を説明する図である。 図8に示した傾斜面23の拡大図である。 砂時計形であるリッジ部12に、レジスト11のプラズマアッシング処理を施した状態を示す図である。 砂時計形であるリッジ部12に、プラズマエッチング処理後の構造を示す図である。 ギャップのない滑らかな側面を有するリッジ部12に、導電体層7を形成した状態を示す図である。 リッジ部12の形状を示す断面図である。
符号の説明
1 負電極
2 半導体基板
3 下側クラッド層
4 活性層
5 上側クラッド層
6 絶縁層
7 導電体層
9 コンタクト層
9A コンタクト層端部
10,11 レジスト
12 リッジ部
21 亀裂
22 侵食
23 傾斜面
24 ギャップ
31 多層膜基板
41 下側ボディセクション
42 上側ボディセクション
43 リッジ中心線

Claims (6)

  1. 半導体基板上に多層膜構造のリッジ部を形成した半導体装置において、
    前記リッジ部は、前記半導体基板に接するリッジ底面と、前記リッジ底面の上方に形成された第1のボディセクションと、前記リッジ部の上面と前記第1のボディセクションとの間に形成された第2のボディセクションと、前記第2のボディセクションの側面の一部と前記第1のボディセクションの側面とを少なくとも被覆する誘電体膜と、を備え、
    前記第1のボディセクションの側面は、垂直メサ傾斜もしくは順メサ傾斜を形成し、前記第2のボディセクションの側面は逆メサ傾斜を形成することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記誘電体層は、前記第1のボディセクションの側面と前記第2のボディセクションの側面とを全て被覆することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記リッジ部の上面近傍は、前記誘電体層に比してプラズマエッチングに対して大きな耐性を有する材質によって形成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記誘電体層、前記リッジ部の上面および前記リッジ部側面の上面近傍の一部を被覆する導電体層をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 前記リッジ部は、前記リッジ底面において2.7μmから4.5μmまでの幅を備え、
    前記リッジ部の上面は、前記リッジ底面の幅の40%以上65%以下の幅を備え、
    前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面は、前記リッジ部の上面の幅の80%以上95%以下の幅を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記リッジ底面から前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面までの高さは1.3μm以上1.4μm以下に形成され、
    前記第1のボディセクションと前記第2のボディセクションとの接触面から前記リッジ部の上面までの高さは0.4μm以上0.6μm以下に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置。
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