JP2006257548A - 電気鋳造製円筒状ニッケルベルト、その製造方法、加熱定着用ベルト基体、加熱定着用ベルト及び電子写真装置 - Google Patents

電気鋳造製円筒状ニッケルベルト、その製造方法、加熱定着用ベルト基体、加熱定着用ベルト及び電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱定着用ベルトの基体として使用される電気鋳造製円筒状ニッケルベルトにおいて、加熱定着プロセスにおける160乃至200℃の温度で繰り返し使用されても亀裂を生ぜず、また、ベルトの基体表面にフッ素樹脂離型層を形成するときの焼成温度340乃至350℃、保持時間20乃至30分の高温条件に置かれても硫黄脆性が抑制された、耐刷耐久性を有する電気鋳造製円筒状ニッケルベルト及び製造方法を提供する。
【解決手段】X線回折により測定した(111)面でのピーク強度に対する(200)面でのピーク強度の比で表される金属結晶配向面の強度比〔I(200)/I(111)〕が0.4乃至0.5の範囲で、かつ、ニッケル電析膜中に含有する0.01乃至0.02質量%の硫黄に対して硫黄の含有量を超え0.05質量%未満のマンガンを含有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気鋳造製円筒状ニッケルベルト及びその製造方法に関し、特に電子写真装置の加熱定着ユニットに組み込まれる加熱定着用ベルトとして好適な円筒状ニッケルベルトに関する。
従来、複写機やレーザプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に使用される加熱定着用ベルトとして、電気鋳造により製造した円筒状継ぎ目なしニッケルベルト(電気鋳造製円筒状ニッケルベルト、或いは電鋳ニッケルベルト、という)を基体として利用したものがある。この電気鋳造製円筒状ニッケルベルトから成る基体は、加熱定着プロセスにおいて160乃至200℃の温度で繰り返し使用されると亀裂を起こして破断するという欠点を有している。
その原因の一つとして、電気鋳造製円筒状ニッケルベルトを電気鋳造する際に使用する電解液組成中に硫黄を含む有機光沢剤が使用されるため、電析されるニッケル金属中に硫黄が0.01乃至0.02重量%程度含有され、そのため200℃付近の熱が連続して加わると脆くなる硫黄脆性を生じやすいことが挙げられる。また、他の原因として、電気鋳造製円筒状ニッケルベルト基体の表面にPFAフッ素樹脂の離型層を形成する際の焼成温度が340乃至350℃と高温であり、保持時間が20乃至30分となる場合に硫黄脆性を生じやすいことが挙げられる。
そのため加熱定着用ベルトの基体として、硫黄を含む有機光沢剤を使用する電気鋳造製円筒状ニッケルベルトを使用する場合は、耐熱性及び屈曲に対する耐久性を向上させる必要がある。
耐熱性及び耐久性の向上を図るため、マンガンを0.05乃至0.6重量%含むニッケル・マンガン合金からなるマイクロビッカース硬度が450乃至650の無端状電鋳シートを基体として使用する提案がある(例えば特許文献1参照)。しかしながらマンガンを0.05重量%以上含有させる場合はマイクロビッカース硬度が高くなりすぎ、柔軟性を欠いて定着のためのニップ幅を確保し難くなる欠点がある。
また、X線回折により測定した(111)面でのピーク強度に対する(200)でのピーク強度の比で表される結晶配向面の強度比が0.6以上である電鋳ニッケルベルトを基材として用いる提案がある(例えば特許文献2参照)。しかし、ここでいわれる層状配向を示す傾向での電析膜の形成は、第二光沢剤を用いた低電流領域であって、電析膜の析出量は毎分0.4乃至0.6μmの領域であり、ニッケルベルトとして通常使用される膜厚30μmを得るためには50分以上の電鋳時間が必要となり、電析膜の析出量毎分1μmの電鋳工程に比べ、高精度で高耐久な電鋳金属母型の製作数、設備スペース、設備コスト、ユーティリティ等がかかり、生産性が低下するため、該強度比の電鋳ニッケルベルト製作対応分の設備費等の増大を招く。
また、周期表の2族、3族、4族、5族に属する少なくとも1種の金属元素を質量分率で10乃至1万ppmの割合で含有する電鋳ニッケルベルト、また、該金属元素をタリウム、鉛、ビスマス、スズ、あるいはカルシウム、亜鉛、アルミニウム、ケイ素、アンチモンとする電鋳ニッケルベルト、さらにまた、該金属元素に他の金属元素としてマンガンを0.01乃至0.50質量%の割合で含有させる電鋳ニッケルベルト、さらにまた、前記電鋳ニッケルベルトの硫黄含有量が0.05質量%以下である電鋳ニッケルベルト、さらにまた、前記電鋳ニッケルベルトであって、結晶配向面の強度比がI(200)/I(111)≧0.6である電鋳ニッケルベルト、さらにまた、前記電鋳ニッケルベルトであって、ビッカース硬度(VH)が300乃至480である前記電鋳ニッケルベルトを基体とする提案がある(例えば特許文献3参照)。
しかしながら、周期表の2族、3族、4族、5族に属する少なくとも1種の金属元素を質量分率で10乃至1万ppmの割合で含有する電鋳ニッケルベルトは耐刷性が弱い。また前述の特許文献2の場合と同様、結晶配向面の強度比が0.6以上の層状配向を示す傾向での電析膜の形成は、電解液の組成に左右され、第一光沢剤を主成分とする場合は強度比を0.6以上とするには電解電流密度を8A/dm2以上としなければならず、突起欠陥が多く発生し亀裂の発生起点となる。また、第二光沢剤を添加して電析膜を結晶配向面の強度比が0.6以上となる層状構造とする場合には、前述したように該強度比の電鋳ニッケルベルト製作対応分の設備費等の増大を引き起こす。
また、少なくとも離型層とニッケル電鋳の金属層を有する定着ベルトで、該ニッケル電鋳が結晶配向比I(200)/I(111)が3以上の(200)面優先成長の結晶配向性を有し、マイクロビッカース硬度を280乃至450とする提案がある(例えば特許文献4参照)。しかし、前述した特許文献2の場合と同様、層状配向を示す傾向での電析膜の形成は第二光沢剤を用いた低電流領域であって、電析膜の析出量は毎分0.4乃至0.6μmの領域であり、電析膜の析出量毎分1.0μmの電鋳工程に比べ、結晶配向面の強度比3以上である電鋳ニッケルベルト製作対応分の設備費等の増大を招来する問題がある。
特開平9−34286号公報 特開2002−206188公報 特開2002−241984公報 特開2002−258648公報
本発明は上述に鑑みてなされたものであり、加熱定着用ベルトの基体として使用される硫黄を含む電気鋳造製円筒状ニッケルベルトにおいて、加熱定着プロセスにおける160乃至200℃の温度で繰り返し使用されても亀裂を生ぜず、また、電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの基体表面にフッ素樹脂離型層を形成するときの焼成温度340乃至350℃、保持時間20乃至30分の高温条件に置かれても硫黄脆性が抑制された、耐刷耐久性のある電気鋳造製円筒状ニッケルベルトを提供すること、さらに該ニッケルベルトを基体とする加熱定着ベルトを用いた加熱定着ユニットを備えた電子写真装置を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題について鋭意検討したところ、マンガンを硬度Hv480乃至530の範囲で添加させることにより、(200)面のピークを大幅に増加させなくとも機械的強度を向上させた電気鋳造製円筒状ニッケルベルトが得られることを見出し本発明に至った。すなわち、本発明によれば、次の(1)乃至(10)の手段が提供される。
(1)電気鋳造製円筒状ニッケルベルトであって、X線回折により測定した(111)面でのピーク強度に対する(200)面でのピーク強度の比で表される金属結晶配向面の強度比〔I(200)/I(111)〕が0.4乃至0.5の範囲で、かつ、ニッケル電析膜中に含有する0.01乃至0.02質量%の硫黄に対して該硫黄の含有量を超え0.05質量%未満のマンガンを含有することを特徴とする電気鋳造製円筒状ニッケルベルト。
(2)スルファミン酸ニッケルを含有する電解液を用いて円筒状金属母型の表面にニッケルの電析膜を形成させる電気鋳造方法において、電解液が少なくとも下記1乃至4の組成からなることを特徴とする請求項1に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
1 スルファミン酸ニッケル450乃至550g/l
2 硼酸30乃至40g/l
3 ナフタレントリスルフォン酸ナトリウム500乃至1500ppm
4 スルファミン酸マンガン0.05乃至0.2g/l
(3)電流密度5乃至7A/dm2で電析することを特徴とする上記(2)に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
(4)円筒状金属母型が表面粗さRzが0.03乃至0.1μmに鏡面加工されていることを特徴とする上記(2)に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
(5)円筒状金属母型としてSUS304TB管(JIS G 3463 制定1994)の継ぎ目なし管を用いることを特徴とする上記(2)に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
(6)陰極となる下端部に補助電極を付けた円筒状金属母型と陽極となるチタン製陽極板との極間距離を100乃至120mmとして電析することを特徴とする上記(2)に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
(7)円筒状金属母型の表面に形成したニッケル電析膜を剥離するとき、該電析膜の電着応力が0乃至−50N/mm2の範囲の圧縮応力をかけて剥離することを特徴とする上記(2)に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
(8)上記(1)に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトまたは上記(2)乃至(7)のいずれか一つに記載の製造方法により製造された電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの両端を対向するローラ刃で切断し、切断段差を0乃至0.05mmとしたことを特徴とする加熱定着用ベルト基体。
(9)上記(8)に記載の基体の表面にシリコーンゴム層及びフッ素樹脂離型層を形成したことを特徴とする加熱定着用ベルト。
(10)上記(9)に記載の加熱定着用ベルトを組み込んだ加熱定着ユニットを備えたことを特徴とする電子写真装置。
本発明の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトによれば、上述した硫黄脆性を抑えると共にニッケル金属結晶の転移を抑制して、機械的強度を増加させることができるため、課題とする加熱定着プロセスにおける160乃至200℃の温度で繰り返し使用されても亀裂を生ぜず、また、電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの基体表面にフッ素樹脂離型層を形成する際の340乃至350℃、20乃至30分という高温の焼成にもかかわらず、耐刷耐久性のある電気鋳造製円筒状ニッケルベルトを提供することができる。
また、本発明の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法によれば、上記した結晶配向面のピーク強度比〔I(200)/I(111)〕を0.4乃至0.5の範囲に調整しやすく、また、共析する硫黄含有量0.01乃至0.02質量%を超え電析するニッケル金属中にマンガンを0.05質量%未満で共析することができ、硬度が適度に増加して機械的強度が増加し、塑性変形を起こし難い耐久性のあるニッケルベルトを得ることができる。
また、本発明の加熱定着用ベルトによれば、フッ素樹脂離型層が340乃至350℃、30分の焼成が行われてもマンガンの含有により硫黄脆性が抑制され、また、結晶配向面の強度比〔I(200)/I(111)〕が0.4乃至0.5とされた基体を用いたことから、金属疲労から来る亀裂の発生が抑制された耐刷耐久性のある加熱定着用ベルトとすることができる。
さらに、本発明の画像形成装置によれば、上記加熱定着用ベルトを組み込んだ定着ユニットを備えていることから、加熱定着プロセスにおいて160乃至200℃の温度で繰り返し使用されても破断を起こさず、また定着用ベルトを形成する際のフッ素樹脂離型層の高温の焼成にもかかわらず硫黄脆性が抑制され、耐刷耐久性のある画像形成装置を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、電気鋳造製円筒状ニッケルベルトを基体として使用した加熱定着ベルトを加熱定着ユニットの構成要素として使用した電子写真方式の画像形成装置の構成図である。
トナー画像形成部Aは、赤、青、黄、黒トナーの順に各色トナー画像形成ユニットYを有する。各色トナー画像形成ユニットは、それぞれ感光体ドラム1、帯電ユニット2、現像ユニット4、クリーニングユニット6等を有し、光書き込みユニット3、転写ユニット5は共用されている。転写ユニット5を構成する転写ベルト7上を搬送されてくる記録紙8上に各感光体ドラム1上に形成されたトナー像が重ね合わされる。トナー画像が転写された記録紙8は、加熱定着ユニット9へ搬送され、加熱定着される。
加熱定着ユニット9は、ローラ内部にハロゲンヒーターを用いた加熱加圧ローラ10と、定着ローラ12と加熱テンションローラ13間にエンドレスに張設された定着ベルト11と、定着ベルト周面と接してこれをクリーニングするクリーニングローラ14と、定着温度調整用のサーミスタ15と、加熱加圧ローラ10の温度調整用のサーミスタ16と、を備えている。
定着ベルト11は、電気鋳造方法により形成された円筒状ニッケルベルトから成る基体17と、基体17の外表面に被覆されてニッケル基体17と接着性の良いシリコーンゴム層18と、シリコーンゴム層18上に被覆されてトナーとの離型性の良いフッ素樹脂層19と、を備えている。
この加熱定着ユニット9では、トナー画像が転写された記録紙8を加熱加圧ローラ10と定着ベルト11とで構成されるニップ部20に挟んだ状態で、定常時160乃至180℃でトナー像を加熱加圧して定着する。また、画像形成装置の昇温時は200℃にもなる熱に対する過酷な条件ともなる。この画像形成サイクルは、通常A4サイズの記録紙で4乃至5万回行なわれ、各ユニットを構成する部材はそれに伴う耐久性が要求されている。
定着ベルト11の基体を構成する本発明の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトは、上記耐久性の要求に応えられるものであり、X線回折により測定した(111)面でのピーク強度に対する(200)面でのピーク強度の比で表される金属結晶配向面の強度比が0.4乃至0.5の範囲で、かつ、ニッケル電析膜中に含有する0.01乃至0.02重量%の硫黄に対して該硫黄の含有量を超え、0.05重量%未満のマンガンを含有することを特徴とする。
定着ベルト11は、基体となる電鋳ニッケルベルト(以下、電鋳ニッケルベルトという)17の上にシリコン樹脂層0.1乃至0.3mmを100乃至120℃の温度で30分間焼成し、次いで離型層とするPFAフッ素樹脂層20乃至30μmを340乃至350℃の温度で20乃至30分間焼成して製造されるが、この焼成の際の加熱は、ニッケル電析膜の再結晶及び電析膜形成時の応力緩和に影響し、それにより硬度が低下し機械的強度を低下させる。しかし、上記のようにニッケル金属中に共析する硫黄含有量0.01乃至0.02質量%に対してマンガンを該硫黄含有量を超え、且つ0.05質量%未満の範囲で添加すると、硬度の低下が抑制されて塑性変形がし難くなり、耐久性の向上した基体を得ることができる。
また、通常、マンガンを添加しない基体をX線回折で金属結晶組織を測定すると、X線回折での(111)面に対する(200)面の結晶配向面のピーク強度比〔I(200)/I(111)〕は0.3乃至0.4の範囲であり、(200)面のピーク強度がやや弱い傾向を示す。しかし、上記した量のマンガンを含有させることにより結晶の転移が抑制されて結晶間が強化され、ニッケル電析膜の硬度はHv450乃至470からHv480乃至530の範囲に上昇し、膜厚を30乃至40μmとすることにより柔軟性を維持する範囲で塑性変形を起こし難い、耐久性のあるニッケルベルトの基体とすることができる。
さらにまた、フッ素樹脂層を形成する際の焼成温度350℃にすることによって共析する硫黄が結晶粒界に回り込んで硫黄脆性を起すが、上記した量のマンガンを含有させることにより、この硫黄脆性の発生を防止することができる。
本発明がマンガンの含有量の上限を0.05質量%未満とするのは、電析するニッケル金属の硬度がHv530以上とならないようにするためで、これにより定着ユニット構成時に過剰な張力を掛けることを防ぐことができる。
次に上述のマンガン量を含有する本発明の電鋳ニッケルベルトの製造方法について説明する。
図2は、電鋳ニッケルベルトの基体17を電気鋳造法にて形成する際にマンガンを含有させるための製造工程で、かつ、基体を画像形成装置に必要な部材幅に切断する際に切断部に形成される段差からの応力集中による亀裂を発生させないための製造工程を示したものである。
図2のスルファミン酸ニッケル液を用いた電気鋳造工程22では、まず円筒状金属母型23として、ニッケル電析膜の密着性を保つため、及び析出膜のピンホール欠陥等を防止するため、SUS304TB管(ボイラ・熱交換器用ステンレス鋼管)(JIS G 3463 制定1994)を用い、ニッケル電析面となる外径の表面粗さをRz0.03乃至0.1μmに形成する。
SUS304TB管によれば、円筒状金属母型の材料表面に発生する孔触の発生が低く、円筒状金属母型の耐久性を維持することができる。また、上記表面粗さ(Rz0.03乃至0.1μm)にすることによって、電析された円筒状ニッケルベルトの基体表面にその粗さが転写され、定着ベルトとして耐刷耐久枚数5万枚以上の回転駆動をしても基体表面の粗さをきっかけとする亀裂の発生を防止することができる。
次に円筒状金属母型本体27の下端部に、リング状の幅10乃至15mmの補助電極24を樹脂製の絶縁材25及び絶縁材26を用いて円筒状金属母型本体27の内部金属に導通して取付け、円筒状金属母型本体27の上部をキャリヤ28に着脱可能に取付けて待機位置29に搬送する。
待機位置29への搬送後、研摩工程Aで円筒状金属母型本体27の表面を砥粒メッシュ1800乃至2400番の研摩布30により、電析膜を電解中に剥離することなく電着させるために0.1μm以下の鏡面に保つように表面を研摩、洗浄して活性化する。
次に洗浄工程Bにて加温純水とスポンジ31により、電析膜表面に突起の発生を防止するため活性化面の研摩残さを洗浄し、円筒状金属母型本体27の活性化面を維持するよう表面が搬送時に乾燥し難い40℃まで加温する。
次に電鋳工程Cにおいて、スルファミン酸ニッケル450乃至550g/lの液中に硼酸30乃至40g/l、陽極溶解剤として臭化ニッケル1乃至2g/l、光沢剤及び析出膜の圧縮応力調整剤としてサッカリン20乃至100ppm、ナフタレントリスルフォン酸ナトリウム500乃至1500ppmを添加し、ピット等の欠陥を防止するため界面活性剤としてアルキルベンゼンスルフォン酸塩0.1乃至0.2g/lを添加した55乃至60℃の電解液に、ニッケル電析膜にマンガンを含有させるため、さらに、スルファミン酸マンガン0.05乃至0.2g/lを添加する。これらのうち、臭化ニッケル、サッカリン、アルキルベンゼンスルフォン酸塩は添加剤であり、必須とするものではない。
この電解液によれば上記した結晶配向面のピーク強度比〔I(200)/I(111)〕を0.4乃至0.5の範囲に調整しやすく、層状組織を形成する第二光沢剤を添加した電解液のように電析電流を低く設定する必要がなく、効率よく膜を形成することが可能である。また、上記組成において、スルファミン酸マンガンを0.05乃至0.2g/lの範囲で調整して添加すれば、共析する硫黄含有量0.01乃至0.02質量%を超え電析するニッケル金属中にマンガンを0.05質量%未満で共析することができ、硬度が適度に増加して機械的強度が増加し、塑性変形を起こし難い耐久性のあるニッケルベルトを得ることができる。
消耗するマンガンイオンは、ストックタンク32よりスルファミン酸マンガン5乃至10g/lを添加した液を生産本数に対応して定量ポンプ33で、循環ろ過槽34に供給する。循環ろ過槽34で攪拌された液は、オバーフローして加温槽35より電鋳槽36のカソードケース37内へ送液供給される。
この液による電解では円筒状金属母型本体27の陰極表面の金属イオン濃度を保つため、電解液のエアー攪拌効果を高め、電解液中の異物から電析膜表面に突起やピット等の発生を防止するためのイオン透過性の隔膜38を用い、その中心で円筒状金属母型23を6乃至10rpmで回転させ、X線回折での(111)面に対する(200)面の結晶配向面のピーク強度比〔I(200)/I(111)〕が0.4乃至0.5の範囲となる電析電流密度の電流を設定して35±5μmの膜厚を形成する。
電析電流密度は、結晶配向面のピーク強度比が0.4乃至0.5の範囲であって、尚且つピーク強度比が電析電流密度の上昇にともなって増加する範囲で、突起欠陥の発生率の少ない7A/dm2以下で電析する。
円筒状金属母型本体27とリング状の補助電極24は、通電軸39と摺動電極40を介して電源41に接続され、電解液中のチタンケース42とチタンケース43は電源41の陽極に接続され、電析電流が供給される。
繰返し行なわれる電鋳によるニッケルイオンの補給は、0.01乃至0.03%硫黄を含有した7乃至10mmの可溶性活性ニッケルペレットをスライム収納式隔膜44、45で被覆した陽極となるチタンケース42、チタンケース43内に投入し、所望の電解電流密度となる電流を、陰極となる円筒状金属母型本体27とチタンケース42、43とに極間距離46、47を100乃至120mmにして供給する。
この極間距離によれば、上記した結晶配向面の強度比〔I(200)/I(111)〕を0.4乃至0.5の範囲に、また硬度をHv480乃至530の範囲で、かつ、電析膜の電着応力を0乃至−50N/mm2の圧縮応力を持つ電析膜を形成することができ、また、円筒状金属母型の下端エッジに強い電流集中を起こさせて電析膜を剥離困難にさせることなく容易に剥離ができる電析を行うことができる。
陽極となるチタンケース内の活性ニッケルペレットは、陽極溶解剤の臭素イオンにより皮膜を形成せず溶解し、ニッケルイオンが電解電流供給と共に溶解供給され、ニッケルイオンをスルファミン酸ニッケル塩で補給する回数が軽減でき、電解液の金属イオン量を安定にすることができ、液組成の維持管理が容易となって生産を継続して行なうことが可能となる。
電気鋳造後の洗浄工程Dでは、円筒状金属母型23の電析膜に付着した電解液を洗浄除去し、引き上げ時に洗浄液によるシャワーをかけて電解液をほぼ完全な状態に除去洗浄し、次工程の乾燥工程Eでの純水を汚染しないようにする。
乾燥工程Eでは、円筒状金属母型本体27の表面に形成された電析膜の純水洗浄と乾燥のため60乃至70℃の加温を行ない、引き上げ時にエアーナイフ等で洗浄水を切って乾燥を助長させ、シミ等のない表面を形成する。
離型工程Fでは、円筒状金属母型本体27に電析した膜厚分布3μmの膜厚精度の良い電析膜の両端外径表面に離型用治具48を取付けてクランプし、円筒状金属母型本体27の両端部に形成された20乃至30mm幅の電析膜の膜厚増大部49と下端部補助電極に形成された電析膜の膜圧増大部24をシリコーンゴムをマスキング材として用い、膜厚増大部とマスキング部の端部に粘着テープを貼り付けて、尖状形状の剥離開始部50から、円周の矢印方向に引き剥がし、円筒状金属母型23を回転させながら全周を切り落とす。
ニッケル電析膜を円筒状金属母型の表面から剥離するとき、該電析膜の電着応力が0乃至−50N/mm2の範囲の圧縮応力をかけて剥離すると、電析膜の径が拡張し、電析膜の表面に触れなくても圧縮空気を吹き付けて円筒状母型表面から電析膜を剥離することができる。また、円筒状金属母型を垂直にして電析するために下端部に集中しやすい電析電流を、補助電極を用いることによって円筒状金属母型本体部での過剰な膜厚増加を防止し(電析電流を上下で均一化し)、円筒状金属母型本体の上下でより均一な膜厚のニッケルベルトを得ることができる。
次いで離型用治具48を開放し、高圧のエアーを切り離された両端部の円筒状金属母型本体27と電析膜との間に吹付け、徐々に電析膜を剥離して全体を離型し、受け治具51のクッションスポンジ52上に自然落下させて取り出す。
以上のような工程により円筒状ニッケルベルトの基体を製造すれば、基体に亀裂の発生等、問題となるキンク等の微小な折れ曲りを発生させることなく生産性良く製造することができ、耐久性のある基体を得ることができる。
次に、下方に配置した受け治具51に落下させて取り出された電析膜53は、画像形成装置に必要な幅に切断するための切断工程54を経て、所定の画像形成部材幅に加工される。
切断工程54では、上下に対向する超硬性の切断用金属ローラを用い、形成された円筒状ニッケルベルトの基体53を、下ローラ55に挿入して乗せ、待機していた上ローラ56を該基体53上に移動させて、せん断クリアランス5μmの対向するローラ刃周縁で基体53の両端を回転させながら全周を切断し、切り終わり部57は、段差を0乃至0.05mmにして形成し完成する。
この切り終わり部57に、0.1mm以上の段差を生じたまま使用すると、繰り返しの屈曲負荷により、段差部に応力集中を受け、金属疲労を起して亀裂の起点となって破断し易くなり耐久性を低下させる。
上記したローラ刃での切断工程54を経た円筒状ニッケルベルトの基体58は、レーザー等を用いて切断した基体と違い、切断時に両端の切断面が高温と成らないため耐久性を低下させることなく完成することができる。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。ただし本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
(実施例1乃至5)
図2の電鋳工程を用い、電鋳液組成としてスルファミン酸ニッケル450乃至550g/l、硼酸30乃至40g/l、陽極溶解剤として臭化ニッケル1乃至2g/l、一次光沢剤及び析出膜の圧縮応力調整剤としてサッカリン20乃至100ppm、ナフタレントリスルフォン酸ナトリウム500乃至1500ppm、及び界面活性剤:アルキルベンゼンスルフォン酸塩0.1乃至0.2g/lを添加した55乃至60℃の電解液に、ニッケル電析膜にマンガンを含有させるため、さらに、スルファミン酸マンガン0.05乃至0.2g/lを添加した。消耗するマンガンイオンは、ストックタンク32よりスルファミン酸マンガン5乃至10g/lを添加した液を生産本数に対応して定量ポンプ33で循環ろ過槽に供給した。
ニッケルイオンの補給に際しては、溶解促進のため0.01乃至0.03%硫黄を含有した7乃至10mmの可溶性活性ニッケルペレットをスライム収納式隔膜で被覆したチタンケースに投入し、電解液としてpHを4乃至5の範囲で安定に管理し、サンプルの電解電流密度を4、5、6、7、8A/dm2に設定し、6乃至10rpmで回転する円筒状金属母型と極間距離100乃至120mmの陽極間に電流供給して膜厚30乃至40μmの円筒状ニッケルベルトの各基体(実施例1乃至5の各基体)を得た。
上記組成の電解液を使用して形成される円筒状ニッケルベルトの表面のX線回折での(200)面ピーク強度は、電解電流密度を上昇させるに従い増加して形成され、結晶配向面の強度比〔I(200)/I(111)〕は0.34乃至0.51の範囲となるが、電解電流密度を7A/dm2より大きくすると電析膜の表面に2乃至5μmの微小突起が多く形成され亀裂の起点となることが考えられため、電解電流密度は5乃至7A/dm2の範囲とした。
図3は、画像形成装置の加熱定着ユニット9とレイアウトを同じとする耐久テスト機59にフッ素樹脂被覆工程での処理条件350℃30分の熱処理を施した後、形成した円筒状ニッケルベルト基体60を組み込み、外径25mmのシリコーンゴム被覆定着ローラ61、外径25mmのシリコーンゴム被覆の加熱テンションローラ62、外径30mmのシリコーンゴム被覆の加熱加圧ローラ63により、加圧力100乃至150Nを与え、シリコーンゴム被覆の加熱テンションローラ62の600Wハロゲンヒーター64により、円筒状ニッケルベルト単体60の温度をサーミスタ65により検出し、160乃至180℃の温度に加熱調整し、加熱加圧ローラ63の表面温度を400Wハロゲンヒーター66によりサーミスタ67を用いて検出し、100乃至120℃に加熱調整し、円筒状ニッケルベルト基体60を、線速100mm/秒で、A4耐刷枚数5万枚相当の回転駆動を行った(つまり、ベルトのみ回転させた)。
A4耐刷枚数5万枚相当の回転駆動で、基体の両端部段差からの亀裂発生はなく、ニッケル金属中に共析する硫黄含有量(0.01乃至0.02質量%)を越え、マンガン0.05質量%未満を含み、硬度480乃至530、膜厚30乃至40μm、電着応力0乃至−50N/mm2の範囲の圧縮応力を持ち、電解電流密度4、5、6、7A/dm2で形成された各基体からは、5.5万枚相当の耐刷枚数以上でも画像形成幅内68にスジ状の亀裂69は発生せず、加熱定着用の基体としての機能を満足するものとなった。
(比較例1)
電鋳液組成においてスルファミン酸マンガンを添加しない以外は上記実施例と同様の条件にし、電解電流密度5A/dm2となる電流を供給して円筒状ニッケルベルトの基体を得た。
上記実施例と同様に、耐久テストを行ったところ、両端部段差からの亀裂の発生はなかったが、5.2万枚相当の耐刷枚数で画像形成幅内68にスジ状の亀裂69が発生し、実施例のマンガン含有の基体に比べ耐久性は低かった。
表1に実施例及び比較例の円筒状ニッケルベルト基体の作製条件、及び得られた円筒状ニッケルベルト基体の結晶配向面の強度比、耐久テスト結果等について示す。
結晶配向面の強度比は、X線回折測定装置((株)フィリップス XPertPRO)により次の条件で測定した。
条件:X線発生装置:Cu(封入管)、フィルター:なし、サンプリング幅:0.02、モノクロメータ(受光側)、スキャン速度:0.5°/S、管電圧:40KV、発散スリット:0.5°、管電流:40mA、散乱スリット:0.5°、スキャン軸:2θ/θ、受光スリット:プログラム可変、測定角範囲:30°乃至90°、 検出器:p.c。
Figure 2006257548
(注)硫黄含有量は比較例1及び実施例1乃至5のサンプルとも0.01乃至0.02質量%の範囲である。
電気鋳造製円筒状ニッケルベルトを基体とする加熱定着ベルトを使用した画像形成装置の構成を示す側面図である。 電気鋳造製円筒状ニッケルベルト基体の製造工程を示す側面図及び該基体を画像形成装置に必要な部材幅に切断する工程を示す斜視図である。 電気鋳造製円筒状ニッケルベルトを基体とする加熱定着ユニットと同じ構成の耐久テスト機の構成を示す側面図と画像形成幅内に亀裂が発生した加熱定着ベルトを示す斜視図である。
符号の説明
1 感光体ユニット
4 現像ユニット
5 定着ユニット
9 加熱定着ユニット
10 加熱加圧ローラ
11 定着ベルト
12 定着ローラ
13 加熱テンションローラ
17 円筒状ニッケルベルトの基体
18 シリコーンゴム層
19 フッ素樹脂層
22 電気鋳造工程
23 円筒状金属母型
24 補助電極
25,26 絶縁材
27 円筒状金属母型本体
30 研磨布
31 スポンジ
32 ストックタンク
33 定量ポンプ
34 循環ろ過槽
35 加温槽
36 電鋳槽
42,43 チタンケース
46,47 極間距離
48 離型用治具
49 膜厚増大部
50 剥離開始部
51 受け治具
53 電析膜(円筒状ニッケルベルトの基体)
54 切断工程
55 下ローラ
56 上ローラ
57 切り終り部

Claims (10)

  1. 電気鋳造製円筒状ニッケルベルトであって、X線回折により測定した(111)面でのピーク強度に対する(200)面でのピーク強度の比で表される金属結晶配向面の強度比〔I(200)/I(111)〕が0.4乃至0.5の範囲であり、かつ、ニッケル電析膜中に含有する0.01乃至0.02質量%の硫黄に対して、マンガンの含有量が該硫黄の上記含有量を超え且つ0.05質量%未満であることを特徴とする電気鋳造製円筒状ニッケルベルト。
  2. スルファミン酸ニッケルを含有する電解液を用いて円筒状金属母型の表面にニッケルの電析膜を形成させる電気鋳造方法において、電解液が少なくとも下記1乃至4の組成からなることを特徴とする請求項1に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
    1 スルファミン酸ニッケル450乃至550g/l
    2 硼酸30乃至40g/l
    3 ナフタレントリスルフォン酸ナトリウム500乃至1500ppm
    4 スルファミン酸マンガン0.05乃至0.2g/l
  3. 電流密度5乃至7A/dm2で電析することを特徴とする請求項2に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
  4. 円筒状金属母型が表面粗さRzが0.03乃至0.1μmに鏡面加工されていることを特徴とする請求項2に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
  5. 円筒状金属母型としてSUS304TB管(JIS G 3463 制定1994)の継ぎ目なし管を用いることを特徴とする請求項2に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
  6. 陰極となる下端部に補助電極を付けた円筒状金属母型と陽極となるチタン製陽極板との極間距離を100乃至120mmとして電析することを特徴とする請求項2に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
  7. 円筒状金属母型の表面に形成したニッケル電析膜を剥離するとき、該電析膜の電着応力が0乃至−50N/mm2の範囲の圧縮応力をかけて剥離することを特徴とする請求項2に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの製造方法。
  8. 請求項1に記載の電気鋳造製円筒状ニッケルベルトまたは請求項2乃至7のいずれか一項に記載の製造方法により製造された電気鋳造製円筒状ニッケルベルトの両端を該円筒状ニッケルベルトに対向するローラ刃で切断し切断段差を0乃至0.05mmとしたことを特徴とする加熱定着用ベルト基体。
  9. 請求項8に記載の基体の表面にシリコーンゴム層及びフッ素樹脂離型層を形成したことを特徴とする加熱定着用ベルト。
  10. 請求項9に記載の加熱定着用ベルトを組み込んだ加熱定着ユニットを備えたことを特徴とする電子写真装置。
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