JP2006256853A - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 防犯性を確保しつつ、一段と容易に宅配物を受け取ることができるエレベータ装置を提供する。
【解決手段】 エレベータ装置10において、乗りかご11に設けられ、乗りかご11の乗車スペースとは仕切られた収納スペース13a〜13dを有する搬送箱12と、乗りかご11の乗降口とは異なる位置に設けられた、搬送箱12の出し入れ口とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エレベータ装置に関し、例えば共同住宅用のビルに設けられるエレベータ装置に関する。
例えば、共同住宅においては、建物のエントランスにエレベータ装置の乗り場を設けることにより、来訪者がこのエレベータ装置を利用して各階へ移動できるようになっている。各階には各住宅の居室が配されており、各階のエレベータ装置の乗り場であるホールと各住宅の玄関とは通路で結ばれている。
このような共同住宅においては、例えば宅配業者は宅配物を各居室に直接届けることができる。この場合、来訪者である宅配業者は、エントランスから建物内に入り、エレベータ装置を利用して配達先の住居がある階へ移動する。目的階へ移動した宅配業者は、配達先の住居の玄関から呼び鈴を鳴らす等して居室内の居住者に対して来訪を知らせる。これにより、居住人は、居室にいながらにして宅配物を受け取ることができる。
ところで、建物のエントランスは、建物の居住者以外の者が自由に出入りすることができることにより、このエントランスにエレベータ装置の乗り場を設けた場合、居住者以外の者がエレベータ装置を利用して各階へ自由に出入りすることができることになり、防犯性を十分に保つことが困難であった。
かかる課題を解決するための一つの方策として、不特定多数の者が立ち入ることができるエリアに宅配物を入れる受取箱を設けるとともに、このエリアとエレベータ装置の乗り場との間に居住者のみが通過し得る扉等を設け、居住者以外の者がエレベータ装置を利用することを制限する方法がある。
この方法によれば、居住人以外の者のエレベータ装置の利用を制限することができることにより、防犯性を保つことができると考えられる。
しかしながら、このような方法を用いた場合、居住者は宅配物を受け取りに受取箱が設置されたエリアまで出向かなければならず、煩雑な手間を回避し得ず、解決策としては、未だ不十分であった。
また、特許文献1には、エレベータ装置の乗りかご内部に各住居ごとの郵便受けを設け、この郵便受けに郵便物を入れる構成のものが開示されている。この構成によれば、居住者は、エレベータ装置の乗りかごを各自の居住階へ呼びよせて乗りかご内に入るだけで郵便受けから郵便物を取り出すことができる。
しかしながら、エレベータ装置の乗りかご内に郵便受けを設けると、結局、郵便受けに居住者以外の配達人が郵便物を入れる都合上、居住者以外の者がエレベータ装置の乗りかご内に立ち入ることができることになり、防犯性を保つことが困難になる。
特開平07−232881号公報
上述のように宅配物等の受け取りを容易にすることと、防犯性を高めることとを両立させることは困難であった。
本発明は、このような技術的課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、防犯性を確保しつつ、一段と容易に宅配物を受け取ることができるエレベータ装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、エレベータ装置において、乗りかごに設けられ、乗りかごの乗車スペースとは仕切られた収納スペースを有する搬送箱と、乗りかごの乗降口とは異なる位置に設けられ、搬送箱の収納スペースに対して宅配物を出し入れする出し入れ部とを備えることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、エレベータ装置において、複数の階に設けられた乗り場間を移動する乗りかごと、乗りかごに設けられ、乗りかごの乗車スペースとは仕切られた収納スペースを有する搬送箱と、乗りかごの乗降口とは異なる位置に設けられ、乗りかごの移動に伴って、乗り場とは仕切られた宅配物投入場所に設けられた投入部に対向する位置及び宅配物受け取り場所に設けられた取出し部に対向する位置に移動可能である、収納スペースに対する宅配物の出し入れ部とを備えることである。
本発明によれば、防犯性を確保しつつ、一段と容易に宅配物を受け取ることができるエレベータ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する記載は省略する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、第1の実施の形態に係るエレベータ装置10は、各階(2階〜5階)に居室4a〜4dが配置された建物1に設置されており、宅配業者が居住者宛の宅配物等を投入するための投入階であるとともに建物1へのエントランス階である1階と居住者が住む居室4a〜4dが配された各階(2階〜5階)とを行き来するようになされている。
建物1には、エレベータ装置10の乗りかご11が昇降するための昇降路2が設けられており、この昇降路2の上部には、建物1に支持されたマシンビーム1bが設けられている。マシンビーム1bには、シーブ6及びそらせシーブ7が回転可能に軸支されており、シーブ6及びそらせシーブ7にはメインロープ16が掛け渡されている。メインロープ16の一方の端部は昇降路2内に垂下され、その先端部に乗りかご11が吊り下げられ、また他方の端部は昇降路2内に垂下され、その先端部にカウンターウエイト15が吊り下げられている。
シーブ6は、その回転軸が巻き上げ機(図示せず)の出力回転軸に結合されている。これにより巻き上げ機を回転駆動させることにより、この回転に伴ってシーブ6を回転させることができる。巻き上げ機は、制御盤21によって制御され、シーブ6を回転させることにより、メインロープ16を移動させて乗りかご11を昇降させることができる。制御盤21は、各階の呼び登録装置から出力される呼び情報に基づいて乗りかご11を指定された階に移動させて停止させるようになされている。
図2に示すように、エレベータ装置10の乗りかご11は、人が乗車するための乗車空間を内部に形成する筐体11bによって構成され、人が乗降するためのかごドア11aが筐体11bの一側面に設けられている。このかごドア11aは、エレベータ制御盤21(図1)の制御により、乗りかご11が目的の階に停止した際に開くようになされている。
また乗りかご11の筐体11bの他の側面には、宅配物等を収納して搬送するための搬送箱12が設けられている。この搬送箱12は、乗りかご11の筐体11bによって形成される乗車スペースに対して筐体側面11cによって仕切られた収納スペース13a〜13d(図1)を有する。この収納スペース13a〜13dは、宅配物等の搬送先である各居室4a〜4d(図1)ごとに対応した個別のスペースに仕切られ、それぞれに個別の収納ドア12a〜12dを有する。この実施の形態の場合、収納箱12は、乗りかご11の筐体11bにおいて、かごドア11aが設けられた側面とは異なる側面に設けられており、さらに搬送箱12の収納スペース13a〜13dは、かごドア11aとは異なる方向に開口を向けるように配置されている。これにより乗りかご11に人が乗り込む方向とは異なる方向から搬送箱12の収納スペース13a〜13dに宅配物等を収納するようになされている。
建物1においては、各階(1階〜5階)にエレベータ乗り場としてのエレベータホールが設けられており、このホールから乗りかご11に乗ることができる。すなわち図3に示すように、建物1において、エントランス階である1階のエレベータホール8aは、エレベータ装置10の乗りかご11の乗り場であり、エレベータ装置10の昇降路2との境界をなす壁1cに三方枠で囲まれた乗り口9aが設けられている。この乗り口9aは、乗りかご11が当該階に停止した際に、かごドア11aと対向する位置に設けられている。乗り口9aには、ホールドア(図示せず)が設けられており、乗りかご11がこの階で停止した際に開くようになされている。これにより、乗りかご11が当該階において停止した場合、かごドア11aとホールドアが開いて乗り口9aを介して乗りかご11に人が乗降し得るようになされている。
このエレベータホール8aは、その周囲に設けられた壁によって外部とは隔絶された空間を形成しており、この壁の一部に建物1の居住者のみが鍵の使用又は暗証番号の入力等によって開けることができる扉(図示せず)が設けられている。これによりエレベータホール8aは、居住者以外の者が立入ることが困難なスペースとなっている。かくして居住者のみがエレベータホール8aからエレベータ装置10の乗りかご11に乗ることができ、防犯性を保つようになされている。
ここで、図3に示すように、建物1においては、宅配物等を搬送箱12に投入するための投入場所である投入スペース3がエレベータホール8aとは仕切られて設けられている。
建物1の場合、エレベータ装置10の昇降路2は、エレベータホール8aに対して壁1cを隔ててその外側に突出して設けられている。乗りかご11においては、その一側面に設けられたかごドア11aがエレベータホール8aの乗り口9aに対向するようになされていることにより、かごドア11aとは異なる側面に設けられ、かごドア11aとは異なる方向に出し入れ口が向く収納スペース13a〜13dに対して、エレベータホール8aとは仕切られた投入スペース3から宅配物等を投入することができるようになされている。
すなわち、投入スペース3に面した壁1aにおいて、その階に停止した乗りかご11の搬送箱12の収納ドア12a〜12dに対向する位置には、宅配物等の投入部である収納口31が設けられている。この収納口31は、すべての収納ドア12a〜12dを包含する大きさで形成されており、乗りかご11がこの階で停止した場合には、この収納口31を介して搬送箱12のすべての収納ドア12a〜12dが投入スペース3に連通するようになされている。また図4(a)に示すように、収納口31には、ホールドア31aが設けられており、乗りかご11がこの階で停止した場合には、このホールドア31aが開くようになされている。これにより投入スペース3から搬送箱12の収納ドア12a〜12dを開けることができる。このように、エレベータ装置10の乗りかご11においては、人が乗降するためのかごドア11aがエレベータホール8aの乗り口9aに対向するようになされているのに対して、宅配物等を収納するための収納ドア12a〜12dは、エレベータホール8aとは仕切られた投入スペース3の収納口31に対向するようになされていることにより、宅配業者は、エレベータホール8aに立ち入ることなく、乗りかご11の外部から搬送箱12に宅配物等を収納することができる。
図4(a)に示すように、投入スペース3の収納口31の周辺の壁面には、投入スペース3が設けられた階に乗りかご11を移動させるための搬送箱呼びボタン23aと、ホールドア31aを閉めるための戸閉ボタン23bと、宅配物等を搬送箱12に収納したことを配達先である居室へ知らせるための入力部23cとが設けられている。入力部23cは、宅配先の居室を指定するためのテンキー24aと、このテンキー24aの入力結果を表示する液晶表示装置等により構成される表示部24bと、入力した居室番号を確定するための登録ボタン24cとを有し、テンキー24aの押圧操作によって入力された居室番号が表示部24bに表示された状態において、登録ボタン24cを押圧操作することにより、指定された居室に対して宅配物が届いた旨を知らせることができるようになされている。
図4(b)に示すように、投入スペース3が設けられた階(1階)に乗りかご11が移動して収納口31のホールドア31aが開いた状態においては、搬送箱12の各居室に対応した収納ドア12a〜12dが収納口31を介して投入スペース3に露出した状態となり、宅配業者は配送先の居室に対応した収納ドア12a〜12dを開けて宅配物等を収納することができる。
一方、図5に示すように、居室が配された階(2階〜5階)においては、エレベータホール8eを取り囲む壁のうち、エレベータ装置10の昇降路2との境界をなす壁1dに三方枠で囲まれた乗り口9eが設けられ、また居室4dとの境界をなす壁に居室4dへの出入り口33dが設けられている。これによりエレベータホール8eを介して乗りかご11と居室4dとの間を行き来することができるようになされている。
乗り口9eには、ホールドア(図示せず)が設けられており、乗りかご11がこの階で停止した際に開くようになされている。また居室4dの出入り口33dには、玄関ドア34dが設けられている。
なお図5は、5階のエレベータホール8eと居室4dを示すものであるが、2〜4階も同様の構成となっている。
図5に示すように、居室4dに面した壁1aには、宅配物等の取出し部である取出し口32dが設けられており、乗りかご11がこの階で停止した場合には、この取出し口32dに搬送箱12の対応する収納ドア12dが対向するようになされている。この取出し口32dには、居室ドア33d(図6(a))が設けられており、乗りかご11がこの階で停止した場合には、この居室ドア33dが開くようになされている。これにより図6(b)に示すように、居室4dから搬送箱12の収納ドア12dを開けることができ、これにより居住者は、居室4dに居ながらにして、搬送箱12から宅配物等を取り出すことができる。因みに、各居室4a〜4dの取出し口32dは、それぞれの居室に対応した収納ドアのみを露出させる大きさに形成されていることにより、他の居室に対応した収納ドアを開けることが困難なようになされている。これにより、他の居室に対応した収納ドアが開けられて他の居室宛の宅配物等が取り出されることを回避することができる。
図6(a)に示すように、居室4dの取出し口32dの周辺の壁面には、居室4dの階に乗りかご11を移動させるための搬送箱呼びボタン27aと、居室ドア33dを閉めるための戸閉ボタン27bと、宅配物等が届いた旨を報知する報知部27cとが設けられている。報知部27cは、図4について上述した入力部23cの登録ボタン24cの押圧操作に応じて発光する発光装置により構成されている。
図7に示すように、エレベータ装置10を制御するエレベータ制御システム20は、乗りかご11の動作を制御するエレベータ制御盤21と、乗りかご11内に設けられたかご内操作盤22と、エントランス階である1階のエレベータホール8aに設けられた乗りかご11用の呼び登録装置19aと、1階の投入スペース3に設けられた搬送箱12用の呼び登録装置23と、居住階である2階のエレベータホール8bに設けられた乗りかご11用の呼び登録装置19bと、2階の居室4aに設けられた搬送箱12用の呼び登録装置24と、居住階である3階のエレベータホール(図示せず)に設けられた乗りかご11用の呼び登録装置(図示せず)と、3階の居室4bに設けられた搬送箱12用の呼び登録装置(図示せず)と、居住階である4階のエレベータホール(図示せず)に設けられた乗りかご11用の呼び登録装置(図示せず)と、4階の居室4cに設けられた搬送箱12用の呼び登録装置(図示せず)と、居住階である5階のエレベータホール8eに設けられた乗りかご11用の呼び登録装置19eと、5階の居室4dに設けられた搬送箱12用の呼び登録装置27とを有する。
かご内操作盤22には、行き先階を指定する行き先階ボタン、ドアを開くための戸開ボタン、ドアを閉じるための戸閉ボタン、現在位置を示す表示部等が設けられている。行き先階ボタンが押圧操作されると、かご内操作盤22は、この操作結果をエレベータ制御盤21に通知する。これによりエレベータ制御盤21は、指定された行き先階を移動先として、巻き上げ機(図示せず)を制御することにより、乗りかご11を行き先階まで昇降させる。
1階のエレベータホール8aに設けられた呼び登録装置19aには、乗りかご11を1階に移動させるための呼びボタン、乗りかご11の現在位置及び移動方向を示す表示部等が設けられている。呼びボタンが押圧操作されると、呼び登録装置19aは、この操作結果をエレベータ制御盤21に通知する。これによりエレベータ制御盤21は、巻き上げ機(図示せず)を制御して、乗りかご11を1階に移動させる。このようにして乗りかご11が1階に移動すると、エレベータ制御盤21は、呼びボタンの操作元がエレベータホール8aの呼び登録装置19aであることに基づいて、かごドア11a及び乗り口9aのホールドア(図示せず)を開ける。
また1階の投入スペース3に設けられた呼び登録装置23には、図4に示したように、搬送箱12を1階に移動させるための搬送箱呼びボタン23a、投入スペース3の収納口31に設けられたホールドア31aを閉じるための戸閉ボタン23b、テンキー24a(図4)を有する入力部23c、宅配物等の収納に係る音声ガイダンスや警告を発するための音声出力部23dが設けられている。入力部23cは、入力された居室の指定情報をエレベータ制御盤21に通知するようになされている。
搬送箱呼びボタン23aが押圧操作されると、呼び登録装置23は、この操作結果をエレベータ制御盤21に通知する。これによりエレベータ制御盤21は、巻き上げ機(図示せず)を制御して、乗りかご11を1階に移動させる。このようにして乗りかご11が1階に移動すると、エレベータ制御盤21は、呼びボタンの操作元が投入スペース3の呼び登録装置23であることに基づいて、搬送箱12に対する収納口31のホールドア31aを開ける。
また居住階である例えば5階のエレベータホール8eに設けられた呼び登録装置19eには、乗りかご11を5階に移動させるための呼びボタン、乗りかご11の現在位置及び移動方向を示す表示部等が設けられている。呼びボタンが押圧操作されると、呼び登録装置19eは、この操作結果をエレベータ制御盤21に通知する。これによりエレベータ制御盤21は、巻き上げ機(図示せず)を制御して、乗りかご11を5階に移動させる。このようにして乗りかご11が5階に移動すると、エレベータ制御盤21は、呼びボタンの操作元がエレベータホール8eの呼び登録装置19eであることに基づいて、かごドア11a及び乗り口9eのホールドア(図示せず)を開ける。
また5階の居室4dに設けられた呼び登録装置27には、図6に示したように、搬送箱呼びボタン27a、戸閉ボタン27b、報知部27cが設けられている。報知部27cは、1階の投入スペース3に設けられた入力部23cのテンキー24a及び登録ボタン24cによって5階の居室4dが指定された場合に、エレベータ制御盤21の制御によって発光するようになされている。この発光により、居室4dの居住者は、1階の投入スペース3において、搬送箱12の居室4d用の収納スペース13dに居室4d宛の宅配物等が入れられたことを認識することができる。
居室4dの搬送箱呼びボタン27aが押圧操作されると、呼び登録装置27は、この操作結果をエレベータ制御盤21に通知する。これによりエレベータ制御盤21は、巻き上げ機(図示せず)を制御して、乗りかご11を5階に移動させる。このようにして乗りかご11が5階に移動すると、エレベータ制御盤21は、呼びボタンの操作元が居室4dの呼び登録装置27であることに基づいて、搬送箱12に対する収納口32dのホールドア33dを開ける。
なお2階〜4階のエレベータホールの呼び登録装置、2階〜4階の居室4a〜4cに設けられた呼び登録装置も同様の構成を有し、エレベータ制御盤21は、これらの呼び登録装置における操作結果に基づいて、それぞれの階に対して乗りかご11を移動させるようになされている。
ここで、乗りかご11に併設された搬送箱12は、その上下方向に居室4a〜4dに対応付けられた収納スペース13a〜13dが設けられているのに対して、各居室4a〜4dにおいては、搬送箱12を開けるための収納口31が出し入れし易い同じ高さに設けられている。これにより、エレベータ制御盤21は、居室4a〜4dの呼びボタンが押圧操作された場合には、操作された居室に応じて乗りかご11の停止位置を変えるようになされている。すなわち、図8に示すように、2階の居室4aの呼びボタン24aが押圧操作された場合、エレベータ制御盤21は、搬送箱12の居室4aに対応する最下段の収納スペース13aが居室4aの収納口32aに対向するように乗りかご11を停止させる。これにより、居室4aにおいて収納口32aを介して収納スペース13aから宅配物等を取り出すことができる。
これに対して、図9に示すように、3階の居室4bの呼びボタン(図示せず)が押圧操作された場合、エレベータ制御盤21は、搬送箱12の居室4bに対応する下から2段目の収納スペース13bが居室4bの収納口32bに対向するように乗りかご11を停止させる。これにより、居室4bにおいて収納口32bを介して収納スペース13bから宅配物等を取り出すことができる。
これに対して、図10に示すように、4階の居室4cの呼びボタン(図示せず)が押圧操作された場合、エレベータ制御盤21は、搬送箱12の居室4cに対応する下から3段目の収納スペース13cが居室4cの収納口32cに対向するように乗りかご11を停止させる。これにより、居室4cにおいて収納口32cを介して収納スペース13cから宅配物等を取り出すことができる。
またこれに対して、図11に示すように、5階の居室4dの呼びボタン27aが押圧操作された場合、エレベータ制御盤21は、搬送箱12の居室4dに対応する最上段の収納スペース13dが居室4dの収納口32dに対向するように乗りかご11を停止させる。これにより、居室4dにおいて収納口32dを介して収納スペース13dから宅配物等を取り出すことができる。
因みに、図12に示すように、投入スペース3(1階)の呼びボタン23aが押圧操作された場合、エレベータ制御盤21は、搬送箱12のすべての居室4a〜4dに対応する収納スペース13a〜13dが投入スペース3の収納口31に対向するように乗りかご11を停止させる。これにより、投入スペース3において収納口31を介して収納スペース13a〜13dに宅配物等を収納することができる。
次に、宅配物等の受け取り時の動作について説明する。図13に示すように、エレベータ制御盤21は、ステップS1において投入スペース3が設けられた宅配物収納階(1階)の宅配物収納BOX呼びボタン(配送箱呼びボタン23a)が押圧操作されたか否かを判断する。ここで否定結果が得られると、このことは、搬送箱12が投入スペース3に呼ばれていないため、このときエレベータ制御盤21は、ステップS1からステップS2に移って、エレベータホール8a〜8eの呼びボタンの押圧操作に応じた乗りかご11の移動制御(平常運転)を実行する。
これに対してステップS1において肯定結果が得られると、このことは、搬送箱12が投入スペース3に呼ばれているため、このとき、エレベータ制御盤21は、ステップS1からステップS3に移って、他の呼びボタンの押圧操作がないかを判断する。
このステップS3において否定結果が得られると、このことは、投入スペース3の呼びボタン23a以外の呼びボタンが押圧操作されていることを意味しており、このとき、エレベータ制御盤21は、ステップS3からステップS4に移って、他の呼びに応答する。すなわち、乗りかご11の現在位置から投入スペース3が設けられた1階までの移動経路中に呼びボタンが押圧操作されている場合には、この操作に応じて該当する階で乗りかご11を停止させる処理を実行する。
このようにして他の呼びに応答した後、エレベータ制御盤21は、ステップS4からステップS5に移って、すべての呼びに応答したか否かを判断し、肯定結果が得られるまで、ステップS4及びステップS5の処理を繰り返す。そしてステップS5において肯定結果が得られると、エレベータ制御盤21は、ステップS5からステップS6に移る。
一方、上述のステップS3において肯定結果が得られると、このことは他の呼びボタンの押圧操作がないことを意味しており、エレベータ制御盤21は、ステップS3からステップS6に移って、乗りかご11を宅配物収納階(1階)へ着床させた後、ステップS7に移って、宅配物収納窓(投入スペース3のホールドア31a)を開ける。
かくして宅配業者は、収納口31を介して搬送箱12の各収納ドア12a〜12dを開けることができ、配送先である居室に対応した収納スペースに宅配物等を収納する(ステップS8)。宅配物等を収納スペースに収納すると、宅配業者は、音声ガイダンス等に従って、収納ドアを閉じた後、投入スペース3に設けられた戸閉ボタン23b(図4)を押圧操作する。
ステップS9において、エレベータ制御盤21は、戸閉ボタン23bが押圧操作されたか否かの判断処理を肯定結果が得られるまで繰り返す。このステップS9において肯定結果が得られると、このことは戸閉ボタン23bが押圧操作されたことを意味しており、このとき、エレベータ制御盤21は、ステップS9からステップS10に移って、搬送箱12のすべて収納ドア12a〜12dが閉じられているか否かを判断する。ここで否定結果が得られると、このことは、搬送箱12のいずれかの収納ドアが開いていることを意味しており、エレベータ制御盤21は、ステップS10からステップS11に移って、音声出力部23dを介して、このとき開いている収納ドアを特定するための案内を行う。因みに、各収納ドア12a〜12dにおいては、例えば光センサや磁気センサ等によるドアの開閉を検知する検知手段が設けられており、エレベータ制御盤21は、この検知手段の検知結果に基づいて開いている収納ドアを判別することができる。
これにより、宅配業者は、音声出力部23dから発せられる音声によって開いている収納ドアを知ることができ、この収納ドアを閉じることにより、エレベータ制御盤21は、ステップS10において肯定結果を得る。
ステップS10において肯定結果が得られると、エレベータ制御盤21は、ステップS10からステップS12に移って、収納口31のホールドア31aを閉じた後、続くステップS13において平常運転を実行する。この平常運転において、エレベータ制御盤21は、他の呼びがある場合には、その呼びを含めて運転制御(停止階の判断等)を行い、他の呼びがない場合には、投入スペース3の入力部23cにおいて入力された居室の階を移動先として乗りかご11を運転制御する。
このようにしてエレベータ制御盤21は、乗りかご11の搬送箱12に収納された宅配物等を配送先の居室4a〜4dに搬送することができる。
以上説明したエレベータ装置10においては、乗りかご11の乗車スペースとは仕切られた宅配物等の収納スペース13a〜13dを有する搬送箱12を乗りかご11に併設し、さらにこの搬送箱12の収納スペース13a〜13dの出し入れ口を乗りかご11の乗降口とは異なる位置に設けていることにより、宅配物等の搬送箱12への出し入れを乗りかご11に乗車することなく行うことができる。
そして、搬送箱12への宅配物等の投入スペース3を、乗りかご11への乗り場であるエレベータホール8aとは仕切られたスペースとすることにより、エレベータホール8aを居住者以外の者が立ち入れないスペースとしても、居住者ではない宅配業者は、宅配物等を搬送箱12に投入することができる。
また、各居室4a〜4dには、それぞれの居室に対応した搬送箱12の収納ドア(収納ドア12a〜12dのいずれか)に対向する取出し口32dが設けられていることにより、居住者は、居室にいながらにして宅配物等を受け取ることができる。
かくして、本実施の形態のエレベータ装置10によれば、防犯性を確保しつつ、一段と容易に宅配物を受け取ることができる。
(他の実施の形態)
なお上述の実施の形態においては、投入スペース3に設けられた入力部23cの操作によって宅配物等を搬送箱12に投入した旨を居室4a〜4dに通知する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、搬送箱12の各収納スペース13a〜13dに重量センサ又は光センサ等を設け、収納スペース13a〜13dに宅配物等が投入されたことを検知し、その検知結果を対応する居室4a〜4dに通知するようにしてもよい。このようにすれば、宅配業者が入力部23cを操作することなく、確実に宅配物の収納スペース13a〜13dへの投入を対応する居室に通知することができる。
また上述の実施の形態においては、乗りかご11のかごドア11aとは異なる方向に出し入れ口を有する搬送箱12を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、乗りかご11の乗り口9a〜9eが設けられるエレベータホール8a〜8eと、投入スペース3及び居室4a〜4dとの位置関係により、種々の方向を適用することができる。例えば、図14及び図15に示すように、投入スペース3(図14)及び居室4d(居室4a〜4cも同様)と、エレベータホール8a〜8eとが横方向に並べて配置されている場合には、投入スペース3の収納口31及び居室4a〜4dの取出し口32dの位置に応じて、搬送箱12の出し入れ口(収納ドア12a〜12d)を乗りかご11の乗降口(かごドア11a)と同じ方向に向くように設ける等、建物1のレイアウトに応じて種々の方向を適用することができる。
また上述の実施の形態においては、各居室4a〜4dの取出し口32a〜32dの位置を同じ位置とする場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、収納スペース13a〜13dの位置に応じた位置に設けるようにしてもよい。このようにすれば、収納スペース13a〜13dの位置に応じて乗りかご11の停止位置を制御する必要がなくなる。
また上述の実施の形態においては、搬送箱12の各居室4a〜4dに対応した収納スペース13a〜13dを、上下方向に並べた場合について述べたが、これに代えて、例えば左右方向に並べる等、種々の配置を適用することができる。
また上述の実施の形態においては、各居室4a〜4dに搬送箱12から宅配物を取り出すための取出し口32a〜32dを設けたが、これに代えて、各階において、エレベータホール8b〜8eとは仕切られたスペースに取出し口32a〜32dを設け、このスペースに立ち入ることができる者を鍵の利用等によって居住者に限定するようにしてもよい。このようにすれば、1つの階に複数の住居が設けられている場合であっても、これらの住居に共通の宅配物受取り場所を設けることができる。また、各階の宅配物等の取り出し場所をエレベータホール8b〜8eに設置し、搬送箱12の複数の収納ドア12a〜12eに対応する複数の取出し口にそれぞれ専用の鍵を設けたホールドアを個別に設けるようにしてもよい。このようにすれば、1つの階に複数の住居が設けられている場合において、各住居で共通の取出し場所を設けつつ、各住居の居住者のみが各自に割り当てられた収納スペース13a〜13dから宅配物等を取り出すことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ装置が設けられた建物を示す略線図である。 図1のエレベータ装置の乗りかごを示す斜視図である。 図1の建物のエントランス階におけるエレベータホール及び宅配物等の投入スペースを示す断面図である。 図1の建物の投入スペースの投入口を示す側面図である。 図1の建物の居住階のエレベータホール及び居室を示す断面図である。 図1の建物の居室の取り出し口を示す斜視図である。 図1のエレベータ装置を制御するエレベータ制御システムを示すブロック図である。 図1のエレベータ装置の乗りかごの停止例を示す断面図である。 図1のエレベータ装置の乗りかごの停止例を示す断面図である。 図1のエレベータ装置の乗りかごの停止例を示す断面図である。 図1のエレベータ装置の乗りかごの停止例を示す断面図である。 図1のエレベータ装置の乗りかごの停止例を示す断面図である。 図1のエレベータ制御盤のエレベータ制御処理手順を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係る建物のエントランス階及びエレベータ装置を示す断面図である。 他の実施の形態に係る建物の居住階及びエレベータ装置を示す断面図である。
符号の説明
1 建物
2 昇降路
3 投入スペース
4a〜4d 居室
8a、8b、8e エレベータホール
9a、9e 乗り口
10 エレベータ装置
11 乗りかご
11a かごドア
12 搬送箱
12a〜12d 収納ドア
13a〜13d 収納スペース
19a 呼び登録装置
21 エレベータ制御盤
22 かご内制御盤
23c 入力部
24c、27c 報知部
31 投入口
32a〜32d 取出し口

Claims (4)

  1. 乗りかごに設けられ、前記乗りかごの乗車スペースとは仕切られた収納スペースを有する搬送箱と、
    前記乗りかごの乗降口とは異なる位置に設けられ、前記搬送箱の前記収納スペースに対して宅配物を出し入れする出し入れ部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 複数の階に設けられた乗り場間を移動する乗りかごと、
    前記乗りかごに設けられ、前記乗りかごの乗車スペースとは仕切られた収納スペースを有する搬送箱と、
    前記乗りかごの乗降口とは異なる位置に設けられ、前記乗りかごの移動に伴って、前記乗り場とは仕切られた宅配物投入場所に設けられた投入部に対向する位置及び宅配物受け取り場所に設けられた取出し部に対向する位置に移動可能である、前記収納スペースに対する宅配物の出し入れ部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ装置。
  3. 前記収納スペースは、搬送先ごとに仕切られていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記搬送箱に対する前記宅配物の投入を前記宅配物の搬送先に報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。

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