JP2006256743A - パネル供給装置およびパネル搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルの受取り・受渡動作のタクトタイムを短縮し、生産性向上を実現することができるパネル供給装置およびパネル搬送方法を提供すること。
【解決手段】ガラスパネルを圧着接合部12による作業位置[C]へ供給し作業後のガラスパネルを作業位置[C]から搬出するパネル搬送装置において、パネル搬送機構3として、1対の搬送レール3aに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動部4aに、上面に載置されたガラスパネルを下面側から両持ち支持する1対の載置テーブル5をさらにテーブル移動機構4によって移動部4aに対して移動自在に設けた構成とする。これにより、パネル受取り・受渡を行う待機位置[B]の両側に搬送レールを配置すること無く、載置テーブル5を待機位置まで移動させることができ、パネルの受取り・受渡動作におけるパネル保持部9の搬送方向への移動を排除して、動作タクトタイムを短縮することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示パネルなどのパネルを圧着装置などの作業装置による作業位置まで搬送して供給するパネル供給装置およびパネルを作業位置へ供給し作業後のパネルを作業位置から搬出するパネル搬送方法に関するものである。
電子機器のディスプレイとして用いられるプラズマパネルや液晶パネルなどの表示パネルは、表示画面となるガラスパネルの縁部にTCP(テープキャリアパッケージ)などのコネクタを介してドライバ基板を接合することにより組み立てられる。この組立て作業を行うパネル組立装置は、上流側装置から渡されるガラスパネルを圧着装置まで搬送して供給するパネル搬送機構を備えている。表示パネルなどパネル状のパネルを搬送する搬送機構としては、パネルを下面側からアーム状の保持具によって保持して移動させる方式が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献例では、片持ち形状の保持アームによってパネルを保持し、保持アームを搬送レールに沿って移動させることにより、パネルを直線移動させるようにしている。そして搬送されたパネルは、圧着装置による作業位置まで移動させるためのパネル保持機構によって受け取られ、パネル保持機構によってパネルを保持した状態で、圧着機構による作業が行われる。
特許第3239685号公報
近年表示パネルのサイズは大型化し、パネル組立装置において搬送対象となるパネルのサイズ・重量が増大している。このようなパネルの大型化・重量増大に伴い、上述例のように片持ち形状の保持アームによってパネルを保持する方式においては、保持アームはパネルの重量によって下垂変形を生じ、安定した搬送が困難となる。このため、大型のパネルを安定して搬送することを目的として、パネルを下面側から両持ち支持するパネル搬送機構が採用される趨勢にある。
しかしながら、上述のパネル両持ち支持方式を採用しようとする場合には、上流側から搬送されたパネルをパネル保持機構によって受け取る場合の受け取り動作が複雑化し、動作タクトタイムが遅延するという問題点がある。すなわち上述方式では、パネルを両方から支持するために1対の搬送レールを必要とするため、パネルは2つの搬送レールに挟まれた状態にある。このため、パネル保持機構がパネル受取動作を実行する際に搬送レールとの干渉を避けようとすれば、2つの搬送レールの間に搬送方向側から進入する必要がある。
この結果、パネル受取動作におけるパネル保持機構の搬送方向への移動距離が長くなり、動作タクトタイムを短縮する上での障害となっていた。そして、作業後にパネル保持機構からパネルを下流側の搬送レールに受渡す場合にも同様の動作を行わせる必要があり、同様の理由によって動作タクトタイムの遅延が発生していた。このように、大型のパネルを対象とパネルを両持ち支持する場合には、パネルの受取・受渡動作のタクトタイムが遅延し、生産性向上が阻害されるという課題があった。
そこで本発明は、パネルの受取・受渡動作のタクトタイムを短縮し、生産性向上を実現することができるパネル供給装置およびパネル搬送方法を提供することを目的とする。
本発明のパネル供給装置は、パネルを作業位置へ供給するパネル供給装置であって、前記パネルを搬入位置から待機位置へ至る搬送経路に沿って搬送するパネル搬送手段と、前記待機位置にて前記パネルをパネル保持部によって保持して受け取り前記作業位置まで移動させるパネル受取移動手段とを備え、前記パネル搬送手段は、前記搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レールと、前記1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた1対の移動部と、前記1対の移動部を同期して移動させる第1の同期駆動手段と、前記移動部と一体的に移動するとともにこの移動部に対して前記搬送レールによる搬送方向へ移動自在に設けられ、上面に載置された前記パネルを下面側から両持ち支持する1対のパネル載置部と、前記1対のパネル載置部を前記移動部に対して同期して移動させる第2の同期駆動手段とを有し、前記パネル受取移動手段は、前記パネル保持部を前記1対の搬送レールに対して相対的に昇降させることにより、前記待機位置に位置する前記パネル載置部上の前記パネルを下面側から前記パネル保持部に保持させる受取動作手段を備えた。
本発明のパネル搬送方法は、パネルを作業位置へ供給し作業後の前記パネルを前記作業位置から搬出するパネル搬送方法であって、前記パネルが載置された第1のパネル載置部を第1の搬送経路に沿って移動させることにより前記パネルを搬入位置から待機位置へ搬送する第1のパネル搬送工程と、前記待機位置にて前記パネルをパネル保持部によって保持して受け取って前記作業位置まで移動させるパネル受取移動工程と、作業後の前記パネルをパネル保持部によって前記作業位置から前記待機位置まで移動させて第2のパネル載置部へ受け渡すパネル受け渡し工程と、前記第2のパネル載置部を前記待機位置から下流側装置へ至る第2の搬送経路に沿って移動させることにより、前記受け渡された基板を前記待機位置から下流側装置へ搬送する第2のパネル搬送工程とを含み、前記第1のパネル搬送工程において、前記第1の搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動部を移動させるとともに、前記移動部に対して移動自在に設けられた1対の前記第1のパネル載置部によって前記パネルを下面側から両持ち支持した状態で、前記1対の第1のパネル載置部を前記第1の搬送経路に沿って同期して前記待機位置まで移動させ、前記パネル受取移動工程において、前記パネル保持部を前記1対の搬送レールに対して相対的に昇降させることにより、前記待機位置に位置する1対の前記第1のパネル載置部上の前記パネルを下面側から前記パネル保持部に保持させるパネル受取動作を実行させ、前記パネル移動受渡工程において、前記パネル保持部を前記第2の搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レールに対して相対的に昇降させることにより、前記待機位置に位置する前記パネル保持部上の前記パネルを上面側から前記第2のパネル載置部上に載置し、前記第2のパネル搬送工程において、前記1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動部を移動させるとともに、前記移動部に対して移動自在に設けられた1対の前記第2のパネル載置部によって前記パネルを下面側から両持ち支持した状態で、前記1対の第2のパネル載置部を前記第2の搬送経路に沿って同期して前記下流側装置へ移動させる。
本発明によれば、パネルを上流側から下流側へ搬送するパネル搬送手段として、1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動部に、上面にパネルを載置するパネル載置部をこの移動部に対して移動自在に設けた構成とすることにより、パネルの受取・受渡を行う待機位置の両側に搬送レールを配置すること無く、待機位置までパネル載置部を移動させることができ、パネルの受取・受渡動作におけるパネル保持部の搬送方向への移動を排除して、動作タクトタイムを短縮することができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のパネル組立ラインの平面図、図2は本発明の一実施の形態のパネル組立装置の斜視図、図3は本発明の一実施の形態のパネル組立装置の組立対象となる表示パネルの斜視図、図4は本発明の一実施の形態のパネル組立装置の部分断面図、図5は本発明の一実施の形態のパネル組立装置のパネル搬送機構の構造説明図、図6は本発明の一実施の形態のパネル組立装置の載置テーブルの動作説明図、図7は本発明の一実施の形態のパネル組立装置によるパネル搬送動作の動作フロー図、図8、図9は本発明の一実施の形態のパネル組立装置におけるパネル搬送動作の動作説明図である。
まず図1、図2を参照して、パネル組立ラインについて説明する。図1において、第1パネル組立装置M1、第2パネル組立装置M2、第3パネル組立装置M3はそれぞれ同一構造の単体装置であり、ガラスパネルの1つの辺にドライバ用の基板をTABやTCPなどの可撓性のコネクタを介して接合する機能を有している。本実施の形態においては、このような単体装置を複数台直列に配置することによってパネル組立ラインを構成しており、これらの複数の単体装置によって主に大型のガラスパネルの複数辺に対して順次基板を接続することにより、表示パネルを組み立てる。
単体装置の構成について説明する。基台1にはX方向(パネル搬送方向)に隣接してサブ基台1aが付設されており、サブ基台1aの上面には基板7をストックして供給する部品供給部2が設けられている。サブ基台1a、基台1の手前側(図1において下側)には、パネル搬送機構3およびパネル位置決めテーブル8がX方向に直列に配置されている。パネル搬送機構3は、X方向に平行に配設された1対の搬送レール3aに沿ってX方向に水平移動する移動ブロック4aに1対の載置テーブル5を装着した構成となっている。組立対象となるガラスパネル6(パネル)は、載置テーブル5によって下面側から両持ち支持され、上流側(図1において左側)から下流側へ搬送される。
パネル搬送機構3は、各パネル組立装置において一部を上流側へ張り出して延出させた配置となっている。この張り出し部分は後述するように上流側装置からガラスパネル6が搬入される搬入位置[A]となっており、搬送レール3aの下流位置は、以下に説明するパネル位置決めテーブル8へ受け渡されたガラスパネル6が待機する待機位置[B]となっている。そして載置テーブル5がこの搬入位置から待機位置に至る搬送経路に沿って移動することにより、ガラスパネル6の搬送が行われる。したがってパネル搬送機構3は、ガラスパネル6を搬入位置から待機位置へ至る搬送経路に沿って搬送するパネル搬送手段となっている。
図2に示すように、パネル位置決めテーブル8はY軸テーブル8Y、X軸テーブル8X、ZΘ軸テーブル8ZΘを積層し、ZΘ軸テーブル8ZΘの上面にパネル保持部9を装着した構成となっている。パネル保持部9は、載置テーブル5に載置されて待機位置[B]まで搬送されたガラスパネル6を保持する。パネル位置決めテーブル8を駆動することにより、パネル保持部9はX方向、Y方向、Z方向およびΘ方向に移動し、パネル搬送機構3からガラスパネル6を受け取って、パネル位置決めテーブル8の背後に配設された圧着接合部12による作業位置[C]まで移動させ位置決めする。
したがってパネル位置決めテーブル8は、待機位置[B]にてガラスパネル6をパネル保持部9によって保持して受け取って、圧着接合部12による作業位置[C]まで移動させるパネル受取移動手段となっている。そしてパネル搬送機構3およびパネル位置決めテーブル8は、ガラスパネル6を圧着接合部12による作業位置[C]に供給するパネル供給装置を構成している。
基台1の上面において、圧着接合部12の背後側(図1において上側、図2において左
側)には、基板位置決めテーブル10が配設されている。図2に示すように基板位置決めテーブル10は、X軸テーブル10X、Y軸テーブル10Yを段積みした構成となっており、Y軸テーブル10Yの上面には基板保持テーブル11が装着されている。基板保持テーブル11には、部品供給部2から基板供給機構(図示省略)によって取り出された基板7が移載され保持される。
基板7は薄くて挟みやすいフレキシブル基板であり、そのままではハンドリングや搬送が難しいため、基板保持テーブル11によって下面側を下受けされクランプされた状態で搬送や位置決めが行われる。そして基板保持テーブル11に保持された基板7は、Y軸テーブル10Yによって圧着接合部12まで搬送され、圧着接合部12に対して位置決めされる。すなわち、基板位置決めテーブル10は、基板供給部2によって供給された基板7を、圧着接合部12まで搬送する基板搬送手段となっている。
圧着接合部12はガラスパネル6と基板7とを接合する接合手段であり、門型のフレーム12aに昇降押圧機構13によって昇降する押圧ツール14を配設し、押圧ツール14の直下に下受部材15を配置した構造となっている(図4参照)。下受部材15の側面には基板認識カメラ16が配設されており、パネル保持部9に保持されたガラスパネル6を位置決めする際には、基板認識カメラ16によりガラスパネル6に設けられた認識マークを撮像することにより、ガラスパネル6の位置を認識する。
次に図3、図4を参照して、組立対象のガラスパネル6および基板7とガラスパネル6との接合動作について説明する。図3に示すように、ガラスパネル6は液晶ディスプレイなどの表示装置に用いられ、2枚の矩形ガラス板を積層した構造となっている。ガラスパネル6の外縁部のうち、一方のガラス板が露呈した縁部6aには、前工程において予めコネクタ7aが縁部6aから張り出した状態でボンディングされている。このパネル組立ラインにおけるパネル組立作業では、基板7とコネクタ7aにそれぞれ設けられた接続用端子相互を、異方性導電剤をテープ状にした接合テープを介して接合する。
なお、必ずしもガラスパネル5の縁部5aに予めコネクタ6をボンディングしておく必要はない。基板7の方に予めコネクタ6を基板7の縁部から張り出した状態でボンディングしておき、コネクタ6の基板7の縁部から張り出した部分をガラスパネル5の縁部5aにボンディングするようにしてもよい。
接合動作においては、図4に示すように、基板保持テーブル11に保持され予め接合テープ17が貼付けられた基板7を、基板位置決めテーブル10によって下受部材15に対して位置決めする。次いで、コネクタ7aと基板7のそれぞれの接続用端子が位置合わせされるように、ガラスパネル6をパネル位置決めテーブル8によって位置決めする。そしてこの状態で押圧ツール14を下降させることにより、ガラスパネル6に予め接合されたコネクタ7aは、接合テープ17を介して基板7に接合される。
次に図5を参照して、パネル搬送機構3の構造を説明する。図5(a)は2つの搬送レール3aを並列配置したパネル搬送機構3の平面を示しており、図5(b)は、搬送レール3aの側面を示している。搬送レール3aを構成するフレーム3bは、略中央位置に設けられた脚部3c(図2参照)によって基台1の上面に固定され、左側部分が前述のように上流側に張り出している。
図5(a)に示すように、フレーム3bの上面にはガイドレール20が全長にわたって配設されており、ガイドレール20は載置テーブル5が装着されたテーブル移動機構4のX方向の移動をガイドする。載置テーブル5は、内側(パネル搬送中心側)に張り出して設けられたパネル支持部5aを備えている。パネル支持部5aはガラスパネル6の下面を
安定して支持できるよう、ガラスパネル6の辺長に応じてX方向に両側を延出させた形状となっており、パネル支持部5a上にはガラスパネル6の両側部が両持ち状態で載置される。
パネル支持部5aの上面には吸着孔24が設けられており、真空吸引源(図示省略)を駆動することにより吸着孔24から真空吸引する。これによりパネル支持部5a上に載置されたガラスパネル6は、真空吸着によって載置テーブル5に保持される。したがって1対の載置テーブル5は、1対の搬送レール3aに沿ってそれぞれ移動自在に設けられ、上面に載置されたガラスパネル6を下面側から両持ち支持する1対のパネル載置部となっている。このように、ガラスパネル6を下面側から両持ち支持する構成を採用することにより、大型のガラスパネル6を安定して保持して搬送することが可能となっている。
図5(b)に示すように、ガイドレール20にスライド自在に嵌着したスライダ21は、移動ブロック4aの下面に固着されている。移動ブロック4aは、ロッドレスシリンダ22を用いたテーブル移動機構4と結合されている。ロッドレスシリンダ22は、水平なベースプレート22aに平行に配設された固定ロッド22bに沿って、摺動ブロック22cを空圧によって相対的に摺動させる構成となっている。
空圧制御部23によって摺動ブロック22cへ供給される空圧を制御することにより、ベースプレート22aに対して摺動ブロック22cが相対移動する。したがってテーブル移動機構4を駆動することにより、載置テーブル5は移動ブロック4aに対して相対移動する。ここで、空圧制御部23は2つの搬送レール3aにおいて用いられているロッドレスシリンダ22を同期して動作させる機能を有しており、2つの搬送レール3aにおいて移動ブロック4aに対して載置テーブル5を同期して移動させることができるようになっている。
移動ブロック4aには、フレーム3bに沿ってエンドレスに調帯されたベルト25の両端が結合されている。ベルト25はフレーム3bの両端に位置する2つのプーリ26および脚部3cに配設された駆動プーリ27を周回しており、駆動プーリ27をコンベア駆動機構28によって回転駆動することにより、ベルト25は水平走行し、これにより移動ブロック4aはX方向に移動する。コンベア駆動機構28を駆動するモータは、モータ制御部29によって制御される。ここで、モータ制御部29は2つの搬送レール3aにおいて用いられているコンベア駆動機構28を同期して動作させる機能を有しており、2つの搬送レール3aにおいて移動ブロック4aを搬送レール3aに対して同期して移動させることができるようになっている。
上記構成において、移動ブロック4aは、1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた1対の移動部となっている。そしてそれぞれの搬送レール3aに配設されたベルト25、プーリ26、駆動プーリ26、コンベア駆動機構28および共通のモータ制御部29は、1対の移動ブロック4aを同期して移動させる第1の同期駆動手段を構成する。また、ロッドレスシリンダ22および空圧制御部23は、1対の載置テーブル5を移動ブロック4aに対して同期して移動させる第2の同期駆動手段となっている。
なお本実施の形態においては、テーブル移動機構4として、ロッドレスシリンダ22を用いているが、本発明は本実施例に限定されるものではなく、テーブル移動機構4として、ラック・ピニオン機構など各種の往復直動機構を用いることができる。ラック・ピニオン機構を用いる場合には、載置テーブル5およびフレーム3bに対向してラックをX方向に配列し、移動ブロック4aに配設されたピニオンをこれらのラックと噛み合わせる。
この構成において、移動ブロック4aがフレーム3bに対して移動することにより、載
置テーブル5は移動ブロック4aに対して同じ方向に移動する。この場合には、左右1対の載置テーブル5の移動は常に移動ブロック4a自体の移動に同期するため、第1の同期駆動手段が第2の同期駆動手段を兼ねた形態となっている。
次に図6を参照して、パネル搬送機構3へのパネル搬入動作およびパネル位置決めテーブル8によるパネル搬送機構3からのパネル受取動作について説明する。図6(a)は、載置テーブル5を搬入位置[A]に移動させた状態を示している。すなわち、移動ブロック4aを搬送レール3aの最上流端へ移動させ、さらにロッドレスシリンダ22を駆動して載置テーブル5を搬送レール3aから上流側に張り出させ、この状態でパネル移載手段(図示省略)によって載置テーブル5上にガラスパネル6を載置する。そしてこの後、移動ブロック4aを搬送レール3aに沿って下流側へ移動させることにより、ガラスパネル6の搬送が行われる。
図6(b)はパネル受取動作、すなわち載置テーブル5に載置され待機位置[B]まで搬送されたガラスパネル6を、パネル保持部9によって保持する動作を示している。まずパネル搬入動作によってガラスパネル6が載置された載置テーブル5をテーブル移動機構4とともに搬送レール3aの下流に移動させる。そして移動ブロック4aが最下流端に到達すると、さらにロッドレスシリンダ22を駆動して載置テーブル5を搬送レール3aから下流側に張り出させる。これにより、パネル位置決めテーブル8に装着されたパネル保持部9が、相対向した2つのパネル支持部5aの間に位置する。
パネル保持部9の平面形状は、図5(a)に示す2つの載置テーブル5が対向して形成される空間内を干渉することなく上下動可能な形状となっており、この状態でZΘテーブル8ZΘを駆動してパネル保持部9を上昇させることにより、載置テーブル5によって保持されていたガラスパネル6はパネル保持部9の上面に乗り移る。したがって、パネル受取移動手段であるパネル位置決めテーブル8は、パネル保持部9を1対の搬送レール3aに対して相対的に昇降させることにより、待機位置[B]に位置する載置テーブル5上のガラスパネル6を下面側からパネル保持部9に保持させる受取動作手段を備えた形態となっている。
次に図8、図9を参照して、パネル組立ラインにおけるガラスパネル6の搬送動作について図7のフローに則して説明する。なお、以下の記述においては、載置テーブル5および搬送レール3aによる搬送経路を、上流側の第1パネル組立装置M1、下流側の第2パネル組立装置M2毎に区別するため、それぞれ第1の載置テーブル5A(第1のパネル載置部)および第1の搬送経路、第2の載置テーブル5B(第2のパネル載置部)および第2の搬送経路として区別している。
図8(a)は初期状態、すなわち第1の載置テーブル5Aが上流側の第1パネル組立装置M1の搬入位置[A]にあり、第2の載置テーブル5Bが下流側の第2パネル組立装置M2の搬送レール3aの下流端部に位置している状態を示している。作業動作が開始されると、図8(b)に示すように、まず上流側の第1パネル組立装置M1において、搬入位置[A]の第1の載置テーブル5Aにガラスパネル6が載置される(ST1)。次いで、図8(c)に示すように、移動ブロック4aを搬送レール3aの下流側の端部へ移動させるとともに、移動ブロック4aに対して第1の載置テーブル5Aを下流側へ移動させることにより、第1の載置テーブル5A上のガラスパネル6を待機位置[B]へ移動させる(ST2)。
次いで、図6(b)に示すパネル受取動作をパネル位置決めテーブル8に行わせる。すなわち、パネル保持部9を待機位置[B]で上昇させることにより、待機位置[B]に位置するパネル保持部9にガラスパネル6を下面側から保持させる(ST3)。このパネル
受取動作において、パネル保持部9はX方向に移動する必要が無く、したがって第1の載置テーブル5Aが待機位置[B]に到達した後、直ちにパネル保持部9によってガラスパネル6を受け取ることができ、パネル受取動作の動作タクトタイムが短縮される。そして図8(d)に示すように、移動ブロック4aを上流側へ移動させるとともに、移動ブロック4aに対して第1の載置テーブル5Aを上流側へ移動させる(ST4)。
次に図9(a)に示すように、パネル保持部9を作業位置[C]へ移動させることにより、ガラスパネル6を作業位置[C]へ位置させる(ST5)。次いでガラスパネル6を対象として、圧着接合部12により作業(圧着動作)を行う(ST6)。これと併行して、搬入位置[A]においては、第1の載置テーブル5Aに新たなガラスパネル6が載置される。そして圧着接合部12において作業が完了したならば、図9(b)に示すように、パネル保持部9を待機位置[B]へ移動させることにより、作業が完了したガラスパネル6を待機位置[B]へ位置させる(ST7)。
そして下流側の第2パネル組立装置M2においては、移動ブロック4aを上流側へ移動させるとともに、移動ブロック4aに対して第2の載置テーブル5Bを上流側へ移動させる。これにより、図9(c)に示すように、空の第2の載置テーブル5Bを搬入位置(上流側の第1パネル組立装置の待機位置[B])へ移動させる(ST8)。次いで、パネル保持部9から第2の載置テーブル5Bへのパネル受渡動作が実行される。すなわちパネル保持部9がこの搬入位置で下降することにより、第2の載置テーブル5Bにガラスパネル6が上面側から載置される(ST9)。このパネル受渡動作においても、同様にパネル保持部9はX方向に移動する必要が無く、動作タクトタイムが短縮される。
この後、パネル保持部9は待機位置[B]にてそのまま待機し、図9(d)に示すように、第2パネル組立装置M2においては、作業後のガラスパネル6が載置された第2の載置テーブル5Bが搬送レール3aに沿って下流側装置(図1に示す第3パネル組立装置M3またはパネル回収装置など)へ移動する。そして第2の載置テーブル5Bの動作と同期して、第1パネル組立装置M1においては作業前のガラスパネル6が載置された第1の載置テーブル5Aが待機位置[B]に移動する。そしてこの状態から、第2パネル組立装置M2において作業後のガラスパネル6が下流側へ搬出され、第1パネル組立装置M1においてガラスパネル6が作業位置[C]へ移動することにより、図8(a)と同様の状態に戻り、これ以降同様の動作過程が反復実行される。
上記ガラスパネル6の搬送動作は、ガラスパネル6を作業位置[C]へ供給し作業後のガラスパネル6を作業位置[C]から搬出するパネル搬送方法であって、ガラスパネル6が載置された第1の載置テーブル5Aを第1の搬送経路に沿って移動させることによりガラスパネル6を搬入位置から待機位置[B]へ搬送する第1のパネル搬送工程と、待機位置[B]にてガラスパネル6をパネル保持部9によって保持して受け取って作業位置[C]まで移動させるパネル受取移動工程と、作業後のガラスパネル6をパネル保持部9によって作業位置[C]から待機位置[B]まで移動させて第2の載置テーブル5Bへ受け渡すパネル受け渡し工程と、第2の載置テーブル5Bを待機位置[B]から下流側装置へ至る第2の搬送経路に沿って移動させることにより、受け渡されたガラスパネル6を待機位置[B]から下流側装置へ搬送する第2のパネル搬送工程とを含む形態となっている。
そして第1のパネル搬送工程において、第1の搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レール3aに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動ブロック4aを移動させるとともに、移動ブロック4aに対して移動自在に設けられた1対の第1の載置テーブル5Aによってガラスパネル6を下面側から両持ち支持した状態で、1対の第1の載置テーブル5Aを第1の搬送経路に沿って同期して待機位置[B]まで移動させる。
またパネル受取移動工程において、パネル保持部9を1対の搬送レール3aに対して相対的に昇降させることにより、待機位置[B]に位置する1対の第1の載置テーブル5A上のガラスパネル6を下面側からパネル保持部9に保持させるパネル受取動作を実行させ、パネル移動受渡工程において、パネル保持部9を第2の搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レール3aに対して相対的に昇降させることにより、待機位置[B]に位置するパネル保持部9上のガラスパネル6を第2の載置テーブル5B上に上面側から載置するようにしている。
そして第2のパネル搬送工程において、1対の搬送レール3aに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動ブロック4aを移動させるとともに、移動ブロック4aに対して移動自在に設けられた1対の第2の載置テーブル5Bによってガラスパネル6を下面側から両持ち支持した状態で、第2の載置テーブル5Bを第2の搬送経路に沿って同期して下流側装置まで移動させ、第1のパネル搬送工程と第2のパネル搬送工程とを同期して実行するようにしている。
上記説明したように本発明は、ガラスパネル6を上流側から下流側へ搬送するパネル搬送手段として、1対の搬送レール3aに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動ブロック4aに、載置テーブル5を移動ブロック4aに対して搬送方向に移動自在に設けた構成を採用している。これにより、ガラスパネル6の受取・受渡を行う待機位置の両側に搬送レールを配置すること無く、載置テーブル5を待機位置まで移動させることが可能となっている。
そして、移動ブロック4aの搬送レール3aに対する移動と、移動ブロック4aに対する載置テーブル5の移動を同時に重ね合わせて行うことができるため、ガラスパネル6の搬送時間が短縮されている。したがって、ガラスパネル6の受取・受渡動作におけるパネル保持部9の搬送方向への移動が排除されることによる動作時間の短縮と合わせて、パネル組立動作におけるパネル搬送の動作タクトタイムを短縮することができる。
本発明のパネル供給装置およびパネル搬送方法は、パネルの受取・受渡動作におけるパネル保持部の搬送方向への移動を排除して、動作タクトタイムを短縮することができるという利点を有し、パネルに基板を接合することにより表示パネルを組み立てるパネル組立分野に有用である。
本発明の一実施の形態のパネル組立ラインの平面図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置の斜視図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置の組立対象となる表示パネルの斜視図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置の部分断面図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置のパネル搬送機構の構造説明図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置の載置テーブルの動作説明図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置によるパネル搬送動作の動作フロー図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置におけるパネル搬送動作の動作説明図 本発明の一実施の形態のパネル組立装置におけるパネル搬送動作の動作説明図
符号の説明
2 部品供給部
3 パネル搬送機構
4 テーブル移動機構
4a 移動ブロック
5 載置テーブル
6 ガラスパネル
7 基板
7a コネクタ
8 パネル位置決めテーブル
9 パネル保持部
10 基板位置決めテーブル
12 圧着接合部
M1 第1パネル組立装置
M2 第2パネル組立装置
[A] 搬入位置
[B] 待機位置
[C] 作業位置

Claims (3)

  1. パネルを作業位置へ供給するパネル供給装置であって、前記パネルを搬入位置から待機位置へ至る搬送経路に沿って搬送するパネル搬送手段と、前記待機位置にて前記パネルをパネル保持部によって保持して受け取り前記作業位置まで移動させるパネル受取移動手段とを備え、
    前記パネル搬送手段は、前記搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レールと、前記1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた1対の移動部と、前記1対の移動部を同期して移動させる第1の同期駆動手段と、前記移動部と一体的に移動するとともにこの移動部に対して前記搬送レールによる搬送方向へ移動自在に設けられ、上面に載置された前記パネルを下面側から両持ち支持する1対のパネル載置部と、前記1対のパネル載置部を前記移動部に対して同期して移動させる第2の同期駆動手段とを有し、
    前記パネル受取移動手段は、前記パネル保持部を前記1対の搬送レールに対して相対的に昇降させることにより、前記待機位置に位置する前記パネル載置部上の前記パネルを下面側から前記パネル保持部に保持させる受取動作手段を備えたことを特徴とするパネル供給装置。
  2. パネルを作業位置へ供給し作業後の前記パネルを前記作業位置から搬出するパネル搬送方法であって、前記パネルが載置された第1のパネル載置部を第1の搬送経路に沿って移動させることにより前記パネルを搬入位置から待機位置へ搬送する第1のパネル搬送工程と、前記待機位置にて前記パネルをパネル保持部によって保持して受け取って前記作業位置まで移動させるパネル受取移動工程と、作業後の前記パネルをパネル保持部によって前記作業位置から前記待機位置まで移動させて第2のパネル載置部へ受け渡すパネル受け渡し工程と、前記第2のパネル載置部を前記待機位置から下流側装置へ至る第2の搬送経路に沿って移動させることにより、前記受け渡された基板を前記待機位置から下流側装置へ搬送する第2のパネル搬送工程とを含み、
    前記第1のパネル搬送工程において、前記第1の搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動部を移動させるとともに、前記移動部に対して移動自在に設けられた1対の前記第1のパネル載置部によって前記パネルを下面側から両持ち支持した状態で、前記1対の第1のパネル載置部を前記第1の搬送経路に沿って同期して前記待機位置まで移動させ、
    前記パネル受取移動工程において、前記パネル保持部を前記1対の搬送レールに対して相対的に昇降させることにより、前記待機位置に位置する1対の前記第1のパネル載置部上の前記パネルを下面側から前記パネル保持部に保持させるパネル受取動作を実行させ、
    前記パネル移動受渡工程において、前記パネル保持部を前記第2の搬送経路に略平行に配設された1対の搬送レールに対して相対的に昇降させることにより、前記待機位置に位置する前記パネル保持部上の前記パネルを上面側から前記第2のパネル載置部上に載置し、
    前記第2のパネル搬送工程において、前記1対の搬送レールに沿ってそれぞれ移動自在に設けられた移動部を移動させるとともに、前記移動部に対して移動自在に設けられた1対の前記第2のパネル載置部によって前記パネルを下面側から両持ち支持した状態で、前記1対の第2のパネル載置部を前記第2の搬送経路に沿って同期して前記下流側装置へ移動させることを特徴とするパネル搬送方法。
  3. 前記第1のパネル搬送工程と第2のパネル搬送工程とを同期して実行することを特徴とする請求項請求項2記載のパネル搬送方法。
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