JP2006256630A - 真空包装方法および真空包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装物のシールが高品質に安定してできる真空包装方法及び真空包装装置を提供する。
【解決手段】チャンバ室4Aに製品17を格納した包装物18をセットし、チャンバ室4Aを真空ポンプにより減圧する。エアバッグ22に正圧の気体を注入して膨張させ、ヒータ線24を包装物18に押圧する。包装物18の開口部をヒータ線24とヒータ線受台20で挟み、ヒータ線24に通電して加熱し溶着する。エアバッグ22は、正圧の気体により膨張した力でヒータ線24を包装物18へ押圧するため、シールをするのに十分な力となる。その結果、安定したシールがされ高品質な真空包装となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空包装方法および真空包装装置に関するものである。
近年、真空包装は食品等各種被包装物を対象として広く使われている。電子機器の分野においても、包装後の体積が少なくて済むことや酸化防止の面から活用されている。この真空包装は被包装物を熱接着性の袋状包装物に入れ、袋状包装物の空気を脱気して減圧された状態でその開口部をヒートシールして密閉して包装する方法である。又、ヒートシールは、通電して熱くなったヒータ線を袋状包装物の開口部に押し当てて、シール(融着封止)する方法である。
ヒータ線を袋状包装物に押圧する手段として、例えば特許文献1のように、チャンバ室内を真空にして、大気圧にて伸張したダイヤフラムにて押圧する方法が知られている。
実開昭62−72901
ところで、被包装物の中には、その構造上、減圧下にて包装できない場合がある。例えば、被包装物の構造が密閉室になっており、気圧を下げると密閉室の壁部に圧力がかかり、変形を引き起こすおそれのある物である。
しかしながら、特許文献1では、チャンバ室内の気圧とダイヤフラム内の大気圧との差圧がダイヤフラムの付勢力となる。このため、チャンバ室内の気圧が低くできない場合、ダイヤフラムのヒータ線を押圧する力が弱くなり、開口部の密着性を確保できず安定したシールが困難となる問題があった。
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであって、その目的は、包装物のシールが高品質に安定してできる真空包装方法及び真空包装装置を提供することにある。
本発明の真空包装装置は、減圧された真空チャンバ室で、被包装物を収容した包装物の開口部にヒータ線を押圧して、前記包装物の開口部を加熱しシールする真空包装装置であって、前記ヒータ線を前記包装物に押圧するエアバッグと、前記エアバッグに正圧の気体を注入し、前記エアバッグを膨張させて前記ヒータ線を前記包装物に押圧する圧空発生手段とを備えた。
これによれば、被包装物を収容した包装物は減圧された真空チャンバ室に配置されている。そして、エアバッグに正圧の気体を注入することでヒータ線を包装物に押圧し、包装物の開口部を加熱してシールする。つまり、エアバッグは注入される気体と真空チャンバ室内との差圧によって、膨張しヒータ線を包装物に押圧する。したがって、本発明の真空包装装置は、真空チャンバ室内が低減圧の場合であってもヒータ線に包装物を押圧する十分な加勢力を加えることができ、包装物に高品質のシールをすることができる。つまり、真空包装装置は、低減圧下による包装が要望されている被包装物であっても、ダメージを与えずに包装することができる。
この真空包装装置は、前記真空チャンバ室の気圧と前記エアバッグの気圧の差圧設定値を設定し、前記圧空発生手段を前記真空チャンバ室と前記エアバッグの差圧が前記差圧設
定値となるように駆動制御する制御手段を備えた。
これによれば、制御手段が真空チャンバ室とエアバッグの差圧を差圧設定値となるように制御することで、真空チャンバ室の気圧が変動した場合であっても、エアバッグは膨張でき正確にヒータ線を包装物に押圧することができる。この結果、真空包装装置は、真空チャンバの気圧変動によらず包装物に安定した品質のシールをすることができる。
この真空包装装置は、前記真空チャンバ室の気圧を検出する第1の圧力センサと、前記エアバッグの気圧を検出する第2の圧力センサとを設け、前記第1の圧力センサ及び前記第2の圧力センサからの検出信号に基づいて、前記真空チャンバ室と前記エアバッグの差圧を求めるようにした。
これによれば、真空チャンバの気圧は第1の圧力センサにより計測され、エアバッグの気圧は第2の圧力センサにより計測される。第1の圧力センサの検出信号と第2の圧力センサの検出信号より、真空チャンバのとエアバッグの差圧を求めることで、前記する制御手段により真空チャンバとエアバッグの差圧を差圧設定値とすることができる。したがって、オペレータが介在することなく、エアバッグの気圧は設定値に制御することができる。その結果、生産性のよい真空包装装置とすることができる。
本発明の真空包装方法は、減圧された真空チャンバ室で、被包装物を収容した包装物の開口部にヒータ線を押圧して、前記包装物の開口部を加熱しシールした後、真空チャンバ室を大気圧に開放して被包装物を包装物にて密着梱包する真空包装方法であって、前記減圧された真空チャンバ室で、エアバッグに正圧の気体を注入して同エアバッグを膨張させて、前記包装物の開口部に前記ヒータ線を押圧させる。
これによれば、被包装物を収容した包装物は減圧された真空チャンバ室に配置されている。そして、エアバッグに正圧の気体を注入することでヒータ線を包装物に押圧し、包装物の開口部を加熱してシールする。つまり、エアバッグは注入される気体と真空チャンバ室内との差圧によって、膨張しヒータ線を包装物に押圧する。したがって、ヒータ線には真空チャンバ室内が低減圧の場合であっても包装物を押圧する十分な加勢力が加わるので、包装物は高品質のシールがされる。これにより、低減圧下による包装が要望されている被包装物であっても、ダメージを与えずに包装することができる。
この真空包装方法の前記エアバッグは、前記真空チャンバ室が減圧されるとき、一緒にエアバッグ内が減圧される。
これによれば、真空チャンバ室が減圧されるときエアバッグも減圧されるので、エアバッグは収縮した状態を維持する。つまり、エアバッグは真空チャンバ室の減圧中にヒータを押圧することがない。これにより、包装物は開口から十分に減圧された後、ヒータによってシールされるので、真空度の高い状態で被包装物を包装することができる。
以下、本発明を具体化した真空包装装置の一実施形態について図1〜図5にしたがって説明する。
図1は、真空包装装置の構成を示す斜視図である。
真空包装装置1は、真空チャンバ4と、真空チャンバ4の中に配置されたシール装置5と、真空チャンバ4を脱気する真空発生装置6と、シール装置5に圧空を供給する圧空発生手段としての圧空発生装置7と、全体の動作を制御するコントロール装置8を備えている。
真空チャンバ4は、テーブル12を備えている。テーブル12の上面にはカバー13が配置され、真空チャンバ4は、テーブル12とカバー13にて箱状のチャンバ室4Aを形成している。テーブル12とカバー13は、その後部に、図4に示すように、蝶番14を介して連結され、カバー13に設けた取っ手15を使って開閉可能になっている。
テーブル12の右側前側には、脱気口16が形成されている。脱気口16は真空チャンバ4の下側に設けた真空発生装置6に接続され、真空発生装置6にて真空チャンバ4内の空気が脱気されるようになっている。
チャンバ室4Aには被包装物としての製品17を袋状の包装物18にて密封するために、包装物18に開封した状態で収容された製品17が配置される。そして、チャンバ室4A内を真空状態にして、同チャンバ室4A内に設けたシール装置5にて製品17を包装物18にて密封する。
チャンバ室4Aにはシール装置5が設けられている。シール装置5は、前記テーブル12の前側部において左右方向に配置されたヒータ線受台20を備えている。本実施例では、ヒータ線受台20は弾性体であるシリコン樹脂で構成されている。そして、ヒータ線受台20の上面に、前記製品17を収容した包装物18の開口部(以下シール部18Aと呼ぶ。)が配置される。
ヒータ線受台20の上方であって、カバー13の下面には、四角柱状の支持体21が固着されている。支持体21の下面には、ゴム製のエアバッグ22が取着されている。エアバッグ22は、一本の中空に形成された楕円筒体であって、その吸入口部22Aが配管22Kを介して圧空発生装置7に接続されている。そして、エアバッグ22は、圧空発生装置7から空気が充填され所定のテンションで膨らむようになっている。
エアバッグ22の下面には、シールバー23が固着されている。シールバー23は、耐熱性と断熱性があるセラミックなどで形成され、その下面にヒータ線24が形成されている。シールバー23は、前記ヒータ線受台20と協働して、ヒータ線受台20の上面に配置した前記製品17を収容した包装物18のシール部18Aを挟持する。そして、ヒータ線24を発熱させることによって包装物18のシール部18Aを溶着し製品17を密封するようになっている。
詳述すると、図4(a)に示すように、チャンバ室4A内を減圧する。このとき、エアバッグ22は収縮した状態にあり、ヒータ線受台20とシールバー23(ヒータ線24)の間隔が開くようにするとともに、ヒータ線受台20の上面に、製品17を収容した包装物18のシール部18Aを配置する。
この状態で、エアバッグ22に空気を供給し膨らますと、図4(b)に示すように、シールバー23(ヒータ線24)が下方に移動し、包装物18のシール部18Aを介してヒータ線受台20を押圧する。そして、押圧した状態でヒータ線24を通電させ発熱させることによって、シール部18Aは溶着して製品17を密封するようになっている。
続いて、エアバッグ22内の空気を抜いて、図4(c)に示すように、エアバッグ22を収縮させて、ヒータ線24とシール部18Aとを離間させる。
ヒータ線24とシール部18Aとを離間させたのち、チャンバ室4Aとエアバッグ22内を大気圧にすることによって図4(d)に示すように、包装物18は収縮し製品17に密着した状態となる。カバー13が開かれ、包装物18が取り出されて真空包装は完了する。
次に上記のように構成した真空包装装置の圧空回路を図2にしたがって説明する。
図2において、真空発生装置6の真空ポンプ30は、第1のレギュレータ40を介して第1電磁バルブ41に接続されている。第1電磁バルブ41は、配管16Kを介して真空チャンバ4の脱気口16に接続される。チャンバ室4Aの空気は、真空ポンプ30により脱気され、その気圧は第1のレギュレータ40により制御される。又、真空ポンプ30によるチャンバ室4Aの空気の吸引は、第1電磁バルブ41の開閉により制御される。
前記配管16Kには第2電磁バルブ28が接続され、その第2電磁バルブ28の他方は、外気に開放される。したがって、第2電磁バルブ28が開くと、チャンバ室4Aが大気圧となる。また、配管16Kには、第1の圧力センサとしての第1の圧力ゲージ43が接続され、チャンバ室4Aの気圧が計測される。
圧空発生装置7の圧空発生手段としての圧縮ポンプ49は、蓄圧タンク50、第2のレギュレータ51を介して第3電磁バルブ52に接続されている。第3電磁バルブ52は、配管22Kを介してエアバッグ22に接続されている。エアバッグ22に供給される空気の気圧は、第2のレギュレータ51により制御される。又、エアバッグ22への空気の供給は、第3電磁バルブ52の開閉により制御される。蓄圧タンク50と第2のレギュレータ51の間には、第2の圧力ゲージ53が接続され、蓄圧タンク50内の空気圧を計測する。すなわち、蓄圧タンク50の気圧が所定の値まで降下したことを第2の圧力ゲージ53が検出すると、圧縮ポンプ49が作動して蓄圧タンク50の気圧を上昇させる。
前記配管22Kと前記配管16Kとの間には、第4電磁バルブ54が接続されている。第4電磁バルブ54を開くことにより、エアバッグ22とチャンバ室4Aの気圧を同じにするようになっている。前記配管22Kには、第2の圧力センサとしての第3の圧力ゲージ55が接続され、エアバッグ22内の空気圧を計測する。
次に上記のように構成した真空包装装置1の電気的構成を図3にしたがって説明する。
図3において、真空包装装置1は、制御手段としてのCPU60、メモリ61及び入出力インターフェース62を備え、CPU60、メモリ61及び入出力インターフェース62はバス63を介して接続されている。
メモリ61は、RAM、ROM等といった半導体メモリや、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMといった外部記憶装置を含む。メモリ61は、第1〜第4電磁バルブ41,28,52,54を開閉制御するためのプログラムソフトを記憶する記憶領域を有する。また、メモリ61は、第1〜第3の圧力ゲージ43,53,55の測定値に対応して真空ポンプ30、圧縮ポンプ49、第1及び第2のレギュレータ40,51を動作させるためのプログラムソフトを記憶する記憶領域を有する。さらに、メモリ61は、コントロール装置8を介してオペレータから入力される真空チャンバ4及びエアバッグ22の気圧設定値をデータとして記憶する領域を有する。さらにまた、メモリ61は、CPU60のためのワークエリアや、テンポラリファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域が設けられている。
CPU60は、メモリ61内に記憶された各種プログラムソフトにしたがって、真空チャンバ4内の気圧制御と、エアバッグ22内の気圧制御と、ヒータ線24の発熱制御を実行する。
入出力インターフェース62は、第1〜第4電磁バルブ41,28,52,54が接続され、第1〜第4電磁バルブ41,28,52,54はCPU60からの制御信号に基づいて開閉制御される。また、入出力インターフェース62は、第1〜第3の圧力ゲージ4
3,53,55が接続され、第1〜第3の圧力ゲージ43,53,55が検出した空気圧の検出信号をCPU60に出力する。さらに、入出力インターフェース62は、第1及び第2のレギュレータ40,51、真空ポンプ30、圧縮ポンプ49が接続され、第1及び第2のレギュレータ40,51、真空ポンプ30、圧縮ポンプ49はCPU60からの制御信号に基づいて開閉制御される。さらにまた、入出力インターフェース62は、ヒータ線駆動回路25と接続され、CPU60からの制御信号に基づいてヒータ駆動回路65を介してヒータ線24を発熱制御する。
次に、真空包装装置1の作用を、CPU60の動作を示す図5のフローチャートにしたがって説明する。
まず、オペレータによる真空包装装置1の電源投入によって、CPU60は、初期設定が実行される(ステップS1)。具体的には、CPU60は第1〜第4電磁バルブ41,28,52,54を全て閉じた状態にセットする。また、CPU60は圧縮ポンプ49を作動させて蓄圧タンク50が所定の気圧になるまで上昇させる。
次に、製品17の形状、材質に合わせてチャンバ室4Aの気圧値がオペレータにより気圧設定値として設定入力される(ステップS2)。次に、ヒータ線24をシール部18Aに押圧するエアバッグ22の気圧値がオペレータにより気圧設定値として設定入力される(ステップS3)。両気圧値が設定入力されると、CPU60はエアバッグ圧力演算部67は、チャンバ室4Aとエアバッグ22の差圧である差圧設定値としての相対気圧設定値を計算する(ステップS4)。
次に、オペレータは、製品17が中に格納された包装物18をテーブル12の上面にセットする。(ステップS5)。このとき、包装物18のシール部18Aが、ヒータ線受台20の上面に、配置されるようにセットされる。そして、オペレータは、カバー13を閉めて(ステップS6)、スタートボタンを操作する(ステップS7)。
スタートボタンが操作されると、CPU60は、第1電磁バルブ41と第4電磁バルブ
54を開き、第2電磁バルブ28と第3電磁バルブ52を閉じた後、真空ポンプ30を作動させ、チャンバ室4Aとエアバッグ22内を減圧する(ステップS8)。チャンバ室4Aの気圧を測定する第1の圧力ゲージ43が前記気圧設定値にまで下がると(ステップ9でYES)、CPU60は、第1の圧力ゲージ43の示すチャンバ室4Aの気圧と前記の相対気圧設定値に基づいて圧縮ポンプ49により第2のレギュレータ51にエアバッグ22に注入する気圧をセットする。
このとき、CPU60は、第1電磁バルブ41及び第4電磁バルブ54を閉じ、第3電
磁バルブ52を開き、エアバッグ22のみに圧縮空気が注入する。つまり、チャンバ室4A内の気圧とエアバッグ22の差圧は、相対気圧設定値となる(ステップS10)。エアバッグ22の気圧を測定する第3の圧力ゲージ55の測定値が相対気圧設定値に基づいた所定の気圧まで上がると(ステップ11でYES)、CPU60は第3電磁バルブ52を閉じ、エアバッグ22は膨らんだ状態を保持する。よって、ヒータ線24は、包装物18のシール部18Aを挟んで、ヒータ線受台20を押圧する。
そしてCPU60は、ヒータ駆動回路65を作動し、ヒータ線24を所定の時間通電させて加熱する(ステップS12)。その結果、包装物18のシール部18Aは溶着される。
次に、CPU60は、第4電磁バルブ54を開き、エアバッグ22の気圧とチャンバ室4Aの気圧を同じにする。したがって、エアバッグ22は収縮し、ヒータ線24は包装物18から離れる(ステップS13)。続いて、CPU60は、第2電磁バルブ28を開き
、エアバッグ22の気圧とチャンバ室4Aの気圧を大気圧にする(ステップS14)。
次に、オペレータはカバー13を開けて(ステップS15)、製品17を包装した包装物18を取り出す(ステップS16)。そして、包装が全て済めば(ステップ17でYES)、一連の真空包装作業が終了する。また、完了していない場合(ステップ17でNO)には、再び包装物18を真空包装装置1にセットする(ステップS5)。
上記したように本実施形態によれば以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、エアバッグ22に圧縮空気を注入して膨張させることでヒータ線24を包装物18のシール部18Aに押圧するようにした。これにより、真空チャンバ4の気圧が低減圧(低真空)の場合であっても、包装物18のシール部18Aにヒータ線24を十分押圧でき安定したシールを行うことができる。これによって、略密閉された空間があり気体の流動ができない、若しくは気体が流動しにくい等、高真空にするとその内圧と外圧の差により破損するおそれのある製品17を包装物18で真空包装する場合であってもダメージを与えない気圧下にて真空包装ができる。
(2)本実施形態では、CPU60がエアバッグ22とチャンバ室4Aの差圧を相対気圧設定値となるように制御するようにした。通常、チャンバ室4Aの気圧は製品17の構造及び強度を鑑みて設定されるため、エアバッグ22に注入され加圧される圧縮空気の気圧は、設定されたチャンバ室4Aの気圧設定値に対して相対気圧設定値を実現するように制御される。したがって、真空包装装置1はチャンバ室4Aの気圧が製品17の構造及び強度に応じて適宜設定されても、ヒータ線24を包装物18のシール部18Aに安定して押圧させ高品質のシールをすることができる。
(3)本実施形態では、第1の圧力ゲージ43によりチャンバ室4Aの気圧を検出し、第3の圧力ゲージ55によりエアバッグ22の気圧を検出するようにした。これによりCPU60は、エアバッグ22とチャンバ室4Aの差圧を、オペレータを介することなく正確に相対気圧設定値とすることができる。この結果、真空包装装置1は、包装物18のシール部18Aにより高品質のシールをすることができる。
(4)本実施形態では、エアバッグ22の気圧を、チャンバ室4Aの気圧とは独立して設定できるようにした。これにより、包装物18の材質、厚さ、構造に応じてヒータ線24の包装物18のシール部18Aへ最適に押圧することができる。この結果、真空包装装置1は、包装物18のシール部18Aにより高品質のシールをすることができる。また、このように独立に設定することで、エアバッグ22に過大な気圧がかかることを防止することができる。これにより、真空包装装置1は、エアバッグ22を長寿命とし耐用年数を長期間とすることができる。
(5)本実施形態では、チャンバ室4Aの脱気中にエアバッグ22は収縮しヒータ線24を上昇させるようにした。これにより、ヒータ線24は脱気完了まで包装物18を抑えることがないので、真空包装装置1は包装物18の中まで確実に脱気でき、製品17を真空度の高い状態で包装することができる。
(6)本実施形態では、エアバッグ22をゴム製とした。これにより、ヒータ線24はエアバッグ22の弾性により包装物18のシール部18Aに最適に密着し押圧することができる。つまり、テーブル12に包装物18を複数個並べヒータ線24により各包装物18のシール部18Aを同時に押圧する場合であっても、ヒータ線24は各シール部18Aを同様にシールすることができる。さらに、エアバッグ22を一本の楕円筒体のゴムにて構成したことにより、真空包装装置1の構造を簡潔にすることができる。
尚、発明の実施形態は、上記実施形態に限定されるものではなく以下のように実施してもよい。
・上記実施形態では、エアバッグ22に圧縮ポンプ49により圧縮空気を注入するようにしたが、チャンバ室4Aが高真空のときは、圧縮ポンプ49を作動せず、エアバッグ22に大気圧がかかるようにし、低真空のときにはエアバッグ22に圧縮ポンプ49から圧縮空気を注入するようにしてもよい。これによれば、チャンバ室4Aが高真空のときは、圧縮ポンプ49の制御が不要となるため包装作業を迅速に行うことができる。
・上記実施形態では、チャンバ室4Aを減圧した状態で製品17を包装するようにしたが、真空ポンプ30を作動させずチャンバ室4Aの気圧を大気圧と同じ状態にし、単にエアバッグ22へ圧縮空気を注入することで包装物18のシール部18Aをシールするようにしてもよい。これによれば、チャンバ室4Aの気圧を大気圧と同じ状態で包装するときには、真空ポンプ30の制御が不要となるため包装作業を迅速に行うことができる。また、真空包装装置1を、チャンバ室4Aを減圧した状態、又はチャンバ室4Aの気圧を大気圧と同じ状態という2つの環境下で包装するように構成してもよい。
・上記実施形態では、チャンバ室4A及びエアバッグ22の気圧を空気により調整するようにしたが、空気以外の気体にて調整するようにしてもよく、例えば、窒素ガスでもよい。これによれば、製品17の性質に合わせて包装物内の環境を整備することができるため、製品17の品質を確保する包装を行うことができる。
・上記実施形態では、包装を行う際にチャンバ室4Aを減圧したが、これに限定されない。したがって、真空ポンプ30の代わりに圧縮ポンプとタンクを配置して、チャンバ室4Aを正圧にした状態でシールしてもよい。この場合、エアバッグ22にチャンバ室4Aより高い気圧の空気を注入することで、エアバッグ22は伸張できヒータ線24によりシール部18Aをシールすることができる。このとき、包装物18の内部は正圧になり包装物18が膨らんだ状態となるため、包装物18自体に耐衝撃性を持たせ製品17を保護することができる。またチャンバ室4A内に固有のガスを注入した場合は、そのガスが製品17等の被包装物に影響を及ぼす環境とすることができる。したがって例えば、包装物18に水と生きている魚を入れ、酸素ガスを注入して包装し輸送することもできる。
・上記実施形態では、ヒータ線24とシールバー23がカバー13側に設置され、ヒータ線受台20がテーブル12に設置されていたが、逆の配置でもよい。例えば、エアバッグ22の下にヒータ線受台20を配置し、テーブル12の上にシールバー23とヒータ線24を配置してもよい。これによれば、エアバッグ22とヒータ線24が離れて配置されるため、エアバッグ22が熱により劣化することを防止でき真空包装装置1の耐用年数を長期間とすることができる。
・上記実施形態では、エアバッグ22がカバー13側に設置されたが、テーブル12とヒータ線受台20の間に配置してもよい。これによれば、エアバッグ22がテーブル12にあることから、エアバッグ22に供給する配管22Kをテーブル12に対して固定できるため、エアバッグ22内により安定して圧縮空気を供給することができる。さらに、配管22Kを固定することで、配管22Kの負担を軽減し劣化を防ぐ事ができ、真空包装装置1の耐用年数を長期間とすることができる。
・上記実施形態では、エアバッグ22をゴム製としたが、弾性体であれば樹脂や、ゴムと他の繊維との混成体でもよい。また、ダイヤフラムのように伸縮する構造としてもよい。
・上記実施形態では、圧縮ポンプ49と蓄圧タンク50は、真空包装装置1の構成要素
の一つとして配置されたが、これに限定されない。工場内に圧縮空気を供給する配管があるとき、その配管を第2のレギュレータ51に接続してもよい。これによれば、圧縮空気を工場内で集中生産する為、効率よく生産することができる。
・上記実施形態では、真空ポンプ30は、真空包装装置1の構成要素の一つとして配置されたが、これに限定されない。工場内に負圧空気を供給する配管があるとき、その配管を第1電磁バルブ41に接続してもよい。これによれば、負圧空気を工場内で集中生産す
る為、効率よく生産することができる。
・上記実施形態における製品17は、固形物に限定されない。柔らかい物、ゲル状の物、液体の物でもよい。これによれば、製品17が柔らかく高真空にすることで、製品17の内部に存在する気体が膨張するような影響をうけやすい材質でも、低真空にすることで気体の膨張が防止できるため、製品17に影響のない包装とすることができる。
本発明を具体化した真空包装装置を示す斜視図。 真空包装装置の圧空回路図。 真空包装装置の電気ブロック図。 (a)真空包装方法を説明するための図、(b)真空包装方法を説明するための図、(c)真空包装方法を説明するための図、(d)真空包装方法を説明するための図。 真空包装装置の動作を示すフローチャート。
符号の説明
1…真空包装装置、4A…真空チャンバ室としてのチャンバ室、17…被包装物としての製品、18…包装物、18A…開口部としてのシール部、22…エアバッグ、24…ヒータ線、43…第1の圧力センサとしての第1の圧力ゲージ、49…圧空発生手段としての圧縮ポンプ、55…第2の圧力センサとしての第3の圧力ゲージ、60…制御手段としてのCPU。

Claims (5)

  1. 減圧された真空チャンバ室で、被包装物を収容した包装物の開口部にヒータ線を押圧して、前記包装物の開口部を加熱しシールする真空包装装置であって、
    前記ヒータ線を前記包装物に押圧するエアバッグと、
    前記エアバッグに正圧の気体を注入し、前記エアバッグを膨張させて前記ヒータ線を前記包装物に押圧する圧空発生手段と
    を備えたことを特徴とする真空包装装置。
  2. 請求項1に記載の真空包装装置において、
    前記真空チャンバ室の気圧と前記エアバッグの気圧の差圧設定値を設定し、
    前記圧空発生手段を前記真空チャンバ室と前記エアバッグの差圧が前記差圧設定値となるように駆動制御する制御手段を備えたことを特徴とする真空包装装置。
  3. 請求項2に記載の真空包装装置において、
    前記真空チャンバ室の気圧を検出する第1の圧力センサと、
    前記エアバッグの気圧を検出する第2の圧力センサとを設け、前記第1の圧力センサ及び前記第2の圧力センサからの検出信号に基づいて、前記真空チャンバ室と前記エアバッグの差圧を求めるようにしたことを特徴とする真空包装装置。
  4. 減圧された真空チャンバ室で、被包装物を収容した包装物の開口部にヒータ線を押圧して、前記包装物の開口部を加熱しシールした後、真空チャンバ室を大気圧に開放して被包装物を包装物にて密着梱包する真空包装方法であって、
    前記減圧された真空チャンバ室で、エアバッグに正圧の気体を注入して同エアバッグを膨張させて、前記包装物の開口部に前記ヒータ線を押圧させることを特徴とする真空包装方法。
  5. 請求項4に記載の真空包装方法において、
    前記エアバッグは、前記真空チャンバ室が減圧されるとき、一緒にエアバッグ内が減圧されることを特徴とする真空包装方法。
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