JP2006256445A - ダンプトラックの速度表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車体速度を速度スケール上で表示する速度メータ(20)は、現在の走行制御モードを表示する走行制御モード表示手段(C3)を有するとともに、走行制御モードに応じてオートクルーズ制御における目標速度及びオートリタード制御における目標速度のいずれか一方を速度スケール上に表示する目標速度表示手段(C2, C21, C22)を有する。
【選択図】 図6
Description
このようなダンプトラックでは、鉱山や採石現場において、ダンプトラックのオペレータが作業場のレイアウト等に応じて通常走行からオートクルーズ制御やオートリタード制御に適宜切り換えるようにしている。
ところで、このように目標速度を設定する際には、現在の走行制御モードや現在の目標速度に関する情報を簡単に知ることができることが望ましい。
また、特許文献2に開示される技術では、実際の車体速度と目標速度とを一つの表示装置に切り換えて表示しているため、実際の車体速度と目標速度とを同時に確認することができないという問題がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、現在の走行制御モードを容易に確認できるとともにオートクルーズ制御とオートリタード制御における目標速度をそれぞれ容易に設定し確認可能なダンプトラックの速度表示装置を提供することにある。
また、請求項2のダンプトラックの速度表示装置では、請求項1において、前記制御手段には、前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度を設定する目標速度設定手段が接続され、前記速度メータは、さらに、走行制御モードに応じて前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度のいずれか一方を前記速度スケール上に表示する目標速度表示手段を含んでなることを特徴する。
また、請求項3のダンプトラックの速度表示装置では、請求項2において、前記目標速度表示手段は、前記速度スケール上に目盛り方向に延びる発色表示部を含み、前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度を境界として該発色表示部を色分け表示することを特徴する。
また、請求項4のダンプトラックの速度表示装置では、請求項2または3において、前記目標速度設定手段は、前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度を前記速度スケール上に表示される目標速度の位置を移動させることで設定することを特徴する。
請求項2のダンプトラックの速度表示装置によれば、オートクルーズ制御における目標速度やオートリタード制御における目標速度を速度メータを視るだけで容易に確認することができる。
請求項4のダンプトラックの速度表示装置によれば、オートクルーズ制御における目標速度やオートリタード制御における目標速度を速度スケール上に表示される目標速度の位置を移動させて設定するので、ダンプトラックが走行中であっても停車中であっても、目標速度を目視により確認しながら簡単な操作で容易に設定することができる。
ダンプトラックは、例えば採石場等で使用される大型のダンプトラックであり、エンジン或いはモータにより駆動され、通常走行の他、アクセルを自動制御するオートクルーズ制御走行とリタードブレーキを自動制御するオートリタード制御走行とが可能に構成されている。
同図に示すように、速度表示装置は、電子コントロールユニット(以下、ECU)10の入力インターフェース11に各種センサ類及びスイッチ類が接続される一方、出力インターフェース13に速度メータ20等が接続されて構成されている。
詳しくは、入力インターフェース11には、車体速度(以下、車速ともいう)を検出する車速センサ2、エンジン或いはモータの動力を車輪に伝達する動力伝達装置を前進、後退及びニュートラルに切り換えるシフトレバー3のシフト位置センサ部が接続され、さらに、走行制御モードを通常走行モード、オートクルーズ制御モード(以下、オートクルーズモードともいう)、オートリタード制御モード(以下、オートリタードモードともいう)のいずれかのモードに切り換えるモードスイッチSW1、オートクルーズ制御及びオートリタード制御において目標速度を設定する設定スイッチSW2、オートクルーズ制御及びオートリタード制御において前回と同じ目標速度を再設定する再設定スイッチSW3、目標速度を加算するためのアップスイッチSW4、目標速度を減算するためのダウンスイッチSW5等(目標速度設定手段)が接続されている。
速度メータ20は、運転室内の例えばインストルメントパネル(図示せず)にオペレータが視認し易いように設けられている。ここでは、表示装置として例えばカラー液晶ディスプレイがインストルメントパネルに設置されており、速度メータ20は当該カラー液晶ディスプレイ上に画像表示されている。
RAM15は、上記入力インターフェース11からの情報に基づきCPU12で演算処理された上記目標速度や前回の目標速度等の種々のデータを一時的に記憶する機能を有している。
図3〜図5にはROM14に記憶された速度メータ20の速度表示処理ルーチンがフローチャートで示されており、図6乃至図9には速度表示処理ルーチンの実行結果に応じた速度メータ20の表示内容が示されており、以下、図6乃至図9を参照しながら図3〜図5のフローチャートに沿い説明する。
ステップS14では、モードスイッチSW1の状態を判別する。即ち走行制御モードが通常走行モード、オートクルーズモード、オートリタードモードのいずれのモードであるかを判別する。判別により通常走行モードと判定された場合には、走行中では図6(a)に示すように、停車中では図7(a)に示すように、オートクルーズ制御とオートリタード制御を実行していないことを示すべく領域C3に例えば「OFF」を表示するとともに、目盛り領域C2の全域(0km/hから最大値まで)を同一色(例えば、緑色)とし、ステップS10に戻る。
[オートクルーズメータ処理:走行中]
ステップS14の判別により走行制御モードがオートクルーズモードと判定された場合には、ステップS16に進み、図4のオートクルーズメータ処理のルーチンを実行する。
オートクルーズモードが速度設定モードであって、ダンプトラックが走行中である場合には、ステップS24において、現在の車体速度(例えば、15km/h)をカーソル速度とし、図6(b)に示すように、カーソルC4を指針C1に合わせるようにして領域C5に表示する。
ステップS28では、上記更新内容に基づき、オートクルーズモードが速度設定モードにあるか否かを判別する。オートクルーズメータ処理が開始された直後には、上述したようにオートクルーズモードは速度設定モードにあるため、判別結果は真(Yes)となり、ステップS29において速度メータ20をオートクルーズ速度設定メータ表示とし、ステップS30以降に進む(目標速度設定手段)。
一方、ステップS30の判別により、アップスイッチSW4が操作(ON)されたと判定された場合には、ステップS32に進み、カーソル速度を操作毎に所定量だけ加算し(例えば、+1km/h)、図6(c)に矢印で示すように、カーソルC4の表示位置を移動させる。
ステップS36では、設定スイッチSW2或いは再設定スイッチSW3が操作されたか否かを判別する。判別により設定スイッチSW2及び再設定スイッチSW3のいずれも操作されていないと判定された場合には、ステップS26に戻り、当該ルーチンを繰り返し実行する。
[オートクルーズメータ処理:停車中]
上記ステップS22の判別結果が真(Yes)で、ダンプトラックが停車中と判定された場合には、ステップS25に進む。
[オートリタードメータ処理:走行中]
ステップS14の判別により走行制御モードがオートリタードモードと判定された場合には、ステップS18に進み、図5のオートリタードメータ処理のルーチンを実行する。
オートリタードモードが速度設定モードであって、ダンプトラックが走行中である場合には、ステップS54において、現在の車体速度(例えば、15km/h)をカーソル速度とし、図8(a)に示すように、カーソルC4を指針C1に合わせるようにして領域C5に表示する。
ステップS58では、上記更新内容に基づき、オートリタードモードが速度設定モードにあるか否かを判別する。オートリタードメータ処理が開始された直後には、上述したようにオートリタードモードは速度設定モードにあるため、判別結果は真(Yes)となり、ステップS59において速度メータ20をオートリタード速度設定メータ表示とし、ステップS60以降に進む(目標速度設定手段)。
一方、ステップS60の判別により、アップスイッチSW4が操作(ON)されたと判定された場合には、ステップS62に進み、カーソル速度を操作毎に所定量だけ加算し(例えば、+1km/h)、図8(b)に矢印で示すように、カーソルC4の表示位置を移動させる。
ステップS66では、設定スイッチSW2或いは再設定スイッチSW3が操作されたか否かを判別する。判別により設定スイッチSW2及び再設定スイッチSW3のいずれも操作されていないと判定された場合には、ステップS56に戻り、当該ルーチンを繰り返し実行する。
[オートリタードメータ処理:停車中]
上記ステップS52の判別結果が真(Yes)で、ダンプトラックが停車中と判定された場合には、ステップS55に進む。
以上説明したように、本発明に係るダンプトラックの速度表示装置では、速度メータ20の領域C3に現在の走行制御モードを表示するようにしているので、ダンプトラックのオペレータは速度メータ20を視るだけで現在の走行制御モードが通常走行モード、オートクルーズモード及びオートリタードモードのいずれであるかを容易に確認することができる。
例えば、上記実施形態では、カーソルC4を移動させて目盛り領域C2の目盛り境界速度の位置を移動させることによりオートクルーズ速度やオートリタード速度(目標速度)を設定するようにしたが、カーソルC4を用いることなく目盛り領域C2で直接目盛り境界速度の位置を移動させながらオートクルーズ速度やオートリタード速度を設定するようにしてもよい。この場合、設定中であることを例えば目盛り領域C2を点滅等させて表示するのがよい。
3 シフトレバー
10 電子コントロールユニット(ECU)
20 速度メータ
30 アクセル
40 リタードブレーキ
SW1 モードスイッチ
SW2 設定スイッチ
SW3 再設定スイッチ
SW4 アップスイッチ
SW5 ダウンスイッチ
C1 指針
C2 目盛り領域(目標速度表示手段、発色表示部)
C3 制御モード表示領域(走行制御モード表示手段)
C4 カーソル
C5 カーソル表示領域
Claims (4)
- 走行制御モードを通常走行モードとアクセルを自動制御するオートクルーズ制御モードとリタードブレーキを自動制御するオートリタード制御モードとに切り換えて車体速度を制御可能な制御手段を有したダンプトラックの速度表示装置であって、
前記車体速度を速度スケール上で表示する速度メータを備え、
該速度メータは、現在の走行制御モードを表示する走行制御モード表示手段を含んでなることを特徴するダンプトラックの速度表示装置。 - 前記制御手段には、前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度を設定する目標速度設定手段が接続され、
前記速度メータは、さらに、走行制御モードに応じて前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度のいずれか一方を前記速度スケール上に表示する目標速度表示手段を含んでなることを特徴する、請求項1記載のダンプトラックの速度表示装置。 - 前記目標速度表示手段は、前記速度スケール上に目盛り方向に延びる発色表示部を含み、前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度を境界として該発色表示部を色分け表示することを特徴する、請求項2記載のダンプトラックの速度表示装置。
- 前記目標速度設定手段は、前記オートクルーズ制御における目標速度及び前記オートリタード制御における目標速度を前記速度スケール上に表示される目標速度の位置を移動させることで設定することを特徴する、請求項2または3記載のダンプトラックの速度表示装置。
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