JP2006255821A - 砥石製造方法 - Google Patents

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Yasuhisa Sekiya
泰久 関谷
Noboru Hiraiwa
昇 平岩
Hiroshi Takehara
寛 竹原
Hiroshi Imaike
浩史 今池
Takashi Kojima
孝志 小嶋
Shinji Soma
伸司 相馬
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Abstract

【課題】 砥石チップの気孔内への樹脂含浸による砥石強度の向上と、接着剤による砥石コアに対する砥石チップの界面接着強度の向上とを両立できる砥石製造方法を提供する。
【解決手段】 CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、該砥石チップのコア接着面に印象用材料を塗布し、該印象用材料を硬化させ、前記砥石チップを液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、前記砥石チップより前記印象用材料を取り除くとともに、砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を硬化させて、ビトリファイドボンド砥石を製造する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、砥石チップに樹脂を含浸するとともに、砥石チップを砥石コアに接着する砥石製造方法に関するものである。
CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒をビトリファイドボンドによって結合したビトリファイドボンド砥石は、砥粒間に多数の気孔が形成されているため、切り屑の排出性に優れ、切れ味が良好となることから、良好な表面あらさに研削加工することができる利点がある。
この種のビトリファイドボンド砥石においては、一般に、砥石チップを接着剤によって円盤状の砥石コアの外周面あるいは端面に接着するようになっている。これにより、接着剤がビトリファイドボンド砥石の気孔内に浸入し、そのアンカー効果によって砥石コアに対する砥石チップの界面接着強度が高められるようになっている。
ところで、近年、例えば特許文献1に記載されているように、ビトリファイドボンド砥石の気孔内にフェノール樹脂等を含浸させることにより、砥粒の保持力を高め、高い研削比が得られるようにしたビトリファイドボンド砥石が提案されている。
特開2001−205566(段落0024、0025、図3)
上記した特許文献1に記載されているようなビトリファイドボンド砥石においては、円盤状の砥石コアの外周面あるいは端面に砥石チップを接着剤によって接着するに際に、ビトリファイドボンド砥石の気孔内に既にフェノール樹脂等が含浸されているため、接着剤が気孔内に浸入することができず、接着剤のアンカー効果による界面接着強度の向上を期待することができず、界面接着強度が低下する問題があった。
本発明は、上記した従来の不具合を解消するためになされたもので、砥石チップの気孔内への樹脂含浸による砥石強度の向上と、接着剤による砥石コアに対する砥石チップの界面接着強度の向上とを両立できる砥石製造方法を提供せんとするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、下記(1)〜(5)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とするものである。
(1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
(2)該砥石チップの接着面に印象用材料を塗布して、該印象用材料を硬化させ、
(3)前記砥石チップを液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
(4)前記砥石チップより前記印象用材料を取り除くとともに、砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を硬化させ、
(5)前記砥石チップの接着面を接着剤によって砥石コアへ接着する。
請求項2に記載の発明は、下記(1)〜(4)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とするものである。
(1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
(2)該砥石チップの接着面を接着剤によって砥石コアに接着して砥石車とし、
(3)前記砥石車を液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
(4)前記砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を、常温でもしくは熱を加えて乾燥し、硬化させる。
請求項3に記載の発明は、下記(1)〜(6)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とするものである。
(1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
(2)該砥石チップの接着面に接着剤を塗布し、接着剤を硬化させ、
(3)前記砥石チップを液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
(4)前記砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を、常温でもしくは熱を加えて乾燥し、硬化させ、
(5)前記砥石チップの接着面にショットブラスト処理を施し、前記接着面に塗布した接着剤を表面に露出させ、
(6)前記砥石チップの接着面を、前記接着面に塗布した接着剤と同種の接着剤によって砥石コアへ接着する。
請求項4に記載の発明は、下記(1)〜(5)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とするものである。
(1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
(2)該砥石チップを液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
(3)前記砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を、常温でもしくは熱を加えて乾燥し、硬化させ、
(4)前記砥石チップの接着面にショットブラスト処理を施し、
(5)前記砥石チップの接着面を接着剤によって砥石コアへ接着する。
請求項1に係る発明によれば、砥石チップの気孔内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができるとともに、チップ単位で樹脂含浸を行えるので、樹脂含浸を容易に行うことができる。しかも、樹脂を含浸したにも拘らず、砥石チップの接着面の表層部分の気孔内に接着剤を浸入させることができるので、接着剤のアンカー効果によって、砥石コアに対する砥石チップの界面接着強度を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、砥石チップの気孔内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができ、しかも、砥石チップを砥石コアへ接着した後に樹脂を含浸させているので、簡単な製造工程にも係わらず、砥石コアに対する砥石チップの界面接着強度への影響を排除することができる。
請求項3に係る発明によれば、砥石チップの気孔内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができるとともに、チップ単位で樹脂含浸を行えるので、樹脂含浸を容易に行うことができる。しかも、砥石チップに樹脂を含浸させる前に、予め砥石チップの気孔内に接着剤が浸入され、かつこの接着剤と同種の接着剤で砥石チップを砥石コアに接着させるようにしているので、接着剤のアンカー効果、および同種の接着剤同士の結合によって、砥石コアに対する砥石チップの界面接着強度を低下させることがない。
請求項4に係る発明によれば、砥石チップの気孔内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができるとともに、チップ単位で樹脂含浸を行えるので、樹脂含浸を容易に行うことができる。しかも、砥石チップの接着面に接着剤を塗布する前に樹脂が含浸されているのも係わらず、接着剤を気孔内に浸入させることができるので、接着剤のアンカー効果によって、砥石コアに対する砥石チップの界面接着強度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2において、10は、CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒11をビトリファイドボンド12で結合した砥石チップを示す。砥石チップ10は、一例として、超砥粒11をビトリファイドボンド12で結合した砥粒層13が外周側に、超砥粒を含まない下地層14が砥粒層13の内側に重ねて一体的に結合された2層構造からなっている。砥粒層13は、図2に示すように、超砥粒11をビトリファイドボンド12で、例えば3〜5mmの厚さに結合したもので、ビトリファイドボンド12中には必要に応じて酸化アルミニウム(Al2O3)等の粒子が骨材として混入される。また、前記下地層14は、セラミックス粒子等の下地粒子をビトリファイドボンド12で、例えば1〜3mmの厚さに結合したものである。
砥石チップ10は、所定の粒度のCBNあるいはダイヤモンドからなる超砥粒11と、ビトリファイドボンドからなる結合剤12と、必要に応じてWA砥粒からなる骨材とが、予め設定された混合割合で調合された原料が、プレス金型内に充填されてプレスされ、砥粒層13が成形され、次いで、超砥粒を含まない下地層14が砥粒層13の内側に重ねて充填されてプレスされ、その後、800℃〜1000℃で焼成されることにより製造される。ビトリファイドボンド12の採用により、超砥粒11の間に多数の気孔16が形成されるため、切り屑の排出性に優れ、切れ味が良好な砥石チップ10が得られる。
また、砥石チップ10の気孔16内には、ポリエステル樹脂あるいはフェノール樹脂が含浸され、砥石強度が高められる。以下、ポリエステル樹脂を砥石チップ10の気孔16内に含浸する例について、説明する。
樹脂の含浸には、液状のポリエステル樹脂を収容した容器が用いられる。液状のポリエステル樹脂としては、常温で液状の不飽和ポリエステルと硬化促進剤と硬化剤を、重量比で所定の割合で混合したものが好適である。このような液状のポリエステル樹脂を収容した容器内に、焼成後の砥石チップ10を浸し、その状態で真空脱泡を行うことにより、図2に示すように、液状のポリエステル樹脂17が砥石チップ10の気孔16内に含浸される。しかる後、砥石チップ10は、乾燥機内で乾燥され、これによって、砥石チップ10の気孔16内に含浸されたポリエステル樹脂17が硬化され、樹脂含浸の砥石チップ体10が完成される。
なお、ポリエステル樹脂17を含浸した砥石チップ10は、フェノール樹脂を含浸した砥石チップと較べて、抗折強さ(曲げ強さ)が大きく、これによって、研削時の砥粒の脱落を抑制できるため、砥石の摩耗を少なくでき、砥石寿命を向上することができる。
図1は、円盤状の砥石コア20の外周面に、円弧状の複数の砥石チップ10の接着面10aを、例えばエポキシ系の接着剤により接着したビトリファイドボンド砥石車21の全体を示すものである。なお、砥石コア20は、鉄、アルミニウムまたはチタン合金等の金属や、セラミックス、あるいは繊維強化樹脂等で成形され、中心部には、ビトリファイドボンド砥石車21を図略の砥石軸に取付けるための取付け穴22が形成されている。
次に、砥石チップ10の気孔16内に樹脂を含浸させるとともに、砥石チップ10を砥石コア20に接着してビトリファイドボンド砥石車21を製造する方法について、図3に示す実施例1から図6に示す実施例4を順次説明する。
[実施例1]
図3に示すように、まず、上述したようにして、超砥粒11がビトリファイドボンド12によって結合された多数の気孔16を有する樹脂含浸前の砥石チップ10を製造する(工程30)。
次いで、砥石チップ10の接着面10aに印象用材料を塗布(工程31)し、印象用材料を砥石チップ10の接着面10aに開口する気孔16内に浸入させる。しかる状態で、常温で放置し、印象用材料を硬化させる(工程32)。続いて、例えば、液状の樹脂(例えば、ポリエステル樹脂)を収容した容器内に、印象用材料を付けた状態の砥石チップ10を浸し、真空脱泡を行うことにより、液状の樹脂を砥石チップ10の気孔16内に含浸させる(工程33)。この場合、砥石チップ10の接着面10a側の気孔16内には既に印象用材料が浸入されているため、樹脂が含浸されない。
次いで、砥石チップ10より印象用材料を剥離(工程34)し、砥石チップ10を乾燥機内で乾燥して、砥石チップ10の気孔16内に含浸された樹脂を硬化させる(工程35)。これにより、砥石チップ10の気孔16内が樹脂で埋められるが、印象用材料が浸入していた気孔16内には樹脂が含浸されないので、砥石チップ10の接着面10aの表層部分の気孔16は空洞のまま残存されている。しかる後、砥石チップ10の接着面10aにエポキシ系の接着剤を塗布し、砥石チップ10を接着剤によって砥石コア20に接着し(工程36)、ビトリファイドボンド砥石車21が完成する。
なお、接着面10aを除く砥石チップ10の周囲は、気孔16に含浸された樹脂によって覆われているので、上記したビトリファイドボンド砥石車21の完成後に、砥石車21が整形され、周囲の樹脂が取り除かれる。
この実施例1によれば、砥石チップ10の気孔16内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができる。また、砥石チップ10単位で樹脂含浸を行えるので、樹脂含浸を容易に行うことができる。しかも、気孔16内に樹脂を含浸したにも拘らず、接着剤を砥石チップ10の接着面10aの表層部分の気孔16内に浸入させることができるので、接着剤のアンカー効果によって、砥石コア20に対する砥石チップ10の界面接着強度を高めることができる。
[実施例2]
図4に示すように、まず、超砥粒11がビトリファイドボンド12によって結合された多数の気孔16を有する樹脂含浸前の砥石チップ10を製造する(工程40)。次いで、砥石チップ10の接着面10aに接着剤を塗布し、砥石チップ10を接着剤によって砥石コア20に接着する(工程41)。これにより、接着剤が砥石チップ10の接着面10aの表層部分の気孔16内に浸入されるので、接着剤のアンカー効果によって、砥石コア20に対する砥石チップ10の界面接着強度が高められる。このようにして、まだ樹脂が含浸されていない状態のビトリファイドボンド砥石車21が造られる。
しかる後、砥石コア20をマスキング(工程42)して、これから行う樹脂含浸によって樹脂が砥石コア20の取付け穴22に侵入するのを防止する。次いで、液状の樹脂を収容した容器内に、砥石車21を完全に浸し、その状態で真空脱泡を行うことにより、液状の樹脂が砥石チップ10の気孔16内に含浸される(工程43)。この場合、砥石チップ10の接着面10aの表層部分の気孔16内には既に接着剤が埋められているので、樹脂が含浸されることがない。次いで、砥石コア20からマスキングを取り除き(工程44)、しかる後、砥石チップ10を乾燥機内で乾燥して、砥石チップ10の気孔16内に含浸された樹脂を硬化させ(工程45)、ビトリファイドボンド砥石車21が完成する。
この実施例2によれば、砥石チップ10の気孔16内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができる。しかも、砥石チップ10を砥石コア20へ接着した後に樹脂を含浸させているので、先に述べた実施例1のように、印象用材料を塗布したり、剥離したりすることが不要で、工程を簡素化できるとともに、砥石コア20に対する砥石チップ10の界面接着強度への影響を排除することができる。
[実施例3]
図5に示すように、まず、超砥粒11がビトリファイドボンド12によって結合された多数の気孔16を有する樹脂含浸前の砥石チップ10を製造する(工程50)。次いで、砥石チップ10の接着面10aにエポキシ系の接着剤を塗布し(工程51)、接着剤を乾燥機内で乾燥させて硬化させる(工程52)。これにより、接着剤が砥石チップ10の接着面10aの表層部分の気孔16内に浸入される。しかる後、砥石チップ10を液状の樹脂を収容した容器内に浸し、真空脱泡を行うことにより、液状の樹脂が砥石チップ10の気孔16内に含浸される(工程53)。この場合、砥石チップ10の接着面10aの表層部分の気孔16内には既に接着剤が浸入されているため、液状の樹脂は、接着面10aの表層部分を除いた気孔16内に含浸される。続いて、砥石チップ10を、乾燥機内で乾燥し、砥石チップ10の気孔16内に含浸された樹脂を硬化させる(工程54)。
しかる後、砥石チップ10の接着面10aにショットブラスト処理を施す(工程55)ことにより、砥石チップ10の接着面10aを覆っている樹脂を破断する。これにより、前記工程41、42で砥石チップ10の接着面10aに塗布され、かつ硬化された接着剤が表面に露出される。次いで、砥石チップ10を洗浄し(工程56)、しかる後、予め接着面10aに塗布された接着剤と同種の接着剤を砥石チップ10の接着面10aに塗布して、砥石チップ10を砥石コア20に接着し(工程57)、ビトリファイドボンド砥石車21が完成する。
この実施例3によれば、砥石チップ10の気孔16内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができる。また、砥石チップ10単位で樹脂含浸を行えるので、樹脂含浸を容易に行うことができる。しかも、砥石チップ10に樹脂を含浸させる前に、砥石チップ10の接着面10aに接着剤を塗布して気孔16内に浸入させ、かつこの接着剤と同種の接着剤で砥石チップ10を砥石コア20に接着するようになっているので、砥石チップ10を砥石コア20に接着する前に樹脂含浸を行ったにも係わらず、接着剤のアンカー効果を期待できるとともに、同種の接着剤同士の結合によって、砥石コア20に対する砥石チップ10の界面接着強度の低下を抑えることができる。
[実施例4]
図6に示すように、まず、超砥粒11がビトリファイドボンド12によって結合された多数の気孔16を有する樹脂含浸前の砥石チップ10を製造する(工程60)。次いで、砥石チップ10を液状の樹脂を収容した容器内に浸し、真空脱泡を行うことにより、液状の樹脂が砥石チップ10の気孔16内に含浸される(工程61)。しかる後、砥石チップ10を乾燥機内で乾燥し、砥石チップの気孔内に含浸された樹脂を硬化させる(工程62)。続いて、砥石チップ10の接着面10aにショットブラスト処理を施す(工程63)ことにより、砥石チップ10の気孔16内に含浸されかつ接着面10aを覆っている樹脂を破断するとともに、接着面10aの表層部分の気孔16内に含浸されている樹脂を取り除く。しかる後、砥石チップ10の接着面10aに接着剤を塗布し、砥石チップ10を接着剤によって砥石コア20に接着し(工程64)、ビトリファイドボンド砥石車21が完成される。
この実施例4によれば、砥石チップ10の気孔16内に樹脂を含浸させたことにより、砥石強度を向上させることができる。また、砥石チップ10単位で樹脂含浸を行えるので、樹脂含浸を容易に行うことができる。また、砥石チップ10の接着面10aに接着剤を塗布する前に、砥石チップ10の気孔16内に樹脂を含浸させる方法であるので、工程を簡素化でき、しかも、砥石チップ10の接着面10aに接着剤を塗布する前に樹脂が含浸されているのも係わらず、接着剤を気孔内に浸入させることができるので、接着剤のアンカー効果によって、砥石コア20に対する砥石チップ10の界面接着強度を高めることができる。
上記した実施の形態においては、円盤状の砥石コア20の外周面に砥石チップ10を取付けて、円筒状の砥石車21を製造する例について述べたが、本発明は、砥石コアの端面に砥石チップを取付けたカップ形の砥石車にも適用できるものである。
また、上記した実施の形態においては、複数の砥石チップ10を砥石コアに取付けたセグメントタイプの砥石車21を製造する例について述べたが、砥石チップをリング状に成形して砥石コアに取付けることもでき、砥石チップ10も、必ずしも実施の形態で述べたような砥粒層と下地層の2層構造にする必要はなく、砥粒層一層だけでもよいものである。
さらに、上記した実施の形態においては、砥石チップ10の気孔16内に、ポリエステル樹脂あるいはフェノール樹脂を含浸する例について述べたが、気孔16内に含浸する樹脂は特に限定されるものではなく、砥石強度の向上等に寄与できるものであれば、あらゆる種類の樹脂を使用可能である。
本発明の実施の形態を示すビトリファイドボンド砥石の全体図である。 気孔内に樹脂を含浸させた砥石チップの内部構造を示す図である。 砥石チップを砥石コアに接着する第1の実施例を示す流れ図である。 砥石チップを砥石コアに接着する第2の実施例を示す流れ図である。 砥石チップを砥石コアに接着する第3の実施例を示す流れ図である。 砥石チップを砥石コアに接着する第4の実施例を示す流れ図である。
符号の説明
10・・・砥石チップ、10a・・・接着面、11・・・超砥粒砥石、12・・・ビトリファイドボンド、16・・・気孔、17・・・樹脂、20・・・砥石コア、21・・・ビトリファイドボンド砥石車。

Claims (4)

  1. 下記(1)〜(5)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とする砥石製造方法。
    (1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
    (2)該砥石チップの接着面に印象用材料を塗布して、該印象用材料を硬化させ、
    (3)前記砥石チップを液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
    (4)前記砥石チップより前記印象用材料を取り除くとともに、砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を硬化させ、
    (5)前記砥石チップの接着面を接着剤によって砥石コアへ接着する。
  2. 下記(1)〜(4)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とする砥石製造方法。
    (1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
    (2)該砥石チップの接着面を接着剤によって砥石コアに接着して砥石車とし、
    (3)前記砥石車を液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
    (4)前記砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を、常温でもしくは熱を加えて乾燥し、硬化させる。
  3. 下記(1)〜(6)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とする砥石製造方法。
    (1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
    (2)該砥石チップの接着面に接着剤を塗布し、接着剤を硬化させ、
    (3)前記砥石チップを液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
    (4)前記砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を、常温でもしくは熱を加えて乾燥し、硬化させ、
    (5)前記砥石チップの接着面にショットブラスト処理を施し、前記接着面に塗布した接着剤を表面に露出させ、
    (6)前記砥石チップの接着面を、前記接着面に塗布した接着剤と同種の接着剤によって砥石コアへ接着する。
  4. 下記(1)〜(5)の工程を順次行ってビトリファイドボンド砥石を製造することを特徴とする砥石製造方法。
    (1)CBNあるいはダイヤモンド等の超砥粒と、ビトリファイドボンド等からなる原料を混合し、該原料を型内に充填してプレス成形するとともに、焼成して砥石チップを成形し、
    (2)該砥石チップを液状の樹脂に浸して真空脱泡し、液状の樹脂を砥石チップの気孔内に含浸させ、
    (3)前記砥石チップの気孔内に含浸された前記樹脂を、常温でもしくは熱を加えて乾燥し、硬化させ、
    (4)前記砥石チップの接着面にショットブラスト処理を施し、
    (5)前記砥石チップの接着面を接着剤によって砥石コアへ接着する。

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