JP2006255554A - 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置 - Google Patents

遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006255554A
JP2006255554A JP2005074830A JP2005074830A JP2006255554A JP 2006255554 A JP2006255554 A JP 2006255554A JP 2005074830 A JP2005074830 A JP 2005074830A JP 2005074830 A JP2005074830 A JP 2005074830A JP 2006255554 A JP2006255554 A JP 2006255554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
liquid
processing liquid
sludge
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005074830A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzuru Tanaka
譲 田中
Naoki Maekawa
直樹 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Daishowa Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daishowa Seiki Co Ltd filed Critical Daishowa Seiki Co Ltd
Priority to JP2005074830A priority Critical patent/JP2006255554A/ja
Publication of JP2006255554A publication Critical patent/JP2006255554A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/10Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with discharging outlets in the plane of the maximum diameter of the bowl
    • B04B1/14Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with discharging outlets in the plane of the maximum diameter of the bowl with periodical discharge
    • B04B1/16Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with discharging outlets in the plane of the maximum diameter of the bowl with periodical discharge with discharging outlets controlled by the rotational speed of the bowl

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

【課題】固形分が回転ボウル内に多量に蓄積しないように適時自動的に排出させるようにした遠心分離機を提供する。
【解決手段】垂直回転軸2と、これに一体回転可能に取り付けられた回転ボウル3と、処理液供給部5とを備え、回転ボウル3内に供給された処理液Aを軽液a1と重液a2と固形分a3とに分離するようにした分離板型遠心分離機において、回転ボウル3の周側壁にその内周面に付着した固形分a3を排出させる排出口10を周方向一定間隔おきに開口し、各排出口10の外側には排出口10を開閉する弁体11をバネ12を介して取り付け、弁体11は、常時はバネ12の力で排出口10を閉塞し、或る一定以上の遠心力が作用する時にバネ12抗して排出口10を開放する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として工作機械の切削作業におけるクーラント廃液を水及び水溶性成分と油成分と固形成分とに分離するのに使用される遠心分離機、及びこの遠心分離機を用いた液体分離装置に関するものである。
NC旋盤やマシニングセンタにおいては、刃物冷却用として水系のクーラントを用いるが、機械の摺動面に潤滑油を使用しているために、その潤滑油が流れ出て、クーラントに混入し、クーラントの性能劣化や腐敗の原因になっている。
潤滑油は水系クーラントよりも軽いため、浮き上がった油分を回転円板に付着させて取り除くなど、色々工夫された装置が従来より多々提供されているが、何れも効率が悪い。最も効率の良い方法は、遠心分離機を用いて水分、油分を分離する方法である。
遠心分離機による問題点は、分離効率が良いため、クーラント中における切削粉などの比重の重い固形成分であるスラッジが回転ボウルの内部に多量に蓄積して、分離機能が停止し、それがために機械を適時分解して、内部の蓄積物を取り除いてやる必要があって、連続無人運転ができないことである。この蓄積物(スラッジ)は粘度に似たヘドロ状で、遠心分離機内部の部品に付着するため、機械の分解及び清掃に大変な手間がかかっている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、遠心分離機において、切削油中の切削粉などの比重の重い物質であるスラッジが、回転ボウル内に多量に蓄積しない内に、つまり未だ少量の内に適時自動的に排出させるようにした型遠心分離機、及びこの遠心分離機を用いた液体分離装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の遠心分離機は、回転駆動手段1によって駆動される垂直回転軸2と、垂直回転軸2にこれと同心状に一体回転可能に取り付けられた回転ボウル3と、回転ボウル3内に処理液を供給する処理液供給部5とを備え、回転ボウル3内に供給された処理液Aを、回転ボウル3の回転による遠心力の作用によって軽液a1と重液a2とスラッジa3とに分離するようにした分離板型遠心分離機において、回転ボウル3の周側壁にその内周面に付着したスラッジa3を排出させる排出口10を周方向一定間隔おきに開口し、各排出口10には、排出口10を開閉する弁体11をバネ12を介して取り付け、この弁体11は、処理液Aの分離を行う回転ボウル3の通常回転時はバネ12の付勢力で排出口10を閉塞し、回転ボウル3の回転数を上げて弁体11に作用する遠心力がバネ12の付勢力を上回った時に弁体11の遠心力で排出口10を開放するようになっていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の分離板型遠心分離機において、前記バネ12は板バネからなるもので、板バネ12の一端部を各排出口10の近傍で回転ボウル3外周面に固定し、板バネ12の他端部に弁体11を取り付けてなることを特徴とする。
請求項3に係る発明の液体分離装置は、請求項1又は2に記載の遠心分離機Tとは別に、処理液タンク40及びスラッジタンク41を備え、処理液タンク40及びスラッジタンク41には上澄み液をオーバーフローさせる堰板a,b、dを夫々設け、処理液タンク40に工作機械側からの処理液Aを導入すると共に、この処理液タンク40内の上澄み液を遠心分離機Tに供給し、この遠心分離機Tで分離された重液a2を処理液タンク40に帰還させ且つ回転ボウル3の排出口10から排出されるスラッジa3を含む液をスラッジタンク41に導入し、このスラッジタンク41内の上澄み液を処理液タンク40に帰還させ、こうして処理液Aを処理液タンク40、遠心分離機T及びスラッジタンク41を繰り返し還流させて処理した処理液タンク40内の上澄み液を工作機械側へ供給するように構成してなることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の遠心分離機によれば、分離板型遠心分離機で処理液Aを軽液a1と重液a2とスラッジa3とに分離するにあたり、回転ボウル3の回転数が例えば5000rpm程度で分離を行う場合に、この5000rpm程度ではバネ12の力が遠心力を上回って弁体11が排出口10を閉塞するが、その回転数が例えば7000rpm程度になると、遠心力がバネ12の力を上回って弁体11が排出口10を開放するように、設定しておくことによって、分離運転中の例えば1時間おきに数分間だけ回転ボウル3の回転数を上記7000rpm程度に上げれば、弁体11が自動開放して、ボウル本体7の周側壁内周面に付着したスラッジa3を他の軽液a1や重液a2によって洗い流しながら有効に除去して排出させることができる。従って、従来では行えなかった遠心分離機の連続無人運転が可能となる。
請求項2に係る発明によれば、バネ12が板バネからなるもので、この板バネ12の一端部を各排出口10の近傍で回転ボウル3外周面に固定し、板バネ12の他端部に、この板バネ12の付勢力によって排出口10を閉塞すように弁体11を取り付けるようにしたことにより、排出口開閉機構の構造がきわめて簡単で部品点数も少なく、製作及び取付が容易となる。
請求項3に係る発明の液体分離装置によれば、工作機械側から送給される、軽液a1と重液a2とスラッジa3とを使用済みクーラント(処理液)Aを有効に分離して浄化することができると共に、この浄化したクーラントを工作機械側に供給してやることができ、従って工作機械には常に清浄なクーラントを使用することができる。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明に係る分離板型遠心分離機の垂直断面図、図2は同遠心分離機の一部断面正面図、図3は回転ボウルの周側壁部分の水平断面図であり、図4は図1の一部拡大図である。この分離板型遠心分離機は、モーター1(回転駆動手段)によって回転駆動される垂直回転軸2と、この垂直回転軸2にこれと同心状に一体回転可能に取り付けられた回転ボウル3と、この回転ボウル3内に上下方向一定間隔で多数配設された傘形のディスク4と、回転ボウル3内に処理液を供給する処理液供給部5と、回転ボウル3を被うケーシング6とを備えている。
回転ボウル3は、図1に示すように、ボウル本体7と底板部8と上筒部9とからなり、底板部8は、断面が略々台形を成す上げ底状に形成されていて、垂直回転軸2に同心状に固定されている。
回転ボウル3のボウル本体7には周側壁の下部側に、この周側壁内周面に付着した
スラッジを排出させるための排出口10が、図3に示すように、周方向一定間隔おきに、例えば45°の間隔をおいて8つ開口形成され、各排出口10の外側には、排出口10を開閉する弁体11がバネ12を介して取り付けられ、この弁体11は、常時はバネ12の付勢力によって排出口10を閉塞し、回転ボウル3の回転によって或る一定以上の遠心力が作用すると、バネ12の付勢力に抗して排出口10を開放するようになっている。
上記弁体11は、回転ボウル3が例えば5000rpm程度の回転数で回転している時に作用する遠心力によっては排出口10を開放しないが、回転ボウル3の回転数が例えば7000rpm程度まで上がると、バネ12の付勢力に抗して排出口10を開放することになる。回転ボウル3の回転数の変更は、マイコン制御によって任意の時間に設定することができる。
上記弁体11による排出口10の開閉機構について詳しく説明すれば、上記バネ12は板バネからなるもので、図5から分かるように、この板バネ12の一端部が排出口10の近傍においてボウル本体7の外周面に固定用ネジ具13によって固定され、板バネ12の他端部には、この板バネ12の付勢力によって排出口10を閉塞すように略々半球状の弁体11が取り付けられている。
また図1に示すように、垂直回転軸2の上端部には、中空軸部14aと拡径ヘッド部14bとからなる断面略T字状の回転支持体14の中空軸部14aが同軸一体に連結され、この回転支持体14の拡径ヘッド部14bは、回転ボウル3のボウル本体7及び上筒部9に内嵌合した状態となっている。そして、この回転支持体14には、傘部15aと筒状軸部15bとからなるディスク保持枠15が同心状に一体的に連結され、このディスク保持枠15の傘部15aと、回転ボウル3の上げ底状底板部8との間に、多数の傘形ディスク4が図4に示すように上下方向一定間隔で配設固定されている。
また、ケーシング6は、図1に示すように回転ボウル3を被った状態で基台16上に固定されている。このケーシング6の頂部には、処理液供給部5を形成する水平管路18と垂直管路19とが十字状に組み立てられた状態で取り付けられ、垂直管路19は、垂直回転軸2の上方で同軸上に位置する。この垂直管路19と前記回転支持体14との間には、液体流通部材20,21が介装されている。22は垂直管路19の上端部側を被うキャップである。尚、液体流通部材20は、水平管路18と垂直管路19とに取り付けられた固定部材であり、液体流通部材21は、回転ボウル3の上筒部9と回転支持体14の拡径ヘッド部14bに取り付けられて、回転ボウル3と一緒に回転する回転部材であり、そしてこの液体流通部材21はベーンポンプの作用をするようになっている。
垂直管路19を挟んで水平管路18の一方側の端部18aは、処理液の供給口となり、他方側の端部18bは、軽液と重液とスラッジとに分離される処理液のうちの重液が排出される排出口となっている。
次に、上記のように構成される遠心分離機Tの作用を、工作機械の切削作業に使用される水系クーラントの使用済み廃液(処理液)を軽液と重液とスラッジとに分離する場合について図1〜図5により説明する。
クーラントの使用済み廃液は、図6に示すように工作機械側から延出された廃液送給管51を経て処理液タンク40に貯められ、この処理液タンク40内の廃液は、処理液供給管42によって、遠心分離機Tの処理液供給部5を形成する水平管路18の一端部18aに供給されるようになっている。尚、図6に示す液体分離装置については後述する。
この遠心分離機Tの使用にあたり、回転ボウル3を、例えば5000rpm程度の回転数で回転させながら、処理液タンク40からの廃液を、処理液供給部5を形成する水平管路18の一端部18aに供給すると、この廃液は、図1中に矢印Aで示すように、水平管路18の連通路23からキャップ22内に入り、垂直管路19の連通路24からその内部を通り、液体流通部材20の垂下路25から回転支持体14の連通路26及びディスク保持枠15の上側を通って、回転ボウル3のボウル本体7内部に流入する。
こうして廃液Aが高速回転する回転ボウル3のボウル本体7内部に流入すると、廃液の粒子に遠心力が働いて、廃液Aのうち、比重の軽い油成分a1(軽液)は、多数配設されたディスク4間を通過して、その中心部側に集まり、上げ底状底板部8の通路8aを通り抜けて、その下面側から、基台16のドレン口27に接続されたドレン管44(図6参照)により、遠心分離機Tの外部に設けられた油分タンク45(図6参照)へ排出される。
この油成分a1よりも比重の重い水及び水溶性成分a2(重液)は、図1の矢印で示すように、ディスク保持枠15の傘部15a内部を通って液体流通部材21内に入ると、ベーンポンプとして機能する液体流通部材20の液体排出路28に吸引されて、水平管路18の他方側端部である排出口18bから外部へ排出され、そして図6に示すように重液送給管43によって処理液タンク40に帰還される。そして、廃液A中の切削粉など更に比重の重い固形成分であるスラッジa3は、ヘドロ状を成して、図1に示すようにボウル本体7の周側壁内周面に付着する。
上記のようにボウル本体7の周側壁内周面に付着した切削粉などのヘドロ状スラッジa3は、その付着量(蓄積量)が少量のうちに、排出口10より排出させる必要があるから、適当な時期に、それまで5000rpm程度で回転させていた回転ボウル3の回転数を、例えば7000rpm程度まで上げることにより、排出口10を夫々閉塞している弁体11が自動的に開放して、ボウル本体7の周側壁内周面に付着しているヘドロ状のスラッジa3を排出させることができる。例えば5000rpm程度で遠心分離を行っている場合、1時間経った時点で、その回転数を7000rpm程度まで上げて、その状態を例えば2〜3分間継続させる。
図5は弁体11を自動開放させてボウル本体7の周側壁内周面に付着しているヘドロ状スラッジa3を排出させる状態を示したものである。即ち、図5の(a) は、回転ボウル3の回転数が5000rpm程度で遠心分離を行っている時に、板バネ12の付勢力によって弁体11が排出口10を閉塞している状態を示す。そして同図の(b) は、回転ボウル3の回転数を7000rpm程度まで上げた時、弁体11に働く遠心力が板バネ11の付勢力を上回って、弁体11が自動開放し、ボウル本体7の周側壁内周面に付着しているヘドロ状スラッジa3を排出口10より排出させている状態を示す。
図5の(b) に示すように弁体11を自動開放させて、排出口10からヘドロ状スラッジa3を排出させる時には、水及び水溶性成分a2や油成分a1もスラッジa3と一緒に排出口10から排出することになるため、これら水及び水溶性成分a2や油成分a1によって、ボウル本体7の周側壁内周面に付着しているヘドロ状スラッジa3を洗い流すことができ、それによってヘドロ状スラッジa3を有効に除去排出させることができる。こうして排出口10から水及び水溶性成分a2や油成分a1と共に排出されたスラッジa3は、基台16のドレン口29に接続されたドレン管46(図6参照)によって、遠心分離機Tの外部に設けられたスラッジタンク41(図6参照)に排出される。
この遠心分離機Tでは、上記のように遠心力を利用して排出口10を開閉する弁体11を設けたことによって、回転ボウル3の回転数が例えば5000rpm程度で遠心分離を行っている場合に、例えば1時間経った時点で回転数を例えば7000rpm程度まで上げると、弁体11に働く遠心力が板バネ11の付勢力を上回って、弁体11を自動開放するから、ボウル本体7の周側壁内周面に付着した切削粉などのヘドロ状スラッジa3を、内部の水及び水溶性成分a2や油成分a1を使って洗い流し、適時に自動的に且つ有効に除去排出させることができる。従って、従来では行えなかった遠心分離機の連続無人運転が可能となる。
この実施形態では、排出口10の開閉機構におけるバネ12が板バネからなるもので、この板バネ12の一端部を各排出口10の近傍で回転ボウル3外周面に固定し、板バネ12の他端部に、この板バネ12の付勢力によって排出口10を閉塞すように弁体11を取り付けるようにしたことにより、開閉機構の構造が簡単で部品点数も少なく、製作及び取付が容易となる。この実施形態の開閉機構に限るものではなく、板バネに代えて、コイルバネを用いた開閉機構でもよい。
また、上述した図1〜図5の実施形態では、回転ボウル3内に多数の傘形ディスク4を上下方向一定間隔に配設した分離板型遠心分離機について説明したが、本発明の遠心分離機は、そのようなディスク4を装備していないタイプのものにも適用可能である。
図6は上述した遠心分離機Tを用いて構成された液体分離装置を示すもので、この液体分離装置は、NC旋盤やマシニングセンタなどの工作機械に接続されて、使用済みクーラント廃液を連続的に浄化するようになっている。
この液体分離装置は、上述した遠心分離機Tとは別に、処理液タンク40及びスラッジタンク41を備えている。図6から分かるように、処理液タンク40内には、上澄み液をオーバーフローさせる堰板a,bを夫々設けて、タンク40を第1タンク部40a,第2タンク部40b及び第3タンク部40cに仕切り、第1タンク部40aには、工作機械側から延びた廃液送給管51によってクーラント廃液A(油成分a1と水及び水溶性成分a2とスラッジa3との混合液)を導入するようにし、また第2タンク部40bにはストレーナー48付きのポンプ47を設置して、第2タンク部40b内の上澄み液(主として油成分a1と水及び水溶性成分a2との混合液)を、処理液供給管42によって遠心分離機Tの処理液供給部5に供給するようにしている。第3タンク部40cにはストレーナー50付きのポンプ49を設置して、第3タンク部40c内の上澄み液(主として水及び水溶性成分a2)を、清浄液供給管52によって工作機械側に供給するようにし、また第3タンク部40cには、遠心分離機Tで分離された水及び水溶性成分a2を重液送給管43によって帰還させるようにしている。
またスラッジタンク41にも、上澄み液をオーバーフローさせる堰板c,dを設けて、タンク41を第1タンク部41aと第2タンク部41bとに仕切り、第1タンク部41aには、遠心分離機Tの回転ボウル3の排出口10から排出されるスラッジa3(このスラッジa3には油成分a1と水及び水溶性成分a2が含まれる)をスラッジタンク41に導入し、堰板cからオーバーフローした上澄み液を第2タンク部41bに溜め、更に堰板dからオーバーフローした第2タンク部41b内の上澄み液を、水平な上澄み液送給管53によって処理液タンク40の第3タンク部40cに送給するようにしている。
尚、処理液タンク40内には2つの堰板a,b設けているが、これは1つでもよいし、3つ以上設けてもよい。またスラッジタンク41にも2つの堰板c,dを設けているが、外側の堰板dのみでもよい。また、第2タンク部41b内の上澄み液を、上澄み液送給管53によって処理液タンク40の第3タンク部40cに送給するようにしているが、第2タンク部41b内の上澄み液は、第3タンク部40cに送給しないで、第2タンク部40bあるいは第1タンク部40aに送給するようにしてもよい。
上記液体分離装置の作用について説明すると、処理液タンク40では、工作機械側からのクーラント廃液Aが先ず第1タンク部40aに溜まり、ここではスラッジa3が沈降し、油成分a1と水及び水溶性成分a2が堰板aからオーバーフローして第2タンク部40bに流入する。この第2タンク部40b内の油成分a1と水及び水溶性成分a2にスラッジa3が含まれていれば、そのスラッジa3は沈降し、油成分a1と水及び水溶性成分a2が堰板bからオーバーフローして第3タンク部40cに流れ込む。
第2タンク部40b内の主として油成分a1と水及び水溶性成分a2が、ポンプ47により処理液供給管42を介して遠心分離機Tの処理液供給部5に供給され、しかしてこの遠心分離機Tによって分離された水及び水溶性成分a2は、重液送給管43によって処理液タンク40の第3タンク部40cに帰還される。また、遠心分離機Tの回転ボウル3の排出口10から排出されるスラッジa3(このスラッジa3には油成分a1と水及び水溶性成分a2が含まれる)は、スラッジタンク41の第1タンク部41aに導入され、堰板cからオーバーフローした上澄み液(殆どが水及び水溶性成分a2)が第2タンク部41bに流入し、更に堰板dからオーバーフローした第2タンク部41b内の上澄み液(水及び水溶性成分a2)は、上澄み液送給管53により処理液タンク40の第3タンク部40cに送給される。
上記のように処理液Aが、処理液タンク40、遠心分離機T及びスラッジタンク41を還流しながら、繰り返し分離処理されることによって、処理液タンク40の第3タンク部40c内の液全体が十分に浄化された水及び水溶性成分a2となり、しかしてこの浄化された水及び水溶性成分a2(浄化されたクーラント)が、清浄液供給管52によって工作機械側に供給されることになる。
以上のような液体分離装置によれば、工作機械側から送給されるクーラント廃液Aを有効に分離して浄化することができると共に、この浄化したクーラントを工作機械側に供給してやることができ、従って工作機械には常に清浄なクーラントを使用することができるようになる。
本発明に係る遠心分離機の垂直断面図である。 同遠心分離機の一部断面正面図である。 回転ボウルの周側壁部分の水平断面図である。 図1の一部拡大図である。 (a) 及び(b) は排出口を開閉する開閉機構の動作を説明する断面説明図である。 本発明に係る液体分離装置を示す一部断面側面図である。
符号の説明
T 遠心分離機
1 回転駆動手段
2 垂直回転軸
3 回転ボウル
4 ディスク
5 処理液供給部
10 排出口
11 弁体
12 バネ(板バネ)
A 廃液(処理液)
a1 油成分(軽液)
a2 水及び水溶性成分(重液)
a3 固形成分(スラッジ)
40 処理液タンク
41 スラッジタンク
a 堰板
b 堰板
c 堰板
d 堰板

Claims (3)

  1. 回転駆動手段によって駆動される垂直回転軸と、垂直回転軸にこれと同心状に一体回転可能に取り付けられた回転ボウルと、回転ボウル内に処理液を供給する処理液供給部とを備え、回転ボウル内に供給された処理液を、回転ボウルの回転による遠心力の作用によって軽液と重液とスラッジとに分離するようにした遠心分離機であって、
    回転ボウルの周側壁にその内周面に付着したスラッジを排出させる排出口を周方向所要間隔おきに設け、各排出口には、排出口を開閉する弁体をバネを介して取り付け、この弁体は、処理液の分離を行う回転ボウルの通常回転時はバネの付勢力で排出口を閉塞し、回転ボウルの回転数を上げて弁体に作用する遠心力がバネの付勢力を上回った時に弁体の遠心力で排出口を開放するようになっている遠心分離機。
  2. 前記バネは板バネからなるもので、板バネの一端部を各排出口の近傍で回転ボウル外周面に固定し、板バネの他端部に弁体を取り付けてなる請求項1に記載の遠心分離機。
  3. 請求項1又は2に記載の遠心分離機とは別に、処理液タンク及びスラッジタンクを備え、処理液タンク及びスラッジタンクには上澄み液をオーバーフローさせる堰板を夫々設け、処理液タンクに工作機械側からの処理液を導入すると共に、この処理液タンク内の上澄み液を遠心分離機に供給し、この遠心分離機で分離された重液を処理液タンクに帰還させ且つ回転ボウルの排出口から排出されるスラッジを含む液をスラッジタンクに導入し、このスラッジタンク内の上澄み液を処理液タンクに帰還させ、こうして処理液を処理液タンク、遠心分離機機及びスラッジタンクを繰り返し還流させて処理した処理液タンク内の上澄み液を工作機械側へ供給するように構成してなる液体分離装置。
JP2005074830A 2005-03-16 2005-03-16 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置 Withdrawn JP2006255554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005074830A JP2006255554A (ja) 2005-03-16 2005-03-16 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005074830A JP2006255554A (ja) 2005-03-16 2005-03-16 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006255554A true JP2006255554A (ja) 2006-09-28

Family

ID=37095343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005074830A Withdrawn JP2006255554A (ja) 2005-03-16 2005-03-16 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006255554A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101733203A (zh) * 2008-11-26 2010-06-16 威海戥同测试设备有限公司 高速离心机、分离机恒浓度自动连续排放装置
KR101010056B1 (ko) 2009-07-08 2011-01-21 박정숙 3상원심분리기
KR20160061080A (ko) * 2014-11-21 2016-05-31 재단법인한국조선해양기자재연구원 원심분리기
CN117466379A (zh) * 2023-12-27 2024-01-30 中城院(北京)环境科技股份有限公司 一种污泥分离处理设备及方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101733203A (zh) * 2008-11-26 2010-06-16 威海戥同测试设备有限公司 高速离心机、分离机恒浓度自动连续排放装置
KR101010056B1 (ko) 2009-07-08 2011-01-21 박정숙 3상원심분리기
KR20160061080A (ko) * 2014-11-21 2016-05-31 재단법인한국조선해양기자재연구원 원심분리기
KR101627150B1 (ko) 2014-11-21 2016-06-03 재단법인 한국조선해양기자재연구원 원심분리기
CN117466379A (zh) * 2023-12-27 2024-01-30 中城院(北京)环境科技股份有限公司 一种污泥分离处理设备及方法
CN117466379B (zh) * 2023-12-27 2024-03-29 中城院(北京)环境科技股份有限公司 一种污泥分离处理设备及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4668830B2 (ja) ダーティー液処理装置
US6571959B1 (en) Coolant fluid cleaning method and apparatus
KR101019998B1 (ko) 역세척 여과 장치
JP2006255554A (ja) 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置
JP2012236184A (ja) 遠心分離装置
JP4809255B2 (ja) 遠心分離装置、及び遠心分離装置の制御方法
JP2007167759A (ja) 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置
GB2294887A (en) Filter device
JP2006255555A (ja) 遠心分離機及びこれを用いた液体分離装置
JP2662538B2 (ja) 生海苔の異物分離除去装置
KR100547083B1 (ko) 슬러지 원심분리기
CN105916590B (zh) 自清洁离心分离器
JP6282455B2 (ja) 濾過装置
KR101470165B1 (ko) 원심분리기 드럼 내벽에 융착된 이물질 제거가 용이한 공작기계용 절삭유 정제장치
JPS5859762A (ja) メデイアかす除去装置付流動バレル装置
KR102286144B1 (ko) 3상 원심분리기
KR20010000766A (ko) 싸이클론식 연속여과기의 자동 역세 장치
TWM505344U (zh) 離心分離機
JP4574663B2 (ja) 遠心分離機
DK3150558T3 (en) PROCEDURE FOR CLEANING USED WASHING WATER FROM CAR WASHING INSTALLATION AND CAR WASHING INSTALLATION
JPS6310833Y2 (ja)
JP4775913B2 (ja) サイクロン式濾過装置
KR102323533B1 (ko) 싸이클론 타입의 폐윤활유 정제장치
RU2458744C2 (ru) Шнековая центрифуга
JP2011255257A (ja) 遠心分離機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603