JP2006253409A - 歩留り解析方法、半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

歩留り解析方法、半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の歩留り解析方法では、単一レイヤに対する製造上発生するダストの影響による歩留を解析する物であり、レイヤ間を跨る接続不良による歩留低下を予測できるものではなかった。
【解決手段】 レイアウトCADデータ上で半導体製造工程で生ずるアライメントずれを擬似的に再現し、配線層間を接続するビアの面積値からアライメントズレによる歩留まり不良を解析する。またこの際、クリティカルパス等接続不良の発生による回路遅延への影響の高い部位に限定する等の重み付けを行う。
【選択図】 図15

Description

本発明は、歩留り解析方法、半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置に係り、特に、マスクの合わせズレや配線の接続孔(以下、ビア)の形成不良による配線層を跨る接続不良に起因する歩留りの解析に関する。
従来、半導体製品における歩留り解析方法として、特許文献1に記載の方法が知られているが、この方法によれば、半導体製造装置内で発生する異物によって、半導体チップ上の配線等のパターン要素同士が短絡する数をシミュレーションし、半導体製品の歩留り解析を行っている。この方法では製品製造前に製品単位での歩留り解析が可能であり、採算性の検討や、異物除去の管理等を重点的に行うべき半導体製造装置を特定するのに有効である。
特開平9-74056号
従来の歩留り解析手法では、半導体チップ上の配線等のパターン要素同士が短絡する数をシミュレーションしているが、この手法では、半導体製造工程で生じるマスクの合わせズレや配線の接続孔(以下、ビア)の形成不良による配線層を跨る接続不良に起因する歩留りを解析することができなかった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、配線層を跨る接続不良を測定する手段を提供することにより高精度な歩留り解析を可能にし、またこの解析の実行結果に基いてレイアウト修正等の改善を可能とし、歩留り率の向上を効率よく行うこと目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の歩留り解析方法は、半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータに含まれる異なる配線層の配線同士を接続する接続孔(以下、ビア)パターンを所定の値だけ変更するパターン変更ステップと、前記移動させたビアパターンと配線パターンとの重なり部分のパターンを抽出する重なりパターン抽出ステップと、前記重なりパターン抽出ステップで抽出した重なりパターンの各々の面積を算出する重なりパターン面積算出ステップと、前記重なりパターン面積算出ステップより算出した面積値に基づいて、歩留りを評価する評価ステップとを有することを特徴とする。
また本発明の請求項2に記載の歩留り解析方法は、前記パターン変更ステップが、前記ビアパターンを所定の方向に、前記所定の値だけ移動するパターンシフトステップであるものを含む。
すなわち、半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータに含まれる異なる配線層の配線同士を接続する接続孔(以下、ビア)パターンを所定の値で上下左右、右上、左上、右下、左下の方向に移動させるパターンシフトステップと、前記移動させたビアパターンと配線パターンとの重なり部分のパターンを抽出する重なりパターン抽出ステップと、前記重なりパターン抽出ステップで抽出した重なりパターンの各々の面積を算出する重なりパターン面積算出ステップと、前記重なりパターン面積算出ステップより算出した面積値に基づいて歩留りを評価する評価ステップを有することを特徴とする。
また請求項3に記載の歩留り解析方法は、上記パターン変更ステップが前記ビアパターンを所定の値だけ拡大するパターン拡大ステップに置き換えたことを特徴とする。
また、請求項4記載の歩留り解析方法は、上記パターンシフトステップに先立ち、前工程として、半導体集積回路の配線における遅延変動の影響を受けやすいネットリストに該当する配線パターン及びビアパターンをレイアウトパターンCADデータから抽出するネットリスト選択ステップを有することを特徴とする。
また、請求項5記載の歩留り解析方法は、上記ネットリスト選択ステップで選択するネットリストが、クリティカルパスであることを特徴とする。
また、請求項6記載の歩留り解析方法は、上記ネットリスト選択ステップで選択するネットリストが、クロックラインであることを特徴とする。
また、請求項7記載の歩留り解析方法は、上記パターンシフトステップに先立ち、前工程として、レイアウトパターンCADデータに対して、光学的近接効果補正(以下、OPC)を実施するOPC実施ステップと、前記OPC実施ステップから出力されたOPCパターンデータに対し、半導体製造におけるリソグラフィ工程で生じる光学的近接効果によるパターン変動やエッチング工程で生じるパターン形成変動等をシミュレーションするシミュレーション実施ステップと、前記シミュレーション実施ステップの結果をレイアウトパターンCADデータと同じ書式のデータに変換するパターン変換ステップを有することを特徴とする。
また、請求項8記載の歩留り解析方法は、上記パターンシフトステップに先立ち、前工程として、半導体製造においてレイアウトパターンCADデータを各レイヤ毎に分割してマスクを形成する際のマスク精度や、前記マスク同士の重ね合わせ精度等に応じて各レイヤ毎に第3の所定の値を設定するパターンシフト量決定ステップを有することを特徴とする。
また、請求項9記載の歩留り解析方法は、上記重なりパターン面積算出ステップの後段に、半導体製造においてレイアウトパターンCADデータを各レイヤ毎に分割してマスクを形成する際のマスク精度や、前記マスク同士の重ね合わせ精度等に応じて重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値に所定の係数を乗ずる第1の面積値重み付けステップを配することを特徴とする。
また、請求項10記載の歩留り解析方法は、上記パターンシフトステップに先立ち、前工程として、ビアパターンを第1の値で拡大或いは縮小する第1のビアパターンサイジングステップと、ビアパターンを第2の値で拡大或いは縮小する第2のビアパターンサイジングステップとを配することを特徴とする。
また、請求項11記載の歩留り解析方法は、前記重なりパターン面積算出ステップの後段にウエハ上に形成されるビアホールとその上層配線との接触部の面積、及び下層配線との接触部の面積が異なる場合にその面積比に応じて、配線重なりパターン面積算出ステップから出力された上層配線とビアパターンとの面積値、或いは下層配線とビアパターンとの面積値に対して第6の所定の係数を乗ずる第2の面積値重み付けステップを配することを特徴とする。
また、請求項12記載の歩留り解析方法は、前記重なりパターン抽出ステップの後段に、前記重なりパターン抽出ステップで抽出した重なりパターンのうち、半導体集積回路のクリティカルパスやクロック信号ライン等のネットリストに属する重なりパターンに対して所定の値で拡大或いは縮小する第3の重なりパターンサイジングステップを配することを特徴とする。
また、請求項13記載の歩留り解析方法は、上記重なりパターン面積算出ステップの後段に前記重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値のうち、半導体集積回路のクリティカルパスやクロック信号ライン等のネットリストに属する配線パターンとビアパターンとの重なり部分のパターンの面積値に対して所定の係数を乗ずる第3の面積値重み付けステップを配することを特徴とする。
また、請求項14記載の歩留り解析方法は、前記重なりパターン面積算出ステップの後段に異なる配線層の配線同士の重なり部に2個以上のビアパターンが含まれる場合に該当するビアパターンを抽出するダブルビア抽出ステップを配し、重なりパターン抽出ステップの後段に、ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第4のビアパターンサイジングステップを配することを特徴とする。
また、請求項15記載の歩留り解析方法は、前記第4のビアパターンサイジングステップを配する代わりに重なりパターン面積算出ステップの後段に異なる配線層の配線同士の重なり部に2個以上のビアパターン(ダブルビア)が含まれる場合に該当するビアパターンを抽出するダブルビア抽出ステップを配し、前記重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値のうち、ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンの面積値に対して所定の係数を乗ずる第4の面積値重み付けステップを配することを特徴とする。
また、請求項16記載の歩留り解析方法は、異なる配線層の配線同士の重なり部に2個以上のビアパターン(ダブルビア)が含まれる場合に該当するビアパターンを抽出するダブルビア抽出ステップを配し、第4のビアパターンサイジングステップを配する代わりにダブルビア抽出ステップの後段に、前記ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンを削除するダブルビア部重なりパターン削除ステップを配することを特徴とする。
また、請求項17記載の歩留り解析方法は、前記評価ステップが、前記重なりパターン面積算出ステップより算出した面積値があらかじめ決定された基準値よりも小さい場合にエラーパターンとして出力するエラー出力ステップを含むことを特徴とする。
また、請求項18記載の歩留り解析方法は、上記エラー出力ステップを配する代わりに前記評価ステップは、前記重なりパターン面積算出ステップの後段に、半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータに対して重なりパターン面積算出ステップより出力された面積値毎に重なりパターンの個数をカウントし面積値と個数のグラフを作成するグラフ生成ステップを配することを特徴とする。
また、請求項19記載の歩留り解析方法は、請求項16記載の歩留り解析方法において、重なりパターン抽出ステップの後段に、本歩留まり解析方法の入力となる半導体集積回路データのクロック周波数等の入力回路データ固有の情報に基づいて前記重なりパターン抽出ステップより出力されたパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第5の重なりパターンサイジングステップを配することを特徴とする。
また、請求項20記載の歩留り解析方法は、上記第5の重なりパターンサイジングステップを配する代わりに前記重なりパターン面積算出ステップの後段に、本歩留まり解析方法の入力となる半導体集積回路データのクロック周波数等の入力回路データ固有の情報に基づいて前記パターン面積算出ステップより出力された面積値に所定の係数を乗ずる第5の面積値重み付けステップを配することを特徴とする。
また、請求項21記載の歩留り解析方法は、上記歩留り解析方法において、重なりパターン抽出ステップの後段に、製造装置やプロセスタイプ等のプロセス情報に基づいて前記重なりパターン抽出ステップより出力されたパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第6の重なりパターンサイジングステップを配することを特徴とする。
また、請求項22記載の歩留り解析方法は、上記第6の重なりパターンサイジングステップを配する代わりに、重なりパターン面積算出ステップの後段に、製造装置やプロセスタイプ等のプロセス情報に基づいて前記パターン面積算出ステップより出力された面積値に所定の係数を乗ずる第6の面積値重み付けステップを配することを特徴とする。
また、請求項23記載の歩留り解析方法は、前記エラー出力ステップの後段に、エラー出力ステップより出力されたエラーパターンの個数から配線パターンとビアパターンの接続抵抗に起因する歩留り率を算出する第1の歩留まり率算出ステップと、レイアウトパターンCADデータの面積と単位面積あたりの歩留り率(D0値)を乗じる第2の歩留り率算出ステップと、前記第1の歩留まり率算出ステップと第2の歩留り率算出ステップの出力を乗ずる第3の歩留まり率算出ステップを配することを特徴とする。
また、請求項24記載の半導体装置の設計方法は、前記歩留り解析方法の後段に、前記歩留り解析方法の実施結果に基いて、レイアウトパターンCADデータに対して修正を加えるレイアウト修正ステップを配することを特徴とする。
また、請求項25記載の半導体装置の設計方法は、上記レイアウト修正ステップが異なる配線層の配線同士の重なり部に存在するビアパターンが1個のときに、2個以上のビアパターンを配置することを特徴とする。
また、請求項26記載の歩留り改善方法は、上記レイアウト修正ステップが、ビアと配線とのオーバーラップ部の配線パターンを拡大しオーバーラップ領域を拡張することを特徴とする。
また、請求項27記載の半導体集積回路装置は、請求項1乃至23のいずれかの歩留まり解析方法を実施して設計されたことを特徴とする。
また、請求項28記載の半導体集積回路装置は、請求項24乃至26のいずれかの半導体集積回路装置の設計方法を実施して形成されたものであることを特徴とする。
従来の歩留り解析手法では、半導体チップ上の配線等のパターン要素同士が短絡する数をシミュレーションしているが、この手法では、半導体製造工程で生じるマスクの合わせズレによる配線層を跨る接続不良に起因する歩留りを解析することができなかったのに対し、この方法によれば、パターン変更ステップにより半導体製造工程においてリソグラフィ工程で生ずる半導体マスクデータ同士の合わせズレをCADデータ上で擬似的に再現し、重なりパターン抽出ステップ及び重なりパターン面積算出ステップにより、半導体マスクデータ同士の合わせズレが発生した際の、配線パターンとビアパターンとの接触面積を抽出し、評価ステップで、前記重なりパターン面積算出ステップで算出した接触面積の減少を、配線パターンとビアパターンとの接触抵抗値の増加と置き換え、この接触抵抗値の増加が半導体集積回路の設計の仕様上、或いは半導体プロセス仕様上許容できない値であるかどうかを評価するようにしており、以上のステップにより、配線層を跨る接続不良を測定する手段を提供することにより高精度な歩留り解析を行うことができる。
本発明の請求項2記載の歩留まり解析方法によれば、パターンシフトステップにより、パターンをシフトするのみで、半導体製造工程においてリソグラフィ工程で生ずる半導体マスクデータ同士の合わせズレをCADデータ上で擬似的に再現し、重なりパターン抽出ステップ及び重なりパターン面積算出ステップにより、半導体マスクデータ同士の合わせズレが発生した際の、配線パターンとビアパターンとの接触面積を抽出しているため、容易に高精度の評価が可能となる。
また、請求項3記載の歩留まり解析方法によれば、前記パターンシフトステップをパターン拡大ステップに置き換えることにより、パターンシフトステップで上下左右、右上、左上、右下、左下へのパターンの移動を簡略化し、CADデータの図形処理に要する時間を短縮することができる。
また請求項4記載の歩留まり解析方法によれば、ネットリスト選択ステップを有することにより、半導体集積回路のクリティカルパスやクロック信号ライン等配線における遅延変動の影響を受けやすいネットリストに該当する配線パターン及びビアパターンをレイアウトパターンCADデータから抽出した後、以降の重なりパターン抽出ステップ等のステップを実施するので、扱うCADデータ量を削減、且つ図形処理に要する時間を短縮でき、更には抵抗値変動の影響の大きな部位の歩留まり解析を効率よく行うことができる。
また請求項5記載の歩留まり解析方法によれば、ネットリスト選択ステップで選択するネットリストが抵抗値変動の影響の大きいクリティカルパスである場合には、特に効率よく歩留まり解析を行なうことができる。
また請求項6記載の歩留まり解析方法によれば、ネットリスト選択ステップで選択するネットリストが抵抗値変動の影響の特に大きく遅延を受けやすいクロックラインであるとき、特に効率よく歩留まり解析を行なうことができる。
また請求項7記載の歩留り解析方法によれば、上記パターンシフトステップの前工程として、レイアウトパターンCADデータに対して、光学的近接効果補正(以下、OPC)を実施するOPC実施ステップと、前記OPC実施ステップから出力されたOPCパターンデータに対し、半導体製造におけるリソグラフィ工程における光学的近接効果によるパターン変動やエッチング工程で生じるパターン形成変動等をシミュレーションするシミュレーション実施ステップと、前記シミュレーション実施ステップの結果をレイアウトパターンCADデータと同じ書式のデータに変換するパターン変換ステップを有することにより、ウエハ上に形成されるパターンイメージのシミュレーション結果を用いて、配線パターン及びビアパターンの重なりパターンを抽出して歩留り解析を行うので、レイアウトCADパターンデータを用いる場合に比べてより高精度な歩留り解析を行うことができる。
また、請求項8記載の歩留り解析方法によれば、上記パターンシフトステップの前工程として、半導体製造においてレイアウトパターンCADデータをレイヤ毎に分割してマスクを形成する際のマスク精度や、前記マスク同士の重ね合わせ精度等に応じて各レイヤ毎に所定の値を設定するパターンシフト量決定ステップを有することにより、半導体製造工程で用いる露光装置毎に生じるアライメントずれの差異や露光装置で用いるマスク毎のマスク精度の違い等を考慮して所定の値を設定し、パターンシフト量を決定するので、請求項1記載の歩留り解析方法に比べてより精度よく歩留り解析を行うことができる。
また請求項9記載の歩留り解析方法は、上記重なりパターン面積算出ステップの後段に、半導体製造においてレイアウトパターンCADデータを各レイヤ毎に分割してマスクを形成する際のマスク精度や、前記マスク同士の重ね合わせ精度等に応じて重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値に所定の係数を乗ずる第1の面積値重み付けステップを配することにより、半導体製造工程で用いる露光装置毎に生じるアライメントずれの差異や露光装置で用いるマスク毎のマスク精度の違い等を考慮して所定の係数を決定し、重なりパターン面積算出ステップより出力された面積値に所定の係数を乗ずることで、請求項6記載の歩留り解析方法と同様により精度よく歩留り解析を行うことができ、且つ請求項6記載の歩留り解析方法では、各レイヤ毎に設定したパターンシフト量に基いて、パターンシフトステップで各レイヤ毎に図形処理を行っているのに比べ、面積値に係数を乗ずるという単純な乗算を行うだけであるため、高速に歩留り解析を行うことができる。
また請求項10記載の歩留り解析方法は、上記パターンシフトステップの前工程として、ビアパターンを第1の値で拡大或いは縮小する第1のビアパターンサイジングステップと、ビアパターンを第2の値で拡大或いは縮小する第2のビアパターンサイジングステップとを配することで、半導体製造工程で生じるビアの断面形状が長方形で無い場合、即ち、ビアとその上面で接する配線との接触面積、及びビアとその下面で接する配線との接触面積が異なる場合の、それぞれの接触面積の違いを第1のビアパターンサイジングステップでビアパターンを第1の値で拡大或いは縮小し、第2のビアパターンサイジングステップでビアパターンを第2の値で拡大或いは縮小することによりレイアウトパターンCADデータ上で再現することにより請求項1記載の歩留り解析方法に比べてより高精度な歩留り解析を行うことができる。
また請求項11記載の歩留り解析方法は、上記重なりパターン面積算出ステップの後段にウエハ上に形成されるビアとその上層配線との接触部の面積、及び下層配線との接触部の面積が異なる場合にその面積比に応じて、配線重なりパターン面積算出ステップから出力された上層配線パターンとビアパターンとの面積値、或いは下層配線パターンとビアパターンとの面積値に対して所定の係数を乗ずる第2の面積値重み付けステップを配することで、請求項8記載の歩留り解析方法における第1の値と第2の値の比を所定の係数として設定し、重なりパターン面積算出ステップより出力された面積値にこの所定の係数を乗ずることで、請求項10記載の歩留り解析方法と同様により精度よく歩留り解析を行うことができ、且つ請求項10記載の歩留り解析方法では、ビアとその上面で接する配線との接触面積、及びビアとその下面で接する配線との接触面積が異なる場合の、それぞれの接触面積の違いを第1のビアパターンサイジングステップでビアパターンを第1の値で拡大或いは縮小し、第2のビアパターンサイジングステップでビアパターンを第2の値で拡大或いは縮小することによりレイアウトパターンCADデータ上で再現した後、パターンシフトステップで各レイヤ毎に図形処理を行っているのに比べ、面積値に係数を乗ずるという単純な乗算を行うだけであるため高速に歩留り解析を行うことができる。
また、請求項12記載の歩留り解析方法は、上記重なりパターン抽出ステップの後段に、前記重なりパターン抽出ステップで抽出した重なりパターンのうち、半導体集積回路のクリティカルパスやクロック信号ライン等のネットリストに属する重なりパターンに対して所定の値で拡大或いは縮小する第3の重なりパターンサイジングステップを配することで、配線とビアとの接続抵抗の増減による遅延変動が回路動作に影響を与える度合いに応じて、重なりパターンを拡大或いは縮小して面積を制御するので、エラー出力ステップから出力された歩留り解析結果の中で歩留り改善対策の必要性の高い、クリティカルパスやクロック信号ライン等のネットリストに属する部位をより大きなエラーをして表示することが可能になり、歩留り解析の効率をより向上させることができる。ここで重なりパターンを縮小する場合とは、動作が高速過ぎる場合に遅延を生じさせる必要がある場合などであり、一方重なりパターンを拡大する場合とは隣接パターンに接触するような場合である。
また、請求項13記載の歩留り解析方法は、上記重なりパターン面積算出ステップの後段に前記重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値のうち、半導体集積回路のクリティカルパスやクロック信号ライン等のネットリストに属する配線パターンとビアパターンとの重なり部分のパターンの面積値に対して所定の係数を乗ずる第3の面積値重み付けステップを配することで、配線とビアとの接続抵抗の増減による遅延変動が回路動作に影響を与える度合いに応じて、重なりパターンの面積値に係数を乗じて制御するので、エラー出力ステップから出力された歩留り解析結果の中で歩留り改善対策の必要性の高い、クリティカルパスやクロック信号ライン等のネットリストに属する部位をより大きなエラーをして表示することが可能になり、歩留り解析の効率をより向上させることができ、且つ請求項12記載の歩留り解析方法では、クリティカルパスやクロック信号ライン等のネットリストに属する部位の重なりパターンに対して第3の重なりパターンサイジングステップで図形処理を行っているのに比べ、面積値に所定の係数を乗ずるという単純な乗算を行うのみであるため高速に歩留り解析を行うことができる。
また、請求項14記載の歩留り解析方法は、上記重なりパターン面積算出ステップの後段に異なる配線層の配線同士の重なり部に2個以上のビアパターンが含まれる場合に該当するビアパターンを抽出するダブルビア抽出ステップを配し、重なりパターン面積算出ステップの後段にダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第4のビアパターンサイジングステップを配することにより、ダブルビアの部位では、アライメントずれ等による配線パターンとビアパターンとの接触面積の減少による接続抵抗値の上昇を抑制できるため、歩留り改善のための修正の優先順位を下げることができるので、ダブルビアパターンを拡大或いは縮小することで、ダブルビアパターン以外の部位を相対的により大きなエラーとして表示することが可能になり、より歩留り解析の効率を向上させることができる。
また、請求項15記載の歩留り解析方法は、上記第4のビアパターンサイジングステップを配する代わりに重なりパターン面積算出ステップの後段に前記重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値のうち、ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンの面積値に対して所定の係数を乗ずる第4の面積値重み付けステップを配することにより、ダブルビアの部位では、アライメントずれ等による配線パターンとビアパターンとの接触面積の減少による接続抵抗値の上昇を抑制できるため、歩留り改善のための修正の優先順位を下げることができるので、ダブルビアパターンを拡大或いは縮小することで、ダブルビアパターン以外の部位を相対的により大きなエラーとして表示することが可能になり、請求項1記載の歩留り解析方法に比べて歩留り解析の効率を向上させることができる。そしてさらに、且つ請求項13記載の歩留り解析方法では、ダブルビアパターンに対して、第4のビアパターンサイジングステップで図形処理を行っているのに比べ、面積値に所定の係数を乗ずるという単純な乗算を行うだけであるため高速に歩留り解析を行うことができる。
また、請求項16記載の歩留り解析方法は、上記第4のビアパターンサイジングステップを配する代わりにダブルビア抽出ステップの後段に、前記ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンを削除するダブルビア部重なりパターン削除ステップを配することにより、ダブルビアの部位では、アライメントずれ等による配線パターンとビアパターンとの接触面積の減少による接続抵抗値の上昇を抑制できるため、歩留り改善のための修正の優先順位を下げることができるので、ダブルビアパターンを削除し、以降の重なりパターン抽出ステップ、及び重なりパターン面積算出ステップ、エラー出力ステップの対象外とすることで、ダブルビアパターン以外の部位のエラーのみを出力することが可能になり、歩留り解析の効率をより向上させることができる。そしてまた、請求項14の歩留り解析方法では、ダブルビアパターンに対して、第4のビアパターンサイジングステップで図形処理を行い、請求項15記載の歩留り解析方法では、ダブルビアパターンに対して所定の係数との乗算を行う場合に比べて、より高速に歩留り解析を行うことができる。
また、請求項17記載の歩留り解析方法は、前記評価ステップが、エラー出力ステップにおいて、前記重なりパターン面積算出ステップで算出した接触面積の減少を、配線パターンとビアパターンとの接触抵抗値の増加と置き換え、この接触抵抗値の増加が半導体集積回路の設計の仕様上、或いは半導体プロセス仕様上許容できない値であれば、該当する重なりパターンをエラーパターンとして出力するようにしているため、より効率よくエラーを出力することができ、高精度な歩留り解析を行うことができる。
また、請求項18記載の歩留り解析方法は、上記エラー出力ステップを配する代わりに半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータに対して重なりパターン面積算出ステップより出力された面積値毎に重なりパターンの個数をカウントし面積値と個数のグラフを作成するグラフ生成ステップを配することにより、本歩留り解析方法の実施結果をグラフ化するので複数のレイアウトパターンCADデータでの本歩留り解析方法の実施結果の比較を容易にし、歩留り改善の対策が必要なレイアウトパターンCADデータの選択を容易に行うことができる。
また、請求項19記載の歩留り解析方法は、上記歩留り解析方法において、重なりパターン抽出ステップの後段に、本歩留まり解析方法の入力となる半導体体集積回路データのクロック周波数等の入力回路データ固有の情報に基づいて前記重なりパターン抽出ステップより出力されたパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第5の重なりパターンサイジングステップを配することにより、複数のレイアウトパターンCADデータでの本歩留り解析方法の実施結果をグラフ化し比較する際に、各々の入力回路データ毎に設定した半導体集積回路の動作周波数等の接続抵抗増加による遅延発生の影響を受けやすい入力回路データ固有の情報に基づく重み付けがなされるため、請求項15記載の歩留り解析方法に比べ半導体体集積回路データのクロック周波数等を加味した入力回路データ同士の比較を容易に行うことができる。
また、請求項20記載の歩留り解析方法は、請求項19記載の第5の重なりパターンサイジングステップを配する代わりに重なりパターン面積算出ステップの後段に、本歩留まり解析方法の入力となる導体集積回路データのクロック周波数等の入力回路データ固有の情報に基づいて前記パターン面積算出ステップより出力された面積値に所定の係数を乗ずる第5の面積値重み付けステップを配することにより、複数のレイアウトパターンCADデータでの本歩留り解析方法の実施結果をグラフ化し比較する際に、各々の入力回路データ毎に設定した半導体集積回路の動作周波数等の接続抵抗増加による遅延発生の影響を受けやすい入力回路データ固有の情報に基づく重み付けがなされるため、請求項19記載の歩留り解析方法に比べ半導体体集積回路データのクロック周波数等を加味した入力回路データ同士の比較を容易に行うことができ、且つ請求項15記載の歩留り解析方法では、重なりパターンに対して、第5のビアパターンサイジングステップで図形処理を行っているのに比べ、面積値に所定の係数を乗ずるという単純な乗算を行うのみであるため高速に歩留り解析を行うことができる。
また、請求項21記載の歩留り解析方法は、請求項20記載の歩留り解析方法において、重なりパターン抽出ステップの後段に、製造装置やプロセスタイプ等の情報に基づいて前記重なりパターン抽出ステップより出力されたパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第6の重なりパターンサイジングステップを配することにより、請求項15記載の歩留り解析方法において、複数の製造装置やプロセスタイプの入力回路データを本歩留り解析方法によりグラフ化し比較する際に、複数の製造装置やプロセスタイプ毎の重み付けがなされるため、請求項15記載の歩留り解析方法に比べ複数の製造装置やプロセスタイプ等を加味して入力回路データ同士の比較を容易に行うことができる。
また、請求項22記載の歩留り解析方法は、請求項21記載の第5の重なりパターンサイジングステップを配する代わりに、重なりパターン面積算出ステップの後段に、製造装置やプロセスタイプ等のプロセス情報に基づいて前記パターン面積算出ステップより出力された面積値に所定の係数を乗ずる第5の面積値重み付けステップを配することにより、請求項18記載の歩留り解析方法において、複数の製造装置やプロセスタイプの入力回路データを本歩留り解析方法によりグラフ化し比較する際に、複数の製造装置やプロセスタイプ毎の重み付けがなされるため、請求項18記載の歩留り解析方法に比べ複数の製造装置やプロセスタイプ等を加味して入力回路データ同士の比較を容易に行うことができ、且つ請求項21記載の歩留り解析方法では、重なりパターンに対して、第6のビアパターンサイジングステップで図形処理を行っているのに比べ、面積値に所定の係数を乗ずるという単純な乗算を行うだけであるため高速に歩留り解析を行うことができる。
また、請求項23記載の歩留り解析方法は、上記エラー出力ステップの後段に、エラー出力ステップより出力されたエラーパターンの個数から配線パターンとビアパターンの接続抵抗に起因する歩留り率を算出する第1の歩留まり率算出ステップと、入力回路データの面積と単位面積あたりの歩留り率(D0値)を乗じる第2の歩留り率算出ステップと、前記第1の歩留まり率算出ステップと第2の歩留り率算出ステップの出力を乗ずる第3の歩留まり率算出ステップを配することにより、アライメントずれによる配線パターンとビアパターンの接触面積の減少によって生ずる接続抵抗の増加が原因となる歩留り率と、欠陥不良に起因する歩留り率を合算した歩留り率を算出するため、入力回路データの総歩留り率を高精度に解析することができる。
このように本発明は、上記問題を克服し、配線層を跨る接続不良を測定する手段を提供することにより高精度な歩留り解析を可能にし、またこの解析方法の実行結果に基いてレイアウト修正等の改善を可能とし、歩留り率の向上を効率よく行うことができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における歩留り解析方法を示すフロー図である。
図2は、この方法を実施するための装置を示す図、図3乃至図6は本発明の実施の形態1におけるフロー図を説明する図である。
本実施の形態1では、図1にフローチャートを示すように、半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータから所望のレイヤを選択し、レイヤ抽出を行なう(レイヤ抽出ステップs101)。そしてこの抽出されたレイヤにおいて、異なる配線層の配線同士を接続するビアパターンを所定の値で上、下、左、右、右上、左上、右下、左下の8方向に移動させるパターンシフトステップs102と、前記移動させたビアパターンと配線パターンとの重なり部分のパターンを抽出する重なりパターン抽出ステップs103と、前記重なりパターン抽出ステップで抽出した重なりパターンの各々の面積を算出する重なりパターン面積算出ステップs104と、前記重なりパターン面積算出ステップより算出した接触面積の減少を、配線パターンとビアパターンとの接触抵抗値の増加と置き換え、この接触抵抗値の増加が半導体集積回路の設計の仕様上、或いは半導体プロセス仕様上許容できない値であれば、該当する重なりパターンをエラーパターンとして出力するエラー出力ステップs105とを含むようにしたことを特徴とする。
図1のレイヤ抽出ステップs101では、入力された半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータから配線パターンやビアパターン等のパターンを各レイヤ毎にデータを分割し出力する。
パターンシフトステップs102では、レイヤ抽出ステップs101より出力されたビアパターンを、第1の所定の値(s1)でレイアウトパターンCADデータの座標系のx方向、y方向、斜め方向等に移動させ、移動したパターンをシフトビアパターンとして出力する。ここでd1は第1層配線及び第2層配線のマスクと、ビアのマスクとの相対的なアライメントずれ量とする。
そして重なりパターン抽出ステップs103では、レイヤ抽出ステップs101から出力された配線パターンとパターンシフトステップs102から出力されたシフトビアパターンとの図形論理積演算処理を行い、配線パターンとシフトビアパターン重なり部分を重なりパターンとして出力する。
重なりパターン面積算出ステップs104では、重なりパターン抽出ステップs103から出力された重なりパターンの各々の面積を算出し出力する。
さらにエラー出力ステップs105では、重なりパターン面積算出ステップs104から出力された重なりパターンの面積が、第2の所定の値(Az)より小さい場合に、その面積を有する重なりパターンをエラーパターンとして出力する。ここでAzは配線パターンとビアパターンの間の接続抵抗としての許容値より決定される値とする。
そしてこれらの各ステップは、図2に示される設計支援装置としてのコンピュータシステムによって実行される。設計支援装置としてのコンピュータシステムは、コンピュータとハードディスクを備えている。コンピュータは内部メモリ1000とCPU2000を備えている。ハードディスクは上記の各ステップをコンピュータによって実行せしめるための設計支援プログラム3000とレイアウトデータ4000を格納している。コンピュータは設計支援プログラム3000に記述された手順に従って、ハードディスクからレイアウトデータ4000を読み出し、CPU2000は読み出されたレイアウトデータ4000に対して、内部メモリ1000を適宜用いながら所望の演算を行うことにより上記各ステップを実行する。これによって、歩留まり解析が行われることとなる。
次に、本発明の方法を実際のパターン例を参照しつつ説明する。図3乃至6において111a〜cは第1層配線の配線パターンを示しており、111d〜gは第1層配線と第2層配線の間のビアパターンを示しており、111h〜jは第2層配線の配線パターンを示している。
図3においては、配線パターン111aからビアパターン111dを経由して配線パターン111hに接続し、配線パターン111hからビアパターン111eを経由して配線パターン111bに接続し、配線パターン111fからビアパターン111fを経由して配線パターン111cに接続し、配線パターン111cからビアパターン111gを経由して配線パターン111jに接続している。
図4においては、112d〜gはビアパターン111d〜gをx方向、y方向それぞれに距離d1だけ移動させたシフトビアパターンである。
図5においては、113d〜gはシフトビアパターン112d〜gと配線パターン111a〜cとの重なりパターンである。
図6においては、114d〜gはシフトビアパターン112d〜gと配線パターン111h〜jとの重なりパターンである。
d1は第1の所定の値で、ビアパターン111d〜gのシフトビアパターン112d〜gへの移動量であり、半導体製造工程で用いる露光装置毎に生じるマスク同士の重ね合わせ誤差(アライメントずれ)によって決定される値である。
図3において、A0はビアパターン111d〜gと配線パターン111a〜c、111h〜jとの重なり部位の面積値であり、この値はアライメントズレが発生しない場合の面積値を表し、図5において、A1は重なりパターン113d、113eの面積値、即ち、シフトビアパターン112d、112eと配線パターン111a、111bとの重なり部位の面積値を表す。
また、図5において、A2は重なりパターン113f、113gの面積値、即ち、シフトビアパターン112f、112gと配線パターン111cとの重なり部位の面積値を表す。
図6において、A3は重なりパターン114d、114eの面積値、即ち、シフトビアパターン112d、112eと配線パターン111hとの重なり部位の面積値を表し、A4は重なりパターン114f、114gの面積値、即ち、シフトビアパターン112f、112gと配線パターン111i、111jとの重なり部位の面積値を表す。
次に、以上の構成における本発明の実施の形態1の動作を説明する。
まず初めに配線パターン111a〜c、h〜j及びビアパターン111d〜gからなるレイアウトパターンCADデータをレイヤ抽出ステップs101に入力する。レイヤ抽出ステップ101では、配線パターンやビアパターン等の各レイヤ毎にデータを分割し、第1層配線の配線パターン111a〜c、第2層配線の配線パターン111h〜j、第1層配線と第2層配線の間のビアパターン111d〜gを出力する(図3)。
次にパターンシフトステップs102では、レイヤ抽出ステップs101から出力されたビアパターン111d〜gに対して、x方向、y方向に第1の所定の値d1の距離で移動させ、シフトビアパターン112d〜gとして出力する(図4)。シフトビアパターン112d〜gは、半導体製造工程で生じるアライメントずれをCADデータ上で擬似的に再現したデータを表す。
次に重なりパターン抽出ステップs103では、パターンシフトステップから出力されたシフトビアパターン112d〜gと第1層配線の配線パターン111a〜c、及びシフトビアパターン112d〜gと第2層配線の配線パターン111h〜jとの重なり部分のパターンを図形論理積演算処理により求め、重なりパターン113d〜g、114d〜gを出力する(図5)。重なりパターン113d〜gは第1層配線とビアとの接触部位を表し、重なりパターン114d〜gは第2層配線とビアとの接触部位を表す。
次に重なりパターン面積算出ステップs104で、重なりパターン抽出ステップs103から出力された重なりパターン113d〜g、114d〜gの面積値A1〜4を算出する。
ここで、配線パターンとビアパターンの接触部位の面積値は、簡易的に配線パターンとビアパターンの間の抵抗値に反比例するので、本来、半導体製造工程でのアライメントずれが発生しなかった場合の配線パターンとビアパターンとの接触部位の面積値A0に比べた場合に、アライメントずれが発生した場合の配線パターンとビアパターンとの接触部位の面積値A1〜A4の減少は、抵抗値の増加を表す。
最後にエラー出力ステップs105にて、重なりパターン面積値A1〜4と第2の所定の値(Az)とを比較する。ここで(A2、A4)<(Az)<(A1、A3)とすると、面積値A2、A4を有する重なりパターン113f、113g、114f、114gをエラーデータとして出力する。
以上のように本発明の実施の形態1によると、半導体製造工程においてリソグラフィ工程で生ずる半導体マスクデータ同士の合わせズレをCADデータ上で擬似的に再現し、半導体マスクデータ同士の合わせズレが発生した際の、配線パターンとビアパターンとの接触面積を抽出し、接触面積の減少を、配線パターンとビアパターンとの接触抵抗値の増加と置き換え、この接触抵抗値の増加が半導体集積回路の設計の仕様上、或いは半導体プロセス仕様上許容できない値であれば、該当する重なりパターンをエラーパターンとして出力するので、配線層を跨る接続不良に起因する歩留りを解析することができる。
尚、パターンシフトステップs102でビアパターンを移動させる際の第1の所定の値としたが、レイヤ毎に用いる半導体製造装置が異なり半導体マスクデータ同士の合わせズレ量が異なる場合や用いるマスクの精度の違い等によりレイヤ毎に第1の所定の値を変更することにより、より高精度に配線層を跨る接続不良に起因する歩留りを解析することが可能である。
また、パターンシフトステップs102を、パターンシフトステップs102でビアパターンを移動させる際の第1の所定の値と同値でビアパターンの図形拡大処理を施すパターン拡大ステップに置き換えることにより、半導体マスクデータ同士の合わせズレ量による配線パターンとビアパターンとの接触面積を算出していたものを、合わせズレ量による配線パターンとビアパターンとの接触面積減少の発生余裕度に置き換えて、ビアパターン毎の相対的な接触面積の変化を捉える配線層を跨る接続不良に起因する歩留りを解析することも可能である。この場合、パターンシフトステップs102ではビアパターンを4方向乃至8方向にシフトさせる必要があるのを、ビアパターンの拡大処理に置き換えることができるため、CADデータのデータ処理時間、及びデータ量の増加を抑制することができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2における歩留り解析方法を示すフロー図である。
図7のs101〜s105の各ステップは図1に示した実施の形態1と同様の構成とする。本実施の形態では、レイヤ抽出ステップs101の後段にビアパターン補正ステップs201を追加したことを特徴とするものである。ビアパターン補正ステップs201は、レイヤ抽出ステップs101より出力されたビアパターンに対して、補正処理を行い補正ビアパターンを出力するようにしたことを特徴とする。
図8はビアパターン補正ステップs201の具体例として、ウエハ上に形成されるパターンイメージをシミュレーションした結果を用いる場合のフロー図である。
図8のs211はOPC実施ステップであり、図7のレイヤ抽出ステップs101より出力された第1層配線の配線パターン、第2層配線の配線パターン、第1層配線と第2層配線の間のビアパターンに対して半導体製造におけるリソグラフィ工程における光学的近接効果によるパターン変動やエッチング工程で生じるパターン形成変動を補正する光学的近接効果補正(OPC)を実施しOPCパターンを出力する。
そして、シミュレーション実施ステップs212では、OPC実施ステップs211より出力されたOPCパターンに対して半導体製造におけるリソグラフィ工程における光学的近接効果によるパターン変動やエッチング工程で生じるパターン形成変動等のシミュレーションを行い、シミュレーションパターンを出力する。
さらにパターン変換ステップs213では、シミュレーション実施ステップs212より出力されたシミュレーションパターンをレイヤ抽出ステップs101から出力されたパターンと同様の書式に変換して出力する。
図9(a)乃至(c)、図10(a)乃至(c)、図11乃至図14は、図7及び図8の本発明の実施の形態2のフロー図の説明図である。
図9(a)乃至(c)の211a〜cは第1層配線の配線パターン111a〜cに対して、OPCを施したOPCパターンである。
図9(b)の211h〜jは第2層配線の配線パターン111h〜jに対して、OPCを施したOPCパターンである。
図9(C)の211d〜gは第1層配線と第2層配線の間のビアパターン111d〜gに対して、OPCを施したOPCパターンである。
図10(a)の212a〜cは第1層配線のOPCパターン211a〜cに対してシミュレーションを施したシミュレーションパターンである。
図10(b)の212h〜jは第2層配線のOPCパターン211h〜jに対してシミュレーションを施したシミュレーションパターンである。
図10(c)の212d〜gは第1層配線と第2層配線の間のビアのOPCパターン211d〜gに対してシミュレーションを施したシミュレーションパターンである。
図11はOPCパターン213a〜gはシミュレーションパターン212a〜jに対してレイヤ抽出ステップs101から出力されたパターンと同様の書式に変換した変換パターンを示しており、213a〜cは第1層配線のシミュレーションパターン212a〜cに対する変換パターンであり、213h〜jは第2層配線のシミュレーションパターン212h〜jに対する変換パターンであり、213d〜gは第1層配線と第2層配線の間のビアのシミュレーションパターン212d〜gに対する変換パターンである。
図12の214d〜gは変換パターン213d〜gをx方向、y方向それぞれに距離s1だけ移動させたシフトビアパターンである。
図13の215d〜gはシフトビアパターン214d〜gと変換パターン213a〜cとの重なりパターンである。
図14の216d〜gはシフトビアパターン214d〜gと変換パターン213h〜jとの重なりパターンである。
図11中、B0はビアパターン213d〜gと配線パターン213a〜c、213h〜jとの重なり部位の面積値であり、この値はアライメントズレが発生しない場合の面積値を表し、B1(図13)は重なりパターン215d、215eの面積値、即ち、シフトビアパターン214d、214eと変換パターン213a、213bとの重なり部位の面積値を表し、B2は重なりパターン215fの面積値、即ち、シフトビアパターン214fと変換パターン213cとの重なり部位の面積値を表し、B3は重なりパターン215gの面積値、即ち、シフトビアパターン214gと変換パターン213cとの重なり部位の面積値を表し、B4(図14)は重なりパターン216d、216eの面積値、即ち、シフトビアパターン214d、214eと変換パターン213hとの重なり部位の面積値を表し、B5(図14)は重なりパターン216fの面積値、即ち、シフトビアパターン214fと変換パターン213iとの重なり部位の面積値を表し、B6は重なりパターン216gの面積値(図14)、即ち、シフトビアパターン214gと変換パターン213jとの重なり部位の面積値を表す。
次に、以上の構成における本発明の実施の形態2の動作を説明する。
まず初めに実施の形態1と同様にレイヤ抽出ステップ101において、配線パターンやビアパターン等の各レイヤ毎にデータを分割し、第1層配線の配線パターン111a〜c、第2層配線の配線パターン111h〜j、第1層配線と第2層配線の間のビアパターン111d〜gを出力する。
次にOPC実施ステップs211で、第1層配線の配線パターン111a〜c、第2層配線の配線パターン111h〜j、第1層配線と第2層配線の間のビアパターン111d〜gに対して各々のレイヤ毎にOPCを実施し、第1層配線の配線パターンに対するOPCパターン211a〜c、第2層配線の配線パターンに対するOPCパターン211h〜j、第1層配線と第2層配線の間のビアに対するOPCパターン211d〜gを出力する。
次にシミュレーション実施ステップs212では、OPC実施ステップより出力されたOPCパターン211a〜jに対し、シミュレーションを行い、第1層配線のシミュレーションパターン212a〜c、第2層配線のシミュレーションパターン212h〜j、第1層配線と第2層配線の間のビアのシミュレーションパターン212d〜gを出力する。
次にパターン変換ステップs213でシミュレーション実施ステップs212から出力されたシミュレーションパターンを次ステップ以降で扱えるようにレイヤ抽出ステップs101から出力されたパターンと同様の書式に変換し、変換パターン213a〜jを出力する。尚、本実施の形態2では、パターン変換実施の際、次ステップ以降でのパターンデータの取り扱いの簡素化のため、パターン境界部のエッジの湾曲した部位を斜めに模し、水平、垂直、45度方向のエッジの構成のみで変換パターンに変換している。
次にパターンシフトステップs102でパターン変換ステップs213から出力された変換パターン213d〜gに対して、x方向、y方向に第1の所定の値s1の距離で移動させ、シフトビアパターン214d〜gとして出力する。シフトビアパターン214d〜gは、半導体製造工程で生じるアライメントずれをCADデータ上で擬似的に再現したデータを表す。
次に重なりパターン抽出ステップs103では、パターンシフトステップs102から出力されたシフトビアパターン214d〜gと第1層配線の変換パターン213a〜c、及びシフトビアパターン214d〜gと第2層配線の変換パターン213h〜jとの重なり部分のパターンを図形論理積演算処理により求め、重なりパターン215d〜g、216d〜gを出力する。重なりパターン215d〜gは第1層配線とビアとの接触部位を表し、重なりパターン216d〜gは第2層配線とビアとの接触部位を表す。
次に重なりパターン面積算出ステップs104で、重なりパターン抽出ステップs103から出力された重なりパターン215d〜g、216d〜gの面積値B1〜B6を算出する。
ここで、配線パターンとビアパターンの接触部位の面積値は、簡易的に配線パターンとビアパターンの間の抵抗値に反比例するため、本来、半導体製造工程でのアライメントずれが発生しなかった場合の配線パターンとビアパターンとの接触部位の面積値B0に比べた場合に、アライメントずれが発生した場合の配線パターンとビアパターンとの接触部位の面積値B1〜B6の減少は、抵抗値の増加を表す。
最後にエラー出力ステップs105にて、重なりパターン面積値B1〜B6と第2の所定の値(Az)とを比較する。ここで(B2、B5)<(Az)<(B3、B6)<(B1、B4)とすると、面積値B2、B5を有する重なりパターン215f、216fをエラーデータとして出力する。
以上のように本発明の実施の形態2によると、実施の形態1ではレイアウトCADデータのパターンコーナ部を直角として扱うのに対し、ウエハ上に形成されるパターンイメージは丸くなっているため、パターンコーナー部では面積値に誤差が生じるのを、ウエハ上に形成されるパターンイメージをシミュレーションした結果を用いることにより、誤差の低減を図り高精度な歩留り解析を行うことができる。
(実施の形態3)
図15は本発明の実施の形態3における歩留り解析方法を示すフロー図である。
図15のs101〜s105の各ステップは実施の形態1と同様の構成とする。
s301はパターン選択ステップであり、レイヤ抽出ステップs101より出力された第1層配線の配線パターン、第2層配線の配線パターン、第1層配線と第2層配線の間のビアパターンからダブルビアパターンやクリティカルパスの経路に属するビアパターンを選択して出力する。
s302はビアパターン補正ステップであり、パターン選択ステップs301から出力されたビアターンにして、補正処理を行い補正ビアパターンを出力する。
s303は面積−個数グラフ生成ステップであり、重なりパターン面積算出ステップs104から出力された面積値毎に重なりパターンの個数をカウントしてグラフを作成する。
s304は判定ステップで、面積−個数グラフ生成ステップs303で作成したグラフを評価する。
図16及び図17はパターン選択ステップs301の具体例を示すフロー図であり、図16でダブルビアパターンを選択する場合を示し、図17は配線における遅延変動の影響を受けやすいネットリストとしてクリティカルパス特にクロックライン経路に属するビアパターンを選択する場合を示す。
図16において、s311は配線重なりパターン抽出ステップで、レイヤ抽出ステップs101から出力された第1層配線の配線パターンと第2層配線の配線パターンよりパターン同士の重なり部の重なりパターンを抽出する。
s312はビア個数カウントステップで、配線重なりパターンs311より出力された重なりパターンに重なる部位にあるレイヤ抽出ステップs101より出力されたビアパターンを抽出し、1つの重なりパターン上のビアパターンの個数を算出する。
s313はダブルビアパターン選別ステップで、ビア個数カウントステップs312から出力されたビアパターンの個数が2個以上の場合に該当するビアパターンをダブルビアパターンとして出力する。
図17において、s321はクリティカルパス選択ステップで、半導体集積回路の全体の回路動作速度を制約する信号伝搬経路を選択する。
s322はクリティカルパス経路パターン抽出ステップで、レイヤ抽出ステップs101に入力したレイアウトCADデータからクリティカルパス選択ステップs321で選択した信号伝播経路に該当する信号伝播経路パターンを抽出する。
s323はクリティカルパスビアパターン抽出ステップで、クリティカルパス経路パターン抽出ステップs322から出力された信号伝播経路パターンから第1層配線と第2層配線の間のビアパターンを抽出し出力する。
図18はビアパターン補正ステップs302の具体例を示すフロー図である。
s331は対下層ビアパターンサイジングステップで、レイヤ抽出ステップs101から出力された第1層配線と第2層配線の間のビアパターンに対して第3の所定の値(d1)で図形の拡大或いは縮小処理を行う。ここでd1の値は、レイアウトCADデータ上でのビアパターンの寸法と、ウエハ上で第1層配線の配線パターンと接する部分のビアの寸法との差分であり、対下層ビアパターンサイジングステップs331から出力されたサイジングパターンの大きさは、ウエハ上の第1層配線の配線パターンと接する部分のビアの寸法と同等になる。
s332は対上層ビアパターンサイジングステップで、レイヤ抽出ステップs101から出力された第1層配線と第2層配線の間のビアパターンに対して第4の所定の値(d2)で図形の拡大或いは縮小処理を行う。ここでd2の値は、レイアウトCADデータ上でのビアパターンの寸法と、ウエハ上で第2層配線の配線パターンと接する部分のビアの寸法との差分であり、対上層ビアパターンサイジングステップs332から出力されたサイジングパターンの大きさは、ウエハ上の第2層配線の配線パターンと接する部分のビアの寸法と同等になる。
s333はダブルビアパターンサイジングステップで、ダブルビアパターン選別ステップs313から出力されたダブルビアパターンに対して第5の所定の値(d3)で図形の拡大或いは縮小処理を行う。
s334はクリティカルパスビアパターンサイジングステップで、クリティカルパスビアパターン抽出ステップs323から出力されたビアパターンに対して第6の所定の値(d4)で図形の拡大或いは縮小処理を行う。
図19は本発明の実施の形態3を説明するための回路図の一例である。
FF1〜FF3はフリップフロップ回路のセルであり、各々、クロック信号を入力するck端子、データを入力するd端子、回路の動作結果を出力するq端子を有する。
p1はセルFF1のq端子であり、p2はセルFF2のd端子、p3はセルFF2のq端子、p4はセルFF3のd端子である。ここでこの回路のクリティカルパスはp1−p2間の経路とする。
図20乃至図33は本発明の実施の形態3のフロー図の説明図である。
図20の311a〜fは第1層配線の配線パターンを示しており、311g〜iは第2層配線の配線パターンを示しており、311j〜qは第1層配線と第2層配線の間のビアパターンを示している。
ここで、第1層配線の配線パターン311e、ビアパターン311p、第2層配線の配線パターン311i、ビアパターン311q、第1層配線の配線パターン311fよりなる配線経路は図10のクリティカルパスp1−p2間の一部に該当し、第1層配線の配線パターン311c、ビアパターン311n、第2層配線の配線パターン311h、ビアパターン311o、第1層配線の配線パターン311dよりなる配線経路は図19の信号経路p3−p4間の一部に該当する。
図21の312a〜fは第1層配線の配線パターン311a〜fと第2層配線の配線パターン311j〜qの配線の重なりパターンを示している。
図22の313j〜mは重なりパターン312a〜fの各々のパターン領域に2個以上のビアパターン311j〜qが存在する場合のそのビアパターン(以下、ダブルビアパターン)を示している。
図23の314e、314fは図19のクリティカルパスp1−p2の配線経路上の第1層配線の配線パターンを示し、314iはクリティカルパスp1−p2の配線経路上の第2層配線の配線パターンを示し、314p、314qは図19のクリティカルパスp1−p2の配線経路上のビアパターンを示している。
図24の315j〜qはビアパターン311j〜qを第3の所定の値d1で図形縮小処理を実施した結果を示す縮小ビアパターンである。
図25の316j〜qはビアパターン311j〜qを第4の所定の値d2で図形縮小処理を実施した結果を示す縮小ビアパターンである。
図26の317j〜mはビアパターン311j〜mを第5の所定の値d3で図形拡大処理を実施した結果を示す拡大ビアパターンである。
図27の318j〜mはビアパターン311j〜mを第5の所定の値d3で図形拡大処理を実施した結果を示す拡大ビアパターンである。
図28の319p、319qはビアパターン311p、311qを第6の所定の値d4で図形縮小処理を実施した結果を示す縮小ビアパターンである。
図29の320p、320qはビアパターン311p、311qを第6の所定の値d4で図形縮小処理を実施した結果を示す縮小ビアパターンである。
図30の321j〜qはビアパターン317j〜317m、315n、315o、319p、319qをx方向、y方向それぞれに距離s1だけ移動させたシフトビアパターンである。
図31の322j〜qはビアパターン318j〜318m、316n、316o、320p、320qをx方向、y方向それぞれに距離s1だけ移動させたシフトビアパターンである。
図32の323j〜qはシフトビアパターン322j〜qと、第1層配線の配線パターン311a〜fとの重なりパターンである。
図33の324j〜qはシフトビアパターン322j〜qと、第2層配線の配線パターン311g〜iとの重なりパターンである。
s1は本発明の実施の形態1のs1と同様の値である。
図20において、C0はビアパターン311j〜qと第1層配線の配線パターン311a〜f、及び第2層配線の配線パターン311g〜iとの重なり部位の面積値であり、この値はアライメントズレが発生しない場合の面積値を表し、
図32において、C1は重なりパターン323jの面積値、即ちシフトビアパターン321jと第1層配線の配線パターン311aとの重なり部位の面積値を表す。C2は重なりパターン323kの面積値、即ちシフトビアパターン321kと第1層配線の配線パターン311aとの重なり部位の面積値を表す。C3は重なりパターン323lの面積値、即ちシフトビアパターン321lと第1層配線の配線パターン311bとの重なり部位の面積値を表す。C4は重なりパターン323mの面積値、即ちシフトビアパターン321mと第1層配線の配線パターン311bとの重なり部位の面積値を表す。C5は重なりパターン323nの面積値、即ちシフトビアパターン321nと第1層配線の配線パターン311cとの重なり部位の面積値を表す。C6は重なりパターン323oの面積値、即ちシフトビアパターン321oと第1層配線の配線パターン311dとの重なり部位の面積値を表す。C7は重なりパターン323pの面積値、即ちシフトビアパターン321pと第1層配線の配線パターン311eとの重なり部位の面積値を表す。C8は重なりパターン323qの面積値、即ちシフトビアパターン321qと第1層配線の配線パターン311fとの重なり部位の面積値を表す。
図33において、D1は重なりパターン324jの面積値、即ちシフトビアパターン322jと第2層配線の配線パターン311gとの重なり部位の面積値を表す。D2は重なりパターン324kの面積値、即ちシフトビアパターン322kと第2層配線の配線パターン311gとの重なり部位の面積値を表す。D3は重なりパターン324lの面積値、即ちシフトビアパターン322lと第2層配線の配線パターン311gとの重なり部位の面積値を表す。D4は重なりパターン324mの面積値、即ちシフトビアパターン322mと第2層配線の配線パターン311gとの重なり部位の面積値を表す。D5は重なりパターン324nの面積値、即ちシフトビアパターン322nと第2層配線の配線パターン311hとの重なり部位の面積値を表す。D6は重なりパターン324oの面積値、即ちシフトビアパターン322oと第2層配線の配線パターン311hとの重なり部位の面積値を表す。D7は重なりパターン324pの面積値、即ちシフトビアパターン322pと第2層配線の配線パターン311iとの重なり部位の面積値を表す。D8は重なりパターン324qの面積値、即ちシフトビアパターン322qと第2層配線の配線パターン311iとの重なり部位の面積値を表す。
図34(a)乃至(c)は本発明の実施の形態3の説明のための配線及びビアの構造を示す図である。
図34(b)は図34(a)の第1層配線とビアを上面から見た図である。
図34(c)は図34(a)の第2層配線とビアを上面から見た図である。
341aは第1層配線を示し、341bは第2層配線を示し、341cは第1層配線と第2層配線を接続するビアを示す。また、342aは第1層配線341aを上面から見た時の配線パターンを示す。342bは第2層配線341bを上面から見た時の配線パターンを示す。343はビア341cを上面から見たときのビアパターンを示す。344aは第1層配線341aとビア341cの接続部分の形状を示す。344bは第2層配線341bとビア341cの接続部分の形状を示す。345aは形状344aをレイアウトCADデータと同様の矩形データに置き換えた擬似化パターンであり、345bは形状344bをレイアウトCADデータと同様の矩形データに置き換えた擬似化パターンである。
図35(a)乃至(c)は本発明の実施の形態3の説明のための図11Aの配線経路の抵抗成分を示す図である。
図35(a)は、第1層配線の配線パターン311a、ビアパターン311j、ビアパターン311k、第2層配線の配線パターン311g、ビアパターン311l、ビアパターン311m、第1層配線の配線パターン311bよりなる配線経路の抵抗成分を示す。また、Rm11は第1層配線の配線パターン311aの抵抗成分を示し、Rc11aは第1層配線の配線パターン311aとビアパターン311jとの接続抵抗成分を示す。Rc11bは第1層配線の配線パターン311aとビアパターン311kとの接続抵抗成分を示し、Rvはビアパターン311j〜qの抵抗成分を示し、Rc12aはビアパターン311jと第2層配線の配線パターン311gとの接続抵抗成分を示す。Rc12bはビアパターン311kと第2層配線の配線パターン311gとの接続抵抗成分を示し、Rm12は第2層配線の配線パターン311gの抵抗成分を示す。Rc13aは第2層配線の配線パターン311gとビアパターン311lとの接続抵抗成分を示し、Rc13bは第2層配線の配線パターン311gとビアパターン311mとの接続抵抗成分を示す。Rc14aはビアパターン311lと第1層配線の配線パターン311bとの接続抵抗成分を示す。Rc14bはビアパターン311mと第1層配線の配線パターン311bとの接続抵抗成分を示す。Rm11は第1層配線の配線パターン311bの抵抗成分を示す。
図35(b)は、第1層配線の配線パターン311c、ビアパターン311n、第2層配線の配線パターン311h、ビアパターン311o、第1層配線の配線パターン311dよりなる配線経路の抵抗成分を示し、Rm21は第1層配線の配線パターン311cの抵抗成分を示す。また、Rc21は第1層配線の配線パターン311cとビアパターン311nとの接続抵抗成分を示し、Rc22はビアパターン311nと第2層配線の配線パターン311hとの接続抵抗成分を示す。Rm22は第2層配線の配線パターン311hの抵抗成分を示し、Rc23第2層配線の配線パターン311hとビアパターン311oとの接続抵抗成分を示す。Rc24はビアパターン311oと第1層配線の配線パターン311dとの接続抵抗成分を示す。Rm21は第1層配線の配線パターン311dの抵抗成分を示す。
図35(c)は、第1層配線の配線パターン311e、ビアパターン311p、第2層配線の配線パターン311i、ビアパターン311q、第1層配線の配線パターン311fよりなる配線経路の抵抗成分を示し、Rm31は第1層配線の配線パターン311eの抵抗成分を示す。また、Rc31は第1層配線の配線パターン311eとビアパターン311pとの接続抵抗成分を示し、Rc32はビアパターン311pと第2層配線の配線パターン311iとの接続抵抗成分を示す。Rm32は第2層配線の配線パターン311iの抵抗成分を示し、Rc33第2層配線の配線パターン311iとビアパターン311qとの接続抵抗成分を示す。Rc34はビアパターン311qと第1層配線の配線パターン311fとの接続抵抗成分を示し、Rm31は第1層配線の配線パターン311fの抵抗成分を示す。
図36(a)および(b)は本発明の実施の形態3の説明のためのグラフを示す。
次に、以上の構成における本発明の実施の形態3の動作を説明する。
まず初めに第1層配線の配線パターン311a〜f及び第2層配線の配線パターン311g〜i、ビアパターン311j〜qからなるレイアウトパターンCADデータをレイヤ抽出ステップs101に入力する。レイヤ抽出ステップ101では、配線パターンやビアパターン等の各レイヤ毎にデータを分割し、第1層配線の配線パターン311a〜f、第2層配線の配線パターン311g〜i、第1層配線と第2層配線の間のビアパターン311j〜qを出力する。
次に図15におけるパターン選択ステップs301では、ダブルビアパターン、及びクリティカルパスに属するビアパターンの抽出を行う。ダブルビアパターンの抽出は、図16に示すように、配線重なりパターン抽出ステップs311、ビア個数カウントステップs312、ダブルビア選別ステップs313で行う。
クリティカルパスに属するビアパターンの抽出は、図17に示すように、クリティカルパス選択ステップs321、クリティカルパス経路パターン抽出ステップs322、クリティカルパスビアパターン抽出ステップs323で行う。
図16に示す、配線重なりパターン抽出ステップs311では、レイヤ抽出ステップs101から出力された第1層配線の配線パターン311a〜fと第2層配線の配線パターン311g〜iの図形の重なり部分のパターンを図形論理積演算処理により求め、重なりパターン312a〜fを出力する。
次にビア個数カウントステップs312では、配線重なりパターン抽出ステップs311より出力された重なりパターン312a〜fの各々1つずつのパターンと重なるビアパターン311j〜qの個数をカウントする。
ダブルビアパターン選別ステップs313では、ビア個数カウントステップs312から出力されたビアパターンの個数が2個以上の場合に該当するビアパターンをダブルビアパターン313j〜mとして出力する。
次に図17に示す、クリティカルパス選択ステップs321では、半導体集積回路の全体の回路動作速度を制約するクリティカルパスである図10の信号伝搬経路p1−p2を選択する。より具体的には、セルFF1のq端子とセルFF2のd端子を選択する。
クリティカルパス経路パターン抽出ステップs322では、信号伝搬経路p1−p2に該当する配線及びビアパターンを抽出する。より具体的には、クリティカルパス選択ステップs321で選択したセルFF1のq端子とセルFF2のd端子に該当するセル名やピン名を示すテキスト情報をレイアウトCADデータから抽出し、テキスト情報が属する第1層配線の配線パターン、及び第2層配線の配線パターン、ビアパターンとして、第1層配線の配線パターン314e、314f、第2層配線の配線パターン314i、ビアパターン314p、314qを抽出する。
クリティカルパスビアパターン抽出ステップs323では、クリティカルパス経路パターン抽出ステップs322から出力された第1層配線の配線パターン314e、314f、第2層配線の配線パターン314i、ビアパターン314p、314qからビアパターン314p、314qを抽出する。
次にビアパターン補正ステップs302は、図18に示すように、対下層ビアパターンサイジングステップs331、対上層ビアパターンサイジングステップs332、ダブルビアパターンサイジングステップs333、クリティカルパスビアパターンサイジングステップs334より構成され、これら工程を経てビアパターンに対する多様な補正を行う。
対下層ビアパターンサイジングステップs331では、ビアパターン311j〜qに対して、第3の所定の値(d1)で図形の縮小処理を行い、縮小ビアパターン315j〜qを出力する。
この縮小ビアパターン315j〜qは、図25に示すように、半導体製造工程に依存して生ずるビアと上層配線、下層配線との接触面積の大きさの違いが生じる場合の第1層配線の配線パターン311a〜fとビアパターン311j〜qとの接触部分のビアパターンの大きさを表している。
対上層ビアパターンサイジングステップs332では、図25に示すようにビアパターン311j〜qに対して、第4の所定の値(d2)で図形の縮小処理を行い、縮小ビアパターン316j〜qを出力する。
この縮小ビアパターン316j〜qは、半導体製造工程に依存して生ずるビアと上層配線、下層配線との接触面積の大きさの違いが生じる場合の第2層配線の配線パターン311g〜iとビアパターン311j〜qとの接触部分のビアパターンの大きさを表している。
ダブルビアパターンサイジングステップs333では、図26に示すように、ダブルビアパターン選別ステップs313から出力されたダブルビアパターン313j〜mの部位にある、下層ビアパターンサイジングステップs331から出力された縮小ビアパターン315j〜qに対して第5の所定の値(d3)で図形の拡大処理を行い、拡大ビアパターン317j〜mを出力する。
また、同様に上層ビアパターンサイジングステップs332から出力された縮小ビアパターン316j〜qに対して第5の所定の値(d3)で図形の拡大処理を行い、図27に示すように、拡大ビアパターン318j〜mを出力する。
クリティカルパスビアパターンサイジングステップs334では、図28に示すようにクリティカルパスビアパターン抽出ステップs323から出力されたビアパターン314p〜qの部位にある、ダブルビアパターンサイジングステップs333から出力された拡大ビアパターン317j〜m、及び下層ビアパターンサイジングステップs331から出力された縮小ビアパターン315n〜qに対して第6の所定の値(d4)で図形の縮小処理を行い、縮小ビアパターン319p〜qを出力する。
また、同様に図30に示すように、上層ビアパターンサイジングステップs332から出力された縮小ビアパターン316j〜qに対して第6の所定の値(d4)で図形の縮小処理を行い、縮小ビアパターン321p〜qを出力する。
次にパターンシフトステップs102〜重なりパターン面積算出ステップs104を本発明の第1の実施の形態と同様に実施する。
ここでパターンシフトステップs102に、入力するビアパターンは、拡大ビアパターン317j〜m、縮小ビアパターン315j〜q、縮小ビアパターン319p〜q、及び
拡大ビアパターン318j〜m、縮小ビアパターン316j〜q、縮小ビアパターン320p〜qを入力し、シフトビアパターン321j〜q、及びシフトビアパターン322j〜qを出力する(図31)。
重なりパターン抽出ステップs103では、シフトビアパターン321j〜q、及びシフトビアパターン322j〜qを入力とし、重なりパターン323j〜q、重なりパターン324j〜qを出力する(図32,33)。重なりパターン面積算出ステップs104では、重なりパターン323j〜q、重なりパターン324j〜qを入力とし、面積値C1〜C8、D1〜D8を出力する。
次に面積−個数グラフ生成ステップs303では、重なりパターン面積算出ステップs104から出力された面積値C1−C8,D1〜D8を面積値毎に個数をカウントし、図36(a)、(b)のようなグラフを作成し出力する。ここで、図36a)は、本発明の実施の形態3で用いたある半導体集積回路装置のレイアウトCADデータから作成したグラフであり、図36(b)は、図36a)で用いたものとは別の半導体集積回路装置のレイアウトCADデータから作成したグラフである。
判定ステップs304では、図36(a),(b)の比較判定を行う。図36(a)に比べ、図36(b)は、面積値の小さい重なりパターンが多いことを示しており、このことから、アライメントズレが生じた際に配線とビアの接続部の抵抗値の増加の度合いがこれにより配線遅延増加への影響が大きいことを示している。よって、判定ステップs304ではアライメントズレによる配線遅延増加に伴う歩留りの低下の危険性の高いデータとして図36(b)を出力する。
以上のように本発明の実施の形態3によれば、実施の形態1に比べて、ダブルビアの部位などアライメントズレによる配線と配線を接続する部位の面積低下による抵抗値増加の影響の少ない部位を考慮し、また、クリティカルパス、クロックラインなど、アライメントズレによるビアの面積低下による抵抗値増加の影響の高い部位を考慮して面積値に重み付けを行うため、アライメントズレによる抵抗値増加の影響の高い部位の検出を容易にすることができる。
またグラフ化して他のデータとの比較を行うことを可能とし、データ間のアライメントズレによる抵抗値増加の影響の比較を容易にすることができる。尚、ビアパターン補正ステップにおいて、本歩留り解析方法に用いる半導体集積回路のデータの動作周波数等、入力データ固有の情報を元に、データ毎に面積値に重み付けを行うことや、プロセス微細化に伴う半導体製造工程の装置の違いによる各種製造パラメータの違いによるプロセス毎の面積値の重み付けを行う等、半導体集積回路毎、製造装置毎の比較を可能とすることができる。
本発明は、半導体製造工程で発生するアライメントズレによる配線層を跨る接続不良による信号伝播の遅延が発生する可能性の高い部位を抽出するのにすぐれ、微細な半導体集積回路の歩留り解析等種々のデバイスに適用可能である。
本発明の実施の形態1のフロー図である。 本発明の実施の形態1の装置概要図である。 本発明の実施の形態1の説明図である。 本発明の実施の形態1の説明図である。 本発明の実施の形態1の説明図である。 本発明の実施の形態1の説明図である。 本発明の実施の形態2のフロー図である。 本発明の実施の形態2のビアパターン補正ステップs201の詳細を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2の説明図である。 本発明の実施の形態2の説明図である。 本発明の実施の形態2の説明図である。 本発明の実施の形態2の説明図である。 本発明の実施の形態2の説明図である。 本発明の実施の形態2の説明図である。 本発明の実施の形態3のフロー図である。 本発明の実施の形態3のパターン選択ステップs301の詳細を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3のパターン選択ステップs301の詳細を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3のパターン選択ステップs302の詳細を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3の説明のための回路図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明図である。 本発明の実施の形態3の説明のための説明図である。 本発明の実施の形態3の説明のための説明図である。
符号の説明
s101 レイヤ抽出ステップ
s102 パターンシフトステップ
s103 重なりパターン抽出ステップ
s104 重なりパターン面積算出ステップ
s105 エラー出力ステップ
111a〜c 第1層配線の配線パターン
111d〜g ビアパターン
111h〜j 第2層配線の配線パターン
112d〜g シフトビアパターン
113d〜g 重なりパターン
114d〜g 重なりパターン
s201 ビアパターン補正ステップ
s211 OPC実施ステップ
s212 シミュレーション実施ステップ
s213 パターン変換ステップ
211a〜j OPCパターン
212a〜j シミュレーションパターン
213a〜j 変換パターン
214d〜g シフトビアパターン
215d〜g 重なりパターン
215d〜g 重なりパターン
s301 パターン選択ステップ
s302 ビアパターン補正ステップ
s303 面積−個数グラフ生成ステップ
s304 判定ステップ
s311 配線重なりパターン抽出ステップ
s312 ビア個数カウントステップ
s313 ダブルビアパターン選別ステップ
s321 クリティカルパス選択ステップ
s322 クリティカルパス経路パターン抽出ステップ
s323 クリティカルパスビアパターン抽出ステップ
s331 対下層ビアパターンサイジングステップ
s332 対上層ビアパターンサイジングステップ
s333 ダブルビアパターンサイジングステップ
s334 クリティカルパスビアパターンサイジングステップ
FF1〜FF3 セル、ck端子、d端子、q端子
p1 セルFF1のq端子
p2 セルFF2のd端子
p3 セルFF2のq端子
p4 セルFF3のd端子
314e、314f 第1層配線の配線パターン
314i 第2層配線の配線パターン
314p、314q ビアパターン
315j〜q 縮小ビアパターン
316j〜q 縮小ビアパターン
317j〜m 拡大ビアパターン
318j〜m 拡大ビアパターン
319p、319qは 縮小ビアパターン
320p、320q 縮小ビアパターン
321j〜q シフトビアパターン
322j〜q シフトビアパターン
323j〜q 重なりパターン
324j〜q 重なりパターン
341a 第1層配線
341b 第2層配線
341c ビア
342a 配線パターン
342b 配線パターン
343 ビアパターン
344a 接続部分の形状
344b 接続部分の形状
345a 擬似化パターン
345b 擬似化パターン

Claims (28)

  1. 半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータに含まれる異なる配線層の配線同士を接続する接続孔(以下、ビア)パターンを所定の値だけ変更するパターン変更ステップと、
    前記移動させたビアパターンと配線パターンとの重なり部分のパターンを抽出する重なりパターン抽出ステップと、
    前記重なりパターン抽出ステップで抽出した重なりパターンの各々の面積を算出する重なりパターン面積算出ステップと、
    前記重なりパターン面積算出ステップより算出した面積値に基づいて、歩留りを評価する評価ステップと
    を有することを特徴とする歩留り解析方法。
  2. 請求項1記載の歩留り解析方法であって、
    前記パターン変更ステップが、前記ビアパターンを所定の方向に、前記所定の値だけ移動するパターンシフトステップであることを特徴とする歩留り解析方法。
  3. 請求項1記載の歩留り解析方法であって、
    前記パターン変更ステップが前記ビアパターンを所定の値だけ拡大するパターン拡大ステップであることを特徴とする歩留り解析方法。
  4. 請求項2記載の歩留り解析方法であって、
    前記パターンシフトステップに先立ち、前工程として、
    半導体集積回路における遅延変動の影響を受けやすいネットリストをレイアウトパターンCADデータから抽出するネットリスト選択ステップを有することを特徴とする歩留り解析方法。
  5. 請求項3記載の歩留り解析方法であって、
    前記ネットリスト選択ステップで選択するネットリストが、クリティカルパスであることを特徴とする歩留り解析方法。
  6. 請求項3記載の歩留り解析方法であって、
    前記ネットリスト選択ステップで選択するネットリストが、クロックラインであることを特徴とする歩留り解析方法。
  7. 請求項2記載の歩留り解析方法であって、
    前記パターンシフトステップに先立ち、
    前工程として、前記レイアウトパターンCADデータに対して、光学的近接効果補正(以下、OPC)を実施するOPC実施ステップと、
    前記OPC実施ステップから出力されたOPCパターンデータに対し、半導体製造におけるリソグラフィ工程で生じる光学的近接効果によるパターン変動やエッチング工程で生じるパターン形成変動をシミュレーションするシミュレーション実施ステップと、
    前記シミュレーション実施ステップの結果をレイアウトパターンCADデータと同じ書式のデータに変換するパターン変換ステップ
    を有することを特徴とする歩留り解析方法。
  8. 請求項2、4乃至7のいずれか記載の歩留り解析方法であって、
    前記パターンシフトステップに先立ち、
    前工程として、
    半導体製造においてレイアウトパターンCADデータを各層(レイヤ)毎に分割してマスクを形成する際のマスク精度と、前記マスク同士の重ね合わせ精度とに応じて各レイヤ毎に前記所定の値を設定するパターンシフト量決定ステップを有することを特徴とする歩留り解析方法。
  9. 請求項2、4乃至8のいずれか記載の歩留り解析方法であって、
    前記重なりパターン面積算出ステップの後段に、
    半導体製造においてレイアウトパターンCADデータを各レイヤ毎に分割してマスクを形成する際のマスク精度と、前記マスク同士の重ね合わせ精度とに応じて重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値に所定の係数を乗ずる第1の面積値重み付けステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  10. 請求項2に記載の歩留り解析方法であって、
    前記パターンシフトステップに先立ち、
    前工程として、
    ビアパターンを第1の値で拡大或いは縮小する第1のビアパターンサイジングステップと、
    ビアパターンを第2の値で拡大或いは縮小する第2のビアパターンサイジングステップとを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の歩留り解析方法であって、
    前記重なりパターン面積算出ステップの後段に
    ウエハ上に形成されるビアホールとその上層配線との接触部の面積、及び下層配線との接触部の面積が異なる場合にその面積比に応じて、配線重なりパターン面積算出ステップから出力された上層配線とビアパターンとの面積値、或いは下層配線とビアパターンとの面積値に対して所定の係数を乗ずる第2の面積値重み付けステップ
    を配することを特徴とする歩留り解析方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の歩留り解析方法であって、
    前記重なりパターン抽出ステップの後段に、
    前記重なりパターン抽出ステップで抽出した重なりパターンのうち、
    ネットリストに属する重なりパターンに対して所定の値で拡大或いは縮小する第3の重なりパターンサイジングステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  13. 請求項1に記載の歩留り解析方法であって、
    前記重なりパターン面積算出ステップの後段に
    前記重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値のうち、
    ネットリストに属する配線パターンとビアパターンとの重なり部分のパターンの面積値に対して所定の係数を乗ずる第3の面積値重み付けステップ
    を配することを特徴とする歩留り解析方法。
  14. 請求項1に記載の歩留り解析方法であって、
    前記重なりパターン面積算出ステップの後段に
    異なる配線層の配線同士の重なり部に2個以上のビアパターン(ダブルビア)が含まれる場合に該当するビアパターンを抽出するダブルビア抽出ステップを配し、
    前記重なりパターン抽出ステップの後段に、
    前記ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第4のビアパターンサイジングステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  15. 請求項1記載の歩留り解析方法であって、
    前記重なりパターン面積算出ステップの後段に
    異なる配線層の配線同士の重なり部に2個以上のビアパターン(ダブルビア)が含まれる場合に該当するビアパターンを抽出するダブルビア抽出ステップを配し、
    前記重なりパターン面積算出ステップから出力された面積値のうち、
    ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンの面積値に対して所定の係数を乗ずる第4の面積値重み付けステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  16. 請求項1記載の歩留り解析方法であって、
    異なる配線層の配線同士の重なり部に2個以上のビアパターン(ダブルビア)が含まれる場合に該当するビアパターンを抽出するダブルビア抽出ステップを配し、
    前記ダブルビア抽出ステップの後段に、
    前記ダブルビア抽出ステップで抽出したビアパターンに該当するパターンを削除するダブルビア部重なりパターン削除ステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  17. 請求項1記載の歩留り解析方法であって、
    前記評価ステップは、前記重なりパターン面積算出ステップより算出した面積値があらかじめ決定された基準値よりも小さい場合にエラーパターンとして出力するエラー出力ステップを含むことを特徴とする歩留り解析方法。
  18. 請求項1記載の歩留り解析方法であって、
    前記評価ステップは、
    半導体CADシステムにより作成された半導体集積回路のレイアウトパターンCADデータに対して重なりパターン面積算出ステップより出力された面積値毎に重なりパターンの個数をカウントし面積値と個数のグラフを作成するグラフ生成ステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  19. 請求項18記載の歩留り解析方法であって、
    前記重なりパターン抽出ステップの後段に、
    前記半導体集積回路データの入力回路データ固有の情報に基づいて前記重なりパターン抽出ステップより出力されたパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第5の重なりパターンサイジングステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  20. 請求項18記載の歩留り解析方法であって
    前記重なりパターン面積算出ステップの後段に、
    前記半導体集積回路データの入力回路データ固有の情報に基づいて前記パターン面積算出ステップより出力された面積値に所定の係数を乗ずる第5の面積値重み付けステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  21. 請求項18記載の歩留り解析方法であって、
    重なりパターン抽出ステップの後段に、
    プロセス情報に基づいて前記重なりパターン抽出ステップより出力されたパターンを所定の値で拡大或いは縮小する第6の重なりパターンサイジングステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  22. 請求項18記載の歩留り解析方法であって
    前記重なりパターン面積算出ステップの後段に、
    プロセス情報に基づいて前記パターン面積算出ステップより出力された面積値に所定の係数を乗ずる第6の面積値重み付けステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  23. 請求項17記載の歩留り解析方法であって、
    前記エラー出力ステップの後段に、
    エラー出力ステップより出力されたエラーパターンの個数から配線パターンとビアパターンの接続抵抗に起因する歩留り率を算出する第1の歩留まり率算出ステップと、
    レイアウトパターンCADデータの面積と単位面積あたりの歩留り率(D0値)を乗じる第2の歩留り率算出ステップと、
    前記第1の歩留まり率算出ステップと第2の歩留り率算出ステップの出力を乗ずる第3の歩留まり率算出ステップを配することを特徴とする歩留り解析方法。
  24. 請求項1乃至23のいずれかに記載の歩留り解析方法を用いた設計方法であって、
    前記歩留り解析方法の実施結果に基いて、レイアウトパターンCADデータに対して修正を加えるレイアウト修正ステップを配することを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
  25. 請求項24記載の半導体集積回路装置の設計方法であって、
    前記レイアウト修正ステップが
    異なる配線層の配線同士の重なり部に存在するビアパターンが1個のときに、2個以上のビアパターンを配置するステップを含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
  26. 請求項24記載の半導体集積回路装置の設計方法であって、
    前記レイアウト修正ステップが、
    ビアと配線とのオーバーラップ部の配線パターンを拡大しオーバーラップ領域を拡張することを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
  27. 請求項1乃至23のいずれかに記載の歩留まり解析方法を実施して設計されたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  28. 請求項24乃至26のいずれかに記載の半導体集積回路装置の設計方法を実施したことを特徴とする半導体集積回路装置。
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