JP2006251695A - 画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プロセスカラーに要求される性能を維持しつつ、必要に応じて高明度、高彩度の色域でカラー出力できるようにする。
【解決手段】 電子原稿を編集する原稿編集装置100と、原稿の画像信号に色変換等を施す画像処理装置200とを備え、この画像処理装置200は、モード信号に基づいて、CMYKの各信号、又は、CMYKの例えばYを蛍光色信号Hに置き換えた各信号を出力する画像信号選択部201と、CMYKの各信号をC’M’Y’K’の各信号に変換するCMYK変換モジュール202と、H信号をH’信号に変換する蛍光色変換モジュール203と、C’M’Y’K’H’を画像記録信号C”M”Y”K”H”に変換する画像記録信号出力部204とを更に備える。そして、画像記録信号C”M”Y”K”、又は、例えばC”M”K”H”に基づいて画像形成を行う画像形成装置300を更に備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリンタや複写機のような画像形成装置等に関し、より詳しくは、フルカラーの画像形成を可能とする画像形成装置等に関する。
近年、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置として、カラー画像を形成することのできる所謂フルカラーのマシンが提案されている。このようなマシンにおいては、通常、プロセスカラー、即ち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナー像を紙等の記録媒体に転写後、定着することにより、画像形成を行っている。具体的には、印刷業界で標準化されているJapan Color、又は、雑誌広告基準カラーを用いて出力する場合が圧倒的に多く、プロセスカラーによる出力物においては、Japan Colorに代表されるような、ごく一般の印刷物の色味の再現が求められる。
一方、印刷市場では、このようなプロセスカラーとは異なる、PANTONE(登録商標)、DIC(登録商標)、TOYO(登録商標)等の特色により色再現された出力物が顧客に提供されている。これらの色味は、総じて、プロセスカラーよりも明度、彩度共に高い鮮やかなものが多い。「コーポレートカラー」と言われる企業コマーシャルに採用される色としても、顧客に鮮烈な企業イメージを植え付ける必要があることから、これら特色が選定されることが多く、このような鮮やかな色合いを出力できるカラー画像形成装置は、その機能を大きな利点として顧客にアピールすることができる。
そこで、フルカラーの画像形成装置を用いて、このような鮮やかな色合いを再現する試みが従来よりなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これらの特許文献の技術では、特色の中でも所謂蛍光色に着目し、蛍光色マーカでマークされた原稿を画像読取装置で読み取って画像処理を施し出力する際に、マーク部分の色を蛍光色マーカの色合いの見た目に極力近づけて出力しようというものである。
特開平9−083735号公報(第4、5頁、第5図) 特開平9−098302号公報(第5、6頁、第4、5図)
しかしながら、これらの技術では、プロセスカラーであるCMYKのトナーを使用して、蛍光色に近い自然な色再現を行うように色域圧縮しているに過ぎない。言い換えると、プロセスカラーで再現可能な色域しか再現することはできず、このような機能は、顧客にとってあまり大きな利点とはならない。
そこで、プロセスカラー以外の色材を搭載した画像形成装置によって色再現を行うことも考えられる。例えば、ヘキサクローム印刷やオフセット印刷のような多色印刷機に代表される、6、7色再現システムである。しかし、色域拡大という利点があるにせよ、6、7色再現システムは、画像処理やその使いこなしの点で、工数の増大、価格高騰、作成スキルの必要性の増大等、代償を伴うものである。また、プロセスカラーより広い色域が再現できれば、プロセスカラーの色再現が十分な性能を発揮できるかというと、べた塗りの画像部分がハーフトーンで再現されてしまうといった質感の問題、最終的に見た目の色味が合わないという問題があり、色域が広ければ、プロセスカラーに要求される性能を包含できるというものでもない。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的は、プロセスカラーに要求される性能を維持しつつ、必要に応じて高明度、高彩度の色域でカラー出力できるようにすることにある。
かかる目的のもと、本発明では、プロセスカラーで画像形成を行うプロセスカラーモードと、プロセスカラー+蛍光色で画像形成を行う色鮮やかモードとを必要に応じて使い分けることを可能にした。即ち、本発明の画像形成装置は、蛍光色のトナーによるトナー像を形成する第1の画像形成手段と、プロセスカラーのトナーによるトナー像を形成する第2の画像形成手段と、蛍光色のトナーによるトナー像及び/又はプロセスカラーのトナーによるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、プロセスカラーのトナーによるトナー像を記録媒体に転写する第1のモードと、そのプロセスカラーの少なくとも1色のトナーを蛍光色のトナーで置き換えた少なくとも1色のトナーによるトナー像を記録媒体に転写する第2のモードとを切り替え制御する制御手段とを備えている。ここで、第1の画像形成手段は、感光体ドラムの周囲に各種電子写真デバイスが配設された蛍光色用の画像形成ユニットに相当する。また、第2の画像形成手段は、感光体ドラムの周囲に各種電子写真デバイスが配設されたプロセスカラー用の画像形成ユニットに相当する。更に、転写手段は、用紙搬送方式においては、一次転写ロールに相当し、中間転写体方式においては、二次転写装置に相当するものである。
一方、本発明は、プロセスカラーで画像形成を行うプロセスカラーモードと、プロセスカラー+蛍光色で画像形成を行う色鮮やかモードとを必要に応じて使い分けて画像形成を行う画像形成方法として捉えることもできる。その場合、本発明の画像形成方法は、画像形成に関するモードの情報を取得する第1のステップと、取得したモードの情報に応じて、プロセスカラーのトナーによる画像形成、又は、プロセスカラーのトナーと蛍光色のトナーとによる画像形成のいずれかを選択して実行する第2のステップとを含んでいる。
本発明によれば、プロセスカラーに要求される性能を維持しつつ、必要に応じて高明度、高彩度の色域でカラー出力できるようになる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るシステムの概略構成を示したものである。このシステムは、電子原稿を編集する原稿編集装置100、原稿の画像信号を受け取って色変換等の画像処理を行う画像処理装置200、色変換後の画像記録信号に基づいて紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成装置300を有している。
ここで、原稿編集装置100としては、パーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータと、原稿編集のための専用のコンピュータとが考えられる。前者の場合、各種DTPソフトウェアによって編集された原稿の画像信号が、例えば、PostScript(登録商標)に変換され、画像処理装置200に出力される。また、後者の場合、CEPS(Color Electric Prepress System)と呼ばれる専用のワークステーションで編集された原稿の画像信号が、例えば、TIFF/IT(Tag Image File Format for Image Technology)の形式で画像処理装置200に出力される。
また、図示するように、画像処理装置200は、画像信号選択部201、CMYK変換モジュール202、蛍光色変換モジュール203、画像記録信号出力部204を有している。
画像処理装置200の動作としては、まず、画像信号選択部201が、外部から入力されたモード信号に従い、CMYK信号の中から高明度、高彩度で出力する色を選択する。ここで、本実施の形態では、モードとして、プロセスカラーのトナーにより画像形成を行うプロセスカラーモードと、プロセスカラーのトナーの一部を蛍光色トナーに置き換えて画像形成を行う色鮮やかモードとを想定する。
例えば、イエローに対応する蛍光色トナーを搭載したシステムにおいて、色鮮やかモードでの出力が指示されたとすると、画像信号選択部201は、CMYK信号の中からC、M、Kの各信号を選択すると共に、Y信号の代わりとなる蛍光色信号Hを生成し、前者をCMYK変換モジュール202に受け渡すと共に、後者を蛍光色変換モジュール203に受け渡す。これにより、CMYK変換モジュール202は、例えば、DLUT(Direct Look Up Table)を参照し、C、M、K信号を、それぞれ、画像形成装置300に適合したC’、M’、K’信号に変換する。一方、蛍光色変換モジュール203も、例えば、蛍光色用に新たに用意されたDLUTを参照することにより、H信号を、画像形成装置300に適合したH’信号に変換する。その後、画像記録信号出力部204が、C’、M’、K’、H’信号を受け取り、画像記録信号C”、M”、K”、H”として画像形成装置300に出力する。
一方、プロセスカラーモードでの出力が指示されたとすると、画像信号選択部201は、CMYK信号をそのままC、M、Y、Kの各信号に分離し、これらの信号をCMYK変換モジュール202に受け渡す。これにより、CMYK変換モジュール202は、例えば、DLUTを参照し、C、M、Y、K信号を、それぞれ、画像形成装置300に適合したC’、M’、Y’、K’信号に変換する。その後、画像記録信号出力部204が、C’、M’、Y’、K’信号を受け取り、画像記録信号C”、M”、Y”、K”として画像形成装置300に出力する。
尚、イエロー以外にも、マゼンタ、シアンに対応する蛍光色トナーを搭載したシステムも考えられるが、その場合は、M信号、C信号の代わりに、蛍光色信号Hが伝えられることになる。
次に、図2〜図4を参照し、画像形成装置300の詳細な構成について説明する。
図2は、画像形成装置300の第1の実施例を示したものである。この第1の実施例の画像形成装置300は、所謂タンデム型の画像形成装置であって、例えば、電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K、10H)、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を転写材としての用紙Pに順次転写するために用紙Pを搬送する転写搬送ベルト18、転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。
この画像形成装置300では、常用色(通常色)であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色であるフルカラーを形成する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの他に、蛍光色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Hがタンデムを構成する画像形成ユニットの一つとして設けられている。
本実施の形態において、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K、10H)は、矢線A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11を帯電させる帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書き込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで表す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を転写搬送ベルト18上を搬送される用紙Pに転写する転写ロール19、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17等の電子写真デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット10は、用紙Pに転写された際に蛍光色トナーがCMYKトナーよりも上層にくるように、転写搬送ベルト18の上流側から、黄(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)、蛍光色の順に配置されている。
また、転写搬送ベルト18は、各種ロールによって図に示すB方向に回動可能に構成されている。この各種ロールとして、転写搬送ベルト18が掛け渡される一対の張架ロール44及び45、及び、転写搬送ベルト18の移動方向に略直交する方向の蛇行規制用の補正ロール(ステアリングロール)39を有している。本実施の形態では、一対の張架ロール44及び45のうち、用紙搬送路の入口側の張架ロール44が従動ロール、出口側の張架ロール45が駆動ロールとなっている。
尚、転写搬送ベルト18は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PET等の絶縁性樹脂から構成されている。
また、転写ロール19には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっており、これにより各々の感光体ドラム11上のトナー像が転写搬送ベルト18上を搬送される用紙Pに順次、静電吸引され、用紙P上に重ねトナー像が形成されるようになっている。
更に、本実施の形態では、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51、ピックアップロール51にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52を備えている。
また、本実施の形態では、転写搬送ベルト18の用紙Pの入口部位に用紙吸着装置(用紙吸着ロール)46が配設されている。この用紙吸着ロール46は、転写搬送ベルト18の用紙搬送路の入口側の張架ロール44に対応した箇所で転写搬送ベルト18に圧接配置されると共に、用紙吸着ロール46と張架ロール44との間に図示しないバイアス電源を用いて所定のバイアスを印加することにより、用紙Pを転写搬送ベルト18上に吸着せしめるようにしたものである。更に、転写搬送ベルト18の用紙搬送路の出口側の張架ロール45に対応した箇所かつ用紙搬送路以外の位置で転写搬送ベルト18に圧接配置され、転写搬送ベルト18表面をクリーニングするベルトクリーナ47も設けられている。
次に、本実施例における画像形成装置300の作像プロセスについて説明する。尚、ここでは、蛍光色トナーとして、プロセスカラーであるイエローの代わりに用いられるものを想定し、色鮮やかモードでの画像形成が指示されたものとする。
ユーザによりスタートスイッチ(図示せず)がオン操作されると、所定の作像プロセスが実行される。図1には、原稿編集装置100から受信した画像信号に対して画像処理を行い、そこで得られる4色(C、M、K、蛍光色)の画像記録信号に基づいて各色のトナー像形成を行う構成を示したが、画像形成装置300は、デジタルカラー複写機として機能するものでもよい。その場合は、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラー画像読み取り装置(図示せず)により読み取り、その読み取り信号を画像処理によって画像記録信号に変換してメモリに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色の中から、モード設定に従って変換された4色(C、M、K、蛍光色)の画像記録信号に基づいて各色のトナー像形成を行わせるようにする。
即ち、画像処理によって得られた各色の画像記録信号に基づいて画像形成ユニット10(10M、10C、10K、10H)をそれぞれ駆動する。そして、各画像形成ユニット10M、10C、10K、10Hでは、帯電器12により一様に帯電された感光体ドラム11に画像記録信号に応じた静電潜像をレーザ露光器13にてそれぞれ書き込ませる。そして、形成された各静電潜像を各色のトナーが収容される現像器14により現像して各色のトナー像を形成させる。
そして、各感光体ドラム11に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と用紙Pとが接する転写位置で、転写ロール19により印加される転写バイアスにより感光体ドラム11から用紙Pの表面に転写され、用紙P上で重ね合わされる。具体的には、用紙Pには、マゼンタ、シアン、黒、蛍光色の順にトナー像が重ね合わせられる。尚、色鮮やかモードのため、トナー像を転写する必要のないイエローについては、例えば、感光体ドラム11や転写ロール19を転写搬送ベルト18から離間させておいてもよい。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、定着装置60へと搬送され、トナー像の定着が行われる。
図3は、画像形成装置300の第2の実施例を示したものである。この第2の実施例の画像形成装置300も、所謂タンデム型の画像形成装置であって、例えば、電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K、10H)、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト15、中間転写ベルト15上に転写された重ね画像を転写材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。即ち、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を搬送される用紙Pに直接転写するのではなく、中間転写ベルト15を介して転写する点が、第1の実施例とは異なる。
この画像形成装置300でも、常用色(通常色)であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色であるフルカラーを形成する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの他に、蛍光色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Hがタンデムを構成する画像形成ユニットの一つとして設けられている。
本実施の形態において、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K、10H)は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11を帯電させる帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書き込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17等の電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット10は、中間転写ベルト15の上流側から、蛍光色、黄(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)の順に配置されている。
また、中間転写ベルト15は、各種ロールによって図に示すB方向に回動可能に構成されている。この各種ロールとして、図示しないモータにより駆動されて中間転写ベルト15を回動させる駆動ロール31、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する機能を備えたテンションロール32、中間転写ベルト15を支持するアイドルロール33、及び、バックアップロール22(後述)を有している。
中間転写ベルト15は、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が10〜1014Ω・cmとなるように形成されており、その厚みは例えば0.1mmに設定されている。駆動ロール31は、例えばロール径がφ33.598mmとされている。
また、一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっており、これにより各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重ねトナー像が形成されるようになっている。更に、二次転写装置20は、中間転写ベルト15のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール21と、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール21の対向電極をなすバックアップロール22とを備えており、このバックアップロール22には二次転写バイアスが安定的に印加される金属製の給電ロール23が当接配置されている。
本実施の形態において、二次転写ロール21は、表面にカーボンを分散したウレタンゴムのチューブ、内部はカーボンを分散した発泡ウレタンゴムからなり、更にロール表面にフッ素コートを施し、その体積抵抗が10〜1010Ωでロール径が28mmとなるように形成され、硬度は例えば30°(アスカC)に設定される。また、バックアップロール22は、表面にカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブ、内部はEPDMゴムからなり、その表面抵抗率が7〜10logΩ/□でロール径が28mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(アスカC)に設定される。そして、二次転写ロール21には、二次転写ロール21に付着した汚れを除去するブラシロール24が接触配置されている。
また、二次転写ロール21の下流側には二次転写後の中間転写ベルト15の表面をクリーニングするベルトクリーナ41が設けられている。一方、二次転写ロール21の上流側には、画質調整を行なうための画像濃度センサ42が配設されている。更に、蛍光色画像形成ユニット10Hの上流側には、各画像形成ユニット10における画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)43が配置されている。この基準センサ43は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生し、この基準信号の認識に基づく制御部(図示せず)からの指示により、各画像形成ユニット10は画像形成を開始するように構成されている。
更に、本実施の形態では、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51、ピックアップロール51にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52、搬送ロール52により搬送された用紙Pを二次転写装置20による二次転写位置へと送り込む搬送シュート53、二次転写後の用紙Pを定着装置60へと搬送する搬送ベルト54を備えている。
次に、本実施例における画像形成装置300の作像プロセスについて説明する。尚、ここでは、蛍光色トナーとして、プロセスカラーであるイエローの代わりに用いられるものを想定し、色鮮やかモードでの画像形成が指示されたものとする。
ユーザによりスタートスイッチ(図示せず)がオン操作されると、所定の作像プロセスが実行される。図1には、原稿編集装置100から受信した画像信号に対して画像処理を行い、そこで得られる4色(C、M、K、蛍光色)の画像記録信号に基づいて各色のトナー像形成を行う構成を示したが、画像形成装置300は、デジタルカラー複写機として機能するものでもよい。その場合は、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラー画像読み取り装置(図示せず)により読み取り、その読み取り信号を画像処理によって画像記録信号に変換してメモリに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色の中から、モード設定に従って変換された4色(C、M、K、蛍光色)の画像記録信号に基づいて各色のトナー像形成を行わせるようにする。
即ち、画像処理によって得られた各色の画像記録信号に基づいて画像形成ユニット10(10M、10C、10K、10H)をそれぞれ駆動する。そして、各画像形成ユニット10M、10C、10K、10Hでは、帯電器12により一様に帯電された感光体ドラム11に画像記録信号に応じた静電潜像をレーザ露光器13にてそれぞれ書き込ませる。そして、形成された各静電潜像を各色のトナーが収容される現像器14により現像して各色のトナー像を形成させる。
そして、各感光体ドラム11に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが接する一次転写位置で、一次転写ロール16により印加される一次転写バイアスにより感光体ドラム11から中間転写ベルト15の表面に一次転写される。このようにして中間転写ベルト15に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト15上で重ね合わされ、中間転写ベルト15の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。具体的には、中間転写ベルト15には、蛍光色、マゼンタ、シアン、黒の順にトナー像が重ね合わせられる。尚、色鮮やかモードのため、トナー像を転写する必要のないイエローについては、例えば、感光体ドラム11や一次転写ロール16を中間転写ベルト15から離間させておいてもよい。
一方、用紙Pは、所定のタイミングで二次転写装置20の二次転写位置へと搬送され、中間転写ベルト15(バックアップロール22)に対して二次転写ロール21が用紙Pをニップする。そして、二次転写ロール21とバックアップロール22との間に形成される二次転写電界の作用で、中間転写ベルト15に担持された重ねトナー像が記録材としての用紙Pに二次転写される。ここで、中間転写ベルト15には、蛍光色、マゼンタ、シアン、黒の順にトナー像が重ね合わせられているので、用紙Pには、黒、シアン、マゼンタ、蛍光色の順にトナー像が重ね合わせられる。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト54によって定着装置60へと搬送され、トナー像の定着が行われる。一方、二次転写後の中間転写ベルト15は、ベルトクリーナ41によって残留トナーが除去される。
図4は、画像形成装置300の第3の実施例を示したものである。この第3の実施例の画像形成装置300は、例えば、電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される2つの画像形成ユニット10(10R、10H)、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト15、中間転写ベルト15上に転写された重ね画像を転写材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。
本実施の形態において、画像形成ユニット10Rは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11Rの周囲に、この感光体ドラム11Rを帯電させる帯電器12R、感光体ドラム11R上に静電潜像を書き込むレーザ露光器13R(図中露光ビームを符号Bmで示す)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11R上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14Y、14M、14C、14Kを回転可能に取り付けた回転式現像装置14R、感光体ドラム11R上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16R、感光体ドラム11R上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17R等の電子写真用デバイスが順次配設されている。
一方、画像形成ユニット10Hは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11Hの周囲に、この感光体ドラム11Hを帯電させる帯電器12H、感光体ドラム11H上に静電潜像を書き込むレーザ露光器13H(図中露光ビームを符号Bmで示す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11H上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14H、感光体ドラム11H上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16H、感光体ドラム11H上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17H等の電子写真用デバイスが順次配設されている。
即ち、この画像形成装置300では、常用色(通常色)であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色であるフルカラーを形成する画像形成ユニット10Rの他に、蛍光色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Hが画像形成ユニットの一つとして設けられている。
また、中間転写ベルト15は、各種ロールによって図に示すB方向に回動可能に構成されている。この各種ロールとして、図示しないモータにより駆動されて中間転写ベルト15を回動させる駆動ロール31、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する機能を備えたテンションロール32、中間転写ベルト15を支持するアイドルロール33、及び、バックアップロール22を有している。
尚、本実施例におけるその他の構成は、第2の実施例で述べたものと同様であるので、詳しい説明は省略する。
次に、本実施の形態に係るカラー画像形成装置の作像プロセスについて説明する。尚、ここでは、蛍光色トナーとして、プロセスカラーであるイエローの代わりに用いられるものを想定し、色鮮やかモードでの画像形成が指示されたものとする。
ユーザによりスタートスイッチ(図示せず)がオン操作されると、所定の作像プロセスが実行される。図1には、原稿編集装置100から受信した画像信号に対して画像処理を行い、そこで得られる4色(C、M、K、蛍光色)の画像記録信号に基づいて各色のトナー像形成を行う構成を示したが、画像形成装置300は、デジタルカラー複写機として機能するものでもよい。その場合は、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラー画像読み取り装置(図示せず)により読み取り、その読み取り信号を画像処理によって画像記録信号に変換してメモリに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色の中から、モード設定に従って変換された4色(C、M、K、蛍光色)の画像記録信号に基づいて各色のトナー像形成を行わせるようにする。
即ち、画像処理によって得られた各色の画像記録信号に基づいて画像形成ユニット10(10R、10H)をそれぞれ駆動する。そして、各画像形成ユニット10(10R、10H)では、帯電器12(12R、12H)により一様に帯電された感光体ドラム11(11R、11H)に画像記録信号に応じた静電潜像をレーザ露光器13(13R、13H)にてそれぞれ書き込ませる。そして、感光体ドラム11Rに形成された各静電潜像はC、M、Kのトナーが収容される回転式現像装置14Rにより現像していずれかの色のトナー像を形成させ、感光体ドラム11Hに形成された各静電潜像は蛍光色トナーが収容される現像器14Hにより現像して蛍光色のトナー像を形成させる。
そして、各感光体ドラム11(11R、11H)に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11(11R、11H)と中間転写ベルト15とが接する一次転写位置で、一次転写ロール16(16R、16H)により印加される一次転写バイアスにより感光体ドラム11(11R、11H)から中間転写ベルト15の表面に一次転写される。このようにして中間転写ベルト15に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト15上で重ね合わされ、中間転写ベルト15の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。例えば、感光体ドラム11Rから中間転写ベルト15にマゼンタが一次転写されたとすると、蛍光色、マゼンタの順にトナー像が重ね合わせられる。
その後、感光体ドラム11R上でのトナー像の形成及び感光体ドラム11R上に形成されたトナー像の一次転写の工程が残りの色数分だけ繰り返される。即ち、4色(そのうち1色は蛍光色)のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、感光体ドラム11R上には、順次シアン及び黒のトナー像が形成される。一方、中間転写ベルト15は、一次転写されたトナー像を保持したまま感光体ドラム11Rと同一周期で回動し、中間転写ベルト15上にはその一回転毎にシアン及び黒のトナー像が転写され、重ねられる。尚、蛍光色のトナー像が中間転写ベルト15に転写した後は、例えば、感光体ドラム11Hや一次転写ロール16Hを中間転写ベルト15から離間させることにより、用紙Pに蛍光色のトナー像が再度転写されないようにする。また、色鮮やかモードのため、トナー像を転写する必要のないイエローについては、例えば、感光体ドラム11Rや一次転写ロール16Rを中間転写ベルト15から離間させておいてもよい。これにより、中間転写ベルト15には、蛍光色、マゼンタ、シアン、黒の順にトナー像が重ね合わせられることになる。そして、重ね合わせられたトナー像は、二次転写位置へと搬送される。
一方、用紙Pは、所定のタイミングで二次転写装置20の二次転写位置へと搬送され、中間転写ベルト15(バックアップロール22)に対して二次転写ロール21が用紙Pをニップする。そして、二次転写ロール21とバックアップロール22との間に形成される二次転写電界の作用で、中間転写ベルト15に担持された重ねトナー像が記録材としての用紙Pに二次転写される。ここで、中間転写ベルト15には、蛍光色、マゼンタ、シアン、黒の順にトナー像が重ね合わせられているので、用紙Pには、黒、シアン、マゼンタ、蛍光色の順にトナー像が重ね合わせられる。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト54によって定着装置60へと搬送され、トナー像の定着が行われる。一方、二次転写後の中間転写ベルト15は、ベルトクリーナ41によって残留トナーが除去される。
以上、本実施の形態における画像形成装置300の構成の3つの例について説明してきた。このように、本実施の形態においては、通常のプロセスカラーの色合いを使用する電子原稿の場合は、プロセスカラーであるCMYKを使用して通常に出力する。一方、特色に代表されるような高明度、高彩色を出力する場合は、CMYK4色のうちのいずれか1色、又は2色、或いは3色を、別の高明度、高彩度のトナーを採用した色に置き換えて使用するというものである。
尚、本実施の形態では、蛍光色としては1色のみを想定したが、2色以上の蛍光色を用いる場合にも本発明は同様に適用可能である。即ち、図2〜4に示した構成は、あくまで代表例であり、例えば、蛍光色用の画像形成ユニット10Hの横に、第2の蛍光色用の画像形成ユニット、第3の蛍光色用の画像形成ユニットを連ねて設けるようにしてもよい。
図5にCMYプロセスカラーの一般的な用紙上分光反射特性を示す。また、図6に蛍光色材料を使用した蛍光紙の分光反射特性を示す。図5と図6を比較すると、蛍光色トナーを使用した場合は、プロセスカラーを使用した場合よりも、分光反射率が高くなることが分かる。
また、図7は、プロセスカラー2色を組み合わせてなる赤(R)、緑(G)、青(B)の分光反射特性と、プロセスカラーと蛍光色を組み合わせてなる3色の分光反射特性とを同一グラフ上で示したものである。この3色としては、具体的には、赤に含まれるマゼンタを蛍光色「ピンク」に置き換えた色、緑に含まれるイエローを蛍光色「キイロ」に置き換えた色、青に含まれるマゼンタを蛍光色「ピンク」に置き換えていた色を採用している。
ここで、例えば、蛍光色「ピンク」とプロセスカラーであるイエローの2色を組み合わせた場合の分光反射率は、ともにプロセスカラーであるイエローとマゼンタを組み合わせた場合の分光反射率よりもはるかに高くなっている。また、蛍光色「キイロ」とプロセスカラーであるシアンの2色を組み合わせた場合の分光反射率も、ともにプロセスカラーであるシアンとイエローを組み合わせた場合の分光反射率より高くなっている。
即ち、図8に示すように、プロセスカラーの2色を組み合わせて色再現を行うモード(プロセスカラーモード)よりも、2色のうち1色でも蛍光色を使用して色再現を行うモード(蛍光色モード)の方が、より高い分光反射特性を示すことになる。尚、図中、破線で示す「対プロセスモード積分値比率」とは、蛍光色モードにおける分光反射積分値のプロセスカラーモードにおける分光反射積分値に対する比率を意味している。
次に、このような分光反射特性から計算される色座標値について説明する。
まず、次式により、XYZ表色系における色座標値を求める。
Figure 2006251695
次いで、次式により、L色空間における色座標値を求める。但し、D50標準光源で規定した場合は、X=96.42、Y=100、Z=82.49である。
Figure 2006251695
これにより、プロセスカラー2色を組み合わせてなる色の色座標値、及び、プロセスカラーと蛍光色とを組み合わせてなる色の色座標値は、図9、図10に示すようなものとなる。図9は、aとbに着目して各色の座標値をプロットしたものであるが、蛍光色を含んでいる方が、高彩度であることが分かる。また、図10は、Lとaに着目して各色の座標値をプロットしたものであるが、蛍光色を含んでいる方が、高明度であることが分かる。
以上のことから、プロセスカラー4色によるカラー画像形成装置よりも、蛍光色を1色でも追加したカラー画像形成装置の方が、一部色域だけではあるが、高明度、高彩度の色をカラー出力可能となる。
尚、図7では、プロセスカラーのマゼンタ及びイエローの分光反射特性にそれぞれ類似した蛍光色「ピンク」及び「キイロ」を図示したが、蛍光色はこれに限定したものではない。例えば、CMYプロセスカラーの3色ともプロセスカラーに近い色相の蛍光色トナーに置き換えてもよい。このような構成とすれば、色域を最も大きく拡大することが可能となる。そして、同時に、現像器を切り替えて、プロセスカラー現像器を使用すれば、プロセスカラーによる印刷も同様に行うことが可能である。
ところで、本実施の形態のシステムを効果的なものとするためには、蛍光色2色の掛け合わせの分光反射率が、プロセスカラーの分光反射率より大きくなることが必要である。つまり、可視光域における蛍光色2色を組み合わせた場合の分光反射率曲線の積分値が、プロセスカラー2色を組み合わせた場合の分光反射率曲線の積分値よりも大きくなることである。
例えば、次式により、イエロー及びマゼンタを組み合わせた場合の分光反射率曲線の積分値、及び、蛍光色「キイロ」及び「ピンク」を組み合わせた場合の分光反射特曲線の積分値を求めることができる。尚、R(λ)はイエローの分光反射率を、R(λ)はマゼンタの分光反射率を、R(λ)は蛍光色「キイロ」の分光反射率を、R(λ)は蛍光色「ピンク」の分光反射率を、それぞれ示している。
Figure 2006251695
そして、蛍光色を組み合わせた場合の積分値の方が、プロセスカラーを組み合わせた場合の積分値よりも大きくなることは、次式により判定することができる。即ち、前者の積分値の後者の積分値に対する比が1より大きくなっていればよい。
Figure 2006251695
また、次式により、分光反射率曲線に対し、人間の視覚三刺激値x,y,zに対応する等色関数を掛けたものを積分してX,Y,Zごとの積分値を求めてもよい。
Figure 2006251695
この場合は、X,Y,Zごとの積分値のうち最も大きいものに着目し、その積分値について、蛍光色のプロセスカラーに対する比が1より大きくなるような蛍光色トナーの材料を選択、設計することになる。即ち、次式におけるX12,Y12,Z12のうち、最も大きな積分値に対応する比較式を用いて判定を行う。
Figure 2006251695
尚、上記においては、蛍光色トナーの選択に当たって吟味する分光反射特性の波長範囲を、通常可視波長域とされる400nm〜700nmとしたが、これに限られるものではない。即ち、この波長域に加え、近紫外域と近赤外域とを含む340nm〜780nmとしてもよい。
また、蛍光色トナーの選択に当たって吟味する分光反射特性の基準光源は、D50標準光源(色温度5000K)としたが、これに限られるものではない。即ち、D65標準光源(色温度6500K)であってもよいし、F9標準光源(色温度9000K)であってもよい。
更に、ここでは、分光反射特性に着目して蛍光色トナーの着色材として用いることのできる材料の選択について述べたが、その他の特性に着目して着色材を選択してもよい。例えば、分光放射輝度率等の分光放射特性に着目してもよい。或いは、それ以外の光特性に着目して蛍光色トナーの着色材を選択するようにしてもよい。この場合は、蛍光色トナーの光特性が、対応するプロセスカラーのトナーの光特性よりも、高明度又は高彩度の色を示すものであればよい。
以上説明したように、本実施の形態では、出力モードがプロセスカラーモードの場合には、プロセスカラーのトナーで画像形成を行い、出力モードが色鮮やかモードの場合には、プロセスカラーの1色〜3色を類似する色合いの蛍光色トナーに切り替えて画像形成を行うようにした。このような構成により、プロセスカラーに要求される性能を維持しつつ、必要に応じて高明度、高彩度の色域でカラー出力することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るシステムの概略構成を示した図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の第1の実施例の構成を示した図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の第2の実施例の構成を示した図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の第3の実施例の構成を示した図である。 CMYプロセスカラーを使用した用紙の分光反射率曲線を示すグラフである。 蛍光紙の分光反射率曲線を示すグラフである。 プロセスカラー2色を組み合わせた場合の分光反射特性と、プロセスカラー1色及び蛍光色1色を組み合わせた場合の分光反射特性とを比較して示すグラフである。 プロセスカラーモードと蛍光色モードにおける分光反射積分値と積分値比率を示したグラフである。 プロセスカラーモードと蛍光色モードにおける測色値の分布を示した図である。 プロセスカラーモードと蛍光色モードにおける測色値の分布を示した図である。
符号の説明
100…原稿編集装置、200…画像処理装置、201…画像信号選択部、202…CMYK変換モジュール、203…蛍光色変換モジュール、204…画像記録信号出力部、300…画像形成装置

Claims (9)

  1. 蛍光色のトナーによるトナー像を形成する第1の画像形成手段と、
    プロセスカラーのトナーによるトナー像を形成する第2の画像形成手段と、
    前記蛍光色のトナーによるトナー像及び/又は前記プロセスカラーのトナーによるトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記プロセスカラーのトナーによるトナー像を前記記録媒体に転写する第1のモードと、当該プロセスカラーの少なくとも1色のトナーを前記蛍光色のトナーで置き換えた少なくとも1色のトナーによるトナー像を前記記録媒体に転写する第2のモードとを切り替え制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記蛍光色は、前記プロセスカラーのうちの特定のプロセスカラーに対応する特定の蛍光色を含み、
    前記第2のモードは、前記プロセスカラーの前記特定のプロセスカラーのトナーを前記特定の蛍光色のトナーで置き換えた少なくとも1色のトナーによるトナー像を転写するモードであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記特定の蛍光色のトナーの光特性は、前記特定のプロセスカラーのトナーの光特性よりも、高明度又は高彩度の色に対応するものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記光特性は、分光反射特性又は分光放射特性であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記特定の蛍光色のトナーに関する分光反射率曲線を積分して得られる第1の積分値は、前記特定のプロセスカラーのトナーに関する分光反射率曲線を積分して得られる第2の積分値よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 前記特定の蛍光色のトナーに関する分光反射率曲線に等色関数を掛けたものを積分して得られる第1の積分値は、前記特定のプロセスカラーのトナーに関する分光反射率曲線に前記等色関数を掛けたものを積分して得られる第2の積分値よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の積分値は、前記分光反射率曲線に、X刺激値、Y刺激値、Z刺激値に対する等色関数を掛けたものを積分して得られる積分値のうち最大のものであることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 記録媒体にトナー像を転写して画像形成を行う画像形成装置における画像形成方法であって、
    前記画像形成に関するモードの情報を取得する第1のステップと、
    取得した前記モードの情報に応じて、プロセスカラーのトナーによる画像形成、又は、プロセスカラーのトナーと蛍光色のトナーとによる画像形成のいずれかを選択して実行する第2のステップと
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記第2のステップでは、シアン、マゼンタ、イエローを含む複数色のトナーによる画像形成、又は、シアン、マゼンタ、イエローの少なくとも1つを所定の蛍光色で置き換えた複数色のトナーによる画像形成のいずれかを選択して実行することを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
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