JP2006250294A - 転がり軸受 - Google Patents

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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Abstract

【課題】 割れ疲労強度が向上され、表面起点剥離などの表面損傷や内部起点剥離に対して長寿命で、端部がかしめ加工容易な、ロッカーアーム用転がり軸受を提供する。
【解決手段】 ローラ4と、そのローラ4の内方に位置するローラ軸2と、ローラとローラ軸との間に介在する転動体3とを備え、ローラ軸2が、窒素富化層を有し、転動体が転走する転走面の領域の表層部のオーステナイト結晶粒度が11番以上であり、かつ硬度がHV653以上であり、端部の硬さがHV300以下であり、転走面中央の軸中心部の硬度がHV550以上である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車のエンジンのインテイクバルブやエグゾーストバルブの開閉に用いられるロッカーアームに使用される転がり軸受に関し、より具体的には、割れ疲労強度が高く、かつ転動疲労寿命が長い転がり軸受に関するものである。
最近の転がり軸受の中には、たとえば、上記ロッカーアーム用転がり軸受のように、保持器を用いない総ころタイプの軸受でありながら、高速、高荷重用途の要求が増えている。本説明では、とくに総ころ軸受と他の転がり軸受とを区別せず、すべて転がり軸受と記する。保持器のない転がり軸受では、ころ同士の干渉が避けられず、また潤滑剤が軸受内部にうまく供給されない場合には、ころやレースの表面を起点にする剥離を生じることがある。
また、ころの回転速度が高速になると、組付け誤差や偏荷重の影響によりころに表面損傷が生じたり、スムーズにころ位置が制御されずスキューを起こしやすい。このため、滑りによる表面起点剥離や局部的な面圧上昇による内部起点型剥離が生じることもある。この結果、滑り発熱や局部的な面圧上昇が起こり、ピーリング、スミアリング、表面起点型剥離などの表面損傷や、荷重依存型の内部起点型剥離が生じやすかった。
上記の問題を解決するために、下記に示す方策が提案されてきた。
(1) エンジンの動弁機構用カムフォロア装置用軸受において、エンジンの定格回転数での軸受の計算寿命を1000時間以上とするもの(特許文献1参照)。
(2) 炭化物の割合を10%〜25%とし、残留オーステナイトの初期値に対する分解率を10分の1〜10分の3とし、また、端面硬度をHV830〜960とし、さらに表面粗さの平均波長を25μm以下とした、エンジンの動弁機構用カムフォロア装置用軸受軸。上記特性を実現するために、軸受鋼に浸炭窒化処理およびハードショットピーニングを施す(特許文献2参照)。
(3) 軸の耐摩耗性向上のため、軸に高分子化合物などの固体潤滑膜を形成したカムフォロア軸(特許文献3参照)。
(4) 工具鋼などで製作し、焼戻し温度よりも低い温度でイオン窒化やイオンプレーティングを行ない、高硬度にしたカムフォロア軸(特許文献4参照)。
(5) 軸に対する曲げ応力を150MPa以下に規制したエンジンにおける動弁機構用カムフォロア装置用軸受(特許文献5参照)。
(6) 軸受構成部品の転走面に潤滑油保持性に優れたリン酸塩被膜をつけたエンジンの動弁機構用カムフォロア(特許文献6、7参照)。
(7) 軸のころ転動領域にクラウニングをつけたエンジンの動弁機構用カムフォロア(特許文献8参照)。
(8) 軸の転走面を構成する表層は、炭素濃度を1.2%〜1.7%にするために、高濃度浸炭処理または浸炭窒化処理を行ない、内部は硬度をHV300程度にした軸(特許文献9参照)。
しかし、エンジンのローラ付きカムフォロアは、ロッカーアームに固定する際に、軸の両端面部にかしめ成形を施して、軸支持部材にかしめる加工がなされる場合がある。この場合、ころの転走面は高硬度を必要とするが、端部はかしめ成形が可能となるように軟質でなければならない。この点を考慮した開発も多くなされてきた(特許文献10〜13参照)。
特開2000−38907号公報 特開平10−47334号公報 特開平10−103339号公報 特開平10−110720号公報 特開2000−38906号公報 特開2000−205284号公報 特開2002−31212号公報 実開昭63−185917号公報 特開2002−194438号公報 特開平5−321616号公報 特開昭62−7908号公報 特公平6−15811号公報 特公平6−80287号公報
しかしながら、今後、自動車エンジンのインテイクバルブやエグゾーストバルブの開閉に用いられるロッカーアームに使用される転がり軸受の使用条件は、高速化および大荷重化と、潤滑油の低粘度化とが加速され、より過酷になることが避けられない。このような使用条件下におかれた上記転がり軸受において、転動寿命の長寿命化と、高強度化または高い割れ疲労強度とを達成することが求められている。
本発明は、苛酷な使用条件に対応して高強度化された上で表面起点剥離などの表面損傷や内部起点剥離に対して長寿命になり、かつ端部でのかしめ加工が容易な転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明の転がり軸受は、自動車エンジンのバルブの開閉用のロッカーアームに用いられる転がり軸受である。この転がり軸受は、外方部材と、外方部材の内方に位置する内方部材と、外方部材と内方部材との間に介在する転動部材とを備え、外方部材および内方部材の少なくとも1つの部材が窒素富化層を有し、前記少なくとも1つの部材において、転動体が転走する転走面の領域の表層部のオーステナイト結晶粒度が11番以上であり、かつ硬度がHV(ビッカース硬度)653以上であり、その部材の端部の硬さがHV300以下であり、転走面中央の軸中心部の硬さをHV550以上とする。
この構成により、自動車エンジンのバルブ開閉用ロッカーアームの転がり軸受において、その転走面の領域の表層部において、表面起点剥離などの表面損傷および内部起点剥離を抑制して長寿命を実現することができる。また、前記部材の端部では硬さを上記のように限定しているので、かしめ成形を行ない易くすることができる。さらに、たとえば、上記部材の高強度化をはかり、割れ疲労強度を向上させることも可能である。転走面の表層部のオーステナイト結晶粒度が11番未満では苛酷な使用条件下での転動疲労寿命を長くすることができないので、表層部のオーステナイト結晶粒度を11番以上とする。また、窒素富化層を配置するのは、窒素富化層を高周波焼入れすることによりミクロ組織を微細化して強靭化するためである。なお、オーステナイト結晶粒とは、焼入加熱中に相変態したオーステナイトの結晶粒のことであり、これは、冷却によりマルテンサイトに変態した後も、過去の履歴として残存しているものをいう。上記オーステナイト結晶粒は、対象とする部材の金相試料に対してエッチングなど、粒界を顕出する処理を施して観察することができる粒界であればよい。焼入れ直前の加熱された時点での粒界という意味で、旧オーステナイト粒と呼ぶ場合がある。測定は、上述のようにJIS規格の粒度番号の平均値から平均粒径に換算して求めてもよいし、切片法などにより金相組織に重ねたランダム方向の直線が粒界と会合する間の間隔長さの平均値をとり、補正係数をかけて2次元から3次元の間隔長さにしてもよい。
なお、上記窒素富化層は、あとで説明するように、浸炭窒化処理により形成されるが、上記窒素富化層に炭素が富化されていてもよいし、富化されていなくてもよい。
上記の転走面の領域の表層部以外において、そのミクロ組織がフェライトと炭化物とを有する領域が含まれるようにしてもよい。
ここで、フェライトは鉄のα相のことであり、マルテンサイトなどのように転位を高密度に含まないフェライトを指す。オーステナイト(γ)相から徐冷されて生成するフェライトや、焼入れられた後に十分に焼き戻されたフェライトがこれに対応する。このような転位密度の低いフェライトに対応したセメンタイトなどの炭化物は、凝集粗大化した状態で分散している。したがって、上記のフェライトと炭化物とを有するミクロ組織は、典型的な軟化された状態に対応する。上記軟化されたミクロ組織は、転走面の領域の表層部以外の領域に存在すればよい。とくに部材の端部における硬さはHV300以下が前提であるので、上記部材の端部に上記軟化組織を配置することになる。
なお、炭化物は、主にセメンタイトFe3Cをさすが、窒素富化層では炭素ほどではないが窒素を多く含むため、Fe3(C、N)のように炭窒化物というべきである。しかし、説明を簡単にするため、炭化物というとき、上記炭窒化物も含めて指すこととする。また、通常、鋼材はMnなどを含むため、炭化物の中に固溶して(Fe、Mn)3(C、N)のような形態をとるが、このような形態を当然含む。さらに、焼戻しが高温で行なわれるとき、M3C型の炭化物だけでなく、M236型の炭化物やその他の炭化物をも含むが、上記炭化物にはそのような炭化物をも含んでいる。
上記の転走面の領域を高周波焼入れして形成することができる。この構成により、短時間の処理工程で微細粒の硬化組織を得ることができる。この結果、耐表面損傷性、耐転動疲労寿命性などを劣化させずに軸受の高強度化、または高い割れ疲労強度を安価に実現することができる。
上記の転走面の表層部の硬度をHV653以上とし、またその転走面の領域の軸中心部の硬度をHV550以上とすることができる。この構成により、転走面の表層部における表面損傷や内部起点剥離を確実に抑制することにより長寿命を実現し、またその転走面の軸中心部の高強度化、または上記部材の高い割れ疲労強度を得ることができる。転走面の表層部の硬度がHV653未満では上記の条件下での長寿命化は難しく、また転走面の軸中心部の硬度がHV550未満では自動車エンジンの高速化、大荷重化の要請に応えて高い割れ疲労強度を得ることができない。
上記の転走面の領域の表層部において残留オーステナイトが10〜50体積%を占めるようにし、該転走面の軸中心部において残留オーステナイトが存在するようにすることができる。この構成により、表層部では、表面起点剥離や内部起点剥離における亀裂進展を抑制することができ、軸中心部においては高周波焼入れの結果により強度レベルを高めることができる。表層部において残留オーステナイトが10体積%未満では苛酷な使用条件下での長寿命を得ることができず、また50体積%を超えると微細な残留オーステナイトにならず、かえって上記の使用条件下での寿命を短くする。また、軸中心部では高周波焼入れにより硬化されるために、表層部ほど多くはないが残留オーステナイトが生成する。すなわち軸中心部まで硬化されるため残留オーステナイトが存在する。
上記の残留オーステナイトの測定は、X線回折法、透過型電子顕微鏡観察(TEM:Transmission Electron Microscopy)、など周知の方法で行なうことができる。オーステナイトは、フェライトやセメンタイトと異なり、強磁性体ではないことを利用して、磁気天秤などの磁気測定装置を用いて測定することもできる。
上記の少なくとも1つの部材は、A1点以上で浸炭窒化処理した後にA1点未満にまで徐冷し、次いで転走面の領域を高周波焼入れする処理をすることができる。上記のA1点は、共析温度に対応しており、たとえばFe-C系では723℃である。また、転がり軸受に通常用いられる鋼材のA1点もその付近の温度である。
上記の処理により、表層部において損傷を受け難くいために長寿命であり、その他の部分でかしめ加工しやすい部材を得ることができる。高周波焼入れされる部分で、オーステナイト結晶粒度(JIS規格)が11番以上で、残留オーステナイトが10〜50体積%で、硬度HV653以上になるのは、浸炭窒化処理と、転走面を含む領域に高周波焼入れとが施されるためである。また、端部など高周波焼入れの影響が及ばない部位で、硬度がHV300以下になるのは、浸炭窒化処理後に徐冷するかまたは急冷しても調質(焼戻し)処理するからである。
上記本発明の転がり軸受は、外方部材および内方部材の少なくとも一方が窒素富化層を有し、その部材の端部は軟化されているので優れた耐損傷性とかしめ加工性を得ることができる。さらに高周波焼入を行なうことにより、上記部材における、高い割れ疲労強度および転動疲労強度、ならびに耐表面損傷性を、短時間で簡単な処理工程で確保することができる。とくに表層部において残留オーステナイトを所定範囲有することにより、繰り返し荷重により発生し進展する亀裂の抑止に有効に作用する。
次に図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態における、エンジンのロッカーアーム用転がり軸受の構成を示す概略正面図であり、図2(a)は図1のII−II線に沿う断面に対応する図である。図1および図2(a)を参照して、回動部材であるロッカーアーム1は、中央部において軸受メタルなどを介してロッカーアーム軸5に回転自在に支持されている。
このロッカーアーム1の一方の端部1bには、アジャストねじ7が螺挿されている。このアジャストねじ7はロックナット8により固定され、その下端において内燃機関の給気弁もしくは排気弁のバルブ9の上端と当接している。このバルブ9はばね10の弾発力で付勢されている。
ロッカーアーム1は、他方の端部1aにカムフォロア本体50が設けられ、カムフォロア本体50は二股状に形成されたローラ支持部14を一体に有している。ローラ軸2の外周面中央部には、転動体であるころ3を介して回転自在に、外方部材を構成するローラ4が支持されている。ころ3の軸線方向は、ローラ軸の軸線に平行に配置されている。このローラ4の外周面は、ばね10の付勢力によりカム軸に設けられたカム6のカム面に当接されている。
図2(a)のF部拡大図である図2(b)に示すように、この二股状のローラ支持部14には面取り部14aが設けられ、内方部材に相当するローラ軸2の両端2aがかしめ加工されてかしめ加工部25を形成し固定されている。ローラ軸の両端2aにおいて、塑性加工によるかしめ加工部2bが形成され、面取り部14aの形成によってあいた空間を充填する。すなわち、ローラ軸の少なくとも両端2aでは硬度をHV300以下に抑制されてかしめ加工が容易にされ、かしめ加工を施されてローラ支持部の面取り部にかしめ加工固定部25を形成している。
ここで、ローラ軸2と、ころ3と、ローラ4とにより構成される転がり軸受がロッカーアーム用転がり軸受として用いられている。一般に、保持器が用いられない場合、総ころ軸受と呼称されるが、本説明では上述のようにとくに区別せずに説明する。上記のロッカーアーム用転がり軸受は、カム6と接触しながら回転するものであるため、ローラ4にはカム6の押付け力と衝撃力とが作用する。
本実施の形態における転がり軸受では、ローラ軸2が窒素富化層を有し、転動体が転走する転走面の領域の表層部に高周波焼入れが施されてオーステナイト結晶粒度が11番以上(JIS規格による)と超微細であり、かつ硬度がHV653以上ある。前記転走面の領域(表層部および軸中心部)以外の領域では、フェライト粒度またはオーステナイト結晶粒度は10番以下と比較的粗く、また前記ローラ軸2の端部の硬度は低く、HV300以下の範囲にある。また、転動体が転走する転走面の領域に高周波焼入れが施されたために、表層部では残留オーステナイトが10〜50体積%を占める。また、転走面中央の軸中心部では上記表層部の高周波焼入れの際にともに高周波加熱され焼き入れられるので、硬化され、また残留オーステナイトが生成する。この結果、表層部では表面損傷および荷重依存型の内部起点型剥離がともに生成しにくく、また少なくとも転走面において軸中心部から表層部にわたって高強度化、または高割れ疲労強度を有するようにされ、一方、端部など他の部位では硬度が低いためにかしめ加工しやすい。
図3は、本発明の他の実施の形態におけるロッカーアーム用転がり軸受を示す図である。このカムフォロアでは、カムフォロア本体50は、ロッカーアーム1の一方の端部1bと他方の端部1aとの間に開けられ2つの側壁の間にわたるローラ孔(図示せず)にローラ軸2を固定し、一方の端1bにエンジンの開閉用バルブ9の端部が当接し、他方の端1aに図示しないピボットが当接する。ピボット受け部15を設けたカムフォロア本体50は、バルブの周り所定の向きにばね10によって付勢され、カム6から伝達される駆動力をローラ4で受けて、前記ばねの付勢力に抗してバルブ9を動かす。保持器はなく、転動体3はローラ軸2とローラ4との間に配置されている。
また、図4は、本発明のさらに別の実施の形態におけるロッカーアーム用転がり軸受を示す図である。図5は、図4のロッカーアーム転がり軸受を含む部分を拡大した図である。図4において、ロッカーアーム1の中央部に回転軸5が配置され、その周りにロッカーアーム1が回動する。ロッカーアーム1の一方の腕の端部1bは、エンジンバルブ9の端と当接し、他方の腕の端部1aは、連動棒16の端と当接する。アジャストねじ8はロッカーアームの端部1aと連動棒16との当接位置を調節する機能を有する。
連動棒16の下端に位置する中空の軸受取付部16aに、カムフォロア本体50が設けられ、取付部材17によりロッカーアーム用転がり軸受が取り付けられる。カム6はこの転がり軸受のローラ4に当接して駆動力を連動棒16に伝達する。上記の実施の形態と同様に、保持器はなく、転動体3はローラ軸2とローラ4との間に配置されている。
上記エンジンのロッカーアーム用転がり軸受を構成する部材のうち、内方部材のローラ軸2は、これから説明する熱処理を施され、その表層部が超微細オーステナイト粒とされている。
上記の図3および図5における内方部材であるローラ軸2が窒素富化層を有し、転動体が転走する転走面の領域の表層部に高周波焼入れが施されてオーステナイト結晶粒度が11番以上(JIS規格による)と超微細であり、かつ硬度がHV653以上ある。前記転走面の領域(表層部および軸中心部)以外において、オーステナイト結晶粒度は10番以下と比較的粗く、またとくに端部の硬度は低くHV300以下の範囲となる部分がある。また、転動体が転走する転走面の領域では高周波焼入れが施されたために、表層部では残留オーステナイトが10〜50体積%を占める。また、転走面中央の軸中心部では上記表層部の高周波焼入れの際にともに高周波加熱され焼き入れられるので、硬化され、また残留オーステナイトが生成する。この結果、表層部では表面損傷および内部起点型剥離ともに生成しにくく、また少なくとも転走面において軸中心部から表層部にわたって高強度化され、割れ疲労強度が向上する。一方、端部など他の部位では硬度が低いためにかしめ加工しやすい。このため、ローラ軸の両端はかしめ加工され、ローラ軸支持部の面取り部にかしめ加工固定部を形成している。
次に、これら転がり軸受の内方部材(ローラ軸2)に行なう浸炭窒化処理を含む熱処理について説明する。図6は、本発明の実施の形態における熱処理方法を説明する図である。また、図7は、本発明の実施の形態における別の熱処理方法を説明する図である。図6はA1点以上で浸炭窒化処理を行なった後、そのまま徐冷する熱処理パターンであり、図7は浸炭窒化処理を行なった後、急冷し、次いでA1点未満で調質処理すなわち焼戻し処理を行なう熱処理パターンである。図6の熱処理パターンにおける徐冷処理また図7における調質処理は、互いに対応しており、転走面の領域以外の部分、たとえば端部の硬度を低くすることに寄与している。図6および図7の熱処理パターンのどちらもその後で、上記部材の転走面の領域(表層部〜軸中心部)に高周波焼入れを施し、その後、低温焼戻しを施す。
また、上記のいずれかの熱処理を軸受部材の内方部材およびカムに施すことができる。
上記のいずれの熱処理によってもその中の浸炭窒化処理によって、「浸炭窒化処理層」である窒素富化層が形成される。浸炭窒化処理において素材となる鋼の炭素濃度が高いため、通常の浸炭窒化処理の雰囲気から炭素が鋼の表面に侵入しにくい場合がある。たとえば炭素濃度が高い鋼の場合、それ以上高い炭素濃度の浸炭層が生成する場合もあるし、それ以上高い炭素濃度の浸炭層は生成しにくい場合がある。
しかし、窒素濃度は、Cr濃度などにも依存するが、通常の素材の鋼では最大限0.025重量%程度以下と低いので、素材の鋼の炭素濃度によらず窒素富化層が明瞭に生成される。
次に、図6および図7の各処理ごとにミクロ組織がどのように生成されてゆくか説明する。まず、たとえばA1点以上で浸炭窒化処理を行なう。この浸炭窒化処理おいて、転がり軸受の上記部材に窒素富化層を形成する。この窒素富化層では、鉄原子Feに対する侵入型元素であるC、Nが過共析に侵入し、たとえばオーステナイト中に炭化物が析出している(2相共存)。すなわち、窒素富化層では過共析鋼となっている。また、浸炭窒化処理されない内部では、素材である元々の鋼材の組成により、オーステナイト相となっている。また、素材である鋼材がフェライトとオーステナイトとの2相、またはオーステナイトとセメンタイトとの2相、が共存する温度で浸炭窒化処理を行なってもよい。
次いで、冷却する際に、図6のパターン(ヒートパターンH1とする)では、浸炭窒化処理温度から徐冷する。この徐冷の目的は、組織を軟化し加工性を向上するためである。この徐冷中に、内部では上記のオーステナイトから、フェライトとセメンタイトとで構成されるパーライトが生成するが、パーライト中のセメンタイトを層状化させずに凝集粗大化させることにより、軟化を推進する。したがって、徐冷する温度域は浸炭窒化処理温度〜(A1点−100℃)程度まででよい。これより低い温度まで徐冷してもセメンタイトの凝集粗大化は期待できず、時間ばかりかかり能率を低下させる。目安としては620℃程度まででよい。その後は、時間短縮のために空冷してもよいし、水冷や油冷を行なってもよい。
窒素富化層では、(炭化物+オーステナイト)組織のオーステナイトからパーライトが生成し、その中の炭化物が凝集粗大化する。
また、図7のパターン(ヒートパターンH2とする)では、浸炭窒化処理温度から、たとえば油冷などして焼き入れる。この場合、内部では、もともとの鋼材の組成によりオーステナイトからマルテンサイトなどが生成する。このマルテンサイト組織は硬い。このままでは、かしめ加工は困難なので、上記焼戻処理(調質処理)を行なう。焼戻しはA1点直下でA1点にできるだけ近い温度で急速に進行する。すなわち、高温焼戻しを行なう。したがって、焼戻しはA1点〜650℃の範囲、またより好ましくはA1点〜680℃の範囲で行なうことが望ましい。この焼戻しにより、マルテンサイト組織における高い転位密度は消失し、転位密度の低いフェライトと凝集粗大化したセメンタイトとの組織が得られる。
また、窒素富化層では、油冷などの焼入れによって加熱時に生成している(炭化物+オーステナイト)における組織のオーステナイトからマルテンサイトが生成する。マルテンサイトは、上記の焼戻しにより、同様に軟化される。元々あった炭化物は凝集する。なお、上記のミクロ組織の説明は、上述したように、窒素やより複雑な実際のミクロ組織における副次的な要因は無視している。
次に、ヒートパターンH1およびH2ともに、高周波焼入れを行なう。この高周波焼入れの前段階では、窒素富化層は、凝集した炭化物(比率大)と、フェライトとが混在した組織であった。高周波焼入れでは急速加熱され、このとき、炭化物が固溶しながらオーステナイトを核発生させる。分散している炭化物の密度は非常に高いために、オーステナイト核発生密度は非常に高く、発生したオーステナイトが互いに会合して形成されるオーステナイト組織の結晶粒は超微細である。また、窒素富化層は過共析鋼なので、炭化物が共存し、この炭化物ができたばかりで超微細なオーステナイト粒の成長を阻止する。このため、窒素富化層において、超微細なオーステナイト粒を得ることができる。急速加熱の温度が高くなるにつれ炭化物は固溶し、超微細オーステナイトに多くの炭素が固溶される。また、軸中心部では、窒素富化層ではないという影響は受けるが、基本的には上記の表層部における変化と同様に変化する。
次に、高周波焼入れ、すなわち急速加熱した後に焼入れを行なうと、オーステナイトはマルテンサイトに変態する。このとき炭素を多く固溶しているためにオーステナイトが安定化され、マルテンサイトの間の微細な領域に未変態のオーステナイトが取り残される。これが残留オーステナイトである。この残留オーステナイトはマルテンサイトの間に形成されるため非常に微細である。体積率にして残留オーステナイトは10〜50体積%とする。
この後、180℃程度で硬度をあまり落とさない程度の焼戻しを行なう。この180℃程度の焼戻しでは、高密度の転位はほとんど消失しないで維持される。この焼戻しは組織を安定化するために行なう。この焼戻しでは、セメンタイトの凝集は生じないし、軟化もほとんど生じない。上記の残留オーステナイトを含んだ高周波焼入れ組織は、強靭であり、苛酷な使用条件下で長寿命を実現することができる。
上記の熱処理を行なうことにより、転走面の領域(表層部および軸中心部)のオーステナイト粒度を11番以上の超微細粒にすることができる。また、表層部の硬度をHV653以上とし、残留オーステナイトを10〜50体積%、より好ましい範囲である15〜35体積%の範囲にすることができる。また、軸中心部の硬度をHV550以上とし、残留オーステナイトが存在するようにできる。一方、転走面の領域以外の部分、たとえば端部の硬度をHV300以下とすることができる。したがって、上記の熱処理を受けた軸受部品は、高強度化または高い割れ疲労強度とされ、転動疲労特性が長寿命であり、またかしめ加工が容易である。
軸受鋼SUJ2を用いて、図8に示すヒートパターンH1(図6に対応)および図9に示すヒートパターンH2(図7に対応)の熱処理を施した。すなわち、鋼管または冷間加工された鋼材に、まずA1点以上で浸炭窒化処理を施し、その後、ヒートパターンH1またはH2に応じて、(ヒートパターンH1)A1点以下に徐冷(炉冷)するか、または(ヒートパターンH2)A1点以下に急冷後に焼戻し(調質)する。その後、転走面に対応する領域(表層部〜軸中心部)に高周波焼入れを施す。上記のヒートパターンH1、H2における温度は、図8および図9に示すとおりである。
ローラ軸2を試料として、上記の熱処理により作製された試験体では、表層部で残留オーステナイトが10〜50体積%、より好ましい15〜35体積%であり、オーステナイト結晶粒度が11番以上と超微細化される。また、転走面の領域の軸中心部は、上記表層部とともに高周波加熱され焼き入れられており、残留オーステナイトが残存している。この試験体について硬度測定を行なった。また、比較のために、表層部に高周波焼入れのみを行なった従来例の試験体Jについても硬度測定を行なった。各試験体の形状および硬度測定位置を図10(a)および図10(b)に示す。図10(a)は試験体の正面図であり、また図10(b)は試験体中央(点Aを通る)の横断面図である。また、測定結果を表1に示す。図10(a),(b)において、試験体の転走面32の領域は、表層部〜軸中心部にわたって高周波焼入れされ硬化された部分31を有する。
Figure 2006250294
表1によれば、本発明例の試験体1および2では、転走面32の領域(表層部〜軸中心部)では、表層部A,Bにおいて硬度がHV790〜800、また軸中心部E(図10(b)参照)においてHV710〜730と非常に高く、また、転走面の領域以外の領域のCおよびDではHV250〜270となっている。この位置CおよびDにおける硬度は、かしめ加工に適切な硬度である。一方、従来例の試験体Jでは、転走面の領域において、表層部AおよびBでは硬度がHV735〜780、また軸中心部EではHV215と非常に低い。また高周波焼入れの影響が及ばない測定位置CおよびDの硬度はHV210〜220となっている。
Figure 2006250294
また表2に示すように、本発明品の試験体1,2は、上記粒度番号が12番と非常に微細であるが、従来例の試験体Jでは10.5とやや粗大である。また、A点での残留オーステナイトは、本発明品の試験体1では24.7体積%、また試験体2では25.5体積%と、適切な範囲に入っている。一方、従来例の試験体Jでは7.5体積%と、表面損傷等を防止することができる範囲から低いほうに外れている。
本発明品の試験体1,2と従来例の試験体Jとに対して割れ疲労試験を行い高強度化の検証を行った。試験方法は、図11に示すように、試験体30の両端を支点27によって支持した状態で、試験体30の中央部に荷重負荷部28により繰り返し荷重を負荷する方法である。試験条件は、表3に示すとおりである。負荷荷重を変えて破損にいたるまでの繰り返し回数をプロットして、負荷荷重−破損回数線を求めた。試験結果を表4に示す。
Figure 2006250294
Figure 2006250294
表4には、負荷回数106回で破損する負荷荷重が、従来例の試験体Jにおける値を1として比率で示されている。本発明品の試験体1では1.32であり、従来例に比べて32%増大している。また、本発明品の試験体2では1.28であり、従来例に比べて28%増大している。この結果、高い割れ疲労強度が実現されていると確認することができた。
次に、上記の試験体1および2に対して外輪回転型疲労寿命試験を行なった。試験体のA点(表層部)におけるオーステナイト結晶粒度番号および残留オーステナイトを表2に、また試験条件を表5に示す。上記外輪回転型疲労寿命試験の試験装置を図12に示す。この疲労試験装置では、試験体30の外側上下から挟むようにローラ35が配置され、ローラ35が試験体30の表層部に外側から密着して外圧を加えながら回転して、試験体30に応力が印加される。
Figure 2006250294
上記の試験条件によれば、試験中に表面損傷または内部起点型剥離が発生する。したがって、本試験を実施することにより、表面損傷および内部起点型剥離の両方の寿命を確認することができる。この疲労試験の結果を表6に示す。
Figure 2006250294
表6によれば、本発明例の試験体1および2は従来例の試験体Jの3.3〜3.8倍の長寿命を有する。従来例の試験体Jでは、浸炭窒化処理を行なわないこと、かつ表層部〜軸中心部にわたって高周波焼入れ処理を行なわないことに起因する金属組織(オーステナイト結晶粒度、残留オーステナイト量)のために疲労寿命が短いものと考えられる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の自動車エンジンのロッカーアーム用転がり軸受では、ローラ軸などの部材において、その転走面の領域が、耐表面損傷、転動疲労寿命および割れ疲労強度のすべてに優れており、また軟化された端部が良好なかしめ加工性を有しているので、有用である。
本発明の実施の形態における、ロッカーアーム用の転がり軸受を示す図である。 (a)は図1におけるII−II線に沿う断面図であり、(b)は(a)のF部拡大図であり、かしめ加工固定部を示す図である。 本発明の別の実施の形態における、ロッカーアーム用の転がり軸受おける転がり軸受を示す図である。 本発明のさらに別の実施の形態における、ロッカーアーム用の転がり軸受おける転がり軸受を示す図である。 図4のエンジンのローラ付きカムフォロアのカムと接触する転がり軸受の部分の拡大図である。 本発明の実施の形態における熱処理パターンを説明する図である。 本発明の実施の形態における別の熱処理パターンを説明する図である。 実施例における熱処理パターンH1を示す図である。 実施例における熱処理パターンH2を示す図である。 試験体における硬度測定位置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は中央部における横断面図である。 割れ疲労試験機を示す図である。 外輪回転の転動疲労試験機を示す図である。
符号の説明
1 ロッカーアーム、1a,1b カムフォロア本体の端部、2 ローラ軸(内輪)、2a ローラ軸の端部、2b かしめ加工部、3 ころ(転動体)、4 ローラ(外輪)、5 カムフォロア軸、6 カム、7 アジャストねじ、8 ロックナット、9 バルブ、10 ばね、14 ローラ支持部、14a ローラ支持面取り部、15 ピボット受け部、16 連動棒、16a 軸受取付部、17 取付部材、25 かしめ加工固定部、27 割れ疲労試験機の支点、28 割れ疲労試験機の荷重負荷部、30 試験体、31 高周波焼入れ部、32 転走面、35 転動試験装置の外輪、50 カムフォロア本体。

Claims (5)

  1. 外方部材と、前記外方部材の内方に位置する内方部材と、前記外方部材と内方部材との間に介在する転動体とを備え、
    前記外方部材および内方部材の少なくとも1つの部材が窒素富化層を有し、前記少なくとも1つの部材において、前記転動体が転走する転走面の領域の表層部のオーステナイト結晶粒度が11番以上であり、かつ硬度がHV(ビッカース硬度)653以上であり、その部材の端部の硬さがHV300以下であり、転走面中央の軸中心部の硬度をHV550以上とした、転がり軸受。
  2. 前記転走面の領域の表層部と転走面中央の軸中心部以外において、そのミクロ組織がフェライトと炭化物とを有する領域が含まれる、請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記転走面の領域は高周波焼入れされている、請求項1または2に記載の転がり軸受。
  4. 前記転走面の領域の表層部において残留オーステナイトが10〜50体積%を占め、該転走面中央の軸中心部において残留オーステナイトが存在する、請求項1〜3のいずれかに記載の転がり軸受。
  5. 前記少なくとも1つに部材は、A1点以上で浸炭窒化処理した後にA1点未満にまで徐冷し、次いで前記転走面の領域を高周波焼入れする処理がなされている、請求項1〜4のいずれかに記載の転がり軸受。
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