JP2006248509A - 車両用灯具システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 1本の信号線でランプと判定回路とを接続し、異常となった発光素子の数やランプ内における異常素子を判定することが可能な車両用灯具システムを提供する。
【解決手段】 複数の発光素子21を並列接続した発光部20と、各発光素子の断線を検出する断線検出回路22とを備えるランプTLと、断線検出回路に1本の信号線SLで接続され、発光素子の異常を判定するための判定回路5とを備える。断線検出回路22は断線を検出した発光素子に対応する電位を信号線SLに出力し、判定回路5は当該信号線SLの電位に基づいて異常な発光素子を判定する。断線が生じた発光素子の個数やランプ内での配設位置によって信号線に出力される電位が変化されるので、判定回路5は異常な発光素子の個数やランプ内での配設位置を判定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は複数の発光素子を光源とするランプに関し、特に発光素子の発光を制御するためのコントロールユニットを備える車両用灯具システムに関するものである。
近年の車両用のランプでは、電球よりも低消費電力で寿命の長い発光ダイオード等の発光素子を光源とするものが実用化されている。このようなランプでは発光素子の発光量は電球に比較して小さいため複数個の発光素子で光源を構成しており、例えば図8に示すように、ランプLPでは所定数の発光ダイオード21を直列接続した複数の発光ダイオード列L1,L2,L3を構成し、複数の発光ダイオード列L1,L2,L3を電源端子TVと接地端子TGに対して並列接続して発光する構成がとられている。このように多数個の発光ダイオードを光源とするランプでは一部の発光ダイオードが断線等の異常により発光しない場合でも他の発光素子の発光によりランプに要求されている配光規格を満足することは可能であるが、異常となる発光ダイオードの数が増えたときには当該配光規格を満足しなくなる。発光ダイオードの異常、特に発光ダイオードの断線を検出するための断線検出回路を備える必要がある。
発光ダイオードの断線を検出する技術として、図12に示す技術では、複数の発光ダイオード列L1,L2,L3のそれぞれの断線を検出するための断線検出回路22Aを設けており、この断線検出回路22Aにおいては断線を検出したときに生じる電位変化を利用している。すなわち、断線検出回路22Aは各発光ダイオード列L1,L2,L3のそれぞれの段線を検出する断線検出部D1,D2,D3を備えており、各断線検出部D1,D2,D3では、発光ダイオード列L1,L2,L3に直列に接続した負荷抵抗RL1,RL2,RL3の両端電圧をベース抵抗RB1,RB2,RB3を入力とてオン・オフ動作するトランジスタTr1,Tr2,Tr3を設け、このトランジスタTr1,Tr2,Tr3のコレクタ抵抗R1,R2,R3により生じるコレクタ電圧を信号線SL1,SL2,SL3を介してそれぞれコントロルユニットCNTの判定回路5Aに出力している。この例では3つの発光ダイオード列Lに対して3つの断線検出部D1,D2,D3を設けているので、各断線検出部D1,D2,D3のそれぞれを信号線SL1,SL2,SL3を介して判定回路5Aに接続している。判定回路5Aでは、発光ダイオード列に断線が生じてトランジスタがオフしたときのコレクタ電圧を信号線SL1,SL2,SL3を通して認識し、この認識したコレクタ電圧を判定基準電圧と比較することで発光ダイオード列の断線、すなわち異常を判定している。
この技術では、判定回路5Aでは電圧変化が生じた信号線を認識することで、当該信号線に接続されている断線検出部D1,D2,D3における異常、すなわち発光ダイオード列L1,L2,L3の断線を判定することができる。また、異常となった断線検出部に対応する発光ダイオード列を認識することで、ランプ内において異常が生じている発光ダイオード列の個数やランプ内における発光ダイオード列の配設位置を認識でき、ランプが所定の配光規格を満足しているか否かを的確に判定することが可能である。しかしながら、この技術では複数の発光ダイオード列及び断線検出部に対して信号線を1対1で対応させなければならないため、発光ダイオード列の数だけ信号線の本数が必要になり、判定回路とランプとを接続する配線数が増えてしまうという問題がある。特に、自動車の左右の各ランプをそれぞれ判定回路に接続した場合には、配線数が2倍の本数だけ必要になり、ランプと判定回路とを接続するワイヤ数が増えて重量やコストが増大し、コネクタが大型他、高重量化するという問題が生じる。
これに対し、特許文献1では、発光ダイオード列の断線を検出するための断線検出回路の構成として、複数の発光ダイオード列にそれぞれ設けた断線検出部を1本の信号線に共通接続してコントロールユニットの判定回路に接続を行なう構成を採用している。特許文献1では、この信号線の電位の変化を判定回路で認識することで発光ダイオード列における異常を判定することができ、そのためランプとコントロールユニットを接続する信号線は1本でよく、小型化、軽量化、低コスト化を図る上で有効なものとなっている。
特開2004−122913号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、複数の発光ダイオード列にそれぞれ設けた複数の断線検出部を1本の信号線に共通接続しているため、異常が生じた発光ダイオード列を識別することができないという問題がある。すなわち、特許文献1の技術では、信号線の電位の変化からいずれかの発光ダイオード列に異常が生じたことを判定することはできるが、1つの発光ダイオード列に異常が生じた場合でも複数の発光ダイオード列に異常が生じた場合でも、信号線の電位の変化は一定であり、これらの異常を識別することはできない。また、複数の発光ダイオード列のいずれに異常が生じた場合でも信号線の電位の変化は同じであるため、ランプ内のいずれの箇所に配設されている発光ダイオード列に異常が生じたものかを判定することもできない。そのため、異常を判定したときにランプが配光規格を満たして正常に機能する範囲での異常なのかあるいは配光規格を満たさない状態での異常なのかを判定することができず、ランプに設けた断線検出回路を有効に利用することができないという問題がある。
本発明の目的は、ランプと判定回路とを1本の信号線で接続し、異常となった発光素子の数を判定することが可能な車両用灯具を提供するものである。特に、1つ或いは2つの発光素子に異常が生じたことを高精度に判定することを可能にする。また、本発明は異常となった発光素子のランプ内における配設位置を判定することが可能な車両用灯具システムを提供するものである。
本発明は、複数の発光素子を並列接続した発光部と、各発光素子の断線を検出する断線検出回路とを備えるランプと、断線検出回路に1本の信号線で接続され、発光素子の異常を判定するための判定回路とを備えており、断線検出回路は断線を検出した発光素子に対応する電位を信号線に出力し、判定回路は当該信号線の電位に基づいて異常な発光素子を判定する構成であることを特徴とする。本発明において、断線検出回路は複数の発光素子のそれぞれの断線を検出する複数の断線検出部を備え、各断線検出部での断線検出に応じて異なる電位を出力する構成とする。
また、断線検出回路は、信号線と第1電位との間に接続された基準抵抗と、各断線検出部が断線を検出しないときに信号線と第2電位との間に接続する検出抵抗とを備える。あるいは、断線検出回路は、信号線と第1電位との間に接続された基準抵抗と、各断線検出部が断線を検出したときに信号線と第2電位との間に接続する検出抵抗とを備える。この場合、基準抵抗の抵抗値を検出抵抗の抵抗値よりも低抵抗にすることが好ましい。また、後者の場合には、断線検出回路は信号線と第2電位との間に接続され、信号線が断線したとき又は発光部の供給電源が停止されたときに電流が流れないように構成された信号線断線検出用の検出抵抗を備えることが好ましい。
本発明によれば、断線が生じた発光素子の個数やランプ内での配設位置によって信号線に出力される電位が変化される。判定回路は信号線の電位に基づいて異常な発光素子の個数やランプ内での配設位置を判定することができる。そのため、ランプと判定回路を1本の信号線で接続するだけで判定回路での判定に基づいて発光素子に異常が生じているランプが所要の配光規格を満たしているか否かを判定することが可能になり、ランプと判定回路とを接続するワイヤ構造の小型化、軽量化が実現できるとともに、車両用灯具として構成した断線検出回路や判定回路の有効利用が可能になる。また、本発明によれば、発光素子が1つ或いは2つ程度異常になった場合の電位と正常時の電位との電位差を大きくでき、判定回路における判定マージンを稼ぎ、正確な判定が可能になる。さらに、信号線が断線する等して異常となった場合も判定することができる。
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明を自動車の灯具に適用した実施例であり、例えば自動車のテールランプTLに適用した例である。浅皿容器状をしたランプボディ1内に発光素子として多数個の発光ダイオード(LED)21を配列搭載した回路基板2が内装される。また、前記ランプボディ1の前面開口にレンズ3が取着され、前記回路基板2を封止している。前記回路基板2はプリント配線基板で構成されており、回路基板2の表面に前記発光ダイオード21が所要の配列で実装され、それぞれはプリント配線を対して発光回路が構成され、給電されたときに発光される発光部20を構成している。発光ダイオード21としては、ディスクリート型発光ダイオードあるいはチップ型発光ダイオードのいずれでもよい。また、回路基板2とレンズ3との間に発光ダイオード21から出射した光を集光、発散させるためのリフレクタを配設してもよい。前記回路基板2には前記発光部20を構成している発光ダイオード21の異常、ここでは発光ダイオード21及びこれらを電気接続する配線の断線を検出するための断線検出回路22が構成されている。
図2に示すように、前記テールランプTLはコントロールユニットCNTに接続され、このコントロールユニットCNTにより発光が制御される。ここでは前記コントロールユニットCNTは前記テールランプTLと別体に車体側に設けているが、テールランプTLと一体に設けてもよい。図2は前記テールランプTLとコントロールユニットCNTの等価回路図であり、前記テールランプTLでは、前記回路基板2に構成された発光部20は、所定数の発光ダイオードが直列に接続されて発光ダイオード列が構成されるとともに、複数の発光ダイオード列が電源端子TVと接地端子TGとの間に並列接続されている。ここでは説明を簡略化するために、それぞれ3つの発光ダイオード21が直列接続されて第1ないし第3の発光ダイオード列L1,L2.L3が構成され、さらにこれら第1ないし第3の3つの発光ダイオード列L1,L2,L3は電源に対して並列接続されている。これらの発光ダイオードは、電源端子TVに所要の電圧が供給されたときに全てが発光するようになっている。
一方、断線検出回路22は前記第1ないし第3の発光ダイオード列L1,L2,L3のそれぞれに第1ないし第3の断線検出部D1,D2,D3が接続されている。各断線検出部D1,D2,D3は、それぞれの発光ダイオード列L1,L2,L3と直列に接続した負荷抵抗RL1,RL2,RL3と、これら負荷抵抗RL1,RL2,RL3の両端に発生する電圧によりオン・オフ動作するトランジスタTr1,Tr2,Tr3とを備えている。各トランジスタTr1,Tr2,Tr3のベースはベース抵抗RB1,RB2,RB3を介して前記負荷抵抗RL1,RL2,RL3に接続され、各トランジスタTr1,Tr2,Tr3のコレクタにはコレクタ抵抗R1,R2,R3が接続されている。その上で、複数の断線検出部D1,D2,D3の各コレクタ抵抗R1,R2,R3は信号端子TSに接続された共通線CLにそれぞれ接続されている。
また、前記テールランプTLの回路基板2の電源端子TVと接地端子TGは1対の電源配線VL,GLで前記コントロールユニットCNTに接続され、前記信号端子TSは信号線SLでコントロールユニットCNTに接続される。コントロールユニットCNTは電源回路4と判定回路5を備えており、電源回路4は車載バッテリBATを電源として発光ダイオードを駆動して発光させるための発光電圧VAと、前記判定回路5の動作電圧Vccを生成する。前記発光電圧VAは前記電源配線VLにより前記電源端子TVに供給され、この発光電圧VAにより前記発光ダイオード21が発光される。
前記判定回路5は入力端子INに入力される電圧に基づいて発光部20の異常、すなわち発光ダイオード21の異常を判定する機能を有しており、当該入力端子INには前記テールランプTLの信号端子TSに接続された信号線SLが接続される。また、この信号線SLには前記動作電圧Vccとの間に基準抵抗Rbが接続され、当該信号線SLを動作電圧Vccにプルアップしている。この基準抵抗Rbは前記断線検出回路22を構成する要素の一部であるが、ここでは基準抵抗RbをテールランプTLに接続されているコントロールユニットCNT側に配設している。
以上の構成によれば、コントロールユニットCNTの電源回路4で生成された発光電圧VAが電源配線VL,GLを介してテールランプTL内の回路基板2に供給されると、発光ダイオード21が正常であればそれらの全てが発光し、発光部20が所定の発光量で発光し、テールランプTLが点灯状態となる。ここで、各発光ダイオード列L1〜L3において各列の全ての発光ダイオードが発光すると、当該発光ダイオード列に所定の電流が流れるため、各断線検出部D1〜D3の負荷抵抗RL1〜RL3の両端電圧がトランジスタTr1,Tr2,Tr3のベースに入力され、トランジスタTr1,Tr2,Tr3はオン状態となる。そのため、コレクタ抵抗R1,R2,R3が共通線CLに接続され、信号線SLを通して動作電圧Vccによるコレクタ電流が流れ、これにより判定回路5の入力端子INには動作電圧Vccを基準抵抗Rbとコレクタ抵抗R1,R2,R3とで分圧した電圧Vdが入力される。すなわち、コレクタ抵抗R1,R2,R3は各発光ダイオード列L1,L2,L3の断線を検出しないとき、すなわち正常時には共通線CL、すなわち信号線SLと接地端子TGとの間に接続されて信号線SLを接地電位側にプルダウンし、これにより正常であることを検出するための検出抵抗として機能する。
ここで、図3(a)に示すように、第1断線検出部D1のコレクタ抵抗R1の抵抗値をr1、第2断線検出部D2のコレクタ抵抗R2の抵抗値をr2、第3断線検出部D3のコレクタ抵抗R3の抵抗値をr3とし、基準抵抗Rbの抵抗値をrbとする。3つのコレクタ抵抗R1,R2,R3が並列に接続されているので、各断線検出部D1,D2,D3の各コレクタ抵抗R1,R2,R3に電流が流れるとすると、判定回路5に入力される分圧電圧Vdは、
Vd=〔rx/(rx+rb)〕・Vcc…(a)
となる。ここで、
rx=1/(1/r1+1/r2+1/r3)…(b)
である。
基準抵抗Rbの抵抗値rbと、第1ないし第3のコレクタ抵抗R1,R2,R3の抵抗値r1,r2,r3が全てrbに等しいとすると、各発光ダイオード列L1,L2,L3が正常を場合には、
rx=rb/3
となり、
Vd=(1/4)・Vcc
となる。
ここで、いずれかの発光ダイオード列に含まれる発光ダイオードに異常が生じて発光しない状態になると、当該発光ダイオードを含む発光ダイオード列には電流が流れず断線状態となる。例えば、いずれか1つの発光ダイオード列が異常になると、異常となった断線検出部D1,D2,D3の負荷抵抗RL1,RL2,RL3には電流が流れなくなり、当該断線検出部D1,D2,D3のトランジスタTr1,Tr2,Tr3はオフ状態となる。そのため、当該トランジスタのコレクタ抵抗R1,R2,R3は信号線SLと接地端子TGとの間に接続されない状態となる。したがって、(b)式のrxはrx=rb/2となり、(a)式のVdから、
Vd1=(1/3)・Vcc
となる。2つの発光ダイオード列が異常になると、rx=rbとなり、
Vd2=(1/2)・Vcc
となる。3つの発光ダイオード列が全て異常になると、rx=0となり、
Vd3=Vcc
となる。
以上から3つの発光ダイオード列の異常に伴う分圧電圧Vdは図3(b)に示すようになる。このように、異常となる発光ダイオード列の数により判定回路5に入力される分圧電圧Vdが相違するため、判定回路5ではこの分圧電圧Vdを認識することで異常となった発光ダイオード列の個数を判定することができる。したがって、例えば1つの発光ダイオード列が異常となった場合でもテールランプTLにおける配光規格を満足でき、2つの発光ダイオード列が異常となったときにテールランプの配光規格を満たすことが難しいと設定しておいた場合には、判定回路5では参照電圧Vref をVd1とVd2の間に設定しておくことで、分圧電圧Vdを参照電圧Vref で参照すればテールランプTLの異常を判定することが可能になる。
ここで、実施例1では、各断線検出部D1,D2,D3のコレクタ抵抗R1,R2,R3の各抵抗値r1,r2,r3と基準抵抗Rbの抵抗値rbを等しくしているため、2つの発光ダイオード列が異常になったときの分圧電圧Vd2と、1つの発光ダイオード列が異常になったときの分圧電圧Vd1との電圧差が0.17・Vccより小さい電圧差であった。そのため、1列断線と2列断線を判定する際の参照電圧Vref のマージンが小さくなり、判定精度を高める必要がある。そこで、図4(a)に示すように、r1=r2=r3=raとしたとき、基準抵抗Rbの抵抗値rbを、各コレクタ抵抗の抵抗値raの1/2からraの範囲の抵抗値にする。すなわち、
1/2・ra<rb<ra …(c)
とする。このようにすることで、Vd1とVd2の電圧差を図3の特性に比較して大きくでき、参照電圧Vref を設定する際の電圧範囲を拡大でき、判定精度を緩和する上で有利になる。
なお、前記(c)式は、詳細については省略するが、次のようにして求める。すなわち、1列断線時の分圧電圧Vd1は、
Vd1=Vcc・〔ra/(ra+rb)〕
2列断線時の分圧電圧Vd2は、
Vd2=Vcc・〔1/2 ・ra/(1/2 ・ra+rb)〕
でそれぞれ表されるので、これら両式から電圧差Vd2−Vd1を演算し、その演算式においてraを定数、rbを変数としてVd2−Vd1の値が大きくなるようなraとrbの関係を求めたものである。
因みに、図4(b)では、(c)式を満たす一例として、rb=3/4・raとした例を示しており、正常時の電圧Vd0は、
Vd0=0.3 ・Vcc
となり、1つの発光ダイオード列が異常(断線)になった場合の電圧Vd1は、
Vd1==0.4 ・Vcc
となり、2つの発光ダイオード列が異常になった場合の電圧Vd2は、
Vd2=0.571 ・Vcc
となる。これから、1列断線と2列断線の各分圧電圧Vd1,vd2は同図に示す通りとなり、Vd1とvd2の電圧差を0.17・Vccより大きな電圧差にでき、図3(b)の特性の電圧差よりも拡大していることが判る。
同様に、3つの発光ダイオード列の全てが正常のときの分圧電圧Vd0と、1つの発光ダイオード列が異常であったとき(1列断線)の分圧電圧Vd1の電位差を大きくして判定基準電圧Vrefのマージンを大きくするには、前述と同様の演算により、
1/5・ra<rb<ra
とすればよい。
一方、3つの発光ダイオード列の全てが異常になったときの分圧電圧Vd3(=Vcc)と、1つの発光ダイオード列のみが正常であったとき(2列断線)の分圧電圧Vd2の電位差を小さくするようにしてもよい。この場合にはrb<raとする。例えば、図5(a),(b)に示すように、rb=1/2・raとした場合には、正常時の電圧Vd0は、
Vd0=0.4 ・Vcc
となり、1つの発光ダイオード列が異常(断線)になった場合の電圧Vd1は、
Vd1==0.5 ・Vcc
となり、2つの発光ダイオード列が異常になった場合の電圧Vd2は、
Vd2=0.666 ・Vcc
となる。これから、分圧電圧Vd2を高電圧側に設定することができ、その分だけ1列断線、2列断線を判定する際の分圧電圧Vd3,Vd2,Vd1の電圧差を大きくしてマージンを拡大する。これにより、所定数の発光ダイオード列の断線を判定するための参照電圧Vref を設定する際の電圧範囲を拡大でき、当該判定基準電圧VrefによるテールランプTLの配光規格を判定する際の判定精度を緩和する上で有利になる。
ここで、複数の発光ダイオードについてそれぞれ1つずつ断線検出部を配設することで各発光ダイオードの断線を判定することも可能である。特に、並列接続される発光ダイオードの個数や列数が多い場合には、図5に示したように基準抵抗Rbの抵抗値を検出抵抗(コレクタ抵抗)の抵抗値よりも低抵抗にすることによる判定マージンの拡大効果は極めて有効なものになる。
また本発明においては、第1ないし第3の断線検出部D1,D2,D3の各コレクタ抵抗R1,R2,R3の値をそれぞれ相違させてもよい。例えば、図6(a)に示すように、rd=r1<r2(=2・r1)<r3(=4・r1)とする。ここで、第1発光ダイオード列L1に異常が生じたときの分圧電圧はVdを求めるrxはrx=1/(1/r2+1/r3)となり、第2発光ダイオード列L2に異常が生じたときのrxはrx=1/(1/r1+1/r3)となり、第3発光ダイオード列L3に異常が生じたときのrxはrx=1/(1/r1+1/r2)となる。また、第1発光ダイオード列L1と第2発光ダイオード列L2に同時に異常が生じたときのrxはrx=1/r3となり、第1発光ダイオード列L1と第3発光ダイオード列L3に同時に異常が生じたときのrxはrx=1/r2となり、第2発光ダイオード列L2と第3発光ダイオード列L3に同時に異常が生じたときのrxはrx=1/r1となり、いずれの場合もこれらのrxに基づいて分圧電圧Vdが求められる。
したがって、第1発光ダイオード列L1、第2発光ダイオード列2、第3発光ダイオード列L3にそれぞれ異常が生じたとき、並びにこれらの発光ダイオード列L1,L2,L3が同時に2つあるいは3つ全部に異常が生じたときの分圧電圧Vdは図6(b)のようになる。なお、ここでは具体的な数値については同図に示すのみとし説明は省略する。判定回路5はこの分圧電圧Vdを判定することで、第1ないし第3発光ダイオード列L1〜L3のそれぞれの異常を的確に判定することが可能になる。この場合でも、基準抵抗Rbの抵抗値rbをコレクタ抵抗(検出抵抗)R1,R2,R3の抵抗値r1,r2,r3よりも小さくしておくことで、判定回路5における異常判定に際しての判定マージンを大きくすることができることは言うまでもない。特に、断線した発光ダイオードの位置によって配光規格の判定、異常処理の方法が異なるが、このような場合に対処する上で有利になる。
また、実施例1では、基準抵抗RbをコントロールユニットCNT側に設けているので、テールランプTLとコントロールユニットCNTとを接続している信号線SLが断線した場合、あるいは基準抵抗Rbが短絡して天絡したような場合には、分圧電圧VdはVccとなるため、全ての発光ダイオード列が異常となった場合と同様にテールランプTLを異常と判定する。反対に、信号線SLが接地に短絡して地絡した場合には分圧電圧Vdは接地電位、すなわち0Vとなるため、この場合にもテールランプTLを異常と判定する。これらの判定は、信号線SLに異常が生じてテールランプの異常、正常を正確に判定することができない場合にテールランプTLを異常と判定することで信号線における異常をテールランプTLの異常と含めて判定することを可能とするためである。
実施例1では信号線SLの分圧電圧Vdに基づいてコントロールユニットCNTの判定回路5で異常を判定しているが、図7に示すように、判定回路5をマイクロコンピュータで構成し、入力端子IN側にA/D(アナログ/デジタル)変換回路6を介挿し、分圧電圧Vdをデジタル値として判定回路5に入力し、判定回路5ではこの入力されたデジタル値に基づいて異常を判定するように構成してもよい。また、テールランプTLに設けた各断線検出部D1,D2,D3を構成しているトランジスタはMOS型トランジスタで構成してもよいことは勿論である。
この種のランプでは、3列以上の発光ダイオード列が同時に異常となることは少なく、実際には1列あるいは2列程度の小数の発光ダイオード列が異常となる場合が多い。実施例1の説明では、発光ダイオード列が3列の場合について説明したが、実施例1でも発光ダイオード列が多数列になると、2列程度の発光ダイオード列の異常を判定する際に、分圧電圧Vdのマージンの問題が生じる場合がある。例えば、図3に示した実施例1において、抵抗R1,R2,R3の抵抗値r1=r2=r3を抵抗Rbの抵抗値rbと等しくした条件の下で仮に発光ダイオード列を9列にしたときの分圧電圧Vdの電圧特性は図11(a)のようになる。これから判るように、発光ダイオード列が多くなると、発光ダイオード列が2列異常となったときの分圧電圧Vd2と正常時の分圧電圧Vd0の電圧差は0.04・Vccと極めて小さい電圧差であり、この電圧差を判定して異常を判定する際のマージンを稼ぐことが困難となり、精度の高い判定を行うことが難しくなる。そこで、実施例2ではこの正常時の分圧電圧Vd0と、1列若しくは2列異常時の分圧電圧、ここでは2列異常時の分圧電圧Vd2との電圧差を拡大し、異常の判定に際してのマージンを拡大することを実現している。
図8は実施例2の回路構成図であり、実施例1の図1と等価な部分には同一符号を付してある。実施例2は実施例1と同様にランプを3個の発光ダイオードを直列接続した3列の発光ダイオード列で構成した例を示している。図8において、各発光ダイオード列L1,L2,L3にはそれぞれ断線検出部22を構成している断線検出部D1,D2,D3が接続されており、各断線検出部D1,D2,D3はそれぞれ2つのNPNトランジスタで構成される。例えば、断線検出部D1について説明すると、第1と第2のトランジスタTr11,Tr12を備えており、発光ダイオード列L1と直列に接続した負荷抵抗RL1と、これら負荷抵抗RL1の両端に発生する電圧がベース抵抗RB11を介して第1トランジスタのベースに入力されるように接続される。前記第1トランジスタTr1のコレクタはコレクタ抵抗RC1を介して電源電圧VAに接続されるとともに、ベース抵抗RB12を介して第2トランジスタTr12のベースに接続される。第2トランジスタTr12のコレクタは検出抵抗としてのコレクタ抵抗R1を介して信号端子TSに接続された共通線CLに接続されている。
この断線検出部D1では、発光ダイオード列L1が断線すると負荷抵抗RL1の両端の電圧が低下して第1トランジスタTr11がオフとなる。そのため、コレクタ抵抗RC1を介して第2トランジスタTr12のベースに電位が供給されて当該第2トランジスタTr12はオンとなる。これにより、共通線CLにコレクタ抵抗R1が接続され、信号線SLを通して動作電圧Vccによるコレクタ電流が流れ、これにより判定回路5の入力端子INには動作電圧Vccを基準抵抗Rbとコレクタ抵抗R1とで分圧した電圧Vdが入力される。すなわち、コレクタ抵抗R1は実施例1と同様に発光ダイオード列L1の異常を検出するための検出抵抗として機能する。
断線検出部D2,D3についても同様であり、それぞれ第1と第2のトランジスタ、すなわちTr21とTr22、Tr31とTr32を主体に構成され、各発光ダイオード列L2,L3に接続された負荷抵抗RL2,RL3の両端電圧で第1トランジスタTr21,Tr31がオンするが、発光ダイオード列L2,L3が断線すると各第1トランジスタTr21,Tr31がオフする。このオフにより第2トランジスタTr22,Tr32のベースにコレクタ抵抗RC2,RC3を通して電位が供給されて各第2トランジスタTr22,Tr32がオンし、検出抵抗としてのコレクタ抵抗R2,R3が共通線CLに接続され、基準抵抗Rbとで動作電圧Vccを分圧するようになっている。
また、実施例2では信号線SLの断線を検出するための信号線断線検出部DSが設けられている。信号線断線検出部DSは1つのNPNトランジスタTr4で構成されており、そのベースは電源端子TVと接地端子TGとの間に接続されたベース抵抗RB41,RB42の接続点に接続されている。また、トランジスタTr4のコレクタは信号線の断線を検出するための検出抵抗として機能するコレクタ抵抗R4を介して前記共通線CLに接続されている。
また、前記コントロールユニットCLTの構成も実施例1とほぼ同様であり、電源回路4と判定回路5を備えており、電源回路4は車載バッテリBATを電源として発光ダイオードを駆動して発光させるための発光電圧VAと、前記判定回路5の動作電圧Vccを生成する。この構成に加えて、実施例2のコントロールユニットCLTは前記電源回路のVA端子に電界効果トランジスタからなるスイッチングトランジスタFETを介挿しており、このスイッチングトランジスタFETをオン・オフ動作する電源制御回路7を備えている。この電源制御回路7は判定回路5によって制御可能であり、判定回路5は電源制御回路7を介してスイッチングトランジスタFETをオン・オフ動作させると同時にそのオン・オフ状態を認識することができるように構成されている。そして、スイッチングトランジスタFETを通した発光電圧VAは電源配線VLによりテールランプTLの電源端子TVに供給される。また、動作電圧Vccは共通線CLに接続された信号端子TSに接続されることは実施例1と同じである。
実施例2の構成によれば、電源制御回路7がスイッチングトランジスタFETをオンすることにより電源回路4の発光電圧VAが電源配線VLを介して電源端子TVに供給され、テールランプTLの発光部20、すなわち各発光ダイオード列L1,L2,L3が発光する。また、信号線SLが正常であれば、判定回路5は共通線CLの電圧を信号端子TS及び信号線SLを介して検出する。発光ダイオード列L1,L2,L3が正常に発光しているときには、各断線検出部D1,D2,D3の第1トランジスタTr11,Tr21,Tr31はオンするため、第2トランジスタTr12,Tr22,Tr32はオフとなり、検出抵抗R1,R2,R3に電流は流れない。一方、信号線断線検出部DSはトランジスタTr4がオンされるため、検出抵抗R4に電流が流れる。この結果、正常時には図9(a)に等価回路を示すように、共通線CLには基準抵抗Rbと検出抵抗R4が接続され、判定回路5で検出する共通線CLの電位は、
Vd0=〔r4/(rb+r4)〕・Vcc
となる。
発光ダイオード列L1,L2,L3のいずれか1つ、例えば発光ダイオード列L1が断線すると、当該断線検出部D1の第1トランジスタTr11がオフされるため、第2トランジスタTr12がオンとなり、検出抵抗R1に電流が流れる。この結果、図9(b)に等価回路を示すように、共通線CLには基準抵抗Rbと検出抵抗R1,R4が接続され、判定回路5で検出する共通線CLの電位は、
Vd1=〔ry/(rb+ry)〕・Vcc …(d)
ここで、
ry=1/(1/r1+1/r4) …(e)
である。発光ダイオード列L2,L3のいずれかが断線した場合も同様であり、(e)式のr1をr2又はr3に置き替えればよい。
また、発光ダイオード列L1,L2,L3のうち、2つが同時に断線したとき、例えば発光ダイオード列L1とL2が断線したときには、等価回路は図9(c)のようになり、この場合には(e)式のryを、
ry=1/(1/r1+1/r2+1/r4) …(e’)
とすればよい。なお、発光ダイオード列L3が発光ダイオード列L1又はL2と同時に断線したときにも同様な方法で求められる。さらに、発光ダイオード列L1,L2,L3が同時に断線したときにも同様な方法で求められる。
ここで、実施例2では、検出抵抗R1,R2,R3、検出抵抗R4、及び基準抵抗Rbの各抵抗値r1,r2,r3,r4,rbをそれぞれ等しくしても、すなわちrb=r1=r2=r3=r4とした場合でも十分な効果が得られるが、基準抵抗Rbの抵抗値rbを検出抵抗R1,R2,R3,R4の各抵抗値よりも十分に小さい低抵抗にすることでその効果をより大きくすることができる。例えば、ここでは、図10(a)に示すように、3/2・rb=r1=r2=r3=r4とした場合に判定回路5で判定する分圧電圧Vdを計算すると図10(b)に示す電圧特性になる。これから、正常時の電圧Vd0は、
Vd0=(3/5)・Vcc=0.6 ・Vcc
となり、1つの発光ダイオード列が異常(断線)になった場合の電圧Vd1は、
Vd1=(3/7)・Vcc=0.429 ・Vcc
となる。2つの発光ダイオード列が異常になった場合の電圧Vd2は、
Vd2=(1/3)・Vcc=0.333 ・Vcc
となる。3つの発光ダイオード列が全て異常になった場合の電圧Vd3は、
Vd3=(1/4)・Vcc=0.273 ・Vcc
となる。
そのため、実施例2においては、検出抵抗R1,R2,R3、検出抵抗R4、及び基準抵抗Rbの各抵抗値r1,r2,r3,r4,rbをそれぞれ等しくし、rb=r1=r2=r3=r4とした場合に、発光ダイオード列の数を増やし、例えば図11(a)に示したと同様に発光ダイオード列を9列で構成した場合の分圧電圧Vdの電圧特性を示すと図11(b)のようになる。すなわち、正常時の電圧Vd0は、
Vd0=(1/2)・Vcc=0.5 ・Vcc
となり、1つの発光ダイオード列が異常(断線)になった場合の電圧Vd1は、
Vd1=(1/3)・Vcc=0.333 ・Vcc
となる。2つの発光ダイオード列が異常になった場合の電圧Vd2は、
Vd2=(1/4)・Vcc=0.25・Vcc
となる。3つの発光ダイオード列が全て異常になった場合の電圧Vd3は、
Vd3=(1/5)・Vcc=0.2 ・Vcc
となる。この場合において発光ダイオード列が2列異常になったときの分圧電圧Vd2と正常時の分圧電圧Vd0との電圧差ΔVdは0.25・Vccとなり、図11(a)に示した実施例1の電圧差0.04・Vccよりも大きくなる。したがって、判定回路5での参照電圧Vref に基づく発光ダイオード列の2列異常の判定に際してのマージンを稼ぐことができ、高精度の判定が可能になる。
また、基準抵抗Rbの抵抗値rbを検出抵抗R1,R2,R3,R4の各抵抗値よりも十分に小さい低抵抗値とし、例えば図10に示したように、基準抵抗Rbと検出抵抗R1,R2,R3,R4の各抵抗値を3/2・rb=r1=r2=r3=r4とした場合に、発光ダイオード列を9列で構成した場合の分圧電圧Vdの電圧特性を示すと図11(c)のようになる。この電圧特性は図10(b)に示した特性と同じであり、発光ダイオード列が2列異常になったときの分圧電圧Vd2と正常時の分圧電圧Vd0との電圧差ΔVdは0.266 ・Vccとなり、図11(a)に示した実施例1の電圧差0.04・Vccよりも大きいことは勿論、図11(b)に示したときの電圧差ΔVd=0.25・Vccよりも大きくなる。したがって、判定回路5での参照電圧Vref に基づく発光ダイオード列の2列異常の判定に際してのマージンをさらに稼ぐことができ、高精度の判定が可能になる。
なお、実施例2でも実施例1と同様にrb=r1=r2=r3=r4の場合でも効果が得られるが、説明したように基準抵抗の抵抗値を検出抵抗の抵抗値よりも低抵抗の3/2・rb=r1=r2=r3=r4としているように、rb≪r1=r2=r3=r4の関係、若しくはrb≪r4<r1=r2=r3の関係を有すれば同様に電圧Vd0とVd1又はVd2の電圧差を大きくし、1列又は2列異常時における判定マージンを稼ぐことができる。また、実施例2においても、実施例1で例示したような、1列異常のときの分圧電圧Vd1と、2列異常のときの分圧電圧Vd2との電圧差Vd1−Vd2を大きくすることも可能であり、この電圧差Vd1−Vd2における判定マージンを稼ぐことが可能である。
また、実施例2では信号線SLが断線したときには、信号線断線検出部DSのトランジスタTr4がオフされるため共通線CLに接続されている検出抵抗R4に電流は流れず、Vd=Vccとなり、判定回路5は信号線SLを断線として判定する。なお、電源制御部7によりスイッチングトランジスタFETがオフされてテールランプTLに電源電圧VAが供給されない場合にも信号線断線検出部DSのトランジスタTr4はオフし、Vd=Vccとなるが、判定回路5ではスイッチングトランジスタFETがオフであることを認識することで信号線SLを断線として判定しまうようなことはない。また、信号線がVccに短絡したいわゆる天絡の場合にもVd=Vccとなるが、この場合にはスイッチングトランジスタFETがオンしていることを判定回路5において認識することにより、信号線SLの断線と区別することは可能である。信号線SLが地絡した場合にはVd=0になる。
実施例1,2では、ランプをそれぞれ3個の発光ダイオードを直列接続した3列の発光ダイオード列で構成しているが、前述のように任意の数の発光ダイオード列で構成されるランプについても同様に適用できることは言うまでもない。また、本発明は実施例のテールランプに限られるものではなく、複数個の発光素子を光源としているランプであれば、ストップランプ、ターンシグナルランプ、さらにはヘッドランプ等のランプにも適用できる。また、本発明における発光素子は半導体発光素子に限られるものではなく、電流を通流して発光する素子であれば同様に適用することが可能である。
本発明を適用したテールランプの一部を破断した斜視図である。 実施例1の回路構成図である。 断線検出回路の等価回路図と検出作用を説明する電圧特性図である。 断線検出回路の変形例の等価回路図と電圧特性図である。 断線検出回路の他の変形例の等価回路図と電圧特性図である。 断線検出回路の更に他の変形例の等価回路図と電圧特性図である。 実施例1の変形例の回路構成図である。 実施例2の回路構成図である。 断線検出回路の検出作用を説明する等価回路図である。 断線検出回路の電圧特性図である。 発光ダイオード列を9列とした場合の断線検出回路の電圧特性図である。 従来の断線検出回路の回路構成図である。
符号の説明
1 ランプボディ
2 回路基板
3 レンズ
4 電源回路
5 判定回路
6 A/D変換回路
7 電源制御回路
20 発光部
21 発光ダイオード
22 断線検出回路
TL テールランプ
CNT コントロールユニット
L1,L2,L3 発光ダイオード列
D1,D2,D3 断線検出部
DS 信号線断線検出部
R1,R2,R3,R4 コレクタ抵抗(検出抵抗)
Rb 基準抵抗
SL 信号線
FET スイッチングトランジスタ

Claims (6)

  1. 複数の発光素子を並列接続した発光部と、前記各発光素子の断線を検出する断線検出回路とを備えるランプと、前記断線検出回路に1本の信号線で接続され、発光素子の異常を判定するための判定回路とを備え、前記断線検出回路は断線を検出した発光素子に対応する電位を前記信号線に出力し、前記判定回路は当該信号線の電位に基づいて異常な発光素子を判定する構成であることを特徴とする車両用灯具システム。
  2. 前記断線検出回路は複数の発光素子のそれぞれの断線を検出する複数の断線検出部を備え、各断線検出部での断線検出に応じて異なる電位を出力することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具システム。
  3. 前記断線検出回路は、前記信号線と第1電位との間に接続された基準抵抗と、前記各断線検出部が断線を検出しないときに前記信号線と第2電位との間に接続する検出抵抗とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具システム。
  4. 前記断線検出回路は、前記信号線と第1電位との間に接続された基準抵抗と、前記各断線検出部が断線を検出したときに前記信号線と第2電位との間に接続する検出抵抗とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具システム。
  5. 前記基準抵抗の抵抗値を前記検出抵抗の抵抗値よりも低抵抗にしたことを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用灯具システム。
  6. 前記断線検出回路は、前記信号線と前記第2電位との間に接続され、信号線が断線したとき又は前記発光部への供給電源が停止したときに電流が流れないように構成された信号線断線検出用の検出抵抗を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用灯具システム。

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