JP2006248418A - 鞍乗り型車両の車体カバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着色樹脂を成形材料とした射出成形物としての車体カバーの製造コストの削減を図ると共に外観性の向上を図ることができる鞍乗り型車両の車体カバー構造を提供する。
【解決手段】 車体カバー30が、複数の色のペレット材を混入した射出成形物としての各カバー31,32,36を有してなり、該各カバー31,32,36の成形時における溶融樹脂の流れ模様が隣接する射出成形物同士で連続するように、その射出ゲート位置を設定した。
【選択図】 図2

Description

この発明は、鞍乗り型車両における樹脂射出成形物としての車体カバーの構造に関する。
従来、上記車体カバーの中には、例えば黒色の材料色のまま成形後に何らの塗装も施さずに製品化したものや、成形後に塗装を施して製品化したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第02/055370号パンフレット(第7頁)
ところで、上記無塗装の車体カバーにおいて、所望の顔料を入れ込んだ着色樹脂を成形材料とすることで、無塗装でありながら有色の製品としたものがある。このような車体カバーにおいては、その塗装工程を省略することで製造コストの削減を可能とする反面、溶融樹脂の流れの経路が製品外表面に残るフローマークを抑制することが課題となることがある。特に、上記着色樹脂が、アルミ粉末入りメタリック色樹脂や蛍光色樹脂である場合には、上記フローマークが目立ち易い。このようなフローマークは、その発生を抑えようとすれば車体カバーの製造コストを増加させるし、単にそのまま残せば車体カバーの外観性を低下させることがあるため、このような点の改善が要望されている。
そこでこの発明は、着色樹脂を成形材料とした射出成形物としての車体カバーの製造コストの削減を図ると共に、車体カバー表面の流れ模様を強調することで新しい外観デザインをもたらすことができる鞍乗り型車両の車体カバー構造を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体フレーム(例えば実施例の車体フレーム10)の周囲が車体カバー(例えば実施例の車体カバー30)で覆われる鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)の車体カバー構造において、前記車体カバーが、複数の色のペレット材を混入した射出成形物(例えば実施例の各カバー31,32,36)を有してなり、該射出成形物の成形時における溶融樹脂の流れ模様が隣接する射出成形物同士で連続するように、その射出ゲート位置(例えば実施例の各射出ゲート位置31f,31r,32f,32r,36f,36r)を設定したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、車体フレーム(例えば実施例の車体フレーム10)の周囲が車体カバー(例えば実施例の車体カバー30)で覆われる鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)の車体カバー構造において、前記車体カバーが、アルミ粉末入りメタリック色樹脂もしくは蛍光色樹脂の射出成形物(例えば実施例の各カバー31,32,36)を有してなり、該射出成形物の成形時における溶融樹脂の流れ模様が隣接する射出成形物同士で連続するように、その射出ゲート位置(例えば実施例の各射出ゲート位置31f,31r,32f,32r,36f,36r)を設定したことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記複数の色のペレット材を混入することにより、溶融樹脂の流れ模様の配色の調整が可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、着色樹脂からなる射出成形物の成形時に発生するフローマークが、単一色の射出成形物であるがために外観性の低下事項になっていた懸案を、複数の色のペレット材を混入して流れ模様を強調することで解消できる。さらに、前記流れ模様を車体カバーの外観デザインとして活用することで、車体カバー成形後の塗装工程を不要として大幅なコストダウンを図ると共にその外観性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明は、前記車体カバーが複数の前記射出成形物(例えば実施例の各カバー31,36)を有してなり、これら各射出成形物の接続位置(例えば実施例の低床部LO)において、これらの射出ゲート位置(例えば実施例の各射出ゲート位置31r,36f)が近接することを特徴とする。
この構成によれば、複数の射出成形物間においてそれぞれの流れ模様が引き継がれるように連なり、これらが協調した一体感のある外観デザインとすることが可能となるため、車体カバー全体に渡るダイナミックな外観デザインを実現することができる。
請求項1〜3に記載した発明によれば、該車体カバーの塗装工程を不要として大幅なコストダウンを図ると共にその外観性を向上させることができる。また、各製品固有の芸術性のある外観デザインを実現し、商品性の高い車両を提供することができる。
請求項4に記載した発明によれば、車体カバー全体に渡るダイナミックな外観デザインを実現することができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1において、車体フレーム10の前端部に位置するヘッドパイプ11には、前輪WFを軸支する左右一対のフロントフォーク12がステム12aを介して操向可能に枢支される。ステム12aの上部にはハンドル13が取り付けられ、ステム12aの下部には前輪WFの上方を覆う合成樹脂製のフロントフェンダ14が取り付けられる。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ11から斜め下後方に一本のメインフレーム10aを延ばし、ヘッドパイプ11と乗員用のシート23との間を低床部LOとして跨り易さを向上させた所謂低床バックボーン型とされる。メインフレーム10aの後端部にはピボットプレート10bが接合され、該ピボットプレート10bに後輪WRを軸支するリアフォーク15の前端部が揺動可能に枢支される。
メインフレーム10aの後部には、側面視で後上がりのクランク状をなす左右一対のリアフレーム10cの前端部が接合される。各リアフレーム10cとリアフォーク15との間には、左右一対のリアクッション16が配設される。
車体フレーム10の中央下部には、空冷単気筒型のエンジンEが配設され、該エンジンEがピボットプレート10b及びハンガプレート10dを介してメインフレーム10aに懸架される。このエンジンEからの駆動力は、チェーン17を介して後輪WRに伝達される。
後輪WRの上方には燃料タンク20が配設され、該燃料タンク20の前方には荷物収容箱21が配設される。燃料タンク20及び荷物収容箱21はシート23下に位置しており、該シート23がその前端下部のヒンジを介して開閉することで、燃料タンク20及び荷物収容箱21へのアクセスが可能とされる。なお、図中符号MSは車体を直立状態で支持するメインスタンドを、符号SSは車体を左側に傾斜した起立状態で支持するサイドスタンドを、符号S1は運転者用のステップを、符号S2は後部搭乗者用のステップをそれぞれ示す。
ハンドル13の周囲は、両グリップ部を残して合成樹脂製のハンドルカバー24により覆われる。このハンドルカバー24の前部中央部にはヘッドランプ25が配設され、その両側には左右のフロントウインカ26が配設される。
また、車体フレーム10の周囲(エンジンEの一部、荷物収容箱21、及び燃料タンク20等も含む)は、同じく合成樹脂(PP、PE、ABS樹脂等)からなる車体カバー30により覆われる。
この車体カバー30の前部は、運転者の脚部を前方からの風圧等から保護するレッグシールドを構成する一方、該車体カバー30の後部は、リアフレーム10cと共にシート23を支持する。車体カバー30の後部下側には、後輪WRの後部上方を覆う合成樹脂製のリアフェンダ27が連設されると共に、後部上側には、これを左右に跨るグラブバー28が配設される。また、車体カバー30の後端部内側には、左右のリアウインカ及びブレーキランプ等を一体化したリアコンビネーションランプ29が配設される。
図2,3を併せて参照して説明すると、車体カバー30は、メインフレーム10a周辺を側方から覆う左右一対のメインフレームサイドカバー31と、各メインフレームサイドカバー31の前部外側にそれぞれ配置される左右一対のレッグシールドカバー32と、各レッグシールドカバー32の前部内側に配置される左右一対のインナーシールド33と、ヘッドパイプ11周辺を前方から覆うべく両レッグシールドカバー32の上部前側間に渡設されるフロントトップカバー34と、エンジンE前部を下方及び側方から覆うべく両メインフレームサイドカバー31の下端部間に渡設されるアンダーカバー35と、リアフレーム10c周辺を側方から覆う左右一対のリアサイドカバー36と、メインフレーム10a周辺を上方から覆うべく両メインフレームサイドカバー31の後部上側間及び両リアサイドカバー36の前部上側間に渡設されるアッパカバー37とを主としてなる。
両メインフレームサイドカバー31は、ビス及び弾性部材等を介して車体フレーム10に取り付けられており、その上部後側は車幅方向中央部にてビス及び係止爪等により直接的に接続結合され、上部前側はフロントトップカバー34を介して結合され、後部上側はアッパカバー37の前部を介して結合され、下端部はアンダーカバー35を介して結合される。
各インナーシールド33は、同側のメインフレームサイドカバー31のエクステンションとしてその前縁部に締結される。また、各レッグシールドカバー32は、前記レッグシールドを構成するべく同側のメインフレームサイドカバー31の前部及びインナーシールド33の外側に締結される。
各リアサイドカバー36は、ビス及び弾性部材等を介して車体フレーム10に取り付けられており、その上部前側及び上部後側は車幅方向中央部にてビス及び係止爪等により直接的に結合され、前部上側はアッパカバー37の後部を介して結合される。また、各リアサイドカバー36の前部両側前端は、前記ステップS1上方の低床部LOにて同側のメインフレームサイドカバー31の後部両側後端に突き当たり、これらがその外表面を連続させるようにしてビス及び係止爪等により接続される。これにより、車体カバー30の両側部には、メインフレームサイドカバー31の下部からリアサイドカバー36の後端部にかけて後ろ上がりに延びる連続的な外観デザインが構成されている。
ここで、車体カバー全体を構成する各樹脂成形部品は、それぞれ樹脂射出成形により形成されるもので、これらの内の両メインフレームサイドカバー31、両レッグシールドカバー32、両インナーシールド33、フロントトップカバー34、アンダーカバー35、両リアサイドカバー36、及びハンドルカバー24とフロントフェンダ14(以下、これらをまとめて各カバー類ということがある)は、前記合成樹脂に所望の顔料を入れ込んでなる着色樹脂を成形材料としている。これにより、前記各カバー類の成形後には何らの塗装も施されず、その成形材料(着色樹脂)による発色のままとした無塗装部品とされている。
なお、アッパカバー37は、前部カバー37aと後部カバー37bとに分割構成されており、これらの内の例え前部カバー37aは、前記着色樹脂ではなく一般的な黒色樹脂を成形材料とした無塗装部品とされ、かつその外表面には、傷付きや汚れを目立たなくするための例えばシボ加工が施されている。
そして、前記着色樹脂製の各カバー類の外表面(車両外観面)には、車体フレーム10に取り付けた状態で概ね連続性のある流れ模様が構成されている。
換言すれば、前記各カバー類の成形時において、車体フレーム10に取り付けた状態で概ね連続性のある流れ模様を発生させるべく、前記各カバー類における射出ゲート位置が設定されている。なお、射出ゲート位置とは、後述する射出成形機50における射出ゲート59の設置位置に相当する。
すなわち、複数色のペレット材の混合により流れ模様を顕在化し、これを意図的にコントロールして車体外表面の模様として積極的に活用することで、フローマークの抑制対策を不要にでき、塗装工程の廃止(又は削減)による着色樹脂部品のメリットを十分に享受できるのである。
また、通常の無塗装樹脂部品が単色かつ均質な外観とされるのに対し、その外表面に複数色のランダムな模様を有する斬新な外観の無塗装樹脂部品とすることができる。これにより、当該無塗装樹脂部品に全く新しい外観配色デザインのバリエーションを設定することができる。
ところで、メインフレームサイドカバー31においては、例えばその前縁部の上下にそれぞれ前射出ゲート位置31fが設定されると共に、後縁部における前射出ゲート位置31fの後方となる位置にはそれぞれ後射出ゲート位置31rが設定される。これら各前射出ゲート位置31fと後射出ゲート位置31rとの間に流れ散るように、前記流れ模様31aが隣接するカバー同士で連続性を有しながら各カバー内でランダムな配色で模様を形成する。なお、図中符号32f,32r,36f,36r及びその他黒点部分は、レッグシールドカバー32、リアサイドカバー36及びその他各カバーにおける射出ゲート位置を示す。
上述のような流れ模様の連続性が保たれるように、前記各カバー類全体の射出ゲート位置を検討し、各カバー類単品の射出ゲート位置を決定することにより、複数のカバー類全体に概ね連続性のある流れ模様が構成されるようになっている。
次に、前記各カバー類31,32,33,34,35,36,24,14を成形するための射出成形機50について説明する。
図4に示すように、射出成形機50は、例えばトグル式の型締装置51と、スクリュー66式の射出装置61とを有してなる。
型締装置51において、固定プラテン52にはキャビティ型53が支持されると共に、可動プラテン54にはコア型55が支持される。すなわち、可動プラテン54が固定プラテン52に対してタイバー56に沿って移動することで、コア型55及びキャビティ型53からなる金型57を開閉させる。
一方、射出装置61において、外周にバレルヒータ62を備える加熱シリンダ63は、シフトシリンダ64により固定プラテン52(金型57)に対して進退可能とされ、その先端の射出ノズル65を金型57のスプル58に対して近接離反させる。
また、加熱シリンダ63内のスクリュー66は、加熱シリンダ63内に投入されたペレット(溶融前の樹脂の固形チップ)を回転しながら撹拌するもので、このスクリュー66で攪拌されつつペレットが加熱されて溶融する。このように溶融したペレット(溶融材料)は、スクリュー66が射出シリンダ67により移動することで射出ノズル65側に圧送される。なお、符号68は、加熱シリンダ63内における溶融材料の逆流防止リングを示す。
このような射出成形機50において前記各カバー類31,32,33,34,35,36,24,14を成形する際には、まず、ホッパ69から加熱シリンダ63内に複数異系色の着色ペレットを混入し、該着色ペレットを加熱して溶融状態としつつ撹拌しながら射出ノズル65側に圧送する。すなわち、前記各カバー類は、複数の異系色の着色ペレットを混合してなる着色樹脂をその成形材料としている。
次いで、図5に示すように、加熱シリンダ63を移動させてその射出ノズル65を金型57のスプル58に接触させた後、図6に示すように、スクリュー66を射出ノズル65側に移動させ、適度な撹拌状態にある溶融材料を射出し、該溶融材料をスプル58及び射出ゲート59を介して閉状態にある金型57のキャビティ57a内に注入する。
ここで、金型57における射出ゲート59の設置位置は、前述の如く前記各カバー類における各射出ゲート位置に対応している。また、射出装置61においては、製品外表面に色違いの流れ模様が生じるように溶融樹脂の撹拌及び注入条件を管理している。
キャビティ57a内に溶融材料を充填した後には、図7に示すように、スクリュー66が回転しながら溶融材料を射出ノズル65側に送給しつつ後退する。
そして、キャビティ57a内の溶融材料が固まって射出成形物が形成された後には、図8に示すように、可動プラテン54が移動して金型57を開き、コア型55と共に射出成形物57b(前記各カバー類の何れかに相当)をキャビティ型53から離型させた後、図9に示すように、コア型55からエジェクタピン57cを突出させて射出成形物57bを離型させることで、該射出成形物57bを金型57から所定の方法で金型57から取り出し可能な状態とする。
以上説明したように、上記実施例における車体カバー構造は、車体フレーム10の周囲が車体カバー他で覆われる自動二輪車1に適用されるものであって、車体カバー他が、複数の色のペレット材を混入した射出成形物としての前記各カバー類を有してなり、該各カバー類の成形時における溶融樹脂の流れ模様が隣接する射出成形物同士で概ね連続するように、その射出ゲート位置を設定したものである。
この構成によれば、着色樹脂からなる各カバー類の成形時に発生する流れ模様を外観デザインの一部として活用することが可能となるため、該各カバー類成形後の塗装工程を不要として大幅なコストダウンを図ると共に、車体カバー全体に渡るダイナミックかつ世界で一つしかない不規則的な芸術性を有した外観デザインを実現することで、車両の商品性を向上させることができる。このとき、車体カバー外面のステッカも不要にし、部品点数及び製造工数を削減してさらなるコストダウンを図ることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、前記各カバー類が複数の同系色のペレットをその成形材料とする場合は、同系色の流れ模様により微妙な陰影のコントラストを表すことができる。また、色別に粒径の異なるペレットを用いれば、微妙な模様のアレンジを表すことも可能である。
さらに、アルミ粉末を入れ込んだメタリック色樹脂を成形材料とする場合は、光沢のある流れ模様により外観デザイン性が高くなる上に、フローマーク抑制対策が必須となるメタリック単一色樹脂成形品のデメリットを解消できるので、この発明は好適である。
ここで、上記アルミ粉末(アルミニウムフレーク)とは、パウダー化された金属フレーク(平均粒径5〜50μm)の一つであり、その中でも金属光沢に優れ、安価な上に比重が小さいため扱い易いというメリットを有する。なお、上記金属フレークとしては、アルミニウムフレークの他に、例えばアルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス等の無彩色のものや、これらに顔料を付着させる等により着色した着色金属フレークがある。
ところで、複数部品からなる車体カバー全体の外観デザインの連続性については、金型方案及び成形条件を工夫することによって多彩なアレンジが可能である。
また、単一部品構成の車体カバーにも適用できることはもちろん、単一又は複数部品構成の何れにおいても外観模様は一点一葉のオンリーワン所有となるため、高級グレード製品の場合等に複数の購入対象の中から気に入ったものを選んでもらうといった趣向化も可能である。
また、図10に示すように、前記各カバー類の射出成形時における溶融樹脂の流れ模様が、車体の一方向(例えば前後方向)に沿うような構成としてもよい。
詳細には、例えばレッグシールドカバー32、メインフレームサイドカバー31、及びリアサイドカバー36の外表面に、車体フレーム10に取り付けられた状態で車体カバー30両側の外観デザインに沿ってやや後上がりとなるように延びる流れ模様31a,32a,36aにより、各カバー31,32,36に渡って同一方向に延びる縞状の流れ模様を形成するようにしてもよい。
上記各カバー31,32,36の外表面には、前射出ゲート位置31f,32f,36fと後射出ゲート位置31r,32r,36rとの間に渡るように流れ模様31a,32a,36aが延在し、これらが概ね連続する流れ模様を構成している。
また、メインフレームサイドカバー31の後射出ゲート位置31rと、リアサイドカバー36の前射出ゲート位置36fとは、これら両カバー31,36の接続位置(低床部LO)において近接配置されており、これらのフローマーク31a,36aが引き継がれるように連なっている。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車の車体カバーの側面図である。 上記車体カバーの分解斜視図である。 上記車体カバー用の射出成形機の構成説明図である。 上記射出成形機の第二説明図である。 上記射出成形機の第三説明図である。 上記射出成形機の第四説明図である。 上記射出成形機の第五説明図である。 上記射出成形機の第六説明図である。 上記実施例の応用例を示す図2に相当する側面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 車体フレーム
30 車体カバー
31 メインフレームサイドカバー(射出成形物)
32 レッグシールドカバー(射出成形物)
33 インナーシールド(射出成形物)
34 フロントトップカバー(射出成形物)
35 アンダーカバー(射出成形物)
36 リアサイドカバー(射出成形物)
31f,32f,36f 前射出ゲート位置
31r,32r,36r 後射出ゲート位置
LO 低床部(接続位置)

Claims (4)

  1. 車体フレームの周囲が車体カバーで覆われる鞍乗り型車両の車体カバー構造において、前記車体カバーが、複数の色のペレット材を混入した射出成形物を有してなり、該射出成形物の成形時における溶融樹脂の流れ模様が隣接する射出成形物同士で連続するように、その射出ゲート位置を設定したことを特徴とする鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  2. 車体フレームの周囲が車体カバーで覆われる鞍乗り型車両の車体カバー構造において、前記車体カバーが、アルミ粉末入りメタリック色樹脂もしくは蛍光色樹脂の射出成形物を有してなり、該射出成形物の成形時における溶融樹脂の流れ模様が隣接する射出成形物同士で連続するように、その射出ゲート位置を設定したことを特徴とする鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  3. 前記複数の色のペレット材を混入することにより、溶融樹脂の流れ模様の配色の調整が可能であることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。
  4. 前記車体カバーが複数の前記射出成形物を有してなり、これら各射出成形物の接続位置において、これらの射出ゲート位置が近接することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の鞍乗り型車両の車体カバー構造。

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