JP2006248057A - 熱転写シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写画像濃度の低下を防止し、基材と熱転写染料層との接着性に優れた熱転写シートを提供する。
【解決手段】 基材上に、プライマ層、熱転写染料層を順次形成している。プライマ層は、少なくともアクリル酸エステル系モノマ(モノマI)とアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル系モノマ(モノマII)とを共重合した共重合体を含有する。プライマ層が含有する共重合体の成分中、モノマIとモノマIIとの質量比率は、10:90〜90:10の範囲内にある。
【選択図】なし
【解決手段】 基材上に、プライマ層、熱転写染料層を順次形成している。プライマ層は、少なくともアクリル酸エステル系モノマ(モノマI)とアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル系モノマ(モノマII)とを共重合した共重合体を含有する。プライマ層が含有する共重合体の成分中、モノマIとモノマIIとの質量比率は、10:90〜90:10の範囲内にある。
【選択図】なし
Description
本発明は昇華性染料を用いた熱転写シートに関し、さらに詳しくは転写画像濃度の低下を防止し、基材と熱転写染料層との接着性に優れた熱転写シートに関する。
従来、種々の熱転写方法が公知であるが、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリエステルフィルム等の基材シートに担持させて熱転写シートとし、昇華性染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した受像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。
この場合には加熱手段としてプリンタのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によって3色または4色の多数の色ドットを被転写材に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を再現するものである。この様に形成された画像は、使用する色材が染料であることから非常に鮮明であり、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質の画像が形成可能となっている。
また、印画中熱転写染料層が受容層に異常転写(熱転写染料層が樹脂ごと印画紙受容層面に転写する)するのを防止するために、通常、熱転写染料層と基材間にプライマ層が設けられる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平4-267176号公報
しかし、プライマ層が染料拡散しやすい樹脂の場合、サーマルヘッドでの印画中、熱転写染料層の染料がプライマ層へ拡散してしまい、濃度低下を引きおこしやすくなる。さらに、高温・高湿保存下において熱転写シートを保存した場合でも、プライマ層中に染料が拡散してしまい、濃度低下の要因になる。
また、通常、熱転写染料層にはセルロース系、アセタール系、ブチラール系及びポリエステル系等が使用され、塗布時にはMEK/TOL系の溶剤がよく使用される。しかし、プライマ層がこのMEK/TOLに溶解しやすい樹脂の場合、熱転写染料層塗布時に再溶解してしまい、接着性が低下してしまう。
そこで、このような問題点を有しない、新規な熱転写シートの開発が望まれている。
そこで、このような問題点を有しない、新規な熱転写シートの開発が望まれている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、新規な熱転写シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の熱転写シートは、基材上に、プライマ層、熱転写染料層を順次設けてなる熱転写シートにおいて、前記プライマ層が、少なくともモノマ(化3)とモノマ(化4)とを共重合した共重合体を含有することを特徴とする。
ここで、プライマ層が含有する共重合体の成分中、モノマ(化3)とモノマ(化4)との質量比率は10:90〜90:10の範囲内にあることが好ましい。
ここで、プライマ層が含有する共重合体の成分中、モノマ(化3)とモノマ(化4)との質量比率は10:90〜90:10の範囲内にあることが好ましい。
本発明の熱転写シートによれば、熱転写染料層塗布時においてもプライマ層が再溶解しにくくなり、基材と熱転写染料層の接着性が向上する。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明は、基材上に、プライマ層、熱転写染料層を順次設けてなる熱転写シートにおいて、前記プライマ層が少なくともモノマ(化3)とモノマ(化4)とを共重合した共重合体を含有するので、新規な熱転写シートを提供することができる。
本発明は、基材上に、プライマ層、熱転写染料層を順次設けてなる熱転写シートにおいて、前記プライマ層が少なくともモノマ(化3)とモノマ(化4)とを共重合した共重合体を含有するので、新規な熱転写シートを提供することができる。
以下、熱転写シートにかかる発明を実施するための最良の形態について、図1〜6を参照しながら説明する。
図1は、本発明の熱転写シートの断面を模式的に表したものであり、図2〜6はその平面図である。ここで、基材1の片面に熱転写染料層2、3、及び4がある。熱転写染料層は、少なくとも染料とバインダから構成される。基材と熱転写染料層の間にはプライマ層5が設けられている。また、熱転写染料層の他に、シート位置を検知するための検知マーク9などを設けても良い。
熱転写染料層2、3、及び4は、イエロー、マゼンタ、シアン色に相当するが、イエロー、マゼンタ、シアン色の順序は必ずしもこのとおりでなくても良い。また、図3のように熱転写染料層はブラック色だけでも良く、さらに、図4のようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色でも良い。
また、熱転写染料層の他に、図5のように印画後に印画面を保護するための透明な転写保護層8を設けても良い。さらに、図6のように、普通紙に転写するための熱転写受容層10を設けても良い。
熱転写染料層に含まれる染料は従来公知の各種染料、例えば、イエロー染料としてはアゾ系、ジスアゾ系、メチン系、スチリル系、ピリドン・アゾ系等及びその混合系、マゼンタ染料としては、アゾ系、アントラキノン系、スチリル系、複素環系アゾ色素等及びその混合系、シアン染料としては、アントラキノン系、ナフトキノン系、複素環系アゾ色素、インドアニリン系等及びその混合系が使用できる。
上記の如き昇華性染料を担持するためのバインダ樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用出来、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ボリビニルピロリドン、ボリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ボリエステル等が挙げられるが、これらの中では、セルロース系、アセタール系、ブチラール系、及びポリエステル系等が特に好ましい。
基材1は、従来公知の各種基材を用いることができる。例えば、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、アラミドフィルムなどである。基材の厚さとしては、1〜30μmが好ましく、2〜10μmがさらに好ましい。
プライマ層5は、少なくともモノマ(化3)とモノマ(化4)とが共重合した共重合体の樹脂から構成される。共重合体は、このほかのモノマを含んでいてもよい。また共重合体の重量平均分子量は、1万〜20万が好ましく、3万〜10万がさらに好ましい。分子量が小さすぎると塗膜性が悪くなり本発明の充分な効果が得られなくなる。反対に大きすぎると、共重合体を含有する塗料の粘度が高くなり、塗工しにくくなる。プライマ層の厚さとしては、0.01〜3μmが好ましく、0.05〜0.2μmがさらに好ましい。プライマ層が薄すぎると、接着性が低下し本発明の充分な効果が得られないおそれがある。逆に厚すぎると、熱伝導の低下を招き、最高濃度の低下が生じるおそれがある。
モノマ(化3)の単独重合体は染料拡散防止性、及び基材と熱転写染料層との接着性に優れるが、MEK/TOL系に可溶であるため、熱転写染料層塗布時に熱転写染料層に再溶解してしまい接着性が低下してしまう。またモノマ(化4)の単独重合体は、接着性には乏しいが、染料拡散防止性に優れ、MEK/TOL系に対し溶解しにくいため、熱転写染料層塗布時においても再溶解しにくい。そこで、本発明では、両者の長所を兼ね揃えるべく、熱転写染料層中の染料が基材へ拡散するのを防ぐために熱転写染料層と基材の間にプライマ層を設けたことを特徴とし、このプライマ層が少なくともモノマ(化3)とモノマ(化4)とを共重合した共重合体の樹脂を含有することを特徴とするものである。
モノマ(化3)とモノマ(化4)とを共重合した共重合体は、ケトン類系溶剤、塩素系溶剤、アルコール系溶剤などから選ばれる溶剤の混合溶剤に溶解することができる。ケトン類系溶剤としては、MEK、アセトンなどがある。塩素系溶剤としては、クロロホルム、トリクロロエタンなどがある。アルコール系溶剤としては、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコールなどがある。
耐熱滑性層6は、必要に応じて各種充填剤やポリイソシアネート化合物を添加することができる。耐熱滑性層の好ましいバインダ樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等が挙げられ、これらの中で特に好ましい樹脂は、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリアセトアセタール樹脂である。
耐熱滑性層に含まれる滑剤としては、燐酸エステル化合物、有機シリコーン、ポリエチレンフェニルポリシロキサン、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、長鎖脂肪族化合物、低分子量ポリプロピレン等が挙げられ、これらの中で特に好ましい滑剤は燐酸エステル化合物、有機シリコーンである。
耐熱滑性層に含まれる充填剤としてはシリカ、タルク、クレー、ゼオライト、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボン等の無機充填剤や、シリコーン樹脂、テフロン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等からなる有機充填剤が使用できる。
また、耐熱滑性層に含まれるポリイソシアネート化合物としては分子中に少なくとも2つ以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物であれば特に限定されず、例えばトリレンジイソシアネート、4、4’−ジフェニルメタンジイシシアネート、4、4’−キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4、4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2、4(または2、6)−ジイソシアネート、1、3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、トリメチル・ヘキサメチレンジイソシアネート等や、ジイソシアネートとポリオールとを部分的に付加反応させたポリイソシアネートのアダクト体(ポリイソシアネートプレポリマー)、例えばトリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとを反応させたアダクト体を使用することができる。
本発明は、高温・高湿下の保存環境においても、基材と熱転写染料層間の接着性及び発色濃度に優れた熱転写シートを提供することができる。すなわち、本発明の熱転写シートにおいては、熱転写染料層と基材との接着性を確保することができ、さらに熱転写染料層中の染料がプライマ層へ拡散することを抑え転写画像濃度の低下を防ぐことができる。
以上のことから、本発明を実施するための最良の形態によれば、基材上に、プライマ層、熱転写染料層を順次設けてなる熱転写シートにおいて、前記プライマ層が、少なくともモノマ(化3)とモノマ(化4)とを共重合した共重合体を含有するので、熱転写染料層塗布時においてもプライマ層が再溶解しにくくなり、基材と熱転写染料層の接着性が向上する。この結果、新規な熱転写シートを提供することができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、本発明にかかる実施例について具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではないことはもちろんである。
実施例1
まず、熱転写シートの作製方法について説明する。
まず、熱転写シートの作製方法について説明する。
熱転写染料層組成
染料:Disperse Violet 26(アントラキノン系染料) 5質量部
BX−1 5質量部
(積水化学社製、ポリビニルブチラール樹脂)
メチルエチルケトン 45質量部
トルエン 45質量部
染料:Disperse Violet 26(アントラキノン系染料) 5質量部
BX−1 5質量部
(積水化学社製、ポリビニルブチラール樹脂)
メチルエチルケトン 45質量部
トルエン 45質量部
耐熱滑性層組成
エスレックKS−5 5.0質量部
(積水化学工業社製樹脂)
コロネートL45E 2.0質量部
(日本ポリウレタン工業社製、ポリイソシアネート)
プライサーフA208S 2.5質量部
(第一工業製薬社製、燐酸エステル)
Nipsil E−200A 0.5質量部
(日本シリカ工業社製シリカ)
メチルエチルケトン 45.0質量部
トルエン 45.0質量部
エスレックKS−5 5.0質量部
(積水化学工業社製樹脂)
コロネートL45E 2.0質量部
(日本ポリウレタン工業社製、ポリイソシアネート)
プライサーフA208S 2.5質量部
(第一工業製薬社製、燐酸エステル)
Nipsil E−200A 0.5質量部
(日本シリカ工業社製シリカ)
メチルエチルケトン 45.0質量部
トルエン 45.0質量部
モノマ(化5)とモノマ(化6)が50:50質量比になる様な共重合体物1を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
プライマ層組成
共重合体物1 10質量部
イソプロピルアルコール 45質量部
メチルエチルケトン 45質量部
共重合体物1 10質量部
イソプロピルアルコール 45質量部
メチルエチルケトン 45質量部
厚さ6μmのポリエステルフィルム(東レ社製、ルミラー)を基材として、まず上記プライマ層組成物を乾燥厚0.2μmとなるように塗布した。さらに該プライマ塗布したシートに上記熱転写染料層組成物を乾燥厚1μmとなるように塗布した。さらに、該シートのもう一方の面に上記耐熱滑性層組成物を乾燥厚0.5μmとなるように塗布し評価用の熱転写シートを得た。
実施例2
モノマ(化5)とモノマ(化6)が90:10質量比になるような共重合体物2を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
モノマ(化5)とモノマ(化6)が90:10質量比になるような共重合体物2を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
プライマ層組成
共重合体物2 10質量部
イソプロピルアルコール 30質量部
メチルエチルケトン 60質量部
共重合体物2 10質量部
イソプロピルアルコール 30質量部
メチルエチルケトン 60質量部
こうして得たプライマ層組成物、実施例1の熱転写染料層組成物、および実施例1の耐熱滑性層組成物を用い、実施例1と同様な方法で熱転写シートを得た。
実施例3
モノマ(化5)とモノマ(化6)が10:90質量比になるような共重合体物3を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
モノマ(化5)とモノマ(化6)が10:90質量比になるような共重合体物3を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
プライマ層組成
共重合体物3 10質量部
イソプロピルアルコール 60質量部
メチルエチルケトン 30質量部。
共重合体物3 10質量部
イソプロピルアルコール 60質量部
メチルエチルケトン 30質量部。
こうして得たプライマ層組成物、実施例1の熱転写染料層組成物、および実施例1の耐熱滑性層組成物を用い、実施例1と同様な方法で熱転写シートを得た。
比較例1
厚さ6μmのポリエステルフィルム(東レ社製、ルミラー)を基材としてプライマ層を使用せず、基材上に直接、実施例1の熱転写染料層組成物を乾燥厚1μmとなるように塗布した。さらに、該シートのもう一方の面に実施例1の耐熱滑性層組成物を乾燥厚0.5μmとなるように塗布し評価用の熱転写シートを得た。
厚さ6μmのポリエステルフィルム(東レ社製、ルミラー)を基材としてプライマ層を使用せず、基材上に直接、実施例1の熱転写染料層組成物を乾燥厚1μmとなるように塗布した。さらに、該シートのもう一方の面に実施例1の耐熱滑性層組成物を乾燥厚0.5μmとなるように塗布し評価用の熱転写シートを得た。
比較例2
モノマ(化5)のみの単独重合体物1を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
モノマ(化5)のみの単独重合体物1を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
プライマ層組成
単独重合体物1 10質量部
トルエン 20質量部
メチルエチルケトン 70質量部
単独重合体物1 10質量部
トルエン 20質量部
メチルエチルケトン 70質量部
こうして得たプライマ層組成物、実施例1の熱転写染料層組成物、および実施例1の耐熱滑性層組成物を用い、実施例1と同様な方法で熱転写シートを得た
比較例3
モノマ(化6)のみの単独重合体物2を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
モノマ(化6)のみの単独重合体物2を作製し、プライマ層組成として下記の様に調合した。
プライマ層組成
単独重合体物2 10質量部
イソプロピルアルコール 90質量部
単独重合体物2 10質量部
イソプロピルアルコール 90質量部
こうして得たプライマ層組成物、実施例1の熱転写染料層組成物、および実施例1の耐熱滑性層組成物を用い、実施例1と同様な方法で熱転写シートを得た
比較例4
樹脂としてポリエステルを用い、プライマ層組成として下記の様に調合した。
樹脂としてポリエステルを用い、プライマ層組成として下記の様に調合した。
プライマ層組成
UE3600(ユニチカ社製) 10質量部
メチルエチルケトン 45質量部
トルエン 45質量部
UE3600(ユニチカ社製) 10質量部
メチルエチルケトン 45質量部
トルエン 45質量部
こうして得たプライマ層組成物、実施例1の熱転写染料層組成物、および実施例1の耐熱滑性層組成物を用い、実施例1と同様な方法で熱転写シートを得た。
以上の実施例1〜3、比較例1〜4の熱転写シートについて評価した。得られた熱転写シートを温度60℃湿度50%で1週間保持したのち、UPC1010(ソニー社製、UP-1800用プリントメディア)のMagenta部に切貼りし、UP-1800(ソニー社製)のプリンタにてUPC1010の印画紙にSTEP印画し、最高濃度をマクベス濃度計TR-924(Greenフィルタ)にて測定した。基材と熱転写染料層の接着性は上記方法で得られた印画サンプルを目視にて異常転写の有無を調べた。
最高濃度は、つぎのように評価した。OD>1.65を○とし、1.65≧OD>1.60を△とし、1.60≧ODを×とした。ここで、○と△を満足できるものとした。異常転写はつぎのように評価した。異常転写発生なしを○とし、異常転写発生有りを×とした。ここで、○を満足できるものとした。
表1の結果から、実施例1〜3は発色濃度、及び基材と熱転写染料層の接着性に優れた特性を示すことが分かる。実施例1〜3の熱転写シートによれば、共重合体がMEK/TOL系の溶剤に対し溶解しにくいため、熱転写染料層塗布時においてもプライマ層が再溶解しにくくなり、基材と熱転写染料層の接着性が向上する。
一方、プライマ層のない比較例1、モノマ(化5)のみの単独重合体物の比較例2、及びモノマ(化6)のみの単独重合体物の比較例3は、接着性の低下に伴う異常転写が発生し、満足な結果が得られなかった。比較例1〜3の最高濃度については、異常転写が発生したため測定できなかった。また、他の樹脂をプライマ層に使用した比較例4では発色濃度が低下し、これも満足な結果が得られなかった。
1‥‥基材、2〜4‥‥熱転写染料層、5‥‥プライマ層、6‥‥耐熱滑性層、7‥‥熱転写染料層、8‥‥転写保護層、9‥‥検知マーク、10‥‥熱転写受容層
Claims (2)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2005
- 2005-03-10 JP JP2005068207A patent/JP2006248057A/ja active Pending
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