JP2005262594A - 熱転写シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱転写画像の高濃度、高品質の要求に対応し、印画における転写感度が向上した熱転写シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に接着層、染料層を順次形成した熱転写シートにおいて、該接着層に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有しているために、接着層の塗工、乾燥時に、その活性水素と硬化剤との硬化反応により、接着層が硬化して、基材と染料層との密着性が高いものとなる。また、接着層を薄膜で形成しているので、熱転写シートと受像シートを重ね、熱転写シートの背面側からサーマルヘッドによる加熱により、染料層から受像シート側に昇華性染料が有効に移行して、印画における転写感度が高く、特に高濃度の印画が得られるようになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に接着層、染料層を順次形成した熱転写シートに関し、さらに詳しくは印画における転写感度が高く、特に高濃度の印画が得られる熱転写シートに関するものである。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写受像シート上に昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドによる加熱によって、3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
このような昇華転写による熱転写記録方式で、熱転写プリンターの印字速度の高速化が進むに従って、今までの熱転写シートでは十分な印字濃度が得られないという問題が生じてきた。また、熱転写による画像の印画物に対し、より高濃度で鮮明なものが要求されてきて、熱転写シート及びその熱転写シートから転写される昇華染料を受容して画像の形成される熱転写受像シートを改良する試みが多くなされている。例えば、熱転写シートの薄膜化により印画における転写感度の向上を試みることが行なわれているが、熱転写シートの製造時や、熱転写記録の際に、熱や圧力等により、シワが生じたり、場合によっては切断するという問題が生じる。
また、熱転写シートの染料層における染料/樹脂(Dye/Binder)の比率を大きくして、印画濃度や印画における転写感度の向上を試みることを行なったが、巻き取り保管中に熱転写シートの裏面側の耐熱滑性層へ染料が移行し、その移行した染料が巻き返した時に、他の色の染料層等へ再転移し(キックバック)、この汚染された層を受像シートへ熱転写すると、指定された色と異なる色相になったり、いわゆる地汚れが生じたりする。熱転写シート側ではなく、熱転写プリンターにおいて、画像形成時の熱転写の際、高エネルギーをかけることを行なったが、染料層と受容層とが融着し、いわゆる異常転写が生じやすくなる。その異常転写を防止するため、受容層に多量の離型剤を添加すると、画像のにじみ・地汚れ等が生じる。
また、先行技術として、特許文献1にポリビニルピロリドンを主成分とし、染料転写効率を高める成分として、ポリビニルアルコールを混合使用した親水性バリヤー/下塗り層を染料層と支持体との間に設けた熱転写シートが開示されている。特許文献2において、ベースフィルムと昇華性染料を含む記録層との間に、拡散係数が記録層に含まれる昇華性染料の拡散係数よりも小さい昇華性染料を含む中間層を設けた熱転写シートが記載されている。この中間層の内容として、ヒドロキシエチルセルロースを用いたことしか記載されていない。特許文献1、2のいずれの熱転写シートでも、それを用いた印画物では最高濃度として、未だ充分なレベルまで至っていない状況である。
特公平7−102746号公報 特公平5−69718号公報
したがって、上記のような課題を解決するために、本発明は、熱転写画像の高濃度、高品質の要求に対応し、印画における転写感度が向上した熱転写シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に接着層、染料層を順次形成した熱転写シートにおいて、該接着層に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有することを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1に記載の基材は、表面にコロナ処理がされているもので、該コロナ処理面に接着層を設けたことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の水溶性硬化剤が、エポキシ硬化剤又はカルボジイミド系硬化剤であることを特徴とする。請求項4の発明は、請求項1に記載の水溶性樹脂が、水溶性ナイロン樹脂又はアリルアミン系樹脂であることを特徴とする。請求項5の発明は、請求項1に記載の接着層は、乾燥時の塗工量が0.01〜0.3g/m2であることを特徴とする。
本発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に接着層、染料層を順次形成した熱転写シートにおいて、該接着層に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有しているために、接着層の塗工、乾燥時に、その活性水素と硬化剤との硬化反応により、接着層が硬化して、基材と染料層との密着性が高いものとなる。また、接着層を薄膜で形成しているので、熱転写シートと受像シートを重ね、熱転写シートの背面側からサーマルヘッドによる加熱により、染料層から受像シート側に昇華性染料が有効に移行して、印画における転写感度が高く、特に高濃度の印画が得られるようになる。また、接着層が硬化し、耐熱性を有しているので、サーマルヘッドの加熱時に受像シートの印画面がその熱でマット化することなく、優れた印画品質のものが得られる。
図1に本発明の熱転写シートである一つの実施の最良の形態を示し、基材1の一方の面にサーマルヘッドの滑り性を良くし、かつスティッキングを防止する耐熱滑性層4を設け、基材1の他方の面に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有する接着層2、染料層3を順次形成した構成である。
以下、本発明の熱転写シートを構成する各層毎に詳述する。
(基材)
本発明で用いる熱転写シートの基材1としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでも良く、例えば、0.5〜50μm、好ましくは1〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。
上記基材において、接着層、染料層を形成する面に、接着処理を施すことがよく行なわれている。上記基材のプラスチックフィルムはその上に接着層を塗布して形成する場合、塗布液の濡れ性、接着性等が不足しやすいので、接着処理を施すものである。その接着処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することができる。また、それらの処理を二種以上を併用することもできる。上記のプライマー処理は、例えばプラスチックフィルムの溶融押出しの成膜時に、未延伸フィルムにプライマー液を塗布し、その後に延伸処理して行なうことができる。本発明の熱転写シートは基材上に接着層を介して染料層を設けるもので、基材と接着層との密着性を高めるために、上記の接着処理の中でも、コストが高くならずに、容易に入手することができるコロナ処理が好ましい。
(接着層)
本発明の熱転写シートにおける基材と染料層との間に設ける接着層2は、活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有するものである。その活性水素含有の水溶性樹脂としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール類、ポリエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、アクリル系ポリオール等のポリオール類、ポリウレタン系樹脂エマルジョン及びディスパージョン、カルボキシル化スチレン−ブタジエンラテックス、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合エマルジョン等の水性エマルジョン/水性ラテックス、ユリアーホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、水溶性ナイロン樹脂、アリルアミン系樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン樹脂等の水溶性樹脂等があり、これらは1種又は2種以上を併せて使用することができる。
上記の水溶性ナイロン樹脂、アリルアミン系樹脂を用いた接着層が基材と染料層との接着性が高く、好ましく用いられる。その水溶性ナイロン樹脂としては、水やアルコールに対する溶解性を付与した変性ポリアミド等を具体例として挙げることができる。溶液粘度及び処理後の皮膜の耐水性から、質量平均分子量が2000から11万のものが好ましく用いられる。
また、活性水素を含有する水溶性樹脂のアリルアミン系樹脂としては、ポリアリルアミン又はその共重合体であり、ポリアリルアミン及びその無機酸塩、モノアリルアミンとジアリルアミンの共重合体などを具体例として挙げることができる。また、溶液粘度と処理後の皮膜の耐水性から、質量平均分子量が9000から11万のものが好ましい。
上記の活性水素を含む水溶性樹脂は、その活性水素と水溶性硬化剤の硬化反応により、硬化するものである。その接着層で使用される水溶性硬化剤としては、水溶性エポキシ硬化剤、カルボジイミド系硬化剤、アジリジン系硬化剤、ヒドラジン系硬化剤等が挙げられる。また、イソシアネート基がフェノール、カプロラクタム、β−ジカルボニル化合物、アルコール、オキシム、トリアゾール等のブロック剤で一旦反応してブロックされた、所謂ブロックイソシアネートも使用でき、ブロックイソシアネートは加熱又は接触作用により、上記のブロック剤が解離して元のイソシアネートが活性となる。
上記の水溶性硬化剤の中で、エポキシ硬化剤又はカルボジイミド系硬化剤が、活性水素を含有する水溶性樹脂の水溶性ナイロン樹脂やアリルアミン系樹脂との硬化における適性が高く、好ましく用いられる。上記の水溶性であるエポキシ硬化剤としては、例えば、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等が挙げられる。
上記の水溶性のカルボジイミド系硬化剤としては、一般式R1−N=C=N−R2(式中、R1、R2は、水素原子、プロピル基、シクロヘキシル基又はp−トルオイル基を示す)で表される化合物等が挙げられ、かつこの化合物は親水性を付与した形に変成されたものである。
上記の活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤との配合割合は、その活性水素を含む水溶性樹脂を硬化させるのに必要な量であればよく、接着層の品質を損なわない範囲で適宜選択できる。例えば、活性水素を含む水溶性樹脂100質量部に対して、水溶性硬化剤を5〜500質量部程度の配合である。本発明の接着層は、塗工液中に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有するので、接着層の塗工、乾燥時に、その活性水素と硬化剤との硬化反応により、接着層が硬化して、基材と染料層との密着性が高いものとなる。
また、接着層は活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を、水、アルコール類の水系溶媒に溶解または分散させた塗工液を調整する。つまり、接着層塗工液は、水系塗工液であるので、接着層を塗工、乾燥後に、溶剤系塗工液で調整した染料層を塗工して形成する際に、接着層が染料層と混じり合って、相溶することがないので、接着層と染料層の各層の機能を十分に発揮することができる。また、接着層を薄膜で形成するので、熱転写シートと受像シートを重ね、熱転写シートの背面側からサーマルヘッドによる加熱により、染料層から受像シート側に昇華性染料が有効に移行して、印画における転写感度が高く、特に高濃度の印画が得られるようになる。また、接着層が硬化し、耐熱性を有しているので、サーマルヘッドの加熱時に受像シートの印画面がその熱でマット化することなく、優れた印画品質のものが得られる。
接着層は、上記に挙げた活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を混合し、必要に応じて添加剤を加えたものを、水、アルコール類の水系溶媒に溶解または分散させた塗工液を調整し、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の塗工手段を用いて形成することができる。このように形成される接着層は、乾燥時の塗工量が0.01〜0.3g/m2の範囲であり、特に0.05〜0.1g/m2の範囲が好ましい。その塗工量が少ないと、基材の凹凸を埋めきれず、未塗布部分が生じて、この部分がきっかけとなって、熱転写時に染料層が受像シートの受容層側に取られる異常転写が生じやすい。また、接着層の塗工量が上記範囲よりも多いと、印画における転写感度が低下してくる。
(染料層)
本発明の熱転写シートは、一方の面に耐熱滑性層を設けた基材の他方の面に接着層を介して、染料層3を設けたものである。該染料層は1色の単一層で構成したり、あるいは色相の異なる染料を含む複数の染料層を、同一基材の同一面に面順次に、繰り返し形成することも可能である。染料層は、熱移行性染料を任意のバインダーにより担持してなる層である。使用する染料としては、熱により、溶融、拡散もしくは昇華移行する染料であって、従来公知の昇華転写型熱転写シートに使用されている染料は、いずれも本発明に使用可能であるが、色相、印字感度、耐光性、保存性、バインダーへの溶解性等を考慮して選択する。
染料としては、例えばジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン、ピラゾロンメチン等のメチン系、インドアニリン、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンアゾ系、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等のものが挙げられる。
染料層のバインダーとしては、従来公知の樹脂バインダーがいずれも使用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。これらの中で、耐熱性、染料の移行性等の観点から、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂及びフェノキシ樹脂等が特に好ましい。
また、本発明では上記の樹脂バインダーに代えて、次のような離型性グラフトコポリマーを離型剤またはバインダーとして用いることができる。この離型性グラフトコポリマーは、ポリマー主鎖にポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグメント、フッ化炭化水素セグメント、または長鎖アルキルセグメントから選択された少なくとも1種の離型性セグメントをグラフト重合させてなるものである。これらのうち、特に好ましいのはポリビニルアセタール樹脂からなる主鎖にポリシロキサンセグメントをグラフトさせて得られたグラフトコポリマーである。
染料層は、上記染料、バインダーと、その他必要に応じて従来公知と同様な各種の添加剤を加えてもよい。その添加剤として、例えば、受像シートとの離型性やインキの塗工適性を向上させるために、ポリエチレンワックス等の有機微粒子や無機微粒子が挙げられる。このような染料層は、通常、適当な溶剤中に上記染料、バインダーと、必要に応じて添加剤を加えて、各成分を溶解または分散させて塗工液を調製し、その後、この塗工液を基材の上に塗布、乾燥させて形成することができる。この塗布方法は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の手段を用いることができる。このように形成された染料層は、0.2〜6.0g/m2、好ましくは0.3〜3.0g/m2程度の乾燥時の塗工量である。
(耐熱滑性層)
本発明の熱転写シートは基材の一方の面に、サーマルヘッドの熱によるステッキングや印字しわ等の悪影響を防止するため、耐熱滑性層4を設ける。上記の対熱滑性層を形成する樹脂としては、従来公知のものであればよく、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン又はエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂からなる耐熱滑性層に添加あるいは上塗りする滑り性付与剤としては、リン酸エステル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及びリン酸エステル系化合物からなる層であり、さらに充填剤を添加することがより好ましい。
耐熱滑性層は、基材シートの上に、上記に記載した樹脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、耐熱滑性層塗工液を調整し、これを、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗工し、乾燥して形成することができる。耐熱滑性層の塗工量は、固形分で、0.1g/m2〜3.0g/m2が好ましい。
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳述する。尚、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。基材して、厚さ5.0μmのコロナ処理済みのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)(東レ(株)製、5AF56)上に、下記組成の接着層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.08g/m2になるように塗布し、110℃で1分間乾燥して接着層を形成した。
さらに、その接着層の上に、下記組成の染料層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/m2になるように塗布、乾燥して染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを作製する。尚、上記基材の他方の面に、予め下記組成の耐熱滑性層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が1.0g/m2になるように塗布、乾燥して、耐熱滑性層を形成しておいた。
<接着層組成液A>
水溶性ナイロン樹脂(水系アミド樹脂) 100部
(商品名トレジンFS350 E5AS、メトキシメチル化ナイロンの30%水溶液である、ナガセケムテックス(株)製)
水溶性エポキシ硬化剤 5部
(商品名デコナールEX−313、ナガセケムテックス(株)製)
水 500部
イソプロピルアルコール 500部
<染料層組成液1>
C.I.ソルベントブルー63 5.5部
ポリビニルアセタール樹脂 3.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 22.5部
トルエン 68.2部
<耐熱滑性層組成液>
ポリビニルブチラール樹脂 13.6部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)
ポリイソシアネート硬化剤 0.6部
(タケネートD218 武田薬品工業(株)製)
リン酸エステル 0.8部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン 42.5部
トルエン 42.5部
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、下記組成の接着層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.08g/m2になるように塗布、乾燥して接着層を形成した。さらに、その接着層の上に、実施例1と同様に染料層を形成し、実施例2の熱転写シートを作製する。
<接着層組成液B>
水溶性メトキシカルボニルアリルアミン樹脂 100部
(商品名「PAA−H10C」、日清紡(株)製)
水溶性カルボジライト硬化剤 30部
(商品名「V02」、日清紡(株)製)
水 500部
イソプロピルアルコール 500部
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、下記組成の接着層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.08g/m2になるように塗布、乾燥して接着層を形成した。さらに、その接着層の上に、実施例1と同様に染料層を形成し、実施例3の熱転写シートを作製する。
<接着層組成液C>
水溶性メトキシカルボニルアリルアミン樹脂 100部
(商品名「PAA−H10C」、日清紡(株)製)
水溶性エポキシ硬化剤 5部
(商品名デコナールEX−313、ナガセケムテックス(株)製)
水 500部
イソプロピルアルコール 500部
(比較例1)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、下記組成の接着層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.08g/m2になるように塗布、乾燥して接着層を形成した。さらに、その接着層の上に、実施例1と同様に染料層を形成し、比較例1の熱転写シートを作製する。
<接着層組成液D>
水系ポリエステル樹脂(アニオン系、軟化点130〜140℃) 100部
(商品名ES901A、ナガセケムテックス(株)製)
水 500部
イソプロピルアルコール 500部
(比較例2)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、下記組成の接着層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.08g/m2になるように塗布、乾燥して接着層を形成した。さらに、その接着層の上に、実施例1と同様に染料層を形成し、比較例2の熱転写シートを作製する。
<接着層組成液E>
水溶性ナイロン樹脂(ノニオン系の水系アミド樹脂) 100部
(商品名FS500、ナガセケムテックス(株)製)
水 500部
イソプロピルアルコール 500部
(比較例3)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、下記組成の接着層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.08g/m2になるように塗布、乾燥して接着層を形成した。さらに、その接着層の上に、実施例1と同様に染料層を形成し、比較例3の熱転写シートを作製する。
<接着層組成液F>
ポリビニルピロリドン樹脂(K−90、ISP社製) 10部
水 83部
イソプロピルアルコール 83部
(比較例4)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1で使用した接着層塗工液Aをグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.4g/m2になるように塗布、乾燥して接着層を形成した。さらに、その接着層の上に、実施例1と同様に染料層を形成し、比較例4の熱転写シートを作製する。
(比較例5)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例2で使用した接着層塗工液Bをグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.4g/m2になるように塗布、乾燥して接着層を形成した。さらに、その接着層の上に、実施例1と同様に染料層を形成し、比較例5の熱転写シートを作製する。
<反射濃度>
上記に作製した各実施例及び比較例の熱転写シートを用いて、OLIMPUS社製P−400プリンター用の専用熱転写受像シートと組み合わせて、下記条件にて、印画を行い、マクベス反射濃度計RD−918にて、反射濃度を測定した。
(印画条件)
サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値;3139(Ω)
主走査方向印字密度;300dpi
副走査方向印字密度;300dpi
印加電力;0.10(w/dot)
1ライン周期;5(msec.)
印字開始温度;40(℃)
印加パルス(階調制御方法);1ライン周期中に、1ライン周期を256に等分割したパルス長をもつ分割パルスの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty比を70%に固定し、ライン周期当たりのパルス数を0から255個を15分割した。これにより、15段階に異なるエネルギーを与えることができる。
上記の各実施例及び比較例における印画物について、240階調目(シャドウ部)の反射濃度を測定した。
<離型性評価>
上記の反射濃度の測定の場合と同様の印画条件において、印画物の全面がベタ(階調値255/255:濃度マックス)である印画パターンで印画し、印画を行なった際に、熱転写シートの染料層と熱転写受像シートとが熱融着するか、あるいは染料層ごと被転写材に転写する、いわゆる異常転写が生じるかを目視にて調べた。
評価は以下の基準にて行なった。
○:染料層と熱転写受像シートとが熱融着せず、また異常転写が生じない。
×:染料層と熱転写受像シートとが熱融着するか、あるいは異常転写が生じる。
上記の反射濃度の測定結果及び離型性評価の結果は以下の表1の通りである。
Figure 2005262594
上記の結果より、接着層に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有する実施例は全て、上記の反射濃度が1.7以上であり、高濃度であった。また、実施例1、2、3は離型性について良好な結果が得られた。
比較例1〜3は、接着層に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含まないもので、また比較例4、5は接着層の乾燥時の塗工量が0.4g/m2であり、0.01〜0.3g/m2の範囲よりも多いもので、比較例1〜5では上記の反射濃度が1.7未満であり、高濃度の印画物として満足できるものではない。また、比較例1、2は離型性において、染料層と熱転写受像シートとが熱融着するか、あるいは異常転写が生じた。
本発明の熱転写シートである一つの実施形態を示す概略断面図である。
符号の説明
1 基材
2 接着層
3 染料層
4 耐熱滑性層

Claims (5)

  1. 基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に接着層、染料層を順次形成した熱転写シートにおいて、該接着層に活性水素を含む水溶性樹脂と水溶性硬化剤を含有することを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記の基材は、表面にコロナ処理がされているもので、該コロナ処理面に接着層を設けたことを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
  3. 前記の水溶性硬化剤が、エポキシ硬化剤又はカルボジイミド系硬化剤であることを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
  4. 前記の水溶性樹脂が、水溶性ナイロン樹脂又はアリルアミン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
  5. 前記の接着層は、乾燥時の塗工量が0.01〜0.3g/m2であることを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
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