JP2006244900A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却液を加熱するヒータを備えた燃料電池システムにおいて、ヒータの異常検出を精度良く行うこと。
【解決手段】 アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、電力を発生する燃料電池12と、燃料電池12に接続され、燃料電池12を冷却する冷却液が流れる冷却管14,16と、冷却管14,16に接続され、冷却液を冷却するラジエター20と、冷却管14,16に接続され、ラジエター20をバイパスして冷却液を流すバイパス管22と、冷却液を加熱するヒータ30と、冷却管14,16に設けられ、冷却液の温度を検出する温度センサ26,28と、冷却液の温度に基づいてヒータ30の異常判定を行う異常判定手段と、を備え、異常判定手段は、冷却液をバイパス管22に流している状態で検出された冷却液の温度に基づいて異常判定を行うようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、燃料電池システムに関し、特に、冷却液を加熱するヒータを備えたシステムに適用して好適である。
従来、例えば特開2003−249251号公報には、燃料電池の冷却水流路にヒータを配置して、燃料電池を加熱するシステムが開示されている。
特開2003−249251号公報
しかしながら、冷却水をヒータで加熱するシステムにおいて、ヒータの動作に異常が発生した場合、燃料電池の温度を制御することが困難になる。例えば、ヒータへの通電が不能となり、ヒータの動作が停止した場合、ヒータにより冷却水を加熱することが困難となる。また、ヒータへの通電を制御するリレーが通電状態で溶着した場合等には、ヒータへの通電停止が不能となり、燃料電池が過熱するという問題が生じる。
このため、ヒータに異常が発生した場合は、これを検知する技術が必要不可欠となる。例えば、燃料電池システムが冷却水の温度を検出する温度センサを備えている場合、温度センサで検出した冷却水の温度に基づいてヒータの異常を検出することが考えられる。
しかしながら、燃料電池の冷却水はラジエターで冷却されるため、外気温の影響を受けて冷却水の温度が変動するという問題が生じる。この場合、冷却水の温度に基づいてヒータの異常検出を行うことは困難である。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、冷却液を加熱するヒータを備えた燃料電池システムにおいて、ヒータの異常検出を精度良く行うことを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、電力を発生する燃料電池と、前記燃料電池に接続され、前記燃料電池を冷却する冷却液が流れる冷却管と、前記冷却管に接続され、前記冷却液を冷却するラジエターと、前記冷却管に接続され、前記ラジエターをバイパスして前記冷却液を流すバイパス管と、前記冷却液を加熱するヒータと、前記冷却管に設けられ、前記冷却液の温度を検出する温度センサと、前記冷却液の温度に基づいて前記ヒータの異常判定を行う異常判定手段と、を備え、前記異常判定手段は、前記冷却液を前記バイパス管に流している状態で検出された前記冷却液の温度に基づいて異常判定を行うことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記ヒータへの起動指令又は停止指令が出されているか否かを判定する指令判定手段を備え、前記温度センサは、前記燃料電池から排出された前記冷却液の温度を検出する第1の温度センサと、前記第1の温度センサよりも前記冷却液の流れ方向の下流側に設けられ、前記バイパス管及び前記ヒータを通過した前記冷却液の温度を検出する第2の温度センサと、を含み、前記異常判定手段は、前記第1の温度センサで検出した前記冷却液の温度と、前記第2の温度センサで検出した前記冷却液の温度とを比較した結果に基づいて異常判定を行うことを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、前記ヒータの発熱量を取得する発熱量取得手段と、前記燃料電池の放熱量を取得する放熱量取得手段と、前記発熱量及び前記放熱量に基づいて、前記冷却液の温度を推定する冷却液温度推定手段と、を備え、前記異常判定手段は、推定した前記冷却液の温度と、前記温度センサにより検出した前記冷却液の温度とを比較した結果に基づいて異常判定を行うことを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記ヒータは前記バイパス管に設けられ、前記ヒータに異常が発生しており、前記ヒータによる前記冷却液の加熱の停止が不能である場合は、前記バイパス管における前記冷却液の流れを停止し、前記ラジエターに前記冷却液を流すことを特徴とする。
第1の発明によれば、冷却液をバイパス管に流している状態で検出された冷却液の温度に基づいて異常判定を行うため、外気温による冷却液の温度への影響を排除することができる。従って、冷却液の温度に基づいてヒータの異常判定を高精度に行うことが可能となる。
第2の発明によれば、ヒータに起動指令が出されている場合に、第2の温度センサの検出値が第1の温度センサの検出値よりも低い場合は、ヒータに起動指令が出されているにも関わらず、ヒータを通過した際に冷却液の温度が昇温していないため、ヒータに異常が生じていると判定することができる。また、ヒータに停止指令が出されている場合に、第2の温度センサの検出値が第1の温度センサの検出値以上の場合は、ヒータに停止指令が出ているにも関わらず、ヒータを通過した際に冷却液の温度が昇温しているため、ヒータに通電停止不能による異常が生じていると判定することができる。
第3の発明によれば、ヒータの発熱量と燃料電池の放熱量に基づいて冷却液の温度を推定することができるため、推定した冷却液の温度と温度センサにより検出した温度とが一致しない場合は、ヒータに異常が生じていると判定することができる。
第4の発明によれば、ヒータをバイパス管に設け、ヒータによる冷却液の加熱の停止が不能である場合はラジエターに冷却液を流すため、冷却液がバイパス管に設けられたヒータを通過することがなく、燃料電池の過熱を抑止することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池システム10の構成を示す模式図である。燃料電池システム10は、水素リッチな燃料ガスを燃料とし、空気を酸化ガスとして用いて、電力を発生する燃料電池(FC)12を有している。
燃料電池12は、発電を行う際に水(水蒸気)を生成する種類のものであればよく、具体的には、固体高分子型(PEMFC)、固体電解質型(SOFC)、リン酸型(PAFC)、水素分離膜型等の燃料電池である。例えば固体高分子型を例に挙げると、燃料電池12は、電解質膜、アノード、カソード、およびセパレータとから構成されるセルを複数積層して構成される。アノード、カソードの間には、燃料ガスおよび酸化ガスの流路が形成されている。電解質膜は、フッ素系樹脂などの固体高分子材料で形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜である。アノードおよびカソードは、共に炭素繊維を織成したカーボンクロスにより形成されている。セパレータは、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボンなどガス不透過の導電性部材により形成されている。
図1に示すように、燃料電池12には、冷却液供給管14と冷却液排出管16が連通している。冷却液供給管14にはポンプ18が設けられており、ポンプ18の作動により冷却液供給管14内の冷却液が燃料電池12へ送り込まれる。燃料電池12内に送られた冷却液は、燃料電池12の内部を循環し、冷却液排出管16から排出される。燃料電池12は所定の動作温度で発電を行うが、冷却液を燃料電池12の内部に循環させることで、燃料電池12の温度が必要以上に昇温してしまうことを防ぐことができる。
図1に示すように、冷却液供給管14および冷却液排出管16は、ラジエター20に接続されている。また、ラジエター20に隣接して、ラジエター20に送風するための冷却ファン21が設けられている。燃料電池12から排出された冷却液は、冷却液排出管16からラジエター20に送られて冷却される。ラジエター20で冷却された冷却液は、冷却液供給管14から燃料電池12へ再び送られる。
また、ラジエター20と並行してバイパス管22が設けられている。そして、バイパス管22と冷却液供給管14との接続部には三方弁24が設けられている。三方弁24によれば、燃料電池12から排出された冷却液を適宜バイパス管22に流すことで、ラジエター20による冷却液の冷却量を調整することができる。従って、冷却液を最適な温度に制御することができる。
冷却液供給管14には、燃料電池12の近傍に温度センサ26が設けられている。温度センサ26によれば、燃料電池12に送られる冷却液の温度(冷却液入口温度T1)を検出することができる。また、冷却液排出管16には、燃料電池12の近傍に温度センサ28が設けられている。温度センサ28によれば、燃料電池12から排出された冷却液の温度(冷却液出口温度T2)を検出することができる。
燃料電池12の運転中、冷却液入口温度T1と冷却液出口温度T2との差が所定温度以上の場合は、燃料電池12の内部温度が所定の不均一状態であると判断できる。この場合、ポンプ18の駆動電圧を上昇させて燃料電池12の内部温度の平均化を図る制御が行われる。
冷却液供給管14には熱源としてのヒータ30が設けられている。燃料電池12の始動時など冷却液の温度が低下している場合は、ヒータ30により冷却液が温められる。従って、ヒータ30により燃料電池12を暖機することができ、燃料電池12を短時間で動作温度に到達させることが可能となる。
本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40は、本実施形態のシステムを制御する機能を有している。すなわち、ECU40には、温度センサ26,28などシステムが備える各種センサ、および燃料電池12の出力を検出するセンサの出力が供給されている。また、ECU40には、上述したポンプ18、三方弁24、ヒータ30、冷却ファン21などのアクチュエータ、および燃料電池12への燃料ガスおよび酸化ガスの供給量を制御するポンプ、制御弁などのアクチュエータが接続されている。ECU40は、それらのセンサ出力を基礎として所定の処理を行うことにより、上述した各種のアクチュエータを適当に駆動することができる。
このように構成されたシステムにおいて、ヒータ30に故障等の異常が発生すると、燃料電池12の暖機に支障が生じる。このため、本実施形態のシステムでは、温度センサ26,28で検出した冷却液温度に基づいてヒータ30の異常を検出するようにしている。
異常検出を行う際には、燃料電池12から排出された冷却液の全てがバイパス管22に流れるように三方弁24の状態が設定される。この状態では、冷却液がラジエター20によって冷却されることがないため、外気温等による冷却液の温度への影響を排除することができる。従って、温度センサ26,28で検出した冷却液温度に基づいてヒータ30の故障を検知することが可能である。
燃料電池12から排出された冷却液は、バイパス管22から冷却液供給管14へ送られ、ヒータ30により加熱されて燃料電池12へ送られる。ヒータ30に起動指令が出されている場合に、冷却液入口温度T1が冷却液出口温度T2よりも高い場合は、ヒータ30の熱を受けて冷却液の温度が昇温しているため、ヒータ30が正常に動作していると判断できる。この場合、ヒータ30の熱により冷却液の温度を昇温することができ、燃料電池12を早期に暖機することが可能である。
一方、ヒータ30に起動指令が出されている場合に、冷却液入口温度T1が冷却液出口温度T2以下の場合は、冷却液がヒータ30により十分に加熱されていないため、ヒータ30の動作に異常が発生していると判断することができる。この場合、ヒータ30の熱により燃料電池12を暖機することが困難になる。
従って、ヒータ30の起動指令が出されている場合に、冷却液入口温度T1と冷却液出口温度T2を比較した結果に基づいて、ヒータ30の異常判定を行うことが可能となる。
また、ヒータ30の異常検出は、ヒータ30に停止指令が出されている場合にも行うことができる。ヒータ30に停止指令が出されている場合に、冷却液入口温度T1が冷却液出口温度T2以下の場合は、冷却液がヒータ30により加熱されていないため、ヒータ30が正常に停止していると判断することができる。
一方、ヒータ30に停止指令が出されている場合に、冷却液入口温度T1が冷却液出口温度T2よりも高い場合は、停止指令を出しているにも関わらずヒータ30の熱を受けて冷却液の温度が昇温しているため、ヒータ30に通電停止不能による異常が発生していると判断できる。
このように、ヒータ30への起動指令中、ヒータ30への停止指令中のいずれの場合においても、冷却液入口温度T1と冷却液出口温度T2を比較した結果に基づいてヒータ30の異常判定を行うことができる。そして、ヒータ30に異常が発生している場合は、ヒータ30の修理、交換等の適切な処置を行うことで、システムを正常に動作させることができる。なお、異常判定は、燃料電池12の運転中、運転停止中のいずれの場合に行っても良い。
次に、図2のフローチャートに基づいて、本実施形態のシステムにおける処理の手順を説明する。図2の処理はヒータ30の起動指令中に異常判定を行うものである。燃料電池12の運転中に行われるものである。先ず、ステップS1では、ヒータ30の起動指令を出してヒータ30への通電を行う。また、ステップS1では、ポンプ18を作動させる。これにより、冷却液がシステム内を循環する。
次のステップS2では、冷却液がバイパス管22を流れるように三方弁24の状態を設定する。次のステップS3では、温度センサ26、および温度センサ28により、冷却液入口温度T1、冷却液出口温度T2を検出する。
次のステップS4では、T1>T2であるか否かを判定する。ステップS4でT1>T2の場合は、ステップS5へ進む。この場合、冷却液の温度がヒータ30の加熱により昇温しているため、ステップS5では、ヒータ30が正常に動作している旨の判定を行う。
一方、ステップS4でT1≦T2の場合は、ステップS6へ進む。この場合、冷却液の温度はヒータ30の熱により昇温していないため、ステップS6では、ヒータ30に異常が生じている旨の判定を行う。
図3のフローチャートは、ヒータ30の停止指令中に異常判定を行う処理を示している。先ず、ステップS11では、ヒータ30の停止指令を出してヒータ30への通電を停止する。また、ステップS11では、ポンプ18を作動させる。これにより、冷却液がシステム内を循環する。
次のステップS12では、冷却液がバイパス管22を流れるように三方弁24の状態を設定する。次のステップS13では、温度センサ26、および温度センサ28により、冷却液入口温度T1、冷却液出口温度T2を検出する。
次のステップS14では、T2≧T1であるか否かを判定する。ステップS14でT2≧T1の場合は、ステップS15へ進む。この場合、冷却液の温度がヒータ30により昇温していないため、ステップS15では、ヒータ30が正常に停止しており、ヒータ30の動作が正常である旨の判定を行う。
一方、ステップS14でT2<T1の場合は、ステップS16へ進む。この場合、ヒータ30に停止指令が出されているにも関わらず、冷却液の温度はヒータ30の熱により昇温しているため、ステップS16では、ヒータ30の動作に異常が生じている旨の判定を行う。
以上説明したように実施の形態1によれば、冷却液入口温度T1と冷却液出口温度T2を比較することで、ヒータ30の異常判定を行うことができる。従って、ヒータ30に異常が発生している場合は、早期に修理、交換等の適切な処置を行うことが可能となり、燃焼電池システム10の信頼性を高めることが可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係る燃料電池システム10の構成を示す模式図である。実施の形態2のシステムの基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、実施の形態2では、冷却液の温度を検出するセンサとして1つの温度センサ28のみを設けている。実施の形態2のシステムの他の構成は実施の形態1と同様である。
実施の形態2においても、燃料電池12から排出された冷却液をバイパス管22に流した状態でヒータ30の異常判定を行う。この場合、冷却液が循環する経路において、冷却液の温度変化の要因となるのはヒータ30における熱交換量(ヒータ30の発熱量)と燃料電池12における熱交換量(燃料電池12の放熱量)である。ここで、ヒータ30の発熱量はヒータ30に与えた電力から求めることができる。また、燃料電池12の放熱量は燃料電池12の出力と密接に関連するため、燃料電池12の出力から放熱量を求めることができる。従って、ヒータ30の発熱量と燃料電池12の出力とから冷却液の温度変化を推定することができる。
そして、実施の形態2では、推定した冷却液の温度変化と、温度センサ28で検出した実際の冷却液の温度変化とを比較し、両者が一致する場合はヒータ30が正常に動作しているものと判断する。
一方、推定した温度変化と温度センサ28で検出した温度変化が相違する場合は、燃料電池12の出力から求めた放熱量については誤差要因が比較的が少ないと考えられることから、ヒータ30に与えた電力に対して正常にヒータ30が発熱していないと判断できる。従って、この場合はヒータ30の動作に異常が発生しているものと判断できる。
従って、実施の形態2によれば、ヒータ30の発熱量と燃料電池12の出力から冷却液の温度変化を推定することで、温度センサを1つしか設けていない場合であってもヒータ30の異常判定を行うことが可能である。
次に、図5のフローチャートに基づいて、本実施形態のシステムにおける処理の手順を説明する。図5の処理は燃料電池12の運転中に行われるものである。先ず、ステップS21では、ヒータ30の起動指令を出してヒータ30への通電を行う。また、ステップS21では、ポンプ18を作動させる。これにより、冷却液がシステム内を循環する。
次のステップS22では、冷却液がバイパス管22に流れるように三方弁24の状態を設定する。次のステップS23では、温度センサ28による冷却液出口温度T2の検出を開始する。
次のステップS24では、ヒータ30に与えた電力から、ヒータ30の発熱量を算出する。次のステップS25では、燃料電池12の出力を検出する。次のステップS26では、ステップS24で検出した燃料電池12の出力に基づいて、燃料電池12の放熱量を計算する。
次のステップS27では、ステップS24で算出したヒータ30の発熱量、ステップS26で算出した燃料電池12の放熱量に基づいて、冷却液の単位時間当たりの上昇温度を算出し、ヒータ30への通電を開始した後の冷却液の温度変化を推定する。
次のステップS28では、ステップS27で推定した冷却液の温度変化と、ステップS23以降に検出された冷却液出口温度T2の温度変化とを比較し、両者が一致しているか否かを判定する。
ステップS28で、推定した冷却液の温度変化と冷却液出口温度T2の変化が一致している場合はステップS29へ進む。ステップS29では、ヒータ30が正常に動作している旨の判定を行う。
ステップS28で、推定した冷却液の温度変化と冷却液出口温度T2の変化が一致していない場合は、ステップS30へ進む。ステップS30では、ヒータ30に異常が生じている旨の判定を行う。
以上説明したように実施の形態2によれば、燃料電池12の放熱量とヒータ30の発熱量とから冷却液の温度変化を推定するようにしたため、推定した温度変化と実際の温度変化を比較することにより、ヒータ30に異常が発生しているか否かを判定することが可能となる。これにより、1つの温度センサ28の検出値に基づいて異常判定を行うことができ、簡素な構成でヒータ30の故障検出を行うことが可能となる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図6は、実施の形態3に係る燃料電池システム10の構成を示す模式図である。図6に示すように、実施の形態3では、バイパス管22にヒータ30を設けている。また、実施の形態3のシステムでは、冷却液の温度を検出するセンサとして、温度センサ26のみを設けている。
図6に示すように、ヒータ30にはヒータ電源32が接続されている。ヒータ30への通電は、ヒータ30とヒータ電源32との間に配置されたリレー34によって制御される。リレー34にはECU40が接続されており、リレー34はECU40からの指令により制御される。実施の形態3のシステムの他の構成は実施の形態1と同様である。
このように構成されたシステムにおいて、リレー34に異常が発生した場合、ヒータ30への通電を制御することが困難となる。例えば、ヒータ30への通電が行われている状態でリレー34が溶着してしまうと、ヒータ30への通電を停止することができなくなり、冷却液の温度が過度に上昇してしまう場合がある。
このため、実施の形態3では、燃料電池12の運転を停止した状態でヒータ30により冷却液を加熱し、ヒータ30への通電を停止する旨の指令を出した後の冷却液の温度変化に基づいてリレー34の異常判定を行うようにしている。
ヒータ30への通電を停止する旨の指令に対してリレー30が正常に動作していれば、ヒータ30への通電が停止するため、その後の冷却液の温度は低下する。一方、通電を停止する旨の指令に対してリレー34が正常に動作しない場合は、引き続きヒータ30により冷却液が加熱されるため、冷却液の温度が上昇する。従って、ヒータ30への通電を停止する旨の指令を出した後の冷却液の温度変化に基づいて、リレー34に異常が発生したか否かを判定することが可能となる。
リレー34が溶着してヒータ30への通電が継続されると、冷却液の温度上昇により燃料電池12が過熱することが想定されるため、リレー34の異常を検出した場合は、冷却液が冷却液排出管16からラジエター30に流れるように三方弁24の状態を設定する。これにより、ヒータ30で加熱された冷却液が燃料電池12内に流れることを抑止でき、燃料電池12の過熱を確実に抑えることが可能である。
次に、図7のフローチャートに基づいて、本実施形態のシステムにおける処理の手順を説明する。図7の処理は、燃料電池12の運転開始前に行われるものである。先ず、ステップS31では、ヒータ30の起動指令を出してヒータ30への通電を行う。また、ステップS31では、ポンプ18を作動させる。これにより、ヒータ30により加熱された冷却液がシステム内を循環する。
次のステップS32では、冷却液がバイパス管22に流れるように三方弁24の状態を設定する。次のステップS33では、温度センサ26による冷却液入口温度T1のモニタを開始する。
次のステップS34では、ヒータ30への通電を停止する旨の指令を出す。次のステップS35では、ヒータ30への通電を停止してから所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過している場合はステップS36へ進む。一方、所定の時間が経過していない場合はステップS35で待機する。
次のステップS36では、ヒータ30への通電を停止する旨の指令を出した後、冷却液入口温度T1が5℃以上上昇したか否かを判定する。
ステップS36で冷却液入口温度T1の温度上昇が5℃以上の場合は、ステップS37へ進む。この場合、ヒータ30への通電を停止する旨の指令を出しているにも関わらず、冷却液の温度が上昇しているため、ヒータ30への通電を制御するリレー34に異常が発生しているものと判断できる。従って、ステップS37ではリレー34の異常判定を行う。
一方、ステップS36で冷却液入口温度T1の温度上昇が5℃未満の場合は、ステップS38へ進む。この場合、ヒータ30への通電を停止する旨の指令を出した後、冷却液の温度が過度に上昇していないため、ヒータ30への通電の停止が正常に行われたものと判断できる。従って、ステップS38では、リレー34の正常判定を行う。
図8は、図7のシステムにおいて、ヒータ30の近傍にサーモスタット36を設けた例を示している。サーモスタット36は、ヒータ30が過熱した場合にヒータ30への通電を遮断し、ヒータ30の温度上昇を抑えるものである。
図8に示すシステムでは、リレー34の溶着等によりヒータ30への通電停止が行われなくなり、ヒータ30が過熱した場合は、サーモスタット36によりヒータ30への通電が遮断される。従ってヒータ30による発熱を停止して、燃料電池12の過熱を確実に抑えることが可能である。
以上説明したように実施の形態3によれば、ヒータ30への通電を停止する旨の指令を出した後の冷却液の温度変化に基づいて、ヒータ30への通電を制御するリレー34に異常が生じたか否かを判定することができる。従って、ヒータ30の異常判定を正確に行うことが可能となり、燃料電池システム10の信頼性を高めることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムの構成を示す模式図である。 実施の形態1のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る燃料電池システムの構成を示す模式図である。 実施の形態2のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る燃料電池システムの構成を示す模式図である。 実施の形態3のシステムにおける処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る燃料電池システムの構成の他の例を示す模式図である。
符号の説明
12 燃料電池
14 冷却液供給管
16 冷却液排出管
20 ラジエター
22 バイパス管
30 ヒータ
26,28 温度センサ
40 ECU

Claims (4)

  1. アノードに水素を含むアノードガスの供給を受けると共に、カソードに酸素を含むカソードガスの供給を受けて、電力を発生する燃料電池と、
    前記燃料電池に接続され、前記燃料電池を冷却する冷却液が流れる冷却管と、
    前記冷却管に接続され、前記冷却液を冷却するラジエターと、
    前記冷却管に接続され、前記ラジエターをバイパスして前記冷却液を流すバイパス管と、
    前記冷却液を加熱するヒータと、
    前記冷却管に設けられ、前記冷却液の温度を検出する温度センサと、
    前記冷却液の温度に基づいて前記ヒータの異常判定を行う異常判定手段と、を備え、
    前記異常判定手段は、前記冷却液を前記バイパス管に流している状態で検出された前記冷却液の温度に基づいて異常判定を行うことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ヒータへの起動指令又は停止指令が出されているか否かを判定する指令判定手段を備え、
    前記温度センサは、前記燃料電池から排出された前記冷却液の温度を検出する第1の温度センサと、前記第1の温度センサよりも前記冷却液の流れ方向の下流側に設けられ、前記バイパス管及び前記ヒータを通過した前記冷却液の温度を検出する第2の温度センサと、を含み、
    前記異常判定手段は、前記第1の温度センサで検出した前記冷却液の温度と、前記第2の温度センサで検出した前記冷却液の温度とを比較した結果に基づいて異常判定を行うことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記ヒータの発熱量を取得する発熱量取得手段と、
    前記燃料電池の放熱量を取得する放熱量取得手段と、
    前記発熱量及び前記放熱量に基づいて、前記冷却液の温度を推定する冷却液温度推定手段と、を備え、
    前記異常判定手段は、推定した前記冷却液の温度と、前記温度センサにより検出した前記冷却液の温度とを比較した結果に基づいて異常判定を行うことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 前記ヒータは前記バイパス管に設けられ、
    前記ヒータに異常が発生しており、前記ヒータによる前記冷却液の加熱の停止が不能である場合は、前記バイパス管における前記冷却液の流れを停止し、前記ラジエターに前記冷却液を流すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池システム。
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