JP2006244585A - 磁気ヘッドスライダ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外力が作用し、記録媒体に衝突したときに記録媒体の損傷を緩和することができる磁気ヘッドスライダ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 スライダ基板11のリーディング側端部L1に、スライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成される衝撃吸収層20を設け、衝撃吸収層20の表面に突出部21,21を形成する。
このようにすると、外力が作用し、スライダ基板11のリーディング側端部L1が磁気ディスクに近づいていくと、磁気ディスクには突出部21,21のみが衝突する。このため、磁気ディスクの表面に発生する凸部の高さと凹部の深さを小さくでき、磁気ディスクの損傷を緩和することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、磁気ディスクなどの記録媒体への記録用及び/または再生用の磁気素子を備えた磁気ヘッドスライダ及びその製造方法に係わり、特に、外力が作用し、記録媒体に衝突したときに記録媒体の損傷を緩和することができる磁気ヘッドスライダ及びその製造方法に関する。
下記の特許文献1には、従来の磁気ヘッドのスライダが開示されている。
図26は、前記磁気ヘッドの要部拡大斜視図である。なお、図26は、特許文献1の図2と同じ図を用いている。
図26に示すスライダ200は、スライダ基板201の一端面201aに設けられたヘッド素子202と、ヘッド素子202と電気的に接続され、Ni等の良導電材からなる4個(記録用2個、再生用2個)のバンプ203と、ヘッド素子202を覆い、アルミナ等の絶縁材からなる保護膜204とを有し、保護膜204から露出したバンプ203の露出部203aは、保護膜204の表面から面一または突出した状態となっている。スライダ基板201の一端面201aと対向する他端面201bの表面の全体にはアルミナやSiO2等の膜からなり、厚さが0.3〜1μmである絶縁膜205が形成されている。
下記の特許文献2には、従来の磁気ヘッドスライダが開示されている。
前記磁気ヘッドスライダの空気流入側にはテーパ部と凸部が形成されており、前記凸部の表面が前記テーパ部の表面と同一平面にある。
特開2001−84543号公報 特開平11−339416号公報
前記特許文献1に記載の発明において、スライダ200に外力が作用すると、スライダ200は浮上姿勢から約10°前後揺動する。
ここで、スライダ基板201はAl23−TiC等のセラミック材から形成され、絶縁膜205は、前記セラミック材の硬度よりも硬度が低いアルミナやSiO2等から形成されている。このため、スライダ200のABS面を形成するエッチング工程によって、図26には示されていないが、実際には、絶縁膜205の磁気ディスク側(図示Z1側)の面は、スライダ基板201の磁気ディスク対向面201cよりも、磁気ディスク側とは反対側(図示Z2側)にある。すなわち、絶縁膜205とスライダ基板201との間には、いわゆるリセスが発生している。そして、絶縁膜205の厚さは0.3〜1μmである。このため、スライダ200に外力が作用し、スライダ200が浮上姿勢から揺動した場合には、スライダ200のうちリセスが発生している部分、すなわち、スライダ基板201の図示X1側の縁部201dが磁気ディスクに衝突してしまい、磁気ディスクを激しく損傷してしまうという問題が生じる。つまり、前記特許文献1に記載の発明には、スライダ200が磁気ディスクに衝突したときに、絶縁膜205によって磁気ディスクの損傷を緩和することはできない。
前記特許文献2に記載の発明では、前記凸部の表面は前記テーパ部の表面と同一平面にある。そして、前記テーパ部は、磁気ヘッドスライダの基板と同様に硬い材質で形成されている。このため、磁気ヘッドスライダに外力が作用し、揺動した場合には、前記凸部だけでなく前記テーパ部も磁気ディスクに衝突してしまい、磁気ディスクを激しく損傷してしまうという問題が生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、外力が作用し、記録媒体に衝突したときに記録媒体の損傷を緩和することができる磁気ヘッドスライダ及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、スライダ基板と、前記スライダ基板のトレーリング側に設けられた記録用および/または再生用の磁気素子とを有し、前記スライダ基板の記録媒体対向面には記録媒体方向に突出しているABS面が設けられている磁気ヘッドスライダにおいて、
前記スライダ基板のトレーリング側と対向する側のリーディング側に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層が20μm以上40μm以下の膜厚で設けられていることを特徴とする。
本発明では、スライダ基板のリーディング側に衝撃吸収層が設けられているため、スライダ基板のリーディング側が記録媒体に近づいていくと、記録媒体にはスライダ基板のリーディング側は衝突せず、衝撃吸収層のみが衝突する。そして、衝撃吸収層がスライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成され、その膜厚が20μm以上40μm以下である。このため、記録媒体の表面に発生する凸部の高さと凹部の深さがともに、従来の、記録媒体にスライダ基板のリーディング側が衝突する場合と比べて小さくなる。すなわち、記録媒体の損傷を緩和することができる。
上記においては、例えば前記衝撃吸収層がAlまたはSiOを用いて形成されている。
あるいは、本発明は、スライダ基板と、前記スライダ基板のトレーリング側に設けられた記録用および/または再生用の磁気素子とを有し、前記スライダ基板の記録媒体対向面には記録媒体方向に突出しているABS面が設けられている磁気ヘッドスライダにおいて、
前記スライダ基板のトレーリング側と対向する側のリーディング側に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層が設けられ、前記衝撃吸収層の表面には記録媒体方向に突出する突出部が設けられることを特徴とする。
上記においては、例えば前記衝撃吸収層がAlまたはSiOを用いて形成されている。
また、前記突出部が前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する材料で形成されていることが好ましい。
本発明では、突出部が記録媒体の方向に突出しているため、スライダ基板のリーディング側が記録媒体に近づいていくと、記録媒体にはスライダ基板のリーディング側は衝突せず、突出部のみが衝突する。そして、本発明では、突出部がスライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成されている。このため、記録媒体の表面に発生する凸部の高さと凹部の深さは、スライダ基板のリーディング側に衝撃吸収層のみが設けられている磁気ヘッドスライダにおいて、衝撃吸収層が記録媒体に衝突した場合の凸部の高さと凹部の深さよりも小さくなる。すなわち、記録媒体の損傷を、より緩和することができる。
上記においては、例えば前記突出部がAlまたはSiOを用いて形成されている。
また、本発明では、前記衝撃吸収層と前記突出部が同一の材料を用いて形成されていることが好ましい。
このようにすると、後述する製造方法において、突出部を容易に形成することができる。
本発明では、例えば前記突出部と前記衝撃吸収材が別体として形成されていてもよく、あるいは、前記突出部と前記衝撃吸収材が一体に形成されていてもよい。
本発明では、前記突出部は、前記スライダ基板のリーディング側端部の高さ位置よりも、記録媒体側に突出していることが好ましい。
本発明では、前記ABS面の周囲が削られて、前記ABS面よりも前記スライダの支持面側に位置するステップ面が形成されていることが好ましい。
ステップ面が形成されていると、記録媒体の駆動時に、磁気ヘッドスライダと記録媒体との間に空気流を導きやすくすることができる。
本発明では、前記ABS面又は前記ステップ面のリーディング側の縁部が、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記スライダ基板側に位置していてもよく、あるいは、前記ABS面又は前記ステップ面のリーディング側の縁部が、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記衝撃吸収層側に位置していてもよい。
また、本発明では、前記スライダ基板のトレーリング側に設けられた前記磁気素子の保護層の表面には記録媒体方向に突出する突部が設けられていることが好ましい。
前記突部が形成されていると、衝撃等で外力が作用し、スライダ基板のトレーリング側が下方へ揺動して、記録媒体に近づいた場合に、記録媒体にはスライダ基板のトレーリング側は衝突せず、突部のみが衝突する。このため、従来の、記録媒体にスライダ基板のトレーリング側が衝突する場合と比べて、記録媒体の損傷を緩和することができる。
本発明の磁気ヘッドスライダの製造方法は以下の工程を有することを特徴とするものである。
(a)スライダ基板上に記録用および/または再生用の磁気素子を形成し、前記スライダ基板の、前記磁気素子を形成したトレーリング側端面と対向するリーディング側端面に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層を20μm以上40μm以下の膜厚で設ける工程、
(b)前記衝撃吸収層が設けられた前記スライダ基板の記録媒体側のABS面となる領域をマスク層で覆う工程、
(c)前記スライダ基板の記録媒体側の、前記マスク層で覆われた領域以外の領域を削って、ABS面を形成する工程。
あるいは、本発明の磁気ヘッドスライダの製造方法は以下の工程を有することを特徴とするものである。
(d)スライダ基板上に記録用および/または再生用の磁気素子を形成し、前記スライダ基板の、前記磁気素子を形成したトレーリング側端面と対向するリーディング側端面に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層を設ける工程、
(e)前記衝撃吸収層の記録媒体対向面上に、記録媒体方向に突出する突出部を形成する工程、
(f)前記衝撃吸収層が設けられた前記スライダ基板の記録媒体側のABS面となる領域をマスク層で覆う工程、
(g)前記スライダ基板の記録媒体側の、前記マスク層で覆われた領域以外の領域を削って、ABS面を形成する工程。
本発明では、前記(e)工程において、前記突出部を前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する材料で形成することが好ましい。
例えば前記(e)工程において、前記突出部をAlまたはSiOを用いて形成する。
また、本発明では、前記(e)工程において、前記衝撃吸収層と前記突出部を同一の材料を用いて形成することが好ましい。
このようにすると、突出部を容易に形成することができる。
本発明では、前記(e)工程において、前記突出部と前記衝撃吸層を別体として形成してもよい。
あるいは、前記(e)工程において、前記突出部と前記衝撃吸層を一体に形成してもよい。
前記突出部と前記衝撃吸層を一体に形成する場合には、エッチングするだけで突出部を形成することができるため、突出部を容易に形成することができ、突出部を有する磁気ヘッドスライダを容易に形成することができる。
また、本発明では、前記(e)工程を行う代わりに、前記(f)及び(g)工程において、前記ABS面の形成と同時に前記突出部が形成されてもよい。
このようにすると、容易にかつ短時間で、突出部、および突出部を有する磁気ヘッドスライダを製造することができる。
本発明では、前記突出部を、前記スライダ基板のリーディング側端部の高さ位置よりも、記録媒体側に突出させることが好ましい。
本発明では、前記(b)または(f)工程において、前記マスク層のリーディング側の縁部の位置を、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記スライダ基板側にしてもよく、あるいは、前記(b)または(f)工程において、前記マスク層のリーディング側の縁部の位置を、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記衝撃吸収層側にしてもよい。
また、本発明では、前記(c)または(g)工程の後に、前記ABS面の周囲を削ってステップ面を形成する工程を有することが好ましい。
本発明では、例えば前記(a)または(d)工程において、前記衝撃吸収層をAlまたはSiOを用いて形成する。
さらに、本発明では、前記スライダ基板のトレーリング側に前記磁気素子を覆う保護層を設け、前記保護層の表面に、記録媒体方向に突出する突部を形成することが好ましい。
本発明の磁気ヘッドスライダでは、外力が作用し、記録媒体に衝突したときに記録媒体の損傷を緩和することができる。また、本発明の製造方法によって、前記磁気ヘッドスライダを製造することができる。
図1は本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダを磁気ディスクとの対向面を上向きにして示した斜視図、図2は本発明の磁気ヘッドスライダが磁気ディスク上から浮上する瞬間の状態を示す部分側面図、図3は磁気ヘッドスライダが磁気ディスクに衝突したときの磁気ディスク表面の状態を模式的に示す図である。
本発明の磁気ヘッドスライダ10は、磁気ヘッド装置(図示せず)の一部を構成しており、図2に示すように、その磁気ディスクD(記録媒体)との対向面である磁気ディスク対向面(記録媒体対向面)11aとは反対側にある支持面11bに例えば支持部材が取り付けられ、前記支持部材によって弾性支持される。前記支持部材は、例えば板ばねのロードビーム100と、その先部に設けられた薄い板ばねのフレキシャ(弾性支持部材)101とを有して構成される。
磁気ディスクDが矢印方向に回転し始めると、空気流が磁気ヘッドスライダ10の磁気ディスク対向面11aの下方(図示Z2側)をリーディング側端部L1からトレーリング側端部T1にかけて流れる。ここで、磁気ヘッドスライダ10の、空気が流入する側は「リーディング側」と呼ばれ、空気が流出する側は「トレーリング側」と呼ばれている。
前記空気流がリーディング側端部L1からトレーリング側端部T1にかけて流れると、リーディング側端部L1がピボットPを揺動支点として磁気ディスクD上から上方(図示Z1側)に持ち上がり、磁気ヘッドスライダ10は磁気ディスクD上に浮上し、浮上した状態で磁気ディスクDに磁気信号を記録したり、あるいは磁気ディスクDに記録された磁気信号を再生する。
本実施の形態の磁気ヘッドスライダ10Aはスライダ基板11を有しており、スライダ基板11は例えばアルミナチタンカーバイトなどで形成され、図示X1−X2方向の長さAが500〜2000μmであり、高さ(図示Z1−Z2方向の長さ)Bが100〜500μmである。
スライダ基板11のトレーリング側端部T1には、再生磁気機能部である磁気抵抗効果を利用した薄膜再生素子、及び記録磁気機能部であるインダクティブ型の薄膜記録素子を有する磁気素子(ギャップ部G1のみを図示し、他の部分は図示せず。)と電極Eが設けられている。また、前記磁気素子を保護するために、膜厚H1が30〜50μmである、Al等からなる保護層19が設けられている。ここで、保護層19の硬度のほうがスライダ基板11の硬度よりも低いため、後述するエッチング工程においては、保護層19の削り取られる量のほうがスライダ基板11の削り取られる量よりも多い。このため、スライダ基板11と保護層19との境界には、図1に示すような、材料の硬度差に起因して発生する段差、いわゆるリセスr1が発生している。リセスr1は0〜3μmである。
スライダ基板11のリーディング側端部L1には衝撃吸収層20が設けられている。衝撃吸収層20は、AlやSiO等の、スライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成されており、その膜厚t1は20μm以上40μm以下である。また、スライダ基板11と衝撃吸収層20の境界にも、スライダ基板11と保護層19との境界と同様に、リセスr1が発生している。
スライダ基板11の磁気ディスク対向面11aには、磁気ディスクDの方向に隆起するリーディング側ABS面12およびリーディング側ABS面12の幅方向(図示Y1−Y2方向)の両側からトレーリング側(トレーリング側端部T1に向かう方向,図示X1方向)へ延びるレール面13,13が段差を有して設けられている。
リーディング側ABS面12のリーディング側縁部12aと磁気ディスク対向面11aとの間には、リーディング側ABS面12よりも一段低い、すなわち、リーディング側ABS面12よりも支持面11b側(図示Z1側)に位置するステップ面14が磁気ディスク対向面11aから隆起形成されている。なお、ステップ面14は、磁気ディスクDの駆動時に、磁気ヘッドスライダ10Aと磁気ディスクDとの間に前記空気流を導きやすくするために形成されている。 トレーリング側ABS面15,16は、磁気ヘッドスライダ10Aを浮上させるための正圧の調整を容易にし、また、磁気ヘッドスライダ10Aが磁気ディスクD上に着地する時の接地面積を小さくして、再駆動時に必要なトルクを小さくさせる効果を有する。なお、一方のトレーリング側ABS面15の表面には、前記磁気素子のギャップ部G1が現れている。
トレーリング側ABS面15,16のリーディング側縁部15a,16aと磁気ディスク対向面11aとの間には、トレーリング側ABS面15,16よりも一段低いステップ面17,18が磁気ディスク対向面11aから隆起形成されている。
次に、本実施の形態の特徴的部分について説明する。
磁気ヘッド装置のロードビーム100に衝撃等で外力が作用すると、磁気ヘッドスライダ10Aは、ピボットPを揺動中心として浮上姿勢から上下に揺動する。このとき、スライダ基板11のリーディング側端部L1も上下に揺動する。リーディング側端部L1が下方へ揺動すると磁気ディスクDに近づく。
本実施の形態では、スライダ基板11のリーディング側端部L1に衝撃吸収層20が設けられているため、リーディング側端部L1が磁気ディスクDに近づいていくと、磁気ディスクDにはリーディング側端部L1は衝突せず、衝撃吸収層20のみが衝突する。そして、衝撃吸収層20がスライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成され、その膜厚が20μm以上40μm以下である。このため、磁気ディスクDの表面Daに発生する凸部の高さhと凹部の深さdがともに、従来の、磁気ディスクDにリーディング側端部L1が衝突する場合と比べて小さくなる。すなわち、磁気ディスクDに前記凸部および凹部が形成される(以下、このことを「磁気ディスクDが損傷する」という。)ことを緩和することができる。
図4は本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例を示す、図1と同様の図である。
図4において、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aと同様の部材等には同一の符号を付し、説明を省略する。
図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aでは、ステップ面14のリーディング側縁部14aは、スライダ基板11と衝撃吸収層20の接合面Plよりもスライダ基板11側に位置している。これに対して、本変形例の磁気ヘッドスライダ10Bでは、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と異なり、リーディング側縁部14aは接合面Plよりも衝撃吸収層20側に位置している。なお、この点のみが、磁気ヘッドスライダ10Bが磁気ヘッドスライダ10Aと異なっている点であり、磁気ヘッドスライダ10Bの他の構造は磁気ヘッドスライダ10Aと同様である。
本変形例におけるステップ面14は、スライダ基板11の磁気ディスク対向面11a上に設けられ、スライダ基板11と衝撃吸収層20の接合面Plよりもスライダ基板11側に位置する部分14Aと、衝撃吸収層20の表面に設けられ、接合面Plよりも衝撃吸収層20側に位置する部分14Bを有している。そして、スライダ基板11と衝撃吸収層20の境界にはリセスr1が発生しているため、部分14Aと部分14Bは段差を有して構成されている。
本変形例の磁気ヘッドスライダ10Bにおいても、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と同様に、磁気ディスクDの表面Daに発生する凸部の高さhと凹部の深さdが、従来の、磁気ディスクDにスライダ基板11のリーディング側端部L1が衝突する場合と比べて小さくなる。すなわち、磁気ディスクDの損傷を緩和することができる。
図5は本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダを磁気ディスクとの対向面を上向きにして示した斜視図である。
図5において、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aと同様の部材等には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態の磁気ヘッドスライダ10Cは、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aと異なり、後述する製造方法によって、衝撃吸収層20の一部が削り取られずに他の部分よりも磁気ディスクDの方向に隆起した状態で残った柱形状の残存部20a,20aを有している。そして、残存部20a,20aの表面に、柱形状で磁気ディスクDの方向に突出した突出部21,21が、衝撃吸収層20とは別個の部材として形成されている。保護層19の表面にも、柱形状の残存部19a,19aが形成され、残存部19a,19aの表面に、柱形状で磁気ディスクDの方向に突出した突部22,22が保護層19とは別個の部材として形成されている。この点のみが、磁気ヘッドスライダ10Cが磁気ヘッドスライダ10Aと異なっている点であり、磁気ヘッドスライダ10Cの他の構造は磁気ヘッドスライダ10Aと同様である。なお、突出部21,21は、後述する製造方法により、衝撃吸収層20と一体で形成されていてもよく、突部22,22は、後述する製造方法により、保護層19と一体で形成されていてもよい。
突出部21,21はAlやSiO等の、スライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成されており、所定の高さa1を有し、所定の幅間隔b1をあけて形成されている。突出部21,21の底面21a,21aの高さ位置(図示Z1−Z2方向の位置)は、リーディング側ABS面12、レール面13、13、トレーリング側ABS面15,16と同じ高さ位置にある。よって、突出部21,21は、リーディング側ABS面12、レール面13、13、トレーリング側ABS面15,16、すなわち、スライダ基板11の最も高い位置よりもその高さa1だけ磁気ディスクDの方向に突出している。なお、突出部21,21は、衝撃吸収層20と同一の材料を用いて形成されていることが好ましい。このようにすると、後述する製造方法において、突出部21,21を容易に形成することができる。
突部22,22も所定の高さa1を有し、所定の幅間隔b2をあけて形成されている。なお、突部22,22は、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aおよび図4に示す磁気ヘッドスライダ10Bの保護層19の表面に設けられていてもよい。
次に、本実施の形態の特徴的部分について説明する。
磁気ヘッド装置のロードビーム100に衝撃等で外力が作用すると、磁気ヘッドスライダ10Cは、ピボットPを揺動中心として浮上姿勢から上下に揺動する。このとき、スライダ基板11のリーディング側端部L1も上下に揺動する。リーディング側端部L1が下方へ揺動すると、磁気ディスクDに近づく。
本実施の形態では、突出部21,21が、その高さa1だけスライダ基板11の最も高い位置よりも磁気ディスクDの方向に突出しているため、スライダ基板11のリーディング側端部L1が磁気ディスクDに近づいていくと、磁気ディスクDにはリーディング側端部L1は衝突せず、突出部21,21のみが衝突する。そして、本実施の形態では、突出部21,21がスライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成されている。このため、磁気ディスクDの表面Daに発生する凸部の高さhと凹部の深さdは、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aおよび図4に示す磁気ヘッドスライダ10Bにおいて、衝撃吸収層20が磁気ディスクDに衝突した場合の高さhと深さdよりも小さくなる。すなわち、磁気ディスクDの損傷を、より緩和することができる。
なお、突出部21,21は、スライダ基板11の最も高い位置よりも磁気ディスクDの方向に突出している必要はなく、少なくともスライダ基板11のリーディング側端部L1の高さ位置よりも磁気ディスクDの方向に突出していればよい。
また、本発明では、保護層19の表面に、磁気ディスクDの方向に突出した突部22,22が形成されていることが好ましい。突部22,22が形成されていると、磁気ヘッド装置のロードビーム100に衝撃等で外力が作用し、スライダ基板11のトレーリング側端部T1が下方へ揺動して、磁気ディスクDに近づいた場合に、磁気ディスクDにはトレーリング側端部T1は衝突せず、突部22,22のみが衝突する。このため、従来の、磁気ディスクDにトレーリング側端部T1が衝突する場合と比べて、磁気ディスクDの損傷を緩和することができる。
図6は本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例を示す、図5と同様の図である。
本変形例の磁気ヘッドスライダ10Dは、図5に示す磁気ヘッドスライダ10Cにおいて、ステップ面14が、図4に示す磁気ヘッドスライダ10Bにおけるステップ面14のように、そのリーディング側縁部14aが、スライダ基板11と衝撃吸収層20の接合面Plよりも衝撃吸収層20側に位置しており、部分14Aと部分14Bを有し、部分14Aと部分14Bの間には段差が形成されているものである。他の構造は、図5に示す磁気ヘッドスライダ10Cと同様である。よって、本変形例の磁気ヘッドスライダ10Dの部材等の説明は省略する。
本変形例の磁気ヘッドスライダ10Dにおいても、磁気ヘッドスライダ10Cの場合と同様に、磁気ディスクDの表面Daに発生する凸部の高さhと凹部の深さdは、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aおよび図4に示す磁気ヘッドスライダ10Bにおいて、衝撃吸収層20が磁気ディスクDに衝突した場合の高さhと深さdよりも小さくなる。すなわち、磁気ディスクDの損傷を、より緩和することができる。
次に、本発明の磁気ヘッドスライダの製造方法を説明する。
図7はウエハ状態のスライダ基板上に磁気素子および電極が積層されている状態を示す斜視図、図8は図7のスライダ基板を切り出して形成されたスライダバーを示す斜視図である。
まず、図7に示すように、ウエハ状態のスライダ基板11のトレーリング側端面T10に複数の、記録用および/または再生用の磁気素子S(図示せず)および磁気素子Sへの導通接続を行う電極Eを複数列形成する(図7にはそのうち一部のみ図示している)。そして、ウエハ状態のスライダ基板11の、磁気素子Sおよび電極Eが形成される側とは反対の側に位置するリーディング側端面L10に衝撃吸収層20を設ける。衝撃吸収層20は、AlやSiO等の、スライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成されており、その膜厚t1は20μm以上40μm以下である。その後、ウエハ状態のスライダ基板11を点線の部分で切断し、図8に示すようなスライダバー30を形成する。
次に、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aの製造方法について説明する。
図9AないしCは図1の9−9線での切断断面図であり、本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダの製造工程を示す図である。なお、図9AおよびBにおいては、レジストのみをハッチングしている。
まず、図8に示すスライダバー30の状態で、スライダ基板11の磁気ディスクD側の端面K1のうち、図1に示すリーディング側ABS面12とレール面13,13とステップ面14を合わせた平面部分に相当する位置を、レジストフォトリソグラフィーによって形成された、その平面部分の形状と同じ形状のレジスト(マスク層)R1によって覆う。すなわち、レジストR1のリーディング側縁部R1aの位置をスライダ基板11と衝撃吸収層20の接合面Plよりもスライダ基板11側にする。
また、図1に示すトレーリング側ABS面15とステップ面17を合わせた平面部分に相当する位置を、その平面部分の形状と同じ形状のレジストR2によって覆い、トレーリング側ABS面16とステップ面18を合わせた平面部分に相当する位置を、その平面部分の形状と同じ形状のレジストR3によって覆う。そして、保護層19および衝撃吸収層20も含めて、レジストR1,R2,R3によって覆われていない領域をエッチングする。
すると、スライダ基板11の部分ではδ1だけ削れる。他方、保護層19および衝撃吸収層20においては、保護層19および衝撃吸収層20がスライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成されているため、δ1よりも大きいδ2だけ削れる。そして、このような加工原理により、図9Aの実線で示す形状(レジストを除く。)から図9Bの実線で示す形状(レジストを除く。)に加工される。
次に、図9Bの実線で示す形状(レジストを除く。)の状態で、図1に示すリーディング側ABS面12とレール面13,13を合わせた平面部分に相当する位置を、その平面部分の形状と同じ形状のレジストR4によって覆う。また、図1に示すトレーリング側ABS面15に相当する位置を、その平面部分の形状と同じ形状のレジストR5によって覆い、トレーリング側ABS面16に相当する位置を、その平面部分の形状と同じ形状のレジストR6によって覆う。そして、保護層19および衝撃吸収層20も含めて、レジストR4,R5,R6によって覆われていない部分をエッチングする。
すると、前記加工原理と同様の加工原理で、スライダ基板11の部分および保護層19,衝撃吸収層20が削れる。この工程によって、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16が形成される。そして、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16の周囲が削られ、ステップ面14,17,18、および磁気ディスク対向面11aが形成される。すなわち、図9Bの実線で示す形状(レジストを除く。)から、スライダ基板11と保護層19との境界、およびスライダ基板11と衝撃吸収層20の境界にリセスr1が形成された図9Cの実線で示す形状(レジストを除く。)に加工される。
上記のようにリーディング側ABS面12等が形成された後に、スライダバー30が、図8に示す点線の部分で切断され、図1に示す磁気ヘッドスライダ10Aが製造される。形成された磁気ヘッドスライダ10Aの衝撃吸収層20の膜厚t1は20μm以上40μm以下になっている。
次に、図4に示す磁気ヘッドスライダ10Bの製造方法について説明する。
図10AないしCは、本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例の製造工程を示す断面図である。なお、図10AおよびBにおいては、レジストのみをハッチングしている。
まず、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と同様の工程により、図8に示すスライダバー30を形成する。
そして、スライダバー30の状態で、スライダ基板11の磁気ディスクD側の端面K1のうち、図4に示すリーディング側ABS面12とレール面13,13とステップ面14を合わせた平面部分に相当する位置を、その平面部分の形状と同じ形状のレジストR11によって覆う。すなわち、レジストR11のリーディング側縁部R11aの位置をスライダ基板11と衝撃吸収層20の接合面Plよりも衝撃吸収層20側にする。
また、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と同様の位置を同様の方法でレジストR2,R3によって覆う。そして、保護層19および衝撃吸収層20も含めて、レジストR11,R2,R3によって覆われていない領域をエッチングする。
すると、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と同様の加工原理によって、図10Aの実線で示す形状(レジストを除く。)から図10Bの実線で示す形状(レジストを除く。)に加工される。
次に、図10Bの実線で示す形状(レジストを除く。)の状態で、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と同様の位置を同様の方法でレジストR4,R5,R6によって覆う。そして、保護層19および衝撃吸収層20も含めて、レジストR4,R5,R6によって覆われていない部分をエッチングする。
すると、前記加工原理と同様の加工原理で、スライダ基板11の部分および保護層19、衝撃吸収層20が削れる。この工程によって、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16が形成される。そして、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16の周囲が削られ、ステップ面14,17,18、および磁気ディスク対向面11aが形成される。すなわち、図10Bの実線で示す形状(レジストを除く。)から、ステップ面14が部分14Aと部分14Bとを有する図10Cの実線で示す形状(レジストを除く。)に加工される。
上記のようにリーディング側ABS面12等が形成された後に、スライダバー30が、図8に示す点線の部分で切断され、図4に示す磁気ヘッドスライダ10Bが製造される。形成された磁気ヘッドスライダ10Bの衝撃吸収層20の膜厚t1は20μm以上40μm以下になっている。
次に、図5に示す磁気ヘッドスライダ10Cの製造方法について説明する。
図11Aないし図11Dは、本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの製造工程を示す断面図である。なお、図11Aないし図11Dにおいては、低硬度層,レジストおよび突出部のみにハッチング等を施している。
まず、磁気ヘッドスライダ10A,10Bの場合と同様の工程により、図8に示すスライダバー30を形成する。
そして、図11Aに示すように、スライダバー30の磁気ディスクD側の端面全面に、AlやSiO等の、スライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成される低硬度層40を、所定の膜厚a0で設ける。その後、低硬度層40の表面のうち保護層19に対応する所定の位置をレジストR7によって覆い、衝撃吸収層20に対応する所定の位置をレジストR8によって覆う。そして、低硬度層40のうちレジストR7,R8によって覆われていない領域をエッチングし、その領域の低硬度層40を全て削り取る。このようにすると、衝撃吸収層20の表面に高さa0を有する突出部21が衝撃吸収層20とは別部材として形成され、保護層19の表面に高さa0を有する突部22が保護層19とは別部材として形成された、図11Bの実線で示す形状(レジストを除く。)となる。
その後、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と同様に、レジストR1ないしR6で所定の位置を覆い、レジストR1ないしR6によって覆われていない領域をエッチングしていく。すると、磁気ヘッドスライダ10Aの場合と同様の加工原理によって、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16が形成される。そして、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16の周囲が削られ、ステップ面14,17,18、および磁気ディスク対向面11aが形成される。また、突出部21および突部22の高さもa0からa1に削られる。すなわち、図11Bの実線で示す形状(レジストを除く。)から図11Cの実線で示す形状(レジストを除く。)を経て、図11Dの実線で示す形状に加工される。
上記のようにリーディング側ABS面12等が形成された後に、スライダバー30が、図8に示す点線の部分で切断され、図5に示す磁気ヘッドスライダ10Cが製造される。形成された磁気ヘッドスライダ10Cの衝撃吸収層20の膜厚t1は20μm以上40μm以下になっている。
なお、突出部21,21は、衝撃吸収層20と同一の材料を用いて形成されていることが好ましい。このようにすると、突出部21,21を容易に形成することができる。
図12Aないし図12Dは、本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの他の製造工程を示す断面図である。なお、図12Aないし図12Cにおいては、レジストのみにハッチングを施している。
本製造方法では、図11Aないし図11Dの場合と異なり、まず、スライダバー30を図11Aないし図11Dの場合よりも厚さa0だけ厚く形成する。この厚さa0だけ厚く形成された状態が、図12Aの実線で示す形状(レジストを除く。)である。
その後、保護層19の表面の所定の位置をレジストR9で覆い、衝撃吸収層20の表面の所定の位置をレジストR10で覆う。そして、レジストR9,R10では覆われていない領域をエッチングし、図12Bの実線で示す形状(レジストを除く。)とする。これにより、保護層19の一部分が磁気ディスクD方向に突出した突部22となり、衝撃吸収層20の一部分が磁気ディスクD方向に突出した突出部21となる。
その後、図11Bないし図11Dの場合と同様に、レジストR1ないしR6で所定の位置を覆い、レジストR1ないしR6によって覆われていない領域をエッチングしていく。すると、図11Bないし図11Dの場合と同様の加工原理によって、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16が形成される。そして、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16の周囲が削られ、ステップ面14,17,18、および磁気ディスク対向面11aが形成される。すなわち、図12Bの実線で示す形状(レジストを除く。)から図12Cの実線で示す形状(レジストを除く。)を経て、図12Dの実線で示す形状に加工される。
上記のようにリーディング側ABS面12等が形成された後に、スライダバー30が、図8に示す点線の部分で切断され、図13に示す磁気ヘッドスライダ10Cが製造される。図13は図12Aないし図12Dの工程によって製造された磁気ヘッドスライダ10Eの斜視図である。形成された磁気ヘッドスライダ10Eの衝撃吸収層20の膜厚t1は20μm以上40μm以下になっている。
本製造方法では、エッチングするだけで突出部21を形成することができるため、突出部21を容易に形成することができ、突出部21を有する磁気ヘッドスライダ10Cを容易に形成することができる。
次に、図6に示す磁気ヘッドスライダ10Dの製造方法について説明する。
図14AないしCは、本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例の製造工程を示す断面図である。図14AないしCにおいては、レジストおよび突出部にのみハッチング等を施している。
まず、磁気ヘッドスライダ10Aないし10Cの場合と同様の工程により、図8に示すスライダバー30を形成する。そして、図11Aに示す工程と同様の工程により、AlやSiO等の、スライダ基板11の硬度よりも低い硬度を有する材料から形成される低硬度層40を所定の膜厚a0で設ける。その後、レジストを用いてエッチングにより、衝撃吸収層20の表面に高さa0を有する突出部21が衝撃吸収層20とは別部材として形成され、保護層19の表面に高さa0を有する突部22が保護層19とは別部材として形成された、図14Aの実線で示す形状(レジストを除く。)とする。
その後、磁気ヘッドスライダ10Bの場合と同様に、レジストR11,R2,R3,R4,R5,R6で所定の位置を覆う。すなわち、図11Bの場合と異なり、図14Aに示すように、レジストR11のリーディング側縁部R11aの位置をスライダ基板11と衝撃吸収層20の接合面Plよりも衝撃吸収層20側にする。そして、これらのレジストによって覆われていない領域をエッチングしていく。すると、図10Aないし図10C、および図11Aないし図11Dの場合と同様の加工原理によって、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16が形成される。そして、リーディング側ABS面12、レール面13,13、トレーリング側ABS面15,16の周囲が削られ、ステップ面14,17,18、および磁気ディスク対向面11aが形成される。また、突出部21および突部22の高さもa0からa1に削られる。すなわち、図14Aの実線で示す形状(レジストを除く。)から、図14Bの実線で示す形状(レジストを除く。)経て、ステップ面14が部分14Aと部分14Bとを有する図14Cの実線で示す形状に加工される。
上記のようにリーディング側ABS面12等が形成された後に、スライダバー30が、図8に示す点線の部分で切断され、図6に示す磁気ヘッドスライダ10Dが製造される。
なお、突出部21,21は、衝撃吸収層20と同一の材料を用いて形成されていることが好ましい。このようにすると、突出部21,21を容易に形成することができる。
ここで、上記製造工程中の図14Aに示す工程において、レジストR11で覆う部分を変化させてもよい。
図15は図14Aにおけるレジストの覆われ方を示す平面図、図16はレジストの覆われ方の変形例を示す平面図、図17AないしCは、図16の170−170線での切断断面図で、図16で示す工程以降の製造工程を示す図である。なお、図17AないしCにおいては、レジストおよび突出部のみにハッチングを施している。
本変形例では、図14Aに示す工程において、図16に示すように、レジストR11とは平面形状が異なるレジストR110で所定の位置を覆う。
レジストR110の平面形状は、図15に示すレジストR11と同様の形状であるコの字形状に、図16に示すように、突出部21,21に向かう延長部分R110a,R110bを有する形状である。延長部分R110a,R110bは幅方向の両端に形成されており、図16および図17Aに示すように、その先端部が突出部21,21の底部にまで達し、延長部分R110a,R110bと突出部21,21が当接している。
レジストR110を覆った後は、図14BおよびCの工程と同様に、レジストR110等によって覆われていない領域をエッチングしていく。すると、図14BおよびCの場合と同様の加工原理によって、図17Aの実線で示す形状(レジストを除く。)から、図17Bの実線で示す形状(レジストを除く。)を経て、ステップ面14が部分14Aと部分14Bとを有する図17Cの実線で示す形状に加工される。
上記のようにリーディング側ABS面12等が形成された後に、スライダバー30が、図8に示す点線の部分で切断され、図18に示す磁気ヘッドスライダ10D1が製造される。図18は、図16、および図17AないしCの工程によって製造された磁気ヘッドスライダ10D1の斜視図である。
磁気ヘッドスライダ10D1は、図17Cに示すように、図14Cで示される磁気ヘッドスライダ10Dと異なり、ステップ面14の部分14Bが、突出部21,21の下方にある衝撃吸収層20の突出した部分の底部と接続されている。
図19AないしCは、本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例の他の製造工程を示す断面図、図20は図19AないしCの工程によって形成される本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例を示す斜視図である。なお、図19AないしCにおいては、レジストおよび突出部にのみハッチング等を施している。
本製造方法では、まず、上述した図12Aに示す工程によって、衝撃吸収層20の一部分を突出部21とし、保護層19の一部分を突部22として、図19Aの実線で示す形状(レジストを除く。)とする。その後は、図14AおよびBに示す工程と同一の工程によって、図19Cに示す形状とする。
上記工程によりリーディング側ABS面12等を形成した後に、スライダバー30が、図8に示す点線の部分で切断され、図20に示す磁気ヘッドスライダ10Fが製造される。形成された磁気ヘッドスライダ10Fの衝撃吸収層20の膜厚t1は20μm以上40μm以下になっている。
本製造方法では、エッチングするだけで突出部21を形成することができるため、突出部21を容易に形成することができ、突出部21を有する磁気ヘッドスライダ10Dを容易に形成することができる。
なお、上記のように、突出部21が衝撃吸収層20と一体に形成され、突部22が保護層19と一体に形成される場合においても、図16のようにレジストで覆う部分を変化させ、図17AないしCと同様の工程によって、図21に示す、ステップ面14の部分14Bが、突出部21,21の底部と接続された磁気ヘッドスライダ10D2を製造することができる。図21は磁気ヘッドスライダ10D2の斜視図である。
上記図11,12,14,17,19に示す工程においては、リーディング側ABS面12等を形成する前に、突出部21および突部22を設けている。しかし、リーディング側ABS面12等を形成した後に、突出部21および突部22を形成してもよい。
図22は磁気ヘッドスライダの他の製造方法を示す断面図である。なお、図22においては、レジストおよび低硬度層にのみハッチング等を施している。
例えば、磁気ディスクDと対向する側にリーディング側ABS面12やステップ面14を形成し、図22の実線で示す形状(ハッチング等が施されていない部分の形状、図9Cの形状と同一の形状)とした後に、リーディング側ABS面12等の表面全面に、図11Aの工程と同様の工程により、低硬度層40を設ける。その後、レジストR7,R8を利用したエッチングにより、衝撃吸収層20の表面に突出部21を形成し、保護層19の表面に突部22を形成する。
上記図11,12,14,17,19,22に示す工程においては、突出部21とリーディング側ABS面12等は別の工程で形成される。しかし、突出部21とリーディング側ABS面12等を同時に形成してもよい。
図23AおよびBは、突出部とリーディング側ABS面等を同時に形成する場合の製造工程を示す部分平面図、図24は図23AおよびBの工程によって製造される磁気ヘッドスライダを示す斜視図である。
まず、図23Aに示すように、図16に示すレジストR110と同様な形状で、幅方向に形成された部分R20a,R20bを有するレジストR20を覆う。その後、レジストR20で覆われていない部分をエッチングする。エッチング後に、ステップ面14に対応する部分を除いて、図23Aに示す形状と同様の形状のレジストR21を覆う。そして、レジストR21で覆われていない部分をエッチングする。なお、図23AおよびBにおいて省略したトレーリング側は、図14BおよびCの工程と同様の工程によって加工され、トレーリング側ABS面15等が形成される。すると、図24に示すような磁気ヘッドスライダ10Gが製造される。形成された磁気ヘッドスライダ10Gの衝撃吸収層20の膜厚t1は20μm以上40μm以下になっている。
磁気ヘッドスライダ10Gにおいては、リーディング側ABS面12は、幅方向に形成され、図示X2方向に延びる延出部分12A,12Bを有しており、延出部分12A,12Bの双方の先端部12A1,12B1は、衝撃吸収層20の一部が3方向から切り立って隆起形成された突出部20c,20cと一体になっている。延出部分12A,12Bの双方の先端部12A1,12B1と突出部20c,20cが一体になっているため、突出部20c,20cを正圧発生面としても利用することができる。すなわち、通常は、リーディング側端部L1の近くに突出部20c,20cのような突出部が形成されていると、流入してくる空気流にその突出部によって乱流が発生する。しかし、突出部20c,20cを正圧発生面としても利用することができるため、前記乱流の発生を防止することができる。
また、図23AおよびBに示す製造方法では、突出部20c,20cが、リーディング側ABS面12の形成と同時に形成される。このため、容易にかつ短時間で、突出部20c,20c、および突出部20c,20cを有する磁気ヘッドスライダ10Eを製造することができる。
なお、図11,12,14,17,19,22,23に示す工程においては、保護層18の表面に突部22が形成されるが、突部22は、図9,10に示す工程においても形成されてよい。
図25は、(i)従来の、衝撃吸収層が設けられていない磁気ヘッドスライダと、(ii)図1および図4に示す、衝撃吸収層が設けられている磁気ヘッドスライダと、(iii)図5および図6に示す、衝撃吸収層が設けられ且つ衝撃吸収層の表面に突出部が形成されている磁気ヘッドスライダを、それぞれ、磁気ディスクの表面に衝突させたときの、前記表面に発生する凸部の高さhと凹部の深さdについて比較したグラフである。凸部の高さhを正の値で表し、凹部の深さdを負の値で表している。なお、実験は数回行い、図25中の各値は、数回行った各実験での値の平均値である。
図25をみると、凸部の高さhについては、(i)従来の、衝撃吸収層が設けられていない磁気ヘッドスライダではh=0.0232μm、(ii)図1および図4に示す、衝撃吸収層が設けられている磁気ヘッドスライダではh=0.015μm、(iii)図5および図6に示す、衝撃吸収層が設けられ且つ衝撃吸収層の表面に突出部が形成されている磁気ヘッドスライダではh=0.011μmである。一方、凹部の深さdについては、(i)従来の、衝撃吸収層が設けられていない磁気ヘッドスライダではd=−0.3321μm、(ii)図1および図4に示す、衝撃吸収層が設けられている磁気ヘッドスライダではd=−0.23μm、(iii)図5および図6に示す、衝撃吸収層が設けられ且つ衝撃吸収層の表面に突出部が形成されている磁気ヘッドスライダではd=−0.157μmである。すなわち、凸部の高さhの絶対値および凹部の深さdの絶対値の双方が、(i)の場合よりも(ii)の場合のほうが小さくなっており、さらに、(ii)の場合よりも(iii)の場合のほうが小さくなっている。よって、衝撃吸収層が設けられている場合((ii)および(iii)の場合)のほうが、従来の衝撃吸収層が設けられていない場合((i)の場合)と比べて、磁気ディスクDの損傷を緩和することができることがわかる。また、衝撃吸収層が設けられ且つ衝撃吸収層の表面に突出部が形成されている場合((iii)の場合)のほうが、衝撃吸収層のみが設けられている場合((ii)の場合)と比べて、磁気ディスクDの損傷をより緩和することができることがわかる。
また、図26に示された従来の磁気ヘッドスライダのように、スライダ基板のリーディング側に設けられた絶縁膜205の膜厚を1μmとすると、凸部の高さhおよび凹部の深さdは、(i)従来の、衝撃吸収層が設けられていない磁気ヘッドスライダにおける凸部の高さhおよび凹部の深さdと同等であった。すなわち、絶縁膜205のように膜厚が1μmと薄いものであると、磁気ディスクDの損傷を緩和することができないことがわかる。よって、本発明のように、衝撃吸収層20の膜厚を20μm以上40μm以下とすることによって、磁気ディスクDの損傷を緩和することができる。
本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダを磁気ディスクとの対向面を上向きにして示した斜視図、 本発明の磁気ヘッドスライダが磁気ディスク上から浮上する瞬間の状態を示す部分側面図、 磁気ヘッドスライダが磁気ディスクに衝突したときの磁気ディスク表面の状態を模式的に示す図、 本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例を示す、図1と同様の図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダを磁気ディスクとの対向面を上向きにして示した斜視図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例を示す、図5と同様の図、 ウエハ状態のスライダ基板上に磁気素子および電極が積層されている状態を示す斜視図、 図7のスライダ基板を切り出して形成されたスライダバーを示す斜視図、 AないしCは図1の9−9線での切断断面図であり、本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダの製造工程を示す図、 AないしCは、本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例の製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの他の製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの他の製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの他の製造工程を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの他の製造工程を示す断面図、 図12Aないし図12Dの工程によって製造された磁気ヘッドスライダの斜視図、 AないしCは、本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例の製造工程を示す断面図、 図14Aにおけるレジストの覆われ方を示す平面図、 レジストの覆われ方の変形例を示す平面図、 図17AないしCは、図16の170−170線での切断断面図で、図16で示す工程以降の製造工程を示す図、 図16、および図17AないしCの工程によって製造された磁気ヘッドスライダの斜視図、 AないしCは、本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例の他の製造工程を示す断面図、 図19AないしCの工程によって形成される本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッドスライダの変形例を示す斜視図、 ステップ面の部分が、突出部の底部と接続された磁気ヘッドスライダの斜視図、 磁気ヘッドスライダの他の製造方法を示す断面図、 AおよびBは、突出部とリーディング側ABS面等を同時に形成する場合の製造工程を示す部分平面図、 図23AおよびBの工程によって製造される磁気ヘッドスライダを示す斜視図、 (i)従来の、衝撃吸収層が設けられていない磁気ヘッドスライダと、(ii)図1および図4に示す、衝撃吸収層が設けられている磁気ヘッドスライダと、(iii)図5および図6に示す、衝撃吸収層が設けられ且つ衝撃吸収層の表面に突出部が形成されている磁気ヘッドスライダを、それぞれ、磁気ディスクの表面に磁気ヘッドスライダが衝突したときの、前記表面に発生する凸部の高さと凹部の深さについて比較したグラフ、 従来の磁気ヘッドの要部拡大斜視図
符号の説明
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G 磁気ヘッドスライダ
11 スライダ基板
14 ステップ面
19 保護層
20 衝撃吸収層
21 突出部
22 突部
D 磁気ディスク
Da 磁気ディスクの表面
L1 リーディング側端部
Pl 接合面
d 凹部の深さ
h 凸部の高さ
r1 リセス

Claims (28)

  1. スライダ基板と、前記スライダ基板のトレーリング側に設けられた記録用および/または再生用の磁気素子とを有し、前記スライダ基板の記録媒体対向面には記録媒体方向に突出しているABS面が設けられている磁気ヘッドスライダにおいて、
    前記スライダ基板のトレーリング側と対向する側のリーディング側に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層が20μm以上40μm以下の膜厚で設けられていることを特徴とする磁気ヘッドスライダ。
  2. 前記衝撃吸収層がAlまたはSiOを用いて形成されている請求項1記載の磁気ヘッドスライダ。
  3. スライダ基板と、前記スライダ基板のトレーリング側に設けられた記録用および/または再生用の磁気素子とを有し、前記スライダ基板の記録媒体対向面には記録媒体方向に突出しているABS面が設けられている磁気ヘッドスライダにおいて、
    前記スライダ基板のトレーリング側と対向する側のリーディング側に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層が設けられ、前記衝撃吸収層の表面には記録媒体方向に突出する突出部が設けられることを特徴とする磁気ヘッドスライダ。
  4. 前記衝撃吸収層がAlまたはSiOを用いて形成されている請求項3記載の磁気ヘッドスライダ。
  5. 前記突出部が前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する材料で形成されている請求項3または4記載の磁気ヘッドスライダ。
  6. 前記突出部がAlまたはSiOを用いて形成されている請求項5記載の磁気ヘッドスライダ。
  7. 前記衝撃吸収層と前記突出部が同一の材料を用いて形成されている請求項3ないし6のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ。
  8. 前記突出部と前記衝撃吸収材が別体として形成されている請求項3ないし7のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ。
  9. 前記突出部と前記衝撃吸収材が一体に形成されている請求項3ないし7のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ。
  10. 前記突出部は、前記スライダ基板のリーディング側端部の高さ位置よりも、記録媒体側に突出している請求項3ないし9のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ。
  11. 前記ABS面の周囲が削られて、前記ABS面よりも前記スライダの支持面側に位置するステップ面が形成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ。
  12. 前記ABS面又は前記ステップ面のリーディング側の縁部が、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記スライダ基板側に位置している請求項11記載の磁気ヘッドスライダ。
  13. 前記ABS面又は前記ステップ面のリーディング側の縁部が、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記衝撃吸収層側に位置している請求項11記載の磁気ヘッドスライダ。
  14. 前記スライダ基板のトレーリング側に設けられた前記磁気素子の保護層の表面には記録媒体方向に突出する突部が設けられている請求項1ないし13のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ。
  15. 以下の工程を有することを特徴とする磁気ヘッドスライダの製造方法、
    (a)スライダ基板上に記録用および/または再生用の磁気素子を形成し、前記スライダ基板の、前記磁気素子を形成したトレーリング側端面と対向するリーディング側端面に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層を20μm以上40μm以下の膜厚で設ける工程、
    (b)前記衝撃吸収層が設けられた前記スライダ基板の記録媒体側のABS面となる領域をマスク層で覆う工程、
    (c)前記スライダ基板の記録媒体側の、前記マスク層で覆われた領域以外の領域を削って、ABS面を形成する工程。
  16. 以下の工程を有することを特徴とする磁気ヘッドスライダの製造方法、
    (d)スライダ基板上に記録用および/または再生用の磁気素子を形成し、前記スライダ基板の、前記磁気素子を形成したトレーリング側端面と対向するリーディング側端面に、前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する衝撃吸収層を設ける工程、
    (e)前記衝撃吸収層の記録媒体対向面上に、記録媒体方向に突出する突出部を形成する工程、
    (f)前記衝撃吸収層が設けられた前記スライダ基板の記録媒体側のABS面となる領域をマスク層で覆う工程、
    (g)前記スライダ基板の記録媒体側の、前記マスク層で覆われた領域以外の領域を削って、ABS面を形成する工程。
  17. 前記(e)工程において、前記突出部を前記スライダ基板の硬度よりも低い硬度を有する材料で形成する請求項16記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  18. 前記(e)工程において、前記突出部をAlまたはSiOを用いて形成する請求項17記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  19. 前記(e)工程において、前記衝撃吸収層と前記突出部を同一の材料を用いて形成する請求項16ないし18のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  20. 前記(e)工程において、前記突出部と前記衝撃吸層を別体として形成する請求項16ないし19のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  21. 前記(e)工程において、前記突出部と前記衝撃吸層を一体に形成する請求項16ないし19のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  22. 前記(e)工程を行う代わりに、前記(f)及び(g)工程において、前記ABS面の形成と同時に前記突出部が形成される請求項16記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  23. 前記突出部を、前記スライダ基板のリーディング側端部の高さ位置よりも、記録媒体側に突出させる請求項16ないし22のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  24. 前記(b)または(f)工程において、前記マスク層のリーディング側の縁部の位置を、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記スライダ基板側にする請求項15ないし23のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  25. 前記(b)または(f)工程において、前記マスク層のリーディング側の縁部の位置を、前記スライダ基板と前記衝撃吸収層の接合面よりも前記衝撃吸収層側にする請求項15ないし23のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  26. 前記(c)または(g)工程の後に、前記ABS面の周囲を削ってステップ面を形成する工程を有する請求項15ないし25のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  27. 前記(a)または(d)工程において、前記衝撃吸収層をAlまたはSiOを用いて形成する請求項15ないし26のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
  28. 前記スライダ基板のトレーリング側に前記磁気素子を覆う保護層を設け、前記保護層の表面に、記録媒体方向に突出する突部を形成する請求項15ないし27のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダの製造方法。
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