JP2006240704A - 酸素吸収性容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器内部に残存する酸素の吸収機能と容器外部から侵入する酸素に対するバリア機能とに優れ、電子レンジによる加熱や金属探知器による検査の影響も受けない。
【解決手段】 熱可塑性樹脂に低次酸化チタンを混合分散した酸素吸収層1と、両面に接着層2を配した酸素バリア層3と、この酸素バリア層側に設けた熱可塑性樹脂からなる外側表層4とを含むシート材10を、熱成型によって酸素吸収性容器に成型する。酸素吸収層1が密閉した食品等の水分を媒体として容器内の酸素を迅速に吸収する。酸素バリア層3によって、外部の酸素が酸素吸収層1に吸収されてその酸素吸収機能が低下することを防止し、外側表層4によって、外部の水分がこの酸素バリア層に浸透してその酸素バリア機能が低下することを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品等を収納する合成樹脂シートからなる容器に関し、特に容器内に残存する酸素及び食品等の中に含まれている酸素を迅速に吸収すると共に、保存期間中に酸素が外部から透過することを防止する機能を有する酸素吸収性容器に関する。
従来から、鉄粉等からなる鉄系の酸素吸収性組成物を通気性の良い小袋等に充填し、この小袋等を酸素バリア性を有する食品容器に内容物と共に収納することよって、食品等の内容物の酸化劣化、カビ発生、あるいは好気性微生物の増殖等を防止することが広く行われてきた。この方法は、高価な装置を必要としないため多種多様に応用されている。
しかしながらこの方法は、液体または水分の多い食品に対しては、酸素吸収性組成物が小袋から浸出する可能性があるため、衛生上や品質等の観点から使用することが難しい。また容器内に誤って混入した金属異物を検出するための金属探知器に、鉄系の酸素吸収性組成物が感応してしまい、本来の検査目的を達成できない。さらに電子レンジによる加熱時には、フィルムを剥がして、容器内から鉄粉等を充填した小袋を取り除かなければならない不便さがあった。
そこでこのような不都合を解消する方法として、容器を構成する熱可塑性樹脂シート材等に、主成分が粉末または粒状の金属鉄からなる酸素吸収性組成物を混入した酸素吸収層を設けた酸素吸収性容器が提案されている(例えば特許文献1参照。)。この酸素吸収性容器は、現在、無菌米飯等の包装容器として使用されている。
特公平6−51397号公報(1〜4頁参照。)
しかるに上述した酸素吸収性容器は、酸素吸収性組成物として鉄粉等を使用しているため、依然として、容器内に混入した金属異物を検出するための金属探知器が誤って感応し、あるいは電子レンジで加熱をした場合に、発火等の危険性を排除できないという課題が残る。
そこで本発明の目的は、容器内部に残存する酸素の吸収機能に優れると共に、容器外部から侵入する酸素に対するバリア機能に優れ、さらに電子レンジによる加熱および金属探知器による検査にも影響を受けないシート材を用いた、酸素吸収性容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明による酸素吸収性容器の第1の特徴は、シート材を熱成型した容器であって、このシート材は、熱可塑性樹脂に低次酸化チタンを混合した酸素吸収層と、両面に接着層を配した酸素バリア層と、熱可塑性樹脂からなる外側表層とを含み、かつこの容器の内側からこの順序で配置してあることにある。
また本発明による酸素吸収性容器の第2の特徴は、上記シート材には、上記容器の内側になる面にも、熱可塑性樹脂からなる内側表層を設けたことにある。
上記特徴1に記載したシート材の総厚みは0.2〜2mm、酸素吸収層の厚みは50〜300μm、及び酸素バリア層の厚みは20〜100μmであって、酸素吸収層中の低次酸化チタンは、一般式TiO2−x(xは0.1から0.5の実数を表す。)で表される結晶構造を有し、この低次酸化チタンの含有量は、このシート材の重量の3〜15wt%であることが望ましい。
また上記特徴2に記載したシート材の総厚みは0.2〜2mm、内側表層の厚みは50〜300μm、酸素吸収層の厚みは50〜300μm、及び酸素バリア層の厚みは20〜100μmであって、この酸素吸収層中の低次酸化チタンは、一般式TiO2−x(xは0.1から0.5の実数を表す。)で表される結晶構造を有し、この低次酸化チタンの含有量は、上記シート材の重量の3〜15wt%であることが望ましい。
上記内側表層には、水分透過機能を付加する吸水性物質が混合してあり、この内側表層は、1日当たり前記酸素吸収層に含有する低次酸化チタンの重量の少なくとも15wt%の水分を透過するものであることが望ましい。また上記酸素吸収層には、水分吸収機能を付加する吸水性物質が混合してあり、この酸素吸収層は、1日当たりこの酸素吸収層に含有する低次酸化チタンの重量の少なくとも15wt%の水分を吸水するものであることが望ましい。
また上記酸素吸収層と酸素バリア層との間には、透水を防止する保護層が設けてあることが望ましい。さらに上記内側表層または外側表層のいずれかの外側面に、透明部を一部分に残した印刷フィルムを貼着してあることが望ましい。
また上記吸水性物質は、親水性有機化合物または水分吸着性を有する無機物質のいずれかであることが望ましい。さらに上記内側表層を発泡層とすることも望ましい。
次に上述した酸素吸収性容器の内容について、作用等を含めて詳述する。「シート材を熱成型した容器」とは、シート部材に熱を加え、金型等によって所定の形状の容器に賦型したものを意味し、例えば間接加熱真空成型、間接加熱プラグアシスト真空成型、あるいは直接加熱熱板成型等の公知の熱成形方法が該当する。またここで「容器」とは、食品等を収納して密閉できるものを意味し、その形状やサイズを問わない。例えば上部が開口した容器であって、食品等を収納後に、この開口部をフィルムや蓋等で密閉したものが該当する。
シート材を構成する「酸素吸収層」とは、容器内部に密閉した空気中の酸素、食品中に溶存している酸素、及び容器の外部からこの容器素材を透過して侵入する酸素を、吸着固定するものであって、「低次酸化チタン」を「熱可塑性合成樹脂」に混合したものを意味する。ここで「低次酸化チタン」とは、公知の技術であって、二酸化チタンを無酸素の状態で還元反応させ、二酸化チタンの結晶構造を保持しつつも、酸素欠陥を有するようにしたものである。そして、酸素雰囲気等において、この酸素欠陥部分が酸素を吸収して元の安定した二酸化チタンの結晶構造に戻ることによって、優れた酸素吸収機能を果たす。
また低次酸化チタンを混合する「熱可塑性合成樹脂」には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル共重合品等のポリオレフィン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等のポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、およびポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル等が該当するが、これらを単独で使用する場合に限らず、複数の種類を併用する場合も含む。
次に「酸素バリア層」とは、容器の外部から透過してくる酸素を遮断し、上述した酸素吸収層に含まれる低次酸化チタンが外部から侵入してくる酸素によって急激に消費され、酸素吸収機能を低下または失うことを防止するための層を意味し、公知の酸素バリア性樹脂を使用することができる。例えばMXD6等のポリアミド、エチレンビニルアルコール共重合体、及びポリグリコール酸のうち一種以上を、選択あるいは併用して用いることができる。特に、水分が存在する条件下では、バリア機能の低下が極めて少ないMXD6が好適である。また、高価な酸素バリア樹脂の使用量を削減するために、あるいは酸素バリア機能を向上させるために、酸素バリア層の間に接着層を介して、酸素バリア層/接着層/酸素バリア層のような三層またはそれ以上の構造にすることもできる。
酸素バリア層の両面に配した「接着層」とは、この酸素バリア層と、酸素吸収層や後述する外側表層との接着力を持たせるための層を意味し、例えば無水マレイン酸変性ポリプロピレン等が該当する。
また「熱可塑性樹脂からなる外側表層」とは、容器の剛性や耐熱性等を向上すると共に、上述した酸素バリア層に用いるバリア性樹脂によっては、水分によって酸素バリア機能が低下するものがあるため(例えばエチレンビニルアルコール共重合体)、容器の外部から透過した水分が、この酸素バリア層に侵入するのを防止する層を意味する。また、後述するように酸素吸収層は、酸素を吸収する前は、灰色をしているため、この外側表層に着色や模様付け、或いは印刷フィルムを貼り着ける等して、外観等をよくするための層を意味する。
外側表層には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル共重合品等のポリオレフィン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等のポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、およびポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル等のうち、一種以上を単独または組み合わせて用いることができる。なお隠蔽性及び容器の物性の改質(剛性、耐熱性、酸素バリア性の向上等)のため、本発明の効果を損ねない範囲で、包装容器に一般的に使用される顔料、炭酸カルシウム、タルク、クレー及びマイカ等の無機フィラーを配合することができる。
なお上述した酸素吸収層と、両面に接着層を配した酸素バリア層と、熱可塑性樹脂からなる外側表層とを、この容器の内側からこの順序で配置したのは、この酸素吸収層によって、専ら容器内部に密閉した空気中の酸素、及び食品等の中に溶存している酸素を吸収させるためである。すなわち酸素吸収層に混合する低次酸化チタンは、水分の存在下のもとで、その酸素吸収機能を発揮する。したがって、酸素吸収層を容器の内側に配置することによって、食品等の中に含まれる水分が媒介となり、容器内の酸素を吸収させることができる。
一方容器の外側の大気中には無限の酸素が存在するため、この大気中の酸素を酸素吸収層が吸収して、酸素吸収機能を低下させてしまうのを防止する必要がある。このため酸素吸収層の外側に酸素バリア層を設け、酸素吸収層が大気中の酸素を吸収するのを防止している。また酸素バリア層に用いるバリア性樹脂は、水分の存在下では、酸素バリア機能が低下するものがあるため、この酸素バリア層の外側に外側表層を設け、大気中の水分が、この酸素バリア層に透過することを防止している。
さて上述した特徴2において、酸素吸収層の内側に設けた、「熱可塑性樹脂からなる内側表層」とは、後述する水分の透過機能を付加する吸水性物質を混合したり、水分吸着性を備えたりすることができる層を意味する。またこの「熱可塑性樹脂からなる内側表層」は、上述した外側表層と同様に、顔料による着色や模様付け、或いは印刷フィルムを貼り着ける等して、酸素吸収層の隠蔽や外観等をよくする機能も備え、さらに上述したように容器の開口部を、フィルムや蓋でシールして密閉する場合に、シール性が向上する物性改良剤を配合できる機能も有する。内側表層には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル共重合品等のポリオレフィン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等のポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル等のうち、一種以上を単独または組み合わせて用いることができる。なおこの「内側表層」には、酸素透過性、水蒸気透過性、およびシール性に優れ、物性バランスのよいエチレン酢酸ビニル共重合品を使用するのがより好ましい。
上述した特徴1において、シート材の総厚を「0.2〜2mm」としたのは、このシート材の総厚みを0.2mmより薄くすると、容器としての基本物性(形状の保持、強度、耐衝撃性等)を満足するものができず、一方2mmより厚くすると、包装容器として過剰品質になるからである。また酸素吸収層の厚みを「50〜300μm」としたのは、この厚みよりも薄い場合には、必要な酸素吸収機能を得るために、低次酸化チタンを高濃度に混合する必要があり、かかる場合は、低次酸化チタンの分散性が悪くなり、シート成形時にピンホール等が生じたり、シート材成型加工時に外観不良が生じたりする等の問題が起こるためである。一方300μmより厚い場合には、酸素吸収層の濃度が低くなるため低次酸化チタン間の距離が広くなり、酸素吸収効率が悪くなる。さらに、酸素吸収層全体に酸素吸収の開始剤(トリガー)となる水分が浸透し難くなるためである。
また酸素バリア層の厚みを「20〜100μm」としたのは、この層を厚くする程、外部からの酸素バリア機能が高くなるが、100μmより厚くするとシート材の成型加工性が悪くなるためである。一方20μmより薄くすると、必要とする酸素バリア機能が得られないからである。
上述した低次酸化チタンは、「一般式TiO2−x(xは0.1から0.5の実数を表す。)で表される結晶構造を有する」としたのは、この低次酸化チタンの構造をより具体的に
定義するためであって、アナターゼ型、ルチル型またはブルッカイト型の結晶構造を保持するものが、それぞれ該当する。より好ましくは、アナターゼ型の結晶構造を保持するものを使用する。酸素吸収層として混合する低次酸化チタン形状・粒径は、特に制限するものではなく、例えば、粒状、球状、顆粒状、粉末状であっても良い。なお全体の総表面積が大きい方が酸素吸収能力に優れているので、その粒径は1nmから10μm程度のものが好ましく、3nmから1μmがより好ましい。
上述した低次酸化チタンの含有量は、「シート材の重量の3〜15wt%」としたのは、3wt%より少ないと、必要な酸素吸収機能が得られず、一方15wt%を超えると、酸素吸収層の低次酸化チタンの濃度が高くなるため、低次酸化チタンの分散性が悪くなり、シート成形時にピンホール等が生じたり、シート材成型加工時に外観不良が生じたりする等の問題が起こるためである。
上述した特徴2において、内側表層の厚みを「50〜300μm」としたのは、厚みが薄いほど水分の透過性が良いため、酸素吸収速度が向上するが、50μmより薄くすると、酸素吸収層の灰色の隠蔽性が不足し、一方300μmより厚くすると、水分の透過性が悪くなるためである。
上述した内側表層に、水分透過機能を付加する「吸水性物質」を混合したのは、上述した低次酸化チタンは、水分が酸素吸収の開始剤(トリガー)となるため、この「吸水性物質」を内側表層に混合することによって、容器内に密閉した食品等に含まれる水分を、できるだけ早く吸収し、この吸収した水分を透過して、低次酸化チタンが混合する酸素吸収層に接触させるためである。
また上記内側表層は、「1日当たり、前記酸素吸収層に含有する低次酸化チタンの重量の、少なくとも15%の水分を透過する」としたのは、低次酸化チタンは、上述したように水分が酸素吸収の開始剤(トリガー)となるが、この水分量が、低次酸化チタンの重量の15wt%以上存在すると、より効果的に酸素吸収機能が発現する。そしてこの水分量をいかに早く低次酸化チタンと接触させるかで、初期の酸素吸収機能が決まり、食品等の内容物の酸化劣化、カビ発生、あるいは好気性微生物の増殖等を、より確実に防止するためには、通常1日以内に容器内酸素濃度を極端に下げる必要がある。したがって内側表層に、1日当たり、低次酸化チタンの重量の15wt%以上の水分を透過する吸水性物質を混入することによって、食品等の酸化劣化等をより確実に防止することができる。
「酸素吸収層には、水分吸収機能を付加する吸水性物質が混合してあり、この酸素吸収層は、1日当たりこの酸素吸収層に含有する低次酸化チタンの重量の少なくとも15wt%の水分を吸収する」とは、酸素吸収剤である低次酸化チタンが混合分散している酸素吸収層に、含有低次酸化チタンの15wt%以上の水分を吸収する機能を付加する吸水性物質を混合することによって、酸素吸収層の酸素吸収効率を向上させることを意味する。なお吸水性物質を、酸素吸収層だけに混合する場合と、内側表層にも併せて混合する場合との、双方を含む。
上述した酸素吸収層と酸素バリア層との間に設けた、「透水を防止する保護層」とは、上述したように酸素バリア層に用いるバリア性樹脂には、水分を吸湿すると酸素バリア機能が低下するものがあり、容器に密閉した食品等から酸素吸収層に達した水分が、この酸素吸収層を透過して、酸素バリア層に達するのを防止するための層を意味する。この「保護層」としては、ASTM D570で測定した吸水率が0.1%以下の樹脂、例えば、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂等が該当する。
「上述した内側表層または外側表層のいずれかの外側面に、透明部を一部分に残した印刷フィルムを貼着」とは、内側表層または外側表層のどちらか、あるいは両方の外側面に、たとえば文字の形の部分だけを残して、他の部分に白色を印刷した透明な印刷フィルムを貼り着けることを意味する。すなわち上述したように、低次酸化チタンを熱可塑性樹脂に混練分散すると、低次酸化チタンにより熱可塑性樹脂が灰色に着色し、この低次酸化チタンが酸素を吸収すると通常の二酸化チタンとなって白色に変色する。したがって、熱可塑性樹脂が灰色に着色している間は低次酸化チタンが酸素吸収能力を維持していることを示す。
したがって容器内面または容器外面のいずれかに酸素吸収層の変色を視認できる透明部を形成しておけば、この酸素吸収層の色から、直ちに酸素吸収能力の有無を確認することができ、容器の酸素吸収機能の有効性を判断できる。なお透明部分の周囲を二酸化チタンと同色の白色、または酸素吸収能力が一定能力以下となったときの薄い灰色を印刷しておくと、これらの印刷色と酸素吸収層の変色の程度とを直接比較できるので、酸素吸収機能の有効性の判断がより容易になる。さらに低次酸化チタンの消費の目安となるような、灰色から白色に至る数段階の印刷部を設けておくと、より正確に酸素吸収能力の低下の程度を判断することができる。
なお印刷フィルムとしては、一般的に包装容器に使用する印刷フィルムを使用することができるが、水蒸気透過性の観点からは、無延伸フィルム(CPP、CPS等)が好ましく、かつ、上述した水分を透過する機能を付加しておくことがより望ましい。
上述した「吸水性物質は、親水性有機化合物または水分吸着性を有する無機物質のいずれかである」とは、この「吸水性物質」をより具体的に定義したものを意味し、この「親水性有機化合物」には、モノグリセライト、ショ糖脂肪酸エステル等の有機化合物、並びにポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ナイロン、ポリアクリル酸(塩)、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ビニルアルコール−アクリル酸(塩)ブロック共重合体、及びポリエチレンオキサイド変性物等のポリマーが該当する。また「水分吸着性を有する無機物質」とは、クレー、珪藻土、含水珪酸カルシウム、及びタルク等が該当する。なお無機物質を充填するさいに、分散剤等として親水性有機化合物を使用することによって、吸水性を一層向上させることもできる。
上述した内側表層を「発泡層とする」とは、熱可塑性樹脂からなる内側表層を、反応によって水の発生しない化学発泡剤による発泡、あるいは物理的なガスによる発泡等によって、発泡させた層を意味する。このように内側表層を発泡させることによって、水分を遮断する樹脂の実質的な厚みが薄くなり、酸素吸収層に水分が到達しやすくなる。内側表層の発泡は、通常用いられる公知の熱可塑性樹脂微細発泡方法が使用できる。
この発泡させた内側表層には、必要な発泡を阻害しない範囲で、水分が透過する機能を付加したものも含まれる。また親水性有機化合物と水分吸着性を有する無機物質とを、それぞれ単独または双方を混合分散したものも含まれる。なお、反応によって水が発生する重炭酸ナトリウム系等の化学発泡剤を使用すると、シート材の熱成型容器が使用前に酸素吸収機能を発現してしまい、本来の使用時に機能が低下するので、このような化学発泡剤を使用するのは好ましくない。
容器を構成するシート材自体に、酸素吸収層を備えることによって、従来のような酸素吸収剤入り小袋等の添付が不要となる。この酸素吸収層として、低次酸化チタンを混合した熱可塑性樹脂を使用することによって、従来の鉄系の成分からなる酸素吸収剤にみられるような金属探知機等へ感応することもなく、電子レンジでの加熱も安全に行うことが可能となる。また低次酸化チタンは、アスコルビン酸系の酸素吸収剤のような有機化合物にみられる、融解、溶解あるいは燃焼などのトラブルが発生する心配もなく、高い安全性を発揮できる。
酸素吸収層を容器の内側に配置することによって、収納する食品等に含まれる水分を、この酸素吸収層に早期かつ確実に浸透させ、酸素吸収機能を早期に発揮させることができるので、密閉した容器内の酸素を急激に吸収除去することが可能となる。一方酸素吸収層の外側に、酸素バリア層を配置することによって、外気の酸素が外側表層を透過して、この酸素吸収層に含まれる低次酸化チタンの酸素吸収機能を低下させることを防止できる。さらに酸素バリア層の外側に、熱可塑性樹脂からなる外側表層を配置することによって、酸素バリア層が容器外部からの水分を吸湿して、酸素バリア機能が低下することを防止できる。
さらに酸素吸収層の内側に、熱可塑性樹脂からなる内側表層を配置することによって、この内側表層に収納する食品等に含まれる水分を吸収する吸水性物質を混合したり、この内側表層を発泡させたりして、食品等に含まれる水分を、この酸素吸収層に、より迅速に供給することができる。また内側表層または外側表層のいずれか、あるいは両方に顔料の添加や印刷や印刷フィルムを貼り着ける等によって、低次酸化チタンの灰色を隠蔽したり、フィルムや蓋でシールして密閉する場合のシール性を向上したりすることができる。
シート材の総厚を0.2〜2mmとすることによって、容器としての基本物性を確保し、かつ包装容器として過剰品質になることを防止できる。また酸素吸収層の厚みを50〜300μmとすることによって、シート成形時にピンホール等が生じたり、このシート材成型加工時に外観不良が生じたりするのを防止することができる。酸素バリア層の厚みを20〜100μmとすることによって、必要とする酸素バリア機能を確保すると共に、シート材の成型加工性の低下を防止することができる。
低次酸化チタンの含有量を、シート材の重量の3〜15wt%とすることによって、酸素吸収層の低次酸化チタン濃度が極端に高くなるのを回避でき、且つ、酸素吸収層が極端に厚くなるのを回避できるため、シート成形時にピンホール等が生じたり、シート材成型加工時に外観不良が生じたりすることを防止できる。また内側表層の厚みを50〜300μmとすることによって、酸素吸収層の灰色の隠蔽性を確保すると共に、水分や水蒸気の透過性が悪くなるのを防止することができる。
内側表層に、水分透過機能を付加する吸水性物質を混合することによって、容器内に密閉した食品等に含まれる水分を、低次酸化チタンが混合する酸素吸収層に、より迅速に接触させることができる。また内側表層に、1日当たり、低次酸化チタンの重量の15wt%以上の水分を透過する吸水性物質を混入することによって、食品等の酸化劣化等をより確実に防止することができる。酸素吸収層と酸素バリア層とに間に、透水を防止する保護層を設けることによって、酸素バリア層の酸素バリア機能が低下することを防止することができる。
内側表層または外側表層のいずれか、あるいは両方の外側面に、透明部を一部分に残した印刷フィルムを貼り着けることによって、この透明部を通して、低次酸化チタンが、酸素の吸収により灰色から白色に変色する程度を視認できるので、直ちに酸素吸収能力の残余等を確認することが可能となる。内側表層を発泡層とすることによって、水分を遮断する樹脂の実質的な厚みが薄くなり、酸素吸収層に水分が到達しやすくすることができる。
上述した技術的手段によって、本発明の酸素吸収性容器は、容器内の酸素を早期に吸収開始し、かつ長期間にわたって酸素吸収機能に優れるという、特有の効果を発揮することができるため、特に液体または水分の多い食品等の酸化、変質、及び腐敗等を、確実に防止することができる。
次に、図1〜図10を参照しつつ、本発明による酸素吸収性容器の最良の実施形態について説明する。図1に示すように、本発明による酸素吸収性容器は、熱可塑性樹脂に低次酸化チタンを混合分散した酸素吸収層1と、両面に接着層2を配した酸素バリア層3と、この酸素バリア層側に設けた熱可塑性樹脂からなる外側表層4とを含むシート材10から構成される。ここで酸素吸収層1を容器の内側に配置し、かつ酸素バリア層3を容器の外側に配置する。次に、各層について詳述する。
酸素吸収層1は、熱可塑性樹脂のブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、酸素吸収剤である低次酸化チタン(丸勝産業株式会社製)を混合分散したものである。低次酸化チタンは、平均粒径0.3μmよりなる粉体を用い、予め2軸混練押出機にてブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、BC3F)と混合し、低次酸化チタン含有量50wt%のマスターバッチに作製したものを用いている。さらに、共押出多層シート材製造装置を用いてシート材にするとき、この低次酸化チタン含有マスターバッチを希釈するのにブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)を添加し、酸素吸収層1の組成を、ブロックポリプロピレン/低次酸化チタン(60/40wt%)の混合物にしてある。
酸素バリア層3は、エチレンビニルアルコール共重合体(クラレ製、エバールEP−F101、エチレン含有率32%、ケン化度99%)を用いている。また酸素バリア層3の両面に配置した接着層2、2は、無水マレイン酸変性ポリオレフィン(三菱化学製、モディックP604V)を用いている。そして熱可塑性樹脂からなる外側表層4は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)を混合したものを使用している。
シート材10の総厚みは、0.4mmである。そして酸素吸収層1、接着層2,2、酸素バリア層3、及び外側表層4の厚さは、それぞれ100μm、15μm、30μm、及び240μmになっている。
図2に示すシート材110は、図1に示すシート材10の酸素吸収層1の内側面に、熱可塑性樹脂からなる内側表層105を設けたものである。なお理解を容易にするため、シート材110を構成する各層であって、図1に示す各層に対応するものについては、それぞれ図1に示す番号に一律100を加えた番号にしてある(以下の実施の形態についても、同様に一律200〜を加えた番号にしてある。)。内側表層105は、上述した外側表層4と同じ、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)を混合したものを使用しており、100μmの厚みにしてある。したがってシート材110の総厚みは、0.5mmになっている。
図3に示すシート材210は、図2に示すシート材110と同様の層構成を有しているが、内側表層205には、吸水性物質を混合してある。この吸水性物質は、ポリエチレングリコール(三洋化成製、PEG4000S)を、内側表層205の重量の2wt%混合してある。
図4に示すシート材310は、図1に示すシート材10と同様の層構成を有しているが、酸素吸収層301に、吸水性物質を混合してある。この吸水性物質は、上述した内側表層205に混入したものと同様に、ポリエチレングリコール(三洋化成製、PEG4000S)を、酸素吸収層301の重量の2wt%混合してある。
図5に示すシート材410は、図2に示すシート材110と同様の層構成を有しているが、酸素吸収層401に、吸水性物質を混合してある。この吸水性物質は、上述したものと同様に、ポリエチレングリコール(三洋化成製、PEG4000S)を、酸素吸収層301の重量の2wt%混合してある。
図6に示すシート材510は、図2に示すシート材110と同様の層構成を有しているが、内側表層505と、酸素吸収層501との双方に、吸水性物質を混合してある。この吸水性物質は、上述したものと同様に、ポリエチレングリコール(三洋化成製、PEG4000S)を、それぞれ内側表層505と、酸素吸収層501との重量の2wt%混合してある。
図7に示すシート材610は、図1に示すシート材10の層構成に、透水を防止した保護層606を新たに設けてある。保護層606は、酸素吸収層601と、酸素バリア層603との間に、設けてあり、厚さ50μmのブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)を使用している。
図8に示すシート材710は、図2に示すシート材110の層構成に、透水を防止した保護層706を新たに設けてある。保護層706は、酸素吸収層701と、酸素バリア層703との間に、設けてあり、上述したものと同じ、厚さ50μmのブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)を使用している。
図9に示すシート材810は、図1示すシート材10の層構成に、印刷フィルム807を貼り着けている。印刷フィルム807は、水蒸気の透過性を得る観点から、無伸延フィルム(CPP,CPS等)を使用し、酸素吸収層801に接する方の面に、文字等の透明部分872を残して、印刷871を施してある。なお印刷フィルム807には、図3に示す内側表層205と同様に、ポリエチレングリコール(三洋化成製、PEG4000S)からなる吸水性物質を、この印刷フィルムの重量の2wt%混合することもできる。
図10に示すシート材910は、図2に示すシート材110の層構成に、内側表層905に接する方の面に、文字などの透明部分972を残した、印刷971を施してある印刷フィルム907を貼り着けてある。
最後に、上述したシート材、および酸素吸収性容器の製造方法について、その1例を概説する。図12に示すように、シート材は、内側表層、酸素吸収層、保護層、両面に接着層を配した酸素バリア層、及び外側表層の、6種7層で構成され、シート材製造装置により製作する。なお各層の材質は、いずれも上述したものと同等のものを使用している。
さて図12に示すように、容器内側となる内側表層(100μm)、酸素吸収層(100μm)、保護層(50μm)、接着層(15μm)、酸素バリア層(30μm)、接着層(15μm)、および容器外側となる外側表層(190μm)からなる総厚み500μmの6種7層からなるシート材は、直径90mmの単軸押出機(第1押出機)、直径65mmの単軸押出機2台(第2、第3押出機)、及び直径50mmの単軸押出機3台(第4、第5、第6押出機)からなる共押出多層シート材製造装置により製作する。
そして6種7層のシート材を、単発真空成型機により熱成型し、例えば図13に示すような、幅120mm、長さ155mm、深さ20mm(容積180cc)のフランジ付き酸素吸収性容器を製造する。なおこの酸素吸収性容器は、食品等を収納すると共に、上部開口部の周囲に設けたフランジに、蓋材である透明なトップシールフィルムを加熱等によって密接させ、容器を密閉する。
以下本発明の酸素吸収性容器の実施例、および従来の酸素吸収性容器の比較例について説明する。
図12に示す直径90mmの単軸押出機(第1押出機)、直径65mmの単軸押出機2台(第2、第3押出機)、直径50mmの単軸押出機3台(第4〜第6押出機)からなる共押出多層シート材製造装置により、図12に示す樹脂を同時に押し出し、フィードブロック部にて合流後、Tダイよりシート材状にして、冷却ロールで冷却することにより、図2に示すような、容器内側となる内側表層105(100μm)、酸素吸収層101(100μm)、接着層102(15μm)、酸素バリア層103(30μm)、接着層102(15μm)、及び容器外側となる外側表層104(240μm)からなる総厚み500μmの4種6層の酸素吸収性多層シート材110を製作した。
なお内側表層105および外側表層104は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)を混合し、酸素吸収層101は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に低次酸化チタンからなる酸素吸収剤(丸勝産業株式会社製)を混合分散した。酸素バリア層103は、エチレンビニルアルコール共重合体(クラレ製、エバールEP−F101)、接着層102、102は無水マレイン酸変性ポリオレフィン(三菱化学製、モディックP604V)になっている。
酸素吸収性組成物である低次酸化チタンは、平均粒径0.3μmからなる粉体を用い、予め2軸混練押出機にてブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、BC3F)と混合し、低次酸化チタン含有量50wt%のマスターバッチに作製したものを用いた。さらに、共押出多層シート材製造装置を用いてシート材にするときに、この低次酸化チタン含有マスターバッチを希釈するのにブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)を添加し、酸素吸収層101の組成をブロックポリプロピレン/低次酸化チタン(60/40wt%)の混合物からなるものとした。このようにして得られた4種6層の酸素吸収性多層シート材110を単発真空成型機により熱成型し、幅120mm×長さ155mm×深さ20mm(容積180cc)のフランジ付き酸素吸収性容器を製作した。
上述のようにして製作した酸素吸収性容器に水5ccを入れて、ポリエチレンテレフタレート(PET)/アルミニウム(Al)/シーラントからなるフィルム(厚み120μm)を使用し、ガス置換率99%(酸素濃度0.21%)でガス置換包装をした。24時間室内放置後の容器内酸素濃度は、0.02%であった。この試験に使用した容器に含まれる低次酸化チタンは、灰分より10.5wt%であった。また、上述のようにして製作した酸素吸収性容器を金属探知器に通したが、感応せず、この容器に水150ccを入れ、電子レンジ加熱を60秒間、水温が100℃になるまで行ったが、特に問題もなく安全に加熱できた。酸素量の測定には、PBI Dansensor社製のCheck Point O2を、金属探知器は、(株)イシダ製ID3−3000−PB(サーチコイル高さ80mm)を、電子レンジは三洋電機製EM−1605(1600w)を使用した。
4種6層酸素吸収性多層シート材110の酸素透過量の経時変化を測定するために、PET/Al/シーラントからなるフィルム(厚み120μm)を、容器内側となる内側表層105にシール機で貼り合わせ、水5ccを入れて完全に密封した。このサンプルを同条件で数種類作成し、常温で保管して酸素透過量の経時変化を測定した。酸素透過量の測定は、MOCON社製のOX−TRAN(MODEL2/21ML)を使用した。測定条件は、温度23℃、容器外側となる外側表層104の湿度は、65%RH、容器内側となる内側表層105の湿度は、90%RHとした。
この実施例1の試験結果を図14に示す。密封前の酸素透過量の値は0.26cc/m・day・atmであった。3日後には0.01cc/m・day・atmまで酸素透過量が低下し、6箇月間は十分にこの酸素バリア機能が維持されていることが判明した。
上述した共押出多層シート材製造装置により、図3に示すような、容器内側となる内側表層205(100μm)、酸素吸収層201(100μm)、接着層202(15μm)、酸素バリア層203(30μm)、接着層202(15μm)、および容器外側となる外側表層204(240μm)からなる、総厚み500μmの5種6層酸素吸収性多層シート材210を製作した。
容器内側となる内側表層205は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)および吸水性物質(三洋化成製、PEG4000S)を混合したもの、容器外側となる外側表層204は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ、EC9)に、白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)を混合したものを使用した。酸素吸収層201は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、低次酸化チタン(丸勝産業製)を30wt%混合分散したもの、酸素バリア層203は、エチレンビニルアルコール共重合体(クラレ製、エバールEP−F101)、接着層202、202は、それぞれ無水マレイン酸変性ポリオレフィン(三菱化学製、モディックP604V)を使用した。容器内側となる内側表層205には、吸水性物質(三洋化成製のPEG4000S)を、この内側表層に対する2wt%の比率で配合した。
上述のようにして得られた5種6層酸素吸収性多層シート材210を、単発真空成型機により熱成型し、幅120mm×長さ155mm×深さ20mm(容積180cc)のフランジ付き酸素吸収性容器を製作した。この酸素吸収性容器に、水5ccを入れてPET/Al/シーラントからなるフィルム(厚み120μm)を使用し、ガス置換率99%(酸素濃度0.21%)でガス置換包装を行い、24時間室内放置後の容器内酸素濃度を測定した。その値は、0.01%以下であった。この試験に使用した容器に含まれる低次酸化チタンは、灰分より7.3wt%であった。また、上述のようにして製作した酸素吸収性容器を金属探知器に通したが、感応せず、この容器に水150ccを入れ、電子レンジ加熱を60秒間、水温が100℃になるまで行ったが、特に問題もなく安全に加熱できた。
上記5種6層酸素吸収性多層シート材210の酸素透過量の経時変化を測定するために、PET/Al/シーラントからなるフィルム(厚み120μm)を容器内側となる内側表層205にシール機で貼り合わせ、水5ccを入れて完全に密封した。このサンプルを常温で保管し、酸素透過量の経時変化を測定した。実施例2の試験結果を図14に示す。密封前の酸素透過量の値は、0.26cc/m・day・atmであった。1日後にはすでに0.01cc/m・day・atmまで酸素透過量が低下し、6箇月間は十分にこの酸素バリア機能が維持されていることが判明した。このことから、内側表層205に配合されている吸水性物質がトリガーとなる水分を吸収し、その水分が酸素吸収層へいち早く透過したために、酸素吸収開始時間を早くする効果があったものと判断できる。
実施例2の酸素吸収性多層シート材210の酸素吸収層201に、吸水性物質であるPEG4000Sを2wt%配合し、図6に示すような、5種6層酸素吸収性多層シート材510を製作した。この酸素吸収性多層シート材510を、単発真空成型機により熱成型し、幅120mm×長さ155mm×深さ20mm(容積180cc)のフランジ付き包装容器を製作した。実施例2同様に、ガス置換包装容器(ガス置換率99%、酸素濃度0.21%)の24時間室内放置後の容器内酸素濃度を測定した。その値は、0.01%以下であった。この試験に使用した容器に含まれる低次酸化チタンは、灰分より7.3wt%であった。また、上述のようにして製作した酸素吸収性容器を金属探知器に通したが、感応せず、この容器に水150ccを入れ、電子レンジ加熱を60秒間、水温が100℃になるまで行ったが、特に問題もなく安全に加熱できた。
実施例3の試験結果を図14に示す。実施例2同様に測定した密封前の酸素透過量の値は、0.26cc/m・day・atmであった。1日後にはすでに0.01cc/m・day・atm以下まで酸素透過量が低下し、6箇月間は十分にこの酸素バリア機能が維持されていることが判明した。このことから、内側表層505に配合されている吸水性物質が、トリガーとなる水分を吸収し、その水分が酸素吸収層501へ早く透過し、酸素吸収層501で吸水性物質がさらに吸水をしたために、酸素吸収開始時間を早くする効果があったものと判断できる。
上述したものと同様な共押出多層シート材製造装置により、図8に示すような、容器内側となる内側表層705(100μm)、酸素吸収層701(100μm)、保護層706(50μm)、接着層702(15μm)、酸素バリア層703(30μm)、接着層702(15μm)、および容器外側となる外側表層704(190μm)からなる、総厚み500μmの6種7層酸素吸収性多層シート材710を製作した。
容器内側となる内側表層705は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)および吸水性物質(三洋化成製、PEG4000S)を混合したもの、容器外側となる外側表層704は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)を混合したもの、酸素吸収層701はブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、低次酸化チタン(丸勝産業製)および吸水性物質(三洋化成製、PEG4000S)を混合したもの、保護層706はブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)、酸素バリア層703はエチレンビニルアルコール共重合体(クラレ製、エバールEP−F101)、そして酸素バリア層703の接着層702は、無水マレイン酸変性ポリオレフィン(三菱化学製、モディックP604V)を使用した。
上記のようにして得られた6種7層酸素吸収性多層シート材710を、単発真空成型機により熱成型し、幅120mm×長さ155mm×深さ20mm(容積180cc)のフランジ付き包装容器を製作した。
実施例2同様にガス置換包装容器(ガス置換率98%、酸素濃度0.42%)の24時間室内放置後の容器内酸素濃度を測定した。その値は、0.01%以下であった。この試験に使用した容器に含まれる低次酸化チタンは、灰分より7.4wt%であった。また、上述のようにして製作した酸素吸収性容器を金属探知器に通したが、感応せず、この容器に水150ccを入れ、電子レンジ加熱を60秒間、水温が100℃になるまで行ったが、特に問題もなく安全に加熱できた。
実施例4の試験結果を図14に示す。実施例2同様に測定した密封前の酸素透過量の値は、0.26cc/m・day・atmであった。1日後にはすでに0.01cc/m・day・atm以下まで酸素透過量が低下し、また、6箇月間後の酸素バリア機能の低下も少ないことが判明した。このことから、内側表層705に配合されている吸水性物質が、トリガーとなる水分を吸収し、その水分が酸素吸収層701へ早く透過した水分が、酸素バリア層703へ移行することが抑えられ、外部からの酸素の侵入が少なくなり、酸素吸収能力が長く維持されたものと判断できる。
上述したものと同様の共押出多層シート材製造装置により、図2に示すような、容器内側となる内側表層105(100μm)、酸素吸収層101(100μm)、接着層102(15μm)、酸素バリア層103(30μm)、接着層102(15μm)、及び容器外側となる外側表層104(240μm)からなる総厚み500μmの、5種6層酸素吸収性多層シート材110を製作した。ここで、容器内側となる内側表層105は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、FB3312)を、炭酸ガスによって2倍発泡させたものを使用している。
また容器外側となる外側表層104はブロックポリプロピレン(日本ポリプロ、EC9)に、白色顔料(住化カラー製、SPEM−7Y−1246)を混合したもの、酸素吸収層101は、ブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)に、低次酸化チタン40wt%(丸勝産業製)を混合したもの、酸素バリア層103は、エチレンビニルアルコール共重合体(クラレ製、エバールEP−F101)、接着層102、102は、無水マレイン酸変性ポリオレフィン(三菱化学製、モディックP604V)を使用している。
上述のようにして得られた5種6層酸素吸収性多層シート材110を、単発真空成型機により熱成型し、幅120mm×長さ155mm×深さ20mm(容積180cc)のフランジ付きの酸素吸収性容器を製作した。そして実施例1同様に、ガス置換包装容器(ガス置換率98%、酸素濃度0.42%)の24時間室内放置後の容器内酸素濃度を測定した。その値は、0.01%であった。この試験に使用した容器に含まれる低次酸化チタンは、灰分より11.5wt%であった。また、上述のようにして製作した酸素吸収性容器を金属探知器に通したが、感応せず、この容器に水150ccを入れ、電子レンジ加熱を60秒間、水温が100℃になるまで行ったが、特に問題もなく安全に加熱できた。
実施例5の試験結果を図14に示す。実施例2同様に測定した密封前の酸素透過量の値は、0.26cc/m・day・atmであった。1日後にはすでに0.01cc/m・day・atmまで酸素透過量が低下し、6箇月間は十分にこの酸素バリア機能が維持されていることが判明した。このことから、内側表層105を発泡させることにより、トリガーとなる水分が酸素吸収層101へいち早く透過したために、酸素吸収開始時間を早くする効果があったものと判断できる。
図11の比較例1に示すように、低次酸化チタンを配合した酸素吸収層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様の構成であるシート材1010(内側表層1015、接着層1012、酸素バリア層1013、接着層1012、及び外側表層1014からなる。)を作製し、このシート材を熱成型して、フランジ付き酸素吸収性容器を製作した。この包装容器に水5ccを入れ、実施例1と同様に、ガス置換包装容器(ガス置換率99%、酸素濃度0.21%)の24時間後の容器内酸素濃度を測定した。その値は、0.23%であった。
比較例1の試験結果を図14に示す。実施例1と同様に、シート材1010の酸素透過量を測定した。密封前の酸素透過量の値は、0.26cc/m・day・atmであった。酸素バリア層1013の吸湿により7日後には0.36cc/m・day・atmまで酸素透過量が増加し、6箇月後は、更に酸素透過量の値が増加していることが判明した。すなわち酸素吸収層がなければ、酸素は吸収されずに透過し、逆に実施例1〜5に示すような酸素吸収層を設ければ、1日後には酸素を吸収して、透過量を大幅に減少させることが確認できた。
図2の比較例2に示すように実施例1と同様な構成のシート材110を作製した。酸素バリア層103に、エチレンビニルアルコール共重合体の代わりにブロックポリプロピレン(日本ポリプロ製、EC9)を使用したこと以外は、実施例1と同様に行い、シート材110からなるフランジ付きの酸素吸収性容器を製作した。この容器に水5ccを入れ、実施例1と同様に、ガス置換包装容器(ガス置換率99%、酸素濃度0.21%)の24時間後の容器内酸素透過量を測定した。その値は、1.40%であった。容器に含まれる低次酸化チタンは、灰分より10.5wt%であった。
実施例1同様に、シート材の酸素透過量を測定した結果、図14に示すように、外部からの酸素侵入量が多いため、6箇月間を通して酸素吸収剤のみでは効果はみられなかった。
以上の試験結果から、実施例1〜5は、比較例1、2よりも酸素透過量を低く抑えることができ、特に水分が存在する環境下では、酸素吸収層を配置することにより著しく効果を発揮することが認められた。さらに、容器内側に位置する内側表層や酸素吸収層に、吸水性物質を配合することにより、酸素吸収開始時間を格段に早くすることができ、初期の段階から内容物の酸化を防止することが可能であることが確認された。また、酸素吸収層と酸素バリア層との間に、吸水性物質による水分の影響を防止する保護層(透水防止層)を設けることにより、酸素バリア層の吸湿を防止することができ、容器外側からの酸素透過防止にも優れた効果が得られることが確認できた。
なお、上記実施例1〜5および比較例1、2は、本発明の酸素吸収性容器に成型する前の酸素吸収性多層シート材について説明をしたが、この実施結果から、このシート材を真空成型、熱板成型等によって加工を施した酸素吸収性容器に関しても、同様な効果が得られることは明である。
本発明に基づく酸素吸収性容器は、食品の包装容器のみならず、事務用品、機械・電気部品、家庭用品等の様々な製品の包装容器に適しているため、これらの産業に広く利用可能である。
酸素吸収性容器に用いるシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 酸素吸収性容器に用いる他のシート材の一部拡大断面図である。 比較例とした容器に用いるシート材の一部拡大断面図である。 実施例で使用したシート材の構成と製造手段とを説明した表である。 酸素吸収性容器の斜視図である。 実施例と比較例に使用したシート材の構成と、酸素透過量についての試験結果を示す表である。
符号の説明
1〜901 酸素吸収層
2〜902、1012 接着層
3〜903、1013 酸素バリア層
4〜904、1014 外側表層
105、205、405、505、705、905、1015 内側表層
606、706 保護層(透水防止層)
807、907 印刷フィルム
871、971 印刷
872、972 文字(透明部)
10〜910、1010 シート材

Claims (10)

  1. シート材を熱成型した容器であって、
    上記シート材は、熱可塑性樹脂に低次酸化チタンを混合した酸素吸収層と、両面に接着層を配した酸素バリア層と、熱可塑性樹脂からなる外側表層とを含み、かつ上記容器の内側からこの順序で配置してある
    ことを特徴とする酸素吸収性容器。
  2. シート材を熱成型した容器であって、
    上記シート材は、熱可塑性樹脂からなる内側表層と、熱可塑性樹脂に低次酸化チタンを混合した酸素吸収層と、両面に接着層を配した酸素バリア層と、熱可塑性樹脂からなる外側表層とを含み、かつ上記容器の内側からこの順序で配置してある
    ことを特徴とする酸素吸収性容器。
  3. 請求項1において、前記シート材の総厚みは0.2〜2mm、酸素吸収層の厚みは50〜300μm、及び酸素バリア層の厚みは20〜100μmであって、
    上記酸素吸収層中の低次酸化チタンは、一般式TiO2−x(xは0.1から0.5の実数を表す。)で表される結晶構造を有し、
    上記低次酸化チタンの含有量は、上記シート材の重量の3〜15wt%である
    ことを特徴とする酸素吸収性容器。
  4. 請求項2において、前記シート材の総厚みは0.2〜2mm、内側表層の厚みは50〜300μm、酸素吸収層の厚みは50〜300μm、及び酸素バリア層の厚みは20〜100μmであって、
    上記酸素吸収層中の低次酸化チタンは、一般式TiO2−x(xは0.1から0.5の実数を表す。)で表される結晶構造を有し、
    上記低次酸化チタンの含有量は、上記シート材の重量の3〜15wt%である
    ことを特徴とする酸素吸収性容器。
  5. 請求項2または4のいずれかにおいて、前記内側表層には、水分透過機能を付加する吸水性物質が混合してあり、
    上記内側表層は、1日当たり前記酸素吸収層に含有する低次酸化チタンの重量の少なくとも15wt%の水分を透過する
    ことを特徴とする酸素吸収性容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの1において、前記酸素吸収層には、水分吸収機能を付加する吸水性物質が混合してあり、
    上記酸素吸収層は、1日当たりこの酸素吸収層に含有する低次酸化チタンの重量の少なくとも15wt%の水分を吸水する
    ことを特徴とする酸素吸収性容器。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの1において、前記酸素吸収層と前記酸素バリア層との間には、透水を防止する保護層が設けてあることを特徴とする酸素吸収性容器。
  8. 請求項1乃至7のいずれかの1において、前記外側表層または内側表層のいずれかの外側面に、透明部を一部分に残した印刷フィルムを貼着してあることを特徴とする酸素吸収性容器。
  9. 請求項5乃至8のいずれかの1において、前記吸水性物質は、親水性有機化合物または水分吸着性を有する無機物質のいずれかであることを特徴とする酸素吸収性容器。
  10. 請求項2、4、または5乃至9のいずれかの1において、前記内側表層を発泡層としたことを特徴とする酸素吸収性容器。
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