JP2006240366A - ブレーキ操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シミュレータ制御弁の異常検出時の消費エネルギの低減を図る。
【解決手段】運転者によってブレーキペダルが操作されることによってマスタシリンダからストロークシミュレータに作動液が供給された状態で、シミュレータ制御弁のソレノイドへの供給電流がOFFとされて(S16)、ストロークシミュレータに作動液が閉じ込められる。その後、ブレーキペダルの操作が解除されて、マスタシリンダ圧が設定圧以下まで低下した後に(S22の判定がYES)、ストロークシミュレータのソレノイドへの供給電流がONとされて(S25)、ストロークシミュレータの作動液が解放される。シミュレータ制御弁のソレノイドへの供給電流がOFFとされた場合のマスタシリンダ液圧に対してONとされた後のマスタシリンダ液圧が低い場合(S29,30)には、シミュレータ制御弁の開固着異常であるとされる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ストロークシミュレータを備えたブレーキ操作装置に関するものである。
特許文献1には、ブレーキ操作部材のストロークの減少時に、マスタシリンダをブレーキシリンダから遮断した上で、シミュレータ制御弁への供給電流を閉状態となるように制御した場合において、ストロークとマスタシリンダ圧との関係に基づいてシミュレータ制御弁の異常を検出することが記載されている。また、特許文献2には、ブレーキ操作部材の非操作状態において、動力液圧源を利用してブレーキシリンダに作動液を供給し、供給された作動液をマスタシリンダに戻す際のマスタシリンダ液圧の変化状態に基づいてシミュレータ制御弁の異常を検出することが記載されている。さらに、特許文献3には、車両が停止状態にあり、かつ、イグニッションスイッチがON状態からOFF状態に切り換えられた場合にブレーキシステムの異常検出を行うことが記載されている。
特開2001−180463号 特開2004−243983号 特開2000−190841号
本発明の課題は、シミュレータ制御弁の異常検出に際して消費されるエネルギの低減を図ることである。
課題を解決するための手段および効果
請求項1に係る発明においては、上記課題が、(a)ブレーキ操作部材と、(b)そのブレーキ操作部材に連携させられた加圧ピストンを備え、加圧ピストンの前方の加圧室に、その加圧ピストンのストロークに応じた液圧を発生させるマスタシリンダと、(c)そのマスタシリンダの加圧室に接続され、その加圧室との間で、前記加圧ピストンのストロークの変化に伴って作動液の授受を行うストロークシミュレータと、(d)それらストロークシミュレータとマスタシリンダとの間に設けられ、ソレノイドへの供給電流の制御により、前記加圧室との間の作動液の流れを阻止する閉状態と作動液の流れを許容する開状態とに切り換えられるシミュレータ制御弁と、(e)そのシミュレータ制御弁の異常を検出する異常検出装置とを含むブレーキ操作装置において、前記異常検出装置を、前記ブレーキ操作部材の操作により前記マスタシリンダから前記ストロークシミュレータに供給された作動液を閉じ込め、その作動液を前記ブレーキ操作部材の操作が解除された後に前記マスタシリンダへ解放することにより、前記シミュレータ制御弁の異常を検出する解除後異常検出部を含むものとすることによって解決される。
本項に記載のブレーキ操作装置において、ブレーキ操作部材の操作状態で、通常、シミュレータ制御弁は開状態にあり、マスタシリンダの加圧室とストロークシミュレータとの間において作動液の授受が行われる。ストロークシミュレータに収容された作動液の液圧とマスタシリンダの加圧室の液圧とは同じ高さである。
シミュレータ制御弁が正常である場合には、ブレーキ操作部材の操作状態において、シミュレータ制御弁を閉状態に切り換える指令が出されると、その指令の通りに閉状態に切り換えられて、ストロークシミュレータに作動液が閉じ込められる。シミュレータ制御弁が閉状態にある間、たとえ、ブレーキ操作部材の操作ストロークが変化しても、ストロークシミュレータには同じ液圧の作動液が保持される。
その後、ブレーキ操作部材の操作が解除されると、マスタシリンダの加圧室の液圧は低下する。シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出されると、その指令の通りに閉状態から開状態に切り換えられて、ストロークシミュレータに閉じ込められていた作動液がマスタシリンダの加圧室に解放される。マスタシリンダの加圧室の液圧は、ストロークシミュレータから作動液が供給されることにより増加する。
それに対して、シミュレータ制御弁が異常であり、シミュレータ制御弁を閉状態に切り換える指令が出されたにもかかわらず、シミュレータ制御弁が開状態のままである場合には、ブレーキ操作部材の操作が解除されると、マスタシリンダの加圧室の液圧の低下に伴ってストロークシミュレータの液圧も低下する。その後、シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出されても、ストロークシミュレータの液圧とマスタシリンダの加圧室の液圧とは同じであるため、ストロークシミュレータからマスタシリンダに作動液が供給されることはなく、マスタシリンダの液圧は殆ど増加することがない。
以上の事情に基づき、本項に記載のブレーキ操作装置においては、ブレーキ操作部材の操作によりマスタシリンダからストロークシミュレータに供給された作動液を閉じ込め、その作動液をブレーキ操作部材の操作が解除された後にマスタシリンダへ解放し、その後のマスタシリンダ圧等に基づいてシミュレータ制御弁の異常が検出される。
ブレーキ操作部材の操作によってマスタシリンダからストロークシミュレータに供給された作動液を利用して、シミュレータ制御弁の異常が検出されるのであり、特許文献2に記載のように、動力液圧源によりブレーキシリンダに供給された作動液が利用されるのではない。そのため、異常検出時に消費されるエネルギを低減することができる。
また、ブレーキ操作部材の操作が解除された後に、シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出され、その後のマスタシリンダ圧等に基づいて異常が検出されるのであり、特許文献1に記載のように、シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出された後のストロークとマスタシリンダ圧との関係に基づいて異常が検出されるのではない。そのため、特許文献1に係るブレーキ操作装置における場合に比較して、シミュレータ制御弁の異常をより確実に検出することができ、ブレーキ操作装置の信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載のブレーキ操作装置において、異常検出装置が、(i)前記マスタシリンダの加圧室の液圧を検出するマスタシリンダ液圧検出装置と、(ii)前記ブレーキ操作部材の操作状態において、前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御する作動液保持部と、(iii)前記ブレーキ操作部材の操作が解除されて、前記加圧室の液圧が予め定められた設定圧以下になるまで低下した後に、前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御する作動液解放部と、(iv)前記作動液保持部によって前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように供給電流が制御された場合に前記マスタシリンダ圧検出装置によって検出された保持時マスタシリンダ圧と、前記作動液解放部によって前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように供給電流が制御された場合に前記マスタシリンダ圧検出装置によって検出された解放時マスタシリンダ圧との関係に基づいて前記シミュレータ制御弁の異常を検出するマスタシリンダ圧変化依拠異常検出部とを含むものとされる。
本項に記載のブレーキ操作装置において、ブレーキ操作部材の操作が解除されて、マスタシリンダの加圧室の液圧が設定圧以下まで低下した後に、シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出される。シミュレータ制御弁が正常である場合には、マスタシリンダの加圧室の液圧は、ストロークシミュレータから作動液が供給されることにより増加する。マスタシリンダの液圧は、ストロークシミュレータに閉じ込められた作動液の液圧が高い場合は低い場合より高くなる。この事情に基づき、シミュレータ制御弁を閉状態に切り換える指令が出された場合のマスタシリンダ液圧(閉込圧)と、ブレーキ操作部材の操作が解除された後の、シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出された場合のマスタシリンダ液圧との関係に基づいて、シミュレータ制御弁の異常、すなわち、開固着異常か否かが検出される。
一方、例えば、解放時マスタシリンダ圧が異常判定しきい値以下である場合には、シミュレータ制御弁の開固着異常であると検出することもできる。しかし、その場合には、保持時マスタシリンダ圧が低いことに起因して解放時マスタシリンダ圧が低いのか、シミュレータ制御弁の開固着異常に起因して低いのかを区別することが困難となる。それに対して、本項に記載のブレーキ操作装置におけるように、解放時マスタシリンダ圧と保持時マスタシリンダ圧との関係に基づけば、シミュレータ制御弁が開固着異常であるか否かを正確に検出することができる。
請求項3に記載のブレーキ操作装置においては、前記マスタシリンダ圧変化依拠異常検出部が、前記解放時マスタシリンダ圧が前記保持時マスタシリンダ圧に対して小さい場合に、前記シミュレータ制御弁の開固着異常であるとする開固着異常検出部を含むものとされる。
請求項4に記載のブレーキ操作装置においては、前記ブレーキ操作部材のストロークの減少途中に、前記ソレノイドへの供給電流を前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように制御する減少途中電流制御部を含むものとされる。
本項に記載のブレーキ操作装置においては、ブレーキ操作部材の操作状態であって、かつ、操作ストロークの減少途中に、シミュレータ制御弁を閉状態に切り換える指令が出される。ブレーキ操作部材の操作ストロークの減少途中にシミュレータ制御弁を開状態から閉状態に切り換えれば、操作ストロークの増加途中に切り換える場合に比較して、運転者の違和感を軽減させることができる。
請求項5に記載のブレーキ操作装置においては、前記減少途中電流制御部が、前記ブレーキ操作部材のストロークの減少速度が設定速度以上である場合に、前記ソレノイドへの供給電流を前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように制御する早戻し時電流制御部を含むものとされる。
ブレーキ操作部材の操作ストロークの減少速度が設定速度以上である場合、すなわち、早戻しが行われた場合には、ゆっくり戻された場合より、ブレーキ操作の解除後にブレーキ操作部材が再び操作されたり、ブレーキ操作が解除される前に操作ストロークを増大させる操作が行われたりする確率が低いことが知られている。そのため、操作ストロークの減少速度が設定速度以上である場合に、シミュレータ制御弁を閉状態に切り換える指令が出されるようにすれば、後述するように、異常検出が中止される確率を低くすることができる。
請求項9に記載のブレーキ操作装置においては、前記マスタシリンダの加圧室と低圧源との間に弁装置が設けられ、その弁装置が少なくとも前記加圧室から低圧源に向かう作動液の流れに対して絞り機能を有するものとされる。
マスタシリンダの加圧室から低圧源への作動液の流れに対して絞り機能を有する弁装置が設けられれば、シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換えられた場合のマスタシリンダの液圧の変化を確実に検出することができる。
請求項6に記載のブレーキ操作装置においては、前記ストロークシミュレータが、前記マスタシリンダの加圧室とブレーキシリンダとを接続するマスタ通路に接続され、当該ブレーキ操作装置が、そのマスタ通路のストロークシミュレータとの接続部よりブレーキシリンダ側に設けられ、閉状態と開状態とにソレノイドへの供給電流の制御により切り換えられるブレーキシリンダ遮断弁を含み、前記作動液解放部が、前記ブレーキシリンダ遮断弁が開状態から閉状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御した後に、前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御するブレーキシリンダ遮断後解放部を含むものとされる。
本項に記載のブレーキ操作装置においては、シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出される前に、ブレーキシリンダ遮断弁を閉状態に切り換える指令が出される。マスタシリンダおよびストロークシミュレータがブレーキシリンダから遮断された状態で、シミュレータ制御弁を開状態に切り換える指令が出されるのであり、ブレーキシリンダに連通させられた状態にある場合に比較して、マスタシリンダの液圧の変化をより正確に検出することができる。
請求項7に記載のブレーキ操作装置においては、前記作動液保持部によって前記ソレノイドへの供給電流が前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように制御された後に、前記ブレーキ操作部材のストロークが増加した場合に、前記シミュレータ制御弁の異常検出を中止する異常検出中止部を含むものとされる。
請求項8に記載のブレーキ操作装置においては、前記異常検出中止部が、前記シミュレータ制御弁の異常検出を中止する場合に、前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御する中止処理部を含むものとされる。
シミュレータ制御弁の閉状態において、ブレーキ操作部材の操作ストロークが増加させられた場合には、運転者は違和感を感じる。そこで、ブレーキ操作部材の操作ストロークが増加した場合には、シミュレータ制御弁を開状態に切り換えることが望ましいのであり、異常検出を中止することが望ましい。
操作ストロークの増加には、操作ストロークが0から増加する場合と、操作ストロークが0より大きい状態から増加する場合とがある。すなわち、ブレーキ操作部材の操作中において、ストロークを増加させる操作が行われる場合と、解除された後に再びストロークを増加させる操作が行われる場合とがある。
請求項10に記載のブレーキ操作装置においては、前記ストロークシミュレータが、前記マスタシリンダの加圧室とブレーキシリンダとを接続するマスタ通路に接続され、当該ブレーキ操作装置が、そのマスタ通路のストロークシミュレータとの接続部よりブレーキシリンダ側に設けられて、閉状態と開状態とにソレノイドへの供給電流の制御により切り換えられるブレーキシリンダ遮断弁と、前記ブレーキ操作部材の操作状態において、前記ブレーキシリンダ遮断弁を閉状態とし、前記シミュレータ制御弁を開状態とすることにより、前記加圧室と前記ストロークシミュレータとの間の作動液の流れを許容するストロークシミュレータ作動制御部とを含むものとされる。
本項に記載のブレーキ操作装置を備えた液圧ブレーキ装置において、ブレーキ操作部材が操作されると、マスタシリンダがブレーキシリンダから遮断されて、ストロークシミュレータに連通させられる。マスタシリンダとストロークシミュレータとの間では、加圧ピストンのストロークの変化に伴って作動液の授受が行われる。マスタシリンダがブレーキシリンダから遮断された状態であっても、運転者のブレーキ操作フィーリングの低下を抑制することができる。ブレーキシリンダの液圧は、液圧ブレーキ装置に含まれる動力液圧源の液圧を利用して所望の大きさに制御される。
以上のブレーキ操作装置において、異常検出は、車両のメインスイッチ(例えば、イグニッションスイッチ)がON状態からOFF状態に切り換えられた後に行われることが望ましい。メインスイッチがOFF状態に切り換えられた後においては、ブレーキ操作部材の操作状態が長時間保持されることが少なく、かつ、ブレーキ操作部材のストロークを増加させたり減少させたりする操作が頻繁に行われることが少ないからである。メインスイッチがOFF状態に切り換えられた後の予め定められた設定時間の間は、電磁制御弁等を含むブレーキ制御装置に電気エネルギが供給され得るようにされているため、その間に、異常検出が行われるようにすることができる。また、異常検出は、車両の停止中に行われることが望ましい。停止中においては、ブレーキ操作部材のストロークを増加させる操作、減少させる操作が繰り返し行われることが少ないからである。
以下、本発明の一実施例であるブレーキ操作装置を含む液圧ブレーキ装置について図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示す液圧ブレーキ装置は、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル10,2つの加圧室を含むマスタシリンダ12,動力により作動させられる動力液圧源14,車両の左右前後にそれぞれ位置する車輪15FL、FR、RL、RRにそれぞれに設けられた液圧ブレーキ16FL、FR、RL、RR等を含む。液圧ブレーキ16FL、FR、RL、RRは、それぞれ、ブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRの液圧により作動させられる。
以下、本明細書において、車輪15、液圧ブレーキ16、ブレーキシリンダ18等については、車輪位置を区別する必要がある場合に添え字FL、FR、RL、RRを付し、区別する必要がない場合には添え字を付さない。
マスタシリンダ12は、ハウジング20と、そのハウジング20に液密かつ摺動可能に嵌合された2つの加圧ピストン21,22とを含み、2つの加圧ピストン21,22のそれぞれの前方が加圧室23,24とされる。加圧ピストン21には、ブレーキペダル10が連携させられる。また、加圧ピストン21,22の間、加圧ピストン22とハウジング20との間には、それぞれ、リターンスプリング26,27が設けられ、ブレーキペダル10の操作が解除された場合に、加圧ピストン21,22が後退端位置まで戻される。ハウジング20の加圧ピストン21,22が後退端位置にある場合における加圧室23,24に対応する部分の、加圧ピストン21,22の前面よりわずかに前方にリザーバポート30,31(リザーバ通路と称する)が設けられ、それぞれ、リザーバ32に接続される。リザーバ通路30,31は絞り機能を有するものである{全体の流路面積が小さくされても、絞り(流路面積が小さい部分)が設けられてもよい}。リザーバ32は低圧容器であり、作動液をほぼ大気圧で収容する。
加圧ピストン21,22の前部には、カップシール35,36が設けられる。加圧ピストン21,22が前進させられると、リザーバ通路30,31が加圧ピストン21,22(カップシール35,36)によって遮断され、加圧室23,24がリザーバ32から遮断される。加圧ピストン21,22が後退端位置まで戻されると、加圧室23,24がリザーバ32に連通させられる。また、加圧室23,24の液圧がリザーバ32の液圧より低くなると、カップシール35,36を経てリザーバ32から加圧室23,24に作動液が供給される。なお、リザーバ通路30,31は絞り機能を有するものであるため、加圧室23,24からリザーバ32に作動液が戻り難くされている。本実施例においては、カップシール35,36および絞り機能を有するリザーバ通路30,31等により弁装置37,38が構成される。なお、弁装置37,38は、加圧ピストン21,22に設けられたセンタバルブを含むものとすることもできる。
マスタシリンダ12の2つの加圧室24,23は、それぞれ、マスタ通路40,41を介して左右前輪の液圧ブレーキ16FL,FRのブレーキシリンダ18FL、FRに接続される。マスタ通路40,41の途中には、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が設けられる。ブレーキシリンダ遮断弁42,43は、それぞれ、コイルを備えたソレノイド45,46への供給電流のON・OFFにより開閉させられる常開の電磁開閉弁である。
また、動力液圧源14には、4つのブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRがポンプ通路50を介して接続される。前輪のブレーキシリンダ18FL、FRがマスタシリンダ12から遮断された状態で、4輪のブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRに動力液圧源14から液圧が供給されて、液圧ブレーキ16FL、FR、RL、RRが作動させられる。ブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRの液圧は液圧制御弁装置52により制御される。
動力液圧源14は、ポンプ56,ポンプ56を駆動するポンプモータ58を備えたポンプ装置59と、アキュムレータ64とを含む。ポンプ56の吸入側は吸入通路60を介してマスタリザーバ32に接続され、吐出側にはアキュムレータ64が接続される。ポンプ56によってリザーバ32の作動液が汲み上げられてアキュムレータ64に供給され、加圧された状態で蓄えられる。
また、ポンプ56の吐出側と吸入側とがリリーフ通路66によって接続され、リリーフ通路66にはリリーフ弁68が設けられる。リリーフ弁68は、高圧側であるアキュムレータ側の液圧が設定圧を越えると閉状態から開状態に切り換えられる。
液圧制御弁装置52は、各ブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRにそれぞれ対応して設けられた個別液圧制御弁装置70〜73を含む。個別液圧制御弁装置70〜73は、それぞれ、ポンプ通路50に設けられた電磁増圧制御弁としての増圧リニアバルブ80〜83と、ブレーキシリンダ18とリザーバ32とを接続する減圧通路86に設けられた電磁減圧制御弁としての減圧リニアバルブ90〜93とを含む。これら増圧リニアバルブ80〜83と減圧リニアバルブ90〜93との制御により前後左右の各車輪に設けられたブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRの液圧がそれぞれ別個独立に制御され得る。
前後左右輪のブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRに対応して設けられた増圧リニアバルブ80〜83,左右前輪のブレーキシリンダ18FL、FRに対応して設けられた減圧リニアバルブ90,91は、コイルを備えたソレノイド100に電流が供給されない間は、閉状態にある常閉弁であるが、左右後輪のブレーキシリンダ18RL、RRに対応する減圧リニアバルブ92,93は、コイルを備えたソレノイド102に電流が供給されない間は開状態にある常開弁である。
これらは、ソレノイド100,102への供給電流が連続的に制御されることにより前後の差圧(ブレーキシリンダ液圧)を連続的に制御可能な電磁リニアバルブである。
一方、マスタ通路40には、ストロークシミュレータ装置150が設けられる。ストロークシミュレータ装置150は、ストロークシミュレータ152とシミュレータ制御弁154とを含む。シミュレータ制御弁154は、コイルを備えたソレノイド156への供給電流のON・OFFにより開閉させられる常閉の電磁開閉弁であり、シミュレータ制御弁154の開閉により、ストロークシミュレータ152がマスタシリンダ12に連通させられる連通状態と遮断される遮断状態とに切り換えられる。
液圧ブレーキ装置は、ブレーキECU200の指令に基づいて制御される。ブレーキECU200は、コンピュータを主体とするもので、実行部202,記憶部204,入出力部206等を含む。入出力部206には、ブレーキスイッチ208,ストロークセンサ210,マスタシリンダ圧センサ211,212,ブレーキシリンダ圧センサ214〜217,車輪速センサ218、液圧源液圧センサ220、イグニッションスイッチ222、車両の走行速度を検出する走行速度センサ224等が接続されるとともに、増圧リニアバルブ80〜83,減圧リニアバルブ90,91のソレノイド100、減圧リニアバルブ92,93のソレノイド102、ブレーキシリンダ遮断弁42,43のソレノイド45,46、シミュレータ制御弁154のソレノイド156等が図示しないスイッチ回路を介して接続されるとともに、ポンプモータ58が駆動回路を介して接続される。入出力部206には報知装置228も接続される。
マスタシリンダ圧センサ211,212は、それぞれ、マスタ通路40,41のブレーキシリンダ遮断弁42,43よりマスタシリンダ側の部分に設けられ、ブレーキシリンダ遮断弁42,43の閉状態において、マスタシリンダ12の液圧を検出する。
報知装置228は、例えば、車室内のインストルメントパネルに設けられたディスプレイを含むものとしたり、ランプを含むものとしたりすること等ができる。
また、記憶部204には、図2のフローチャートで表されるブレーキシリンダ液圧制御プログラム、図3フローチャートで表されるシミュレータ制御弁異常検出プログラム、図5のマップで表される異常検出テーブル等が格納されている。
以上のように構成された液圧ブレーキ装置において、通常制動時には、運転者によるブレーキペダル10の操作状態(ストロークおよび操作力に対応するマスタシリンダ圧)に基づいてブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRの目標液圧が決定される。ブレーキシリンダ遮断弁42,43が閉状態とされることにより、ブレーキシリンダ18FL、FRがマスタシリンダ12から遮断されて、動力液圧源14の作動液を利用して、ブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRの液圧が液圧制御弁装置52により制御される。増圧リニアバルブ80〜83、減圧リニアバルブ90〜93の各コイル100,102への供給電流が、前後左右の各ブレーキシリンダ18FL、FR、RL、RRの液圧の実際の液圧が目標値に近づくように制御される。また、この場合には、シミュレータ制御弁154はソレノイド156に電流が供給されることにより開状態とされる。マスタシリンダ12の加圧室24とストロークシミュレータ152とが連通させられ、これらの間における作動液の授受が許容される。ブレーキペダル10の操作に伴う加圧ピストン21,22の前進、後退が許容され、マスタシリンダ12がブレーキシリンダ18FL、FRから遮断されても、運転者は違和感を感じることなく、ブレーキペダル10を操作することができる。
また、例えば、システム異常時等、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態にあり、液圧ブレーキ16FL、FRがマスタシリンダ12からの作動液により作動させられる場合には、シミュレータ制御弁154は、ソレノイド156に電流が供給されなくなることにより閉状態とされる。それによって、マスタシリンダ12の作動液が不要にストロークシミュレータ152に供給されることを防止し、効果的にブレーキシリンダ18FL、FRに供給されるようにすることができる。
ブレーキシリンダ液圧は、図2のフローチャートで表されるブレーキシリンダ液圧制御プログラムの実行により制御される。このブレーキシリンダ液圧制御プログラムは、予め定められた設定時間毎に実行される。また、本プログラムは、イグニッションスイッチ222がOFF状態に切り換えられても、予め定められた設定時間の間は、実行される。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、ブレーキスイッチ208がON状態にあるか否かが判定され、S2において、シミュレータ制御弁154の異常検出中であるか否かが判定される。異常検出中であるか否かは、後述するように、シミュレータ制御弁異常検出プログラムにおいてセット、リセットされる異常検出中フラグの状態に基づいて判定される。
ブレーキ操作中であり、かつ、異常検出中でない場合には、S3において、ブレーキシリンダ遮断弁42,43のソレノイド45,46への供給電流がON(閉状態)とされるとともに、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がON(開状態)とされ、S4において、ストロークセンサ210によってストロークが検出されるとともに、マスタシリンダ圧センサ211,212によってマスタシリンダ圧が検出される。S5において、ブレーキシリンダ18の目標液圧が決定され、S6において、増圧リニアバルブ80〜83,減圧リニアバルブ90〜93への供給電流が決定され、制御される。
それに対して、ブレーキ操作中でない場合には、S7において、ブレーキシリンダ遮断弁42,43のソレノイド45,46への供給電流がOFF(開状態)とされるとともに、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFF(閉状態)とされる。
異常検出中においては、シミュレータ制御弁154,ブレーキシリンダ遮断弁42,43等は、異常検出プログラムの実行により制御されるため、S3が実行されることがない。
シミュレータ制御弁154の異常は、図3のフローチャートで表されるシミュレータ制御弁異常検出プログラムの実行によりが検出される。
前述のように、通常制動時には、原則として、シミュレータ制御弁154は開状態にあり、マスタシリンダ12の加圧室24とストロークシミュレータ152とは連通状態にある。ブレーキペダル10の操作に伴って加圧ピストン21,22が前進・後退させられ、加圧室24の液圧が変化し、それに伴って、ストロークシミュレータ152の液圧も変化する。
シミュレータ制御弁154が正常である場合において、ブレーキペダル10の操作状態において、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFFとされて、それに応じて閉状態に切り換えられると、ストロークシミュレータ152に作動液が閉じる込められる。ストロークシミュレータ152に閉じ込められた作動液の液圧は、その時点のマスタシリンダ12の加圧室24の液圧と同じ高さである。
本実施例においては、ブレーキペダル10のストロークの減少途中、すなわち、ブレーキペダル10の操作力が緩められる途中にシミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFFとされる。ストロークの減少途中に、マスタシリンダ12がストロークシミュレータ152から遮断されるようにすれば、増加途中に遮断される場合に比較して、運転者の違和感を軽減させることができるからである。ブレーキペダル10のストロークが減少中であることは、ストロークセンサ210によって検出されるストロークに基づいて検出されるようにしても、ブレーキ操作力に対応するマスタシリンダ圧(マスタシリンダ圧センサ211,212によって検出される)に基づいて検出されるようにしてもよい。
その後、ブレーキペダル10の操作が解除されると、マスタシリンダ12の加圧室23,24の液圧は低下させられるが、シミュレータ制御弁154が閉状態にある間、ストロークシミュレータ152の液圧は保持される。加圧室24の液圧が設定圧以下まで低下した後に、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされる。それに応じてシミュレータ制御弁154が開状態に切り換えられると、ストロークシミュレータ152から作動液が流出し、マスタシリンダ12の加圧室24に解放される。それによってマスタシリンダ12の加圧室24の液圧が増加する。加圧室24とリザーバ32との間には、絞り機能を有する弁装置38が設けられるため、ストロークシミュレータ152から流出した作動液が直ちにリザーバ32に流出することが回避され、加圧室24の液圧の変化を確実に検出することができる。この場合に、ストロークシミュレータ152に閉じ込められた作動液の液圧が高い場合は低い場合よりマスタシリンダ12の液圧は高くなる。
それに対して、シミュレータ制御弁154が異常であり、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流をOFFとしたにもかかわらず、シミュレータ制御弁154が開状態にある場合には、ブレーキペダル10の操作が解除された場合に、ストロークシミュレータ152からも作動液が流出し、マスタシリンダ12の液圧の低下に伴ってストロークシミュレータ152の液圧も低下する。マスタシリンダ12の液圧が設定圧以下になるとストロークシミュレータ152の液圧も設定圧以下となり、その後に、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流をONとしても、ストロークシミュレータ152からマスタシリンダ12に作動液が流出することはなく、マスタシリンダ12の液圧は増加することがない。
上記設定圧は大気圧の近傍の、大気圧より多少大きい値とされる。本実施例においては、ブレーキペダル10の操作が解除されてから(ブレーキスイッチ208がON状態からOFF状態に切り換わってから)設定時間が経過した後に、マスタシリンダ液圧が設定圧以下まで低下したとされる。設定時間は、ブレーキスイッチ208がOFF状態となり、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態に切り換えられて、ブレーキシリンダ18FL、FRから作動液が加圧室23,24を経てリザーバ32に戻されるとともに、仮に、シミュレータ制御弁154が異常でソレノイド156への供給電流がOFFとされてもそれに応じて閉状態に切り換わらなかった場合(開状態のままである場合)に、ストロークシミュレータ152の作動液も加圧室24を経てリザーバ32に戻されることにより、加圧室24の液圧が設定圧以下になるのに要する長さとされる。また、設定時間は、ブレーキペダル10の操作が解除されてから、再度、踏み込み操作が行われる可能性がある時間でもある。
本実施例においては、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流をOFFとした時点のマスタシリンダ液圧Pmcoff(保持時マスタシリンダ液圧)と、ブレーキペダル10の操作が解除された後の、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流をONとした場合のマスタシリンダ液圧Pmcon(解放時マスタシリンダ液圧)との関係に基づいて、シミュレータ制御弁154の異常、すなわち、開固着異常が検出される。
マスタシリンダ液圧Pmcoffは、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFFとされた時点のマスタシリンダ液圧センサ211によって検出された値とされ、マスタシリンダ液圧Pmconは、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされた後の予め定められた設定時間の間のマスタシリンダ液圧センサ211による検出液圧の最大値とされる。ストロークシミュレータ152から流出した作動液がマスタシリンダ12に供給されることにより、マスタシリンダ12の液圧が増加させられるため、設定時間内の最大値が使用されることが望ましい。
また、本項に記載のブレーキ操作装置においては、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFFとされた後に、ブレーキペダル10の踏み増し操作が行われた場合(ストロークが0より大きい状態から増加させられた場合)、ブレーキ操作が解除された後に再度踏み込み操作が行われた場合(ストロークが0から増加させられた場合)には、異常検出が中止させられる。運転者によりブレーキペダル10を、ストロークを増加させる操作(ストロークが増加する向きの操作)が行われた場合においてシミュレータ制御弁154が閉状態に保たれることは望ましくないからである。このように踏み増し操作あるいは再踏み込み操作が行われたことは、ストロークが増加したこと(0からの増加も含む)、あるいは、マスタシリンダ圧が増加したこと(0からの増加も含む)によって検出することができ、踏み増し操作と再踏み込み操作とを合わせてストロークを増加させる操作と称することができる。
シミュレータ制御弁異常検出プログラムは予め定められた設定時間毎に実行される。本プログラムは、イグニッションスイッチ222がON状態にある場合、ON状態からOFF状態に切り換えられた後、予め定められた設定時間が経過するまでの間実行される。
S11において、イグニッションスイッチ222がOFF状態にあるか否かが判定され、S12において、ブレーキスイッチ208がON状態にあるか否かが判定される。イグニッションスイッチ222のOFF状態において、ブレーキペダル10が操作されているか否かが判定されるのである。イグニッションスイッチ222のOFF状態において、ブレーキペダル10が操作状態にある場合には、S13において、後述する異常検出中止フラグがセット状態にあるか否かが判定され、異常検出中止フラグがセット状態にない場合には、シミュレータ制御弁154の異常検出が行われる。
S14において、異常検出中フラグがセットされ、S15において、ブレーキペダル10のストロークが減少中であるか否かが判定される。ストロークが減少中、すなわち、ブレーキ操作の解除途中であるか否かが判定され、ストロークが減少中である場合には、S16において、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFFとされて、S17において、マスタシリンダ圧Pmcoffが検出される。
S18において、ブレーキスイッチ208がOFF状態になったか否かが判定される。ブレーキスイッチ208がON状態にある場合には、S19において、ストロークが増加した否か(踏み増し操作が行われたか否か)が判定される。ストロークを増加させる操作が行われない間は、S18、S19が繰り返し実行される。
踏み増しが行われることなく、ブレーキスイッチ208がOFF状態になった場合には、前回、ブレーキスイッチ208がONであったため、S20の判定がYESとなり、S21において、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態(ソレノイド45,46への供給電流がOFF)とされ、S22以降が実行される。
S22において、ブレーキスイッチ208がON状態からOFF状態に切り換えられてからの経過時間が設定時間を超えたか否かが判定される。設定時間が経過する以前においては、S23において、ストロークが増加したか否か(再踏み込み操作が行われたか否か)が判定される。設定時間が経過するまでの間、S22,23が繰り返し実行され、再踏込み操作が行われることなく、設定時間が経過した場合には、S24において、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が閉状態とされて、S25において、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされる。また、S26〜28において、マスタシリンダ液圧が設定時間の間検出されて、最大値Pmconmaxが求められる。
そして、S29において、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされた後のマスタシリンダ液圧の最大値Pmconmaxと、S16において取得されたシミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFFとされた時点のマスタシリンダ液圧Pmcoffとの関係が図5のマップで表される異常検出テーブルの異常領域Rに属するか否かが判定される。異常領域Rに属する場合、すなわち、マスタシリンダ液圧の最大値Pmconmaxがマスタシリンダ液圧Pmcoffに対して低い場合には、S30の判定がYESとなり、S31において、報知装置228によりシミュレータ制御弁154の開固着異常であることが報知される。
異常領域Rにない場合には、S30の判定がNOとなる。いずれにしても、S32において、異常検出中フラグがリセットされる。
それに対して、S19において、踏み増し操作が検出された場合、すなわち、シミュレータ制御弁154が閉状態とされた後のブレーキスイッチ208がOFF状態とされる前に、ストロークを増加させる操作が行われた場合には、S33において異常検出中止処理が行われる。
図4のフローチャートで表されるように、S33aにおいて、異常検出中止フラグがセットされ、S33bにおいて、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされる。
このように、シミュレータ制御弁154が開状態とされるため、マスタシリンダ12とストロークシミュレータ152との間の作動液の授受が許容され、運転者のブレーキ操作フィーリングの低下を抑制することができる。
また、S23において、再踏み込み操作が検出された場合、すなわち、シミュレータ制御弁154が閉状態とされた後の、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態とされた後に、ストロークが増加させられた場合には、S34において、異常検出中止フラグがセットされる。S24が実行されることがないのであり、異常検出が中止される。
なお、この場合には、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態にあるため、運転者によるブレーキ操作フィーリングが低下することはない。
S11,12のいずれかの判定がNOである場合あるいはS13の判定がYESである場合には、S35において、異常検出中フラグがリセットされる。イグニッションスイッチ222がON状態にある場合、OFF状態にあってもブレーキスイッチ208がOFF状態にある場合、あるいは、異常検出中止フラグがセット状態にある場合には、異常検出が開始されることがないのである。異常検出中止フラグがセットされた場合には、S13の判定がYESとなるため、S14以降が実行されることがない。
このように、本実施例によれば、運転者によるブレーキペダル10の操作によりマスタシリンダ12からストロークシミュレータ152に供給された作動液を利用して、シミュレータ制御弁154の開固着異常が検出される。動力液圧源14を作動させる必要がないため、異常検出時に消費されるエネルギを低減することができる。特に、イグニッションスイッチ222のOFF状態において異常検出が行われる場合には、消費エネルギの低減を図ることは効果的なことである。
また、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がマスタシリンダ12の液圧がほぼ大気圧まで低下した場合にONとされて、ストロークシミュレータ152に閉じ込められた作動液がマスタシリンダ12に解放され、その後のマスタシリンダ12の液圧とストロークシミュレータ152に閉じ込められた作動液の液圧との関係に基づいて異常が検出される。そのため、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされた状態で、ブレーキペダル10のストロークとマスタシリンダ圧との関係に基づいて異常が検出される場合に比較して、シミュレータ制御弁154の異常をより確実に検出することができ、ブレーキ操作装置の信頼性を高めることができる、
さらに、マスタシリンダ12に絞り機能を有する弁装置38が設けられるため、ストロークシミュレータ152の作動液がマスタシリンダ12に解放されたことに起因するマスタシリンダ液圧の変化を確実に検出することができ、シミュレータ制御弁154の異常を確実に検出することができる。
また、異常検出途中に、ブレーキペダル10の踏み増し操作が行われた場合にはシミュレータ制御弁154が開状態に切り換えられるため、運転者のブレーキペダル10の操作フィーリングの低下を抑制することができる。
以上、本実施例においては、ブレーキECU200の図3のフローチャートで表されるシミュレータ制御弁異常検出プログラムを記憶する部分、実行する部分等により異常検出装置が構成される。異常検出装置は解除後異常検出部でもある。また、解除後異常検出部のうち、S16を記憶する部分、実行する部分等により作動液保持部が構成され、S25を記憶する部分、実行する部分等により作動液解放部が構成され、S29、30を記憶する部分、実行する部分等によりマスタシリンダ圧変化依拠異常検出部が構成される。マスタシリンダ圧変化依拠異常異常部は開固着異常検出部でもある。
また、S15,16を記憶する部分、実行する部分等により減少途中電流制御部が構成され、S19、23,S33a、34を記憶する部分、実行する部分等により異常検出中止部が構成され、S34bを記憶する部分、実行する部分等により中止処理部が構成される。
さらに、図2のフローチャートで表されるブレーキシリンダ液圧制御プログラムのS6,7を記憶する部分、実行する部分等によりストロークシミュレータ作動制御部が構成される。
なお、上記実施例においては、S15において、操作ストロークが減少中であるか否かが判定されるようにされていたが、図6のフローチャートに示すように、S41において、ストロークの減少速度ΔSが設定値ΔSth以上であるか否か(ストロークの減少方向を正の値として表した場合)が判定されるようにすることができる。ブレーキペダル10が早戻しされたか否かが判定されるのであり、早戻しされた場合にS42において、異常検出中フラグがセットされ、S16以降が同様に実行されるのである。
早戻しされた場合には、踏み増し操作が行われたり、解除後、再度ブレーキペダル10が踏み込み操作されたりする確率が低いことが知られている。そのため、早戻しが検出された場合に異常検出が開始されるようにすれば、異常検出が中止される確率を低くすることができる。設定値は、ブレーキペダル10の踏み増しが行われたり、再度ブレーキペダル10が操作されたりする確率が低いとされる速度に設定される。
また、本実施例においては、早戻しが検出された場合に異常検出が行われ、早戻しが検出されない場合には、S16以降が実行されないのであり、異常検出が行われないようにされている。
本実施例においては、S41、16を記憶する部分、実行する部分等により早戻し時電流制御部が構成される。
なお、本実施例においては、S19,23のステップは不可欠ではない。上述のように、早戻しが行われた場合には、ストロークを増加させる操作が行われる確率が低いからである。また、早戻しであるか否かは、マスタシリンダ圧の低下速度に基づいて検出することもできる。
また、S33の異常時中止処理は上記実施例におけるそれに限らない。例えば、ブレーキシリンダ遮断弁42,43のソレノイド45,46がOFF状態(開状態)とされるようにすることができる。マスタシリンダ12の作動液がブレーキシリンダ18FL、FRに供給されることにより、運転者によるブレーキペダル10の操作フィーリングの低下を抑制することができる。
さらに、S33の異常時中止処理は、図7のフローチャートに従って実行されるようにすることもできる。上記実施例においては、異常検出中にブレーキシリンダ液圧がブレーキ操作状態に応じて制御されるため(図2のフローチャートで表されるブレーキシリンダ液圧制御プログラムにおいて、S2の判定がYESである場合に、S4以降が実行されるため)ため、ブレーキペダル10の踏み増し操作が行われた場合に、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態に切り換えられても、マスタシリンダ12の液圧とブレーキシリンダの液圧との差が小さいため、運転者が違和感を感じることはない。
それに対して、異常検出中に、ブレーキシリンダ液圧がブレーキペダル10の操作状態に応じて制御されない場合、例えば、ブレーキシリンダ液圧制御プログラムにおいて、S2の判定がYESである場合に、S3以降が実行されないようにされている場合には、踏み増し操作が行われてマスタシリンダ12の液圧が増加した後にブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態に切り換えられると運転者が違和感を感じることがある。マスタシリンダ12とブレーキシリンダ18FL、FRとが連通させられた場合に、マスタシリンダ12の液圧の方が高い場合にはブレーキペダル10の入り込みが生じ、マスタシリンダ12の液圧の方が低い場合はブレーキシリンダ18FL、FRから戻された作動液によりペダル反力が大きくなるのである。
そこで、本実施例においては、踏み増し操作が検出された場合には、ブレーキシリンダ18FL、FRの液圧の制御により、マスタシリンダ12の液圧との差が設定値以下とされ、その後に、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態に切り換えられる。設定値は、ブレーキペダル10の入り込みを抑制し得る大きさ(例えば、0.2MPa以下)とされる。
図7において、S33cにおいて、異常検出中止フラグがセットされ、S33d、eにおいて、前輪の個別液圧制御弁装置70,71の制御により、ブレーキシリンダ液圧センサ214,215によって検出された実際のブレーキシリンダ液圧とマスタシリンダ圧センサ211,212によって検出されたマスタシリンダ液圧との差の絶対値|Pmc−Pwc|が設定値ΔP以下となるように、ブレーキシリンダ液圧が制御され、その後に、S33fにおいて、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態とされる。それによって、運転者の違和感を操作フィーリングの低下を抑制することができる。
なお、ブレーキスイッチ208がOFF状態とされた場合にブレーキシリンダ遮断弁42,43が開状態とされない場合(S21が実行されない場合)には、S23において、再踏み込み操作が検出された場合に、図4のフローチャートに従って異常検出中止時処理が行われたり、図7のフローチャートに従って異常検出中止処理が行われたりすることは有効である。
また、上記各実施例においては、S15あるいはS41において、ブレーキペダル10の操作ストロークの減少が検出された場合に、S16において、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がOFFとされるようにされていたが、S15あるいはS41の実行は不可欠ではない。シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流はブレーキペダル10の操作中においてOFFとされればよく、それによって、ストロークシミュレータ152に作動液を閉じ込めることができる。
さらに、上記各実施例においては、S22において、ブレーキスイッチ208がOFF状態になってから設定時間が経過したか否かが判定され、設定時間が経過した場合に、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされたが、実際にマスタシリンダ圧を検出し、予め定められた設定圧(例えば、大気圧より多少大きめの値)以下になったか否かが判定されるようにすることもできる。
また、S25において、シミュレータ制御弁154のソレノイド156への供給電流がONとされる前、すなわち、S24において、ブレーキシリンダ遮断弁42,43が閉状態に切り換えられるようにすることは不可欠ではない。
さらに、異常検出が、イグニッションスイッチ222がON状態からOFF状態に切り換えられた後に行われるようにすることは不可欠ではない。イグニッションスイッチ222がON状態にあり、かつ、車両の停止中に行われるようにすることもできる。また、走行中に行われるようにすることも不可能ではない。
その他、本発明は、前述に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
本発明のブレーキ操作装置が搭載された液圧ブレーキ装置全体を示す図である。 上記液圧ブレーキ装置のブレーキECUの記憶部に記憶されたブレーキシリンダ液圧制御プログラムを表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶されたシミュレータ制御弁異常検出プログラムを表すフローチャートである。 上記プログラムの一部の異常検出中止処理を表すフローチャートである。 上記記憶部に記憶された異常検出テーブルを表すマップである。 上記記憶部に記憶された別のシミュレータ制御弁異常検出プログラムを表すフローチャートである。 上記プログラムの一部の別の異常検出中止処理を表すフローチャートである。
符号の説明
10:ブレーキペダル 12:マスタシリンダ 21,22:加圧ピストン 37,38:弁装置 42,43:ブレーキシリンダ遮断弁 150:ストロークシミュレータ装置 152:ストロークシミュレータ 154:シミュレータ制御弁 208:ブレーキスイッチ 210:ストロークセンサ 211,212:マスタシリンダ圧センサ 222:イグニッションスイッチ

Claims (10)

  1. ブレーキ操作部材と、
    そのブレーキ操作部材に連携させられた加圧ピストンを備え、加圧ピストンの前方の加圧室に、その加圧ピストンのストロークに応じた液圧を発生させるマスタシリンダと、
    そのマスタシリンダの加圧室に接続され、その加圧室との間で、前記加圧ピストンのストロークの変化に伴って作動液の授受を行うストロークシミュレータと、
    それらストロークシミュレータとマスタシリンダとの間に設けられ、ソレノイドへの供給電流の制御により、前記加圧室との間の作動液の流れを阻止する閉状態と作動液の流れを許容する開状態とに切り換えられるシミュレータ制御弁と、
    そのシミュレータ制御弁の異常を検出する異常検出装置と
    を含むブレーキ操作装置であって、
    前記異常検出装置が、前記ブレーキ操作部材の操作により前記マスタシリンダから前記ストロークシミュレータに供給された作動液を閉じ込め、その作動液を前記ブレーキ操作部材の操作が解除された後に前記マスタシリンダへ解放することにより、前記シミュレータ制御弁の異常を検出する解除後異常検出部を含むことを特徴とするブレーキ操作装置。
  2. 前記解除後異常検出部が、
    前記マスタシリンダの加圧室の液圧を検出するマスタシリンダ液圧検出装置と、
    前記ブレーキ操作部材の操作状態において、前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御する作動液保持部と、
    前記ブレーキ操作部材の操作が解除されて、前記加圧室の液圧が予め定められた設定圧以下になるまで低下した後に、前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御する作動液解放部と、
    前記作動液保持部によって前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように供給電流が制御された場合に前記マスタシリンダ圧検出装置によって検出された保持時マスタシリンダ圧と、前記作動液解放部によって前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように供給電流が制御された場合に前記マスタシリンダ圧検出装置によって検出された解放時マスタシリンダ圧との関係に基づいて前記シミュレータ制御弁の異常を検出するマスタシリンダ圧変化依拠異常検出部とを含む請求項1に記載のブレーキ操作装置。
  3. 前記マスタシリンダ圧変化依拠異常検出部が、前記解放時マスタシリンダ圧が前記保持時マスタシリンダ圧に対して小さい場合に、前記シミュレータ制御弁の開固着異常であるとする開固着異常検出部を含む請求項2に記載のブレーキ操作装置。
  4. 前記作動液保持部が、前記ブレーキ操作部材のストロークの減少途中に、前記ソレノイドへの供給電流を、前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように制御する減少途中電流制御部を含む請求項2または3に記載のブレーキ操作装置。
  5. 前記減少途中電流制御部が、前記ブレーキ操作部材のストロークの減少速度が設定速度以上である場合に、前記ソレノイドへの供給電流を、前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように制御する早戻し時電流制御部を含む請求項4に記載のブレーキ操作装置。
  6. 前記ストロークシミュレータが、前記マスタシリンダの加圧室とブレーキシリンダとを接続するマスタ通路に接続され、当該ブレーキ操作装置が、そのマスタ通路のストロークシミュレータとの接続部よりブレーキシリンダ側に設けられ、閉状態と開状態とにソレノイドへの供給電流の制御により切り換えられるブレーキシリンダ遮断弁を含み、前記作動液解放部が、前記ブレーキシリンダ遮断弁が開状態から閉状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御した後に、前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御するブレーキシリンダ遮断後解放部を含む請求項2ないし5のいずれか1つに記載のブレーキ操作装置。
  7. 前記作動液保持部によって前記ソレノイドへの供給電流が前記シミュレータ制御弁が開状態から閉状態に切り換わるように制御された後に、前記ブレーキ操作部材のストロークが増加した場合に、前記シミュレータ制御弁の異常検出を中止する異常検出中止部を含む請求項2ないし6のいずれか1つに記載のブレーキ操作装置。
  8. 前記異常検出中止部が、前記シミュレータ制御弁の異常検出を中止する場合に、前記シミュレータ制御弁が閉状態から開状態に切り換わるように前記ソレノイドへの供給電流を制御する中止処理部を含む請求項7に記載のブレーキ操作装置。
  9. 前記マスタシリンダの加圧室と低圧源との間に弁装置が設けられ、その弁装置が少なくとも前記加圧室から低圧源に向かう作動液の流れに対して絞り機能を有するものである請求項1ないし8のいずれか1つに記載のブレーキ操作装置。
  10. 前記ストロークシミュレータが、前記マスタシリンダの加圧室とブレーキシリンダとを接続するマスタ通路に接続され、当該ブレーキ操作装置が、そのマスタ通路のストロークシミュレータとの接続部よりブレーキシリンダ側に設けられて、閉状態と開状態とにソレノイドへの供給電流の制御により切り換えられるブレーキシリンダ遮断弁と、前記ブレーキ操作部材の操作状態において、前記ブレーキシリンダ遮断弁を閉状態とし、前記シミュレータ制御弁を開状態とすることにより、前記加圧室と前記ストロークシミュレータとの間の作動液の流れを許容するストロークシミュレータ作動制御部とを含む請求項1ないし9のいずれか1つに記載のブレーキ操作装置。
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