JP2006240252A - プレキャストコンクリート製床版用の型枠装置 - Google Patents

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篤 深尾
Masaru Ueda
勝 上田
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Abstract

【課題】作業員に無理な体勢を強いることなく、型枠内面の清掃および剥離材の塗布作業を容易に行なうことができ、製造コストを低くすることができるプレキャストコンクリート製床版製造用の型枠装置を提供すること。
【解決手段】 継ぎ手鉄筋挿通孔を有すると共に傾斜した下面12を有する側面板38を備えたプレキャストコンクリート床版用型枠装置において、側部型枠26における側面板支承フレーム39に、縦アーム30の上部を取付け、縦アーム30を支持架台25aに設けられたブラケット29に横ピン37により回動可能に軸支し、縦アーム30には、横ピン37から離れる方向に延長されたストッパ部36が設けられ、横ピン37を中心として側部型枠26を回動して脱型した時には、ストッパ部36を支持架台25aに係合させて、側部型枠26を所定の角度回動した脱型位置に保持し、側部型枠26における側面板38の傾斜した下面12が上面側となるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、桁上に架設されるプレキャスト床版を製造するためのプレキャスト床版用の型枠装置に関する。
従来、図11(a)(b)に示すように、横方向に間隔をおいて隣り合うH型鋼などの主桁1間あるいは3つ以上の主桁1間に渡って架設されるプレキャストコンクリート製床版(以下、プレキャスト床版ともいう)として、図10に示すようなプレキャスト床版2が知られている。
前記のプレキャスト床版2の形状の特徴として、図10に示すように、第1に、橋軸方向に隣り合うプレキャスト床版2相互を接続するために、プレキャスト床版2の端部に側方に張り出すループ筋3の継ぎ手4を有している特徴がある。
第2に、主桁1上に継ぎ手4相互が重合するように並列して並べられたプレキャスト床版2相互の継ぎ手4内に鉄筋を挿通配置すると共に、継ぎ手4の部分を後打ちコンクリートにより埋め込んで接合するために、継ぎ手4が突出するプレキャスト床版2外側面がテーパー状の傾斜上面5を備えた下部フランジ6を備えている特徴がある。
前記のような外形上の特徴のあるプレキャスト床版2を製造するための型枠装置として、(A)図8(a)(b)に示すように、側部型枠7には前記傾斜上面5に対応して傾斜下面(傾斜内側面)12を有する側面板38を備えている特徴があり、底部型枠7に対して、側部型枠8を着脱可能に取付けて、側部型枠8を脱型する場合に、ボルト・ナット(図示を省略)を取り外して、図8(b)に示すように、側部型枠8を脱型し、プレキャスト床版2を型枠から外すようにする型枠装置9Aが知られている(継ぎ手4は省略した)。
また、(B)図9(a)(b)に示すように、底部型枠7にガイド部材10を設け、かつ各側部型枠8にスライドレール11を設けて、スライドレール11をガイド部材10にスライド可能に嵌合して、底部型枠7に対して、側部型枠8をスライド可能に設けて、側部型枠8を脱型する場合に、側部型枠8を横方向外側にスライドさせて、図9(b)に示すように、側部型枠8を脱型し、プレキャスト床版2を型枠から外すようにする型枠装置9Bも知られている。
また、(C)側部型枠を底部型枠またはそのフレームに長孔および横軸により回動可能に設けるプレキャストコンクリート床版製作用型枠装置も知られている(例えば、特許文献1参照))。
特開平10−146820号公報
前記(A)(B)のいずれの場合にも、側部型枠8を横方向等に移動して、作業員の体勢を下向きに屈み頭を上向きにする無理な姿勢でテーパー状の傾斜下面12を清掃した後、剥離材等を塗布することになり、作業性が悪いという問題がる。この点の問題点を改善できる前記(C)の場合は、側部型枠を回動して脱型する場合に、型枠装置自体に所定の脱型位置に保持する機能を備えていないので、側部型枠を所定の脱型位置に保持するには、型枠装置とは別個の側部型枠保持装置を必要とし、これを配置して製造するため、製造作業が煩雑になり、製造時間が長くなる問題がある。このようなプレキャストコンクリート製床版は、製造するためのサイクルタイムを如何に短い時間するかが、製造コストを低く抑える点で効果的である。
本発明は、前記(A)(B)および前記(C)側部型枠保持装置を必要とする問題点を有利に解決することができ、側部型枠の脱型時にこれを所定の位置に回動して保持することができ、作業員に無理な体勢を強いることなく、型枠内面の清掃および剥離材の塗布作業を容易に行なうことができ、製造作業が容易で製造時間を短くすることができ、製造コストを低くすることができるプレキャストコンクリート製床版製造用の型枠装置を提供することを目的とする。
前記の課題を有利に解決するために、第1発明のプレキャストコンクリート製床版用型枠装置においては、間隔をおいて多数の継ぎ手鉄筋挿通孔を有すると共に傾斜した下面(12)を有する側面板(38)を備えた側部型枠(26)を回動可能に構成したプレキャストコンクリート床版用型枠装置において、前記側部型枠(26)における側面板支承フレーム(39)に、これに一体に縦アーム(30)の上部を取付け、前記縦アーム(30)の下部を支持架台(25a,25b)に設けられたブラケット(29)に横ピン(37)により回動可能に軸支し、かつ前記縦アーム(30)における下端部には、前記横ピン(37)から離れる方向に延長されたストッパ部(36)が設けられ、前記横ピン(37)を中心として側部型枠(26)を回動して脱型した時には、前記ストッパ部(36)を前記支持架台(25a,25b)に係合させて、側部型枠26を所定の角度回動した脱型位置に保持し、かつ側部型枠(26)における側面板(38)の傾斜した下面が上面側となるようにしたことを特徴とする。
また、第2発明では、第1発明のプレキャストコンクリート製床版用型枠装置において、側部型枠26を支承する支持架台(25a,25b)の上端部に支承板(32)が設けられ、縦アーム(30)の上部横部分(40)は側部型枠(26)におけるフレーム(39)に固定され、前記フレーム(39)のフランジ部(44)は前記支承板(32)に載置可能にされ、前記フレーム(39)のフランジ部(44)と前記支承板(32)とにボルト挿通孔(33,39)が設けられてボルト・ナットにより分離可能にされていることを特徴とする。
第1発明によると、側部型枠(26)を回動して脱型した時に、縦アーム(30)の下端部にストッパ部を備えているので、これを支持架台(25)に係合させて、側部型枠(26)の側面板(38)の内面側が傾斜した下向き下面あるいは縦向き面から傾斜した上向き上面あるいは横向き面の上面となるように回動退避した状態を保持させることができるので、横向きの上面となった側面板の清掃およびこれに剥離材を塗布する場合に、作業員に無理な作業姿勢を強いることなく、安定した姿勢で容易に効率よく、清掃および剥離材の塗布作業をすることができ、その上、プレキャストコンクリート製床版の製造サイクルを短くすることがきるので、プレキャストコンクリート製床版の製造コストを低減させることができる。
第2発明によると、側部型枠(26)を支承板(32)に安定した状態で載置させることができ、また側部型枠(26)を、前記横ピン(37)およびボルト・ナットにより確実に結合一体化させることができるので、寸法精度のよいプレキャストコンクリート製床版(2)を製造することができる。
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施形態を示すものであって、特に図2を参照して説明すると、前後方向に延長するH型鋼からなる縦枠材13を左右方向に間隔をおいて複数(図示の場合は、各端部と中央部の3本)平行に配置すると共に、これらの間においてこれらに交差するように左右方向に延長するH形鋼からなる横枠材14が前後方向に間隔をおいて多数配置され、前後方向の前記縦枠材13と左右方向の前記横枠材14とがこれらの交差部で溶接等により一体化されて、平面矩形状等の底部フレーム15が構成され、その底部フレーム15の上部に水平な上面板16が設けられて底部型枠7が構成されている。
前記底部フレーム15の下部は、後記の伸縮式脚23から離れた位置において前後方向に間隔をおいて平行に配置された左右方向に延長する下部横枠材55に載置されて溶接にて固定し、フレームを構成している。前記下部横枠材55の下部は、後記の伸縮式脚23から離れた位置において前後方向に間隔をおいて配置された下部縦枠材56に載置されて固定されていない。前記下部縦枠材56はコンクリート製等の支持部57に載置されて図示省略のアンカーボルト等により固定されている。
前記各横枠材14の下部における左右方向の端部および各端部から中央側に離れた位置には、それぞれ下向き開口のレールガイド17が設けられ、左右方向の右側の各レールガイド17は、その下側に配置される左右方向一方(右側)のスライドレール11に嵌合載置されている。また、左右方向の左側の各レールガイド17は、その下側に配置される他方(左側)のスライドレール11に嵌合載置されている。
左右方向に延長するように配置された一方(右)のH形鋼からなる支持ビーム19aの外端部には、上向きにH形鋼からなる縦部材20が溶接等により固定されて、逆L型のフレーム21aが構成され、前記支持ビーム19aの先端部には、縦のストッパプレート22aが設けられ、前記逆L型のフレーム21aの外端部下部には、ねじ式ジャッキを備えた伸縮式脚23における筒状部24の上端部フランジがボルトにより固定されて、一方の支持架台25aが構成されている。
前記一方(右)の支持ビーム19aに直列に対称位置に配置され、左右方向に延長するように配置された他方(左)のH形鋼からなる支持ビーム19bの外端部には、上向きにH形鋼からなる縦部材20が溶接等により固定されて、L型のフレーム21bが構成され、前記支持ビーム19bの先端部には、縦のストッパプレート22bが設けられ、前記L型のフレーム21bの外端部下部には、ねじ式ジャッキを備えた伸縮式脚23における筒状部24の上端部フランジがボルトにより固定されて、他方の支持架台25bが構成されている。
前記一方(右)の支持架台25aおよび他方(左)の支持架台25bにおける各支持ビーム19a,19bの上部には、左右方向に延長するように底部フレーム15を支持するためのスライドレール11a,11bを固定して設けており、前記各レール11a,11bの頭部膨出部に各横枠材14におけるレールガイド17が嵌合されて、スライドレール11a,11bを備えた支持架台25a,25bが横方向に互いに接近または離反可能にされ、底部型枠7上に予め組み立てられた床版鉄筋組立体(図示を省略)を配置する時に周囲の側部型枠(詳細は後記する)26あるいは側部型枠26に付属するフレーム等が邪魔にならず、床版鉄筋組立体を容易に搬送配置可能にされ、および床版鉄筋組立体の配置後に側部型枠26を接近させることができるようにされている。
また、各支持架台25a,25bにおける外端部の外側には、外側に縦向きに張り出す間隔をおいた一対の平行な縦部分27およびこれらの縦部分27の基端側を溶接により一体に固定した取付け用縦フランジ28を有する鋼板製のブラケット29における前記取付け用縦フランジ28が、前記支持ビーム19a,19bおよびその上部の縦部材20の外側面にボルト・ナットにより、着脱可能に取付けられている。
前記の各ブラケット29における一対の平行な縦部分27には、底部型枠7における上面板16よりも下方の位置に、前後方向のピン挿通用横孔が設けられ、側部型枠26に一体に固定された縦アーム30の下部が前記縦部分27の間に配置されて、前記各縦部分27と縦アーム30の前後方向のピン挿通用横孔に渡って横ピン37が挿通配置されて、側部型枠26は回動可能にされている。
前記一方の支持架台25aおよびこれに対称位置の他方の支持架台25bにより左右一対の支持架台ユニット25が構成され、前記左右一対の支持架台ユニット25は、前後方向に間隔をおいて平行に多数配置されて、上下方向のレベル調整可能な下部支持架台31を構成している。
一方および他方の各支持架台25a,25bの上端部には、底部型枠7の上面板16よりも下方レベルとされた水平で平坦な支承板32が設けられ、その支承板32には、前後方向に間隔をおいて複数の縦向きのボルト挿通用透孔33が設けられ、前記支承板32の下面には、前記ボルト挿通用透孔33と同心状にナット34が配置または溶接等により固定されている。
前記取付け用縦フランジ28に直角に配置されている前記縦アーム30の下端部には、前記縦フランジ28に近接する円弧状部35と、その円弧状部35に接続し、前記縦フランジ28に直角に外側に離反するように水平に伸びるストッパ部36を備えており、側部型枠26を左右方向外側に脱型するように90°回動した時に、縦アーム30のストッパ部36の下面が縦向きとなって前記取付け用縦フランジ28の外面に係合して、側部型枠26がほぼ90°外側に回動した状態で、側部型枠26の横ピン37を中心とした自重によるモーメントにより、横ピン37を中心とした側部型枠26の外側のモーメントが大きくなることにより保持されるようにされている。
側部型枠26は、前後方向に延長する内側の側面板38と、その外側に一体に固定された側面板支承フレーム39と、前記側面板支承フレーム39に前記縦アーム30における水平な横部分40を固定して備えている。
さらに前記側部型枠26の構成について説明すると、内側の側面板38は、上部縦面板部分38aとこれに接続し、外側下方に傾斜する傾斜面板部分38bと、前記傾斜面板部分38bから下方に下がる下部縦面板部分38cとを備えており、前記上部縦面板部分38aの中間部から傾斜面版部分38bの中間部にかけて上下方向に連続した縦スリット41からなる継ぎ手鉄筋挿通孔を備えている。
前記縦スリット41は前後方向に間隔をおいて平行に多数設けられており、前記各縦スリット41により、予め床版鉄筋組立体を底部型枠7の上面板16の上に配置した時に、前記側部型枠26を床版を製造すべき所定の位置に回動した場合に、前記床版鉄筋組立体における各ループ筋3の外端継ぎ手4を側部型枠26における側面板38縦スリット41を通してその外側に配置できるように構成されている。
前記のように、ループ筋3の端部継ぎ手4を側面板38の外側に配置することにより、プレキャストコンクリート製床版2を製造したときに、図10に示すような継ぎ手4を備えたプレキャストコンクリート製床版2を製造することができる。
なお、前記縦スリット41に挿通するようにループ筋3の継ぎ手4を配置したときに、前記縦スリット41の中間部は、継ぎ手4の上下の鉄筋間になって、開放された状態になるので、前記の開放された縦スリット41の中間部は、適宜前記縦スリット41の中間部の形状にあったコンクリート漏洩防止板(図示を省略した)が設けられる。
さらに前記側部型枠26の構成について説明すると、下部縦面板部分38cの下端部外側には、H形鋼からなる回動フレーム本体42の上下のフランジ43,44の端面が当接して前後方向に延長するように配置されて溶接により固定され、前記回動フレーム本体42の外側におけるフランジ43,44およびウエブ45に、前記縦アーム30における横部分40が溶接により固定され、また前記フランジ43に前後方向に間隔をおいて、上端部に牽引または回動用透孔46を有する鋼板製縦板47が前記各縦アーム30と同じ垂直面上に配置されて、前記フランジ43に溶接により固定されている。
図4に示すように、前記H形鋼からなる回動フレーム本体42の下部には、前記下部支持架台31から前後方向に離れた位置において下向きにブラケット58が設けられ、そのブラケット58には前記縦枠材13のウエブに設けられたナットに締結するための締結ボルト59が設けられ、また、前記ブラケット58には前記ストッパボルト60が設けられ、前記ストッパボルト60の先端を前記縦枠材13の側面に当接させることにより、前記側部型枠を所定の打設位置に保持するようにされている。
また、図4に示すように、各側部型枠26の上部にボルト挿通用孔を備えた支承部61が設けられていると共に、前記支承部61に渡って着脱自在な引き寄せボルト62およびこれにねじ込まれたナット63が設けられて、左右の各側部型枠26の上部が所定の間隔を保持するようにされている。
前記のように、側部型枠26相互は引き寄せボルト62により着脱可能に連結されて所定の間隔が保持されるようにされ、また各側部型枠下部の回動用フレーム本体42が締結ボルト59により縦枠材13に着脱可能に連結され、回動用フレーム本体42が支持架台25a(25b)にボルト50により着脱可能に連結されているので、前記各側部型枠26を脱型する場合には、前記締結ボルト59および引き寄せボルト62を取り外した状態で伸縮式脚23を短縮して支持部57から浮かし、この状態で下部支持架台31および側部型枠26を側方に引き出し、次いで前記伸縮式脚23を伸張して支持部57に着座させて下部支持架台31を支持し、この状態で前記ボルト50を取り外して、前記側部型枠26を横ピン37を中心として回動して傾斜下面12を上面側に回動することができる。また、前記と逆の工程により、各側部型枠26を所定に位置に配置することができる。
前記のように側部型枠26相互を底部型枠7に対して接近または離反移動させることができると共に、側部型枠26を所定のコンクリート打設位置または、脱型位置に保持させることができるようにされている。
なお、図5に示すように、側部型枠26の上部には、雌ねじ部材が設けられ、その雌ねじ部材にねじ込まれた押しボルト64が設けられて、前記押しボルト64を硬化したコンクリート床版に押し付けることにより、側部型枠26の脱型を容易にしている。
前記各縦板47の上部外側および中間部外側の切り欠き部並びに下部中間部には、これらに渡って前後方向に延長する鋼製棒状部材48が配置されて溶接により固定されて、前記回動フレーム本体42を含めて側面板支承フレーム39を構成し、側面板支承フレーム39と側面板38と縦アーム30等により、所定の脱型位置に回動可能な側部型枠26を構成している。前記中間部の鋼製棒状部材48にも、前記回動用透孔46と前後方向の同じ位置に設けた牽引または回動用透孔46を備えている。側部型枠26を回動して脱型する場合には、適宜牽引装置(図示を省略)が使用される。
前記回動フレーム本体42の下部フランジ44には、縦アーム30の両側において前後方向に間隔をおいて左右方向に長孔とされた一対のボルト挿通用透孔49が、前記支持架台25a(25b)上部の支承板32に設けられたボルト挿通用透孔33に合致するように設けられ、下部フランジ44のボルト挿通用透孔49に挿通されると共に前記支承板32下面のナット34にねじ込まれる縦向きのボルト50により、前記側部型枠26は、所定の床版製造姿勢に保持されている。前記縦向きのボルト50の軸方向応力と底板上に床版用コンクリート53を打設した時の側部型枠26に作用する側圧とは、方向が90°異なっているため、ボルト50に作用する軸方向の応力が小さい。また、横ピン37のレベルは上面板16よりも下方レベルであるので、側面板38が打設される床版コンクリート54に食い込むことはない。
前記のように、所定の床版製造姿勢に保持された状態で、左右両側の各側部型枠26上部の牽引または回動用透孔46に牽引装置(図示を省略)の一端側を係止して、左右方向中央よりに牽引すると、左右に対抗する各側部型枠26は、レールガイド部材17に沿って移動されるスライドレール11a,11bと共に接近するように移動され、側部型枠26の側面板38下部が底部型枠7における上面板16の左右方向の端部に近接配置可能にされている(図2の状態)。前記のように側部型枠26相互を底部型枠7に対して接近または離反移動させるために、左右方向一方の各支持架台25a,25bの各伸縮式脚23の座板は支持部57に載置固定されている。
次に、前記の本発明の型枠装置を使用して、プレキャストコンクリート製床版を製造する場合について説明する。
左右の各側部型枠26を脱型して外側に回動退避した位置において、側部型枠26の側面板38の内側が、図1に示すように、上側で水平または傾斜した上面となるので、その清掃および剥離材の塗布を行い、また底部型枠7の上面板16の清掃を行い、剥離材を塗布する。このような清掃および剥離材の塗布作業は、側部型枠26における側面板38が上面となっているので、作業員に無理な姿勢を強いることなく、安定した姿勢で効率よく清掃作業および剥離材の塗布作業を効率よく短時間で終了させることができる。
前記のように側部型枠26の側面板38の清掃および塗布作業を終了した後、継ぎ手4を備えたループ筋3を含む床版鉄筋組立体を底部型枠7上に配置し、前記側部型枠26を回動して、床版鉄筋組立体におけるループ筋3の端部継ぎ手4を縦スリット41に挿入可能にし、また、図示省略の牽引装置により、左右の各支持架台25a、25bを接近させるように移動させて、床版鉄筋組立体におけるループ筋3の端部継ぎ手4を縦スリット41に挿入し、ストッパプレート22a,22b相互を当接させ、各支持架台25a,25bを所定の位置に保持し、かつ回動フレーム本体42における下部フランジ44を支承板32に載置して、ボルト50により側部型枠26を支持架台25a、25bに固定する。
前記の支持架台25a、25bを所定の位置に保持する手段としては、底部型枠7における底部フレーム15おける支持ビーム19a,19b先端のストッパプレート22a,22b相互を当接させて内側に移動するのを拘束し、レールガイド部材17をスライドレール11a,11b上面に設けられたレールストッパ52に当接して、スライドレール11,11bおよび底部フレーム15が左右方向内側に移動するのを拘束し、また側部型枠26上部の牽引または回動用透孔46に渡って、前記の牽引装置または連結部材(図示を省略)を配置して連結することにより、外側に離反するのを防止している。
前記のように側部型枠26を配置すると共に、前後方向の前部型枠および後部型枠(図示を省略)を配置し、前部型枠および後部型枠のスリット等に床版鉄筋組立て体における前後方向のPC鋼材(図示を省略)を挿通配置し、各PC鋼材を緊張した状態で、床版コンクリート53を打設し、養生硬化後、前後の型枠外のPC鋼材を切断し、各縦ボルト50を取り外して、各側部型枠26を牽引装置により回動して、脱型し、支持架台25a,25bを互いに離反するようにスライド移動し、前部型枠および後部型枠54(図6右参照)を脱型し、予めプレキャストコンクリート製床版2に埋め込み固定したインサートに吊り金具を連結し、天井走行クレーン等によりプレキャストコンクリート製床版2を底部型枠9の上面板16から外し、PC鋼材の端部を仕上げ切断を含むプレキャストコンクリート製床版2を仕上げる。
なお、図示を省略するが、前記床版鉄筋組立体の搬送配置は、適宜天井走行クレーン等により搬送配置される。
本発明の一実施形態の型枠装置の一部を拡大して示すものであって、側部型枠を外側に回動した状態を示す拡大縦断側面図である。 本発明の一実施形態の型枠装置を示すものであって、側部型枠を内側に回動して所定の床版位置に固定した状態を示す拡大縦断側面図である。 図2の一部を拡大して示す縦断側面図である。 図2と異なる前後方向に位置において底部フレームの支持状態を示す縦断側面図である。 側部型枠の上部に配置された脱型用の押しボルト付近の構造を示す縦断側面図である。 図3の正面図である。 架台上の支持レールと、底部型枠を支承する底部フレーム15との関係を示す拡大縦断正面図である。 従来の型枠装置の第1例を使用して、プレキャスト床版を製造している状態を示すものであって、(a)は側部型枠を脱型する直前の状態を示す縦断正面図、(b)は側部型枠を脱型した状態を示す縦断正面図である。 従来の型枠装置の第2例を使用して、プレキャスト床版を製造している状態を示すものであって、(a)は側部型枠を脱型する直前の状態を示す縦断正面図、(b)は側部型枠を脱型した状態を示す縦断正面図である。 (a)はプレキャスト床版を拡大して示す平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 (a)は横方向に間隔をおいて隣り合うH型鋼からなる主桁間にプレキャスト床版を架設している状態を示す縦断正面図、(b)はその平面図で、両側のプレキャスト床版を仮想線で示している。
符号の説明
1 主桁
2 プレキャストコンクリート製床版
3 ループ筋
4 継ぎ手
5 傾斜上面
6 下部フランジ
7 底部型枠
8 側部型枠
9A 型枠装置
9B 型枠装置
10 ガイド部材
11 スライドレール
12 傾斜下面
13 縦枠材
14 横枠材
15 底部フレーム
16 上面板
17 レールガイド
19a 支持ビーム
19b 支持ビーム
20 縦部材
21a 逆L型のフレーム
21b L型のフレーム
22a ストッパプレート
22b ストッパプレート
23 伸縮式脚
24 筒状部
25 支持架台ユニット
25a 支持架台
25b 支持架台
26 側部型枠
27 縦部分
28 取付け用の縦フランジ
29 ブラケット
30 縦アーム
31 下部支持架台
32 支承板
33 ボルト挿通用透孔
34 ナット
35 円弧状部
36 ストッパ部
37 横ピン
38 側面板
38a 上部縦面板部分
38b 傾斜面板部分
38c 下部縦面板部分
39 側面板支承フレーム
40 横部分
41 縦スリット(継ぎ手鉄筋挿通孔)
42 回動用フレーム本体
43 上のフランジ
44 下のフランジ
45 ウエブ
46 牽引または回動用透孔
47 鋼板製縦板
48 鋼製棒状部材
49 ボルト挿通用透孔
50 ボルト
52 レールストッパ
53 床版用コンクリート
54 後部型枠(または前部型枠)
55 下部横枠材
56 下部縦枠材
57 支持部
58 ブラケット
59 締結ボルト
60 ストッパボルト
61 支承部
62 引き寄せボルト
63 ナット
64 押しボルト

Claims (2)

  1. 間隔をおいて多数の継ぎ手鉄筋挿通孔を有すると共に傾斜した下面(12)を有する側面板(38)を備えた側部型枠(26)を回動可能に構成したプレキャストコンクリート床版用型枠装置において、前記側部型枠(26)における側面板支承フレーム(39)に、これに一体に縦アーム(30)の上部を取付け、前記縦アーム(30)の下部を支持架台(25a,25b)に設けられたブラケット(29)に横ピン(37)により回動可能に軸支し、かつ前記縦アーム(30)における下端部には、前記横ピン(37)から離れる方向に延長されたストッパ部(36)が設けられ、前記横ピン(37)を中心として側部型枠(26)を回動して脱型した時には、前記ストッパ部(36)を前記支持架台(25a,25b)に係合させて、側部型枠(26)を所定の角度回動した脱型位置に保持し、かつ側部型枠(26)における側面板(38)の傾斜した下面が上面側となるようにしたことを特徴とするプレキャストコンクリート製床版用型枠装置。
  2. 側部型枠(26)を支承する支持架台(25a,25b)の上端部に支承板(32)が設けられ、縦アーム(30)の上部横部分(40)は側部型枠(26)におけるフレーム(39)に固定され、前記フレーム(39)のフランジ部(44)は前記支承板(32)に載置可能にされ、前記フレーム(39)のフランジ部(44)と前記支承板(32)とにボルト挿通孔(33,39)が設けられてボルト・ナットにより分離可能にされていることを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート製床版用型枠装置。
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