JP2006239850A - 感光体用基体及び感光体用基体の製造方法、並びに感光体 - Google Patents

感光体用基体及び感光体用基体の製造方法、並びに感光体 Download PDF

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Abstract

【課題】 所謂「ビビリ」の発生が無く、全振れの少ない切削加工が可能な感光体用基体の製造方法、及び高い寸法精度を有する感光体用基体、並びに画像欠陥の発生がなく、高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に好適な感光体の提供。
【解決手段】 アルミニウム合金製円筒体の内部に該円筒体の内面を押圧する詰め物を挿入した状態で、前逃げ角が3〜15度のバイトを用い、該バイトの前逃げ角をA度とし、該バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが(90+A)度より0.78〜0.18度小さい範囲となるように前記バイトの位置を調整して切削加工を行う感光体用基体の製造方法である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、所謂「ビビリ」の発生が無く、全振れの少ない切削加工が可能な感光体用基体の製造方法、及び高い寸法精度を有する感光体用基体、並びに画像欠陥の発生がなく、高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に好適な感光体(以下、「静電潜像担持体」、「電子写真感光体」、「光導電性絶縁体」と称することもある)に関する。
従来より、電子写真装置は、Fax、複写機、プリンター等として広く使用されている。近時、高解像度化、フルカラー化の進展が著しく、前記電子写真装置に搭載される感光体にも優れた電子写真特性を有することが望まれ、極めて高い寸法精度等が要求されるようになってきている(特許文献1、特許文献2、及び特許文献3参照)。
前記感光体の基体は、アルミニウム合金製円筒体の表面を切削加工することによって製造する方法が一般的である。この感光体用基体は、アルミニウムビュレットを押し出し加工又は抽伸加工によって管状とし、該管を所定寸法に切断した後、これを旋盤に取り付けて切削加工を行う。この切削加工に使用するバイトは天然ダイヤモンド粉末、又は合成ダイヤモンド粉末を焼結して作製した焼結ダイヤモンドバイト、又は単結晶ダイヤモンドバイトを使用するのが一般的である。
これまでも感光体用基体の切削加工方法の改善について数多くの検討がなされている。例えば、(1)主軸回転数4500rpm、ダイヤモンドバイトの送り量0.13mm/revで切削加工する方法(特許文献4参照)、(2)ダイヤモンドバイトを使用し、切削加工速度10m/sec、0.012秒/1回転で切削加工する方法(特許文献5参照)、(3)基体の外表面の加工を行いながら、該基体の少なくとも一部に、制圧支持体を敷設する方法(特許文献6参照)、(4)半径10Rのダイヤモンドバイトで切削加工する方法(特許文献7参照)、(5)単結晶ダイヤモンドバイトで切削加工する方法(特許文献8参照)、(6)人工多結晶ダイヤモンドバイト(平バイト)や、人工多結晶ダイヤモンドバイト(Rバイト)で切削加工する方法(特許文献9参照)、(7)外径40mm、長さ380m、肉厚1.2のA3000アルミ合金管をノーズRが0.4のダイヤモンドバイトを使用し、主軸回転数4500rpm、送り量0.1mm/revで切削加工する方法(特許文献10参照)、(8)アルミニウム結晶粒の抽伸方向の長さをL、その直角な方向の長さをD70%以上のアルミニウム結晶粒のL/Dが1.5以上、3.0以下とし、切削時の線速が6500m/sec以下で先端Rが10mm、すくい角5度、逃げ角3度の多結晶ダイヤモンドバイトで切削加工する方法(特許文献11参照)、などが提案されている。
また、特許文献12には、感光体用基体の加工を、旋盤を使用した切削加工で行う場合、切削加工時に被加工物、又はバイトが振動する現象が発生することがある。更に、切削加工を行って形成した面がムラ状になったり、縞状になることがある。このような現象は、所謂「ビビリ」と呼ばれている。あるいは被加工物に生じたムラ状を所謂「ビビリ」と呼ぶ場合もある。このような「ビビリ」が感光体用基体に生じると、近年の高解像度化、フルカラー化を図った電子写真装置では、各種の画像欠陥が発生する。
また、特許文献13には、切削加工中における「ビビリ」等を検出する方法が提案されている。
また、特許文献14には、切削加工時に発生する「ビビリ」を音として監視し、主軸の回転数を調整する方法が提案されている。しかし、この提案の方法では、切削中に被加工物の回転数が変化するので、1つの被加工物内において切削ピッチが変化し、このように1つの被加工物内で切削ピッチが変化する基体を、レーザー光等を書き込み光源とする電子写真装置で使用すると、書き込み光スポットと、切削ピッチとの関係から、出力画像にムラやスジ状画像が発生してしまうという問題がある。
このように、切削加工によるアルミニウム素管の製造方法は、従来の感光体用基体としては充分であった。しかし、近年の高品質のフルカラー出力可能な電子写真装置における感光体用基体としては十分なものではなく、切削加工において、寸法精度の向上、及び、「ビビリ」現象の抑制が望まれている。特に、高硬度のJIS H4000に定める3000番系アルミニウム合金及び6000番系アルミニウム合金では「ビビリ」が発生し易いという問題があり、更なる高精度であり、かつ「ビビリ」現象の発生のない切削加工方法の提供が望まれている。
一方、旋盤を使用した切削加工を説明した技術書はいくつか有るが、今まで切削加工時のバイト刃先は被加工物の中心を通る水平面に位置させるのが一般的であった(非特許文献1参照)。しかし、近年の高解像度化、あるいはフルカラー出力可能な電子写真装置に使用する感光体に要求される、高寸法精度を有する高品質な感光体用基体を切削加工する方法は、未だ提供されていないのが現状である。
特開2000−29342号公報 特開平11−242407号公報 特開平11−174704号公報 特開2000−29342号公報 特開2000−137343号公報 特開平9−239604号公報 特開2000−181087号公報 特開2001−188373号公報 特開2002−91042号公報 特開2002−126824号公報 特開2002−244323号公報 特開2000−227671号公報 特開2004−61359号公報 特開2004−351597号公報 「切削工具のすべて」、ツールエンジニア編集部編著、株式会社 大河出版、1991年12月発行、71頁の図4、図5、125頁の図2
本発明は、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、所謂「ビビリ」の発生が無く、全振れの少ない切削加工が可能な感光体用基体の製造方法及び感光体用基体、並びに高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に使用可能な感光体を提供することを目的とする。
また、本発明は、高硬度のJIS H4000に定める3000番系アルミニウム合金及び6000番系アルミニウム合金を用いても、高精度でビビリ発生の無い切削加工を行うことができる感光体用基体の製造方法及び感光体用基体、並びに画像欠陥の発生がなく、高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に好適な感光体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、アルミニウム合金製円筒体を切削加工する際に、従来、バイトは被加工物の中心を通る水平面に配置するのが一般的であったが、バイトと被加工物であるアルミニウム合金製円筒体との配置を見直すことによって、全振れ量を従来の切削加工よりも少なくすることができ、高精度で所謂「ビビリ」の発生の無い切削加工を行えることを知見した。
本発明は、本発明者の前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> アルミニウム合金製円筒体の内部に該円筒体の内面を押圧する詰め物を挿入した状態で、前逃げ角が3〜15度のバイトを用いて、前記アルミニウム合金製円筒体を切削加工する感光体用基体の製造方法であって、
前記バイトの前逃げ角をA度とし、該バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが(90+A)度より0.78〜0.18度小さい範囲となるように前記バイトの位置を調整して切削加工を行うことを特徴とする感光体用基体の製造方法である。
<2> 切削加工後のアルミニウム合金製円筒体の外径を2Bmmとしたとき、バイトのすくい面を上にして切削加工する場合には、該バイトの刃先の先端を前記円筒体の中心を通る水平面より(0.0031×B)mm〜(0.014×B)mm上の位置に配設して切削加工を行う前記<1>に記載の感光体用基体の製造方法である。
<3> 切削加工後のアルミニウム合金製円筒体の外径を2Bmmとしたとき、バイトのすくい面を下にして切削加工する場合には、該バイトの刃先の先端を前記円筒体の中心を通る水平面より(0.0031×B)mm〜(0.014×B)mm下の位置に配設して切削加工を行う前記<1>から<2>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<4> バイトのチップが、焼結ダイヤモンド及び単結晶ダイヤモンドのいずれかである前記<1>から<3>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<5> バイトのチップの厚みが、0.25〜1mmである前記<4>に記載の感光体用基体の製造方法である。
<6> 切削加工前のアルミニウム合金製円筒体の外径が20〜120mmであり、かつ切削加工前のアルミニウム合金製円筒体の肉厚が0.75〜3mmである前記<1>から<5>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<7> アルミニウム合金製円筒体の内部に挿入された詰め物が、該円筒体の内面を押圧する圧力が0.2〜20MPaである前記<1>から<6>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<8> アルミニウム合金が、JIS H4000に定める3000番系アルミニウム合金及びJIS H4000に定める6000番系アルミニウム合金のいずれかである前記<1>から<7>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<9> 切削加工時におけるアルミニウム合金製円筒体の回転速度が、3000〜8000rpmである前記<1>から<8>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<10> 一回の切削加工につき、2つのバイトを使用する前記<1>から<9>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<11> 切削量が0.01〜0.3mmである前記<1>から<10>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法である。
<12> 前記<1>から<11>のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法により製造されたことを特徴とする感光体用基体である。
<13> 前記<12>に記載の感光体用基体上に、少なくとも感光層を有することを特徴とする感光体である。
本発明の感光体用基体の製造方法は、アルミニウム合金製円筒体の内部に該円筒体の内面を押圧する詰め物を挿入した状態で、前逃げ角が3〜15度のバイトを用い、該バイトの前逃げ角をA度とし、該バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが(90+A)度より0.78〜0.18度小さい範囲となるように前記バイトの位置を調整して切削加工を行う。その結果、高精度であり、かつ所謂「ビビリ」現象の発生のない切削加工を効率よく行うことができる。
本発明の感光体用基体は、本発明の前記感光体用基体の製造方法により製造されるので、高寸法精度を有する高品質な感光体用基体が得られる。
本発明の感光体は、本発明の前記感光体用基体上に、感光層を有するので、画像欠陥の発生がなく、高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に好適である。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、極めて高い寸法精度を有する感光体用基体、及び該感光体用基体を安価に効率よく製造できる感光体用基体の製造方法、並びに、画像欠陥の発生がなく、高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に好適な感光体を提供することができる。
(感光体用基体及び感光体用基体の製造方法)
本発明の感光体用基体の製造方法は、アルミニウム合金製円筒体の内部に該円筒体内面を押圧する詰め物を挿入した状態で、前逃げ角が3〜15度であるバイトを用いて、前記アルミニウム合金製円筒体を切削加工する工程を含んでなり、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
本発明の感光体用基体は、本発明の前記感光体用基体の製造方法により製造される。
以下、本発明の感光体用基体の製造方法の説明を通じて、本発明の感光体用基体の詳細についても明らかにする。
本発明においては、切削加工中の加工によって発生する振動が最小になるように、前記バイトの前逃げ角をA度としたとき、該バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが(90+A)度より0.78〜0.18度小さい範囲となるようにバイトの位置を調整する。
ここで、図1は、本発明の感光体用基体の製造方法を実施している様子を示した構成図である。図1中、41は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体、42はバイトとバイトの振動を検知するセンサーが取り付けられた治具、43は検出したバイトの振動を電気信号として伝えるケーブル、44は測定したバイトの振動を演算処理する機構、45は被加工物である円筒体41を回転させるモーター、46はバイトとバイトの振動を検知するセンサーが取り付けられた治具42を被加工物である円筒体41の軸方向に移動する機構である。該機構は一般の旋盤のバイト取り付け部に振動センサーを取り付けるものである。
前記振動センサーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各種の振動センサー、マイクロフォン、などが挙げられる。
前記振動センサーは、バイト取り付け治具42に取り付けることが好ましいが、バイトに直接取り付けてもよい。また、前記振動センサーはバイト取り付け治具から離れた位置であって、被加工物の共鳴音を検知できる位置に取り付けても構わない。
ここで、前記振動の評価方法としては、例えば、特開2004−061359号公報で開示されているフーリエ変換やウェーブレット変換等が使用できる。
また、切削加工後の被加工面の品質が最良になるように、前記バイトの前逃げ角をA度としたとき、該バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが(90+A)度より0.78〜0.18度小さい範囲となるようにバイトの位置を調整する。
この場合には、振動センサーを使用しないので、バイト取り付け位置の調整機構のみを組み込めば実施できるという利点が有る。
図2は、バイトの取り付け位置の一例を示す概略図である。図2では、バイトのすくい面を上にして切削する場合を示している。図2において、1はバイト、2は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体であり、該円筒体は図中矢印の方向に回転する。また、3は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体の中心、5はバイトの刃の先端であり、該刃の先端は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体2に当接している。
14はバイトのすくい面、6は被加工物の中心を通る水平面を示す線、θはバイトの先端が被加工物に接触する点から被加工物の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度である。
前逃げ角がA度のバイトを使用したとき、前記角度θが、(90+A)度より0.78〜0.18度小さいことを特徴とし、0.5〜0.3度小さいことが好ましい。前記角度θが上記数値範囲より大きいと、バイト先端のチップが破損し易くなることなることがある。
例えば、前逃げ角Aが7度のバイトを使用し、図2に示すように、バイトを旋盤に取り付ける。このときバイトの後端が下がるように0.5度傾けて取り付けた場合、角度θは90+7−0.5=96.5度となる。なお、図2では理解を助けるため、角度を誇張して描いてある。
これに対し、図13A及び図13Bは、従来の切削加工での被加工物とバイトの配置を示した断面構成図である。図13Aは、すくい面を上にして切削する場合、図13Bは、すくい面を下にして切削する場合である。
図13A及び図13Bにおいて、1はバイト、2は被加工物であり、これは矢印の方向に回転する。そして、3は被加工物2の中心、5はバイトの刃の先端であり、これは被加工物に当接している。
図13A及び図13Bにおいては、角度θはバイトの前逃げ角Aと90度の和である。即ちθ=A+90度となる。
また、図3は、本発明の切削加工方法の別の構成を示した図である。この図3では、バイトのすくい面を下にして切削している場合を示している。図3において、1はバイト、2は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体であり、該円筒体は図中矢印の方向に回転する。
また、3は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体の中心、5はバイトの刃の最先端であり、該刃の最先端は被加工物2に当接している。
図3中、14はバイトのすくい面、θはバイトの刃先の先端が被加工物に接触する点から被加工物の中心を結ぶ線と、バイトの前逃げ面とが交差する角度θである。なお、図3は、図2のバイトの向きと、被加工物の回転方向を逆にしたものである。図3も図2と同様に理解を助けるための図であり、角度を誇張して描いてある。
前逃げ角がA度のバイトを使用したとき、前記角度θが、(90+A)度より0.78〜0.18度小さいことを特徴とし、0.6〜0.25度小さいことが好ましい。前記角度θが上記数値範囲より大きいと、バイトが破損し易くなり、切削不良となることがある。
図4は、本発明で使用するバイトの先端の構成を示した図である。図4中10はバイトのすくい面、11はバイトのチップ、12はチップを溶着するための蝋付け部、13はバイトの柄、いわゆるシャンク、14はバイトの前逃げ面、15はチップの厚みを示す。
前記バイトのチップとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、焼結ダイヤモンドバイト及び単結晶ダイヤモンドバイトのいずれかが好ましい。前記バイトのチップとして焼結ダイヤモンドバイト、又は単結晶ダイヤモンドバイトを使用することにより、軟質で、切削加工時にバイトの刃先に溶着する性質のアルミニウムの切削加工を行っても、チップへの溶着なく、切削加工を行うことが可能になる。
図5は、本発明で使用するバイトのすくい角、及び、前逃げ角を説明するための図である。図5中13は、バイトの柄、いわゆるシャンク、15aはシャンクの下面、15bはシャンクの下面である。5はバイトの刃先、14はバイトの前逃げ面、16はバイトの刃先5を通りシャンクの下面15aと垂直な線を表す。
ここで、前逃げ角は、バイトの刃先5を通りシャンクの下面15aと垂直な線16と、バイトの前逃げ面8とのなす角17とする。
また、図5において、10はすくい面、18はバイトの刃先5を通りシャンクの下面15aあるいは上面15bと平行線である。
ここで、前記すくい角は、バイトのすくい面10と、バイトの刃先5を通りシャンクの下面15aと平行線18の成す角19とする。
前記バイトのシャンク13は、上面15bと下面15aが平行であるが、もしシャンク13の上面15bと下面15aが平行でない場合は、使用する旋盤に取り付けた時の基準面から前逃げ角、及び、すくい角を定義する。
例えば、シャンク13の下面15aを旋盤のバイト取り付け面と合わせてバイトを取り付ける場合は、上記のように、前逃げ角を、バイトの刃先5を通りシャンクの下面15aと垂直な線16と、バイトの前逃げ面8の成す角17とし、また、すくい角を、バイトの刃先5を通りシャンクの下面15aと平行線18と、バイトのすくい面16の成す角19とする。
また、例えば、シャンク13の上面15bを旋盤のバイト取り付け面と合わせてバイトを取り付ける場合は、上記のように、前逃げ角を、バイトの刃先5を通りシャンクの上面15bと垂直な線16と、バイトの前逃げ面8の成す角17とし、また、すくい角を、バイトの刃先5を通りシャンクの上面15bと平行線18と、バイトのすくい面16の成す角19とする。
なお、前記バイトの先端形状は、特に制限はなく、チップの取り付け方によって各種の形状が可能であり、図4、又は図5はあくまでも一例に過ぎない。
ここで、図3に示すように切削加工する場合、バイトのすくい面は下向きになっている。図3の切削加工部を拡大した図を図8に示す。
図3及び図8において、2は被加工物であるアルミニウム合金製管、5はバイトの刃先であり、該刃先は被加工物2に当接している。これは被加工物内部から被加工物を0.2〜20MPaの圧力で押している。そして、11はバイトのチップ、9は切削で発生した切粉である。
前記被加工物2の一部、即ち、図8の8で示した楕円の範囲は、被加工物2の内部に入れた詰め物22と、バイトの前逃げ面で挟まれている。その結果、被加工物2の切削加工が行われている部分は寸法精度が低下するような振動や形状変化が起きず、全振れ精度が優れた加工が行われる。
この効果は、図2に示すようにバイトのすくい面を上にした切削加工方法でも同様に発現する。
以上述べたように、被加工物2はバイトの前逃げ面と被加工物2内部の詰め物22によって挟まれた状態となり、切削加工時に寸法が安定し、加工精度の向上を行える。この方法の実現に当たってはバイトの刃先を支点としてバイトの角度を調節し、図2及び図3におけるθの角度を少なくとも0.1度の精度で設定する必要がある。また、本発明ではバイトの位置を決定するに当たり、バイトの振動が最小になる位置に設定すればよいので、容易に最良の位置に設定することが可能になる。
前記バイトの前逃げ角は3〜15度であり、4〜8度がより好ましい、前逃げ角が3度より小さいと、切削時にバイトのチップが摩擦熱で過熱し、バイトの寿命が短くなることがある。一方、前逃げ角が15度より大きいと、バイトのチップが破損しやすいという問題が有る。
次に、バイトのすくい面を上にして切削する場合の切削加工方法について説明する。
図6は、バイトのすくい面が上の場合の例を示した図である。スペーサー使用前のバイトの刃先5の高さは線6であり、これは被加工物2の中心3を通っていた。そこで、スペーサーを使用してバイトの刃先5の高さが線7の高さになるように、図5に示すようにセットし、このとき角度θが狙いの角度になるようにバイトを取り付ける。ただし、図5ではスペーサーは描かれていない。このとき、バイトの取り付け角度は一切変えることはない。
図6において、被加工物の中心3と、バイトの刃先5を結ぶ線が水平になるように回転させると図2と同じ配置となる。この方法でバイト1を取り付けた場合、その被加工物2に対するバイト1の配置は、図2に示す配置と同じになるので、バイトの取り付け角度、即ちシャンクの取り付け角度を精密に調整することなく、狙いとした角度θを設定することが可能になり、目的とする効果を発現できる。
この方法では、バイトを傾けることなく、その高さのみ変えているので、市販の金属製薄板をスペーサーとして使用してバイトを取り付けることが可能であり、バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θを容易に0.1度という高い位置精度で設定することが可能になる。
また、たとえ切削加工に使用する旋盤にバイトの取り付け角度を調整する機構が無くとも、バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θを0.1度という高い精度で狙いの角度に設定できる。
次に、バイトのすくい面を下にした場合の切削加工方法について説明する。
図7はバイトのすくい面を下にした場合の例を示した図である。スペーサー使用前のバイトの刃先5の高さは線6であり、これは被加工物2の中心3を通っていた。そこで、スペーサーを使用してバイトの刃先の高さが線7の高さになるように図6に示すようにセットし、角度θを狙いの角度になるようにバイトを取り付ける。
ただし、図6ではスペーサーは描かれていない。このとき、バイトの取り付け角度は一切変えることはない。図7において、被加工物の中心3と、バイトの刃先5を結ぶ線が水平になるように回転させると図3と同じになる。この方法でバイト1を取り付けた場合、その被加工物2に対するバイト1の配置は、図3に示す配置と同じになるので、バイト1の取り付け角度、即ちシャンクの取り付け角度を変化させることなく、狙いとした角度θを設定することが可能になり、目的とする効果を発現できる。
この方法では、バイト1を傾けることなく、その高さのみ変えているので、市販の金属製薄板をスペーサーとして使用してバイトを取り付けることが可能であり、バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θを容易に0.1度という高い位置精度で設定することが可能になる。
また、切削加工に使用する旋盤に、たとえバイトの取り付け角度を調整する機構が無くとも、バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θを0.1度という高い精度で狙いの角度に設定できる。
以上述べたように、高い精度でバイトを傾けて取り付けるのは困難であるが、上述した方法によって、バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θを高精度に設定することが可能になる。
ここで、前記スペーサーとしては、市販の金属製薄板が使用可能であり、例えば、0.02mm、0.05mm、0.07mm、0.1mm、0.2mm等のステンレス製の各種厚みの薄板が市販されており、これを使用することにより、θの角度を0.1度の精度で設定することができる。
なお、前記スペーサーの代わりに微小位置調節機構を使用してもよい。
前記バイトのすくい面を下にして切削加工する方法では、バイトのすくい面を上にして切削加工する方法に比べて切粉の排出が容易になるという効果がある。即ち、アルミニウムの切削加工では切粉は粉末状ではなく、連続した紐状となっているので、この切粉が重力に従って落下するように切削した方が、切粉の排出除去が容易である。切粉の排出がうまく行えない場合、切粉がバイトや被加工物にからまり、被加工物表面に傷が付くという問題が発生する。しかし、切粉の排出が問題無く行えるなら、すくい面を上にして切削しても、何ら問題はない。
また、前記バイトのすくい面を上にして切削加工する方法では、バイト刃先の当接状況を目視確認しにくい欠点が有るが、バイトのすくい面を下にして切削加工する方法では、バイト刃先の当接状況を容易に目視確認できる利点が有る。
従って、どちらの方法を採用するかは、被加工物の状態や切削加工の状態を勘案して決定すればよい。
ここで、バイトの刃先を上げる量、あるいは、下げる量は、被加工物の外径によって変化させることが好ましく、被加工物の切削加工後の外径が2Bmmのとき、(0.007×B)mm〜(0.0125×B)mmとすることが好ましい。
例えば、切削加工後の半径がBmmであるアルミニウム合金製円筒体の切削加工において、バイトのすくい面を上にして切削する場合は、バイトの刃先の先端を、該アルミニウム合金製円筒体の中心を通る水平面より(0.0031×B)mm〜(0.014×B)mm上に位置させることが好ましい。
また、切削加工後の半径がBmmであるアルミニウム合金製円筒体の切削加工において、バイトのすくい面を下にして切削する場合は、バイトの刃先の先端を、該アルミニウム合金製円筒体の中心を通る水平面より(0.0031×B)mm〜(0.014×B)mm下に位置させることが好ましい。
このとき、前記バイトの刃先の位置を、被加工物の中心を通る水平面より下あるいは上に偏移させる量は、切削加工後のアルミニウム合金製円筒体の半径がBmmであるとき、(0.0031×B)mm〜(0.014×B)mmが好ましく、(0.007×B)〜(0.01×B)mmがより好ましく、(0.008×B)mmが特に好ましい。
例えば、切削加工後のアルミニウム合金製円筒体の半径が15mmであり、すくい面を下にして切削する場合は、バイトの先端を、被加工物であるアルミニウム合金製円筒体の中心を通る水平面より0.05〜0.21mm下に位置させるのが好ましく、0.11〜0.15mmに位置させるのがより好ましく、0.12mm下に位置させるのが特に好ましい。
また、前逃げ面に露出したバイトのチップの厚みは0.25〜1mmが好ましく、0.4〜0.7mmがより好ましい。前記バイトのチップの厚みがこの範囲内であると、先に説明した効果を十分に発現できる。前記チップの厚みが0.25mm未満であると、バイトのチップ以外の部分が被加工物であるアルミニウム合金製円筒体の表面に接触したり、あるいは、チップの厚みが薄いため、耐久性が不足する問題が発生することがあり、1mmを超えると、バイトのコストが高くなってしまうことがある。
前記被加工物としてのアルミニウム合金製円筒体の切削加工前の外径は、20〜120mmが好ましく、24〜100mmがより好ましい。前記外径が20mm未満であると、被加工物内部への詰め物の充填が完全に行えないことがあり、120mmを超えると、本発明の目的及び効果を達成できなくなることがある。
前記アルミニウム合金製円筒体の切削加工前の厚みは、0.75〜3mmが好ましく、0.85〜1.3mmがより好ましく、0.6〜1.5mmが特に好ましい。前記厚みが0.75mm未満であると、円筒体の肉厚が薄すぎるため、加工したものの寸法精度が悪くなることがあり、厚みが3mmを超えると、被加工物は肉厚が厚いため、十分に強固であり、本発明の切削加工方法の採用有無により寸法精度の差は発生しないことがある。
また、切削加工時にアルミニウム合金製円筒体内部に詰め物を行い、このときアルミニウム合金製円筒体内部の詰め物とアルミニウム合金製円筒体内面の接する圧力が0.2〜20MPaが好ましく、0.3〜10MPaがより好ましい。前記圧力が0.2MPa未満であると、被加工物を内部から押さえる力が十分に作用せず、切削加工時の寸法精度が向上しないことがあり、20MPaを超えると、アルミニウム合金製円筒体が弾性変形することが無いので、切削加工時にバイトの前逃げ面の一部と、アルミニウム合金製円筒体の内部の詰め物に挟まれた部分が少なくなり、その結果、寸法法精度が向上しないことがある。
ここで、前記アルミニウム合金製円筒体内部の詰め物と被加工物内面の接する圧力は、各種の方法で測定することが可能であり、例えば、富士写真フィルム株式会社製のプレスケールを用いて、プレスケールの発色状態から測定することができる。
図9中2は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体、20と21は被加工物の片端に取り付ける治具、22は弾性体からなる円筒体、23は弾性体からなる円筒体の中心に通したシャフトであり、この端は被加工物2の端部に取り付けた治具21に取り付けられている。
また、図10中、20と21は被加工物であるアルミニウム合金製円筒体の片端に取り付ける治具、24は弾性体からなる円盤、23は弾性体からなる円筒体の中心に通したシャフトであり、この端は被加工物2の端部に取り付けた治具21に取り付けられている。
図11は、図10に示した弾性体からなる円盤24を積層した様子を示した図であり、この図では弾性体からなる円盤24の中央を通るシャフト23は描いていない。
図9、図10、及び図11は、切削加工時に被加工物内部に詰め物を挿入し、このときアルミニウム合金製円筒体内部の詰め物と該円筒体内面の接する圧力が0.2〜20MPaの範囲であれば、図8、図9、及び図10に示した以外の構造や形状であっても構わない。
本発明の感光体用基体の製造方法においては、切削抵抗を低減し、ビビリ、焼き付き、及び刃こぼれ等のトラブルを防止するため、潤滑油を供給しながら切削することが好ましい。
ここで、使用可能な潤滑油としては、一般に知られている切削油が使用可能であり、特にアルミニウム切削用として市販されている各種切削油が使用可能である。また、ケロシンあるいは灯油も切削油として使用可能である。
前記潤滑油としては、鉱油以外でもよく、植物油、動物油、あるいはこれらの混合物や、前記油を水に分散した潤滑油でもよい。
これらの潤滑油は、液滴として、バイトの刃先に滴下等して供給してもよく、あるいは、圧縮エアー等によって霧化してバイトの刃先に供給してもよい。潤滑油を供給する方向は、バイトのすくい面から供給してもよく、すくい面と反対側や、あるいは側面から供給してもよい。
前記潤滑油の供給量は、特に制限はなく、削り量に応じて適宜調整することができ、その供給量は灯油を圧縮空気で霧化させて供給する場合には、20〜60cc/minが好ましい。また、前記圧縮空気の圧力は0.2〜0.5MPaが好ましい。
ここで、潤滑油の効果は、潤滑のみでなく、切削部分あるいはバイト刃先を冷却する効果もある。
したがって、前記潤滑油を圧縮空気で霧化して切削部に供給する場合、圧縮空気は断熱膨張するので、潤滑油ミストの温度は、環境温度より2〜5℃低いことが好ましい。これにより、切削部の冷却をより効果的に行えるという効果もある。
また、本発明の感光体用基体の製造方法では、刃先高さを正確に位置決めすることが好ましい。このため、バイトの柄、いわゆるシャンクの太さは10mm×15mm程度が好ましい。
また、バイトを取り付けたとき、バイト取り付け部からバイトが露出する部分の長さは10〜50mmが好ましい。前記バイトが露出する部分の長さが10mm未満であると、潤滑油の供給や切粉の排出がうまく行えないことがあり、50mmを超えると、切削加工時の切削抵抗により、シャンクに歪が発生し、刃先の位置が変位したり、あるいは安定しないという問題がある。
前記シャンクの材質は、特に制限はなく、一般にバイトのシャンクとして使用されている材料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、超鋼、工具鋼が使用可能である。
本発明の感光体用基体の製造方法において、被加工物であるアルミニウム合金製円筒体を旋盤に取り付けて切削するとき、2つのバイトを旋盤に取り付け、切削を行ってもよい。このとき、片方のバイトは粗切削を行い、もう片方のバイトは仕上げ切削を行う。
この2つのバイトは隣接させるか、間隔を空けて取り付ける。間隔を空けて取り付けるとき、その間隔は最大でも7cmが好ましい。
前記2つのバイトを使用して切削するとき、両方のバイトを該バイトの前逃げ角をA度としたとき、該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが(90+A)度より0.78〜0.18度小さい範囲となるように取り付けてもよいが、どちらか片方のみが前記角度範囲を満たすように取り付けても構わない。
前記切削加工時の被加工物であるアルミニウム合金製円筒体の回転速度は、特に制限はなく、被加工物の外径及び材質によって適時調整することができ、例えば、3000〜8000rpmが好ましい。具体的には、外径30mmの場合には4000〜8000rpmが好ましい。外径60mmの場合には3000〜7000rpmが好ましい。外径100mmの場合には2500〜5000rpmが好ましい。
前記アルミニウム合金製円筒体(基体)としては、アルミニウム合金であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、JIS H4000に定める1000番系アルミニウム合金、JIS H4000に定める3000番系アルミニウム合金、JIS H4000に定める6000番系アルミニウム合金、などが使用可能であり、3000番系アルミニウム合金、6000番系アルミニウム合金が特に好適である。
図12は、本発明の切削加工を行っている状態を示す概略図である。図12中、30はバイトを取り付ける治具、31は切削油供給機構、32は霧化した切削油、33aは切削前の被加工物、33bは切削後の被加工物、34は切粉を回収する機構を示す。1はバイト、9は切削で発生した切粉である。
本発明の感光体用基体の製造方法により製造された感光体用基体は、優れた寸法精度を有し、高品質な電子写真感光体の基体として好適に用いられる。
(感光体)
本発明の感光体は、本発明の前記感光体用基体上に、感光層を有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
前記感光体としては、第一の形態では、基体と、該基体上に単層型感光層を設けてなり、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。
また、前記感光体としては、第二の形態では、基体と、該基体上に電荷発生層、及び電荷輸送層を少なくともこの順に有する積層型感光層を設けてなり、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。なお、前記第二形態では、電荷発生層、及び電荷輸送層は逆に積層しても構わない。
−複層型感光層−
前記複層型感光層は、電荷発生層、及び電荷輸送層を少なくともこの順に有し、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。
前記電荷発生層は、少なくとも電荷発生物質を含んでなり、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含んでなる。
前記電荷発生物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、無機系材料と有機系材料とのいずれかを用いることができる。
前記無機系材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、結晶セレン、アモルファス−セレン、セレン−テルル、セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物、などが挙げられる。
前記有機系材料としては、特に制限はなく、公知の材料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シーアイピグメントブルー25(カラーインデックスC.I.21180)、シーアイピグメントレッド41(C.I.21200)、シーアイシッドレッド52(C.I.45100)、シーアイベーシックレッド3(C.I.45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料等のアゾ顔料;シーアイピグメントブルー16(C.I.74100)等のフタロシアニン系顔料;シーアイバットブラウン(C.I.73410)、シーアイバットダイ(C.I.730.50)等のインジゴ系顔料;アルゴールスカーレット5(バイエル社製)、インダスレンスカーレットR(バイエル社製)等のペリレン系顔料;スクエリック染料、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記バインダー樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、必要に応じて、電荷輸送物質を添加してもよい。また、電荷発生層のバインダー樹脂として、上述のバインダー樹脂の他に、高分子電荷輸送物質を添加することもできる。
前記電荷発生層を形成する方法としては、真空薄膜作製法と、溶液分散系からのキャスティング法とが大きく挙げられる。
前者の方法としては、グロー放電重合法、真空蒸着法、CVD法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレーティング法、加速イオンインジェクション法等が挙げられる。この真空薄膜作製法は、上述した無機系材料又は有機系材料を良好に形成することができる。
また、後者のキャスティング法によって電荷発生層を設けるには、電荷発生層形成用塗工液を用いて、浸漬塗工法やスプレーコート法、ビードコート法などの慣用されている方法を用いて行うことができる。
前記電荷発生層形成用塗工液に用いられる有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、沸点が40℃〜80℃のテトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、ジクロロメタン、メタノール、エタノールは、塗工後の乾燥が容易であることから特に好適である。
前記電荷発生層形成用塗工液は、上記有機溶媒中に前記電荷発生物質と、バインダー樹脂を分散、溶解して製造する。有機顔料を有機溶媒に分散する方法としては、例えば、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、振動ミルなどの分散メディアを用いた分散方法、高速液衝突分散方法などが挙げられる。
前記電荷発生層の厚みは、通常、0.01〜5μmが好ましく、0.05〜2μmがより好ましい。
前記電荷輸送層は、帯電電荷を保持させ、かつ、露光により電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保持していた帯電電荷と結合させることを目的とする層である。帯電電荷を保持させる目的を達成するためには、電気抵抗が高いことが要求される。また、保持していた帯電電荷で高い表面電位を得る目的を達成するためには、誘電率が小さく、かつ、電荷移動性がよいことが要求される。
前記電荷輸送層は、少なくとも電荷輸送物質を含んでなり、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記電荷輸送物質としては、正孔輸送物質、電子輸送物質、高分子電荷輸送物質、などが挙げられる。
前記電子輸送物質(電子受容性物質)としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記正孔輸送物質(電子供与性物質)としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記高分子電荷輸送物質としては、以下のような構造を有するものが挙げられる。
(a)カルバゾール環を有する重合体
例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開昭54−11737号公報、特開平4−175337号公報、特開平4−183719号公報、特開平6−234841号公報に記載の化合物等が例示される。
(b)ヒドラゾン構造を有する重合体
例えば、特開昭57−78402号公報、特開昭61−20953号公報、特開昭61−296358号公報、特開平1−134456号公報、特開平1−179164号公報、特開平3−180851号公報、特開平3−180852号公報、特開平3−50555号公報、特開平5−310904号公報、特開平6−234840号公報に記載の化合物等が例示される。
(c)ポリシリレン重合体
例えば、特開昭63−285552号公報、特開平1−88461号公報、特開平4−264130号公報、特開平4−264131号公報、特開平4−264132号公報、特開平4−264133号公報、特開平4−289867号公報に記載の化合物等が例示される。
(d)トリアリールアミン構造を有する重合体
例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−アミノポリスチレン、特開平1−134457号公報、特開平2−282264号公報、特開平2−304456号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−133066号公報、特開平5−40350号公報、特開平5−202135号公報に記載の化合物等が例示される。
(e)その他の重合体
例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特開昭51−73888号公報、特開昭56−150749号公報、特開平6−234836号公報、特開平6−234837号公報に記載の化合物等が例示される。
また、前記高分子電荷輸送物質としては、上記以外にも、例えば、トリアリールアミン構造を有するポリカーボネート樹脂、トリアリールアミン構造を有するポリウレタン樹脂、トリアリールアミン構造を有するポリエステル樹脂、トリアリールアミン構造を有するポリエーテル樹脂、などが挙げられる。前記高分子電荷輸送物質としては、例えば、特開昭64−1728号公報、特開昭64−13061号公報、特開昭64−19049号公報、特開平4−11627号公報、特開平4−225014号公報、特開平4−230767号公報、特開平4−320420号公報、特開平5−232727号公報、特開平7−56374号公報、特開平9−127713号公報、特開平9−222740号公報、特開平9−265197号公報、特開平9−211877号公報、特開平9−304956号公報、等に記載の化合物が挙げられる。
また、電子供与性基を有する重合体としては、上記重合体だけでなく、公知の単量体との共重合体、ブロック重合体、グラフト重合体、スターポリマー、更には、例えば、特開平3−109406号公報に開示されているような電子供与性基を有する架橋重合体などを用いることもできる。
前記バインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルカルバゾール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、フェノキシ樹脂、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、前記電荷輸送層は、架橋性のバインダー樹脂と架橋性の電荷輸送物質との共重合体を含むこともできる。
前記電荷輸送層は、これらの電荷輸送物質及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。前記電荷輸送層には、更に必要に応じて、前記電荷輸送物質及びバインダー樹脂以外に、可塑剤、酸化防止剤、レベリング剤等などの添加剤を適量添加することもできる。
前記電荷輸送層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、5〜100μmが好ましく、近年の高画質化の要求から、電荷輸送層を薄膜化することが図られており、1200dpi以上の高画質化を達成するためには、5〜30μmがより好ましい。
−単層型感光層−
前記単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含んでなる。
前記電荷発生物質、電荷輸送物質、及びバインダー樹脂としては、上述した材料を用いることができる。
前記その他の成分としては、例えば、可塑剤、微粒子、各種添加剤、などが挙げられる。
前記単層型感光層の厚みは、5〜100μmが好ましく、5〜50μmがより好ましい。前記厚みが5μm未満であると、帯電性が低下することがあり、100μmを超えると感度の低下をもたらすことがある。
前記感光層上には、必要に応じて保護層を設けてもよい。該保護層は、少なくともバインダー樹脂、電荷輸送物質、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前バインダー樹脂、及び電荷輸送物質としては、上述した材料を用いることができる。
前記保護層には、更に必要に応じて接着性、平滑性、化学的安定性を向上させる目的で、種々の添加剤を加えてもかまわない。
前記保護層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1〜15μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。
前記基体と前記感光層との間には、必要に応じて、下引き層を設けてもよい。前記下引き層は、接着性を向上する、モアレなどを防止する、上層の塗工性を改良する、残留電位を低減するなどの目的で設けられる。
前記下引き層は、少なくとも樹脂、及び微粉末を含み、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂;共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂;ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂、などが挙げられる。
前記微粉末としては、例えば、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物、金属硫化物、又は金属窒化物などが挙げられる。
前記下引き層の厚みについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.1〜10μmが好ましく、1〜5μmがより好ましい。
前記感光体においては、必要に応じて前記基体上に、接着性、電荷ブロッキング性を向上させるために中間層を設けてもよい。該中間層は樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。
前記樹脂としては、上記下引き層と同様のものを適宜選択して用いることができる。
本発明の感光体は、高い寸法精度を有する本発明の前記感光体用基体を用いているので、高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に好適に用いられる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
−感光体用基体の作製−
まず、外径31.5mmn、内径28mm、長さ350mのJIS H4000に定める3003番アルミニウム合金製管を、昌運工作所製の旋盤に取り付けた。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角10度、すくい角15度、先端Rを1mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図2に示すように取り付けた。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが99.5度のときバイトの振動が最小なので、角度θは99.5度に設定した。なお、振動の評価方法としては、特開2004−061359号公報で開示されているフーリエ変換又はウェーブレット変換を使用した。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、粗切削を行った。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角5度、すくい角15度、先端Rを3mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図3に示すように取り付けた。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが94.5度のときバイトの振動が最小なので、角度θは94.5度に設定した。なお、振動の評価方法としては、特開2004−061359号公報で開示されているフーリエ変換又はウェーブレット変換を使用した。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、仕上切削を行った。
得られたアルミニウム合金製基体は、表面粗さRzが1.2、外径30.0mm、内径28mm、長さ350mであった。以上により、実施例1の感光体用基体を作製した。
(実施例2)
−感光体用基体の作製−
まず、外径31.8mm、内径28mm、長さ350mのJIS H4000に定める6061番アルミニウム合金製管を、昌運工作所製の旋盤に取り付けた。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角10度、すくい角15度、先端Rを1mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図2に示すように取り付けた。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが99.3度のときバイトの振動が最小なので、角度θは99.3度とした。なお、振動の評価方法としては、特開2004−061359号公報で開示されているフーリエ変換又はウェーブレット変換を使用した。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、粗切削を行った。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角5度、すくい角15度、先端Rを3mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図3に示すように取り付けた。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが94.3度のときバイトの振動が最小なので、角度θは94.3度とした。なお、振動の評価方法としては、特開2004−061359号公報で開示されているフーリエ変換又はウェーブレット変換を使用した。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、仕上切削を行った。
得られたアルミニウム合金製基体は、表面粗さRzが1.2、外径30.0mm、内径28mm、長さ350mであった。以上により、実施例2の感光体用基体を作製した。
(実施例3)
−感光体用基体の作製−
まず、外径31.5mm、内径28mm、長さ350mのJIS H4000に定める3003番アルミニウム合金製管を、昌運工作所製の旋盤に取り付けた。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角10度、すくい角15度、先端Rを1.3mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図7に示すように取り付けた。
試し切削を行ったところ、図7の線6と、線7の間隔が0.125mmのとき最も切削面が均一となったので、この条件とした。この条件において、バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θを計算から求めると99.5度であった。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、粗切削を行った。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角5度、すくい角15度、先端Rを3mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図7に示すように取り付け、試し切削を行ったところ、図6の線6と、線7との間隔が0.115〜1.136mmのときビビリがまったく生じなかった。そこで、ほぼ中央の0.125mmを切削条件とした。この条件において、バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θは計算から求めると94.5度であった。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、仕上切削を行った。
得られたアルミニウム合金製基体は、表面粗さRzが1.2、外径30.0mmn、内径28mm、長さ350mであった。以上により、実施例3の感光体用基体を作製した。
(実施例4)
−感光体用基体の作製−
まず、外径60.5mm、内径28mm、長さ350mのJIS H4000に定める6061番アルミニウム合金製管を、昌運工作所製の旋盤に取り付けた。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角10度、すくい角15度、先端Rを1mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図6に示すように取り付けた。
試し切削の結果から、図6の線6と、線7との間隔は0.3mmとした。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θの値は計算から99.4度であった。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、粗切削を行った。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角5度、すくい角15度、先端Rを3mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図6に示すように取り付け、試し切削を行った結果から、図6の線6と、線7との間隔は0.3mmであった。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θは計算から94.4度であった。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、仕上切削を行った。
得られたアルミニウム合金製基体は、表面粗さRzが1.2、外径30.0mm、内径28mm、長さ350mであった。以上により、実施例4の感光体用基体を作製した。
(比較例1)
−感光体用基体の作製−
まず、外径31.5mm、内径28mm、長さ350mのJIS H4000に定める3003番アルミニウム合金製管を、図13Bに示すように昌運工作所製の旋盤に取り付けた。このとき、バイトのすくい面は下向きとなる。
ここで、図13A及び図13Bは、従来の切削加工での被加工物とバイトの配置を示した断面構成図である。図13Aは、すくい面を上にして切削する場合、図13Bは、すくい面を下にして切削する場合である。
図13A及び図13Bにおいて、1はバイト、2は被加工物であり、これは矢印の方向に回転する。そして、3は被加工物2の中心、5はバイトの刃の先端であり、これは被加工物に当接している。
図13A及び図13Bにおいて、バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θはバイトの前逃げ角Aと90度の和である。即ちθ=A+90度である。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角10度、すくい角15度、先端Rを1mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図13Bに示すように取り付け、粗切削を行った。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θの値は100度であった。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角5度、すくい角15度、先端Rを3mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図13Bに示すように取り付け、仕上切削を行った。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θの値は95度であった。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、仕上切削を行った。
得られたアルミニウム合金製基体は、表面粗さRzが1.2、外径30.0mmn、内径28mm、長さ350mであった。以上により、比較例1の感光体用基体を作製した。
(比較例2)
−感光体用基体の作製−
まず、外径60.5mm、内径28mm、長さ350mのJIS H4000に定める6061番アルミニウム合金製管を、図13Bに示すように昌運工作所製の旋盤に取り付けた。このとき、バイトのすくい面は下向きとした。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角10度、すくい角15度、先端Rを1mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図13Bに示すように取り付け、粗切削を行った。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θの値は100度であった。
次に、厚み0.5mmのデビアス社製の焼結ダイヤモンドをバイトのチップとし、前逃げ角5度、すくい角15度、先端Rを3mmとした焼結ダイヤモンドバイトを用意した。このバイトを図13Bに示すように取り付けた。該バイトの先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θの値は95度であった。
以上のように被加工物としてのアルミニウム合金製管及びバイトを取り付け、仕上切削を行った。
得られたアルミニウム合金製基体は、表面粗さRzが1.2、外径30.0mmn、内径28mm、長さ350mであった。以上により、比較例1の感光体用基体を作製した。
<全振れ量の測定>
得られた実施例1〜4及び及び比較例1〜2の各基体を、株式会社リコー製のレーザー外径測定装置に取り付け、JIS B0021に従って幅方向7箇所の全振れ量を測定した。結果を表1に示す。
表1の結果から、実施例1〜4の感光体用基体は、比較例1〜2の感光体用基体に比べて、最大値、標準偏差、最大と最小の差の全振れ量が小さくなることが認められた。
<感光体の作製>
次に、実施例1〜4及び比較例1〜2の各感光体用基体を洗浄した後、以下のようにして、該感光体用基体上に、下引き層、電荷発生層、及び電荷輸送層を順次形成した。
まず、前記各基体上に、下記組成の下引き層用塗工液を浸漬法により塗布した。次に、150℃にて15分間加熱し、熱硬化させて、基体表面に厚み5μmの下引き層を形成した。
−下引き層用塗工液の組成−
・酸化チタン・・・20質量部
・アルキッド樹脂・・・10質量部
・メラミン樹脂・・・10質量部
・メチルエチルケトン・・・60質量部
次に、下記組成の電荷発生層用塗工液を調製した。得られた塗工液を、前記下引き層上に、同様の浸漬法により塗布し、100℃にて10分間乾燥し、厚み約0.1μmの電荷発生層を形成した。
−電荷発生層用塗工液の組成−
・ブチラール樹脂(UCC社製、XYHL)・・・1質量部
・チタニルフタロシアニン・・・9質量部
・シクロヘキサノン・・・30質量部
・テトラヒドロフラン(THF)・・・30質量部
次に、下記組成の電荷輸送層用塗工液を調製した。得られた塗工液を前記電荷発生層上に、同様の浸漬法により塗布し、120℃にて15分間乾燥して、電荷輸送層を形成した。
<電荷輸送層用塗工液の組成>
・ポリカーボネート樹脂(帝人株式会社製、パンライトK−1300)・・・10質量部
・下記構造式で表される電荷移動剤・・・10質量部
・ジクロロメタン・・・80質量部
最後に、両端にフランジを取り付けて、実施例1〜4及び比較例1〜2の各感光体を作製した。
次に、得られた各感光体を、レーザープリンター(株式会社リコー製、IPSiO Color8200)に搭載して、白ベタ、シアン色ハーフトーン画像、マゼンタ色ハーフトーン画像、イエロー色ハーフトーン画像、及び黒色ハーフトーン画像を各5枚づつ印字し、目視観察により画像異常の有無を評価した。画像評価結果を表2に示す。
本発明の感光体用基体の製造方法及び該方法により製造された感光体用基体は、高寸法精度を有しており、電子写真感光体に好適に用いられ、該感光体は画像欠陥の発生がなく、高解像度化、フルカラー出力可能な電子写真装置に好適に用いられる。
図1は、本発明の感光体用基体の製造方法の一例を実施している状態を示す構成図である。 図2は、本発明のバイトと被加工物の位置関係(すくい面を上にした場合)を示す構成例の図である。 図3は、本発明のバイトと被加工物の位置関係(すくい面を下にした場合)を示す別の構成例の図である。 図4は、本発明のバイトの刃先の先端の構成の一例を示す側面図である。 図5は、本発明のバイトの逃げ角とすくい角を説明するための側面図である。 図6は、バイトのすくい面を上にして切削加工する場合のバイトの配置状態を示す図である。 図7は、バイトのすくい面を下にして切削加工する場合のバイトの配置状態を示す図である。 図8は、本発明の切削加工の一例を実施する様子を示す概略部分拡大図である。 図9は、被加工物に切削加工時の支持治具と、内部に管状の詰め物を挿入した状態を説明する断面図である。 図10は、被加工物に切削加工時の支持治具と、内部に円板積層体の詰め物を挿入した状態を説明する断面図である。 図11は、図9で使用した板状積層体を説明するための外観図である。 図12は、本発明の切削加工を行っている状態の一例を示す図である。 図13Aは、従来のバイトのすくい面を上にして切削加工する場合のバイトの配置状態を示す図である。 図13Bは、従来のバイトのすくい面を下にして切削加工する場合のバイトの配置状態を示す図である。
符号の説明
1 バイト
2 被加工物
3 被加工物の中心
5 バイトの刃の最先端
6 被加工物の中心を通る平面
9 切削で発生した切粉
10 バイトのすくい面
11 バイトのチップ
12 チップをシャンクへ溶着した部分
13 バイトのシャンク
14 バイトの前逃げ面
15 バイトのチップの厚み
15a バイトのシャンクの下面
15b バイトのシャンクの上面
16 バイトの刃の最先端を通り、バイトのシャンクの下面あるいはバイトのシャンクの上面に垂直な線
17 前逃げ角
18 バイトの刃の最先端を通り、バイトのシャンクの下面あるいはバイトのシャンクの上面に平行な線
20 切削時に基体を保持する治具
21 切削時に基体を保持する治具
22 円筒状弾性体からなる詰め物
23 切削時に基体を保持する治具に取り付けたシャフト
24 積層板状の詰め物
30 バイトを取り付ける治具
31 切削油供給機構
32 霧化した切削油
33a 切削前の被加工物
33b 切削後の被加工物
34 切粉を回収する機構
θ バイトの先端が被加工物に接触する点から被加工物の中心とを結ぶ線と、バイトの前逃げ面の交差する角度
41 被加工物である円筒体
42 バイトとバイトの振動を検知するセンサーが取り付けられた治具
43 検出したバイトの振動を電気信号として伝えるケーブル
44 測定したバイトの振動を演算処理する機構
45 被加工物である円筒体を回転させるモーター
46 バイトとバイトの振動を検知するセンサーが取り付けられた治具を被加工物である円筒体の軸方向に移動する機構である。

Claims (13)

  1. アルミニウム合金製円筒体の内部に該円筒体の内面を押圧する詰め物を挿入した状態で、前逃げ角が3〜15度のバイトを用いて、前記アルミニウム合金製円筒体を切削加工する感光体用基体の製造方法であって、
    前記バイトの前逃げ角をA度とし、該バイトの刃先の先端が前記アルミニウム合金製円筒体に接触する点から該円筒体の中心を結ぶ線と、該バイトの前逃げ面とが交差する角度θが(90+A)度より0.78〜0.18度小さい範囲となるように前記バイトの位置を調整して切削加工を行うことを特徴とする感光体用基体の製造方法。
  2. 切削加工後のアルミニウム合金製円筒体の外径を2Bmmとしたとき、バイトのすくい面を上にして切削加工する場合には、該バイトの刃先の先端を前記円筒体の中心を通る水平面より(0.0031×B)mm〜(0.014×B)mm上の位置に配設して切削加工を行う請求項1に記載の感光体用基体の製造方法。
  3. 切削加工後のアルミニウム合金製円筒体の外径を2Bmmとしたとき、バイトのすくい面を下にして切削加工する場合には、該バイトの刃先の先端を前記円筒体の中心を通る水平面より(0.0031×B)mm〜(0.014×B)mm下の位置に配設して切削加工を行う請求項1から2のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  4. バイトのチップが、焼結ダイヤモンド及び単結晶ダイヤモンドのいずれかである請求項1から3のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  5. バイトのチップの厚みが、0.25〜1mmである請求項4に記載の感光体用基体の製造方法。
  6. 切削加工前のアルミニウム合金製円筒体の外径が20〜120mmであり、かつ切削加工前のアルミニウム合金製円筒体の肉厚が0.75〜3mmである請求項1から5のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  7. アルミニウム合金製円筒体の内部に挿入された詰め物が、該円筒体の内面を押圧する圧力が0.2〜20MPaである請求項1から6のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  8. アルミニウム合金が、JIS H4000に定める3000番系アルミニウム合金及びJIS H4000に定める6000番系アルミニウム合金のいずれかである請求項1から7のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  9. 切削加工時におけるアルミニウム合金製円筒体の回転速度が、3000〜8000rpmである請求項1から8のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  10. 一回の切削加工につき、2つのバイトを使用する請求項1から9のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  11. 切削量が0.01〜0.3mmである請求項1から10のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の感光体用基体の製造方法により製造されたことを特徴とする感光体用基体。
  13. 請求項12に記載の感光体用基体上に、少なくとも感光層を有することを特徴とする感光体。
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