JP2006239532A - 除湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環経路111のない単純な構成で、効率の良い除湿が行える除湿装置を提供するにあたり、より機器構成を容易にすることや、よりスリムにすることや、より安価にすることや、より品質を向上することを目的としている。
【解決手段】ヒートポンプ(118)と吸放湿手段(119)を有し、除湿対象空気(116)を放熱器(103)、放湿部(121)、吸熱器(105)、吸湿部(120)の順に供給し、吸湿部(120)の一部に室内空気を通過させるパージ部(21)を設けた除湿装置において、放熱器(103)の支持部材(23)に吸放湿手段(119)と吸熱器(105)の支持部と除湿対象空気(116)の風路機能と各風路間のシール機構を兼ね備え一体成型し、同時に放熱器(103)と吸熱器(105)の梱包材機能を兼ねた構成としたもの。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮機、放熱器、膨張機構、吸熱器等から構成されるヒートポンプと、吸着剤や吸収剤を用いて吸放湿を行う吸放湿手段を備えた除湿装置に関する。
従来のヒートポンプと吸放湿手段を備えた除湿装置としては、放熱器、吸放湿手段の放湿部、吸熱器の順に空気を循環させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、その除湿装置について図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、除湿装置の本体100内には、圧縮機102、放熱器103、膨張機構104、吸熱器105を配管接続した冷媒回路106と、吸着剤107が担持されたハニカムローター108が設けられており、循環ファン109によって送風される循環空気110が、放熱器103、ハニカムローター108の一部、吸熱器105の順に循環するように循環経路111が形成されている。また、ハニカムローター108の他の部分は、吸込口112および吹出口113を開口した供給経路114内に配置されており、供給ファン115によって除湿対象空気116が供給されている。また、冷媒回路106内には冷媒117が充填されており、この冷媒117が、圧縮機102で圧縮されることによって、放熱器103、膨張機構104、吸熱器105の順に冷媒回路106内を循環し、放熱器103において循環空気110に放熱するとともに、吸熱器105において循環空気110から吸熱することによってヒートポンプ118を動作させている。ハニカムローター108は、図示しない駆動手段によって回転しており、この回転に伴いハニカムローター108に担持された吸着剤107が、循環経路111内における循環空気110との接触と供給経路114内における除湿対象空気116との接触を繰り返している。この吸着剤107は、晒される空気の相対湿度が高ければ多くの水分を保持でき、相対湿度が低くなると保持可能な水分量が減少する特性を有しているので、相対湿度の異なる複数の空気との接触を繰り返せば、各々の相対湿度における吸着剤107の保持可能な水分量の差に応じて水分の吸脱着が行われることになる。ここで、循環経路111内で吸着剤107と接触する循環空気110は、放熱器103において冷媒117の放熱により加熱されて除湿対象空気116よりも低い相対湿度の空気となっているので、この相対湿度の差によって、吸着剤107が、除湿対象空気116中の水分を吸着し、吸着した水分を循環空気110中に脱着するように作用する。この吸脱着作用によって吸放湿手段119としての動作がなされることとなり、ハニカムローター108の供給経路114内に位置する部分が除湿対象空気116から吸湿する吸湿部120、ハニカムローター108の循環経路111内に位置する部分が循環空気110へ放湿する放湿部121となる。吸湿部120において吸湿された除湿対象空気116は低湿の空気となって吹出口113から本体101外部に吹出し、放湿部121において放湿された循環空気110は、高湿の空気となって吸熱器105に供給される。吸熱器105に供給された高湿の循環空気110は、冷媒117の吸熱によって露点温度以下まで冷却されて空気中の水分が飽和する。この飽和した水分が凝縮してタンク122に滴下し、このタンク122に溜まった凝縮水の量が除湿装置の除湿量となるのである。
特開昭63−1423号公報(第2−3頁、第1図)
以上の例では、吸湿部120において除湿対象空気116から吸湿し、この吸湿した水分を、放熱器103で加熱した高温の循環空気110を放湿部121に供給することによって放湿させ、この放湿させた水分を含んだ高湿の循環空気110を吸熱器105において冷却して水分を飽和させるとことにより除湿するようにしている。したがって循環空気110を放熱器103、放湿部121、吸熱器105に循環させる循環経路111を密閉性よく本体101内に形成する必要があり、装置構成が複雑化するという問題点があった。そして循環経路111の密閉度が低い場合には、除湿対象空気116と循環空気110との湿度移行が発生して除湿効率が低下するという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するものであり、循環経路111のない単純な構成で、効率の良い除湿が行える除湿装置を提供することを目的としている。また、前記目的を達成するにあたり、より機器構成を容易にすることや、よりスリムにすることや、より安価にすることや、より品質を向上することができる除湿装置を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明が講じた第1の課題解決手段は、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の支持部(16)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の支持部(16)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることとなる。
また、本発明が講じた第2の課題解決手段は、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることとなる。
また、本発明が講じた第3の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段において、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)と吸放湿手段(119)の支持部(16)が一体で形成されるので、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く保たれることとなる。
また、本発明が講じた第4の課題解決手段は、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に除湿対象空気(116)の風路部(27)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に除湿対象空気(116)の風路部(27)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることとなる。
また、本発明が講じた第5の課題解決手段は、上記第1、第2または第3の課題解決手段において、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に除湿対象空気(116)の風路部(27)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)と吸放湿手段(119)の支持部(16)と風路部(27)が一体で形成されるので、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)のそれぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つこととなる。
また、本発明が講じた第6の課題解決手段は、吸湿部(120)の一部に室内空気を通過させるパージ部(21)を設け、前記パージ部(21)に流入する室内空気を導くパージ風路(22)を、前記放熱器(103)を支持する支持部材(23)に一体成型で設けたものである。
この手段では、パージ部(21)に流入する室内空気を導くパージ風路(22)が放熱器(103)を支持する支持部材(23)に一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることとなる。また、前記パージ部(21)によって、吸湿部(120)には放湿部(121)に供給される除湿対象空気(116)よりも多くの空気が供給される。これにより吸放湿手段(119)の吸湿に適する風量と、前記吸放湿手段(119)の放湿に適する風量とのアンバランスが解消されることになる。
また、本発明が講じた第7の課題解決手段は、上記第1、第2、第3または第4の課題解決手段において、吸湿部(120)の一部に室内空気を通過させるパージ部(21)を設け、前記パージ部(21)に流入する室内空気を導くパージ風路(22)を、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)と吸放湿手段(119)の支持部(16)と風路部(27)とパージ風路(22)が一体で形成されるので、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)とパージ部(21)のそれぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つこととなる。また、パージ部(21)によって、吸湿部(120)には放湿部(121)に供給される除湿対象空気(116)よりも多くの空気が供給される。これにより吸放湿手段(119)の吸湿に適する風量と、吸放湿手段(119)の放湿に適する風量とのアンバランスが解消されることになる。
また、本発明が講じた第8の課題解決手段は、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(28A)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(28A)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることとなる。
また、本発明が講じた第9の課題解決手段は、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6または第7の課題解決手段において、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(28A)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(28A)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることとなる。また、前記吸放湿手段(119)の支持部(16)と一体に形成されることにより、前記シール部(28A)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く管理することができるため、さらに漏れ防止性能が向上することとなる。
また、本発明が講じた第10の課題解決手段は、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(28B)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(28B)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることとなる。また、前記パージ部(21)によって、前記吸湿部(120)には前記放湿部(121)に供給される前記除湿対象空気(116)よりも多くの空気が供給される。これにより前記吸放湿手段(119)の吸湿に適する風量と、前記吸放湿手段(119)の放湿に適する風量とのアンバランスが解消されることになる。
また、本発明が講じた第11の課題解決手段は、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8または第9の課題解決手段において、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(28B)を一体成型で設けたものである。
この手段では、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)をそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(28B)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることとなる。また、前記吸放湿手段(119)の支持部(16)と一体に形成されることにより、前記シール部(28B)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く管理することができるため、さらに漏れ防止性能が向上することとなる。
また、本発明が講じた第12の課題解決手段は、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10または第11の課題解決手段において、吸放湿手段(119)の保持部材(20)を設けたものである。
この手段では、支持部(16)で支持された吸放湿手段(119)のがたつきを保持部材(20)が抑制することとなる。
また、本発明が講じた第13の課題解決手段は、上記第12の課題解決手段において、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に除湿対象空気(116)の風路部(30)を一体成型で設けたものである。
この手段では、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に除湿対象空気(116)の風路部(30)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることとなる。また、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)のそれぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つこととなる。
また、本発明が講じた第14の課題解決手段は、上記第12または第13の課題解決手段において、吸湿部(120)の一部に室内空気を通過させるパージ部(21)を設け、前記パージ部(21)を通過した空気を室内に吹出すパージ風路(31)を、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に一体成型で設けたものである。
この手段では、パージ部(21)を通過した空気を室内に吹出すパージ風路(31)と前記吸放湿手段(119)の保持部材(20)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることとなる。また、前記吸放湿手段(119)の前記パージ部(21)と前記放湿部(121)と前記吸湿部(120)それぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つこととなる。
また、本発明が講じた第15の課題解決手段は、上記第12、第13または第14の課題解決手段において、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(32A)を一体成型で設けたものである。
この手段では、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(32A)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることとなる。また、前記吸放湿手段(119)の前記保持部材(20)と一体に形成されることにより、前記シール部(32A)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く管理することができるため、さらに漏れ防止性能が向上することとなる。
また、本発明が講じた第16の課題解決手段は、上記第12、第13、第14または第15の課題解決手段において、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(32B)を一体成型で設けたものである。
この手段では、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)をそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(32B)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることとなる。また、前記吸放湿手段(119)の前記保持部材(20)と一体に形成されることにより、前記シール部(32A)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く管理することができるため、さらに漏れ防止性能が向上することとなる。
また、本発明が講じた第17の課題解決手段は、上記第12、第13、第14、第15または第16の課題解決手段において、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に補助加熱手段(24)の保持部(34)を一体成型で設けたものである。
この手段では、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に補助加熱手段(24)の保持部(34)が一体で形成されるので前記吸放湿手段(119)と前記補助加熱手段(24)位置関係が精度良く保たれることとなる。
また、本発明が講じた第18の課題解決手段は、上記第17の課題解決手段において、補助加熱手段(24)によって温度上昇する吸放湿手段(119)の保持部材(20)の一部分を前記補助加熱手段(24)の構造体(24A)にて保護したものである。
この手段では、補助加熱手段(24)によって温度上昇する吸放湿手段(119)の保持部材(20)の一部分を前記補助加熱手段(24)の構造体(24A)にて保護し、前記補助加熱手段(24)の熱が前記保持部材(20)に伝わりにくくしたものである。
また、本発明が講じた第19の課題解決手段は、上記第17または第18の課題解決手段において、補助加熱手段(24)の構造体(24A)にて吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(24C)を設けたものである。
この手段では、補助加熱手段(24)の構造体(24A)に設けたシール部(24C)にて吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気の漏れを抑制することとなる。
また、本発明が講じた第20の課題解決手段は、上記第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10または第11の課題解決手段において、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持する支持部材(23)に梱包材機能を兼ね備えたものである。
この手段では、放熱器(103)と吸熱器(105)が支持部材(23)に取り付けられた状態で納入される。その際、前記支持部材(23)は輸送時の振動や衝撃から前記放熱器(103)と吸熱器(105)を保護することとなる。
また、本発明が講じた第21の課題解決手段は、上記第20の課題解決手段において、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付けた状態で、前記支持部材(23)に積み重ねが可能な保持手段(35)を備えたものである。
この手段では、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付けた状態で、前記支持部材(23)に積み重ねが可能な保持手段(35)により、積み重ねた状態で、輸送時の振動や衝撃によってずれや外れることが生じないように保持することとなる。
また、本発明が講じた第22の課題解決手段は、上記第20または第21の課題解決手段において、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付け、前記支持部材(23)を積み重ねた状態で、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)が複数の支持部材(23)に支持されるものである。
この手段では、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付け、前記支持部材(23)を複数積み重ねた状態で、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)が組み付けられた支持部材(23)以外に隣り合った支持部材(23)によって支持されることとなる。
また、本発明が講じた第23の課題解決手段は、上記第20、第21または第22の課題解決手段において、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付け、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)を繋ぐ冷媒配管(38)を設けたものである。
この手段では、放熱器(103)と吸熱器(105)と冷媒配管(38)が支持部材(23)に取り付けられた状態で納入される。その際、前記支持部材(23)は輸送時の振動や衝撃から前記放熱器(103)と吸熱器(105)と前記冷媒配管(38)を保護することとなる。
また、本発明が講じた第24の課題解決手段は、上記第20、第21、第22または第23の課題解決手段において、放熱器(103)または吸熱器(105)のどちらか一方もしくは双方から圧縮機(102)とを繋ぐ吐出冷媒配管(39)および吸入冷媒配管(40)を設けたものである。
この手段では、吐出冷媒配管(39)および吸入冷媒配管(40)の圧縮機(102)側端部が支持部材(23)から一定の距離を保つこととなる。
また、本発明が講じた第25の課題解決手段は、上記第23または第24の課題解決手段において、吐出冷媒配管(39)と吸入冷媒配管(40)と冷媒配管(38)の配管保護部(41)を設けたものである。
この手段では、放熱器(103)と吸熱器(105)と吐出冷媒配管(39)と吸入冷媒配管(40)と冷媒配管(38)が支持部材(23)に取り付けられた状態で納入される。その際、前記支持部材(23)の配管保護部(41)は輸送時の振動や衝撃によってそれぞれの配管の自重による変形から前記吐出冷媒配管(39)と前記吸入冷媒配管(40)と前記冷媒配管(38)を保護することとなる。
また、本発明が講じた第26の課題解決手段は、上記第25の課題解決手段において、吐出冷媒配管(39)と吸入冷媒配管(40)と冷媒配管(38)の配管保護部(41)が加熱対象空気(3)、除湿対象空気(116)およびパージ空気(4)のいずれか1つ以上の風路を形成する機能を兼ね備えたものである。
この手段では、配管保護部(41)が加熱対象空気(3)、除湿対象空気(116)およびパージ空気(4)のいずれか1つ以上の風路を形成する機能を兼ね備えているので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることとなる。
また、本発明が講じた第27の課題解決手段は、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25または第26の課題解決手段において、放熱器(103)の支持部材(23)と吸放湿手段(119)の保持部材(20)の双方もしくはどちらか一方に電気配線保持部(29,33)を設けたものである。
この手段では、放熱器(103)、吸熱器(105)、吸放湿手段(119)および補助加熱手段(24)の周辺に配線される電気配線(42)が、高温部やエッヂ部や結露部に接触することが防止されることとなる。また、前期電気配線(42)が風路を妨げることを防止することとなる。
本願発明は、かかる構成とすることにより以下に記載されるような効果を奏するものである。
(イ)本願の第1の発明にかかる除湿装置によれば、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の支持部(16)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成することができ、安価で組立てを容易にすることができる。
(ロ)本願の第2の発明にかかる除湿装置によれば、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成することができ、安価で組立てを容易にすることができる。
(ハ)本願の第3の発明にかかる除湿装置によれば、上記(イ)または(ロ)に記載した効果に加えて、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)と吸放湿手段(119)の支持部(16)が一体で形成されるので、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く保つこととなり、ばらつきの少ない組立てを容易にすることができる。
(ニ)本願の第4の発明にかかる除湿装置によれば、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に除湿対象空気(116)の風路部(27)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成することができ、安価で組立てを容易にすることができる。
(ホ)本願の第5の発明にかかる除湿装置によれば、上記(イ)、(ロ)または(ハ)に記載した効果に加えて、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)と吸放湿手段(119)の支持部(16)と風路部(27)が一体で形成されるので、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)のそれぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つことによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(ヘ)また、本願の第6の発明にかかる除湿装置によれば、パージ部(21)に流入する室内空気を導くパージ風路(22)が放熱器(103)を支持する支持部材(23)に一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成されることができ、安価で組立てを容易にすることができる。
(ト)本願の第7の発明にかかる除湿装置によれば、上記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)または(ホ)に記載した効果に加えて、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)と前記吸放湿手段(119)の支持部(16)と風路部(27)とパージ風路(22)が一体で形成されるので、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)のそれぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つことによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(チ)また、本願の第8の発明にかかる除湿装置によれば、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(28A)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることによって、漏れによる除湿効率の低下を防ぐことができ、安価で組立てを容易にすることができる。
(リ)また、本願の第8の発明にかかる除湿装置によれば、上記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)または(ト)に記載した効果に加えて、前記吸放湿手段(119)の支持部(16)と一体に形成されることにより、前記シール部(28A)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く管理することができるため、さらに漏れ防止性能が向上することができ、漏れによる除湿効率の低下を防ぐことができる。
(ヌ)また、本願の第10の発明にかかる除湿装置によれば、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に前記吸放湿手段(119)の前記吸湿部(120)、前記パージ部(21)および前記放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(28B)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れ防止されることによって、漏れによる除湿効率の低下を防ぐことができ、さらに安価で組立てを容易にすることができる。
(ル)また、本願の第11の発明にかかる除湿装置によれば、上記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)、(ト)、(チ)または(リ)に記載した効果に加えて、吸放湿手段(119)の支持部(16)と一体に形成されることにより、シール部(28B)と前記吸放湿手段(119)の位置関係が精度良く管理することができるため、さらに漏れ防止性能が向上することができ、漏れによる除湿効率の低下を防ぐことができる。
(ヲ)また、本願の第12の発明にかかる除湿装置によれば、上記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)、(ト)、(チ)、(リ)、(ヌ)または(ル)に記載した効果に加えて、支持部(16)で支持された吸放湿手段(119)のがたつきを保持部材(20)が抑制することにより、前記吸放湿手段(119)の作用を安定させ除湿効率を安定して得ることができる。また、摺動部となる前記支持部(16)と前記吸放湿手段(119)の磨耗による動作不良を低減することができる。また、輸送時などの振動および衝撃から前記吸放湿手段(119)の破損を防止することができる。また、前記吸放湿手段(119)の動作音を低減することができる。
(ワ)また、本願の第13の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ヲ)に記載した効果に加えて、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に除湿対象空気(116)の風路部(30)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成することができ、安価で組立てを容易にすることができる。また、放熱器(103)と吸熱器(105)と前記吸放湿手段(119)のそれぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つことによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(カ)また、本願の第14の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ヲ)または(ワ)に記載した効果に加えて、パージ部(21)を通過した空気を室内に吹出すパージ風路(31)と前記吸放湿手段(119)の保持部材(20)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成することができ、安価で組立てを容易にすることができる。また、前記吸放湿手段(119)の前記パージ部(21)と前記放湿部(121)と前記吸湿部(120)それぞれを通る空気を効率よく導くこととなり、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つことによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(ヨ)また、本願の第15の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ヲ)、(ワ)または(カ)に記載した効果に加えて、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に前記吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(32A)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れを防止するることができ、安価で組立てを容易にすることができる。また、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つことによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(タ)また、本願の第16の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ヲ)、(ワ)、(カ)または(ヨ)に記載した効果に加えて、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に前記吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(32B)が一体で形成されるので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく漏れを防止するることができ、安価で組立てを容易にすることができる。また、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つことによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(レ)また、本願の第17の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ヲ)、(ワ)、(カ)、(ヨ)または(タ)に記載した効果に加えて、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に前記補助加熱手段(24)の保持部(34)が一体で形成されるので前記吸放湿手段(119)と前記補助加熱手段(24)位置関係が精度良く保たれることによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(ソ)また、本願の第18の発明にかかる除湿装置によれば、上記(レ)に記載した効果に加えて、補助加熱手段(24)によって温度上昇する吸放湿手段(119)の保持部材(20)の一部分を前記補助加熱手段(24)の構造体(24A)にて保護し、前記補助加熱手段(24)の熱が前記保持部材(20)に伝わりにくくすることができる。これにより、前記保持部材(20)の材質を耐熱温度の高い高価な材料を用いることなく安価にすることができ、溶解および燃焼といった安全性を向上することができる。
(ツ)また、本願の第19の発明にかかる除湿装置によれば、上記(レ)または(ソ)に記載した効果に加えて、補助加熱手段(24)の構造体(24A)に設けたシール部(24C)にて吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)をそれぞれを通過する空気の漏れを抑制することができ、風路間の漏れの少ない安定した空気の流れを保つことによって、安定した除湿効率を得ることができる。
(ネ)また、本願の第20の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)、(ト)、(チ)、(リ)、(ヌ)または(ル)に記載した効果に加えて、放熱器(103)と吸熱器(105)が支持部材(23)に取り付けられた状態で納入され、前記支持部材(23)は輸送時の振動や衝撃から前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)を保護する機能を兼ね備えていることにより、梱包費用を安価にすることができ、箱から取り出しそのまま組立てることで工数を削減でき、廃棄梱包材の量をさくげんすることができる。
(ナ)また、本願の第21の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ネ)に記載した効果に加えて、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付けた状態で、積み重ねることができるため、コンパクトに梱包することができる。
(ラ)また、本願の第22の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ネ)または(ナ)に記載した効果に加えて、放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付け、前記支持部材(23)を複数積み重ねた状態で、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)が組み付けられた前記支持部材(23)以外に隣り合った支持部材(23)によって支持されるため、より強固に前記支持部材(23)に固定することができ、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)が輸送時の振動や衝撃によって外れることを防止できる。
(ム)また、本願の第23の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ネ)、(ナ)または(ラ)に記載した効果に加えて、放熱器(103)と吸熱器(105)と冷媒配管(38)が支持部材(23)に取り付けられた状態で納入されることにより、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)の重みによって変形や折れが生じやすい前記冷媒配管(38)を輸送時の振動や衝撃から保護することができ、品質を向上することができる。
(ウ)また、本願の第24の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ネ)、(ナ)、(ラ)または(ム)に記載した効果に加えて、吐出冷媒配管(39)および吸入冷媒配管(40)の圧縮機(102)側端部が支持部材(23)から一定の距離を保つことによって、冷凍サイクルを組むロー付け作業がやりやすくなり、冷媒漏れの発生を抑制し、品質を向上することができる。
(エ)また、本願の第25の発明にかかる除湿装置によれば、上記(ラ)または(ム)に記載した効果に加えて、放熱器(103)と吸熱器(105)と吐出冷媒配管(39)と吸入冷媒配管(40)と冷媒配管(38)が支持部材(23)に取り付けられた状態で納入される。その際、前記支持部材(23)の配管保護部(41)は輸送時の振動や衝撃によってそれぞれの配管の自重による変形から前記吐出冷媒配管(39)と前記吸入冷媒配管(40)と前記冷媒配管(38)を保護することができ、品質を向上することができる。
(ノ)また、本願の第25の発明にかかる除湿装置によれば、上記(エ)に記載した効果に加えて、配管保護部(41)が加熱対象空気(3)、除湿対象空気(116)およびパージ空気(4)のいずれか1つ以上の風路を形成する機能を兼ね備えているので、部品点数が減り、部品同士の勘合や接続をなくし、スリムで無駄なく構成することができ、安価で組立てを容易にすることができる。
(オ)また、本願の第27の発明にかかる除湿装置によれば、上記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)、(ト)、(チ)、(リ)、(ヌ)、(ル)、(ヲ)、(ワ)、(カ)、(ヨ)、(タ)、(レ)、(ソ)、(ツ)、(ネ)、(ナ)、(ラ)、(ム)、(ウ)、(エ)または(ノ)に記載した効果に加えて、放熱器(103)、吸熱器(105)、吸放湿手段(119)および補助加熱手段(24)の周辺に配線される電気配線(42)が、高温部やエッヂ部や結露部に接触することと、風路を妨げることを防止することによって、品質を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、従来の例と同一の構成要素については同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる除湿装置の概略構成を示した図である。
図に示すように、除湿装置の本体101内に、圧縮機102、放熱器103、膨張機構104、吸熱器105を配管接続した冷媒回路106と、供給空気から吸湿する吸湿部120および供給空気に放湿する放湿部121を有する吸放湿手段119を設け、冷媒回路106内に冷媒117を充填し、補助加熱手段としてヒーター24を設けている。また、本体101には吸込口112と吹出口113を開口し、メイン送風ファン1とバイパス送風ファン2の運転によって、吸込口112から除湿対象空気116と加熱対象空気3とパージ空気4を本体101内に供給する構成としている。そして、本体101内に供給された除湿対象空気116が、メイン送風ファン1によって放熱器103、ヒーター24、放湿部121、吸熱器105、吸湿部120に順に供給されて吹出口113より本体101外部に流出し、また、加熱対象空気3が、バイパス送風ファン2によって、除湿対象空気116と同一方向から放熱器103に供給されて吹出口113より本体101外部に流出し、また、パージ空気4が、バイパス送風ファン2によって、除湿対象空気116と同一方向から吸湿部120に供給されて吹出口113より本体101外部に流出するように風路を形成している。そして、圧縮機102により冷媒117を圧縮することによって、冷媒117が、放熱器103、膨張機構104、吸熱器105の順に冷媒回路106内を循環し、放熱器103に供給される除湿対象空気116および加熱対象空気3に対して放熱するとともに吸熱器105に供給される除湿対象空気116から吸熱することによってヒートポンプ118を作動させる構成となっている。
次に上記のような構成による除湿装置の動作を説明する。
図2は、本発明の実施形態1にかかる除湿装置の冷媒117の状態変化を示すモリエル線図(圧力−エンタルピ線図)である。点A、点B、点C、点Dを矢符で結んだサイクルは、冷媒回路106内を循環する冷媒117の状態変化を示しており、冷媒117は圧縮機102において圧縮されることにより圧力とエンタルピが上昇して点Aから点Bの状態変化を行い、放熱器103において供給される除湿対象空気116および加熱対象空気2に対して放熱することによりエンタルピが減少して点Bから点Cの状態となる。次に膨張機構104において膨張して減圧することにより圧力が低下して点Cから点Dの状態変化を行い、吸熱器105において供給される除湿対象空気116から吸熱することによりエンタルピが増加して点Dから点Aの状態に戻る。このような冷媒117の状態変化により、吸熱器105において吸熱し、放熱器103において放熱するヒートポンプ118が動作し、この時、点Bと点Cのエンタルピ差に冷媒117の循環量を乗じた値が放熱器103における放熱量、点Aと点D(点C)のエンタルピ差に冷媒117の循環量を乗じた値が吸熱器105における吸熱量となり、放熱量と吸熱量の差、即ち点Bと点Aのエンタルピ差に冷媒117の循環量を乗じた値が圧縮機102の圧縮仕事量になる。
図3は、本発明の実施形態1にかかる除湿装置における除湿対象空気116、加熱対象空気3、パージ空気4の状態変化を示す湿り空気線図であり、各々の空気状態の変化を説明する。
まず、点aの状態の除湿対象空気116および加熱対象空気3が放熱器103に供給され、冷媒117の放熱により加熱されて点b1の状態となる。ここで加熱対象空気3は、点b1の状態のまま装置外部に排出され、除湿対象空気116は、放湿部121に供給されてハニカムローター108に担持された吸着剤107が保有している水分を脱着することにより加湿されて、湿度が上昇するとともに温度が低下して点c1の状態となる。
一方、放熱器103に供給された後の除湿対象空気116の残り116(c)は、次にヒーター24に供給されて更に高温に加熱されて点b2の状態となる。点b2の状態となった除湿対象空気116(c)は、次に放湿部121に供給されてハニカムローター108に担持された吸着剤107が保有している水分を脱着することにより加湿されて、湿度が上昇するとともに温度が低下して、点c2の状態となる。
そして、放湿部121において加湿された点c1および点c2の状態の除湿対象空気116は次に吸熱器105に供給され、冷媒117の吸熱により露点温度以下まで冷却されて点dの飽和状態となる。この時に飽和した水分は凝縮水としてタンク122に回収される。点dの飽和状態となった除湿対象空気116(a)は次に吸湿部120に供給され、吸着剤107に水分を吸着されることによって除湿されて湿度が低下するとともに温度が上昇し、点eの状態の乾燥空気となる。点eの状態となった除湿対象空気116は、メイン送風ファン1に吸引されて装置外部に排出される。
また、点aの状態のパージ空気4は、吸湿部120に供給されて吸着剤107が保有する放熱器103の余熱を除去するとともに吸着剤107に水分を吸着されることによって除湿され、温度が上昇するとともに湿度が低下して点fの乾燥空気となる。点b1の状態となった加熱対象空気3と点fの状態となったパージ空気4は、ともにバイパス送風ファン2に吸引されて装置外部に排出される。
以上の除湿対象空気116およびパージ空気4の状態変化において、吸熱器105において回収される凝縮水の量は、点c1と点dの絶対湿度差に放熱器103にのみ供給される除湿対象空気116(b)の重量換算風量を乗じた値と、点c2と点dの絶対湿度差に放熱器103に供給された後にヒーター24に供給される除湿対象空気116(c)の重量換算風量を乗じた値との加算値となり、放湿部121における放湿量は、点b1と点c1の絶対湿度差に放熱器103にのみ供給される除湿対象空気116(b)の重量換算風量を乗じた値と、点b2と点c2の絶対湿度差に放熱器103に供給された後にヒーター24に供給される除湿対象空気116(c)の重量換算風量を乗じた値との加算値となる。また、吸湿部120における吸湿量は、点dと点eの絶対湿度差に除湿対象空気116の重量換算風量を乗じた値と点aと点fの絶対湿度差にパージ空気4の重量換算風量を乗じた値との加算値となる。
以上の動作において、理想状態では、放湿部121の出口空気状態を示す点c1および点c2は、吸湿部120の入口空気状態を示す点dと同一の相対湿度である点c1’および点c2’に近づき、吸湿部120の出口空気状態を示す点eは、放湿部121の入口空気状態を示す点b1と点b2の空気の混合した点hと同一の相対湿度である点e’に近づく。したがって点dの相対湿度を上昇させ、点b1および点b2の相対湿度を低下させること、即ち、点dで示した吸湿部120への供給空気と点b1および点b2で示した放湿部121への供給空気との相対湿度差を拡大することが吸放湿量を高めることになり、結果的に除湿効率が向上することになる。
また、除湿対象空気116の重量換算風量と加熱対象空気3の重量換算風量を加算して点aと点b1のエンタルピ差に乗じた値が放熱器103における放熱量、点c1と点dのエンタルピ差に放熱器103にのみ供給される除湿対象空気116(b)の重量換算風量を乗じた値と、点c2と点dのエンタルピ差に放熱器103に供給された後にヒーター24に供給される除湿対象空気116(c)の重量換算風量を乗じた値との加算値が吸熱器105における吸熱量となり、この放熱器103における放熱量および吸熱器105における吸熱量は、図2の冷媒117の状態変化から得られる放熱量および吸熱量と等しくなる。
従って、放熱器103において除湿対象空気116のみでは不足する冷媒117の放熱分を加熱対象空気3が補うことと、放熱器103では作り出すことのできない高温の空気をヒーター24の加熱により供給することによって、除湿対象空気116の風量を放湿部121における放湿、吸熱器105における冷却、吸湿部120における吸湿の過程における最適な値に設定することができるのである。
また、各点a、b、c、d、e、fが風路的に隣り合い互いの風路間の漏れに対し、除湿効率が低下することは述べるまでもない。
図4は、図1に示す概略構成を実現した除湿装置の概略展開図である。本体101はケース上5、ケース下6、ケース左7、ケース右8、ケース前9、ケース後10の6部品によって形成し、ケース上5には吹出口113と装置の操作を行う操作パネル11と取っ手12が設けられている。ケース後10には吸込口112を設け、その吸込口112にはフィルター13が設けられている。ケース下6の上には水受け部14と圧縮機102とタンク122が配置され水受け部14の上に放熱器103、膨張機構104、吸熱器105、吸放湿手段119、メイン送風ファン1、バイパス送風ファン2、吸熱器カバー15が構成される構造となっている。
図5は、吸放湿手段119、放熱器103、吸熱器105部分のファン側から見た詳細展開図で、図6は吸放湿手段119、放熱器103、吸熱器105部分の吸込口側から見た詳細展開図である。また、図7は図5および図6に示した展開図を組み合わせた組図である。
図5、6および図7より、詳細な構成および機能を説明する。
放熱器103を支持する支持部材としてホルダー23を設け、このホルダー23は、吸熱器105の支持部26と、吸放湿手段119の支持部として回転軸16と、除湿対象空気116の風路部としてホルダー側メイン風路27と、パージ空気4の風路部としてホルダー側パージ風路22と、吸放湿手段119の吸湿部120と放湿部121を通過する除湿対象空気116における各風路間の空気の漏れを防止するホルダー側シール部28Aと、吸放湿手段119におけるパージ空気4と除湿対象空気116の漏れを防止するホルダー側シール部28Bと、電気リード(42)が放熱器103および吸熱器105および吸放湿手段119およびヒーター24に接触することと各風路の妨げになることを防止するホルダーリード保持部29を兼ね備えている。
また、吸放湿手段119は、吸着剤107が担持された軸方向に通風可能な円筒状のハニカムローター108を備えており、このハニカムローター108を回動自在に回転軸16で支持している。そして、ハニカムローター108の外周にギア17を形成し、このギア17と回転駆動する駆動モーター18の歯車部19をかみ合わせてハニカムローター108をゆっくりと回転させる。
また、この吸放湿手段119をホルダー23とローターカバー20で挟み込んで吸放湿手段119を保持する保持部材としてローターカバー20を設ける。このローターカバー20は、除湿対象空気116の風路部としてカバー側メイン風路30と、パージ空気4の風路部としてカバー側パージ風路31と、ホルダー側シール部28Aと対応する吸放湿手段119の吸湿部120と放湿部121を通過する除湿対象空気116における各風路間の空気の漏れを防止するカバー側シール部32Aと、ホルダー側シール部28Bに対応する吸放湿手段119におけるパージ空気4と除湿対象空気116の漏れを防止するカバー側シール部32Bと、電気リード(42)が放熱器103および吸熱器105および吸放湿手段119およびヒーター24に接触することと各風路の妨げになることを防止するカバーリード保持部33と、ヒーター24を支持するヒーター支持部34を兼ね備えている。
また、ヒーター24はニクロムヒーター24Bとそれを支持するヒーターボックス24Aからなり、ヒーターボックス24Aはギア17とローターカバー20といったヒーター24周辺の構造物の温度上昇を抑える形状としている。さらに、ヒーターボックス24Aはホルダー側シール部32Bの温度上昇を抑えるとともに、ホルダー側シール部28Bに対応する吸放湿手段119におけるパージ空気4と除湿対象空気116の漏れを防止するヒーター側シール部24Cを有する。
このような構成とすることで、吸放湿手段119は除湿対象空気116に放湿する放湿部121と除湿対象空気116から吸湿する吸湿部120とパージ空気4から吸湿するパージ部21の3つの領域に分けられる。そして、駆動モーター18を駆動すると歯車部19を介してギア17に駆動力が伝達してハニカムローター108が回転することになる。このハニカムローター108の回転によって吸着剤107は、吸湿部120における除湿対象空気116との接触と放湿部121における除湿対象空気116とパージ部21におけるパージ空気4との接触を繰り返すことになる。この吸着剤107は、晒される空気の相対湿度が高ければ多くの水分を保持でき、相対湿度が低くなると保持可能な水分量が減少する特性を有しているので、相対湿度の異なる複数の空気との接触を繰り返せば、各々の相対湿度における吸着剤107の保持可能な水分量の差に応じて水分の吸脱着が行われることになる。ここで、吸湿部120で吸着剤107と接触する除湿対象空気116は、吸熱器105において冷媒117の吸熱により冷却された高い相対湿度の空気であり、放湿部121で吸着剤107と接触する除湿対象空気116は、放熱器103において冷媒117の放熱により加熱された低い相対湿度の空気であるので、この相対湿度の差によって、吸着剤107の吸脱着作用がなされて吸放湿手段119が作動することになるのである。
このとき、ホルダー23は放熱器103と吸熱器105と吸放湿手段119を支持し、除湿対象空気116とパージ空気4の風路を形成し、吸放湿手段119における各風路間の空気の漏れを防止し、放熱器103および吸熱器105への電気リードの接触を防止するといった機能を兼ね備えて一体で形成している。このため、各機能部品を組み上げる必要もなく組立てを簡略化でき、構造が単純化され、各部品の支持強度を維持しやすく、各部品をコンパクトに配置しやすくすることができる。
また、ローターカバー20は、吸放湿手段119とヒーター24を保持し、除湿対象空気116とパージ空気4の風路を形成し、吸放湿手段119における各風路間の空気の漏れを防止し、放熱器103および吸熱器105への電気リードの接触を防止するといった機能を兼ね備えて一体で形成している。このため、各機能部品を組み上げる必要もなく組立てを簡略化でき、構造が単純化され、各部品の支持強度を維持しやすく、各部品をコンパクトに配置しやすくすることができる。
また、ヒーターボックス24Aはニクロムヒーター24Bを支持し、ホルダー側シール部32Bなどローターカバー20やギア17といったヒーター24周辺の構造物の温度上昇を抑え、耐熱温度の高い高価な樹脂材料を用いることなく安価な樹脂材料を用いることができる。さらに、ホルダー側シール部28Bに対応する吸放湿手段119におけるパージ空気4と除湿対象空気116の漏れを防止するヒーター側シール部24Cでは、ハニカムローター108の表面がニクロムヒーター24Bの熱によって高温となっているため、ローターカバー20のカバー側シール部32Bではその耐熱温度のため十分に隙間を詰めることができないのでシール性が不十分であった。しかし、耐熱温度の高いヒーター側シール部24Cでは、ハニカムローター108との隙間を詰め、よりシール性を向上することができ、ローターカバー20全部もしくはカバー側シール部32B部分のみを別部品として耐熱性の高い材料とするより安価にすることができる。
次に、ホルダー23は除湿装置の構成部品としての機能だけでなく梱包材としての機能を兼ね備えた形状としているので、図8、9および図10を用いて説明する。
図8はホルダー23に放熱器103と吸熱器105を組み込んだ組図、図9は図8の反対側から見た組図、図10は放熱器103と吸熱器105を組み込んだホルダー23を複数重ね合わせたときの形態を表した図である。
ホルダー23は放熱器103と吸熱器105を組み込んだ状態で図6のように積み重ねられる形状としており、放熱器103と吸熱器105を部品として購入する際の放熱器103と吸熱器105を保護する部材として利用できるようにしている。そして、積み重ねる際にしっかりと受けてしかも輸送時などの振動に対し、ずれを防止する保持手段としてピン35が設けられている。ピン35は回転軸16の穴に挿入されずれを防止する。また、放熱器103や吸熱器105を挟み込む形で輸送時などの振動に対ししっかりと保持する手段としてリブA36とリブB37が設けられている。このリブA36とリブB37はピン35と同様にずれ防止の機能を兼ねている。そして、放熱器103と吸熱器105を繋ぐ冷媒配管としてキャピラリーチューブ配管38と、放熱器103と吸熱器105各々と圧縮機102とを繋ぐ冷媒配管としてD配管39とS配管40が取り付けられ、このキャピラリーチューブ配管38とD配管39とS配管40を保護する保護リブ41が設けられている。この保護リブ41は除湿対象空気116および加熱対象空気3の風路を形成する機能を兼ね備えている。
このような構成において、放熱器103と吸熱器105の個々を梱包する梱包材が不要となり、その費用や廃棄や取り扱う手間が省け、安価にすることができる。
また、箱から取り出してすぐに組み立てられるので工数が削減できる。
また、ピン35とリブA36とリブB37によって、重ねられたホルダー23が崩れたり、ずれることを防止することで互いが干渉しあって起こる打痕などの輸送品質を向上することができる。
そして、放熱器103と吸熱器105も固定することができるのでキャピラリーチューブ配管38のような強度の弱い配管を繋いだ状態でも輸送することができ、組み立てが容易となる。
また、D配管39とS配管40を付けることによって、ホルダー23が邪魔になり行いにくい配管の溶接作業を容易にすることができる。
また、保護リブ41は、積み重ねられたホルダー23が複数列段ボール箱に同梱されても隣り合うホルダー23がキャピラリーチューブ配管38とD配管39とS配管40を傷つけることのない様に機能し、輸送品質が向上する。
同時に、保護リブ41は、除湿対象空気116および加熱対象空気3の風路を形成する機能を兼ね備え、除湿装置に必要な部品点数を低減し、安価にすることができる。
なお、ハニカムローター108に担持する吸着剤107としては、吸湿性があってハニカムローター108に担持でき、さらに水分脱着のためにある程度の耐熱性がある物質であれば良く、例えば、シリカゲル、ゼオライトなどの無機質の吸着型吸湿剤、有機高分子電解質(イオン交換樹脂)などの吸湿剤、塩化リチウムなどの吸収型吸湿剤等を用いることができる。さらに吸着剤107は1種類に限るものではなく、上述した吸着剤107の2種類以上を組み合わせて用いても良いのである。
また、冷媒回路106に充填する冷媒117としては、HCFC系冷媒(分子中に塩素、水素、フッ素、炭素の各原子を含む)、HFC系冷媒(分子中に水素、炭素、フッ素の各原子を含む)、炭化水素、二酸化炭素等を用いることができる。
以上のように本発明にかかる除湿装置は、循環経路111を要しない簡易な構成で、多様な環境下で効率の良い除湿を行い得るものであり、除湿機、乾燥機、空調機、溶剤回収装置等の高効率な除湿機能が所望される用途に適している。
本発明の実施の形態1にかかる除湿装置の概略構成を示した図 同除湿装置の冷媒の状態変化を示すモリエル線図(圧力−エンタルピ線図) 同除湿装置における除湿対象空気および加熱対象空気およびパージ空気の状態変化を示す湿り空気線図 同除湿装置の概略展開図 同吸放湿手段、放熱器、吸熱器部分のファン側から見た詳細展開図 同吸放湿手段、放熱器、吸熱器部分の吸込口側から見た詳細展開図 同図5および図6に示した展開図を組み合わせた組図 同ホルダーに放熱器と吸熱器を組み込んだ組図 同図8の反対側から見た組図 同放熱器と吸熱器を組み込んだホルダーを複数重ね合わせたときの形態を表した図 従来の除湿装置の概略構成を示した図
符号の説明
1 メイン送風ファン(送風手段)
16 回転軸(支持部)
20 ローターカバー(保持部材)
21 パージ部
22 ホルダー側パージ風路(パージ風路)
23 ホルダー(支持部材)
24 ヒーター(補助加熱手段)
24A ヒーターボックス(構造体)
24C ヒーター側シール部(シール部)
26 支持部
27 ホルダー側メイン風路(風路部)
28A ホルダー側シール部(シール部)
28B ホルダー側シール部(シール部)
29 ホルダーリード保持部(電気配線保持部)
30 カバー側メイン風路(風路部)
31 カバー側パージ風路(パージ風路)
32A カバー側シール部(シール部)
32B カバー側シール部(シール部)
33 カバーリード保持部(電気配線保持部)
34 ヒーター支持部(支持部)
35 ピン(保持手段)
38 キャピラリーチューブ配管(冷媒配管)
39 D配管(吐出冷媒配管)
40 S配管(吸入冷媒配管)
41 保護リブ(配管保護部)
102 圧縮機
103 放熱器
104 膨張機構
105 吸熱器
116 除湿対象空気
117 冷媒
118 ヒートポンプ
119 吸放湿手段
120 吸湿部
121 放湿部

Claims (27)

  1. 冷媒(117)を圧縮する圧縮機(102)と前記冷媒(117)が供給空気に対して放熱する放熱器(103)と前記冷媒(117)が膨張する膨張機構(104)と前記冷媒(117)が供給空気から吸熱する吸熱器(105)とを有するヒートポンプ(118)と、供給空気から吸湿する吸湿部(120)および供給空気に放湿する放湿部(121)を有する吸放湿手段(119)と、除湿対象空気(116)を前記放熱器(103)、前記放湿部(121)、前記吸熱器(105)、前記吸湿部(120)の順に供給する送風手段(1)とを備え、前記放熱器(103)を支持する支持部材(23)に前記吸放湿手段(119)の支持部(16)を一体成型で設けたことを特徴とする除湿装置。
  2. 冷媒(117)を圧縮する圧縮機(102)と前記冷媒(117)が供給空気に対して放熱する放熱器(103)と前記冷媒(117)が膨張する膨張機構(104)と前記冷媒(117)が供給空気から吸熱する吸熱器(105)とを有するヒートポンプ(118)と、供給空気から吸湿する吸湿部(120)および供給空気に放湿する放湿部(121)を有する吸放湿手段(119)と、除湿対象空気(116)を前記放熱器(103)、前記放湿部(121)、前記吸熱器(105)、前記吸湿部(120)の順に供給する送風手段(1)とを備え、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)を一体成型で設けたことを特徴とする除湿装置。
  3. 放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸熱器(105)の支持部(26)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項1記載の除湿装置。
  4. 冷媒(117)を圧縮する圧縮機(102)と前記冷媒(117)が供給空気に対して放熱する放熱器(103)と前記冷媒(117)が膨張する膨張機構(104)と前記冷媒(117)が供給空気から吸熱する吸熱器(105)とを有するヒートポンプ(118)と、供給空気から吸湿する吸湿部(120)および供給空気に放湿する放湿部(121)を有する吸放湿手段(119)と、除湿対象空気(116)を前記放熱器(103)、前記放湿部(121)、前記吸熱器(105)、前記吸湿部(120)の順に供給する送風手段(1)とを備え、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に除湿対象空気(116)の風路部(27)を一体成型で設けたことを特徴とする除湿装置。
  5. 放熱器(103)を支持する支持部材(23)に除湿対象空気(116)の風路部(27)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の除湿装置。
  6. 冷媒(117)を圧縮する圧縮機(102)と前記冷媒(117)が供給空気に対して放熱する放熱器(103)と前記冷媒(117)が膨張する膨張機構(104)と前記冷媒(117)が供給空気から吸熱する吸熱器(105)とを有するヒートポンプ(118)と、供給空気から吸湿する吸湿部(120)および供給空気に放湿する放湿部(121)を有する吸放湿手段(119)と、除湿対象空気(116)を前記放熱器(103)、前記放湿部(121)、前記吸熱器(105)、前記吸湿部(120)の順に供給する送風手段(1)とを備え、吸湿部(120)の一部に室内空気を通過させるパージ部(21)を設け、前記パージ部(21)に流入する室内空気を導くパージ風路(22)を、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に一体成型で設けたことを特徴とする除湿装置。
  7. 吸湿部(120)の一部に室内空気を通過させるパージ部(21)を設け、前記パージ部(21)に流入する室内空気を導くパージ風路(22)を、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に一体成型で設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の除湿装置。
  8. 冷媒(117)を圧縮する圧縮機(102)と前記冷媒(117)が供給空気に対して放熱する放熱器(103)と前記冷媒(117)が膨張する膨張機構(104)と前記冷媒(117)が供給空気から吸熱する吸熱器(105)とを有するヒートポンプ(118)と、供給空気から吸湿する吸湿部(120)および供給空気に放湿する放湿部(121)を有する吸放湿手段(119)と、除湿対象空気(116)を前記放熱器(103)、前記放湿部(121)、前記吸熱器(105)、前記吸湿部(120)の順に供給する送風手段(1)とを備え、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(28A)を一体成型で設けたことを特徴とする除湿装置。
  9. 放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(28A)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の除湿装置。
  10. 冷媒(117)を圧縮する圧縮機(102)と前記冷媒(117)が供給空気に対して放熱する放熱器(103)と前記冷媒(117)が膨張する膨張機構(104)と前記冷媒(117)が供給空気から吸熱する吸熱器(105)とを有するヒートポンプ(118)と、供給空気から吸湿する吸湿部(120)および供給空気に放湿する放湿部(121)を有する吸放湿手段(119)と、除湿対象空気(116)を前記放熱器(103)、前記放湿部(121)、前記吸熱器(105)、前記吸湿部(120)の順に供給する送風手段(1)とを備え、放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)をそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(28B)を一体成型で設けたことを特徴とする除湿装置。
  11. 放熱器(103)を支持する支持部材(23)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)をそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(28B)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の除湿装置。
  12. 吸放湿手段(119)の保持部材(20)を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の除湿装置。
  13. 吸放湿手段(119)の保持部材(20)に除湿対象空気(116)の風路部(30)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項12記載の除湿装置。
  14. 吸湿部(120)の一部に室内空気を通過させるパージ部(21)を設け、前記パージ部(21)を通過した空気を室内に吹出すパージ風路(31)を、吸放湿手段(119)の保持部材(20)に一体成型で設けたことを特徴とする請求項12または13記載の除湿装置。
  15. 吸放湿手段(119)の保持部材(20)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)および放湿部(121)を通過する除湿対象空気(116)の漏れを抑制するシール部(32A)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項12、13または14記載の除湿装置。
  16. 吸放湿手段(119)の保持部材(20)に吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)をそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(32B)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項12、13、14または15記載の除湿装置。
  17. 吸放湿手段(119)の保持部材(20)に補助加熱手段(24)の保持部(34)を一体成型で設けたことを特徴とする請求項12、13、14、15または16記載の除湿装置。
  18. 補助加熱手段(24)によって温度上昇する吸放湿手段(119)の保持部材(20)の一部分を前記補助加熱手段(24)の構造体(24A)にて保護することを特徴とする請求項17記載の除湿装置。
  19. 補助加熱手段(24)の構造体(24A)に、吸放湿手段(119)の吸湿部(120)、パージ部(21)および放湿部(121)のそれぞれを通過する空気間の漏れを抑制するシール部(24C)を一体で設けることを特徴とする請求項17または18記載の除湿装置。
  20. 放熱器(103)と吸熱器(105)を支持する支持部材(23)に梱包材機能を兼ね備えたことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の除湿装置。
  21. 放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付けた状態で、前記支持部材(23)に積み重ねが可能な保持手段(35)を備えたことを特徴とする請求項20記載の除湿装置。
  22. 放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付け、前記支持部材(23)を積み重ねた状態で、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)のどちらか一方または双方が複数の支持部材(23)に支持されることを特徴とする請求項20または21記載の除湿装置。
  23. 放熱器(103)と吸熱器(105)を支持部材(23)に組み付け、前記放熱器(103)と前記吸熱器(105)を繋ぐ冷媒配管(38)を設けたことを特徴とする請求項20、21または22記載の除湿装置。
  24. 放熱器(103)または吸熱器(105)のどちらか一方もしくは双方から圧縮機(102)とを繋ぐ吐出冷媒配管(39)および吸入冷媒配管(40)を設けたことを特徴とする請求項20、21、22または23記載の除湿装置。
  25. 吐出冷媒配管(39)と吸入冷媒配管(40)と冷媒配管(38)の配管保護部(41)を設けたことを特徴とする請求項23または24記載の除湿装置。
  26. 吐出冷媒配管(39)と吸入冷媒配管(40)と冷媒配管(38)の配管保護部(41)が加熱対象空気(3)、除湿対象空気(116)およびパージ空気(4)のいずれか1つ以上の風路を形成する機能を兼ね備えたことを特徴とする請求項25記載の除湿装置。
  27. 放熱器(103)の支持部材(23)と吸放湿手段(119)の保持部材(20)の双方もしくはどちらか一方に電気配線保持部(29,33)を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25または26記載の除湿装置。
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