以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図8は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形枠状の外枠2と、外枠2に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3には、その窓孔に対応して遊技盤4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側に、前枠3に開閉自在に枢着されたガラス扉5と前面板6とが配置されている。前面板6には、発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。前枠3の下部には、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
遊技盤4には、図2に示すように、発射手段9から発射された遊技球を案内するガイドレール11が環状に装着されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に、液晶表示手段13、第1図柄表示手段14、第2図柄表示手段15、第1図柄始動手段16、第2図柄始動手段17、可変入賞手段18、普通入賞手段19〜21等の各種遊技部品が配置されている。
液晶表示手段13は、遊技盤4に前側から装着された表示ケース22と、この表示ケース22の略中央に配置された液晶表示部23とを備えており、表示ケース22の上部側に第1図柄表示手段14が設けられている。液晶表示部23は、第2図柄表示手段15を構成すると共に、遊技者に対して通常のデモ画像、その他遊技画像等を表示可能となっている。
第1図柄表示手段14は1個又は複数個、例えば1個の第1図柄を変動表示可能であり、通過ゲート等よりなる第1図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に、その第1図柄が乱数制御等により所定時間変動して停止するようになっている。
第1図柄は、上下方向又は左右方向のスクロール等によって変動し、変動後に所定態様(所定種類の図柄)又は非所定態様で停止する。第1図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では、0〜9までの数字図柄が用いられている。
なお、第1図柄表示手段14を、例えば当たり、はずれに対応する複数、例えば2個のランプにより構成し、それらのランプを例えば交互に点灯させることによって変動させ、当たり側のランプを点灯させる所定態様と、はずれ側のランプを点灯させる非所定態様の何れかで停止させるようにしてもよい。
第2図柄始動手段17は、開閉自在な左右一対の開閉爪17aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、第1図柄表示手段14の変動後の第1図柄が所定態様となった場合に一対の開閉爪17aが所定時間開状態に作動するようになっている。
第2図柄表示手段15は、図3に示すように、左右方向に複数、例えば3個の図柄表示部27a〜27cを有し、それら各図柄表示部27a〜27cに夫々1個の第2図柄(遊技図柄)28a〜28cを変動表示可能となっている。
各第2図柄28a〜28cは、第2図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に例えば上下方向にスクロールする等、乱数抽選によって選択された所定の変動パターンで所定時間変動して、特定態様(全て同種図柄となるなどの所定の図柄の組み合わせ)又は非特定態様となるように左、右、中等の所定の順序で停止する。
第2図柄28a〜28cは、夫々単一の価値を有する複数種類の通常図柄と、それら通常図柄のうちの所定の2以上と同等の価値を有する1又は複数の多価値図柄とで構成され、それら複数の通常図柄と多価値図柄とのうちの複数が図柄表示部27a〜27c毎に所定の順序で出現するように変動表示されるようになっている。
第2図柄28a〜28cには、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜図柄を使用可能である。この実施形態では、通常図柄として「0」〜「9」までの10種類の数字図柄を、多価値図柄として「0,1」,「1,2」,「2,3」,「3,4」,「4,5」,「5,6」,「6,7」,「7,8」,「8,9」,「9,0」,「奇数」,「偶数」の12種類を用いるものとする。また、12種類の多価値図柄のうち、「奇数」,「偶数」の2種類を特別多価値図柄、他の10種類を普通多価値図柄として区別する。
なお、普通多価値図柄、例えば「0,1」は、「0」と「1」の2種類の通常図柄と同等の価値を有しており、第2図柄28aがこの多価値図柄「0,1」で停止した場合、残りの第2図柄28b,28cが「0」又は「1」の何れかの通常図柄で揃えば特定態様となる。同様に、特別多価値図柄、例えば「奇数」は、奇数の数字図柄よりなる5種類の通常図柄「1」,「3」,「5」,「7」,「9」と同等の価値を有しており、第2図柄28aがこの多価値図柄「奇数」で停止した場合、残りの第2図柄28b,28cが奇数の通常図柄で揃えば特定態様となる。
このように、本実施形態の多価値図柄は、夫々どの通常図柄と同等の価値を有しているかをその図柄によって直接的に表示するようになっている。
また第2図柄28a〜28cには、その種類によって1種類又は複数種類の特定図柄と非特定図柄とが設定されており、0〜9までの10種類の通常図柄の内、奇数図柄が特定図柄、偶数図柄が非特定図柄となっている。なお、「奇数」,「偶数」以外の多価値図柄については、夫々奇数図柄と偶数図柄の両方の価値を有しているため、他の第2図柄との関係で特定図柄、非特定図柄の何れか一方が選択される。
第2図柄28a〜28cの変動パターンには、図4にその一部を示すように、大きく分けてリーチなし変動パターンA、第1リーチはずれ変動パターンB、第1リーチ大当たり変動パターンC、第2リーチはずれ変動パターンD、第2リーチ大当たり変動パターンE、…等の多種類の変動パターンA〜E等(以下、大分類の変動パターンという)がある。
リーチなし変動パターンAは、リーチ状態を経由しない変動パターンで、第2図柄28a〜28cが非特定態様(はずれ)となる場合に選択される。第1,第2リーチはずれ変動パターンB,Dは、リーチ状態を経由し且つはずれとなる変動パターンで、第2図柄28a〜28cが非特定態様となる場合に選択され、所定の図柄でリーチ状態が発生した後、残りの第2図柄がリーチ図柄とは異なる図柄で仮停止した後、非特定態様が確定するようになっている。
第1,第2リーチ大当たり変動パターンC,Eは、リーチ状態を経由し且つ大当たりとなる変動パターンで、第2図柄28a〜28cが特定態様となる場合に選択され、所定の図柄でリーチ状態が発生した後、残りの第2図柄がリーチ図柄と同じ図柄で一旦仮停止し、更に全ての第2図柄が再変動して所定の特定態様で停止・確定するようになっている。
また、各変動パターンA〜Eは、多価値図柄での仮停止の有無、仮停止表示する多価値図柄の種類(特別多価値図柄、又は普通多価値図柄)、多価値図柄の仮停止表示位置等の違いによって更に細かく分類されており、リーチなし変動パターンAはA1〜A3の3種類、リーチ変動パターンB〜EはB1〜B7、C1〜C7等の各7種類に分類されている(以下、小分類の変動パターンという)。
リーチなし変動パターンAに対応する小分類の変動パターンA1〜A3のうち、A1及びA2は夫々左の第2図柄28a、右の第2図柄28cにおいて普通多価値図柄を仮停止表示し、A3は多価値図柄での仮停止表示を行わないものとなっている。
また、第1リーチはずれ変動パターンBに対応する小分類の変動パターンB1〜B7のうち、B1〜B3は夫々左の第2図柄28a、右の第2図柄28c、中央の第2図柄28bにおいて普通多価値図柄を仮停止表示し、B4〜B6は夫々左の第2図柄28a、右の第2図柄28c、中央の第2図柄28bにおいて特別多価値図柄を仮停止表示し、B7は多価値図柄での仮停止表示を行わないものとなっている。変動パターンC〜Eに対応する小分類の変動パターンC1〜C7、D1〜D7、E1〜E7については変動パターンB1〜B7と同様である。
なお、特別多価値図柄を表示する変動パターンB4〜B6,C4〜C6,D4〜D6,E4〜E6を特別変動パターンとして他の変動パターンと区別する。
可変入賞手段18は、下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板18aを備えた可変作動式であって、第2図柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となることに基づいて第1利益状態が発生したときに、開閉板18aが前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
また可変入賞手段18は、その内部側が3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域31となっている。そして、遊技球が特定領域31を通過することを条件に、第1利益状態を継続させるようになっている。
なお、可変入賞手段18は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段18に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板18aを閉じ、遊技球が特定領域31を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
図5は制御用のブロック図である。図5において、32は主制御基板であり、この主制御基板32は、遊技領域12側に装着された液晶表示手段13、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。33は図柄制御基板で、この図柄制御基板33は、液晶表示手段13の裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。
主制御基板32は、主に遊技盤4側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成されており、第1乱数抽選手段41、第1判定手段42、開閉制御手段43、第2乱数抽選手段44、第2判定手段45、第1利益状態発生手段46、停止図柄態様選択手段47、大分類変動パターン選択手段48、第2利益状態発生手段49、第2利益状態終了手段50、制御コマンド送信手段51等を備えている。
第1乱数抽選手段41は、変動後の第1図柄が所定態様となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、第1図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
第1判定手段42は、第1乱数抽選手段41での抽出乱数値に基づいて、変動後の第1図柄を所定態様とするか否か、即ち第2図柄始動手段17を開状態にするか否かを判定するためのもので、第1乱数抽選手段41で抽出された抽出乱数値が所定態様判定値か否かを判定し、その抽選乱数値が所定態様判定値のときに所定態様の判定出力を出すようになっている。
開閉制御手段43は、第1判定手段42の判定結果が所定態様判定のときに、第1図柄表示手段14の変動後の第1図柄が所定態様となることに基づいて第2図柄始動手段17の開閉爪17aを所定時間開放させるようになっている。
第2乱数抽選手段44は、変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となる確率が例えば1/360のときに0〜359までの360個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、第2図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
第2判定手段45は、第2乱数抽選手段44での抽出乱数値に基づいて変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となるか否か、即ち第1利益状態を発生させるか否かを判定するためのもので、第2乱数抽選手段44で抽出された抽出乱数値が特定態様判定値か否かを判定し、その抽出乱数値が特定態様判定値のときに特定態様(第1利益状態発生)の判定出力を出すようになっている。
第1利益状態発生手段46は、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定のときに、第2図柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが「7・7・7」等の特定態様となることに基づいて、遊技者に有利となる第1利益状態を発生させるためのものである。
この第1利益状態発生手段46は、第2図柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となった後に可変入賞手段18の開閉板18aを開放し、また開閉板18aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段18に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板18aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域31を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(第1利益状態)を継続させるようになっている。
停止図柄態様選択手段47は、変動後の第2図柄の停止図柄態様を選択するためのもので、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定のときには複数種類の特定態様の中から1つを、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定以外のときには複数種類の非特定態様の中から1つを、夫々乱数抽選により選択するようになっている。なお、この停止図柄態様選択手段47で選択される停止図柄態様には多価値図柄は含まれず、全て通常図柄が選択されるようになっている。
大分類変動パターン選択手段48は、第2判定手段45の判定結果と、停止図柄態様選択手段47の選択結果との少なくとも1つに基づいて、複数の大分類の変動パターンA〜E等の中から1つを乱数抽選により択一的に選択するためのもので、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定のときに、変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となる可能性のある複数種類の変動パターンC,E等の何れかを、非特定態様判定のときに、変動パターンA,B,D等の何れかを夫々乱数抽選等により選択するようになっている。
第2利益状態発生手段49は、第1利益状態の終了後(又は発生後)に、遊技者に有利となる第2利益状態を発生させるためのもので、確率変化手段52により構成されている。確率変化手段52は、第2判定手段45が特定態様と判定して、変動後の第2図柄28a〜28cが特定図柄(例えば奇数の数字図柄)による特定態様となることを条件に、第1利益状態の終了後に、第2図柄28a〜28cが特定態様となる確率を通常確率状態(例えば1/360の低確率)から高確率状態(例えば1/50程度)へと変化させるためのものである。なお、確率変化手段52は、高確率状態のときに第2判定手段45の特定態様判定値の数を増やして、その特定態様の発生確率を高くするようになっている。
第2利益状態終了手段50は、第2利益状態発生手段49によって発生した第2利益状態を終了させるためのもので、確率復帰手段53により構成されている。確率復帰手段53は、第2図柄28a〜28cが特定態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに第2図柄28a〜28cが予め定められた所定回数変動した場合に、第2判定手段45の特定態様判定値の数を通常確率の数まで減少させることにより特定態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させて第2利益状態を終了させるようになっている。
制御コマンド送信手段51は、所定の制御コマンドを一方向通信により図柄制御基板33側へと送信して制御指令を与えるためのもので、第1図柄始動手段16が遊技球を検出したときに、第1判定手段42の判定結果に基づいて第1図柄の停止図柄コマンド等を図柄制御基板33側へと送信する機能、第2図柄始動手段17が遊技球を検出したときに、第2判定手段45の判定結果、大分類変動パターン選択手段48で選択された大分類の変動パターンA〜E等、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄態様等に基づいて、第2図柄28a〜28cの変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンド等を図柄制御基板33側へと送信する機能等を備えている。
図柄制御基板33は、第1図柄表示手段14及び第2図柄表示手段15の表示制御を行うためのもので、第1図柄制御手段61、第2図柄制御手段62等を備えている。
第1図柄制御手段61は、第1図柄表示手段14の表示制御を行うもので、第1図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段51からのコマンドに基づいて第1図柄表示手段14の第1図柄を所定時間変動させて、第1判定手段42の判定結果が所定態様判定のときに「7」等の所定態様で、それ以外のときに非所定態様で第1図柄を停止させるようになっている。
第2図柄制御手段62は、第2図柄表示手段15の表示制御を行うもので、第2図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段51からのコマンドに基づいて第2図柄表示手段15の第2図柄28a〜28cを所定の変動パターンA,B1〜B7等で所定時間変動させて、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定のときに特定態様で、それ以外のときに非特定態様で第2図柄28a〜28cを停止させるようになっており、変動パターン記憶手段63、小分類変動パターン選択手段64、仮停止図柄選択手段65a、多価値図柄選択手段65b、図柄表示制御手段66等を備えている。
変動パターン記憶手段63には、小分類の変動パターンA1〜A3,B1〜B7,C1〜C7,D1〜D7,E1〜E7等に夫々対応する複数の変動パターンデータが予め記憶されている。
小分類変動パターン選択手段64は、大分類変動パターン選択手段48で選択された大分類の変動パターンA〜E等に応じて、その変動パターンA〜E等に対応する小分類の変動パターンA1〜A3,B1〜B7等の何れかを選択するためのもので、第1抽選手段68、第2抽選手段69、第3抽選手段70等を備えている。第1抽選手段68は、多価値図柄の仮停止の有無を乱数抽選により選択するものである。
第2抽選手段69は、仮表示する多価値図柄の種類を選択するもので、第1抽選手段68で多価値図柄での仮停止有りが選択された場合に、普通多価値図柄と特別多価値図柄の何れか一方を乱数抽選により選択するようになっている。但し、本実施形態では大分類変動パターンAに対しては特別多価値図柄が選択されることはないため、第2抽選手段69は、大分類変動パターンAに対しては作動しないか、若しくは普通多価値図柄のみを選択するようになっている。
第3抽選手段70は、多価値図柄の仮表示位置を選択するもので、第1抽選手段68で多価値図柄での仮停止有りが選択された場合に、左(第2図柄28a)、右(第2図柄28c)、中央(第2図柄28b)の何れかを乱数抽選により選択するようになっている。但し、本実施形態では大分類変動パターンAに対しては中央の第2図柄28bが選択されることはないため、第3抽選手段70は大分類変動パターンAに対しては左(第2図柄28a)、右(第2図柄28c)の何れか一方を選択するようになっている。
小分類変動パターン選択手段64は、第1〜第3抽選手段68〜70の抽選結果に基づいて、大分類変動パターン選択手段48で選択された大分類の変動パターンA〜E等に対応する小分類の変動パターンA1〜A3,B1〜B7等の何れか1つを選択する。例えば、大分類変動パターン選択手段48で第1リーチはずれ変動パターンBが選択され、第1抽選手段68で多価値図柄での仮停止有りが選択され、第2抽選手段69で特別多価値図柄が選択され、第3抽選手段70で左の第2図柄28aが選択された場合には、小分類の変動パターンB4が選択される。
なお、第1〜第3抽選手段68〜70は、各大分類変動パターンA〜E等毎に各小分類変動パターンA1〜A3,B1〜B7等が夫々図4に示す選択率で選択されるように抽選確率が設定されている。本実施形態では、図4に示すように、はずれに対応する大分類変動パターンB及びDに対しては、特別変動パターンB4〜B6,D4〜D6の選択率がその他の変動パターンの選択率よりも低くなるように設定され、逆に大当たりに対応する大分類変動パターンC及びEに対しては、特別変動パターンB4〜B6,D4〜D6の選択率がその他の変動パターンの選択率よりも高くなるように設定されている。
即ち、小分類変動パターン選択手段64は、第2乱数抽選手段44が第1利益状態発生手段46の作動を抽選した場合には、特別変動パターンB4〜B6等を他の変動パターンよりも高い確率で選択するようになっている。
また、小分類変動パターン選択手段64は、第2利益状態の発生中は、特別多価値図柄を仮停止表示する特別変動パターンB4〜b6,C4〜C6等を選択しないようになっている。
仮停止図柄選択手段65aは、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定であった場合に、第2図柄28a〜28cの図柄変動における再変動前の仮停止図柄を選択するもので、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄とは無関係に1つの通常図柄を乱数抽選により選択するようになっている。
多価値図柄選択手段65bは、小分類変動パターン選択手段64で多価値図柄を仮停止表示する変動パターンA1,A2,B1〜B6等が選択された場合に、その仮停止表示する多価値図柄の種類を選択するものである。多価値図柄選択手段65bは、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定であった場合には、仮停止図柄選択手段65aで選択された仮停止図柄(通常図柄)と同等の価値を含む多価値図柄のうちの1つを選択し、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定であった場合には、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄態様を構成する通常図柄のうち、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンA1,A2,B1〜B6等に規定されている多価値図柄の仮停止表示位置に対応する通常図柄に基づいて、その通常図柄と同等の価値を含む多価値図柄のうちの1つを選択するようになっている。なお、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定の場合には、最終的な停止図柄態様が非特定態様となるものが選択される。
例えば、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定であり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「6・7・6」が選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンB3が選択された場合には、停止図柄態様「6・7・6」を構成する中央の通常図柄「7」と同等の価値を含む普通多価値図柄「6,7」,「7,8」のうちの一方が選択される。ここで、普通多価値図柄「6,7」を選択すると、最終的に「6・6・6」の特定態様で確定してしまい、第2判定手段45における非特定態様の判定結果に合致しないこととなるため、この場合には「7,8」が選択される。
また例えば、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定であり、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンC5が選択され、仮停止図柄選択手段65aで仮停止図柄「5・5・5」が選択された場合には、この仮停止図柄(通常図柄)と同等の価値を含む特別多価値図柄「奇数」が選択される。
図柄表示制御手段66は、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄態様と、仮停止図柄選択手段65aで選択された仮停止図柄と、多価値図柄選択手段65bで選択された多価値図柄と、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンA1〜A3,B1〜B7等とに基づいて、第2図柄表示手段15上に第2図柄28a〜28cを変動表示させるもので、変動表示制御手段71、図柄更新手段72、演出手段73等を備えている。
変動表示制御手段71は、第2図柄表示手段15の図柄変動表示を制御するもので、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンA1〜A3,B1〜B7等に従って第2図柄表示手段15上に第2図柄28a〜28cを変動表示し、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄態様で停止させるようになっている。
図柄更新手段72は、変動表示制御手段71の制御による図柄変動中に仮停止表示された多価値図柄を、その仮停止表示後所定のタイミングで、その多価値図柄に対応する通常図柄のうちの1つ、即ち第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定の場合には停止図柄態様選択手段47で選択された通常図柄に、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定の場合には仮停止図柄選択手段65aで選択された仮停止図柄(通常図柄)に夫々更新して表示するもので、多価値図柄を仮停止表示する変動パターンA1,A2,B1〜B6等に従って第2図柄28a〜28cを変動表示させる場合に作動するようになっている。
演出手段73は、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンに応じて第2図柄表示手段15の背景色を変化させるもので、小分類変動パターン選択手段64で特別変動パターンB4〜B6,C4〜C6等が選択された場合に、第2図柄表示手段15の背景色を通常(例えば白)とは異なる色(例えば赤)に変化させるようになっている。なお、この演出手段73による演出は、第2図柄表示手段15の背景色を異ならせるものの他、背景画像の種類を変えたり、キャラクタや吹き出し等の所定の画像を表示するもの等でもよい。
次に上記パチンコ機における動作について説明する。ゲームに際して発射手段9により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール11を経て遊技領域12に入った後、その遊技領域12内を落下する間に普通入賞手段19〜21等に入賞するか、第1図柄始動手段16を通過しながら下方へと落下する。遊技球が第1図柄始動手段16を通過すると、第1乱数抽選手段41が発生乱数値を抽出して、第1判定手段42がその抽出乱数値から所定態様か否かを判定し、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段51から図柄制御基板33側に第1図柄の停止図柄コマンド等が送信される。
第1判定手段42の判定結果が所定態様判定のときには、図柄制御基板33側の第1図柄制御手段61の制御により、第1図柄表示手段14の第1図柄が所定時間変動した後に所定態様で停止する。そして、開閉制御手段43の制御により、第2図柄始動手段17の開閉爪17aが所定時間開放し、この第2図柄始動手段17に遊技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段42の判定結果が所定態様判定以外であれば、変動後の第1図柄が非所定態様で停止する。
第2図柄始動手段17の開閉爪17aが開放して遊技球が入賞し、この第2図柄始動手段17が遊技球を検出すると、第2乱数抽選手段44が発生乱数値を抽出し、第2判定手段45がその抽選乱数値から特定態様か否かを判定し、その判定結果に応じて停止図柄態様選択手段47が第2図柄28a〜28cの変動後の停止図柄態様を選択すると共に、第2判定手段45の判定結果と、停止図柄態様選択手段47の選択結果との少なくとも1つに基づいて大分類変動パターン選択手段48が大分類の変動パターンA〜E等の何れかを選択する。
そして、制御コマンド送信手段51が第2図柄28a〜28cの変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンドを一方向通信により図柄制御基板33側へと送信し、第2図柄28a〜28cの変動、停止等を指令する。
第2図柄制御手段62では制御コマンド送信手段51からの各コマンドを解析して、小分類変動パターン選択手段64が、大分類変動パターン選択手段48で選択された大分類変動パターンA〜E等に対応する小分類の変動パターンA1〜A3,B1〜B7等のうちの何れかを、第1〜第3抽選手段68〜70による乱数抽選に基づいて選択する。
また、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定であった場合には、仮停止図柄選択手段65aが、第2図柄28a〜28cの図柄変動における再変動前の仮停止図柄を複数の通常図柄の中から選択する。
そして、小分類変動パターン選択手段64において多価値図柄を仮停止表示する変動パターンA1,A2,B1〜B6等が選択された場合には、多価値図柄選択手段65bが、その仮停止表示する多価値図柄の種類を選択する。即ち、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定であった場合には、仮停止図柄選択手段65aで選択された仮停止図柄(通常図柄)と同等の価値を含む多価値図柄のうちの1つを、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定であった場合には、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄態様を構成する通常図柄のうち、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンA1,A2,B1〜B6等に規定されている多価値図柄の仮停止表示位置に対応する通常図柄に基づいて、その通常図柄と同等の価値を含む多価値図柄のうちの1つを選択する。
その後、変動表示制御手段71が、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンA1〜A3,B1〜B7等に従って、第2図柄表示手段15上に第2図柄28a〜28cを変動表示し、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄態様で停止表示する。
このとき、演出手段73が、特別変動パターンB4〜B6,C4〜C6等に基づく変動表示の場合には第2図柄表示手段15に「赤」の背景色を表示し、その他の変動パターンに基づく変動表示の場合には通常の「白」の背景色を表示する。
また、多価値図柄が仮停止表示された場合には、図柄更新手段72が、その仮停止表示後所定のタイミングで、その多価値図柄を対応する通常図柄のうちの1つに更新して表示する。即ち、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定の場合には多価値図柄は停止図柄態様選択手段47で選択された通常図柄に、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定の場合には多価値図柄は仮停止図柄選択手段65aで選択された仮停止図柄(通常図柄)に夫々更新される。
具体的な第2図柄の変動例を説明すると、例えば第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「6・7・6」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第1リーチはずれ変動パターンBが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンB1が選択された場合には、多価値図柄選択手段65bにより、停止図柄態様「6・7・6」を構成する左の第2図柄「6」と同等の価値を含む普通多価値図柄「5,6」,「6,7」のうちの一方、例えば「5,6」が選択される。
そして、演出手段73によって背景色が「白」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンB1に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図6(a))、左の第2図柄28aが「5,6」で、右の第2図柄28cが「6」で、順次仮停止する(図6(b),(c))。その後、中央の第2図柄28bが仮停止する前に、図柄更新手段72により普通多価値図柄「5,6」が通常図柄「6」に更新表示されてリーチ状態が発生した後(図6(d))、中央の第2図柄28bが「7」で仮停止し、非特定態様が確定する(図6(e))。
また例えば、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「7・7・7」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第1リーチ大当たり変動パターンCが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンC5が選択され、仮停止図柄選択手段65aで仮停止図柄「6」が選択された場合には、多価値図柄選択手段65bにより、仮停止図柄「6」と同等の価値を含む特別多価値図柄「偶数」が選択される。
そして、演出手段73によって背景色が特別変動パターンに対応する「赤」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンC5に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図7(a))、左の第2図柄28aが「6」で、右の第2図柄28cが「偶数」で、順次仮停止する(図7(b),(c))。その後、中央の第2図柄28bが仮停止する前に、図柄更新手段72により特別多価値図柄「偶数」が通常図柄「6」に更新表示されてリーチ状態が発生し(図7(d))、更に中央の第2図柄28bが「6」で仮停止した後(図7(e))、全図柄が再変動して「7・7・7」で停止し、特定態様が確定する(図7(f),(g))。
更に例えば、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「7・7・7」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第2リーチ大当たり変動パターンEが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンE6が選択され、仮停止図柄選択手段65aで仮停止図柄「7」が選択された場合には、多価値図柄選択手段65bにより、仮停止図柄態様「7」と同等の価値を含む特別多価値図柄「奇数」が選択される。
そして、演出手段73によって背景色が特別変動パターンに対応する「赤」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンE6に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図8(a))、左の第2図柄28aが「7」で、右の第2図柄28cが「7」で、順次仮停止してリーチ状態が発生する(図8(b),(c))。そして、中央の第2図柄28bが「奇数」で仮停止した後(図8(d))、図柄更新手段72によりこの特別多価値図柄「奇数」が通常図柄「7」に更新表示される(図8(e))。その後、全図柄が再変動して「7・7・7」で停止し、特定態様が確定する(図8(f),(g))。
このように、第2図柄28a〜28cの何れかを多価値図柄で仮停止させることにより、見かけ上特定態様となる期待度が高くなったように演出することができるため、遊技者は特定態様成立に対する期待感を高揚させつつ楽しく遊技を行うことができる。
また、特別変動パターンで第2図柄28a〜28cが変動表示される場合には、それ以外の変動パターンで変動表示される場合と比べて特定態様となる確率が高くなるように設定されているため、遊技者は「偶数」等の特別多価値図柄が仮停止表示された場合にはそれ以外の場合よりも特定態様成立に対する期待感を高揚させつつ楽しく遊技を行うことができる。
更には、特別変動パターンで第2図柄28a〜28cが変動表示される場合には、背景色が通常とは異なる「赤」で表示されるため、遊技者はこの背景色の違いによって特別変動パターンであるか否かを容易に認識できる。
変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となると(図8(g)等)、その後に第1利益状態発生手段46が作動して第1利益状態が発生し、可変入賞手段18の開閉板18aが前側に開放する。可変入賞手段18は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段18に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板18aが閉じる。そして、入賞した遊技球が特定領域31を通過すれば、再度開閉板18aが開放し、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返す。
このため、第1利益状態が発生すれば、可変入賞手段18に多数の遊技球が入賞する可能性があり、遊技者はその入賞球数に応じて賞球の払い出しを受けることができ、多大な利益を享受することができる。
そして、第1利益状態が終了すると、第1利益状態の発生に起因する第2図柄28a〜28cが特定図柄(例えば奇数の数字図柄)での特定態様(例えば「7・7・7」)であった場合には、第2利益状態発生手段49の確率変化手段52が作動して、特定態様の発生確率を通常確率から高確率へと変化させる。その後は、第2判定手段45が高確率状態で特定態様とするか否かを判定するため、変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となる可能性が非常に高くなり、遊技者は有利な状態でゲームを行える。
また、この第2利益状態の発生中は、第2図柄制御手段62の小分類変動パターン選択手段64は、特別多価値図柄を仮停止表示する特別変動パターンB4〜b6,C4〜C6等を選択しないようになっている。
第2利益状態発生後、第2図柄が特定態様となって次の第1利益状態が発生するか、それまでに第2図柄28a〜28cが予め定められた所定回数変動すると、第2利益状態終了手段50の確率復帰手段53が作動して、特定態様の発生確率を高確率から通常確率(低確率)へと復帰させて第2利益状態が終了する。
以上説明したように、本実施形態では、複数種類の遊技図柄28a〜28cが、夫々単一の価値を有する複数種類の通常図柄「0」,「1」,「2」等と、それら通常図柄のうちの所定の2以上と同等の価値を有する1又は複数の多価値図柄「0,1」,「1,2」,「奇数」等とで構成されており、図柄更新手段72により、仮停止表示された多価値図柄をそれに対応する通常図柄のうちの1つに更新するようにしているため、最終的にどの図柄態様で確定したかを誰にでも直感的に判別することができ、演出の幅を広げることができる多価値図柄を用いた図柄変動を行うにも拘わらず遊技状態を容易に理解しつつ楽しんで遊技を行うことが可能である。
また、多価値図柄を複数備え、所定の多価値図柄、例えば「0,1」から更新される通常図柄と、その他の所定の多価値図柄、例えば「3,4」から更新される通常図柄とを異ならせているため、変化に富んだ図柄変動演出が可能となる。
第1利益状態発生手段46を作動させるか否かを抽選する第2乱数抽選手段44を備えた主制御基板32と、多価値図柄の表示の有無等の情報を含む第2図柄28a〜28cの変動パターンを記憶する変動パターン記憶手段63を備えた図柄制御基板33とを別々の基板として構成しているため、制御負荷を分散することができると共に、機種毎の部品の共通化やリサイクル性の向上、部品交換コストの削減等の種々の効果が期待できる。
第2乱数抽選手段44が第1利益状態発生手段46の作動を抽選した場合に、小分類変動パターン選択手段64は、多価値図柄のうちの特別多価値図柄「偶数」等を表示させる特別変動パターンを他の変動パターンよりも高い確率で選択するように構成しているため、遊技者は、多価値図柄の種類によって第1利益状態発生の可能性を予測することができ、遊技に対する興趣をより増大させることができる。
また、小分類変動パターン選択手段64により特別変動パターンが選択されることに基づいて、演出手段73により第2図柄28a〜28cの背景色を通常とは異ならせるようにしているため、遊技者はこの背景色の違いによって特別変動パターンであるか否かを容易に認識できる。
小分類変動パターン選択手段64は、第2利益状態の発生中は特別変動パターンを選択しないようになっているため、多価値図柄による図柄変動の演出内容を遊技状態に応じて変化させることができ、多価値図柄による演出効果を更に高めることができる。
図9〜図11は本発明の第2の実施形態を例示し、1つの多価値図柄に複数の異なる価値を選択的に付与するようにした例を示している。
本実施形態では、普通多価値図柄として第1の実施形態と同じ10種類を備え、特別多価値図柄として「W」の1種類を備えている。特別多価値図柄「W」には、複数の異なる価値、例えば「1,3,5」、「5,7,9」、「0,2,4」、「4,6,8」、「0,2,4,6,8」、「1,3,5,7,9」、「ALL」の7種類の価値のうちの何れか1つが選択的に付与されるようになっている。なお、「ALL」は全ての通常図柄と同等の価値を有するものとする。
図9に示すように、本実施形態に係る制御系は、図柄制御基板33側に、第1実施形態における多価値図柄選択手段65bに代えて多価値図柄選択手段65b′を備え、更に図柄表示制御手段66に新たに図柄価値表示手段74を備えている。
多価値図柄選択手段65b′は、小分類変動パターン選択手段64で多価値図柄を仮停止表示する変動パターンA1,A2,B1〜B6等が選択された場合に、その仮停止表示する多価値図柄の種類を選択するもので、停止図柄態様選択手段47で選択された停止図柄態様を構成する通常図柄のうち、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンA1,A2,B1〜B6等に規定されている多価値図柄の停止表示位置に対応する通常図柄に基づいて、その通常図柄と同等の価値を含む10種類の普通多価値図柄のうちの1つ、又は特別多価値図柄「W」の7種類の価値のうちの1つを選択するようになっている。なお、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定の場合には、最終的な停止図柄態様が非特定態様となるものが選択される。
例えば、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「6・7・6」が選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンB6が選択された場合には、停止図柄態様「6・7・6」を構成する中央の通常図柄「7」と同等の価値を含む「1,3,5,7,9」,「5,7,9」,「ALL」のうちの1つが選択される。ここで、価値「ALL」を選択すると、最終的に「6・6・6」の特定態様で確定してしまい、第2判定手段45における非特定態様の判定結果に合致しないこととなるため、この場合には「1,3,5,7,9」,「5,7,9」の何れかが選択される。
図柄価値表示手段74は、第2図柄表示手段15上に第2図柄28a〜28cを特別変動パターンB4〜B6,C4〜C6等に従って変動表示するにあたり、特別多価値図柄「W」が仮停止表示されると同時若しくはその後所定のタイミングで、その多価値図柄「W」に付与されている価値情報を第2図柄表示手段15上に表示するものである。
本実施形態における第2図柄28a〜28cの変動の具体例を説明する。なお、特別変動パターン以外の変動パターンが選択された場合の動作については第1の実施形態と同様であるため、ここでは特別変動パターンが選択された場合について説明する。
例えば、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「6・3・6」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第1リーチはずれ変動パターンBが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンB6が選択された場合には、多価値図柄選択手段65b′により、停止図柄態様「6・3・6」を構成する中央の第2図柄「3」と同等の価値を含む「1,3,5,7,9」,「1,3,5」,「ALL」のうち、第2判定手段45における非特定態様の判定結果に合致する「1,3,5,7,9」,「1,3,5」の何れか、例えば「1,3,5,7,9」が選択される。
そして、演出手段73によって背景色が特別変動パターンに対応する「赤」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンB6に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図10(a))、左右の第2図柄28a,28cが共に「6」で仮停止してリーチ状態が発生した後(図10(b),(c))、中央の第2図柄28bが特別多価値図柄「W」で仮停止する(図10(d))。そして、特別多価値図柄「W」の仮停止に遅れて、図柄価値表示手段74によりその特別多価値図柄「W」に付与されている価値情報が「W=1,3,5,7,9」のように第2図柄表示手段15上の例えば図柄表示部27a〜27cの上側に表示される(図10(e))。
その後、図柄更新手段72により特別多価値図柄「W」が停止図柄態様選択手段47で選択された通常図柄「3」に更新表示され、非特定態様が確定する(図10(f))。
また例えば、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「6・6・6」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第2リーチ大当たり変動パターンEが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンE4が選択され、仮停止図柄選択手段65aで仮停止図柄「7」が選択された場合には、多価値図柄選択手段65b′により、仮停止図柄「7」と同等の価値を含む「1,3,5,7,9」,「5,7,9」,「ALL」のうちの何れか、例えば「ALL」が選択される。
そして、演出手段73によって背景色が特別変動パターンに対応する「赤」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンE4に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図11(a))、左の第2図柄28aが「W」で、右の第2図柄28cが「7」で、順次仮停止する(図11(b),(c))。
そして、中央の第2図柄28bが仮停止する前に、図柄価値表示手段74によりその特別多価値図柄「W」に付与されている価値情報が「W=ALL」のように第2図柄表示手段15上に表示された後(図11(d))、図柄更新手段72により特別多価値図柄「W」が仮停止図柄選択手段65aで選択された通常図柄「7」に更新表示されてリーチ状態が発生し(図11(e))、更に中央の第2図柄28bが「7」で仮停止する(図11(f))。その後、全図柄が再変動して「6・6・6」で停止し、特定態様が確定する(図11(g),(h))。
このように、1つの多価値図柄に複数の異なる価値を選択的に付与するように構成すれば、第1実施形態と同様の効果を奏しうることはもちろん、多価値図柄による演出を更に変化に富んだものとすることができる。
図12〜図14は本発明の第3の実施形態を例示し、第2図柄28a〜28cの1回の変動において複数の多価値図柄を仮停止表示し得るようにした例を示している。また、本実施形態では、第2図柄28a〜28cが左、中央、右の順で左側から順次仮停止すると共に、隣り合う2つの第2図柄で同じ多価値図柄が選択された場合には、それら2つの第2図柄に対応する2つの図柄表示部に跨って多価値図柄を表示するようにしている。
図12は、本実施形態における変動パターンの種類の一部を示している。リーチなし変動パターンAに対しては4種類の小分類変動パターンA1〜A4が設けられており、A1及びA2は夫々左の第2図柄28a、右の第2図柄28cにおいて普通多価値図柄を仮停止表示し、A3は左及び右の2カ所で共に普通多価値図柄を仮停止表示し、A3は多価値図柄での仮停止表示を行わないものとなっている。
また、第1リーチはずれ変動パターンBに対しては13種類の小分類変動パターンB1〜B13が設けられており、B1〜B3は夫々左の第2図柄28a、右の第2図柄28c、中央の第2図柄28bにおいて普通多価値図柄を仮停止表示し、B4〜B6は夫々左及び右、左及び中央、中央及び右の各2カ所において特別多価値図柄を仮停止表示し、B7〜B9は夫々左、右、中央の各1カ所において特別多価値図柄を仮停止表示し、B10〜B12は夫々左及び右、左及び中央、中央及び右の各2カ所において特別多価値図柄を仮停止表示し、B13は多価値図柄での仮停止表示を行わないものとなっている。
なお、変動パターンC〜E等についても変動パターンBと同様の各13種類の小分類変動パターンC1〜C13,D1〜D13,E1〜E13等が設定されているものとする。
また、本実施形態では特別多価値図柄として第1の実施形態と同様の「偶数」、「奇数」を用い、制御系についても第1の実施形態と同様とするが、第2の実施形態と同様の特別多価値図柄及び制御系を用いてもよい。
本実施形態における第2図柄28a〜28cの変動の具体例を説明する。例えば、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「6・6・3」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第1リーチはずれ変動パターンBが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンB4が選択された場合には、多価値図柄選択手段65bにより、停止図柄態様「6・6・3」を構成する左の第2図柄「6」に対してこれと同等の価値を含む普通多価値図柄「5,6」,「6,7」のうちの1つ、例えば「5,6」が、右の第2図柄「3」に対してこれと同等の価値を含む普通多価値図柄「2,3」,「3,4」のうちの1つ、例えば「3,4」が、夫々選択される。
そして、演出手段73によって背景色が通常の「白」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンB4に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図13(a))、左の第2図柄28aが「5,6」で、中央の第2図柄が「6」で仮停止する(図13(b),(c))。そして、図柄更新手段72により左の普通多価値図柄「5,6」が停止図柄態様選択手段47で選択された通常図柄「6」に更新表示されてリーチ状態となる(図13(d))。その後、右の第2図柄28cが普通多価値図柄「3,4」で仮停止し(図13(e))、図柄更新手段72により停止図柄態様選択手段47で選択された通常図柄「3」に更新表示されて非特定態様が確定する(図13(f))。
また例えば、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「7・7・7」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第1リーチ大当たり変動パターンCが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンC11が選択され、仮停止図柄選択手段65aで仮停止図柄「5」が選択された場合には、多価値図柄選択手段65bにより、仮停止図柄「5」と同等の価値を含む特別多価値図柄「奇数」が選択される。
そして、演出手段73によって背景色が特別変動パターンに対応する「赤」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンC11に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図14(a))、まず左及び中央の第2図柄28a,28bが同時に特別多価値図柄「奇数」で仮停止する(図14(b))。このとき、特別多価値図柄「奇数」は2つの図柄表示部27a,27bに跨って表示される。
続いて、図柄更新手段72により、2つの図柄表示部27a,27bに跨って表示されている特別多価値図柄「奇数」が、2つの通常図柄「5」,「5」に更新表示されてリーチ状態が発生した後(図14(c))、右の第2図柄28cが「5」で仮停止する(図14(d))。その後、全図柄が再変動して「7・7・7」で停止し、特定態様が確定する(図14(e),(f))。
このように、第2図柄28a〜28cの1回の変動において複数の多価値図柄を仮停止表示し得るようにし、また多価値図柄を複数の図柄表示部27a〜27cに跨って表示し得るようにすれば、多価値図柄による演出の幅を更に広げることができる上に、見かけ上特定態様となる期待度を更に向上させたように演出することができ、遊技者は特定態様成立に対する期待感を高揚させつつより楽しく遊技を行うことができる。
図15及び図16は本発明の第4の実施形態を例示し、多価値図柄が仮停止表示された後、次に第2図柄が仮停止する図柄表示部にその多価値図柄の有する価値と一致する通常図柄の少なくとも一部が表示されているときに目印画像を表示するようにした例を示している。
図15に示すように、本実施形態の制御系は、第1の実施形態の制御系(図5)の図柄表示制御手段66に、目印画像表示手段75を追加した構成となっている。目印画像表示手段75は、左の図柄表示部27aに多価値図柄が仮停止表示された場合に、次の第2図柄が仮停止する右の図柄表示部27cに、仮停止表示されている多価値図柄との有する価値と一致する通常図柄の少なくとも一部が表示されているときに、第2図柄表示手段15に図柄表示部27cを四角で囲む目印画像76を表示するようになっている。
具体的な第2図柄の変動例を説明すると、例えば第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定となり、停止図柄態様選択手段47で停止図柄態様「6・7・6」が選択され、大分類変動パターン選択手段48で第1リーチはずれ変動パターンBが選択され、小分類変動パターン選択手段64で変動パターンB1が選択された場合には、多価値図柄選択手段65bにより、停止図柄態様「6・7・6」を構成する左の第2図柄「6」と同等の価値を含む普通多価値図柄「5,6」,「6,7」のうちの一方、例えば「5,6」が選択される。
そして、演出手段73によって背景色が「白」で表示された状態で、変動表示制御手段71によって変動パターンB1に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図16(a))、まず左の第2図柄28aが多価値図柄「5,6」で仮停止する(図16(b))。
そして、右の第2図柄28cが仮停止する前の低速変動に入ると、左に仮停止している多価値図柄「5,6」の有する価値と一致する通常図柄、即ち通常図柄「5」又は「6」の少なくとも一部が右の図柄表示部27cに表示されている間、目印画像表示手段75により第2図柄表示手段15に図柄表示部27cを四角で囲む目印画像76が表示され(図16(c)〜(e))、右の第2図柄28cが「6」で仮停止する(図16(f))。
その後、中央の第2図柄28bが仮停止する前に、図柄更新手段72により普通多価値図柄「5,6」が通常図柄「6」に更新表示されてリーチ状態が発生した後(図16(g))、中央の第2図柄28bが「7」で仮停止し、非特定態様が確定する(図16(h))。
このように、多価値図柄が仮停止表示された後、次に第2図柄が仮停止する図柄表示部にその多価値図柄の有する価値と一致する通常図柄の少なくとも一部が表示されているときに目印画像76を表示することにより、遊技者のリーチ発生に対する期待感を高揚させることができ、演出の幅を広げることが可能となる。
第4の実施形態は第1の実施形態を変形してその制御系に目印画像表示手段75を搭載した例を示したが、第2、第3の実施形態についても同様に目印画像表示手段75を搭載してもよいことは言うまでもない。
なお、実施形態には、次の各発明が含まれている。第1の発明は、図柄始動手段17と、該図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に複数種類の遊技図柄28a〜28cを変動表示可能な図柄表示部27a〜27cを複数備えた図柄表示手段15と、該図柄表示手段15の変動後の停止図柄が予め定められた所定の組み合わせとなる場合に遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段46とを備えた弾球遊技機において、前記複数種類の遊技図柄28a〜28cが、夫々単一の価値を有する複数種類の通常図柄と、それら通常図柄のうちの所定の2以上と同等の価値を有する1又は複数の多価値図柄とで構成され、前記多価値図柄をそれに対応する前記通常図柄のうちの1つに更新する図柄更新手段72を備えたものである。
第2の発明は、第1の発明において、前記多価値図柄を複数備え、所定の多価値図柄から更新される前記通常図柄とその他の所定の多価値図柄から更新される前記通常図柄とを異ならせたものである。第3の発明は、第1又は2の発明において、前記多価値図柄を複数の前記図柄表示部27a〜27cに跨って表示するように構成したものである。第4の発明は、第1〜3の何れかの発明において、前記利益状態発生手段46を作動させるか否かを抽選する抽選手段44を備えた主制御基板32と、前記多価値図柄の表示の有無等の情報を含む前記遊技図柄28a〜28cの変動パターンを記憶する変動パターン記憶手段63を備えた図柄制御基板33とを別々の基板として構成したものである。
第5の発明は、第1〜4の何れかの発明において、前記多価値図柄は特別多価値図柄を含み、前記利益状態発生手段46を作動させるか否かを抽選する抽選手段44が前記利益状態発生手段46の作動を抽選した場合に、前記特別多価値図柄を表示させる特別変動パターンを他の変動パターンよりも高い確率で選択する変動パターン選択手段64を備えたものである。
第6の発明は、第5の発明において、前記変動パターン選択手段64により前記特別変動パターンが選択されることに基づいて通常と異なる所定の演出を行う演出手段73を備えたものである。第7の発明は、第5又は6の発明において、前記変動パターン選択手段64は、所定の遊技状態では前記特別変動パターンを選択しないものである。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
実施形態では、第2図柄の変動開始後、各第2図柄が所定順序で仮停止した後、そのまま又は再変動後に非特定態様又は特定態様で確定するように構成したが、各第2図柄が仮停止を経由せずに停止するようにしてもよい。
多価値図柄には、通常図柄とは異なる種々の図柄を用いることができる。多価値図柄をその価値を直接的に表示するものとする場合には、その価値の表示とその他のキャラクタ等を組み合わせてもよい。例えば、通常図柄が数字図柄である場合には、2つ以上の数字又は「奇数」や「偶数」などの文字と任意のキャラクタとを組み合わせて多価値図柄を構成してもよい。
キャラクタと組み合わせられた価値の表示が、(仮)停止の後、図柄更新手段72の作動までの間に変化してもよい。例えば犬と組み合わせて「1,2」と表示された多価値図柄が(仮)停止し、別の第2図柄が(仮)停止するのと略同時又は(仮)停止後に、「1,2」が「1,2,3」に変化するようにしてもよい。この場合、他の第2図柄が(仮)停止するまでの間、価値の表示が常に変化するようにしてもよいし、全ての第2図柄が(仮)停止した後に価値の表示が変化するようにしてもよい。このようにすることで、第2図柄が(仮)停止するまで遊技者にその図柄の最終的な価値が分からず、演出の幅を広げることができる。同様に、図柄価値表示手段74による価値の表示を変化させるようにしてもよい。
キャラクタを複数表示可能に構成し、キャラクタに応じて付与される価値が異なるようにしてもよい。例えば犬のキャラクタに付与される価値の方が、猫のキャラクタに付与される価値よりも高くしてもよい。これにより、遊技者は図柄の形状だけで有利さの度合いを感じ取ることでき、演出に幅を持たせることができる。
変動開始から多価値図柄が(仮)停止するまでの間に、(仮)停止する多価値図柄に関連する情報(キャラクタ等)の予告を、予告表示や予告音の発生等により行うようにしてもよい。この場合、予告表示や予告音の発生を行っても、その情報と関連する多価値図柄が(仮)停止しない場合があってもよい。
変動開始から多価値図柄が(仮)停止するまでの間に、ランプ、サウンド、液晶の背景等によって多価値図柄が(仮)停止することを予告演出するようにしてもよい。この場合、予告演出があっても多価値図柄が(仮)停止しない場合があってもよい。
これら(仮)停止する多価値図柄に関連する情報を予告表示、予告音発生等により予告したり、或いは多価値図柄の(仮)停止の予告演出を行うことで、遊技者は大当たりする確率が高くなったと感じるため、演出の幅を広くすることができる。
所定条件の成立により、所定回数の第2図柄変動の間、多価値図柄が表示されやすくする及び/又は多価値図柄に付与される価値を通常よりも高くなり易くするように構成してもよい。この所定条件の成立とは、所定の入賞口への遊技球の通過タイミングに基づく乱数抽選結果、別の基板からの所定コマンドの受信タイミングに基づく乱数抽選結果などどのようなものでもよい。この場合、大当たりが近いと遊技者に思わせることができるなど、演出の幅を広げることができる。
2以上の通常図柄の共通点(形状、色彩等)に関連させて、多価値図柄を構成してもよい。例えば、通常図柄「1」「2」「3」が赤色、その他の通常図柄が青色の場合、通常図柄「1」「2」「3」と同等の価値を有する多価値図柄を、それら通常図柄「1」「2」「3」の共通点である色彩に関連させて青色にすることにより、遊技者がその多価値図柄の有する価値を直感的に認識しやすくすることができる。
多価値図柄は、通常図柄を被覆するように表示させてもよい。この場合、後側の通常図柄の一部分を視認可能に表示してもよい。
多価値図柄が拡大/縮小、変形、伸縮、回転、移動等の何らかの変化を伴うように表示してもよい。また、それらの変化の種類やその変化の有無等に応じて特定態様の信頼度を異ならせるようにしてもよい。
図柄更新手段72による多価値図柄の通常図柄への更新のタイミングを、次に(仮)停止する第2図柄の(仮)停止前、(仮)停止後としてもよいし、全ての第2図柄が(仮)停止した後としてもよい。
第2の実施形態のように1つの多価値図柄に複数の異なる価値を選択的に付与する場合、図柄価値表示手段74によってその多価値図柄の価値情報を表示するタイミングを、次に(仮)停止する第2図柄の(仮)停止前、(仮)停止後としてもよいし、全ての第2図柄が(仮)停止した後としてもよいし、多価値図柄の(仮)停止表示と同時としてもよい。
また、図柄価値表示手段74は、多価値図柄の価値情報を第2図柄表示手段15とは別の表示手段、例えば専用の液晶表示手段、7セグメント表示手段等に表示するようにしてもよい。
多価値図柄の(仮)停止表示位置は、1番目と2番目に(仮)停止する第2図柄の少なくとも一方とし、多価値図柄による演出をリーチ発生までに限定してもよい。
各図柄表示部27a〜27cに変動表示される通常図柄「0」〜「9」等のうちの1又は複数に代えて1又は複数の多価値図柄「1,2」等を表示するようにしてもよいし、通常図柄「0」〜「9」等に加えて多価値図柄「1,2」等を表示するようにしてもよいし、通常図柄「0」〜「9」等のうちの1つを多価値図柄「1,2」等に変化させるようにしてもよい。通常図柄のうちの1つを多価値図柄に変化させる場合には、通常図柄が停止した後に多価値図柄に変化させてもよいし、図柄変動中に変化させてもよい。
第2図柄の1番目と2番目など複数の停止表示位置に異なる又は同一の多価値図柄を(仮)停止する場合は、それら複数うちの一部の停止表示位置に多価値図柄を(仮)停止する場合よりも第1利益状態及び/又は第2利益状態が発生する確率が高くなるように構成してもよい。これにより、遊技者は複数の多価値図柄が表示されていることで、大当たりし易いと直感的に感じることができるなど、演出の幅を広げることができる。
第2図柄は、複数の有効ラインを有する構成としてもよい。この場合には、1つの図柄表示部に複数の多価値図柄を(仮)停止するようにしてもよい。
第2利益状態中のリーチでは、多価値図柄と通常図柄又は多価値図柄と多価値図柄を(仮)停止させ、またその多価値図柄には特定図柄及び非特定図柄の両方の価値を持つように構成する確率を高くすることで、最終図柄が停止するまで、特定図柄で大当たりするか、非特定図柄で大当たりするかが分からず、遊技者に緊張感を持たせることができるなど、演出の幅を広げることができる。
通常図柄で(仮)停止した後にその通常図柄を多価値図柄に更新するようにしてもよい。例えば、通常図柄でリーチが発生した後にそれら通常図柄を多価値図柄に更新し、最後の第2図柄が(仮)停止する前、(仮)停止時、(仮)停止後の何れかのタイミングでその多価値図柄を通常図柄に更新するようにしてもよい。
第2利益状態発生手段49で発生させる第2利益状態としては、第2図柄28a〜28cが特定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの以外に、例えば第2図柄28a〜28cの変動時間を通常状態よりも短縮するもの、第2図柄始動手段17の開放時間を通常状態よりも長くするもの、第1図柄が所定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの、第1図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、可変入賞手段18の開放の最大所定回数を増加(例えば通常5回を16回に増加)させるもの、可変入賞手段18の1回の開放時間を増大(例えば通常10秒を30秒に増大)させるもの、可変入賞手段18の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの、第2図柄始動手段17の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの等、種々の利益状態を用いることができる。また、それら複数種類の利益状態を同時或いは個別に発生させるようにしてもよい。
これら第2利益状態を含む遊技状態に応じて、多価値図柄の出現率、出現する多価値図柄の種類等を異ならせるようにしてもよい。また、それら遊技状態に応じて多価値図柄を無効化する多価値図柄無効化手段が作動するようにしてもよい。
特別変動パターンが選択されることに基づいて通常と異なる所定の演出を行う演出手段73は、ランプの点灯状態を通常と異ならせるもの、出力音声を通常とは異ならせるもの、液晶表示部23に通常とは異なるキャラクタ、吹き出し等を表示するもの、通常とは異なる背景絵柄を表示するもの等であってもよい。
第4の実施形態のように目印画像76を表示する場合、多価値図柄が(仮)停止された後、他の第2図柄が(仮)停止する図柄表示部にその多価値図柄の有する価値と一致する通常図柄の全部が表示されているときに目印画像76を表示するようにしてもよい。また、複数の多価値図柄が(仮)停止表示された後、他の第2図柄が(仮)停止する図柄表示部にその多価値図柄の有する価値と一致する通常図柄の少なくとも一部、或いは全体が表示されているときに所定の目印画像76を表示するようにしてもよい。
即ち、1つ又は複数の多価値図柄が(仮)停止表示された後、他の第2図柄が(仮)停止する図柄表示部にその多価値図柄の有する価値と一致する通常図柄の少なくとも一部、或いは全体が表示されているときに所定の目印画像76を表示するようにしてもよい。
この目印画像76としては、丸、三角、四角、星等の任意の図形により第2図柄及び/又は図柄表示部を囲むもの、第2図柄及び/又はその背景の色、形状、模様等を通常と異ならせるもの、第2図柄の近傍に所定のキャラクタを表示するもの等でもよい。
また、上記のような目印画像76を表示する代わりに、又は目印画像76の表示と共に、第2図柄表示手段15と同一又は別体の表示装置に表示されたキャラクタを通常時と異なる行動をさせたり、ランプを点滅等させたり、通常時と異なるサウンドを出力したり、第2図柄表示手段15と同一又は別体の表示装置の背景を点滅、色変化等させるようにしてもよい。
目印画像76は確定停止表示以前に消去するようにしてもよい。1つ又は複数の多価値図柄が(仮)停止表示される前に、目印画像76を表示するようにしてもよい。またその場合、第1利益状態及び/又は第2利益状態の発生する確率が高くなるようにしてもよい。
また、複数の目印画像を選択的に表示するようにし、その目印画像の種類によって特定態様の信頼度を異ならせるようにしてもよい。
変動パターン記憶手段63、小分類変動パターン記憶手段64、多価値図柄選択手段65bのうちの1又は複数を主制御基板32側に搭載してもよい。
第2図柄始動手段17は、閉状態時にも遊技球が入賞可能としてもよいし、閉状態時には入賞不可能としてもよい。また、可変入賞手段18についても、閉状態時にも遊技球が入賞可能としてもよいし、閉状態時には入賞不可能としてもよい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等においても同様に実施することが可能である。