JP2006238933A - 超音波美顔器 - Google Patents

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由来子 中村
Kaoru Saito
薫 斎藤
Shinji Katsura
慎二 桂
Daisuke Mori
大輔 毛利
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Abstract

【課題】肌の内部の細胞に対して大きな振動を与えることがなく、また、弾性振動板が折曲したり破損したような場合に、該弾性振動板のみを交換することで長期の使用が可能な超音波美顔器を提供する。
【解決手段】圧電素子73の複数個を電極板を介して重ね合わせ、該圧電素子の前後に前打杆71と後打杆72を配置すると共に、該前後打杆を前記圧電素子を介してネジ止めして挟持固定し、前記前打杆をケースに対して弾性部材を介して取付けてケースの軸長方向に前後打杆を振動させるようにし、また、前記前打杆に振動板8を取付けた超音波美顔器である。超音波美顔器において交換を必要とする振動板が折れ曲がったり折損した場合には、キャップ6を前ケース2から外してネジ71cを外すことで新規な振動板と交換することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、美容院やエステティック等において被施術者の皮膚表面、特に、顔に付着している古くなって剥がれかかった角質の除去と、毛孔に詰まった角栓を除去するための超音波美顔器に関する。
人間の皮膚は、最外側に角質が存在し、この角質は14日間で死んだ細胞となり、この死んだ細胞は徐々に押し上げられ鱗状に並び角質層を形成し、14日間で自然に剥がれ落ちるという28日間の新陳代謝の周期で行なわれているが、年齢を重ねること、紫外線等による酸化等の影響を受けて前記新陳代謝が遅れ、古くなった角質細胞が蓄積されてキメの乱れや肌色のくすみの原因となっていた。また、毛孔に詰まった角栓によって、肌がダラついたり、角栓の先端部の酸化した黒ずんでいる部分により、肌が黒い点が現れ美観を損なっていた。
そこで、前記した古くなった角質を除去してキメの細かい肌にし、肌色を明るく(白く)するため、また、角栓を除去してザラツキを無くすために、超音波を利用して角質の除去と角栓の除去を行なう超音波美顔器が開発されている。その一例として、特開平6−328042号公報の発明がある。
この発明は、2枚のキール板の間に弾性振動板を挟持し、前記一対のキール板の両面に超音波振動子を張り付けたもので、かつ、前記弾性振動板を上下方向に振動させるものである。従って、これを利用して前記した角質の除去や角栓の除去を行なうために肌に当てると、弾性振動板は肌に対して叩くように振動するものである。
特開平6−328042号公報
ところで、前記した従来例にあっては、弾性振動板が肌に対して叩く方向で振動するため、角質のみならず、角質層よりも内部の顆粒層、有棘層等まで振動が伝達され内部細胞にダメージを与える可能性があり、また、キール板、弾性振動板および超音波振動子を全て貼り合わせるものであることから、弾性振動板が折曲したり破損したような場合に、該弾性振動板のみの交換が行なえないといった問題があった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、ランジュバン型振動子を採用したので、肌に対して平行な方向から振動板を当てることで肌の内部細胞に対して大きな振動を与えることがなく、また、肌に当てる振動板の交換が可能であることから、振動板が曲がったり折損した場合に、振動板のみを交換することで長期の使用が可能な超音波美顔器を提供せんとするにある。
本発明の超音波美顔器は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、交流電圧を印加することで圧電素子が振動して振動板を振動させて肌の古い角質や毛孔内の角栓を除去する超音波美顔器であって、前記圧電素子は複数個が電極板を介して重ね合わされ、該圧電素子の前後に前打杆と後打杆を配置すると共に、該前後打杆を前記圧電素子を介してネジ止めして挟持固定し、前記前打杆をケースに対して弾性部材を介して取付けてケースの軸長方向に前後打杆を振動させるようにし、また、前記前打杆に振動板を取付けたものである。
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記振動板は前記前打杆に対して着脱自在に取付けられていることを特徴とし、また、請求項3の手段は、前記した請求項1において、前記振動板をチタンで形成したことを特徴とする。
本発明は前記したように、圧電素子は複数個が電極板を介して重ね合わされ、該圧電素子の前後に前打杆と後打杆を配置すると共に、該前後打杆を前記圧電素子を介してネジ止めして挟持固定し、前記前打杆をケースに対して弾性部材を介して取付けてケースの軸長方向に前後打杆を振動させるようにし、また、前記前打杆に振動板を取付けたことにより、振動板は肌に対して前後方向に振動するので、古い角質や毛孔に詰まっている角栓を効率よく除去でき、また、前後打杆と圧電素子をボルト締めしたランジュバン型振動子としたので、美顔器としての小型化が図れる。
また、振動板は前打杆に対して着脱自在に取付けたことにより、交換の必要性がある場合、振動板の交換が簡単に行なえ設備費の低減を図ることができ、さらに、振動板をチタンで形成したので、金属に対してアレルギー反応を示す肌に対しても対応することができる等の効果を有するものである。
本発明は、ランジュバン型振動子を採用すると共に前打杆に振動板を交換可能に取付けた超音波美顔器である。
以下、本発明に係る超音波美顔器の一実施例を図面と共に説明する。
1は樹脂等によって形成された2分割の把持用ケースにして、ネジ11によって一体化されると共に内部にはスイッチ12aおよび発光ダイオード2bが取付けられた基板12が内蔵されている。
また、前記スイッチ12aはプッシュ型のスイッチであり、操作杆には把持用ケースの周面から露出するようにキャップ12cが嵌め込まれ、また、発光ダイオード2bには同じく周面に露出するレンズ12dが嵌め込まれている。さらに、把持用ケース1の後端には、前記スイッチ12aを押した時の信号を後述するランジュバン型振動子7に対して交流電圧(例えば、50KHz)を印加するための制御手段(図示せず)に送出し、また、制御手段から交流電圧が出力されると前記発光ダイオード12bを点灯させるための信号を送出するコード13が接続されている。
なお、制御手段は、前記スイッチ12aを短時間(例えば、1秒以内)押すと、電源がオンとなって予め定めた古い角質の除去および角栓の除去に適した交流電圧をランジュバン型振動子7に印加し、この状態においてスイッチ12aを長押し(例えば、1秒以上)押すと、ランジュバン型振動子7への交流電圧を低くして印加し、スイッチ12aを短時間押すと電源がオフとする。また、前記交流電圧がランジュバン型振動子7に印加されている状態では発光ダイオード12bが点灯するように回路が組まれている。
2は前記把持用ケース1における先端側拡開部14の裏面側に嵌め込まれ、ネジ21によって固定される樹脂等によって形成された前ケースにして、内周面には雌ねじ22が形成され、該雌ねじ22にリング状の止め輪3が螺合される。また、前ケース2に雌ねじ22より後方にはリング状の突条23が形成され、前記止め輪3と突条23との間にはゴム等の弾性部材でなる振動子支持リング4が配置されている。この振動子支持リング4は止め輪3がねじ込まれる前記突条23との間に挟持固定される。
5は前記前ケース2の外周部に嵌め込みによって固定されたゴム等の滑り止め機能を有する材料からなる滑り止め具にして、外周の数カ所に施術者の指先を添えるための凹部51が形成されている。6は前記前ケース2の先端に同じく嵌め込みによって固定されたゴム等の弾性部材からなるキャップにして、頂部には後述する振動板8を挿通するための長孔61が形成されている。
次に、ランジュバン型振動子7の構造について説明するに、前打杆71と後打杆72と、該前打杆71と後打杆72との間に挟持された複数個(図示のものは4個)の圧電素子73とから構成されている。そして、前打杆71あるいは後打杆72の何れかにネジ棒が突出して形成され、他方にネジ孔が形成されネジ棒を圧電素子73の中心に形成された孔を挿通しネジ孔に螺合することで、前記圧電素子73は挟持固定される。また、前記圧電素子73には交互にプラス電極板とマイナス電極板とが挟持されている。
また、前打杆71にはリング状の突条71aが形成され、この突条71aが前記振動子支持リング4の内周に形成されているリング状の凹条4aを嵌め込むことで、ランジュバン型振動子7は前ケース2内に収納固定される。しかも、前記止め輪3を前ケース2内で回転しネジ込むことで、振動子支持リング4は前ケース2内に強固に固定されるので、ランジュバン型振動子7も強固に前ケース2内に固定される。
8は先端が側面形において「へ」の字状に折曲されたへら状の振動板にして、基端部が前記前打杆71の先端段部71bに固定部材を介してネジ71cによって着脱自在に取付けられている。なお、振動板8の材料としては、金属に対して敏感な肌質の人にも対応できるようにチタンを使用することが望ましい。
次に、前記した構成に基づいて動作を説明するに、施術者が被施術者の肌(例えば、顔)における古い角質を除去あるいは角栓を取り除くためにスイッチ12aを短時間押すと、制御手段の電源がオンとなって交流電圧をランジュバン型振動子7に供給すると共に発光ダイオード12bに通電して電源が投入されていることを被施術者に知らせる。
前記交流電圧がランジュバン型振動子7の圧電素子73に印加されると、圧電素子73は軸長方向に振動を開始する。この圧電素子73の前記振動によって前ケース2に対して弾性材料である振動子支持リング4を介して支持されている前打杆71および後打杆72が軸長方向(図において左右方向)に交流電圧の周波数で振動するので振動板8も同様に振動する。
この状態において振動板8の先端を被施術者の肌に押し当てると、振動板8が前後方向に振動するので、従来のような肌に対して上下方向に振動を加えて角質層より下の細胞に対してダメージを与えることなく、古い角質を剥ぎ取ると共に毛孔に詰まっている角栓を引き出して除去することができる。ここで、振動板8をチタンを使用すると、金属アレルギーの被施術者の肌に対してアレルギー反応を起こるのを防止できる。
なお、被施術者の肌状態において強い振動が不適当であると施術者が判断した場合や、被施術者が強い振動を嫌うような場合には、スイッチ12aを長押しすると低い電圧の交流電圧が制御手段から送出されるので、圧電素子73の振動幅が小さくなって振動板8の振動幅が小さくなって、前記した問題を解決することができる。
そして、作業が終了したなら、スイッチ12aを短時間押すことで、制御手段よりの交流電圧の圧電素子73への供給が停止されるので、振動板8の振動は停止すると共に発光ダイオード12bも消灯状態となる。
なお、圧電素子73を複数個電極板を介して重ねたのは、圧電素子73の数に応じて振幅幅を大きくすることができるためである。また、本発明の超音波美顔器において交換を必要とする振動板、例えば、長期間使用し、あるいは、落としたしことで振動板が折れ曲がったり折損した場合には、キャップ6を前ケース2から外してネジ71cを外すことで新規な振動板と交換することができるので、超音波振動子そのものを交換するよりも設備費用の低減が図れる。
また、前記した実施例にあっては、圧電素子73を振動させる制御手段を外部に設けた場合について説明したが、多少は把持ケース1が大きくなるが、該把持ケース1内に制御手段を内蔵してもよい。
本発明に係る超音波美顔器の斜視図である。 同上の側面図である。 図1の平面図である。 同上のA−A線断面図である。
符号の説明
1 把持ケース
2 前ケース
4 振動子支持リング
7 ランジュバン型振動子
71 前打杆
72 後打杆
73 圧電素子
8 振動板

Claims (3)

  1. 交流電圧を印加することで圧電素子が振動して振動板を振動させて肌の古い角質や毛孔内の角栓を除去する超音波美顔器であって、
    前記圧電素子は複数個が電極板を介して重ね合わされ、該圧電素子の前後に前打杆と後打杆を配置すると共に、該前後打杆を前記圧電素子を介してネジ止めして挟持固定し、前記前打杆をケースに対して弾性部材を介して取付けてケースの軸長方向に前後打杆を振動させるようにし、また、前記前打杆に振動板を取付けたことを特徴とする超音波美顔器。
  2. 前記振動板は前記前打杆に対して着脱自在に取付けられていることを特徴とする請求項1記載の超音波美顔器。
  3. 前記振動板をチタンで形成したことを特徴とする請求項1記載の超音波美顔器。
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