JP2007037658A - 美顔装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 電極マスクと超音波マスクを用いた使い勝手のよい美顔装置を提供する。
【解決手段】 美顔コースＡを行う場合、まず顔のクレンジングを行い、コースＡを選択すると、コースＡのパラメータ値の組み合わせプログラムＡが選択されて設定される。電極マスクで顔面を覆い、マスクサイズＬＭ，Ｓ，Ｅを選択してマスクに設けた多数の電極のうち顔サイズに合わせた電極を選択する。スタートスイッチを押すと、電力発生部が動作しプログラムＡに沿って出力のパラメータ値（周波数、パルス幅、通電時間、回数等）が１〜４回目と自動的に変化して行く。このようにして電極マスク２０を用いたトリートメントを行ったら、超音波マスクを動作させ、各振動子をプログラムＡに沿った時間、回数で順次に超音波振動させる。この動作を１０分間続けることによりＡコースを終了する。
【選択図】 図５

Description

本発明は、マスクを用いて電流及び超音波振動によるトリートメントを行う美顔装置に関するものである。

従来より、皮膚にパルス電流を通じることで筋肉を収縮させて細胞を活性化し、体脂肪やシミ等を除去して痩身・美容効果を得たり、あるいは皮膚に超音波振動を与えることにより、老廃物を除去して痩身効果を得たりする各種の健康器具、美容器、美顔器等が普及している。従来のマスクを用いた美顔器としては、目、鼻、口の穴が開いたマスクの顔面に当てる面に複数の導電子を設け、この導電子にパルス電流を通じるようにした美顔用マスク（例えば、特許文献１参照）や、上記と同様のマスクに圧電ゴム等からなる複数の柔らかな振動子を設け、この振動子を超音波振動させることにより、美顔効果を得るようにしたマスク型美顔装置が提案されている（例えば、特許文献２参照）。また、超音波振動と電流を用いる全身美容のための美容装置も提案されている（例えば、特許文献３参照）。
登録実用新案第３０７８１００号公報 特開２００４−２６１４０９号公報 特開２０００−６０９２８号公報

しかしながら、従来のマスクを用いる美顔装置において超音波振動とパルス電流を用いてトリートメントを行う場合、超音波振動を与える時間、回数や、パルス電流を通じる時間、パルス幅、周波数、回数等のパラメータ値をそれぞれユーザが設定する必要があり、使い勝手が悪いものであった。
そこで本発明は、上記パラメータ値のいろいろな組み合わせをプログラムすることにより、ユーザの希望に合わせて種々選べるようにすることを課題とするものである。

本発明による美顔装置は、顔面に接触する複数の電極が配置された電極マスクと、顔面に接触して超音波振動する複数の振動子が配置された超音波マスクと、前記電極に電流を通電する電力発生部と、前記振動子を超音波振動させる超音波駆動部と、前記電力発生部の出力の複数のパラメータ値及び超音波駆動部の出力の複数のパラメータ値から各一つのパラメータ値を設定する設定部と、前記電力発生部の出力及び超音波駆動部の出力を前記設定部の設定に基づいて制御する制御部とを備えたことを特徴とするものである。

本発明によれば、電極マスクを用いたときの電力発生部の出力パラメータ値、及び超音波マスクを用いたときの超音波駆動部の出力パラメータ値を種々の組み合わせからユーザが適当なものを選択することにより、自動的に各パラメータ値が設定され、トリートメントを行うことができるので、使い勝手を向上させることができる。

以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図３は本発明の実施の形態による美顔装置で用いられる電極マスク２０とその電極配置を示すものである。
図３において、図示のように目、鼻、口の部分に穴２１が開けられている電極マスク２０は、顔面に当てる側の面２０ａに、１２対の電極１，１´、２，２´、３，３´・・・１１，１１´、１２，１２´がそれぞれ所定位置に配置されている。後述するようにこれらの電極は、ユーザの顔面のサイズによって使用する電極を選択できるようになされている。

図中の〇△、●▲は正電極と負電極を示すもので、〇△、●▲のどちらが正電極又は負電極であってもよい。図示の電極１，１´、２，２´の各対を結ぶ太い点線２２は、電極１，２の対、１´，２´の対、１，２´の対、１´，２の対として用いられる場合があることを示している。この電極マスク２０には、コネクタ２４を有するケーブル２３に接続されている。ケーブル２４は各電極にそれぞれ接続されたリード線を有する。

図４は本発明の実施の形態による超音波マスク３０とその振動子配置を示すものである。
図４において、目、鼻、口の部分に穴３１が開けられている超音波マスク３０の顔面に当てる側の面３０ａには６個の振動子３１が図示のように配置されている。この超音波マスク３０には、プラグ３４を有するケーブル３３が接続されている。ケーブル３３は各振動子３１にそれぞれ接続されたリード線を有する。

尚、図３の電極マスク２０及び図４の超音波マスク３０はそれぞれ概念的に図示したものであり、必ずしも実際の形状を表わしていない。また、実際のトリートメントにおいては、電極マスク２０及び超音波マスク３０の外に、ガイドシート、位置合わせマスク、ハードマスク等を顔面に重ねて用いることがある。また、トリートメント時にはユーザは専用枕を用い、各マスクに設けられたバンドを枕に設けられたバックルで締め付けることにより、各マスクが顔に固定される。

図１は上記電極マスク２０と超音波マスク３０を用いる本実施の形態による美顔装置の制御装置を示すブロック図である。
図１において、４０は全体を制御するＣＰＵで構成された制御部であり、タイマを含むものとする。４１は電極マスク２０の各電極１，１´〜１２，１２´にパルス電流、あるいは正又は負の直流電流を通電する電力発生部、４２は超音波マスク３０の振動子３１を、所定周波数の超音波で駆動する超音波駆動部である。４３はプログラム部で、電極マスク２０の各電極に電流を通じる時間、回数、パルス幅、周波数、及び超音波マスク３０の振動子３１に超音波振動を与える時間、回数等のパラメータ値のいろいろな組み合わせのプログラムを格納している。４４は上記プログラムの選択等を含む種々の操作と動作状態を示す表示を行う操作・表示部である。

図２は図１の制御装置を含むコントローラ４５の外観斜視図である。
図２において、４４は図１の操作・表示部である。４６は電源スイッチ、４７は美顔コースＡ，Ｂ，Ｃのいずれかを設定するコース設定スイッチ、４８はユーザの顔面サイズに応じて電極マスク２０のマスクサイズ(使用する電極)を選択するマスクサイズ選択スイッチ、４９は電力発生部４１又は超音波駆動部４２の出力を調整する出力レベル調整スイッチ、５０はタイマのスタート／ストップと各スイッチのロックを行うスタート・ロックスイッチ、５１は各コースの中のステージを設定するスキップスイッチである。

５２は液晶表示部で、マスクサイズ、設定コース、出力レベル表示、タイマ表示、タイマ動作モニタ、残り時間、残り回数等の表示を行う。５３は動作表示ランプ、５５は電力発生部３１の出力口で、電極マスク２０のケーブル２３のコネクタ２４が接続される。５４は超音波駆動部４２の出力口で、超音波マスク３０のケーブル３３のプラグ３４が接続される。５５は電極用アース接続口で、ユーザの手首等に巻かれたアース用導電性バンド（図示せず）にケーブルを介して接続される。５６は電源コードで、ＡＣ／ＤＣ変換アダプタ(図示せず)を介してＡＣ電源に接続される。

次に、上記電極マスク２０及び超音波マスク３０を用いて美顔トリートメントを行う場合の動作について説明する。
本実施の形態においては、電流の通電時間、通電回数、周波数、出力レベル及び超音波振動を与える時間回数等のパラメータ値のいろいろな組み合わせをプログラムした美顔コースＡ，Ｂ，Ｃが用意され、ユーザの選択したコースに応じたトリートメントが行われる。図５は美顔コースＡのトリートメント内容、図６は美顔コースＢのトリートメント内容、図７は美顔コースＣのトリートメント内容を示す。

図５の美顔コースＡについて説明する。
このコースＡは、電極マスク２０と超音波マスク３０を用いて合計３０分間トリートメントを行うもので、顔のしわ、たるみ除去及び顔痩せの効果が得られるものである。コースＡは、次の（１）（２）（３）のステージからなる。
（１）まず、マスクを使用する前に手で顔のクレンジングを５分間行い、肌の汚れを落としておく。
（２）次に、コース設定スイッチ４７によりコースＡを選択する。これによりプログラム部４３からコースＡのパラメータ値の組み合わせプログラムＡが選択されて設定される。

次に、電極マスク２０で顔面を覆い、マスクサイズ選択スイッチ４８を用いてユーザの顔面サイズに応じて電極マスク２０のマスクサイズＬＭ，Ｓ，Ｅのいずれかを設定する。サイズＬＭは、電極１，２，１´，２´、５，５´、６，６´、９，９´、１０，１０´の各対を用いる。サイズＳは電極３，４、３´，４´、７，７´、８，８´、１１，１１´、１２，１２´の各対を用い、サイズＥは、電極１，２´、１´，２、５，５´、６，６´、９，９´、１０，１０´の各対を用いる。これにより通電エリアが調整される。スタート・ロックスイッチ５０を押すと、電力発生部４１が動作しプログラムＡに沿って出力のパラメータ値が自動的に設定され、トリートメント回数に従って自動的に変化していく。

電力発生部４１から出力される４つのプログラムされたパルス電流が、Ｐｈａｓｅ１では２分間、Ｐｈａｓｅ２では１６分間、Ｐｈａｓｅ３では１分間、Ｐｈａｓｅ４では１分間で、計２０分間出力する。また、各Ｐｈａｓｅの周波数とパルス幅の組み合わせは、０.１〜２５０Ｈｚ、０．１〜２５０μｓの範囲で組み合わせたものである。上記各時間においては、図示のように目の上の２対の電極、鼻の両側の２対の電極及び口の下の２対の電極をそれぞれ５秒間ずつ行って１サイクルとし、これを上記各時間内で繰り返す。尚、動作開始時の出力は０・４ｍＡで調整範囲は０〜２．０ｍＡである。このようにして電極マスク２０を用いたトリートメントを２０分間行ったら、ブザーを鳴らしてこのステージを終了する。

（３）次に、電極マスク２０に代えて超音波マスク３０を用いる。スタート／ストップスイッチ５０、スキップスイッチ５１を押して次のステージに移る。超音波駆動部３２が動作し、その出力を０．３Ｗ、周波数１ＭＨｚとして各振動子３１を順次に超音波振動させる。この場合、図示のように６個の振動子３１（１〜６で示す）を下から上に順番に移動し、設定された時間で振動させていく。これは振動子を顔の１箇所に当て続けると障害が生じるので、このように振動子３１を１つずつ振動させるようにしている。この動作を１０分間続けることにより、合計３０分間のＡコースを終了する。

次に、図６の美顔コースＢについて説明する。このＢコースは、顔のしわ、たるみ、シミの除去とホワイトニング、顔痩せの効果が得られる。コースＢは、次の（１）（２）（３）（４）のステージからなる。
（１）まず、顔のクレンジングを５分間行い、
（２）次に、マスクサイズを選択すると共に、Ｂコースを選択し、電極マスク２０を用いて、図５のＡコースの（２）と同じトリートメントを行う。終了したらブザーを鳴らしてこのステージを終了する。

（３）次に、電力発生部３１は各電極に０．３ｍＡの負の直流出力を５分間通電した後、０．２ｍＡ(調整範囲０〜２．０ｍＡ)の負の直流出力を５分間通電する。次に、０．２ｍＡ(調整範囲０〜２．０ｍＡ)の正の直流出力を２分間通電する。この直流通電を行うときは、２４個の電極全部に同時に通電する。また、正電極又は負電極の対極として手首に巻かれた導電性バンドを使用する。次に、０．２Ｈｚ、パルス幅２．５ｓで調整範囲０〜２００μＡの電流を初期出力３０μＡで８分間通電する。また、周波数は０．１〜２００Ｈｚ、パルス幅は０．１〜１０ｓであってもよい。このようにして電極マスク２０を用いたトリートメントを２０分間行ったら、ブザーを鳴らしてこのステージを終了する。

（４）次に、電極マスク２０に代えて超音波マスク３０を用い、図５のＡコースの（３）と同じトリートメントを行う。以上により合計５０分間のＢコースを終了する。

次に、図６の美顔コースＣについて説明する。このＣコースは、顔のニキビ、シミの除去とホワイトニング、顔痩せの効果が得られるものである。コースＣは、次の（１）（２）（３）（４）（５）のステージからなる。
（１）まず、顔のクレンジング５分間行い、
（２）手でピーリングを５分間行う。

（３）次に、マスクサイズを選択すると共に、Ｃコースを選択し、電極マスク２０を用いて、０．２Ｈｚ、パルス幅２．５ｓで調整範囲０〜２００μＡのパルス電流を初期出力３０μＡで１０分間通電する。この場合、図示のように２対ずつの電極を上から下に順番に１２．５秒ずつ通電していく。このトリートメントを１０分間行ったら、ブザーを鳴らしてこのステージを終了する。
（４）次に、直流出力及びパルスを用いたトリートメントを、図６のＢコースの（３）と同様にして行う。以上により３０分間の電極マスク２０を用いたトリートメントを終了し、ブザーを鳴らしステージ終了とする。

（５）次に、電極マスク２０に代えて超音波マスク３０を用い、図５のＡコースの（３）と同じトリートメントを行う。以上により合計４０分間のＣコースを終了する。

尚、各ステージはスタート／ストップスイッチ５０、スキップスイッチ５１を押すことにより開始される。さらに、スキップスイッチ５１を押すことにより、次のステージにスキップすることが可能である。また、上述した各コースＡ，Ｂ，Ｃのトリートメント内容は一例を示したものであり、この外に種々のパラメータ値の組み合わせを用いたトリートメントが可能である。また、電極マスク２０のみ、あるいは超音波マスク３０のみを用いたトリートメントを行うようにしてもよい。

以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザが美顔コースＡ，Ｂ，Ｃのいずれかを選択することにより、電極マスク２０を用いたときの電力発生部４１の出力パラメータ値、即ち、パルス電流のパルス幅、周波数、直流電力の正又は負、通電時間、通電回数、及び超音波マスク３０を用いたときの超音波駆動部４２の出力パラメータ値、即ち、超音波振動の駆動時間、駆動回数等を自動的に設定することができるので、ユーザの使い勝手がよくなり、ユーザは自分に適したコースを自由に選択することにより、美顔効果を向上させることができる。また、超音波マスク３０にサイズがあってもよい。

本発明の実施の形態による美顔装置の制御装置を示すブロック図である。 制御装置を備えたコントローラの外観斜視図である。 電極マスクを概念的に示す正面図である。 超音波マスクを概念的に示す正面図である。 美顔コースＡのトリートメント内容を示す構成図である。 美顔コースＢのトリートメント内容を示す構成図である。 美顔コースＣのトリートメント内容を示す構成図である。

符号の説明

１，１´、２，２´〜１２，１２´ 電極
２０ 電極マスク
３０ 超音波マスク
３１ 振動子
４０ 制御部
４１ 電力発生部
４２ 超音波駆動部
４３ プログラム格納部
４４ 操作・表示部
４５ コントローラ
４７ コース設定スイッチ
４８ マスクサイズ選択スイッチ
５０ スタート／ストップスイッチ
５１ スキップスイッチ

Claims (4)

1. 顔面に接触する複数の電極が配置された電極マスクと、
   顔面に接触して超音波振動する複数の振動子が配置された超音波マスクと、
   前記電極に電流を通電する電力発生部と、
   前記振動子を超音波振動させる超音波駆動部と、
   前記電力発生部の出力の複数のパラメータ値及び超音波駆動部の出力の複数のパラメータ値から各一つのパラメータ値を設定する設定部と、
   前記電力発生部の出力及び超音波駆動部の出力を前記設定部の設定に基づいて制御する制御部とを備えたことを特徴とする美顔装置。
2. 前記設定部が設定する複数のパラメータ値は、前記電力発生部から各電極に通電される電流のパルス幅、周波数、通電時間、通電回数、出力レベル等の全て又はいずれかの組み合わせであり、前記設定部はそれらの組み合わせの一つを選択設定することを特徴とする請求項１記載の美顔装置。
3. 前記設定部が設定する複数のパラメータ値は、前記超音波駆動部により各振動子を超音波振動させる時間、回数、出力レベル等の全て又はいずれかの組み合わせであり、前記設定部はそれらの組み合わせの一つを選択設定することを特徴とする請求項１又は２記載の美顔装置。
4. 前記電極マスクにおける前記複数の電極のうち使用する電極を選択するマスクサイズ選択部を備えたことを特徴とする請求項１，２又は３記載の美顔装置。
   
   
   

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