JP2006238390A - テレビジョン受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省エネモードが選択されているときに、バックライトの輝度が下がったことをユーザに感じさせることがなく、また消費電力を十分に低減することができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 テレビジョン受信装置1は、省エネモードで動作しており、且つバックライト12の輝度が設定されている下限値でないとき、チャンネルの切り換えにかかる入力が行われる毎に、バックライト12の輝度を第1の量ずつ下げる。また、バックライト12の輝度を第1の量だけ下げるときに、液晶パネル11に黒ベタの映像を一定時間表示し、視聴しているユーザに暗い映像を印象づけるので、黒ベタの映像の表示が終わり、切り換えられたチャンネルで放送されている番組の映像が液晶パネル11に表示されたときに、ユーザにバックライト12の輝度を一定量下げたことを気づかせない。
【選択図】 図1

Description

この発明は、テレビ放送信号を受信し、選択されているチャンネルで放送されている番組の映像を液晶パネルに表示するテレビジョン受信装置に関し、特に装置本体での消費電力を低減する省エネモードを設けたテレビジョン受信装置に関する。
従来、テレビ放送の番組を視聴するテレビジョン受信装置として、番組の映像を液晶パネルに表示する液晶テレビが実用化されている。液晶テレビは、液晶パネルを背面からバックライトで略均一に照らすとともに、選択されているチャンネルで放送されている番組の映像信号に基づいて液晶パネルの各画素の透過率を制御し、液晶パネルに映像を表示している。バックライトには、光源として冷陰極管や白色LED等が用いられている。
また、一般的な液晶テレビには、装置本体の消費電力を低減する省エネモードが設けられている。液晶テレビは、バックライトの消費電力が大きい。一般的な液晶テレビの省エネモードは、バックライトの輝度を下げて、バックライトでの消費電力を低減することにより、装置本体での消費電力を低減している。例えば、特許文献1では入力されている映像信号に基づく映像の最大輝度をフレーム毎に検出し、検出した映像の最大輝度が低くなるにつれて、バックライトの輝度を下げていくことが提案されている。また、特許文献2では、時間経過にともなって、バックライトの輝度を下げていくくことが提案されている。さらに、省エネモードが選択されると、バックライトの輝度を予め設定されている輝度に一気に下げる液晶表示装置もある。
特開2004−245896号公報 特開2003−195835号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている液晶表示装置は、入力されている映像信号に基づく映像の輝度に応じてバックライトの輝度を上げたり、下げたりする構成であるため、入力されている映像信号によっては、バックライトの輝度が殆ど下げられないことがあった。具体的には、入力されている映像信号に基づく映像の殆どが最大輝度の高い映像である場合、バックライトの輝度が殆ど下げられることがない。したがって、入力されている映像信号に基づく映像の殆どが最大輝度の高い映像である間、消費電力が殆ど低減されないという問題があった。
また、特許文献2に記載されている液晶表示装置は、時間経過にともなってバックライトの輝度を下げていく構成であるので、液晶パネルに表示されている映像が時間経過にともなって暗くなっていくのをユーザに感じさせてしまい、違和感を与えるという問題があった。また、省エネモードが選択されると、バックライトの輝度を予め設定されている輝度に一気に下げる液晶表示装置も同様にユーザに違和感を与えるという問題があった。
この発明の目的は、省エネモードが選択されているときに、バックライトの輝度が下がったことをユーザに感じさせることがなく、また消費電力を十分に低減することができるテレビジョン受信装置を提供することにある。
この発明のテレビジョン受信装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)テレビ放送信号を受信し、選択されているチャンネルのテレビ放送信号を抽出して出力する受信手段と、
液晶パネルを背面から照らすバックライトの輝度を制御する輝度制御手段と、
前記受信手段から出力されたテレビ放送信号に基づく映像を前記液晶パネルに表示する表示手段と、を備えた液晶表示装置において、
消費電力を低減する省エネモードを選択するかどうかを切り換える切換手段を備え、
前記表示手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記受信手段に対してチャンネルの選択切換にかかる入力があると、黒ベタの映像を前記液晶パネルに一定時間表示する手段であり、
前記輝度制御手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記受信手段に対してチャンネルの選択切換にかかる入力があると、前記バックライトの輝度をその時点における輝度よりも第1の量下げた輝度に制御する手段である。
この構成では、切換手段において省エネモードが選択されているときに、受信手段に対してチャンネルの切り換えにかかる入力があると、表示手段が黒ベタの映像を液晶パネルに一定時間表示するとともに、輝度制御手段がバックライトの輝度をその時点の輝度よりも第1の量だけ下げる。すなわち、省エネモードが選択されているとき、チャンネルの切り換えにかかる入力が行われる毎に、バックライトの輝度が第1の量ずつ下げられる。このように、液晶パネルに表示する映像の映像信号に影響されることなく、バックライトの輝度を段階的に下げるので、消費電力を十分に低減することができる。
また、バックライトの輝度を第1の量下げるときに、黒ベタの映像を液晶パネルに一定時間表示する構成としているので、視聴しているユーザに対して黒ベタの暗い映像を見せた後に、バックライトの輝度を第1の量だけ下げて表示した映像を見せることができる。言い換えれば、ユーザは暗いと感じる黒ベタの映像を見てから、第1の量だけバックライトの輝度が下げられた映像を見ることになる。このため、多くのユーザは、第1の量だけバックライトの輝度が下げられた映像を見たとき、その直前に見た黒ベタの映像の印象が残っているので、バックライトの輝度が下げられて、液晶パネルに表示されている映像が暗くなったと感じない。すなわち、バックライトの輝度が下がったことをユーザに殆ど感じさせることがなく、ユーザに違和感を与えるのを防止できる。
なお、第1の時間はユーザが液晶パネルに黒ベタの映像が表示されたことを認識でき、且つ余り長くない時間、例えば0.5〜1秒程度、にするのが好ましい。
(2)前記輝度制御手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記バックライトの輝度を下げた前回の処理から、予め設定されている設定時間経過したときに前記バックライトの輝度をその時点における輝度よりも第2の量下げた輝度に制御する手段であり、
前記第2の量は、前記第1の量の半分以下である。
この構成では、省エネモードが選択されている場合に、バックライトの輝度を下げた前回の処理から、予め設定されている設定時間経過したときに第2の量だけバックライトの輝度を下げる。したがって、省エネモードが選択されている場合に、チャンネルの切り換えが行われなくても、バックライトの輝度が時間経過にともなって下げられるので、消費電力を十分に低減することができる。また、第2の量を第1の量の半分以下にしているので、バックライトの輝度が時間経過にともなって下げられた場合でも、バックライトの輝度が下がったことをユーザに殆ど感じさせることがなく、ユーザに違和感を与えるのを防止できる。
(3)前記バックライトの輝度の下限値を設定する下限値設定手段を備え、
前記輝度制御手段は、前記バックライトの輝度を、前記下限値設定手段で設定された下限値よりも下げるのを禁止する手段である。
この構成では、省エネモード時おけるバックライトの輝度の下限値をユーザが任意に設定することができる。したがって、ユーザは液晶パネルに表示されている映像が暗くて見にくいと感じるレベルまでバックライトの輝度が下がらないように、バックライトの輝度の下限値を設定することができる。
この発明によれば、液晶パネルに表示する映像の映像信号に影響されることなく、バックライトの輝度を段階的に下げることができ、装置本体の消費電力を十分に低減することができる。またバックライトの輝度が下がったことをユーザに殆ど感じさせることがなく、ユーザに違和感を与えるのを防止できる。
以下、この発明の実施形態であるテレビジョン受信装置について説明する。
図1は、この発明の実施形態である液晶表示装置を適用したテレビジョン受信装置の構成を示す図である。この実施形態のテレビジョン受信装置1は、所謂液晶テレビである。この実施形態のテレビジョン受信装置1は、本体の動作を制御する制御部2と、テレビ放送信号を受信し、選択されているチャンネルで放送されている番組の映像信号、および音声信号を抽出して出力する受信部3と、受信部3から出力された映像信号を処理する映像信号処理部4と、受信部3から出力された音声信号を処理する音声信号処理部5と、液晶パネル11と、映像信号処理部4で処理された映像信号に基づいて液晶パネル11の各画素の透過率を制御する液晶パネルドライバ6と、液晶パネル11を背面から照らすバックライト12と、このバックライト12を点灯させるインバータ回路7と、インバータ回路7を制御してバックライト12の輝度を制御する輝度制御部8と、本体に対する入力操作を行う操作部9と、音声信号処理部5で処理された音声信号に基づく音声を出力するスピーカ13と、を備えている。この実施形態のテレビジョン受信装置1は、通常モードと、この通常モードよりも装置本体の消費電力を低減する省エネモードの2つのモードで動作する。通常モードと、省エネモードとの切り換えは、操作部9における入力操作で行える。省エネモードは、通常モードよりもバックライト12の輝度を下げることで、消費電力を低減するモードである。
なお、制御部2は、装置本体の各部に対して動作指示が行えるように接続されている。
受信部3には、図示していないアンテナが接続されており、このアンテナで受信でされているテレビ放送信号が入力される。受信部3は、入力されているテレビ放送信号から、選択されているチャンネルで放送されている番組のテレビ放送信号を抽出するチューナ、チューナで抽出したテレビ放送信号を映像信号と音声信号に分離する信号分離回路を有している。映像信号処理部4は、受信部3から入力された映像信号に対して、液晶パネル11で表示するための信号処理、例えばA/D変換、ガンマ変換、画素変換、インタレース・プログレッシブ変換(IP変換)等を行う。映像信号処理部4で処理された映像信号は液晶パネルドライバ6に入力される。液晶パネルドライバ6は、映像信号処理部4から入力された映像信号に基づいて、液晶パネル11の各画素の透過率を制御する。
バックライト12は、図2に示すように、光源である円筒状の冷陰極管12aと、この冷陰極管12aを覆う反射板12bと、白色の合成樹脂であり発光面が液晶パネル11の表示面と略同じ大きさの導光板12cを有している。点灯させた冷陰極管12aから発せられた光は、反射板12bにより反射されて導光板12cの端面に導かれる。導光板12cにおいて、端面より入射された光が面発光される。導光板12cの発光面に対向して液晶パネル11が配置されている。導光板12cは、液晶パネル11全体を背面から略均一な光で照らす。
輝度制御部8は、インバータ回路7に対してバックライト12の輝度を指示する。輝度制御部8は、省エネモード時に、受信部3に対するチャンネルの切り換えが行われたときに、バックライト12の輝度をその時点よりも第1の量だけ下げた輝度に変更する指示をインバータ回路7に対して行う。また、輝度制御部8は、インバータ回路7に対してバックライト12の輝度を下げる指示を行ってから一定時間経過すると、バックライト12の輝度をその時点よりも第2の量だけ下げた輝度に変更する指示をインバータ回路7に対して行う。第1の量は、通常モード時におけるバックライト12の輝度の数%、例えば1〜2%であり、第2の量は第1の量の半分以下である。インバータ回路7は、PWM制御でバックライト12の輝度を輝度制御部8から指示された輝度に制御する。具体的には、PWM制御で冷陰極管12aに供給する電力を制御する。音声信号処理部5は、受信部3から入力された音声信号を処理し、スピーカ13に入力する。操作部9には、ユーザが装置本体に対する入力操作を行うキーや、図示していないリモコン装置から送信されてきた装置本体に対する制御コマンドを受信するリモコン受信部を有している。テレビジョン受信装置1は、操作部9のキー操作、またはリモコン装置から送信されてきた制御コマンドに応じて、本体の動作を制御する。ユーザは、受信部3で抽出するテレビ放送信号のチャンネル選択、通常モードと省エネモードとの切り換え、省エネモード時におけるバックライト12の輝度の下限値設定等を、操作部9のキー操作またはリモコン装置の操作で行える。省エネモード時におけるバックライト12の輝度の下限値は、通常モード時におけるバックライト12の輝度に対する比率、例えば80%、70%、60%等、で設定される。設定されたバックライト12の輝度の下限値は、制御部2に設けられているメモリに記憶される。
この実施形態のテレビジョン受信装置1は、上述したように、動作モードとして、通常モードと省エネモードとを有している。通常モードは、バックライト12の輝度を100%に保持して動作するモードである。また、省エネモードはバックライト12の輝度を通常モードよりも下げて、装置本体の消費電力を低減するモードである。また、テレビジョン受信装置1には、省エネモードでのバックライト12の輝度の下限値が制御部2に設定されている。テレビジョン受信装置1は、装置本体の電源オン時に省エネモードが選択されていれば、バックライト12の輝度を設定されている下限値に制御する。また、装置本体の電源がオンされているときに、通常モードから省エネモードに切り換えられると、バックライト12の輝度を一気に下限値にするのではなく、予め定められている条件を満たす毎に、バックライト12の輝度を段階的に下げていき、バックライト12の輝度が設定されている下限値に達すると、この下限値で保持する(バックライト12の輝度をこれ以上下げない。)。省エネモード時にバックライト12の輝度を下げる条件は、受信部3に対してチャンネルの切り換えにかかる入力が行われたとき、およびバックライト12の輝度を下げた前回の処理から一定時間経過したときである。
次に、この実施形態にかかるテレビジョン受信装置1の動作について説明する。図3は、この実施形態のテレビジョン受信装置の電源オン時の初期動作を示すフローチャートである。テレビジョン受信装置1は、装置本体の電源がオンされると、図3に示す初期動作を実行する。テレビジョン受信装置1は、装置本体の電源がオンされると、まず装置本体が通常モードに設定されているか、省エネモードに設定されているかを判断する(s1)。テレビジョン受信装置1は、前回の使用終了時に設定されていたモード(通常モード、または省エネモード)を記憶しており、この記憶しているモードを、今回の電源オン時に設定されているモードであると判断する。具体的には、前回の電源オフ時に通常モードが選択されていれば、s1で通常モードであると判断し、反対に、前回の電源オフ時に省エネモードが選択されていれば、s1で省エネモードであると判断する。
テレビジョン受信装置1は、s1で通常モードであると判断すると、バックライト12の輝度を100%に設定する(s2)。一方、s1で省エネモードであると判断するとバックライト12の輝度を設定されている下限値、例えば通常モードの80%、に設定する(s3)。s2、s3では、制御部2が輝度制御部8に対して設定されているモードが通常モード、省エネモードのどちらであるか、および設定されているバックライト12の輝度の下限値を通知する。輝度制御部8は、制御部2から通知されたモードに応じたバックライト12の輝度をインバータ回路7に指示する。インバータ回路7は、バックライト12の輝度が輝度制御部8から通知された輝度になるように、PWM制御で冷陰極管12aに供給する電力を調整し、バックライト12の輝度を指示された輝度に制御する。
また、受信部3が装置本体の電源がオンされたタイミングで、受信しているテレビ放送信号の中から、選択されているチャンネルのテレビ放送信号を抽出する処理を開始する。映像信号処理部4には、受信部3から選択されているチャンネルで放送されている番組の映像信号が入力されている。映像信号処理部4は、受信部3から入力されている映像信号に対して液晶パネル11で表示するための信号処理を行い、処理した映像信号を液晶パネルドライバ6に入力している。また、液晶パネルドライバ6は、映像信号処理部4から入力されている映像信号に基づいて液晶パネル11の各画素の透過率を制御している。したがって、液晶パネル11では、選択されているチャンネルで放送されている番組の映像が表示されている。また、音声信号処理部5は、受信部3から入力されている、選択されているチャンネルで放送されている番組の音声信号を処理し、スピーカ13に入力している。したがって、スピーカ13から選択されているチャンネルで放送されている番組の音声が出力されている。
テレビジョン受信装置1は、図3に示す初期動作を完了すると、その時点で装置本体に対して設定されているモード、通常モードまたは省エネモード、で動作する。まず、通常モードにおける動作ついて説明する。図4は、通常モードにおける動作を示すフローチャートである。テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力を待つ(s11)。s11では、操作部9においてキー操作が行われるか、またはリモコン装置から送信されてきた制御コマンドを受信するのを待っている。テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力があると、この入力がチャンネルの切り換えにかかる入力であれば、受信部3において受信しているテレビ放送信号から抽出するテレビ放送信号のチャンネルを今回指示されたチャンネルに切り換える、チャンネル切換処理を行い(s12、s13)、s11に戻る。s13では、制御部2が受信部3に対して切り換えるチャンネルを指示し、受信部3がこの指示にしたがってチューナで抽出するテレビ放送信号のチャンネルを切り換える。
また、装置本体に対する入力が、省エネモード時におけるバックライト12の輝度の下限値の変更にかかる入力であれば、バックライト12の輝度の下限値を今回指示された値に更新し(s14、s15)、s11に戻る。s15では、制御部2が、メモリに記憶しているバックライト12の輝度の下限値を今回指示された下限値に更新するとともに、輝度制御部8に対して今回指示されたバックライト12の輝度の下限値を通知する。輝度制御部8は、この通知にしたがって、バックライト12の輝度の下限値を今回通知された下限値に更新する。また、装置本体に対する入力が、装置本体の電源オフにかかる入力であれば、装置本体の電源をオフする電源オフ処理を実行し、本処理を終了する(s16、s17)。これにより、液晶パネル11における映像の表示や、スピーカ13からの音声出力が停止される。
さらに、装置本体に対する入力が、通常モードから省エネモードへの切り換えにかかる入力であれば、通常モードから後述する省エネモードへの移行する、モード切換にかかる処理を行い(s18、s19)、この通常モードにかかる処理を終了する。このとき、通常モードでの動作については終了するが、継続して後述する省エネモードでの動作が行われるので、液晶パネル11における映像の表示や、スピーカ13からの音声出力については、停止されない。また、通常モードから省エネモードに移行したとき、バックライト12の輝度は100%である。
なお、テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力が上記以外であれば、例えば出力されている音声のアップ/ダウンにかかる入力であれば、その入力に応じた処理(その他の処理)を行う(s20)。
次に、省エネモードにおける動作について説明する。図5、6は、この発明の実施形態であるテレビジョン受信装置の省エネモードにおける動作を示すフローチャートである。この省エネモードは、装置本体の電源がオンされたときに設定されていたモードが省エネモードであった場合、および上述した通常モードでの動作時に通常モードから省エネモードへの切り換えにかかる入力があった場合に、この省エネモードにかかる動作を開始する。テレビジョン受信装置1は、その時点におけるバックライト12の輝度が設定されている下限値であるかどうかを判定する(s31)。装置本体の電源がオンされたときに設定されていたモードが省エネモードであった場合には、バックライト12の輝度はs3で下限値に設定されている。一方、上述した通常モードでの動作時に通常モードから省エネモードへの切り換えにかかる入力があった場合には、バックライト12の輝度は下限値ではなく、100%に設定されている。
テレビジョン受信装置1は、s31でバックライト12の輝度が下限値であると判定すると、装置本体に対する入力を待つ(s32)。s32では、上述したs11と同様に操作部9のキーが操作されるか、またはリモコン装置から送信されてきた制御コマンドを受信するのを待っている。テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力があると、この入力がチャンネルの切り換えにかかる入力であれば、受信部3において受信しているテレビ放送信号から抽出するテレビ放送信号のチャンネルを今回指示されたチャンネルに切り換え(s33、s34)、s32に戻る。s34にかかる処理は、上述したs13と同じである。また、装置本体に対する入力が省エネモード時におけるバックライト12の輝度の下限値の変更にかかる入力であれば、バックライト12の輝度の下限値を今回指示された値に更新する(s35、s36)。このs36にかかる処理は、上述したs15と同じである。
また、テレビジョン受信装置1は、s36にかかる処理を完了すると、バックライト12の輝度を今回設定された下限値にし(s37)、s32に戻る。s36では、制御部2が、メモリに記憶しているバックライト12の輝度の下限値を今回指示された下限値に更新するとともに、輝度制御部8に対して今回指示されたバックライト12の輝度の下限値を通知している。輝度制御部8は、この通知にしたがって、記憶しているバックライト12の輝度の下限値を更新するとともに、s37でインバータ回路7に対してバックライト12の輝度を、今回更新した下限値にするように指示する。インバータ回路7は、バックライト12の輝度が輝度制御部8から今回指示された輝度(下限値)になるように、冷陰極管12aに供給する電力をPWM制御で調整する。
このように、テレビジョン受信装置1は、省エネモードで動作しているときに、バックライト12の輝度の下限値を変更する操作が行われると、直ぐにバックライト12の輝度を変更された下限値にする。したがって、ユーザは、バックライト12の輝度が変更した下限値であるときに、液晶パネル11に表示される映像の画質や、明るさ等を直ぐに確認することができる。すなわち、ユーザは、液晶パネル11に表示される映像を確認しながら、バックライト12の輝度の下限値を設定することができる。
なお、バックライト12の輝度の下限値の変更は、その時点における下限値よりも小さい値に変更することもできれば、大きい値に変更することもできる。例えば、下限値を80%から70%に変更することもできれば、70%から75%に変更することもできる。
また、装置本体に対する入力が、装置本体の電源オフにかかる入力であれば、装置本体の電源をオフする電源オフ処理を実行し、本処理を終了する(s38、s39)。s39にかかる処理は、上述したs17と同じである。さらに、装置本体に対する入力が、省エネモードから通常モードへの切り換えにかかる入力であれば、省エネモードから上述した通常モードへの移行にかかる処理を行い(s40、s41)、この省エネモードにかかる処理を終了する。s40では、制御部2が輝度制御部8に対して省エネモードから通常モードへのモード切り換えを指示したり、上述した通常モードにおける動作を開始する。また、s40にかかるモード切換処理では、バックライト12の輝度を100%にする処理も行われる。具体的には、輝度制御部8がインバータ回路7に対してバックライト12の輝度を100%にするように指示し、インバータ回路7がバックライト12の輝度が100%になるように、冷陰極管12aに供給する電力をPWM制御で調整する。また、テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力が上記以外であれば、その入力に応じた処理(その他の処理)を行い(s42)、s32に戻る。
また、テレビジョン受信装置1は、s31でバックライト12の輝度が下限値でないと判定すると、以下に示すs50以降の処理(図6に示す処理)を実行する。テレビジョン受信装置1は、タイマ(不図示)をリセットし、このリセットしたタイミングからの経過時間の計測を開始する(s50)。このタイマは制御部2に設けられている。テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力があるか(s51)、タイマで計測している経過時間が予め設定されている設定時間、例えば5分、になるのを待つ(s52)。テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力があると、この入力がチャンネルの切り換えにかかる入力であれば、受信部3において受信しているテレビ放送信号から抽出するテレビ放送信号のチャンネルを今回指示されたチャンネルに切り換える(s53、s54)。s54にかかる処理は、上述したs13と同じである。テレビジョン受信装置1は、s54にかかる処理を完了すると、黒ベタの映像を一定時間、例えば0.5〜1秒、液晶パネル11に表示する(s55)。s55で黒ベタの映像を液晶パネル11に表示する一定時間は、視聴しているユーザが液晶パネル11に黒ベタの映像が表示されたことを認識でき、且つ余り長くない時間とするのが好ましい。s55では、制御部2が黒ベタの映像を一定時間、液晶パネル11に表示することを映像信号処理部4に指示する。映像信号処理部4は、黒ベタの映像にかかる映像信号を液晶ドライバ6に一定時間入力する。これにより、液晶ドライバ6が黒ベタの映像を液晶パネル11に一定時間表示する。また、テレビジョン受信装置1は、バックライト12の輝度を予め定められている第1の量だけ下げる(s56)。s56にかかる処理は、液晶パネル11に黒ベタの映像が表示されている間に行われる。s56では、制御部2が輝度制御部8に対してバックライト12の輝度を第1の量だけ下げることを指示する。輝度制御部8は、この指示にしたがって、インバータ回路7にバックライト12の輝度を第1の量だけ下げることを指示する。インバータ回路7は、この指示にしたがって、バックライト12の輝度を、第1の量下げた輝度に調整する。ただし、制御部2は、第1の量下げたバックライト12の輝度が、設定されている下限値未満になるときには、輝度制御部8を介してインバータ回路7にバックライト12の輝度を下限値とするように指示する。したがって、バックライト12の輝度を設定されている下限値未満とする指示がインバータ回路7に対して行われることはなく、バックライト12の輝度が下限値未満に調整されることはない。
テレビジョン受信装置1は、s56でバックライト12の輝度を下げると、今回下げたバックライト12の輝度が下限値であるかどうかを判定し(s57)、下限値でなければs50に戻り、上記処理を繰り返す。反対に、s57で下限値であると判定すると、タイマによる経過時間の計測を停止し(s58)、s32に戻って上述した処理を行う。
また、装置本体に対する入力が省エネモード時におけるバックライト12の輝度の下限値の変更にかかる入力であれば、バックライト12の輝度の下限値を今回指示された値に更新し(s59、s60)、バックライト12の輝度を今回設定された下限値にする(s61)。s60、s61にかかる処理は、上述したs25、26と同じである。テレビジョン受信装置1は、s61にかかる処理を完了すると、s58でタイマによる経過時間の計測を停止し、s32に戻って上述した処理を行う。また、装置本体に対する入力が、装置本体の電源オフにかかる入力であれば、装置本体の電源をオフする電源オフ処理を実行し、本処理を終了する(s62、s63)。s63にかかる処理は、上述したs17にかかる処理と同じである。また、装置本体に対する入力が、省エネモードから上述した通常モードへの切り換えにかかる入力であれば、省エネモードから上述した通常モードへの移行にかかる処理を行い(s64、s65)、この省エネモードにかかる処理を終了する。s65にかかる処理は、上述したs40にかかる処理と同じであり、バックライト12の輝度が100%に調整される。また、テレビジョン受信装置1は、装置本体に対する入力が上記以外の入力であれば、その入力に応じた処理(その他の処理)を行う(s66)。
さらに、テレビジョン受信装置1は、s52でタイマが計測している時間が、予め設定されている設定時間に達したと判定すると、バックライト12の輝度を第2の量だけ下げる(s67)。この第2の量は、s56で下げる第1の量の半分以下である。s67では、制御部2が輝度制御部8に対してバックライト12の輝度を第2の量だけ下げることを指示する。輝度制御部8は、この指示にしたがって、インバータ回路7にバックライト12の輝度を第2の量だけ下げることを指示する。インバータ回路7は、この指示にしたがって、バックライト12の輝度を、第2の量下げた輝度に調整する。ただし、制御部2は、第2の量下げたバックライト12の輝度が、設定されている下限値未満になるときには、輝度制御部8を介してインバータ回路7にバックライト12の輝度を下限値とするように指示する。したがって、バックライト12の輝度を設定されている下限値未満とする指示がインバータ回路7に対して行われることはなく、バックライト12の輝度が下限値未満に調整されることはない。
そして、テレビジョン受信装置1は、s67でバックライト12の輝度を下げると、今回下げたバックライト12の輝度が下限値であるかどうかを判定し(s68)、下限値でなければs50に戻り、上記処理を繰り返す。反対に、s57で下限値であると判定すると、タイマによる経過時間の計測を停止し(s69)、s32に戻って上述した処理を行う。s69にかかる処理は、上述したs48にかかる処理と同じである。
このように、この実施形態のテレビジョン受信装置1は、省エネモードで動作しており、且つバックライト12の輝度が設定されている下限値でないとき、チャンネルの切り換えにかかる入力がある毎に、バックライト12の輝度を第1の量だけ下げる。言い換えれば、ユーザがチャンネルを切り換える毎に、バックライト12の輝度が第1の量ずつ段階的に下げられる。また、バックライト12の輝度を第1の量下げるときに、液晶パネル11に黒ベタの映像を一定時間表示し、視聴しているユーザに暗い映像を印象づけるようにしているので、黒ベタの映像の表示が終わり、切り換えられたチャンネルで放送されている番組の映像が液晶パネル11に表示されたときに、多くのユーザがバックライト12の輝度を一定量下げられていることに気づかせない。したがって、バックライト12の輝度をユーザに気づかせることなく下げることができ、ユーザに違和感を与えるのを防止できる。
また、この実施形態のテレビジョン受信装置1は、省エネモードで動作しているときに、チャンネルの切り換えにかかる入力が無くても、予め設定されている設定時間経過する毎にバックライト12の輝度を第2の量ずつ下げていく。また、この第2の量を比較的小さい量に設定しているので、バックライト12の輝度をユーザに気づかせることなく下げることができ、ユーザに違和感を与えるのを防止できる。
したがって、この実施形態のテレビジョン受信装置1は、省エネモードで動作しており、且つバックライト12の輝度が設定されている下限値でないとき、図7に示すように、チャンネルの切り換えにかかる入力があるか(図中に示すt1、t2)、またはチャンネルの切り換えにかかる入力の無い時間が一定時間継続すると(図中に示すt3)、バックライト12の輝度が第1の量、または第2の量だけ下げられるので、省エネモードで動作しているときには、確実に装置本体の諸費電力を低減することができる。また、ユーザにバックライトの輝度が下がったことを殆ど感じさせることがなく、違和感を与えることがない。
さらに、バックライト12の輝度が設定されている下限値未満になることもないので、ユーザが液晶パネル11に表示されている映像が暗くて見にくいと感じるレベルまでバックライト12の輝度を下げ、ユーザの視聴を妨げるという事態が生じることもない。
なお、上記実施形態における制御部2と輝度制御部8とは、1つのマイコンで構成してもよい。
この発明の実施形態である液晶表示装置を適用したテレビジョン受信装置の構成を示す図である。 この発明の実施形態であるテレビジョン受信装置のバックライトの構成を示す図である。 この実施形態のテレビジョン受信装置の電源オン時の初期動作を示すフローチャートである。 この実施形態のテレビジョン受信装置の通常モードにおける動作を示すフローチャートである。 この実施形態のテレビジョン受信装置の省エネモードにおける動作を示すフローチャートである。 この実施形態のテレビジョン受信装置の省エネモードにおける動作を示すフローチャートである。 省エネモード時におけるバックライトの輝度の変化を示す図である。
符号の説明
1−テレビジョン受信装置
2−制御部
3−受信部
4−映像信号処理部
5−音声信号処理部
6−液晶パネルドライバ
7−インバータ回路
8−輝度制御部
9−操作部
11−液晶パネル
12−バックライト
12a−冷陰極管
12b−反射板
12c−導光板

Claims (4)

  1. テレビ放送信号を受信し、選択されているチャンネルのテレビ放送信号を抽出して出力する受信手段と、
    液晶パネルを背面から照らすバックライトの輝度を制御する輝度制御手段と、
    前記受信手段から出力されたテレビ放送信号に基づく映像を前記液晶パネルに表示する表示手段と、を備えた液晶表示装置において、
    消費電力を低減する省エネモードを選択するかどうかを切り換える切換手段を備え、
    前記表示手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記受信手段に対してチャンネルの選択切換にかかる入力があると、黒ベタの映像を前記液晶パネルに一定時間表示する手段であり、
    前記輝度制御手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記受信手段に対してチャンネルの選択切換にかかる入力があると、前記バックライトの輝度をその時点における輝度よりも第1の量下げた輝度に制御するとともに、前記バックライトの輝度を下げた前回の処理から、予め設定されている設定時間経過したときに前記バックライトの輝度をその時点における輝度よりも第2の量下げた輝度に制御する手段であり、
    前記第2の量は、前記第1の量の半分以下であり、
    さらに、前記バックライトの輝度の下限値を設定する下限値設定手段を備え、
    前記輝度制御手段は、前記バックライトの輝度を、前記下限値設定手段で設定された下限値よりも下げるのを禁止する手段であるテレビジョン受信装置。
  2. テレビ放送信号を受信し、選択されているチャンネルのテレビ放送信号を抽出して出力する受信手段と、
    液晶パネルを背面から照らすバックライトの輝度を制御する輝度制御手段と、
    前記受信手段から出力されたテレビ放送信号に基づく映像を前記液晶パネルに表示する表示手段と、を備えた液晶表示装置において、
    消費電力を低減する省エネモードを選択するかどうかを切り換える切換手段を備え、
    前記表示手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記受信手段に対してチャンネルの選択切換にかかる入力があると、黒ベタの映像を前記液晶パネルに一定時間表示する手段であり、
    前記輝度制御手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記受信手段に対してチャンネルの選択切換にかかる入力があると、前記バックライトの輝度をその時点における輝度よりも第1の量下げた輝度に制御する手段であるテレビジョン受信装置。
  3. 前記輝度制御手段は、前記切換手段で省エネモードが選択されている場合に、前記バックライトの輝度を下げた前回の処理から、予め設定されている設定時間経過したときに前記バックライトの輝度をその時点における輝度よりも第2の量下げた輝度に制御する手段であり、
    前記第2の量は、前記第1の量の半分以下である請求項2に記載のテレビジョン受信装置。
  4. 前記バックライトの輝度の下限値を設定する下限値設定手段を備え、
    前記輝度制御手段は、前記バックライトの輝度を、前記下限値設定手段で設定された下限値よりも下げるのを禁止する手段である請求項2または3に記載のテレビジョン受信装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079076A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Sharp Corp テレビジョン受像機、およびその節電方法
JP2010128408A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置
JP2011114608A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Funai Electric Co Ltd テレビジョン受像機
WO2012081289A1 (ja) * 2010-12-16 2012-06-21 株式会社 東芝 電子機器及び制御方法

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