JP2006237354A - 波長変動測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザの絶対波長や偏波に依存せずに精度よく、レーザの出力波長の変動量をモニタする。また、位相変調器の変調速度に制限を受けることなく、高速にレーザの出力波長の変動量をモニタする。
【解決手段】 2光束の干渉計の一方には参照光を入射し、他方には測定対象となるレーザ光を入射し、これらの光は相互干渉が実質的に無視できる程度に離れた波長に設定され、波長シフタにより測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔfだけ変化させ、干渉計は、キャリア周波数f0およびf0+Δfの光を干渉させると共に、キャリア周波数frefおよびfref+Δfの光を干渉させ、位相比較器は、2つの入力信号の持つΔfの周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ波長の制御装置に利用する。特に、半導体レーザの波長を高精度に設定または波長の掃引を高速かつ高精度に行うための励起電流制御に利用するに適する。
大容量WDM伝送システムにおいては、送信器から出力される多数の光波長を光周波数上に均等に並べる必要がある。このため、制御回路により波長を安定化させ、出力される波長の揺らぎを抑えることが重要となる。
また、伝送路で使用される光学部品や光ファイバの群速度分散、PMDの波長依存性もシステム設計上で重要である。これらの光学特性の測定のためには、測定器から出力されるプローブ光の波長を精度良く安定化させるだけでなく、測定の過程で波長を変更させる必要がある。
レーザ光の波長の変動量をモニタする従来技術としては、以下の方法が挙げられる。
1)エタロンやガス等、特定の波長を吸収する媒質を利用する構成
レーザの出力の一部を分岐して上記媒質に入射する。上記媒質の出力強度をモニタすることにより、波長揺らぎの情報を得る。レーザ出力の強度揺らぎによる影響をキャンセルするため、上記媒質入力前の光強度も併せてモニタする(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
2)参照用レーザ光とのビートをモニタする構成
レーザの出力の一部を分岐して、波長が充分安定している参照用レーザ光の出力と合波した後に受光し、両者の干渉によるビート成分をモニタする。ビート成分の周波数により、レーザ出力の波長揺らぎの情報を得る(例えば、特許文献2参照)。
3)周期的に光路長が変化する干渉計を利用する構成
レーザの出力の一部を分岐して干渉計に入力する。干渉計は2光束に分岐するタイプであり、かつその光路長差は変調される。干渉計の出力は波長と光路長差に依存するが、光路長差の変動量とその周期が既知であればレーザの波長の変動量をモニタできる(例えば、特許文献3参照)。
Elec.Lett.Vol.16P.709 特開平8−316559号公報 特開平7−58397号公報 特開2001−27512号公報
しかしながら、これらの構成には以下の問題点がある。第1の方法では、レーザの波長によっては、レーザ光が媒質に殆ど吸収されてしまう。一方、受光器はそれ自体がノイズを有するため、吸収の大きな波長領域ではモニタの精度が下がってしまう。また、吸収(または消光)の大きさと波長に対して線形ではないため、波長の変動量を正確に求めることは困難である。
第2の方法では、安定化しようとするレーザと参照用のレーザとの波長間隔が広くなると、両者のビート成分の周波数も高くなり、広帯域な検出手段が必要になってしまう。また、2つのレーザの干渉強度は偏波状態に強く依存してしまう。
第3の方法では、光路長を正確かつ高速に変調する必要がある。特許文献3では、位相変調器により光路長を周期的に変更する構成が記載されているが、レーザの波長揺らぎがこの変調周期よりも速い場合は揺らぎを検出することができない。また、光路長の周期的変動の再現性が低いと、検出結果にも誤差が生じてしまう。
本発明は、このような背景の下に行われたものであり、レーザの絶対波長や偏波に依存せずに精度よく、レーザの出力波長の変動量をモニタ可能であり、かつ、位相変調器の変調速度に制限を受けることなく、高速にレーザの出力波長の変動量をモニタ可能である波長変動測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、本発明の特徴とするところは、波長の安定した参照光源と、測定対象のレーザ光と前記参照光源の出力とを合波する合波手段と、前記合波手段の出力に接続され、片方の光路に波長シフタを有する2光束の干渉計と、前記2光束の干渉計の出力から測定対象のレーザ光のみを選択的に取り出す第一の波長選択手段と、前記2光束の干渉計の出力から前記参照光源の出力のみを選択的に取り出す第二の波長選択手段と、前記第一の波長選択手段の出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、前記第二の波長選択手段の出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器とを有し、前記参照光は、測定対象となるレーザ光との相互干渉が実質的に無視できる程度に離れた波長に設定され、前記波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔfだけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0およびf0+Δfの光を干渉させると共に、キャリア周波数frefおよびfref+Δfの光を干渉させ、前記位相比較器は、前記第一および第二の光電気変換手段からそれぞれ入力された2つの入力信号の持つΔfの周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
あるいは、本発明は、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、本発明の特徴とするところは、波長の安定した参照光源と、測定対象のレーザ光と前記参照光源の出力とを合波する合波手段と、前記合波手段に接続され、一方の光路に第一の波長シフタを有し、他方の光路に第二の波長シフタを有する2光束の干渉計と、前記2光束の干渉計の出力から測定対象のレーザ光のみを選択的に取り出す第一の波長選択手段と、前記2光束の干渉計の出力から前記参照光源の出力のみを選択的に取り出す第二の波長選択手段と、前記第一の波長選択手段の出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、前記第二の波長選択手段の出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器とを有し、前記参照光は、測定対象となるレーザ光との相互干渉が実質的に無視できる程度に離れた波長に設定され、前記第一の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)との両者のキャリア周波数をΔf1だけ変化させ、前記第二の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔf2だけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0+Δf1およびf0+Δf2の光を干渉させると共に、キャリア周波数fref+Δf1およびfref+Δf2の光を干渉させ、前記位相比較器は、2つの入力信号の持つΔf=Δf1−Δf2の周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
あるいは、本発明は、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、本発明の特徴とするところは、測定対象のレーザ光を第一のポートに入力し、このレーザ光を第三および第四のポートにそれぞれ分岐出力する第一のカップラと、この第一のカップラの前記第三および第四のポートに光路がそれぞれ接続され、片方の光路に波長シフタを有する2光束の干渉計と、波長の安定した参照光源と、この参照光源の参照光を第六のポートに入力し、この参照光を第七および第八のポートにそれぞれ分岐出力する第二のカップラとを有し、前記第七および第八のポートは前記干渉計の2つの光路にそれぞれ接続され、前記干渉計内では、前記測定対象のレーザ光と前記参照光とが逆方向に進行し、前記第一のカップラの前記第四および第三のポートからそれぞれ入力された前記参照光は合波されて第二のポートから出力され、前記第二のカップラの前記第七および第八のポートからそれぞれ入力された前記測定対象のレーザ光は合波されて第五のポートから出力され、前記第五のポートの出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、前記第二のポートの出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器とを有し、前記波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔfだけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0およびf0+Δfの光を干渉させると共に、キャリア周波数frefおよびfref+Δfの光を干渉させ、前記位相比較器は、前記第一および第二の光電気変換手段からそれぞれ入力された2つの入力信号の持つΔfの周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
あるいは、本発明は、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、本発明の特徴とするところは、測定対象のレーザ光を第一のポートに入力し、このレーザ光を第三および第四のポートにそれぞれ分岐出力する第一のカップラと、この第一のカップラの前記第三および第四のポートに光路がそれぞれ接続され、一方の光路に第一の波長シフタを有し、他方の光路に第二の波長シフタを有する2光束の干渉計と、波長の安定した参照光源と、この参照光源の参照光を第六のポートに入力し、この参照光を第七および第八のポートにそれぞれ分岐出力する第二のカップラとを有し、前記第七および第八のポートは前記干渉計の2つの光路にそれぞれ接続され、前記干渉計内では、前記測定対象のレーザ光と前記参照光とが逆方向に進行し、前記第一のカップラの前記第四および第三のポートからそれぞれ入力された前記参照光は合波されて第二のポートから出力され、前記第二のカップラの前記第七および第八のポートからそれぞれ入力された前記測定対象のレーザ光は合波されて第五のポートから出力され、前記第五のポートの出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、前記第二のポートの出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器とを有し、前記第一の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)との両者のキャリア周波数をΔf1だけ変化させ、前記第二の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔf2だけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0+Δf1およびf0+Δf2の光を干渉させると共に、キャリア周波数fref+Δf1およびfref+Δf2の光を干渉させ、前記位相比較器は、2つの入力信号の持つΔf=Δf1−Δf2の周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
また、前記干渉計は、少なくとも片方の光路に可変ディレイを有し、前記可変ディレイは、前記干渉計の2つの光路長の差Δτを0ではない任意の値に設定する手段を備えることができる。
また、前記第一および第二の光電気変換手段は、それぞれ第一および第二のリミッタ回路を有し、前記第一および第二のリミッタ回路は、測定対象となるレーザ光および参照光源の光強度に関わらず、前記Δfの周波数成分の振幅を一定とする手段を備えることができる。
また、本発明は、前述した本発明の波長変動測定装置が複数並列に配置され、複数の前記波長変動測定装置は、一つの参照光源を共有し、個々の前記波長変動測定装置は、前記Δfは等しいが前記Δτが互いに異なる多段波長変動測定装置である。
あるいは、本発明は、前述した本発明の波長変動測定装置が複数並列に配置され、複数の前記波長変動測定装置は、一つの参照光源および波長シフタを共有し、個々の前記波長変動測定装置は、前記Δfは等しいが前記Δτが互いに異なる多段波長変動測定装置である。
次に、図1を参照して本発明の作用を説明する。図1は本発明の波長変動測定装置の基本構成を示す図である。光入力端子1には、測定対象となる光を入力する。以下、この測定対象となる光のキャリア周波数をf0と表記する。Ref光源2は、波長が時間によらず一定に保たれた光源を用いる。以下、このRef光源2の出力のキャリア周波数をfrefと表記する。f0とfrefとは、相互に干渉しない程度に充分離れた値にしておく。
両者は第1のカップラC1の第1ポート♯1および第2ポート♯2にそれぞれ入力されて合波されたのち第3ポート♯3および第4ポート♯4にそれぞれ分岐され、第2のカップラC2の第7ポート♯7および第8ポート♯8にそれぞれ入力されて再び合波される。このとき、第4ポート♯4から出力される片方の分岐は波長シフタ3を経由する。第二のカップラC2の出力は2つの第5ポート♯5および第6ポート♯6にそれぞれ分岐され、片方の第5ポート♯5の出力はfrefを遮断する光BRF(Band
Rejection Filter)4を経て第1のO/Eコンバータ5に入射し、他方の第6ポート♯6の出力はfrefのみを通過させる光BPF6を経て第二のO/Eコンバータ7に入射する。
ここで、波長シフタ3のシフト量をΔfとする。前述のようにf0とfrefとは相互に干渉しないが、f0とf0+Δfは干渉するため、第1のO/Eコンバータ5の出力I0はΔfで周期的に強度が変動する。時間tの関数で表すと、
0=[exp{2πif0(t−τ1−τ3)}+exp{2πi・(f0+Δf)(t−τ2−τ3)+iπk0/2}]×[位相共役項]
=1+cos[2π{Δf(t−τ2−τ3)+f0(τ1−τ2)}+k1π/2]
ここでkiはカップラの分岐の組み合わせで決まる整数であり、τiは各分岐における遅延時間を表す(図1参照)。振幅を表す係数は略した。一方、第2のO/Eコンバータ7の出力Irefについても同様の議論が成り立つ。
ref=1+cos[2π{Δf(t−τ2 *−τ4 *)+fref(τ1 *−τ2 *)}+k2π/2]
と表される。ただし、群速度分散を考慮し、各分岐の遅延時間をτi*と表記している。第1のO/Eコンバータ5の出力と第2のO/Eコンバータ7の出力とは、位相比較器8に入力される。
位相比較器8は、Δfの周波数で振動する2つの信号の位相差を検出し、位相差に応じた直流信号を出力する。I0とIrefとの位相差Δφは上記の式より
Δφ=2πΔf(τ3−τ4 *+τ2−τ2 *)+2πfref(τ1 *−τ2 *)−2πf0(τ1−τ2)+(k2−k1)π/2[rad]…(式1)
となり、時間tに依存しない。なお、波長分散が無視できる場合は式1は
Δφ=2πΔf(τ3−τ4)+2π(fref−f0)(τ1−τ2)+(k2−k1)π/2[rad]
と簡略化される。
各遅延時間およびRef光源2の出力frefが時間によらず一定であれば、位相差は
Δφ=−2πf0(τ1−τ2)+定数 …(式2)
となるから、f0の揺らぎは位相差の変化となって現れる。位相比較器8によりΔφを検出することにより、測定対象となる光の波長揺らぎを検出することができる。また、波長掃引のために意図的にf0を変更した場合も、f0の変化量を正確に検出することができる。波長シフトは音響光学素子で容易に実現可能である。光路長や波長シフトの値は一定でよく、周期的に変調をかける必要がない。
図9に、実験による検証結果を示す。Ref用光源は1550nm、測定対象の光源は1570nm近傍にセットしてある。音響光学素子により波長シフトを行い、Δf=55MHzとした。(a)に、実験開始時のI0とIrefとを示す。どちらの波形も、理論どおり周波数55MHz、周期18nsecのビートを示している。
(b)に、測定対象の光源の波長を微調した直後のI0とIrefとを示す。波長の変動に伴いI0とIrefの位相差Δφは変化して行くため、オシロスコープ上ではI0のピークの位置が画面左にシフトし、収束点近傍で数秒間振動する。
数分後、測定対象の光源の波長が安定した時点での波形を(c)に示す。(a)の状態と比較すると、ピークの位置は8nsec、位相に換算して3radの変動が生じた。これはキャリア周波数に対して120MHzの変動に相当している。
本発明によれば、レーザの絶対波長や偏波に依存せずに精度よく、レーザの出力波長の変動量をモニタ可能であり、かつ、位相変調器の変調速度に制限を受けることなく、高速にレーザの出力波長の変動量をモニタ可能である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図2を参照して説明する。図2は第1の実施形態の波長変動測定装置の構成図である。
第1の実施形態は、図2に示すように、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、第1の実施形態の特徴とするところは、波長の安定したRef光源2と、半導体レーザ10から出力される測定対象のレーザ光とRef光源2の出力とを合波する第1のカップラC1と、第1のカップラC1の出力に接続され、片方の光路に波長シフタとしての音響光学素子11を有する2光束の干渉計と、この2光束の干渉計の出力から測定対象のレーザ光のみを選択的に取り出す第一の波長選択手段としての光BRF4と、前記2光束の干渉計の出力からRef光源2の出力のみを選択的に取り出す第二の波長選択手段としての光BPF6と、光BRF4の出力を光電気変換する第1のO/Eコンバータ5と、光BPF6の出力を光電気変換する第2のO/Eコンバータ7と、O/Eコンバータ5の出力とO/Eコンバータ7の出力とに接続された位相比較器8とを有し、前記参照光は、測定対象となるレーザ光との相互干渉が実質的に無視できる程度に離れた波長に設定され、音響光学素子11は測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔfだけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0およびf0+Δfの光を干渉させると共に、キャリア周波数frefおよびfref+Δfの光を干渉させ、位相比較器8は、O/Eコンバータ5および7からそれぞれ入力された2つの入力信号の持つΔfの周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
また、前記干渉計は、少なくとも片方の光路に可変ディレイ12を有し、可変ディレイ12は、前記干渉計の2つの光路長の差Δτを0ではない任意の値に設定する手段を備える。
また、O/Eコンバータ5および7は、それぞれ第1および第2のリミッタアンプ16および17を有し、この第1および第2のリミッタアンプ16および17は、測定対象となるレーザ光および参照光源の光強度に関わらず、前記Δfの周波数成分の振幅を一定とする手段を備える。
以下では、第1の実施形態をさらに詳細に説明する。ここでは半導体レーザ10の出力光の波長変動をモニタするものとする。半導体レーザ10の出力は第3のカップラC3により一部分岐されて、第1のカップラC1の第1ポート♯1に入力される。
Ref光源2の出力は第1のカップラC1の第2ポート♯2に入力される。Ref光源2の波長は1μm程度とする。半導体レーザ10の出力の波長が1.5μm〜1.6μmであれば、Ref光源2との干渉は実質的に無視できる。
半導体レーザ10の出力およびRef光源2の出力はそれぞれ第1のカップラC1の第1ポート♯1および第2ポート♯2にそれぞれ入力されて合波された後に第3ポート♯3および第4ポート♯4にそれぞれ分岐され、片方の第4ポート♯4の出力は音響光学素子11によってΔfの波長シフトを受け、他方の第3ポート♯3の出力は可変ディレイ12によって遅延を受けた後、第2のカップラC2の第7ポート♯7および第8ポートにそれぞれ入力されて合波される。
第2のカップラC2の第5ポート♯5および第6ポート♯6の2つの出力は、作用の項で説明した光BRFと光BPFとにそれぞれ入力された後、第一のO/Eコンバータ5および第2のO/Eコンバータ7に入力される。作用の項で説明したとおり、各O/Eコンバータ5および7の出力は周波数Δfの正弦波であり、それらの位相差は式2となるが、位相差Δφとf0の比例関係は、可変ディレイ12により光路長τ1を変更することによって調整可能である。一例として
τ1−τ2=5nsec
とすると、f0が100MHz増加したときにΔφはπ減少する。温度変動によるτ1−τ2の変動をさけるため、第1のカップラC1から第2のカップラC2に至る干渉計の部分はヒータ13で一定の温度に保つ。
本発明の目的は、波長の変動をモニタすることにあるが、半導体レーザ10またはRef光源2に不規則な強度揺らぎがある場合には、式1にも強度変調成分が現れ、誤差要因となる。これを避けるために、各O/Eコンバータの出力は第1のBPF14および第2のBPF15に入力され、Δfの周波数成分のみが第1のリミッタアンプ16および第2のリミッタアンプ17に入力され、位相比較器8に入力される。
位相比較器8の出力が半導体レーザ10の波長変動情報となり、これをモニタすることにより、半導体レーザ10の波長揺らぎをモニタできる。本発明の応用例として、波長変動情報が時間によらず一定になるように半導体レーザ10の励起電流を励起電流制御回路9により調整すれば、半導体レーザ10の出力波長は一定になる。また、波長変動情報が時間と共にコンスタントに増加するように半導体レーザ10の励起電流を励起電流制御回路9により調整すれば、半導体レーザ10の出力波長は連続的に掃引される。その際の信号の流れを図2の細線に示す。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図3を参照して説明する。図3は第2の実施形態の構成図である。ここでは、第1の実施形態に記載された光BPF6および光BRF4に代えて、WDMカップラCWを用いている。測定対象となる半導体レーザ10の出力光とRef光とは、WDMカップラCWによってそれぞれ分岐され、それぞれ第1のO/Eコンバータ5と第2のO/Eコンバータ7とに入力される。他の動作は第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を図4を参照して説明する。図4は第3の実施形態の構成図である。
第3の実施形態は、図4に示すように、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、第3の実施形態の特徴とするところは、波長の安定したRef光源2と、半導体レーザ10から出力される測定対象のレーザ光とRef光源2の出力とを合波する第1のカップラC1と、第1のカップラC1に接続され、一方の光路に第一の波長シフタとしての音響光学素子11−1を有し、他方の光路に第二の波長シフタとしての音響光学素子11−2を有する2光束の干渉計と、この2光束の干渉計の出力から測定対象のレーザ光のみを選択的に取り出す第一の波長選択手段としてのWDMカップラCWの第13ポート♯13と、前記2光束の干渉計の出力からRef光源2の出力のみを選択的に取り出す第二の波長選択手段としてのWDMカップラCWの第14ポート♯14と、第13ポート♯13の出力を光電気変換する第1のO/Eコンバータ5と、第14ポート♯14の出力を光電気変換する第2のO/Eコンバータ7と、第1のO/Eコンバータ5の出力とO/Eコンバータ7の出力とに接続された位相比較器8とを有し、前記参照光は、測定対象となるレーザ光との相互干渉が実質的に無視できる程度に離れた波長に設定され、音響光学素子11−1は測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)との両者のキャリア周波数をΔf1だけ変化させ、音響光学素子11−2は測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔf2だけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0+Δf1およびf0+Δf2の光を干渉させると共に、キャリア周波数fref+Δf1およびfref+Δf2の光を干渉させ、位相比較器8は、2つの入力信号の持つΔf=Δf1−Δf2の周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
また、前記干渉計は、少なくとも片方の光路に可変ディレイ12を有し、可変ディレイ12は、前記干渉計の2つの光路長の差Δτを0ではない任意の値に設定する手段を備える。
また、O/Eコンバータ5および7は、それぞれ第1および第2のリミッタアンプ16および17を有し、この第1および第2のリミッタアンプ16および17は、測定対象となるレーザ光および参照光源の光強度に関わらず、前記Δfの周波数成分の振幅を一定とする手段を備える。
以下では、第3の実施形態をさらに詳細に説明する。ここでは2つの音響光学素子11−1、11−2を用い、第2の実施形態に記載された第1のカップラC1の第3ポート♯3および第4ポート♯4の2つの出力のそれぞれに配置している。
第1および第2の音響光学素子11−1、11−2は、周波数シフトの量が異なるものとする。第1の音響光学素子11−1の周波数シフトがΔf1、第2の音響光学素子11−2の周波数シフトがΔf2であるとすると、各O/Eコンバータ5および7からそれぞれ出力される波形は周波数Δf1−Δf2の絶対値となる。
一般に音響光学素子11−1、11−2の周波数シフト量は数十〜数百MHz程度であり、このシフト量の調整は困難であるが、本実施形態のように複数の音響光学素子11−1、11−2を組み合わせることによりO/Eコンバータ5および7の出力の周波数を数百kHz程度に下げることが可能であり、低速な位相比較器やロックインアンプでも波長変動情報を得ることが可能となる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態を図5を参照して説明する。図5は第4の実施形態の構成図である。
第4の実施形態は、図5に示すように、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、第4の実施形態の特徴とするところは、半導体レーザ10から出力される測定対象のレーザ光を第1ポート♯1に入力し、このレーザ光を第3および第4ポート♯3、♯4にそれぞれ分岐出力する第1のカップラC1と、この第1のカップラC1の第3および第4ポート♯3、♯4に光路がそれぞれ接続され、片方の光路に波長シフタとしての音響光学素子11を有する2光束の干渉計と、波長の安定したRef光源2と、このRef光源2の参照光を第6ポート♯6に入力し、この参照光を第7および第8ポート♯7、♯8にそれぞれ分岐出力する第2のカップラC2とを有し、第7および第8ポート♯7、♯8は前記干渉計の2つの光路にそれぞれ接続され、前記干渉計内では、前記測定対象のレーザ光と前記参照光とが逆方向に進行し、第1のカップラC1の第3および第4ポート♯3、♯4からそれぞれ入力された前記参照光は合波されて第2ポート♯2から出力され、第2のカップラC2の第7および第8ポート♯7、♯8からそれぞれ入力された前記測定対象のレーザ光は合波されて第5ポート♯5から出力され、第5ポート♯5の出力を光電気変換する第1のO/Eコンバータ5と、第2ポート♯2の出力を光電気変換する第2のO/Eコンバータ7と、O/Eコンバータ5の出力とO/Eコンバータ7の出力とに接続された位相比較器8とを有し、音響光学素子11は測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔfだけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0およびf0+Δfの光を干渉させると共に、キャリア周波数frefおよびfref+Δfの光を干渉させ、位相比較器8は、O/Eコンバータ5および7からそれぞれ入力された2つの入力信号の持つΔfの周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
また、前記干渉計は、少なくとも片方の光路に可変ディレイ12を有し、可変ディレイ12は、前記干渉計の2つの光路長の差Δτを0ではない任意の値に設定する手段を備える。
また、O/Eコンバータ5および7は、それぞれ第1および第2のリミッタアンプ16および17を有し、この第1および第2のリミッタアンプ16および17は、測定対象となるレーザ光および参照光源の光強度に関わらず、前記Δfの周波数成分の振幅を一定とする手段を備える。
以下では、第4の実施形態をさらに詳細に説明する。ここでは、半導体レーザ10の出力光の波長変動をモニタするものとする。半導体レーザ10の出力は第3のカップラC3により一部分岐されて、第1のカップラC1の第1ポート♯1に入力される。
半導体レーザ10の出力は第1のカップラC1により分岐され、片方は第4ポート♯4から出力されて音響光学素子11によってΔfの波長シフトを受け、他方は第3ポート♯3から出力されて可変ディレイ12によって遅延を受けた後、第2のカップラC2の第7ポート♯7および第8ポート♯8にそれぞれ入力されて合波され、第5ポート♯5から出力されて第1のO/Eコンバータ5に入力される。
一方、Ref光源2から出力された参照光は、第2のカップラC2の第6ポート♯6に入力される。参照光は第2のカップラC2により分岐され、片方は第8ポート♯8から出力されて音響光学素子11によってΔfの波長シフトを受け、他方は第7ポート♯7から出力されて可変ディレイ12によって遅延を受けた後、第1のカップラC1の第3ポート♯3および第4ポート♯4にそれぞれ入力されて合波され、第2ポート♯2から出力されて第2のO/Eコンバータ7に入力される。各光源への光流入は、第1および第2のアイソレータ18、19によって阻止される。
この構成では、測定対象の光と参照光とが干渉計内を逆進するため、両者の波長が比較的近い場合でも相互干渉を殆ど無視できる。また、両者を切り分ける波長分離手段を省略することができる。これにより、第1または第2の実施形態と等価な構成を実現することができる。第4の実施形態の動作は、第1または第2の実施形態と同様に説明することができるので、ここでは動作の説明は省略する。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態を図6を参照して説明する。図6は第5の実施形態の構成図である。
第5の実施形態は、図6に示すように、レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、第5の実施形態の特徴とするところは、半導体レーザ10から出力される測定対象のレーザ光を第1ポート♯1に入力し、このレーザ光を第3および第4ポート♯3、♯4にそれぞれ分岐出力する第1のカップラC1と、この第1のカップラC1の第3および第4ポート♯3、♯4に光路がそれぞれ接続され、一方の光路に第一の波長シフタとしての音響光学素子11−1を有し、他方の光路に第二の波長シフタとしての音響光学素子11−2を有する2光束の干渉計と、波長の安定したRef光源2と、このRef光源2の参照光を第6ポート♯6に入力し、この参照光を第7および第8ポート♯7、♯8にそれぞれ分岐出力する第2のカップラC2とを有し、第7および第8ポート♯7、♯8は前記干渉計の2つの光路にそれぞれ接続され、前記干渉計内では、前記測定対象のレーザ光と前記参照光とが逆方向に進行し、第1のカップラC1の第3および第4ポート♯3、♯4からそれぞれ入力された前記参照光は合波されて第2ポート♯2から出力され、第2のカップラC2の第7および第8ポート♯7、♯8からそれぞれ入力された前記測定対象のレーザ光は合波されて第5ポート♯5から出力され、第5ポート♯5の出力を光電気変換する第1のO/Eコンバータ5と、第2ポート♯2の出力を光電気変換する第2のO/Eコンバータ7と、O/Eコンバータ5の出力とO/Eコンバータ7の出力とに接続された位相比較器8とを有し、音響光学素子11−1は測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)との両者のキャリア周波数をΔf1だけ変化させ、音響光学素子11−2は測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔf2だけ変化させ、前記干渉計は、キャリア周波数f0+Δf1およびf0+Δf2の光を干渉させると共に、キャリア周波数fref+Δf1およびfref+Δf2の光を干渉させ、位相比較器8は、2つの入力信号の持つΔf=Δf1−Δf2の周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えたところにある。
また、前記干渉計は、少なくとも片方の光路に可変ディレイ12を有し、可変ディレイ12は、前記干渉計の2つの光路長の差Δτを0ではない任意の値に設定する手段を備える。
また、O/Eコンバータ5および7は、それぞれ第1および第2のリミッタアンプ16および17を有し、この第1および第2のリミッタアンプ16および17は、測定対象となるレーザ光および参照光源の光強度に関わらず、前記Δfの周波数成分の振幅を一定とする手段を備える。
以下では、第5の実施形態をさらに詳細に説明する。ここでは、半導体レーザ10の出力光の波長変動をモニタするものとする。半導体レーザ10の出力は第3のカップラC3により一部分岐されて、第1のカップラC1の第1ポート♯1に入力される。
半導体レーザ10の出力は第1のカップラC1により分岐され、片方は第4ポート♯4から出力されて音響光学素子11−2によってΔf2の波長シフトを受け、他方は第3ポート♯3から出力されて音響光学素子11−1によってΔf1の波長シフトを受けると共に、可変ディレイ12によって遅延を受けた後、第2のカップラC2の第7ポート♯7および第8ポート♯8にそれぞれ入力されて合波され、第5ポート♯5から出力されて第1のO/Eコンバータ5に入力される。
一方、Ref光源2から出力された参照光は、第2のカップラC2の第6ポート♯6に入力される。参照光は第2のカップラC2により分岐され、片方は第8ポート♯8から出力されて音響光学素子11−2によってΔf2の波長シフトを受け、他方は第7ポート♯7から出力されて可変ディレイ12によって遅延を受けると共に、音響光学素子11−1によってΔf1の波長シフトを受を受けた後、第1のカップラC1の第3ポート♯3および第4ポート♯4にそれぞれ入力されて合波され、第2ポート♯2から出力されて第2のO/Eコンバータ7に入力される。各光源への光流入は、第1および第2のアイソレータ18、19によって阻止される。
この構成では、測定対象の光と参照光とが干渉計内を逆進するため、両者の波長が比較的近い場合でも相互干渉を殆ど無視できる。また、両者を切り分ける波長分離手段を省略することができる。これにより、第3の実施形態と等価な構成を実現することができる。第4の実施形態の動作は、第3の実施形態と同様に説明することができるので、ここでは動作の説明は省略する。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態を図7を参照して説明する。図7は第6の実施形態の構成図である。
図7に示すように、第2または第3の実施形態で説明した波長変動測定装置が複数並列に配置され、これら複数の波長変動測定装置はそれぞれ2光束の干渉計を有し、また、これら複数の波長変動測定装置は、一つのRef光源2を共有している。
全ての干渉計は、波長シフタである音響光学素子11−1、11−2、11−3を少なくとも1つの光路に有し、また、全ての干渉計は、可変ディレイ12−1、12−2を少なくとも1つの光路に有する。
第6の実施形態においては、波長シフタによって生ずる干渉計内の2つの光路での差周波Δfは、全ての干渉計で等しくなければならない。1つの干渉計に複数の波長シフトとしての音響光学素子11−1(Δf1)、11−2(Δf2)があってもよいが、合波される段階において2つの光路の差周波(Δf1−Δf2)は、音響光学素子11−3によって生ずる波長シフトΔf3と等しくなければならない。
また、第6の実施形態においては、各干渉計で生じる2つの光路の遅延時間差は全て異なる値でなければならない。すなわち、図7の♯17から♯9に至る遅延時間をτ1、♯18から♯10に至る遅延時間をτ2、♯19から♯21に至る遅延時間をτ1′、♯20から♯22に至る遅延時間をτ2′とした場合に、τ1−τ2とτ1′−τ2′とが異なる値となるようにΔτaおよびΔτbを設定する。
以下では、第6の実施形態をさらに詳細に説明する。ここでは、第2または3の実施形態に記載した干渉計部分を2つ用意している。1つは、第6−1のカップラC6−1で分岐し、第7−1のカップラC7−1で合波される2光束の干渉計であり、他の一つは、第6−2のカップラC6−2で分岐し、第7−2のカップラC7−2で合波される2光束の干渉計である。
これらの干渉計は、音響光学素子11−1、11−2、11−3を有すると共に、第1の可変ディレイ12−1および第2の可変ディレイ12−2を有している。作用の項で説明したとおり、各O/Eコンバータ5−1、7−1および5−2、7−2の出力は周波数Δfの正弦波であり、それらの位相差は式2となるが、位相差が2πを越えると、変動量の判定は不可能になる。すなわち、f0の変動が1/(τ1−τ2)を越えると測定が不可能になる。干渉計の遅延時間差(τ1−τ2)を小さくすると測定可能な範囲は広がる。しかし、f0の揺らぎを精密に測定するためには、Δφとf0の比例係数(τ1−τ2)を大きく取らねばならない。
第6の実施形態では、第6−1のカップラC6−1で分岐し、第7−1のカップラC7−1で合波される干渉計においては2つの光路の時間差を小さくとり、逆に、第6−2のカップラC6−2で分岐し、第7−2のカップラC7−2で合波される干渉計においては2つの光路の時間差を大きく取る。
干渉計の出力は、それぞれ第1のWDMカップラCW−1および第2のWDMカップラCW−2に入力され、第2または第3の実施形態と同様にして、第1の波長変動情報と第2の波長変動情報とを得る。これら2つの波長変動情報を組み合わせることにより、精密さを損なうことなく波長の測定可能領域を広げることができる。
なお、Ref光をポート♯14−1および♯14−2から入射し、第2のO/Eコンバータ7−1および第4のO/Eコンバータ7−2をそれぞれポート♯15、♯16に接続することにより、測定対象となるレーザ光と参照光とが干渉計内で互いに逆向きに進むように構成してもよい。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態を図8を参照して説明する。図8は第7の実施形態の構成図である。
第7の実施形態は、図8に示すように、第2または第3の実施形態で説明した波長変動測定装置が複数並列に配置され、複数の波長変動測定装置は、一つのRef光源2および波長シフタである音響光学素子11−2を共有している。第7の実施形態においては、各干渉計で生じる2つの光路の遅延時間差は全て異なる値でなければならない。
すなわち、図8の♯26から♯9に至る遅延時間をτ1、♯27から♯10に至る遅延時間をτ2、♯28から♯21に至る遅延時間をτ1′、♯27から♯20に至る遅延時間をτ2′とした場合に、τ1−τ2とτ1′−τ2′とが異なる値となるようにΔτaおよびΔτbを設定する。
すなわち、第7の実施形態は、第8のカップラC8と第9のカップラC9との間に一つの音響光学素子11−2を備えることにより、二つの干渉計で一つの波長シフタを共有することができる。
これにより、第6の実施形態で説明したように、全ての干渉計において、2つの光路の差周波はΔfでなければならないという条件を一つの音響光学素子11−2を二つの干渉計で共有することにより容易に満たすことができる利点がある。
なお、第6および第7の実施形態では、第2または第3の実施形態における干渉計を2つ並列に配列することにより、2つの波長変動情報を組み合わせる例を説明したが、干渉計を3以上の複数並列に配列し、3以上の波長変動情報を組み合わせることもできる。
本発明によれば、レーザ光源の波長揺らぎを高速かつ高精度に検出可能であり、これにより、大容量WDM伝送システムにおいて、送信器から出力される多数の光波長を光周波数上に均等に並べるために波長を安定化させ、出力される波長の揺らぎを抑えることができる。また、伝送路で使用される光学部品や光ファイバの群速度分散、PMDの波長依存性などの光学特性を精度良く測定することができる。
本発明の基本構成の波長変動測定装置を示す図。 第1の実施形態の波長変動測定装置を示す図。 第2の実施形態の波長変動測定装置を示す図。 第3の実施形態の波長変動測定装置を示す図。 第4の実施形態の波長変動測定装置を示す図。 第5の実施形態の波長変動測定装置を示す図。 第6の実施形態の波長変動測定装置を示す図。 第7の実施形態の波長変動測定装置を示す図。 本発明の効果の検証結果を示す図。
符号の説明
1 光入力端子
2 Ref光源
3 波長シフタ
4 光BRF
5 第1のO/Eコンバータ
6 光BPF
7 第2のO/Eコンバータ
8 位相比較器
9 励起電流制御回路
10 半導体レーザ
11、11−1〜3 音響光学素子
12、12−1、12−2 可変ディレイ
13 ヒータ
14、14−1、14−2、15、15−1、15−2 BPF
16、16−1、16−2、17、17−1、17−2 リミッタアンプ
18、19 アイソレータ
C1〜C9 カップラ
CW、CW−1、CW−2 WDMカップラ
♯1〜♯26 ポート

Claims (8)

  1. レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、
    波長の安定した参照光源と、
    測定対象のレーザ光と前記参照光源の出力とを合波する合波手段と、
    前記合波手段の出力に接続され、片方の光路に波長シフタを有する2光束の干渉計と、
    前記2光束の干渉計の出力から測定対象のレーザ光のみを選択的に取り出す第一の波長選択手段と、
    前記2光束の干渉計の出力から前記参照光源の出力のみを選択的に取り出す第二の波長選択手段と、
    前記第一の波長選択手段の出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、
    前記第二の波長選択手段の出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、
    前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器と
    を有し、
    前記参照光は、測定対象となるレーザ光との相互干渉が実質的に無視できる程度に離れた波長に設定され、
    前記波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔfだけ変化させ、
    前記干渉計は、キャリア周波数f0およびf0+Δfの光を干渉させると共に、キャリア周波数frefおよびfref+Δfの光を干渉させ、
    前記位相比較器は、前記第一および第二の光電気変換手段からそれぞれ入力された2つの入力信号の持つΔfの周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えた
    ことを特徴とする波長変動測定装置。
  2. レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、
    波長の安定した参照光源と、
    測定対象のレーザ光と前記参照光源の出力とを合波する合波手段と、
    前記合波手段に接続され、一方の光路に第一の波長シフタを有し、他方の光路に第二の波長シフタを有する2光束の干渉計と、
    前記2光束の干渉計の出力から測定対象のレーザ光のみを選択的に取り出す第一の波長選択手段と、
    前記2光束の干渉計の出力から前記参照光源の出力のみを選択的に取り出す第二の波長選択手段と、
    前記第一の波長選択手段の出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、
    前記第二の波長選択手段の出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、
    前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器と
    を有し、
    前記参照光は、測定対象となるレーザ光との相互干渉が実質的に無視できる程度に離れた波長に設定され、
    前記第一の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)との両者のキャリア周波数をΔf1だけ変化させ、
    前記第二の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔf2だけ変化させ、
    前記干渉計は、キャリア周波数f0+Δf1およびf0+Δf2の光を干渉させると共に、キャリア周波数fref+Δf1およびfref+Δf2の光を干渉させ、
    前記位相比較器は、2つの入力信号の持つΔf=Δf1−Δf2の周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えた
    ことを特徴とする波長変動測定装置。
  3. レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、
    測定対象のレーザ光を第一のポートに入力し、このレーザ光を第三および第四のポートにそれぞれ分岐出力する第一のカップラと、
    この第一のカップラの前記第三および第四のポートに光路がそれぞれ接続され、片方の光路に波長シフタを有する2光束の干渉計と、
    波長の安定した参照光源と、
    この参照光源の参照光を第六のポートに入力し、この参照光を第七および第八のポートにそれぞれ分岐出力する第二のカップラと
    を有し、
    前記第七および第八のポートは前記干渉計の2つの光路にそれぞれ接続され、
    前記干渉計内では、前記測定対象のレーザ光と前記参照光とが逆方向に進行し、
    前記第一のカップラの前記第三および第四のポートからそれぞれ入力された前記参照光は合波されて第二のポートから出力され、
    前記第二のカップラの前記第七および第八のポートからそれぞれ入力された前記測定対象のレーザ光は合波されて第五のポートから出力され、
    前記第五のポートの出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、
    前記第二のポートの出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、
    前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器と
    を有し、
    前記波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔfだけ変化させ、
    前記干渉計は、キャリア周波数f0およびf0+Δfの光を干渉させると共に、キャリア周波数frefおよびfref+Δfの光を干渉させ、
    前記位相比較器は、前記第一および第二の光電気変換手段からそれぞれ入力された2つの入力信号の持つΔfの周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えた
    ことを特徴とする波長変動測定装置。
  4. レーザ光の波長変動を測定する波長変動測定装置であって、
    測定対象のレーザ光を第一のポートに入力し、このレーザ光を第三および第四のポートにそれぞれ分岐出力する第一のカップラと、
    この第一のカップラの前記第三および第四のポートに光路がそれぞれ接続され、一方の光路に第一の波長シフタを有し、他方の光路に第二の波長シフタを有する2光束の干渉計と、
    波長の安定した参照光源と、
    この参照光源の参照光を第六のポートに入力し、この参照光を第七および第八のポートにそれぞれ分岐出力する第二のカップラと
    を有し、
    前記第七および第八のポートは前記干渉計の2つの光路にそれぞれ接続され、
    前記干渉計内では、前記測定対象のレーザ光と前記参照光とが逆方向に進行し、
    前記第一のカップラの前記第三および第四のポートからそれぞれ入力された前記参照光は合波されて第二のポートから出力され、
    前記第二のカップラの前記第七および第八のポートからそれぞれ入力された前記測定対象のレーザ光は合波されて第五のポートから出力され、
    前記第五のポートの出力を光電気変換する第一の光電気変換手段と、
    前記第二のポートの出力を光電気変換する第二の光電気変換手段と、
    前記第一の光電気変換手段の出力と前記第二の光電気変換手段の出力とに接続された位相比較器と
    を有し、
    前記第一の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)との両者のキャリア周波数をΔf1だけ変化させ、
    前記第二の波長シフタは測定対象のレーザ光(キャリア周波数f0)と参照光(キャリア周波数fref)の両者のキャリア周波数をΔf2だけ変化させ、
    前記干渉計は、キャリア周波数f0+Δf1およびf0+Δf2の光を干渉させると共に、キャリア周波数fref+Δf1およびfref+Δf2の光を干渉させ、
    前記位相比較器は、2つの入力信号の持つΔf=Δf1−Δf2の周波数成分について位相比較を行い、位相差に応じた信号を出力する手段を備えた
    ことを特徴とする波長変動測定装置。
  5. 前記干渉計は、少なくとも片方の光路に可変ディレイを有し、
    前記可変ディレイは、前記干渉計の2つの光路長の差Δτを0ではない任意の値に設定する手段を備えた
    請求項1ないし4のいずれかに記載の波長変動測定装置。
  6. 前記第一および第二の光電気変換手段は、それぞれ第一および第二のリミッタ回路を有し、
    前記第一および第二のリミッタ回路は、測定対象となるレーザ光および参照光源の光強度に関わらず、前記Δfの周波数成分の振幅を一定とする手段を備えた
    請求項1ないし4のいずれかに記載の波長変動測定装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の波長変動測定装置が複数並列に配置され、
    複数の前記波長変動測定装置は、一つの参照光源を共有し、
    個々の前記波長変動測定装置は、前記Δfは等しいが前記Δτが互いに異なる
    多段波長変動測定装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載の波長変動測定装置が複数並列に配置され、
    複数の前記波長変動測定装置は、一つの参照光源および波長シフタを共有し、
    個々の前記波長変動測定装置は、前記Δfは等しいが前記Δτが互いに異なる
    多段波長変動測定装置。
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